JPH0351415Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は洗面ボールを洗面台の天板に形成した
開口に確実且つ強固に取付けるための取付け金具
に関する。

［背景技術］ 従来のこの種の取付け金具A′は、第６図に示
すように板状の金具本体１の中央部に固定孔４を
穿孔し、一側端部を屈曲させて係止部７を設けて
成るものであり、この取付け金具A′により洗面
台２の天板３に設けた開口９に洗面ボール６を取
付けるには、第７図に示すように金具本体１の固
定孔４に木ねじ８を打ち込んで、金具本体１を天
板３の裏面側に固定すると共に係止部７を開口９
側に突出させ、この係止部７に洗面ボール６のフ
ランジ１０の外周縁より下方に突出させた係止片
１１を挿入係止させて取付けており、この場合、
木ねじ８による締め付け力を大きくするために金
具本体１を傾斜させ天板３とで〓間１５を形成さ
せて取付けているが、そうすると第８図に矢印Ｂ
で示すように洗面ボール６の外周縁に加わる力が
垂直方向ではなく金具本体１と直交する方向に加
わつてしまい、輸送などの際に派動により洗面ボ
ール６の取付けが緩んでしまい、水漏れの原因と
なつていた。

［考案の目的］ 本考案は上記事情に鑑みて為されたものであ
り、その目的とするところは、洗面ボールを洗面
台の天板に形成した開口に確実且つ強固に、しか
も、天板の裏面を損傷させることなく取付けるこ
とができ、運搬などに際しての派動により緩むこ
とがないようにすることにある。

［考案の開示］ 本考案の洗面ボールの取付け金具は、板状の金
具本体１の略中央部に金具本体１を洗面台２の天
板３の裏面に固定するための固定孔４を穿孔し、
金具本体１の一側端部に金具本体１と直交する方
向で天板３の裏面側に向けて円弧状に突曲して天
板３の裏面に圧接させる突部５を形成すると共に
金具本体１の他側端部に突部５と逆方向に円弧状
に突曲して洗面ボール６の外周縁を係止させる係
止部７を設けて左右点対称に形成して成るもので
あり、この構成により上記目的を達成できたもの
である。即ち、固定孔４に木ねじ８を打ち込んで
金具本体１を洗面台２の天板３の裏面に固定し
て、突部５を天板３の裏面に圧接させ、係止部７
を天板３の開口側に突出させ、係止部７に洗面ボ
ール６の外周縁を係止させることにより、金具本
体１を天板３と〓間１５を形成させて平行な状態
に固定でき、木ねじ８の締め付け力を洗面ボール
６の外周縁に垂直な方向の力として加えることが
でき、洗面ボール６を確実且つ強固に取付けるこ
とができるのであり、しかも突部５は金具本体１
と直交する方向で天板３の裏面側に向けて円弧状
に突曲しているので、天板３の裏面が突部５によ
り損傷することがなく、更に金具本体１の他側端
部に突部５と反対方向に円弧状に突曲して洗面ボ
ール６の外周縁を係止させる係止部７を設けて左
右点対称に形成しているので、裏返しにして突部
５と係止部７を逆にしても使用でき、洗面ボール
の取付け作業が効率的になり、しかも、製造が容
易になるものである。

以下、本考案を添付の図面に示す実施例に基づ
いて説明する。金具本体１は板状であり、中央部
に金具本体１を洗面台２の天板３の裏面に固定す
るための固定孔を穿孔し、金具本体１の一側端部
を金具本体１と直交する方向に円弧状に突曲させ
て天板３の裏面に圧接する突部５を形成し、金具
本体１の他側端部を突部５とは逆方向に円弧状に
突曲させてに洗面ボール６の外周縁を係止する係
止部７を設けている。この取付け金具Ａは左右点
対称となつている。この取付け金具Ａにより洗面
ボール６を洗面台２の天板３の開口９に取付ける
には、固定孔４に木ねじ８を打ち込んで金具本体
１を洗面台２の天板３の裏面に固定して、突部５
を天板３の裏面に圧接させ、係止部７を天板３の
開口側に突出させ、係止部７に洗面ボール６のフ
ランジ１０の外周縁より垂設した係止片１１の下
端を挿入係止させることにより、金具本体１を天
板３と〓間１５を形成させて平行な状態で固定し
て洗面ボール６と天板３の裏面の切欠部１４との
間にパツキング１３を介在させて洗面ボール６を
天板３に取付けることができ、従つて、第３図
中、矢印Ｃで示す木ねじ８の締め付け力を洗面ボ
ール６の係止片１１に、矢印Ｂで示すように垂直
な方向で加えることができるものである。第４図
に示す実施例にあつては、突部５及び係止部７の
頂部外面に金具本体１と平行な当接片１２を設け
て、第５図に示すように、突部５の天板３裏面へ
の当接を安定なものとし、金具本体１を天板３の
裏面と平行な状態にしやすくなつている。

［考案の効果］ 本考案にあつては、板状の金具本体の略中央部
に金具本体を洗面台の天板の裏面に固定するため
の固定孔を穿孔し、金具本体の一側端部に金具本
体と直交する方向で天板の裏面側に向けて円弧状
に突曲して天板の裏面に圧接させる突部を形成す
ると共に金具本体の他側端部に突部と逆方向に円
弧状に突曲して洗面ボールの外周縁を係止させる
係止部を設けて左右点対称に形成しているので、
洗面ボールを洗面台の天板の開口に取付ける際し
て、固定孔に木ねじを打ち込んで金具本体を洗面
台の天板の裏面に固定して、突部を天板の裏面に
圧接させ、係止部を天板の開口側に突出させ、係
止部に洗面ボールの外周縁を係止させることによ
り、金具本体を天板と〓間を形成して略平行な状
態に固定でき、従つて、木ねじの締め付け力を洗
面ボールの外周縁に垂直な方向の力として加える
ことができ、洗面ボールを確実且つ強固に取付け
ることができるものであり、運搬などに際しての
派動により洗面ボールの取付けが緩んで水漏れの
原因となることがないものである。しかも突部は
金具本体と直交する方向で天板の裏面側に向けて
円弧状に突曲しているにので、天板の裏面が突部
により損傷することがなく、更に金具本体の他側
端部に突部と反対方向に円弧状に突曲して洗面ボ
ールの外周縁を係止させる係止部を設けて左右点
対称に形成しているので、裏返しにして突部と係
止部を逆にしても使用でき、洗面ボールの取付け
作業が効率的になり、しかも、製造が容易になる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は同上による洗面ボールの取付けを示す断面
図、第３図は同上の作用を示す断面図、第４図は
本考案の他の実施例を示す斜視図、第５図は同上
の作用を示す断面図、第６図は従来例を示す斜視
図、第７図は同上による洗面ボールの取付けを示
す断面図、第８図は同上の作用を示す断面図であ
つて、Ａは取付け金具、２は洗面台、３は天板、
４は固定孔、５は突部、６は洗面ボール、７は係
止部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 板状の金具本体の略中央部に金具本体を洗面台
   の天板の裏面の固定するための固定孔を穿孔し、
   金具本体の一側端部に金具本体と直交する方向で
   天板の裏面側に向けて円弧状に突曲して天板の裏
   面に圧接させる突部を形成すると共に金具本体の
   他側端部に突部と逆方向に円弧状に突曲して洗面
   ボールの外周縁を係止させる係止部を設けて左右
   点対称に形成して成る洗面ボールの取付け金具。