JPH07158139A - 床パンの脚部材 - Google Patents

床パンの脚部材

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Publication number
JPH07158139A
JPH07158139A JP24443694A JP24443694A JPH07158139A JP H07158139 A JPH07158139 A JP H07158139A JP 24443694 A JP24443694 A JP 24443694A JP 24443694 A JP24443694 A JP 24443694A JP H07158139 A JPH07158139 A JP H07158139A
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JP
Japan
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floor pan
leg member
fitting
taper
floor
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Application number
JP24443694A
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English (en)
Inventor
Tatsuhiko Saruwatari
辰彦 猿渡
Kouji Omoteshiki
浩二 表敷
Toshikazu Nohara
俊和 野原
Yoshihiko Oshikubo
義彦 押久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ユニットバスルーム、トイレルーム等の床パ
ン2の下面に装備され、床パンを躯体床面Fから一定距
離浮かせた状態で保持するための床パンの脚部材10に
おいて、この脚部材10が、床パン2にテーパ嵌合にて
取付けられていることを特徴とする床パンの脚部材。 【効果】 脚部材10を床パン2側にテーパ嵌合にて取
付けたので、雄テーパ12とテーパ孔5aとの押込み作
業だけで脚部材の取付けができ、取付場所をとわず、床
パンの下面と脚部材との取付け作業が極めて容易にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユニットバスルーム、
トイレルーム等の床パンの下面に装備され、前記床パン
を建築躯体の床面から一定距離浮かせた状態で保持する
脚部材の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ユニットバスルーム、トイレルーム等の
ユニットルームを、脚部材によって建築躯体の床面から
一定距離浮かせた状態で保持し、このユニットルームの
床パンと建築躯体の床面との間の空間に排水管等を配管
する施工例が多い。このためには、ユニットルームは床
パンの下面に脚部材を取付けて生産される。しかし、ユ
ニットルームは脚部材が装備された分だけ嵩ばるので、
余分な保管スペースを必要とし、また、運送コストが高
くなるという問題がある。
【0003】そこで、上記従来技術に代るものとして、
例えば、実開昭63−52489号公報で示す技術があ
る。これは、バスユニットの床材(床パン)の下面にボ
ス部が一体形成され、このボス部に下方を開口した凹部
が形成されたものである。そして、凹部内に接着剤を注
入したうえでインサートナットを埋設し、接着剤が硬化
した後でこのインサートナットに脚ボルトをねじ結合す
る。
【0004】また、上記ボス部とインサートナットとを
結合するのに、接着剤によるだけではなく更にねじ結合
を追加した方法や、ねじ結合だけの方法も知られてい
る。そして、ボス部とインサートナットと脚ボルトの結
合作業は、一般にユニットの据付け場所でなされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術では、接着剤による結合の場合、接着剤が垂れないよ
うに床パンを裏返して作業をする必要があり、ユニット
