JPH0676704A - 光電スイッチ - Google Patents

光電スイッチ

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JPH0676704A
JPH0676704A JP23119992A JP23119992A JPH0676704A JP H0676704 A JPH0676704 A JP H0676704A JP 23119992 A JP23119992 A JP 23119992A JP 23119992 A JP23119992 A JP 23119992A JP H0676704 A JPH0676704 A JP H0676704A
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Yukio Yamaguchi
幸雄 山口
Hidetomo Ootsuki
秀智 大槻
Hideyuki Suzaki
秀幸 須崎
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Omron Corp
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Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホルダの内壁面からの反射光、光学レンズ部
からの反射光、あるいは、光学フィルタからの反射光な
どの検出部自体の内部での反射光(残存光)を減少し
て、検出物体からの正規の反射光と上記残存光とのS/
N比を大きくとることができるとともに、増幅感度を大
きくすることができ、もって、検出距離を充分大きく設
定したり、外乱に対するノイズ耐量を大きく確保できる
ようにする。 【構成】 投光素子6、受光素子7、これら素子を位置
決め内嵌するホルダ8、光学レンズ部9、および、光学
フィルタ10からなり、前記ホルダ8の内壁面Sを光散
乱加工面に構成し、投光素子6と受光素子7との等距離
線上に位置させて略V字形の溝17を前記光学フィルタ
10に形成し、光学レンズ部9に形成した投光レンズ9
aと受光レンズ9bとの中間にスリット18を形成し、
このスリット18に、ホルダ8に連設した遮蔽用の隔壁
8bの延長部を挿通してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、投射した光の反射を検
知して物体の有無を検出するよう構成した光電スイッチ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の光電スイッチの検出部と
しては、図15に示すように、筒状の本体ケース1に内
装される回路基板2の前端部に、ホルダ8に内嵌支持さ
れた投光素子6と受光素子7を並列して取り付けるとと
もに、ホルダ8の前端に投光レンズ9aと受光レンズ9
bを一体形成した光学レンズ部9を連結し、かつ、本体
ケース1の前端には、投光素子6から投射された波長以
外の光を減衰させる光学フィルタ10を装着したものが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成においては、
投光素子6からの光の極一部がホルダ8の内壁面S、光
学レンズ部9、あるいは、光学フィルタ10で鏡面反射
し、検出物体が存在しないにもかかわらず、ホルダ内壁
面Sからの反射光A、光学レンズ部9からの反射光B、
あるいは、光学フィルタ10からの反射光Cなどの検出
部自体の内部での微弱な反射光(残存光)が受光素子7
に受光されてしまい、そのために、検出物体からの正規
の反射光と上記残存光とのS/N比が大きくとることが
できず、増幅感度を大きくすることが困難となってい
た。その結果、検出距離が不充分となったり、外乱に対
するノイズ耐量が劣ったりする不具合をもたらしてい
た。
【0004】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、上記した残存光を効果的に減少できる
ようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本第1発明は、投光素子、受光素子、これら素子を
位置決め内嵌するホルダ、および、光学レンズ部からな
り、前記ホルダの内壁面を光散乱加工面に構成した。
【0006】また、本第2発明は、投光素子、受光素
子、および、これら素子に対する光学レンズ部からな
り、前記投光素子と受光素子との等距離線上に位置させ
て略V字形の溝を前記光学レンズ部に形成した。
【0007】また、本第3発明は、投光素子、受光素
子、これら素子に対する光学レンズ部、および、光学フ
ィルタからなり、前記投光素子と受光素子との等距離線
上に位置させて略V字形の溝を前記光学フィルタに形成
