JP2530806Y2 - 便器用固定構造 - Google Patents

便器用固定構造

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JP2530806Y2
JP2530806Y2 JP14036089U JP14036089U JP2530806Y2 JP 2530806 Y2 JP2530806 Y2 JP 2530806Y2 JP 14036089 U JP14036089 U JP 14036089U JP 14036089 U JP14036089 U JP 14036089U JP 2530806 Y2 JP2530806 Y2 JP 2530806Y2
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hook
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fixed
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弘人 大西
浩之 坂本
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東陶機器株式会社
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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、小便器や大便器等の便器を床面又は壁面に
固定するための便器用固定構造に関する。
〔従来の技術〕
従来より、小便器や大便器等の便器を固定するため
に、便器に床面又は壁面への固定部を設け、アンカーボ
ルト等を床面又は壁面に直角にねじ込む構造が採られて
いる。
たとえば第4図に示すように、小便器50の底部側面を
えぐって板状の張出し部51を設け、この張出し部51に、
第5図に示すようにボルト穴52を開け、ボルト53で床面
に固定している。ボルト53で固定した後は、ボルト53の
頭部に化粧キャップ54を取り付けている。あるいは、ボ
ルト53の頭部は露出状態のままにしている場合もあり、
小便器50の側面に固定作業用の凹部を設け、これにフラ
ンジカバーで蓋をする場合もある。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、ボルト53の頭部を露出状態のままにする場
合、小便器50の美観が損なわれるとともに、尿がボルト
53にかかって腐食する等の問題が生じる。また、ボルト
53の頭部が小便器50の陶器面から突き出てしまうため、
見栄えが悪く、また、ボルト53の周囲が掃除しにくいた
め汚れ易くなるという問題があった。化粧キャップ54を
取り付けることにより、尿が直接ボルト53にかかること
はなくなるが、化粧キャップ54が陶器面から突出するた
め依然見栄えが悪く、また、汚れ易いという問題が残
る。
また、小便器50の側面に形成された固定作業用の凹部
にフランジカバーで蓋をする場合においては、ボルトが
完全に隠れるので、尿がボルトにかかるおそれはない
が、小便器据付け時の作業空間を考えると、どうしても
小便器の側面えぐりが大きくなるため、見栄えがよいと
はいえなかった。
更に、小便器50の取り付けに際し、張出し部51に形成
されたボルト孔52とボルト53を正確に一致させた状態で
小便器50を載置しなければならないため作業性が悪いと
いう問題もあった。
本考案は、上記の欠点を解消するためになされたもの
で、便器の固定部を便器の内部に設けることにより、美
観を損なうことがなく、また、施工が容易な便器の固定
構造を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の便器用固定構造は、前記目的を達成するた
め、床面又は壁面に固定されその固定面から突き出た位
置に係止片を備えた固定具と、便器本体の内部にこの便
器本体と一体に設けられた取付部と、この取付部に基端
側を固定されると共に先端側に前記係止片の内側に当接
して弾性的に係合可能な鉤部を形成した鉤状部材と、前
記取付部の内側に位置する部分の鉤状部材に形成した雌
ねじ部に前記取付部の外側から挿入して螺合するビス又
はボルト等の締結具と、前記締結具に位置を対応させて
前記便器本体の外壁部に開けた施工用孔とを備えたこと
を特徴とする。
また、取付部に基端側を固定されると共に係止片の内
側に当接して弾性的に係合可能な鉤部を先端側に形成し
た鉤状部材を備える場合では、係止片の内側に位置する
部分の鉤状部材に形成した雌ねじ部に係止片の外側から
挿入して螺合するビス又はボルト等の締結具を設け、こ
