JPH0621990Y2 - 衛生陶器の取付具 - Google Patents

衛生陶器の取付具

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JPH0621990Y2
JPH0621990Y2 JP533889U JP533889U JPH0621990Y2 JP H0621990 Y2 JPH0621990 Y2 JP H0621990Y2 JP 533889 U JP533889 U JP 533889U JP 533889 U JP533889 U JP 533889U JP H0621990 Y2 JPH0621990 Y2 JP H0621990Y2
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JP
Japan
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sanitary ware
bolt
fixture
plate
hole
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Inventor
清隆 田中
Original Assignee
株式会社イナックス
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は洋風便器や洗面器等の衛生陶器の取付具に関す
る。
[従来の技術] 床面や壁面などの取付面に対し洋風便器、小便器、洗面
器、あるいは流し器等の衛生陶器を取付る場合には、衛
生陶器に一体的に耳とよばれるビス止めの為の突出部を
設けておき、この耳に対しビスを通して取付面にねじ込
んで取付けを行っていた。この耳は衛生陶器のデザイン
上好ましくなく、また汚れなどが付着しやすい物であっ
た。
そこで衛生陶器の内側に設けた取付具によって取付けを
行なう技術が、例えば実開昭62−12684号公報に
おいて示されている。この技術を第7図及び第8図にお
いて説明する。第7、8図において取付面1は床面であ
り、取付けられる衛生陶器2は洋風便器である。衛生陶
器2の内側位置において、取付面1にはあらかじめ固定
具である固定プレート3がビス4によって固定されてい
る。この固定プレート3は両端部5が折り曲げられ内側
に傾斜している。この傾斜した部分に添ってスライド可
能なスライドナット6が設けられている。このスライド
ナット6に対向する位置において、衛生陶器2の外壁か
ら孔7があけられている。
衛生陶器2の取付け作業においては、この孔7からボル
ト8が挿入され、前記スライドナット6に螺合される。
ボルト8をさらにねじ込むと、スライドナット6はボル
ト8の頭部方向に移動始め、衛生陶器2を固定プレート
3側へ引き寄せる力が発生する。これにより衛生陶器2
は固定プレート3を介して取付面1に対し取り付けられ
る事になる。
[考案が解決しようとする課題] かかる従来の取付構造においては、孔7はボルト8によ
って軸方向の力(第8図の左右方向の力)を受ける事に
なる。この力により孔7の縁辺には剪断力が発生し縁辺
がかけ易い物であった。また孔7は衛生陶器2にあらか
じめ開けられるが、この孔7の位置は陶器2の性質上不
正確になり易く、孔7とスライドナット6の位置が一致
しない事があった。また、たとえ一致していても、ボル
ト8を孔7から挿入しスライドナット6の孔を狙って螺
合させるのは容易ではなかった。
[課題を解決するための手段] 本考案の衛生陶器の取付具は、次の固定具、押圧金具及
びボルトを備えてなる。
固定具は衛生陶器の内部において取付面に固定されるも
のであって、取付面に向くように傾斜する傾斜面を有す
る。
押圧金具は、衛生陶器の内壁に貼着される第1の板部及
び該第1の板部に対し開脚自在な第2の板部を一体に有
し、該第1の板部にはボルト孔が穿設されたものであ
る。
また、ボルトは衛生陶器の開口を通して前記ボルト孔に
螺合され、その先端が前記第2の板部を押して前記傾斜
面に押圧させるものである。
[作用] ボルトを衛生陶器の外壁の孔を通して挿入し、押圧金具
のボルト孔に螺合し、ボルトの先端で第2の板部の背面
を押すと、この第2の板部は押し広げられ、外面が前記
固定具の傾斜面に押圧される。この押圧により前記第2
の板部は傾斜面に添ってもぐり込もうとし、衛生陶器は
取付面に対ししっかりと取付けられる。
この場合、ボルトは、衛生陶器の内壁面に貼着材等によ
って取付けられた第2の板部のボルト孔に螺合される。
従って、ボルト孔は衛生陶器の内壁面に極めて近接して
位置している。しかも、このボルト孔にボルトを螺填す
る作業は衛生陶器を取付面に設置する以前に、例えば衛
生陶器を裏返しにした状態で行なえる。従って、ボルト
の螺填作業がきわめて容易である。
本考案において、押圧金具の第1の板部と衛生陶器との
接触面積が大きいから、衛生陶器に金具側から加えられ
る取付けのための圧力(単位面積当りの荷重)は小さ
い。従って、衛生陶器の損壊もない。
本考案においては、押圧金具と固定具とは板状部分同志
が係合するものであり、両者の間の位置ずれの許容範囲
が大きい。
[実施例] 本考案の一実施例を第1図ないし第4図において説明す
る。本実施例は取付面1である床面に対し衛生陶器2と
して洋風便器を取付けるものである。
衛生陶器2の内側は空洞11となっており、この内側位
置で取付面1に固定具12をあらかじめ固定する。この
固定具12は、一枚のプレートからなっており、両端1
3が立ち上げられることにより形成された傾斜面14を
有している。この傾斜面14は、取付面1に対し90度
よりも小さな角度を持っており、言わば取付面1に向く
ようになっている。