の据付け場所では作業し難く、更に、接着剤が硬化する
までに時間がかかり、作業性が劣る。一方、ボス部とイ
ンサートナットとをねじ結合するには、作業が煩わし
い。
【0006】そこで本発明の目的は、ユニットの据付け
場所においても、床パンの下面と脚部材との取付け作業
を容易にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本発明は、ユニットバスルーム、トイレルーム等の床パ
ンの下面に装備され、前記床パンを躯体床面から一定距
離浮かせた状態で保持するための床パンの脚部材におい
て、この脚部材を、床パンにテーパ嵌合にて取付けたこ
とを特徴とする床パンの脚部材である(請求項1対
応)。
【0008】具体的には、前記脚部材上部に雄テーパを
形成し、かつ、前記床パンに雄テーパに嵌合するテーパ
孔を形成することで、両者を嵌合にて取付ける(請求項
2対応)。
【0009】前記雄テーパの傷みを防止するための外筒
カバーを脚部材に付設し、この脚部材の取付け時に外筒
カバーが前記床パンに干渉せぬ形状にする(請求項3対
応)。
【0010】前記外筒カバーに、前記床パンの下面に設
けられたリブに嵌合するリブ嵌合部を形成する(請求項
4対応)。
【0011】前記脚部材の上部にテーパ孔を形成し、か
つ、前記床パンにテーパ孔に嵌合する雄テーパを形成す
ることで、両者を嵌合にて取付ける(請求項5対応)。
【0012】前記雄テーパの傷みを防止するための外筒
カバーを前記床パンに付設し、脚部材の取付け時に外筒
カバーが前記脚部材に干渉せぬ形状にする(請求項6対
応)。
【0013】前記脚部材には、スパナ工具を掛けるスパ
ナ掛け面を形成する(請求項7対応)。
【0014】前記テーパ嵌合に係る雄テーパ又はテーパ
孔の一方に回り止めのための嵌合突部を形成し、他方に
前記嵌合突部と嵌合する嵌合凹部を形成する(請求項8
対応)。
【0015】前記テーパ嵌合に係るテーパ孔を筒状部の
内面に形成し、この筒状部の外周面を前記外筒カバーで
包囲し、更に、前記筒状部の外周面又は前記外筒カバー
の内周面の一方に回り止めのための嵌合突部を形成し、
他方に前記嵌合突部と嵌合する嵌合凹部を形成する(請
求項9対応)。
【0016】テーパ嵌合に係る雄テーパまたはテーパ孔
の少なくとも一方に、嵌合によって押しつぶされる突起
を一体形成する(請求項10対応)。
【0017】
【作用】一方の雄テーパと他方のテーパ孔とをテーパ嵌
合することで、脚部材は床パンに容易に取付けられる
(請求項1対応)。
【0018】床パンのテーパ孔に脚部材の上部の雄テー
パが嵌合されることで、脚部材は床パンに取付けられ
る。そして、床パンのテーパ孔は、テーパ面が外部にむ
き出しにならず、ユニットバスルーム、トイレルーム等
を保管、搬送、据付け途中などにおいて、傷みを防止さ
れる(請求項2対応)。
【0019】脚部材の雄テーパは外筒カバーで保護さ
れ、搬送時などに傷みを防止される(請求項3対応)。
【0020】脚部材のリブ嵌合部が床パン下面のリブに
嵌合するので、脚部材は高さを調整する際に回り止めさ
れる(請求項4対応)。
【0021】床パンの雄テーパに脚部材の上部のテーパ
孔が嵌合されることで、脚部材は床パンに取付けられる
(請求項5対応)。
【0022】床パンの雄テーパは外筒カバーで保護さ
れ、搬送時などに傷みを防止される(請求項6対応)。
【0023】脚部材の高さを調整する際に、スパナ掛け
面にスパナ工具を掛けて脚部材の回り止めをする(請求
項7対応)。
【0024】雄テーパとテーパ孔とに形成された、嵌合
突部と嵌合凹部とが嵌合するので、脚部材は高さを調整
する際に回り止めされる(請求項8対応)。
【0025】テーパ孔を有する筒状部の外周面と外筒カ
バーの内周面とに形成された、嵌合突部と嵌合凹部とが
嵌合するので、脚部材は高さを調整する際に回り止めさ
れる(請求項9対応)。
【0026】テーパ嵌合の際に突起が押しつぶされるの
で、雄テーパとテーパ孔との嵌合精度が劣る場合であっ
ても、十分に嵌合される(請求項10対応)。
【0027】
【実施例】本発明の実施例を添付図面に基づいて以下に
説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
