JP4527870B2 - 手洗器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、給水を自動で行う手洗器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、洗面台100の取付け面部101上に設置された従来の手洗器102を示す。図7において、センサ部103は、光(例えば赤外線や近赤外線など)L1 を使用者Uへ向けて照射するための投光手段(図示せず)と、使用者Uから反射して生じた反射光L2 を受光するための受光手段(図示せず)とを備えている。そして、使用者Uから反射した反射光L2 が前記受光手段によって受光されることで手洗器102からの給水が可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光L1 が洗面ボール104に向くよう投光手段がセットされているので、例えばステンレス等の金属製の浅い洗面ボール104を有する洗面台100に手洗器102が使用されると、使用者Uがいないのに洗面ボール104を感知して誤動作を起こす不都合があった。すなわち、使用者Uがいないのに照射光L1 が洗面ボール104の上面で反射する上、反射光L2 の光量は陶器面に比して大きく、しかも投光手段および照射面間の距離ならびに洗面ボール104および受光手段間の距離が短いことも作用して給水される事態が発生していた。
【0004】
また、従来の手洗器102は、横幅も広く大型でデザイン的にも見栄えが悪かった。
【0005】
この発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、使用者ではなくて洗面ボールを感知して誤動作を起こすことを防止できるとともに、シール性も確保できる手洗器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は、使用者に向けて光を照射する投光手段および使用者から反射した光を受光する受光手段を有するセンサ部を備えた手洗器において、使用者に向けて照射する前記光の照射方向が略水平方向になるよう前記投光手段を配置するとともに、前記投光手段を前記センサ部の下部位置に設け、更に、前記受光手段を前記投光手段から離れた前記センサ部の上部位置に設けた手洗器であって、
前記センサ部を上下方向に挟持・保持する上側胴体および下側胴体と、前記上側胴体および下側胴体の上下間隔を前記センサ部を上下方向に挟持可能な間隔に規制するための一対の筒状ピン体とを備えている(請求項1)
【0007】
また、この発明は別の観点から、筒状で、胴の上部に開口部を有するとともに、その開口部の下部に軸心方向に沿って形成された長孔を有し、使用者からみて手前に傾いた状態で取付け面部上に立設される金属製の水栓カバーと、使用者に向けて光を照射する投光手段および前記使用者から反射した光を受光する受光手段を有するセンサ部とを備え、更に、前記センサ部は、少なくとも前記投光手段および受光手段を覆うとともに前記長孔に整合する形状の光透過窓を設けた上下方向に長い筐体を有する一方、前記投光手段を、使用者に向けて照射する前記光の照射方向が略水平方向になるよう配置するとともに、前記投光手段を前記センサ部の下部位置に設け、前記受光手段を前記投光手段から離れた前記センサ部の上部位置に設けた手洗器であって、 前記センサ部を上下方向に挟持・保持する上側胴体および下側胴体と、前記上側胴体および下側胴体を上下位置に位置決め固定する一対のねじ部材と、これらねじ部材が挿通された状態で前記上側胴体および下側胴体の上下間隔を前記センサ部を上下方向に挟持可能な間隔に規制するための一対の筒状ピン体とを備えていることを特徴とする手洗器を提供する(請求項2)
【0008】
また、この発明は更に別の観点から、筒状で、胴の上部に開口部を有するとともに、その開口部の下部に軸心方向に沿って形成された上下一対の孔を有し、使用者からみて手前に傾いた状態で取付け面部上に立設される金属製の水栓カバーと、使用者に向けて光を照射する投光手段および前記使用者から反射した光を受光する受光手段を有するセンサ部とを備え、更に、前記センサ部は、少なくとも前記投光手段および受光手段をそれぞれ覆うとともに前記上下一対の孔に整合する形状の光透過窓を設けた上下方向に長い筐体を有する一方、前記投光手段を、使用者に向けて照射する前記光の照射方向が略水平方向になるよう配置するとともに、前記投光手段を前記センサ部の下部位置に設け、前記受光手段を前記投光手段から離れた前記センサ部の上部位置に設けた手洗器であって、
