JP3410718B2 - 基礎見切りの取付け構造 - Google Patents

基礎見切りの取付け構造

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JP3410718B2 JP2000300354A JP2000300354A JP3410718B2 JP 3410718 B2 JP3410718 B2 JP 3410718B2 JP 2000300354 A JP2000300354 A JP 2000300354A JP 2000300354 A JP2000300354 A JP 2000300354A JP 3410718 B2 JP3410718 B2 JP 3410718B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、外壁パネルの下端
と基礎との間に配置される基礎見切りの取付け構造に関
するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から外壁パネル8の下端と基礎との
間に配置される基礎見切り1の取付けに当たって、図3
に示すように、基礎見切り1の上端部に固着片2を形成
し、基礎7の上方に連結金具12を介して配置した外壁
パネル8の外面部の下端部に基礎見切り1の上端部の固
着片2を固着具9により固着して基礎見切り1により基
礎7と外壁パネル8との間の隙間10を隠すようにした
ものが知られている。この従来例にあっては、下端部が
自由端でフリーであるため基礎見切り1に外力が作用す
ると、基礎見切り1の下端部側がめくれるように変形し
たり、あるいはがたついたりするという問題がある。 【0003】ここで、基礎見切り1の下端を支持する方
法として基礎7の外面にモルタル仕上げをする際に基礎
見切り1の下端部をモルタル内に埋め込むことが考えら
れるが、このものにおいてはモルタル被覆が薄いと基礎
見切り1に外力が作用した場合にモルタル部分が剥離し
てしまうおそれがある。また、近年基礎としてプレキャ
ストコンクリート基礎が用いられており、このプレキャ
ストコンクリート基礎はあらかじめ工場で表面の凹凸模
様等の化粧が施されており、現場では基礎の表面にモル
タル仕上げをしないようになっている。このようなプレ
キャストコンクリート基礎を使用したものにおいては、
モルタル仕上げをしないので基礎見切り1下端部は非支
持状態のままのフリーの状態となっており、したがっ
て、基礎見切り1の下部に外力が作用すると、基礎見切
り1の下端部側がめくれるように変形したり、あるいは
がたついたりするという問題がある。 【0004】また、基礎見切り1の上端部を外壁パネル
8の下端部に取付けるに当たって、図4のように、基礎
見切り1の上端部の下向き凹溝部30内に押え具31の
上部の嵌め込み部32を嵌め込み、基礎見切り1を基礎
7と外壁パネル8の下端部との間に配置して押え具31
の凹部33を外壁パネル8の下枠14aの突片34に嵌
め込むとともに押え具31に設けた内外の脚片35、3
6を基礎7の上面に当接することで、木ネジや釘等の固
着具を用いることなく基礎見切り1の上端部を取付ける
ものが知られている。しかしながら、この図4に示すよ
うなものは基礎見切り1の上端部を押え具31を介して
取付けているのみで、基礎見切り1の下端部は非支持状
態のままのフリーの状態となっており、したがって、こ
の従来例においても基礎見切り1の下部に外力が作用す
ると、基礎見切り1の下端部側がめくれるように変形し
たり、あるいはがたついたりするという問題がある。 【0005】上記各従来例に示されるように従来にあっ
ては基礎見切りの下端部を簡単な構成で支持するものは
なかった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、簡単な構成で基礎見切りの上
端部と下端部との双方の支持ができて、基礎見切りに外
力が作用してもめくれるように変形したり、がたついた
りすることがない基礎見切りの取付け構造を提供するこ
とを課題とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る基礎見切りの取付け構造は、基礎見切り
1の上端部に固着片2を形成し、基礎見切り1の下端部
の背面に前脚片3と後脚片4とを有する脚部材5を係止