先ず、第1実施例を図1〜図3に基づいて説明する。図
1は本発明に係る第1実施例のユニットバスルームの断
面図である。ユニットバスルーム1は、床パン2の周縁
2aに想像線で示す壁パネル3を起立し、それらの上に
天井パネル(図示せず)を載せることで構成するもので
あり、床パン2の上に浴槽4が取付けられる。なお、2
bは床パン2の下面に設けられたリブである。
【0028】床パン2の下面には複数の脚部材10が装
備され、床パンを建築物躯体の床面Fから一定距離浮か
せた状態で保持している。床パン2と床面Fとの間の空
間には、排水管P等の各種の配管がなされる。この脚部
材10を次図で詳述する。
【0029】図2は本発明に係る第1実施例の床パンの
脚部材の断面図である。床パン2の下面には円筒状の取
付座(筒状部)5が樹脂一体成形により突設されてお
り、この取付座5の内面には下方が開口した円錐状のテ
ーパ孔5aが形成されている。一方、脚部材10は脚本
体11とボルト17とロックナット18とでなる。脚本
体11は樹脂材料にて全体が概ね円筒形に形成され、上
部にはテーパ孔5aに嵌合する円錐状の雄テーパ12が
形成され、略中間部にはフランジ13が形成され、下部
にはめねじ14が形成され、これらは同一芯上に設けら
れている。前記テーパ孔5a及び雄テーパ12は1/2
0程度のテーパに設定されている。
【0030】脚本体11は、一方の雄テーパ12と他方
のテーパ孔5aとがテーパ嵌合することで取付座5に取
付けられ、かつ、フランジ13が取付座5の下端面5b
に当接している。脚本体11のめねじ14にはボルト1
7(例えば、六角ボルト)がねじ込まれている。
【0031】従って、床パン2は脚部材10(脚本体1
1及びボルト17)によって、床面Fから一定距離浮か
せた状態で保持される。そして床パン2側の荷重は、雄
テーパ12と他方のテーパ孔5aとの嵌合面、及び、下
端面5bとフランジ13との当接面に伝達され、ボルト
17を介して床面Fで支持される。また、ユニットバス
ルーム1を床面Fへ設置した後には、脚部材10に引き
抜き力が作用することがないので、取付座5から脚部材
が外れない。脚本体11の下部外周面には、一対のスパ
ナ掛け面15,15が形成されている。
【0032】次に、上記構成の脚部材10の組付手順を
説明する。図3(a)〜(d)は本発明に係る第1実施
例の床パンの脚部材の説明図である。先ず、図3(a)
で示すように取付座5の下で、脚本体11の雄テーパ1
2をテーパ孔5aの位置に合せる。
【0033】次に、図3(b)で示すように雄テーパ1
2をテーパ孔5aに挿入し、更に、フランジ13が下端
面5bと当接するまで押込む。これにより、雄テーパ1
2とテーパ孔5aとは完全に嵌合される。その後、図3
(c)で示すようにロックナット18を途中までねじ込
んだボルト17を、脚本体11のめねじ14にねじ込
み、床パン2から床面Fまでの高さを調節する。
【0034】最後に、図3(d)で示すようにスパナ掛
け面15、15にスパナ工具を掛けて抑えながら、ロッ
クナット18を脚本体11の下端面までねじ戻して、ボ
ルト17が緩まないようにロックする。全ての脚部材1
0を以上の手順で組付けた後、ユニットバス1を床面F
に設置して作業を完了する。
【0035】なお、上記組付手順では、取付座5と脚本
体11とを結合した後にボルト17をめねじ14にねじ
込むようにしているが、予め、ボルト17をめねじ14
にねじ込んでおき(ロックナット18はボルト17の途
中までねじ込んである)、ユニットバスルーム1の据付
け場所で取付座5と脚本体11とを結合してもよい。こ
の組付手順によれば、据付け場所でのボルト挿入作業が
不要になるので、作業性が良くなる。
【0036】また、上記実施例では脚本体11にスパナ
掛け面15,15を形成したが、これの代りに次のよう
な構成にしてもよい。テーパ嵌合に係る雄テーパ12又
はテーパ孔5aの一方に回り止めのための嵌合突部(図
示せず)を形成し、他方に嵌合突部と嵌合する嵌合凹部
(図示せず)を形成することにより、スパナ工具で抑え
る必要がなく、ボルト17とロックナット18とのロッ
ク作業が容易になる。