した。
【0008】さらに、本第4発明は、投光素子、受光素
子、これら素子を位置決め内嵌するホルダ、および、投
光レンズと受光レンズを一体形成した光学レンズ部から
なり、前記光学レンズ部に形成した投光レンズと受光レ
ンズとの中間にスリットを形成し、このスリットに、ホ
ルダに連設した遮蔽用の隔壁の延長部を挿入した。
【0009】
【作用】上記第1発明の構成によると、投光素子から投
射された光のうち、ホルダの内壁面に照射されたものは
光散乱加工面で拡散され、図15中に示す反射光Aが著
しく減少する。
【0010】また、上記第2発明の構成によると、光学
レンズ部での鏡面反射が抑えられ、図15中に示す反射
光Bが著しく減少する。
【0011】また、上記第3発明の構成によると、光学
フィルタでの鏡面反射が抑えられ、図15中に示す反射
光Cが著しく減少する。
【0012】また、上記第4発明の構成によると、光学
レンズ部での鏡面反射が受光素子側へ進行するのが遮蔽
用隔壁の延長部によって阻まれる。
【0013】
【実施例】図1ないし図8に、本発明に係る光電スイッ
チの実施例が示されている。
【0014】この光電スイッチは、円筒状に成型したプ
ラスチック製の本体ケース1、これに内装される回路基
板2、基板表裏面に実装された検出回路構成用の電子部
品3、基板表面に装着された感度調整用のボリューム4
および作動表示用の発光素子5、基板前端に並列して取
り付けられた投光素子6と受光素子7、これら投光素子
6と受光素子7を所定間隔をもって所定姿勢に内嵌保持
するプラスチック製のホルダ8、このホルダ8の前端に
嵌着されたプラスチック製の光学レンズ部9、本体ケー
ス1の前端に装着固定された光学フィルタ10、本体ケ
ース1の後端に内嵌されて係止爪11aで抜け止めされ
た蓋部材11、これに貫通支持されて回路基板2に接続
されたコード12、等を備え、投光素子6からの光を光
学レンズ部9の投光ッレンズ9aおよび光学フィルタ1
0を通して前方に投射し、物体からの反射光を光学フィ
ルタ10および光学レンズ部9aの受光レンズ9bを通
して受光素子7で受け、この受光によって受光素子7か
ら出力が出されることで、物体の存在を検知できるよう
に構成されており、かつ、ボリューム4を本体ケース1
に装着した操作軸13を介して外部から操作して、検出
感度を調整することで、検知可能な距離を調整すること
ができるように構成されている。
【0015】なお、前記投光素子6(および発光素子
5)は、図3に示すように、整流用ブリッジダイオード
14に接続されたLED15が使用されており、極性の
方向性を考慮することなく回路基板2に容易に組み付け
ることができるように構成されている。また、投光レン
ズ9aと受光レンズ9bとが一体に形成された前記光学
レンズ部9は、ホルダ8の前部に外嵌されて係止爪8a
でスナップフィット式に連結されるとともに、ホルダ8
と光学レンズ部9との嵌合部位にOリング16を介在さ
せることで、ホルダ8と光学レンズ部9との相対位置の
発生が阻止されている。
【0016】以上の基本構成に加えて、本発明では、検
出部自体の残存光を減少するために次のような構成を採
用している。
【0017】前記ホルダ8の中央には遮蔽用の隔壁8b
が形成されて、投光用の光路と受光用の光路とが区画さ
れるとともに、各光路の内壁面Sがシボ加工面からなる
光散乱加工面に構成されて、この内壁面Sでの反射光の
発生を減少させている。
【0018】また、前記光学フィルタ10の全面の中央
に、前記投光素子6と受光素子7との等距離線上に位置
させて略V字形の溝17を形成して、この光学フィルタ
10での鏡面反射の発生を減少させている。
【0019】また、前記ホルダ8の中央に形成した隔壁
8bを前方に大きく延長するとともに、光学レンズ部9
に形成した投光レンズ9aと受光レンズ9bとの中間に
スリット18を形成し、このスリット18に、隔壁8a
の延長部を挿通して、光学レンズ部9での鏡面反射の発
生を減少させている。
【0020】〔他の実施例〕本発明は、以下に示すよう
に、上記構成の一部のみを採用した形態で実施すること
もできる。
【0021】(1) 図7および図8に示すように、ホ
ルダ8の各光路の内壁面Sをシボ加工面からなる光散乱
加工面に構成して、この内壁面Sでの反射光の発生を減
少させる構成とする。なお、光散乱加工としては、ナシ
地加工や光散乱塗料の塗布、などを採用することもでき
る。
【0022】(2) 図9および図10に示すように、
投光素子6と受光素子7との等距離線上に位置させて略
V字形の溝19を前記光学レンズ部9の全面に形成し
て、光学レンズ部9での鏡面反射の発生を減少させる構
成とする。
【0023】(3) 図11および図12に示すよう
に、前記光学フィルタ10の全面の中央に、前記投光素
