JP3234485B2 - ナット - Google Patents

ナット

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JP3234485B2
JP3234485B2 JP03048596A JP3048596A JP3234485B2 JP 3234485 B2 JP3234485 B2 JP 3234485B2 JP 03048596 A JP03048596 A JP 03048596A JP 3048596 A JP3048596 A JP 3048596A JP 3234485 B2 JP3234485 B2 JP 3234485B2
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nut
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隆夫 岸本
芳洋 細川
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Tottori Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルトが長い場合
でも、迅速かつ簡単に締め付け作業を行えるナットに関
する。
【０００２】
【従来の技術】暖房便座や温水洗浄便座を便器に装着す
る場合には、例えば実開昭６２−９２７９３号公報に示
される様に、洋式便器の蓋が取り付けてあったネジ孔を
利用して取り付ける為、便器の種類に対応すべく、取り
付け用ボルトを長めに設定している。
【０００３】その為、便器の便座取り付け部分の肉厚が
薄い場合には、ナットを締め付ける距離が長くなり、取
り付けに時間を要するという問題がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、ナッ
トをその締め付け位置迄、迅速かつ簡単に移動し得る様
にする事を目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、中空筒状の外
ケースと、この外ケース内に軸方向に摺動自在に収納さ
れ、雌ネジが内側に形成された割ナットとから成り、こ
の割ナットは雌ネジの螺入方向である一端が互いに接離
自在に他端にて一体的に連結していると共に、外ケース
の内壁には、この外ケースの他端方向への摺動により割
ナットの接合部に形成した嵌入溝に進入して割ナットの
他端を開離する突起を設けて成るものである。
【０００６】又本発明は、割ナットの接合部に、互いに
係合して雌ネジの位置合わせを行う凹凸部を設けて成る
ものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を先ず図１と図２
に基づき説明すると、１は温水洗浄便座で、洋式便器２
の上に設置されている。
【０００８】３は上記洋式便器２の後方に穿孔された貫
通孔で、上記洋式便器２の蓋を取り付ける取付ネジ（図
示せず）が挿入されていたものである。
【０００９】４は上記貫通孔３に挿入された取付ネジ
で、後端に形成した方形状のネジ頭５を上記温水洗浄便
座１の所定位置に回転不能に装着している。
【００１０】６は上記取付ネジ４にその先端より装着し
たガイドブッシュで、ゴム等の弾力性を有する材料で形
成していると共に、先端を上記貫通孔３の内径よりも小
径に構成している。
【００１１】７は上記ガイドブッシュ６の後に、上記取
付ネジ４にその先端より装着したナットで、中空円筒状
の外ケース８と、この外ケース内に軸方向に摺動自在に
挿入した割ナット９で構成している。
【００１２】一方上記外ケース８は、その挿入孔10の内
壁に、後端面より先端近く迄軸方向に延びる一対のガイ
ド溝12，12を相対向して形成していると共に、これらガ
イド溝の先端側の端部には、外ケース８を半径方向に貫
通する係入孔13，13を穿孔し、かつ上記ガイド溝12，12
の係入孔13，13近接部分には、その溝底を浅くして絞り
部14，14を一体形成している。
【００１３】又上記割ナット９は、比較的弾力性を有す
る樹脂材料により図３〜図５にて示す展開状態に成形
し、成形後に中央部の連結部15，15を中心に図６にて示
す状態に折り曲げた後、外ケース８内に挿入するもの
で、上記取付ネジ４の挿入方向である一端に鍔16，16を
備え、かつこの一端寄りの内壁面に雌ネジ17，17を一体
形成していると共に、他端寄りの接合面に互いに係合す
る凹部18，18と凸部19，19を形成し、同じく他端寄りの
接合面間には、先端に外側に向けて突出し、上記外ケー
ス８のガイド溝12，12内に係入するストッパー20，20を
形成した弾性片21，21を形成している。
【００１４】更に上記割ナット９には、上記凹凸部18，
19・・の一端寄りの接合面間に楔状の嵌入溝22，22と、
この嵌入溝に滴状に狭小部23，23を介して連続する停止
溝24，24を形成していると共に、外ケース８内壁面の上
記ガイド溝12，12から円周方向に略９０°ずれた位置に
は、上記嵌入溝22，22又は停止溝24，24内に係入する突
起25，25を形成し、かつ割ナット９の一端寄りには、上
記ストッパー20，20と略同一線上に位置して外側に向け
て突出する突条26，26を一体形成し、又外ケース８の先
端側内壁面には、上記突条26，26が係入する係入溝27，
27を形成し、これらの他端側及び後端側には各々テーパ
面28，28，29，29を形成している。
【００１５】而して、割ナット９は図３〜図５にて示す
様に成形後、図６にて示す様に連結部15，15を中心に折
り曲げてその凸部19，19を凹部18，18内に係入すること
で、雌ネジ17，17の位置合わせが行われ、その後ストッ
パー20，20を外ケース８のガイド溝12，12に対向位置し
て後端より挿入孔10内に挿入する。