【0037】更に、図4に示す変形例の構成でもスパナ
工具が不要である。図4は本発明に係る第1実施例の変
形例を示す脚本体の斜視図であり、脚本体21にフラン
ジ22が設けられ、フランジ22の上部に雄テーパ12
と同芯で連結環(外筒カバー)23が設けられ、連結環
23の周囲に複数のリブ嵌合部24…(…は複数を示
す。以下同じ。)が設けられていることを示す。連結環
23及びリブ嵌合部24…には雄テーパ12と直交する
方向に嵌合溝25…が形成されている。雄テーパ12は
連結環(外筒カバー)23で包囲されるので、脚本体2
1を搬送時などに傷みを防止される。なお、上記第1実
施例と同構成については同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0038】図5は本発明に係る第1実施例の変形例を
示す床パンの脚部材の断面図であり、床パン2の下面に
設けられたリブ2b…に、脚部材20における脚本体2
1の嵌合溝25…が嵌合されていることを示す。取付座
(筒状部)5の外周面は連結環(外筒カバー)23で包
囲される。そして、連結環23は脚部材20の取付け時
に、床パン2(取付座5を含む)に干渉せぬ形状にされ
ている。この変形例によれば、リブ2b…と嵌合溝25
…とが嵌合して脚本体21の回り止めとなるので、スパ
ナ工具で抑える必要がなく、ボルト17とロックナット
18とのロック作業が容易になる。
【0039】次に、第2実施例を図6及び図7に基づき
説明する。なお、上記第1実施例と同構成については同
一符号を付し、その説明を省略する。図6は本発明に係
る第2実施例の床パンの脚部材の断面図である。すなわ
ち、この実施例の床パンの脚部材は上記第1実施例と同
様の構成であり、雄テーパ12とテーパ孔5aとが円錐
テーパ嵌合することで、床パン2の下面に備えた取付座
5に脚部材30の脚本体31が取付けられ、脚本体31
及びボルト17によって、床パン2を床面Fから一定距
離浮かせた状態で保持している。
【0040】図7は本発明に係る第2実施例の床パンの
脚部材の分解斜視図である。脚本体31の雄テーパ12
には、テーパ面に沿って1条の突起32が形成され、こ
の突起32は雄テーパ12とテーパ孔5a(図6参照)
との嵌合によって押しつぶされるように、断面形状が略
三角形で微小の大きさに形成されている。
【0041】この第2実施例によれば、雄テーパ12を
テーパ孔5aに嵌合した際に、図6で示すように突起3
2がテーパ孔5aのテーパ面によって押しつぶされる。
従って、雄テーパ12とテーパ孔5aとの嵌合精度が若
干劣る場合であっても、十分な嵌合ができる。
【0042】なお、突起32は雄テーパ12とテーパ孔
5aとの嵌合によりテーパ面で押しつぶされることを特
徴とし、1条に限定されず複数条でもよく、また、断面
形状も略三角形の他に略半円形でもよい。更に、この突
起32は、テーパ嵌合に掛かる雄テーパ12またはテー
パ孔5aの少なくとも一方に一体形成されていればよ
い。
【0043】次に、第3実施例を図8に基づき説明す
る。なお、上記第1実施例と同構成については同一符号
を付し、その説明を省略する。図8は本発明に係る第3
実施例のユニットバスの断面図であり、洗い場付き浴槽
を示す。ユニットバス40は、その周縁41に壁パネル
(図示せず)を起立し、それらの上に天井パネル(図示
せず)を載せることでユニットバスルームを構成する要
素であり、樹脂材料で形成された浴槽42と洗い場43
とからなり、便宜上これらの床部分を床パン44と呼称
する。
【0044】床パン44の下面に複数の取付座5が一体
形成され、これらの取付座5に脚部材10が円錐テーパ
嵌合にて取付けられ、床パン44を床面Fから一定距離
浮いた状態で保持している。この実施例の床パン44の
脚部材10は上記第1実施例と同様の構成であり、説明
を省略する。
【0045】次に、第4実施例を図9に基づき説明す
る。なお、上記第1実施例と同構成については同一符号
を付し、その説明を省略する。図9は本発明に係る第4
実施例の床パンの脚部材の分解斜視図であり、脚部材5
0の脚本体51は全体が概ね角筒形に形成され、上部に
角錐状(例えば4角錐状)の雄テーパ52が形成され