手段により取付け、基礎7の上方に配置した外壁パネル
8の下端部に基礎見切り1の上端部の固着片2を固着具
9により固着して基礎見切り1により基礎7と外壁パネ
ル8との間の隙間10を隠し、基礎見切り1の背面の下
端部に取付けた脚部材5の前脚片3の下端部を基礎7上
面の屋外側に近い位置において当接すると共に後脚片4
の下端部を基礎7の上面の屋外側から離れた位置におい
て当接して成ることを特徴とするものである。このよう
な構成とすることで、基礎見切り1の上端部を外壁パネ
ル8の下端部に固着具9により固着し、基礎見切り1の
下端部を脚部材5により基礎7上に支持できて基礎見切
り1の上端部と下端部とを確実に保持できるものであ
る。また、基礎見切り1の背面の下端部に取付けた脚部
材5の前脚片3の下端部を基礎7上面の屋外側に近い位
置において当接すると共に後脚片4の下端部を基礎7の
上面の屋外側から離れた位置において当接してあるの
で、基礎見切り1を外側から内側に押す外力が作用した
り、逆に基礎見切り1を内側から外側に引っ張る外力が
作用したりした場合、前脚片3又は後脚片4のいずれか
が効果的に抵抗となって基礎見切り1が変形したり、が
たついたりするのを防止できるものである。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図1,図2に示す
実施形態に基づいて説明する。 【0009】基礎7の上面には連結金具12が載置して
あって基礎7に植設したアンカーボルト13により固着
してある。該連結金具12上には外壁パネル8が載置し
てあり、連結金具12と外壁パネル8の枠体14の下枠
14aとがボルト15により固着してある。 【0010】外壁パネル8は金属製の枠体14の外面側
に木質の下地桟16が固着してあり、この下地桟16外
面側に外装材8aが固着してある。 【0011】基礎見切り1は金属製であって長尺物であ
り、上端部に固着片2を上方に向けて垂直に突設してあ
り、下端部の背面側には係止部17が設けてある。添付
図面に示す実施形態においては、基礎見切り1の下端部
は背方に向けて凸曲した背方凸曲片部18が設けてあ
り、この背方凸曲片部18の背方凸の先端部分に上方に
向けて上係止突片部17aを設け、背方凸曲片部18の
突出基部の下部に下係止溝部17bを設け、この上係止
突片部17aと下係止溝部17bとで係止部17が構成
してある。 【0012】脚部材5は金属製であってピース材であ
り、上記背方凸曲片部18の略下半分の背面側の形状に
沿った主体部19の上端部に上係止爪部20を設け、主
体部19の下端部に下係止突部21を設け、この上係止
爪部20と下係止突部21とで被係止部22を構成して
あり、更に、主体部19の下部の外端部(前端部)に斜
め外下方(斜め前下方)に向けて前脚片3が連出してあ
り、主体部19の下部の内側端部(後端部)に斜め内下
方(斜め後下方)に向けて後脚片4が連出してある。つ
まり、前脚片3と後脚片4とは側面から見て略ハ字状に
配置してある。前脚片3下端と後脚片4の下端とはいず
れも弧状に屈曲した弧状屈曲部となっている。また、前
脚片3と後脚片4とは共に弾性を有している。 【0013】上記のような構成の脚部材5は下係止突部
21を基礎見切り1の下端部の背面に設けた下係止溝部
17bに係止すると共に上係止爪部20を上係止突片部
17aに係止することでワンタッチで基礎見切り1の下
端部背面の長手方向の任意の位置に取付けるようになっ
ている。 【0014】しかして上記のようにワンタッチで下端部
の背面部に脚部材5を取付けた基礎見切り1は次のよう
にして施工するものである。すなわち、基礎見切り1を
基礎7と外壁パネル8との間の外側に配置し、外壁パネ
ル8の下端部の下地桟16の外面に基礎見切り1の上端
部の固着片2を木ネジや釘等の固着具9により固着して
基礎見切り1により基礎7と外壁パネル8との間の隙間
10を隠し、基礎見切り1の背面の下端部に取付けた脚
部材5の前脚片3の下端部を基礎7上面の屋外側に近い
位置において当接すると共に後脚片4の下端部を基礎7
の上面の屋外側から離れた位置において当接するもので
ある。この場合、前脚片3の下端部及び後脚片4の下端
部を基礎7の上面に弾性的に当接すると基礎見切り1の
下端部の基礎7上面への支持がより確実に行えるもので
ある。 【0015】このように、基礎見切り1は上端部が外壁