この固定具12は、プレート厚み方向に穿設されたビス
孔15を通してビス4を取付面1にねじ込む事によって
取付面1に固定される。
衛生陶器2の内壁には押圧金具16が粘着される。この
押圧金具16は一枚のプレートからなるものであり、断
面が逆V字型を有し、V字型の一方の第1の板部17の
外面が粘着材18(本実施例ではシート状粘着材)を介
して衛生陶器2の内壁に貼着されている。この板部17
と粘着材18には、それぞれボルトを通す為の孔19、
20が設けられており、板部17の孔20の内部にはめ
ねじが刻設されている。(なお、セルフタッピングして
も良い。)逆V字型の他方の第2の板部21の外面は、
前記固定具12の傾斜面14に対向している。
衛生陶器2を取付けるには、まず第3図の状態とする。
すなわち押圧金具16を、粘着剤18によって衛生陶器
2の内壁に貼着する。この時、押圧金具16の形状に合
わせて衛生陶器2の内壁には凹部22が形成されてお
り、ボルトの螺合によって押圧金具16が回転してしま
わないようになっている。そして、ボルト8を衛生陶器
2の孔7から挿入し、押圧金具16のボルト用めねじ孔
20に螺合しておく。この状態で衛生陶器2である洋風
便器を取付面1である床面に据付ける。
その後、第4図に示すようにボルト8をさらにねじ込む
と、ボルト8の先端が押圧金具16の自由片となってい
る板部21の背面を押す。これにより、V字型の押圧金
具16は開脚され、板部21は固定具12の傾斜面14
に押圧される。
この押圧力による反力は、押圧金具16及び粘着剤18
を介し衛生陶器2に働く。この場合、押圧金具16の板
部17の全体が衛生陶器2に接しているから、衛生陶器
2にはそれほど大きな圧力(単位面積当りの荷重)はか
からず、衛生陶器2に損壊は全く生じない。特に、本実
施例にあっては、板部17と衛生陶器2との間にシート
状の粘着剤18が介在されているので、衛生陶器2の内
側表面壁に凹凸があっても板部17は衛生陶器2の該表
面壁を均一に押圧し上記圧力が均等化されるので、衛生
陶器2の欠け等の損壊を確実に防止できる。
また、ボルト8は衛生陶器2の孔7に挿入され、先端が
押圧金具16のボルト用めねじ孔20に螺合した状態で
取付作業が開始されるので、従来のようにボルト8は取
付作業中にナット等のめねじを狙って螺合される必要が
ない。従って、ボルト8の螺填作業が簡単である。ま
た、衛生陶器2の孔7の位置に誤差があっても、面と面
の押圧により取付けが行なわれる為、誤差はカバーでき
る。すなわち衛生陶器2側の金具である押圧金具16
と、取付面1側の金具である固定具12とは、板部21
と傾斜面14とが係合するものであるから、押圧金具1
6と固定具12とが、板部17の板面方向にかなりの位
置ずれがあっても、衛生陶器2をしっかりと固定するこ
とができる。
以上の実施例においては、固定具12は一枚のプレート
から成るものであったが、本考案においては第5図に示
すように両端13の立ち上がり部に補強用のプレート2
4を設けてもよい。このように補強する事によって、前
記板部17の押圧によって立ち上がり部が曲がってしま
う事がない。従って大きな力によって衛生陶器2を取付
面1に取付ける事が可能となる。また、第6図に示すよ
うに固定具12を略舟型として、更に強度を高めてもよ
い。
また、押圧金具16は一枚の金属板を逆V字断面に折り
曲げた物であったが、二枚の板部を蝶着したものであっ
ても良い。
[考案の効果] 以上の通り、本考案の取付具によると、設置される衛生
陶器に加えられる圧力が小さくなり、衛生陶器の欠け等
の損壊が防止される。また、衛生陶器側に取付けられる
押圧金具のボルト孔にボルトを螺挿するものであり、こ
のボルトの先端をボルト孔に合致させてねじ込む作業が
きわめて容易である。さらに、押圧金具と固定具との位
置ずれも相当程度まで許容されるので、現場での設置作
業が簡単かつ迅速に行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図である。第2図
は第1図の全体を表わす分解斜視図である。第3図は第
1図の取付作業前の状態を示す図である。第4図は第1
図の取付作業後の状態を示す図である。第5図及び第6
図は他の実施例における固定具の斜視図である。第7図
は従来例を示す斜視図である。第8図は従来例を示す断
面図である。 1……取付面、2……衛生陶器、 7……孔、8……ボルト、 12……固定具、14……傾斜面、 16……押圧金具、17……第1の板部、 20……ボルト用めねじ孔、 21……第2の板部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】衛生陶器の内部において取付面に固定され
    る固定具であって、取付面に向くように傾斜する傾斜面
    を有する固定具と、 衛生陶器の内壁に貼着される第1の板部及び該第1の板
    部に対し開脚自在な第2の板部を一体に有し、該第1の
    板部にはボルト孔が穿設された押圧金具と、 衛生陶器の開口を通して前記第1の板部のボルト孔に螺
    合され、その先端が前記第2の板部を押して前記傾斜面
    に押圧させるボルトと、 を有する衛生陶器の取付具。
JP533889U 1989-01-20 1989-01-20 衛生陶器の取付具 Expired - Lifetime JPH0621990Y2 (ja)

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JPH0297475U JPH0297475U (ja) 1990-08-02
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