前記センサ部を上下方向に挟持・保持する上側胴体および下側胴体と、前記上側胴体および下側胴体を上下位置に位置決め固定する一対のねじ部材と、これらねじ部材が挿通された状態で前記上側胴体および下側胴体の上下間隔を前記センサ部を上下方向に挟持可能な間隔に規制するための一対の筒状ピン体とを備えていることを特徴とする手洗器を提供する(請求項3)
【0009】
また、この発明は、円筒状で、周面の上部に開口部を有するとともに、前記周面における前記開口部の直下に軸心方向に沿って形成された長孔を有し、使用者からみて手前に傾いた状態で取付け面部上に立設されるよう切断して形成された下方開口を有する金属製の水栓カバーと、使用者に向けて光を照射する投光手段および使用者から反射した光を受光する受光手段を有するセンサ部、ならびに、少なくとも前記投光手段および受光手段を覆うとともに前記下方開口から挿入されたときに前記長孔に整合する形状の光透過窓が設けられたセンサ部と、平面視円形の天面部、平面視円弧状の背面部を有し、整流部材取り付け用のねじ部が形成された吐水口を前面部に有するとともに、この吐水口に連通する吐水流路を形成する吐水管の最下流端が接続される接続孔およびこの接続孔の両側に形成されたねじ孔を背面部の下面に有し、かつ、前記前面部における前記吐水口の直下に吐水口開口面よりも背面部側にL字型に凹んだ形で前記前面部に形成されたセンサ板上部保持部を有する上側胴体と、前記吐水管が貫通する貫通穴およびこの貫通穴の両側に前記ねじ孔と対応する位置に形成されたねじ挿通孔を背面部に有する一方、前記センサ部が載置される上面と、前記下方開口と同じ傾斜の切断面に形成されている下面とを有する平面視円弧状の前面部を備えてなり、前記上側胴体とで前記センサ部を上下方向に挟持・保持する下側胴体と、前記ねじ挿通孔に挿通保持されながら前記ねじ孔で螺合され、それによって、前記上側胴体および下側胴体を上下位置に位置決め固定する一対のねじ部材と、一端および他端がそれぞれ前記ねじ挿通孔および前記ねじ孔に嵌め込まれ前記ねじ部材が挿通された状態で前記上側胴体および下側胴体の上下間隔を規制するための一対の筒状ピン体とを備え、更に、前記センサ部は、前記光透過窓の外周を覆うシール部材を有し、前記上側胴体の前記センサ板上部保持部にねじ止めされた前記センサ部を、前記水栓カバーの前記開口部を介して前記上側胴体の側から、前記上側胴体の前記ねじ孔内に前記一対の筒状ピン体の上端を当接させながら前記水栓カバー内に挿入するとともに、前記光透過窓が前記長孔に整合するよう前記一対の筒状ピン体の下端を前記下側胴体の前記ねじ挿通孔内に当接させた状態で前記下側胴体も前記水栓カバー内に挿入し、続いて、整流部材を前記吐水口にねじ止めし、更に、前記ねじ部材を用いて前記水栓カバー内に前記上側胴体、センサ部および下側胴体を固定するときに前記下側胴体の上移動に伴い前記センサ部の下部側を前方へ変位させ、それによって、前記長孔およびシール部材間の隙間を閉塞しうる突出片を前記下側胴体の前記前面部の上面後端に有することを特徴とする手洗器を提供する(請求項4)
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
図1〜図6は、この発明の一実施形態を示す。
【0011】
図1〜図6において、手洗器1は、円筒状で金属製の水栓カバー2と、光透過窓4を設けた上下方向に長い正面視矩形の樹脂製筐体18を有するセンサ部5と、このセンサ部5を上下方向に挟持・保持する合金製の上側胴体6および合金製の下側胴体7と、前記上側胴体6および下側胴体7を上下位置に位置決め固定する一対のねじ部材8,8と、これらねじ部材8,8が挿通された状態で前記上側胴体6および下側胴体7の上下間隔をセンサ部5を上下方向に挟持可能な間隔Aに規制するための一対の筒状ピン体9,9とを主として備えている。前記水栓カバー2は、従来の手洗器102に比して、横幅も狭く小型である。