の締結具に位置を対応させて便器本体の外壁部に施工用
孔を開ける構成とすることもできる。
〔作用〕
床面又は壁面に固定した固定具に対して、予め便器本
体の内部の取付部に設けた鉤状部材を弾性的に嵌合する
と、便器本体はその取付面に仮固定される。この後、施
工用孔から工具を挿入してボルト又はビス等の締結具を
鉤状部材と固定板とが連結されるようにねじ込むことに
より、便器本体が鉤状部材を介して固定具及び取付面に
固定される。据え付け後には、締結具は便器本体の内部
に隠れてしまうので、外観の優れた据え付け構造が得ら
れる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら実施例に基づいて本考案の
特徴を具体的に説明する。
第1図は本考案実施例の小便器用固定構造の固定後の
状態を示す部分切断斜視図、第2図は同小便器用固定構
造の固定作業途中の状態を示す部分断面図である。
陶器製の小便器本体1の底部の外壁部2に、施工用孔
3が開設されている。また、小便器本体1の内部には、
外壁部2と連続する取付部4が下向きに形成されてい
る。この取付部4の前記施工用孔3に対応する個所に
は、ビス挿通孔5が形成されるとともに、このビス挿通
孔5の上方にはボルト挿通孔6が形成され、更に、ビス
挿通孔5とボルト挿通孔6との間には、鉤状部材を構成
する板バネ型フック7を挿通するための貫通溝8が形成
されている。板バネ型フック7は、三角形状に折り曲げ
られた鉤部9と、クランク状に折り曲げられた外側垂直
部10、貫通溝8を貫通する水平部11及び内側垂直部12か
らなる脚部13とから構成されている。板バネ型フック7
の外側垂直部10は、予めボルト14及びナット15によりゴ
ムシート16を介して取付部4に取り付けられ、また、内
側垂直部12は、締結具としてのビス17及びナット18によ
り取付部4に取り付けられる。
一方、小便器本体1を固定すべき床面20には、固定金
具21が本実施例における固定具として取り付けられ、そ
の両端が垂直に上方に折り曲げられて立ち上げ部22が形
成され、更にその先端が内側に直角に折り曲げられて前
記鉤部9が係止される係止片23が形成されている。な
お、第1図及び第2図においては、固定金具7の一端の
み図示している。
また、外壁部2に形成された施工用孔3は、化粧用の
キャップ25により覆われている。
次に、上述の固定構造による固定作業の手順について
説明する。
まず、板バネ型フック7の垂直部10を内部側から貫通
溝8に通し更に水平部11を取付部4の貫通溝8に貫通さ
せた状態で、外側垂直部10をボルト14及びナット15によ
りゴムシート16を介して取付部4に取り付ける。また、
内側垂直部12に溶接等によって固定されたナット18に取
付部4の貫通孔5を通してビス17を緩く取り付け、仮止
め状態とする。
次に、小便器本体1を矢印で示すように固定金具21に
載置する。このとき、取付部4に取り付けられた板バネ
型フック7の鉤部9の下側傾斜部9aが、固定金具21の係
止片23に当接して鉤部9及び内側垂直部12が弾性変形し
て内側に撓む。鉤部9の頂部9bが係止片23を通過する
と、板バネ型フック7の弾性により元の姿勢に戻り、鉤
部9は係止片23により係止される。これにより、小便器
本体1が固定金具21に仮止めされる。
このとき、固定金具21と小便器本体1との位置が若干
ずれていたとしても、鉤部9が弾性変形して誤差を吸収
することができる。また、傾斜部9aと係止片23との当接
状態は、固定金具21の反対側の端部(図示せず)におい
ても生じるので、小便器本体1には、その中心が固定金
具21の中心に対して一致するような力が働くので位置出
しが自動的に行われる。したがって、小便器本体1の固
定作業が容易になる。
次に、施工用孔3を通してドライバ等の工具を差し込
み、仮止め状態のビス17を締め込むと、板バネ型フック
7が取付部4方向に移動し、鉤部9が係止片23に係合す
る。このとき、鉤部9の上側傾斜部9cが係止片23に当接
するので、ビス17が締め付けられるにしたがって、取付
部4が下方に押付けられ、小便器本体1には垂直荷重が
加わる。したがって、小便器本体1を床面に対して確実
に固定することができる。
小便器本体1の固定が全て完了した後には、施工用孔
3をキャップ25で塞ぐ。このキャップ25は施工用孔3を
塞ぎさえすればよいので充分薄くするこきができ、小便
器本体1の外壁部2から突出する部分は少ない。したが
って、小便器の美観を損ねることがなく、また、汚れに
くい。
上記のように、本実施例によれば、ビス17の頭部17a
は小便器本体1の内部へ隠れてしまうため、小便器の見
栄えがよくなり、また、頭部17aの周囲に汚れが付着す
