JP2808647B2 - 画像情報検索複写装置 - Google Patents

画像情報検索複写装置

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JP2808647B2
JP2808647B2 JP1086872A JP8687289A JP2808647B2 JP 2808647 B2 JP2808647 B2 JP 2808647B2 JP 1086872 A JP1086872 A JP 1086872A JP 8687289 A JP8687289 A JP 8687289A JP 2808647 B2 JP2808647 B2 JP 2808647B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はマイクロフィルムに記録された多数の画像情
報から任意の情報を検知し、それを複写するようにした
画像情報検索複写装置に関する。
従来の技術 多数の情報を縮小して記録するためにマイクロフィル
ムが用いられており、このマイクロフィルムに情報を記
録する場合には、相互に関連性を有し1つの群ないしグ
ループとして認識される情報群を1単位とし、この情報
群内の各画像駒を頁順等の所定の順番でマイクロフィル
ムに記録するようにしている。例えば、特許明細書をロ
ール状のマイクロフィルムに記録する場合には、通常は
複数頁となっている1件の特許明細書を1つの画像情報
駒群として第1頁から最数頁まで順に記録するようにし
ている。
また、ロール状のマイクロフィルムには、前記画像駒
に合せて、ブリップ或いはドキュメントマーク等とも言
われる検索用のマークが付されている。
このようにして、多数の画像情報駒と検索用のマーク
とが記録されたマイクロフィルムをもとに、これに記録
された画像情報をスクリーンに投影して所定の画像情報
を閲読して検索し、更に所定の画像を複写するために、
リーダプリンタ等の画像を情報検索複写装置が用いられ
ている。例えば、1件の情報群を構成する1件分の特許
明細書の各頁を前記リーダプリンタを用いて複写する場
合には、複写終了後、各頁の複写面が上向きとなるのみ
ならず、第1頁の部分が最上段となり、最終頁が最下段
の位置となるように、複写髪の各頁が所定の順序で積重
ねされた状態となるようにすることが、装置の取扱いの
便宜の観点から望ましい。書類に記録された画像を複写
する通常の複写機では、ソータ等の丁合機を備えること
により、1頁目が上即となるように複写紙を揃えること
は可能であるが、スクリーン等を有するリーダプリンタ
に上記ソータ等を組付けることは、装置の大型化が余儀
なくされるので、実用性がない。
このために、従来では、特公昭60−23338号公報に示
されるように、1件の画像駒の最終頁の部分から複写を
開始し、順次先頭頁の画像駒に向けてマイクロフィルム
を後進しながら複写するようにした技術が開発されてい
る。
発明が解決しようとする課題 上記公報に開示された装置では、目的とする画像駒群
の次の画像駒群の先頭に付された検索用の件マークをセ
ンサーが検知するまでマイクロフィルムを前進させた後
に、マイクロフィルムを後進させながら、目的画像駒群
の最終駒の画像から複写操作を行なうようにしている。
そして、後進動作の時に、各画像駒の位置は、各画像駒
に対応させてフィルムに付された検索用の駒マークの位
置を検出することによって設定するようにしている。し
かしながら、この装置にあっては、前記センサーが投影
光路の位置に設けられているので、前記マークの位置を
規準としてフィルムの搬送位置を検出すれば、そのマー
クに対応させて所定の位置に画像駒を位置決めすること
ができることになるが、検索精度に限界があった。
この理由は、露光用の光源からスクリーンに至る投影
光路部の位置にセンサーを設けると、このセンサーの光
源としても露光用の光源を共用しなければならず、投影
レンズの拡大倍率によってフィルム上の照度が変化する
ことから、センサーの感度も拡大倍率に対応させて調整
する必要があり、調整しないとセンサーがマークを誤検
知する可能性があるからである。このために、従来で
は、オペレータがセンサーの感度を調整するようにして
いるが、調整機構が必要となるだけでなく、正確な調整
が困難であり、装置の操作性が良好でないという問題点
があった。
更に、目的とする画像駒を検索する際には、センサー
がフィルム上の目的画像駒のブリップマークを検出する
と同時にフィルムを急停止させているが、上述のように
センサーを投影光路部の位置に設けた場合には、フィル
ムの停止が完了した御には、既に目的の画像駒は投影光
路部つまりスクリーン上の所定の位置を通り過ぎてい
る。特に、目的画像駒までの距離が長く、搬送速度が速
いときにはこの通過距離は顕著であるので、オーバーラ
ンの対策を講じなければならないという問題点や、ブリ
ップマーク間の距離がまちまちであるときには、センサ
ーを搬送方向にずらせて位置調整し、目的画像を所定の
位置で停止させ得るようにする必要がある。このとき繰
り返しセンサーを位置調整しては実際に目的画像が正し
く停止するかを見なければならないという問題点もあっ
た。
センサーの誤検知をなくして検索精度を向上させるべ
く、センサーを投影光路の位置からずらすようにしたリ