る。この実施例の場合、床パン2に形成されるテーパ孔
5aは、雄テーパ52に嵌合する角錐状テーパ形状であ
る。なお、53はフランジである。
【0046】次に、第5実施例を図10及び図11に基
づき説明する。なお、上記第1実施例と同構成について
は同一符号を付し、その説明を省略する。図10は本発
明に係る第5実施例の床パンの脚部材の断面図であり、
脚部材60の脚本体61にフランジ62が設けられ、フ
ランジ62の上部に雄テーパ12と同芯で外筒カバー6
3が設けられていることを示す。雄テーパ12は外筒カ
バー63で包囲されるので、脚本体61を搬送時などに
傷みを防止される。取付座(筒状部)5の外周面は外筒
カバー63で包囲される。そして、外筒カバー63は脚
部材60の取付け時に、床パン2(取付座5を含む)に
干渉せぬ形状にされている。
【0047】図11は図10の11−11断面図であ
り、取付座5の外周面に回り止めのための嵌合突部5c
が形成され、外筒カバー63の内周面に嵌合突部5cと
嵌合する嵌合凹部63aが形成されている。この第5実
施例によれば、嵌合突部5cと嵌合凹部63aとが嵌合
して脚本体61の回り止めとなるので、スパナ工具で抑
える必要がなく、ボルト17とロックナット18とのロ
ック作業が容易になる。なお、取付座5の外周面に嵌合
凹部63aを形成し、外筒カバー63の内周面に嵌合突
部5cを形成してもよい。
【0048】次に、第6実施例を図12に基づき説明す
る。なお、上記第1実施例と同構成については同一符号
を付し、その説明を省略する。図12は本発明に係る第
6実施例の床パンの脚部材の断面図であり、床パン2に
は取付座(筒状部)5と同芯で貫通孔2cが開けられ、
この貫通孔2cは盲蓋75で塞がれている(盲蓋75を
床パン2に接着等で固着する。)。
【0049】脚部材70の脚本体71上部には、めねじ
14と同芯で有底の孔部72が設けられ、この孔部72
はロックナット18を締め込むためのボックススパナ工
具を挿入可能な大きさとされる。ボルト17の先端に
は、このボルト17を回すためのドライバ工具77を挿
入可能なスリット17aが刻設されている。なお、5d
は回り止めのための嵌合凹部、73は嵌合凹部5dと嵌
合する嵌合突部である。
【0050】脚部材70の高さ調整手順を説明する。先
ず、盲蓋75を外した状態で、ロックナット18を緩め
たボルト17をドライバ工具77でねじ回し、床パン2
から床面Fまでの高さを調節する。次に、ロックナット
18を孔部72の底面までねじ戻して、ボルト17が緩
まないようにロックする。最後に、貫通孔2cを盲蓋7
5で塞いで作業を終了する。
【0051】なお、上記第1〜第6実施例において、床
パン2はユニットバス用に限定されるものではなく、ト
イレルーム用など各種の床パンを備えたものに適用でき
る。
【0052】また、上記第1〜第6実施例において、脚
部材10,20,30,50,60,70は、床パン
2,44にテーパ嵌合にて取付けられていることを特徴
とする。例えば、床パン2,44に円錐状の雄テーパ1
2が形成され、かつ、脚部材10,20,30,60,
70の上部に雄テーパ12と嵌合するテーパ孔5aが形
成されるものでもよい。また、床パン2,44に角錐状
の雄テーパ52が形成され、かつ、脚部材50の上部に
雄テーパ52と嵌合するテーパ孔が形成されるものでも
よい。そして、床パン2,44に形成された雄テーパ1
2,52の傷みを防止するための外筒カバー(図示せ
ず)を床パン2,44に付設し、脚部材10,20,3
0,50,60,70を取付け時に、外筒カバーが脚部
材10,20,30,50,60,70に干渉せぬ形状
とすることができる。
【0053】更に、排水管P等の各種の配管が躯体床内
に配管される場合(床内配管)には、床パン2,44と
床面Fとの間の空間が不要であり、この時には、脚部材
10,20,30,50,60,70を取付けずに床パ
ン2,44を床面Fに直接設置すればよい。
【0054】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。請求項1の床パンの脚
部材は、脚部材を床パンにテーパ嵌合にて取付けたの
で、雄テーパとテーパ孔との押込み作業だけで脚部材の