【0012】
更に、前記水栓カバー2は、周面Qの上部に正面視円形の開口部10を有するとともに、前記周面Qにおける前記開口部10の直下に軸心方向に沿って形成された上下の長さがSの長孔11を有し、使用者からみて手前に傾いた状態で洗面台12の、上面13aが水平な取付け面部13上に立設されるよう切断して形成された下方開口14を有する。前記開口部10は、整流部材23取り付け用の開口部である。また、前記光透過窓4は、前記長孔11に整合する形状を有し、上下方向の長さは長孔11の長さSに略等しい。なお、水栓カバーは、金属面をバフ加工した後メッキ処理(例えばクロムメッキ処理)されている。
【0013】
また、前記センサ部5は、使用者に向けて光(例えば赤外線や近赤外線など)L3 を照射する投光素子(投光手段)15および使用者から反射した光L4 を受光する受光素子(受光手段)16を有する。17は、前記筐体18内に設けられ、上面17aに前記各素子15,16が実装されている回路基板で、回路基板17の実装面17aが水栓カバー2の前記軸心方向に沿う形で筐体18の後面側に設置されている。一方、光透過窓4は、筐体18の前面に形成された取り付け孔18aに取り付けられた状態で前記各素子15,16を覆う。また、光透過窓4と筐体18とで実装面17aが覆われている。そして、前記光透過窓4、筐体18、各素子15,16および回路基板17でセンサ部3が構成されている。
【0014】
なお、前記回路基板17は、実装面17aが水栓カバー2の前記軸心方向に沿う形で筐体18に取り付けられているので、回路基板17も水栓カバー2および光透過窓4と同様に、使用者からみて手前に傾いた状態となっている。また、筐体18の上端両側にはセンサ部3を後述する上側胴体6に接続するためのねじ挿通孔3,3が設けられている。
【0015】
以下この発明の特徴的構成の一つについて説明する。
【0016】
前記投光素子15は、前記回路基板17の実装面17aの下部位置Fに設けられている。また、前記受光素子16は、前記回路基板17の実装面17aの上部位置Gに設けられている。しかも、前記投光素子15は、使用者に向けて照射する前記光L3 の照射方向が略水平方向になるよう配置される。この略水平方向とは、照射光L3 が洗面台12の洗面ボール200に向くのではなく、洗面ボール200の上方を洗面台12の取付け面部13の上面13aに沿った形で照射光L3 が通りすぎる方向である。
【0017】
そのため、照射光L3 が洗面ボール200に向くよう投光素子15が実装面17aにセットされているのではなくて、前記下部位置Fにおける前記実装面17aから所定角度(鋭角)θだけ前記実装面17aより上方側に傾斜した傾斜面の方向(X方向)に向くよう投光素子15が設置されている。
【0018】
一方、受光素子16は、前記上部位置Gにおける前記実装面17aに対して直角な方向に立設されている。
【0019】
更に、前記下部位置Fと上部位置G間の長さHは、使用者から反射した前記反射光L4 が受光可能な距離に設定されている。
【0020】
次に、前記上側胴体6、下側胴体7について詳述する。
【0021】
前記上側胴体6は、平面視円形の天面部21、平面視円弧状の背面部22を有し、整流部材23取り付け用のねじ部24が形成された吐水口25を前面部26に有するとともに、この吐水口25に連通する吐水流路を形成する吐水管27の最下流端27aが接続される接続孔28およびこの接続孔28の両側に形成されたねじ孔30,30を背面部22の下面31に有する。更に、前記上側胴体6は、前記前面部26における前記吐水口25の直下に吐水口開口面25aよりも背面部22側にL字型に凹んだ形で前記前面部26に形成されたセンサ板上部保持部を有する。このセンサ板上部保持部は、前記吐水口25の下面部を構成する水平面部33とこの水平面部33から直角に下方に折れ曲がり延設された垂直面部34とよりなる。35,35は、この垂直面部34に設けた一対のねじ孔で、センサ部5に設けた前記ねじ挿通孔3,3を挿通するねじ36が螺合することで、センサ部5が上側胴体6に固定される。なお、上側胴体6は、例えば真鍮製である。
【0022】