ることがない。
第3図は他の実施例を示す要部の縦断面図である。
この実施例においては、板バネ型フック31の脚部32
は、取付部33の内面に衝き当てられこの取付部33に開け
た孔34に通したボルト35とこれに螺合するナット36によ
って固定される。また、鉤部37には、ビス挿通孔38,39
が形成され、ビス挿通孔39の背面にナット40が固定され
ている。更に、固定金具41の立ち上げ部42にもビス挿通
孔43が形成されている。そして、鉤部37を係止片44に弾
性的に係合させて仮止めした後、固定金具41のビス挿通
孔43及び鉤部37のビス挿通孔38,39を通して、ビス17を
ナット40にねじ込むことにより、小便器本体1を床面20
に本固定する。
第3図に示す実施例においても、小便器の美観を損ね
ることがないこと、及び、固定作業が容易であること
は、第1図及び第2図に示す実施例と同様である。
なお、上述の各実施例においては、小便器本体1を床
面に固定しているがし、壁面に固定する場合も同様な固
定構造を採用することができる。また小便器だけでなく
大便器等の各種の便器にも適用できることは無論であ
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の便器用固定構造におい
ては、便器を固定するビス又はボルト等の締結具の頭は
便器本体内部に隠れるので、便器の美観が向上する。ま
た、便器の表面から突起物がなくなるので、埃の堆積も
なく掃除も簡単になるので、常に衛生的に使うことがで
きる。更に、便器本体を固定金具に載置して締結具を締
めるという簡単な作業で、便器本体の固定を行うことが
でき、施工作業を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の便器用固定構造を示す部分切断斜視
図、第2図は固定作業途中の状態を示す断面図、第3図
は他の実施例を示す要部の縦断面図である。第4図は従
来の固定構造が適用された小便器を示す正面図、第5図
は同小便器の固定構造部分を拡大して示す断面図であ
る。 1:小便器本体、2:外壁部 3:施工用孔、4,33:取付部 5,38,39,43:ビス挿通孔 6:ボルト挿通孔 7,31:板バネ型フック、8:貫通溝 9,37:鉤部、9a:下側傾斜部 9b:頂部、9c:上側傾斜部 10:外側垂直部、11:水平部 12:内側垂直部、13,32:脚部 14,35:ボルト 17:ビス、15,18,36,40:ナット 16:ゴムシート、17a:頭部 20:床面、21,41:固定金具 22,42:立ち上げ部、23:係止部 25:キャップ、34:孔 44:係止片

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】床面又は壁面に固定されその固定面から突
    き出た位置に係止片を備えた固定具と、便器本体の内部
    にこの便器本体と一体に設けられた取付部と、この取付
    部に基端側を固定されると共に先端側に前記係止片の内
    側に当接して弾性的に係合可能な鉤部を形成した鉤状部
    材と、前記取付部の内側に位置する部分の鉤状部材に形
    成した雌ねじ部に前記取付部の外側から挿入して螺合す
    るビス又はボルト等の締結具と、前記締結具に位置を対
    応させて前記便器本体の外壁部に開けた施工用孔とを備
    えたことを特徴とする便器用固定構造。
  2. 【請求項2】床面又は壁面に固定されその固定面から突
    き出た位置に係止片を備えた固定具と、便器本体の内部
    にこの便器本体と一体に設けられた取付部と、前記取付
    部に基端側を固定されると共に前記係止片の内側に当接
    して弾性的に係合可能な鉤部を先端側に形成した鉤状部
    材と、前記係止片の内側に位置する部分の鉤状部材に形
    成した雌ねじ部に前記係止片の外側から挿入して螺合す
    るビス又はボルト等の締結具と、前記締結具に位置を対
    応させて前記便器本体の外壁部に開けた施工用孔とを備
    えたことを特徴とする便器用固定構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009121235A (ja) * 2003-07-17 2009-06-04 Inax Corp 洋風便器の床固定構造
JP2009155824A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Panasonic Electric Works Co Ltd 便器の固定構造

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