取付けができ、取付場所を問わず、床パンの下面と脚部
材との取付け作業が極めて容易になる。そして、従来の
ような接着による結合が不要なので、接着剤が硬化する
までの養生時間が不要であり、また、従来のようなビス
によるねじ結合が不要なので、施工時間が大幅に短縮さ
れ、作業効率が良い。
【0055】請求項2の床パンの脚部材は、脚部材上部
に雄テーパを形成し、かつ、床パンには雄テーパに嵌合
するテーパ孔を形成して両者を嵌合にて取付けたので、
テーパ孔のテーパ面が外部にむき出しにならず、ユニッ
トバスルーム、トイレルーム等を保管、搬送、据付け途
中などにおいて、テーパ面を損傷することがない。
【0056】請求項3の床パンの脚部材は、雄テーパの
傷みを防止するための外筒カバーを脚部材に付設し、こ
の脚部材の取付け時に外筒カバーが床パンに干渉せぬ形
状にしたので、脚部材を搬送時などに雄テーパの傷みを
防止することができる。
【0057】請求項4の床パンの脚部材は、床パンの下
面に設けられたリブに嵌合するリブ嵌合部を外筒カバー
に形成したので、脚部材の高さを調整する際にスパナ工
具をを用いずに容易に回り止めできる。
【0058】請求項5の床パンの脚部材は、脚部材の上
部にテーパ孔を形成し、かつ、床パンにはテーパ孔に嵌
合する雄テーパを形成して両者を嵌合にて取付けたの
で、ユニットバスルーム、トイレルーム等の大形の床パ
ンに簡素な形状である雄テーパを形成することにより、
成形型が簡単になり、更に、溶融樹脂が型に流れやすく
成形性が良い。
【0059】請求項6の床パンの脚部材は、雄テーパの
傷みを防止するための外筒カバーを床パンに付設し、脚
部材の取付け時に外筒カバーが脚部材に干渉せぬ形状に
したので、脚部材を搬送時などに雄テーパの傷みを防止
することができる。
【0060】請求項7の床パンの脚部材は、脚部材にス
パナ工具を掛けるスパナ掛け面を形成したので、容易に
回り止めできる。
【0061】請求項8の床パンの脚部材は、テーパ嵌合
に係る雄テーパ又はテーパ孔の一方に回り止めのための
嵌合突部を形成し、他方に嵌合突部と嵌合する嵌合凹部
を形成したので、脚部材の高さを調整する際にスパナ工
具をを用いずに容易に回り止めできる。
【0062】請求項9の床パンの脚部材は、テーパ嵌合
に係るテーパ孔を筒状部の内面に形成し、この筒状部の
外周面を外筒カバーで包囲し、更に、筒状部の外周面又
は外筒カバーの内周面の一方に回り止めのための嵌合突
部を形成し、他方に嵌合突部と嵌合する嵌合凹部を形成
したので、脚部材の高さを調整する際にスパナ工具をを
用いずに容易に回り止めできる。
【0063】請求項10の床パンの脚部材は、テーパ嵌
合に掛かる雄テーパまたはテーパ孔の少なくとも一方
に、嵌合によって押しつぶされる突起を一体形成したの
で、テーパ嵌合をした際の嵌合によって突起が押しつぶ
され、雄テーパとテーパ孔との嵌合精度が劣る場合であ
っても、十分な嵌合ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例のユニットバスの断面
【図2】本発明に係る第1実施例の床パンの脚部材の断
面図
【図3】本発明に係る第1実施例の床パンの脚部材の説
明図
【図4】本発明に係る第1実施例の変形例を示す脚本体
の斜視図
【図5】本発明に係る第1実施例の変形例を示す床パン
の脚部材の断面図
【図6】本発明に係る第2実施例の床パンの脚部材の断
面図
【図7】本発明に係る第2実施例の床パンの脚部材の分
解斜視図
【図8】本発明に係る第3実施例のユニットバスの断面
【図9】本発明に係る第4実施例の床パンの脚部材の分
解斜視図
【図10】本発明に係る第5実施例の床パンの脚部材の
断面図
【図11】図10の11−11断面図
【図12】本発明に係る第6実施例の床パンの脚部材の
断面図
【符号の説明】
1…ユニットバスルーム、2…床パン、5…筒状部(取
付座)、5a…テーパ孔、5b…下端面、5c…嵌合突
部、5d…嵌合凹部、10…脚部材、11…脚本体、1
2…雄テーパ、13…フランジ、14…めねじ、15…
スパナ掛け面、17…ボルト、17a…スリット、18
…ロックナット、20…脚部材、21…脚本体、23…