子6と受光素子7との等距離線上に位置させて略V字形
の溝17を形成し、この光学フィルタ10での鏡面反射
の発生を減少させる構成とする。
【0024】(4) 図13および図14に示すよう
に、前記光学レンズ部9に形成した投光レンズ9aと受
光レンズ9bとの中間にスリット18を形成し、このス
リット18に、前記隔壁8aの延長部を挿通して、光学
レンズ部9での鏡面反射の発生を減少させる構成とす
る。
【0025】なお、前記(1)ないし(4)の構成の複
数を組み合わせた形態とすると、反射光の発生を一層減
少させることができる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると次のような効果を期待することができる。
【0027】すなわち、本第1発明によると、ホルダの
内壁面をシボ加工面等の光散乱加工面に構成すること
で、この内壁面での反射光の発生を減少して、検出部自
体での残存光を減少することができ、もって、検出物体
からの正規の反射光と上記残存光とのS/N比が大きく
とることができ、増幅感度を大きく設定して検出距離を
充分確保することができるとともに、外乱に対するノイ
ズ耐量を大きくすることができるようになった。
【0028】また、本第2発明によると、光学レンズ部
に形成した略V字形の溝によって、受光素子へ向かう光
学レンズ部での鏡面反射の発生を減少させて、検出部自
体での残存光を減少することができ、上記第1発明と同
様の効果をもたらす。
【0029】また、本第3発明によると、光学フィルタ
に形成した略V字形の溝によって、受光素子へ向かう光
学フィルタでの鏡面反射の発生を減少させて、検出部自
体での残存光を減少することができ、上記第1発明と同
様の効果をもたらす。
【0030】また、本第4発明によると、光学レンズ部
のスリット18に挿通させたホルダ隔壁の延長部によっ
て、光学レンズ部での鏡面反射の発生を減少させて、検
出部自体での残存光を減少することができ、上記第1発
明と同様の効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】光電スイッチ全体の縦断側面図
【図2】光電スイッチ全体の横断平面図
【図3】投光素子の構成図
【図4】光電スイッチ全体の分解斜視図
【図5】検出部の横断平面図
【図6】検出部の分解斜視図
【図7】第2の実施例における検出部の横断平面図
【図8】第2の実施例における検出部の分解斜視図
【図9】第3の実施例における検出部の横断平面図
【図10】第3の実施例における検出部の分解斜視図
【図11】第4の実施例における検出部の横断平面図
【図12】第4の実施例における検出部の分解斜視図
【図13】第5の実施例における検出部の横断平面図
【図14】第5の実施例における検出部の分解斜視図
【図15】従来の検出部の横断平面図
【符号の説明】 6 投光素子 7 受光素子 8 ホルダ 9 光学レンズ部 9a 投光レンズ 9b 受光レンズ 10 光学フィルタ 17 溝 18 スリット 19 溝 S ホルダの内壁面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投光素子、受光素子、これら素子を位置
    決め内嵌するホルダ、および、光学レンズ部からなり、
    前記ホルダの内壁面を光散乱加工面に構成してある光電
    スイッチ。
  2. 【請求項2】 投光素子、受光素子、および、これら素
    子に対する光学レンズ部からなり、前記投光素子と受光
    素子との等距離線上に位置させて略V字形の溝を前記光
    学レンズ部に形成してある光電スイッチ。
  3. 【請求項3】 投光素子、受光素子、これら素子に対す
    る光学レンズ部、および、光学フィルタからなり、前記
    投光素子と受光素子との等距離線上に位置させて略V字
    形の溝を前記光学フィルタに形成してある光電スイッ
    チ。
  4. 【請求項4】 投光素子、受光素子、これら素子を位置
    決め内嵌するホルダ、および、投光レンズと受光レンズ
    を一体形成した光学レンズ部からなり、前記レンズ部に
    形成した投光レンズと受光レンズとの中間にスリットを
    形成し、このスリットに、ホルダに連設した遮蔽用の隔
    壁の延長部を挿通してある光電スイッチ。
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JP2021051956A (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 古野電気株式会社 車両検知装置、多光軸光電センサ、投光器、受光器、及びレンズホルダ

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