また、前記下側胴体7は、平面視円弧状の前面部40と、背面部39とよりなり、前記上側胴体6とで前記センサ部5を上下方向に挟持・保持する。そして、前記前面部40は、前記センサ部5が載置される上面Mと、前記下方開口14と同じ傾斜の切断面に形成されている下面Nとを有する。また、前記背面部39は、前記吐水管27が貫通する貫通穴37およびこの貫通穴37の両側に上側胴体6に設けた前記ねじ孔30,30と対応する位置に形成されたねじ挿通孔38,38を有する。なお、下側胴体7は、例えば真鍮製である。
なお、60は、前面部40の下面側から挿嵌された固定ボルトで、この固定ボルト60を取付け面部13に設けた取付け穴63に挿通するとともに、吐水管27を取付け面部13に設けた挿通穴66に挿通した後、固定部材61を固定ボルト60にはめ込み、取付け面部13の下面側から締付けることで、下側胴体7を取付け面部13上に固定できる。
【0023】
一方、前記ねじ部材8,8は、前記ねじ挿通孔38,38に挿通保持されながら前記ねじ孔30,30で螺合され、それによって、前記上側胴体6および下側胴体7を上下位置に位置決め固定する。
【0024】
41は、前記光透過窓4の外周を覆うゴム製のシール部材である。
【0025】
以下この発明のもう一つの特徴的構成について説明する。
【0026】
42は、前記下側胴体7の前記前面部40の上面M後端から上面Mに対して垂直に上方延設された突出片である。
【0027】
この突出片42は、縦断面直角三角形をなし、前面側に傾斜面43を位置させてある。突出片42は、この傾斜面43がセンサ部5の裏面下端部分5bに当接するような高さに設定されている。
【0028】
而して、手洗器1を組み立てるには、まず、(1)前記上側胴体6の垂直面部34に設けた一対のねじ孔35,35に前記センサ部5をねじ止めする。
【0029】
(2)続いて、前記一対の筒状ピン体9,9の上端9a,9aを上側胴体6の前記ねじ孔30,30手前に形成された前記ねじ孔30,30よりも大径の環状上当接面30a,30aに当接させる。
(3)その後、前記水栓カバー2の前記開口部14を介して前記上側胴体6の側から、前記上側胴体6、センサ部5および一対の筒状ピン体9,9を前記水栓カバー2内に挿入するとともに、前記光透過窓4が水栓カバー2の前記長孔11に整合するよう前記一対の筒状ピン体9,9の下端9b,9bを前記下側胴体7の前記ねじ挿通孔38,38内に形成された環状下当接面38a,38aに当接させた状態で前記下側胴体7も前記水栓カバー2内に挿入する。この挿入状態では、図4に実線で示すように、センサ部5の下端5aは下側胴体7のセンサ部載置上面Mに載っておらず、わずかにセンサ部5の下端5aの裏面部分5bが、突出片42の傾斜面43の上端43aに当接しているだけである。
【0030】
(4)続いて、前記整流部材取り付け用の開口部10を介して整流部材23を前記吐水口25にねじ止めする。これにより、前記長孔11およびシール部材41間の長孔上部側に生じていた隙間を閉塞できる。
【0031】
(5)続いて、前記挿入状態の前記ねじ部材8,8を前記ねじ孔30,30に締付けていくと、図4における実線で示されている前記挿入状態の下側胴体7は、前記ねじ部材8,8が矢印Tで示す方向に回動されてねじ孔30,30に入るにつれて上昇するに伴い、前記下側胴体7も矢印Jで示す方向(水栓カバー2の軸心方向に沿う方向)に上移動する。この移動は、前記挿入状態からねじ部材8,8を前記ねじ孔30,30に締付けるまで続く。このとき、突出片42の傾斜面43も上移動する。図4には二点鎖線でねじ部材8,8が前記ねじ孔30,30に締付けられた状態での下側胴体7のセンサ部載置上面Mの位置が示されている。そして、前記突出片42の上移動に伴い突出片42の傾斜面43によってセンサ部5の下端5aの裏面部分5bを前方に押圧する形でセンサ部5が矢印Pで示す長孔11の方向に前方移動する。これにより、前記長孔11およびシール部材41間の長孔下部側に生じていた隙間も閉塞できる。
【0032】
そのため、センサ部5の内部への水の侵入を防止できる。
【0033】