外筒カバー(連結環)、24…リブ嵌合部、25…嵌合
溝、30…脚部材、31…脚本体、32…突起、40…
ユニットバス、44…床パン、50…脚部材、51…脚
本体、52…雄テーパ、60…脚部材、61…脚本体、
63…外筒カバー、63a…嵌合凹部、70…脚部材、
71…脚本体、72…孔部、73…嵌合突部、75…盲
蓋。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野原 俊和 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 押久保 義彦 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニットバスルーム、トイレルーム等の
    床パンの下面に装備され、前記床パンを躯体床面から一
    定距離浮かせた状態で保持するための床パンの脚部材に
    おいて、この脚部材は、床パンにテーパ嵌合にて取付け
    られていることを特徴とする床パンの脚部材。
  2. 【請求項2】 前記脚部材には上部に雄テーパが形成さ
    れ、前記床パンには前記雄テーパに嵌合するテーパ孔が
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の床パン
    の脚部材。
  3. 【請求項3】 前記脚部材には、前記雄テーパの傷みを
    防止するための外筒カバーが付設され、この外筒カバー
    は取付け時に前記床パンに干渉せぬ形状であることを特
    徴とする請求項2記載の床パンの脚部材。
  4. 【請求項4】 前記外筒カバーには、前記床パンの下面
    に設けられたリブに嵌合するリブ嵌合部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項3記載の床パンの脚部材。
  5. 【請求項5】 前記脚部材には上部にテーパ孔が形成さ
    れ、前記床パンには前記テーパ孔に嵌合する雄テーパが
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の床パン
    の脚部材。
  6. 【請求項6】 前記床パンには、前記雄テーパの傷みを
    防止するための外筒カバーが付設され、この外筒カバー
    は取付け時に前記脚部材に干渉せぬ形状であることを特
    徴とする請求項5記載の床パンの脚部材。
  7. 【請求項7】 前記脚部材には、スパナ工具を掛けるス
    パナ掛け面が形成されていることを特徴とする請求項
    2、請求項3、請求項5又は請求項6記載の床パンの脚
    部材。
  8. 【請求項8】 前記テーパ嵌合に係る雄テーパ又はテー
    パ孔の一方に回り止めのための嵌合突部が形成され、他
    方に前記嵌合突部と嵌合する嵌合凹部が形成されている
    ことを特徴とする請求項2、請求項3、請求項5又は請
    求項6記載の床パンの脚部材。
  9. 【請求項9】 前記テーパ嵌合に係るテーパ孔は筒状部
    の内面に形成され、この筒状部の外周面が前記外筒カバ
    ーで包囲され、更に、前記筒状部の外周面又は前記外筒
    カバーの内周面の一方に回り止めのための嵌合突部が形
    成され、他方に前記嵌合突部と嵌合する嵌合凹部が形成
    されていることを特徴とする請求項3又は請求項6記載
    の床パンの脚部材。
  10. 【請求項10】 前記テーパ嵌合に係る雄テーパまたは
    テーパ孔の少なくとも一方に、嵌合によって押しつぶさ
    れる突起が一体形成されていることを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項
    6、請求項7、請求項8又は請求項9記載の床パンの脚
    部材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3043980U (ja) * 1996-02-23 1997-12-12 株式会社日立製作所 テーパコマ
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