パネル8に固着具9により固着してあるので上端部がが
たつくことはなく、また、下端部を脚部材5により基礎
7上面に前脚片3と後脚片4との2叉脚により安定して
支持してあるので下端部ががたつくことがないものであ
る。そして、基礎見切り1を外側から内側に押す外力が
作用したり、逆に基礎見切り1を内側から外側に引っ張
る外力が作用したりした場合、前脚片3又は後脚片4の
いずれかが効果的に抵抗となって基礎見切り1が変形し
たり、がたついたりするのを防止できるものである。す
なわち、図1の矢印イ方向の力が基礎見切り1に作用す
ると、主として前脚片3が抵抗となって基礎見切り1が
矢印方向に動くのを阻止し、図1の矢印ロ方向の力が基
礎見切り1に作用すると、主として後脚片3が抵抗とな
って基礎見切り1が矢印方向に動くのを阻止することが
できるものである。 【0016】なお、外壁パネル8の下端部の基礎見切り
1の固着片2の固着部分の外面にはコーキング材29が
充填されて防水してある。 【0017】 【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、基礎見切りの上端部に固着片を形成し、
基礎見切りの下端部の背面に前脚片と後脚片とを有する
脚部材を係止手段により取付け、基礎の上方に配置した
外壁パネルの下端部に基礎見切りの上端部の固着片を固
着具により固着して基礎見切りにより基礎と外壁パネル
との間の隙間を隠し、基礎見切りの背面の下端部に取付
けた脚部材の前脚片の下端部を基礎上面の屋外側に近い
位置において当接すると共に後脚片の下端部を基礎の上
面の屋外側から離れた位置において当接してあるので、
簡単な構成で基礎見切りの上端部と下端部との双方を確
実に保持できて、基礎見切りの下端部がフリーとなって
動くのを防止できるものであり、この結果、基礎として
表面にモルタル仕上げをしないプレキャストコンクリー
ト基礎であっても安定して基礎見切りを取付けることが
できるものである。また、基礎見切りの背面の下端部に
取付けた脚部材の前脚片の下端部を基礎上面の屋外側に
近い位置において当接すると共に後脚片の下端部を基礎
の上面の屋外側から離れた位置において当接してあるの
で、基礎見切りを外側から内側に押す外力が作用した
り、逆に基礎見切りを内側から外側に引っ張る外力が作
用したりした場合、前脚片又は後脚片のいずれかが効果
的に抵抗となって基礎見切りが変形したり、がたついた
りするのを簡単な構成で確実に防止できて安定して基礎
見切りを支持できるものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の断面図である。 【図2】同上に使用する脚部材の斜視図である。 【図3】従来例の断面図である。 【図4】他の従来例の断面図である。 【符号の説明】 1 基礎見切り 2 固着片 3 前脚片 4 後脚片 5 脚部材 7 基礎 8 外壁パネル 9 固着具 10 隙間
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−62030(JP,A) 特開 平11−22030(JP,A) 特開 平1−318638(JP,A) 特開 平7−18750(JP,A) 実開 昭60−137031(JP,U) 実開 平2−125104(JP,U) 登録実用新案3024216(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 13/08 E04B 1/64

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 基礎見切りの上端部に固着片を形成し、
    基礎見切りの下端部の背面に前脚片と後脚片とを有する
    脚部材を係止手段により取付け、基礎の上方に配置した
    外壁パネルの下端部に基礎見切りの上端部の固着片を固
    着具により固着して基礎見切りにより基礎と外壁パネル
    との間の隙間を隠し、基礎見切りの背面の下端部に取付
    けた脚部材の前脚片の下端部を基礎上面の屋外側に近い
    位置において当接すると共に後脚片の下端部を基礎の上
    面の屋外側から離れた位置において当接して成ることを
    特徴とする基礎見切りの取付け構造。
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