一方、使用者に向けて照射する前記照射光L3 を洗面台12の洗面ボール200に向けるのではなく、略水平に飛ばすように構成しているので、例えばステンレス等の金属製の浅い洗面ボール200を有する洗面台12に手洗器1が使用されても、使用者がいないのに洗面ボール200を感知するという誤動作を起こす不都合を確実に回避できる。
【0034】
更に、水栓カバー2として、メッキ処理された円筒状のものを用いているので、手洗器1は重量感の中にシャープさを備えており、しかも従来の手洗器102のように横幅が広く大型でないので、デザイン的に見栄えがする。
【0035】
しかも、センサ部を上下方向に挟持・保持する部材として、例えば真鍮製の一体物ではなくて例えば真鍮製の上下別部材の上側胴体および下側胴体を用いたので、上側胴体および下側胴体間を連結する連結部分が不要な分だけ、コスト削減できる利点を有する。
【0036】
なお、水栓カバー2は、角筒状でもよい。
【0037】
【発明の効果】
この発明では、使用者に向けて照射する前記光の照射方向が略水平方向になるよう前記投光手段を配置するとともに、前記投光手段を前記センサ部の下部位置に設け、更に、前記受光手段を前記投光手段から離れた前記センサ部の上部位置に設けたので、使用者ではなくて洗面ボールを感知して誤動作を起こすことを確実に防止できる。
【0038】
また、下側胴体の前面部の上面後端に長孔およびシール部材間の隙間を閉塞しする突出片を設けたので、長孔からの水の侵入を確実に防止できる。
【0039】
また、水栓カバーとして円筒状のものを用いているので、デザイン的に見栄えがする。
【0040】
更に、センサ部を上下方向に挟持・保持する部材を別部材で構成したので、一体物に比してコスト安にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態を示す全体構成説明図である。
【図2】 (A)は、上記実施形態における正面図である。
(B)は、上記実施形態における一部切欠き背面図である。
【図3】 上記実施形態における全体分解斜視図である。
【図4】 上記実施形態におけるセンサ部の取り付け動作を説明するための図である。
【図5】 上記実施形態における投光手段から照射される光の照射方向を説明するための図である。
【図6】 (A)は、上記実施形態における下側胴体の縦断面図である。
(B)は、上記実施形態における下側胴体の下面図である。
【図7】 従来例の給水動作を示す図である。
【符号の説明】
6…上側胴体、7…下側胴体、8,8…一対のねじ部材、9,9…一対の筒状ピン体、15…投光素子、16…受光素子、18…筐体、F…下部位置、G…上部位置、L3 …使用者に向けて照射する光、L4 …使用者から反射した光、A…間隔

Claims (4)

  1. 使用者に向けて光を照射する投光手段および使用者から反射した光を受光する受光手段を有するセンサ部を備えた手洗器において、使用者に向けて照射する前記光の照射方向が略水平方向になるよう前記投光手段を配置するとともに、前記投光手段を前記センサ部の下部位置に設け、更に、前記受光手段を前記投光手段から離れた前記センサ部の上部位置に設けた手洗器であって、
    前記センサ部を上下方向に挟持・保持する上側胴体および下側胴体と、前記上側胴体および下側胴体の上下間隔を前記センサ部を上下方向に挟持可能な間隔に規制するための一対の筒状ピン体とを備えていることを特徴とする手洗器。
  2. 筒状で、胴の上部に開口部を有するとともに、その開口部の下部に軸心方向に沿って形成された長孔を有し、使用者からみて手前に傾いた状態で取付け面部上に立設される金属製の水栓カバーと、使用者に向けて光を照射する投光手段および前記使用者から反射した光を受光する受光手段を有するセンサ部とを備え、更に、前記センサ部は、少なくとも前記投光手段および受光手段を覆うとともに前記長孔に整合する形状の光透過窓を設けた上下方向に長い筐体を有する一方、前記投光手段を、使用者に向けて照射する前記光の照射方向が略水平方向になるよう配置するとともに、前記投光手段を前記センサ部の下部位置に設け、前記受光手段を前記投光手段から離れた前記センサ部の上部位置に設けた手洗器であって、