【００１６】すると、図７にて示す様にストッパー20，
20は外ケース８の係入溝27，27に沿って挿入孔10内に進
入後、自身の弾性により絞り部14，14を乗り越えてガイ
ド溝12，12内に係入すると同時に、外ケース８の突起2
5，25が嵌入溝22，22内に嵌入する。
【００１７】そこで、図８にて示す様に割ナット９をそ
のストッパー20，20が係入孔13，13内に係入して停止す
る迄外ケース８の挿入孔10より引き出すと、突起25，25
が嵌入溝22，22に当接して一端側が開離し、この時突起
25，25は停止溝24，24内に位置する。
【００１８】そして上記図８にて示す状態で、図２にて
示す様に取付ネジ４を差し込めば、割ナット９の鍔16，
16がガイドブッシュ６に当たる締め付け位置近く迄、迅
速かつ簡単にナット９を差し込むことが出来る。
【００１９】又上記割ナット９の鍔16，16がガイドブッ
シュ６に当った後、外ケース８を更にガイドブッシュ６
に向けて押し込めば、ストッパー20，20が係入孔13，13
より抜け出ると略同時に外ケース８の突起25，25が嵌入
溝22，22内に移動して割ナット９一端側の接合が可能と
なり、かつこれと略同時に割ナット９の突条26，26のテ
ーパ面28，28が係入溝27，27の溝底に当って徐々に内側
に押され、図９にても示す様に鍔16，16が外ケース８の
先端に当って停止すると同時に、割ナット９の雌ネジ1
7，17が取付ネジ４のネジ山４’と確実に係合する。
【００２０】そこで、更に外ケース８を締め付け方向
（右ネジで時計方向）に回転すれば、ナット７がガイド
ブッシュ６側に進んで温水洗浄便座１を洋式便器２に確
実に固定出来るものである。
【００２１】尚、上記ナット７を緩める場合には、上記
図９にて示す締め付け状態より外ケース８を後端方向に
向けてスライドすることで、割ナット９はネジ山４’と
の係合により移動しないため、外ケース８のみスライド
して突起２５が嵌入溝22，22内を移動し、図２又は図８
にて示す様に割ナット９の一端側を開離して雌ネジ17，
17とネジ山４’との係合が解除され、ナット７を取付ネ
ジ４の軸方向に自由にスライド可能となり、迅速かつ簡
単にナット７の着脱を行う事が出来る。
【００２２】上記実施例では、割ナット９の接合部に互
いに係合する凹凸部18，18，19，19を設け、雌ネジ17，
17の位置合わせを確実に行う様に構成しているが、割ナ
ット９の成形精度の管理等により不要としても良い。
【００２３】その他、外ケース８の係入孔13，13を貫通
孔としているが、凹溝でも良く、動作上関係なき部分は
上記実施例の形状に限定されるものではない。
【００２４】
【発明の効果】本発明の構成により、割ナットを外ケー
ス内に摺動自在に収納すると共に、割ナットを一端が接
離自在に他端にて一体的に連結して構成し、かつその接
合部に嵌入溝を設け、外ケースにこの嵌入溝に進入して
割ナットの他端を開離する突起を設けたことで、外ケー
スのスライド操作により割ナットの他端を確実に接離し
て、ナットの着脱操作を簡単かつ確実に行う事が出来る
ものである。
【００２５】又本発明は、割ナットの接合部に互いに係
合する凹凸部を設けたことで、割ナットの接合位置の位
置合わせを確実に行ない、互いの雌ネジの位置を確実に
一致させ、位置ずれによるネジ山の破損等を防止するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一使用例を示す側面図である。
【図２】同じく要部の側面縦断面図である。
【図３】本発明による割ナットの平面展開図である。
【図４】同じく割ナットの展開状態を示す正面縦断面図
である。
【図５】同じく割ナットの展開状態を示す側面図であ
る。
【図６】本発明の実施例を示す動作説明図である。
【図７】同じく動作説明図である。
【図８】同じく動作説明図である。
【図９】同じく動作説明図である。
【符号の説明】
７ ナット ８ 外ケース ９ 割ナット 17 雌ネジ 18 凹部 19 凸部 22 嵌入溝 25 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−92793（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−49214（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭56−173208（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−190113（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−87391（ＪＰ，Ｕ) 実開 平７−34206（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16B 37/10 A47K 13/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 中空筒状の外ケースと、この外ケース内
    に軸方向に摺動自在に収納され、雌ネジが内側に形成さ
    れた割ナットとから成り、この割ナットは上記雌ネジの
    螺入方向である一端が互いに接離自在に他端にて一体的
    に連結していると共に、上記外ケースの内壁には、この
    外ケースの他端方向への摺動により上記割ナットの接合
    部に形成した嵌入溝に進入して割ナットの他端を開離す
    る突起を設けた事を特徴とするナット。
  2. 【請求項２】 上記割ナットの接合部に、互いに係合し
    て上記雌ネジの位置合わせを行う凹凸部を設けた事を特
    徴とする、上記請求項１に記載のナット。
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