    前記センサ部を上下方向に挟持・保持する上側胴体および下側胴体と、前記上側胴体および下側胴体を上下位置に位置決め固定する一対のねじ部材と、これらねじ部材が挿通された状態で前記上側胴体および下側胴体の上下間隔を前記センサ部を上下方向に挟持可能な間隔に規制するための一対の筒状ピン体とを備えていることを特徴とする手洗器。
  3. 筒状で、胴の上部に開口部を有するとともに、その開口部の下部に軸心方向に沿って形成された上下一対の孔を有し、使用者からみて手前に傾いた状態で取付け面部上に立設される金属製の水栓カバーと、使用者に向けて光を照射する投光手段および前記使用者から反射した光を受光する受光手段を有するセンサ部とを備え、更に、前記センサ部は、少なくとも前記投光手段および受光手段をそれぞれ覆うとともに前記上下一対の孔に整合する形状の光透過窓を設けた上下方向に長い筐体を有する一方、前記投光手段を、使用者に向けて照射する前記光の照射方向が略水平方向になるよう配置するとともに、前記投光手段を前記センサ部の下部位置に設け、前記受光手段を前記投光手段から離れた前記センサ部の上部位置に設けた手洗器であって、
    前記センサ部を上下方向に挟持・保持する上側胴体および下側胴体と、前記上側胴体および下側胴体を上下位置に位置決め固定する一対のねじ部材と、これらねじ部材が挿通された状態で前記上側胴体および下側胴体の上下間隔を前記センサ部を上下方向に挟持可能な間隔に規制するための一対の筒状ピン体とを備えていることを特徴とする手洗器。
  4. 円筒状で、周面の上部に開口部を有するとともに、前記周面における前記開口部の直下に軸心方向に沿って形成された長孔を有し、使用者からみて手前に傾いた状態で取付け面部上に立設されるよう切断して形成された下方開口を有する金属製の水栓カバーと、
    使用者に向けて光を照射する投光手段および使用者から反射した光を受光する受光手段を有するセンサ部、ならびに、少なくとも前記投光手段および受光手段を覆うとともに前記下方開口から挿入されたときに前記長孔に整合する形状の光透過窓が設けられたセンサ部と、
    平面視円形の天面部、平面視円弧状の背面部を有し、整流部材取り付け用のねじ部が形成された吐水口を前面部に有するとともに、この吐水口に連通する吐水流路を形成する吐水管の最下流端が接続される接続孔およびこの接続孔の両側に形成されたねじ孔を背面部の下面に有し、かつ、前記前面部における前記吐水口の直下に吐水口開口面よりも背面部側にL字型に凹んだ形で前記前面部に形成されたセンサ板上部保持部を有する上側胴体と、
    前記吐水管が貫通する貫通穴およびこの貫通穴の両側に前記ねじ孔と対応する位置に形成されたねじ挿通孔を背面部に有する一方、前記センサ部が載置される上面と、前記下方開口と同じ傾斜の切断面に形成されている下面とを有する平面視円弧状の前面部を備えてなり、前記上側胴体とで前記センサ部を上下方向に挟持・保持する下側胴体と、
    前記ねじ挿通孔に挿通保持されながら前記ねじ孔で螺合され、それによって、前記上側胴体および下側胴体を上下位置に位置決め固定する一対のねじ部材と、 一端および他端がそれぞれ前記ねじ挿通孔および前記ねじ孔に嵌め込まれ前記ねじ部材が挿通された状態で前記上側胴体および下側胴体の上下間隔を規制するための一対の筒状ピン体とを備え、 更に、前記センサ部は、前記光透過窓の外周を覆うシール部材を有し、前記上側胴体の前記センサ板上部保持部にねじ止めされた前記センサ部を、前記水栓カバーの前記開口部を介して前記上側胴体の側から、前記上側胴体の前記ねじ孔内に前記一対の筒状ピン体の上端を当接させながら前記水栓カバー内に挿入するとともに、前記光透過窓が前記長孔に整合するよう前記一対の筒状ピン体の下端を前記下側胴体の前記ねじ挿通孔内に当接させた状態で前記下側胴体も前記水栓カバー内に挿入し、続いて、整流部材を前記吐水口にねじ止めし、更に、前記ねじ部材を用いて前記水栓カバー内に前記上側胴体、センサ部および下側胴体を固定するときに前記下側胴体の上移動に伴い前記センサ部の下部側を前方へ変位させ、それによって、前記長孔およびシール部材間の隙間を閉塞しうる突出片を前記下側胴体の前記前面部の上面後端に有することを特徴とする手洗器。
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