ーダプリンタが開発されている。この場合にはセンサー
は独自の光源を持つので、投影レンズの拡大倍率とは無
関係に、一定照度の光がセンサーに照射されることにあ
り、検索精度を向上させることができる。
しかしながら、投影光路部からずれた位置にセンサー
を設けたリーダプリンタでは、1件の画像駒群の最終頁
から複写する操作は困難であるので、このような方式は
行なわれていなかった。なぜならば、投影光路部に対し
てずらした位置にセンサーが設けられたリーダプリンタ
を用いて、上述のように最終頁からの複写を行なうに
は、唯単に投影光路部の中心とセンサーの位置とのずれ
寸法を考慮するだけでは、画像検索時及び複写時にマイ
クロフィルムを前進及び後進させる必要があるので、マ
イクロフィムを高精度で搬送し、かつ所定の位置に停止
させることが困難であったからである。
即ち、上述のようにセンサーの位置を投影光路部の位
置からずらすと、実際にセンサーが検出するのは、複写
すべき画像駒のブリップマークではなく、その画像駒か
らずれた位置の画像駒のブリップマークなので、画像駒
のブリップマーク相互間の距離が各々異なる場合には、
複写すべき画像駒の位置が正確に投影光路部に位置決め
されなくなるからである。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもの
であり、センサーの位置を投影光路の位置からずらすこ
とによりセンサーの検出精度を向上させつつ、画像の検
索時のマイクロフィルムの搬送形態を改良することによ
り高精度で所定の位置に所定の検索画像を正確に位置決
めし得るようにすることを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するための本発明は、 多数の画像駒と、それぞれの前記画像駒に対応する駒マ
ークとが形成されたマイクロフィルムにおける前記画像
駒の情報を、光源からの光で受像体に照射するようにし
た画像情報検索複写装置であって、前記光源から前記受
像体に至る投影光路部を横切って前記マイクロフィルム
を案内するフィルム搬送路と、前記投影光路部から前記
搬送方向にずれた位置に設けられ前記それぞれのマーク
を検出するセンサーと、前記投影光路部に位置する前記
画像駒の情報を複写する複写手段と、前記マイクロフィ
ルムを前記搬送路に沿って前進させる前進手段と、前記
マイクロフィルムを前記搬送路に沿って後進させる後進
手段と、検索して複写すべき範囲の位置情報を入力する
入力手段と、前記マイクロフィルムの前進状態下で前記
センサーが前記先頭画像駒の駒マークを検出してから最
後尾画像駒の駒マークを検出するまでの全駒数を演算す
る演算手段と、前記全駒数を所定の駒数で区分して各々
の区分内の先頭駒画像を前記センサーの位置まで戻した
後に、前記マイクロフィルムを前進させながら前記区分
内の駒マーク相互間の距離を記憶する記憶手段と、前記
駒マーク相互間の距離を記憶した後に、前記区分内の最
後尾の画像駒を前記投影光路部の中心に位置決め移動
し、前記各々の区分内の最後尾の画像駒から先頭の画像
駒までの画像情報を、前記後進手段による前記マイクロ
フィルムの後進と前記複写手段による複写操作とを繰り
返すことにより、前記各々の区分内の最後尾の画像駒か
ら先頭の画像駒までの画像情報を順次複写する制御手段
とを有する画像情報検索複写装置である。
作用 マイクロフィルムに記録された多数の画像情報駒のう
ち、検索して複写すべき被複写画像駒群の位置情報が入
力される。例えば、被複写画像駒群として、1件分毎に
にマークが付されて多数件分の画像が記録されている場
合には、1件を構成する画像駒群のうち、検索すべき目
的の画像駒群の位置情報が入力される。これにより、フ
ィルムを前進させてこれに記録されたマークをもとにし
てセンサーにより前記先頭画像駒に対応したマークの通
過が検出される。このマークをセンサーが検出してから
前記最後尾画像の次の画像に対応したマークを検出する
までは、被複写画像駒群を構成する全てのマークの数つ
まり画像駒の全駒数が演算される。
そして、前記全駒数を所定の数で割算することによっ
て、被複写画像駒群を少くとも前記所定数以内の画像駒
からなる1つ以上の部分に区分する。当該各部分につい
て、区分内における先頭駒をセンサーの位置まで戻した
後に、マイクロフィルムを前進させて前記区分内におけ
る各画像駒間の距離データを記憶し、前記区分内におけ
る最後尾画像駒から先頭画像駒に向けて前記マイクロフ
ィルムを後進させながら、複写操作を行なう。
このように、複写操作のために各々の画像を投影光路
部に位置決め搬送する場合には、マークに依存すること
なく、記憶された画像相互の距離の値にもとづいて、フ
ィルムを搬送するようにしたので、画像駒相互がずれた
状態で記録されていても投影光路部に正確に所定の画像
を位置決めすることができる。しかも、記憶される画像
駒相互間の距離は、所定の数に設定されているので、被
複写画像駒群を構成する画像駒の数が多くても、記憶さ
れてデータに基いて連続的に複写操作がなされるのは、
所定の数以下であり、フィルムの搬送時にフィルムの搬
送ずれが発生することなく、正確な位置に所定の画像を
位置決めすることができる。
実施例 以下、図示する本発明の実施例に基いて本発明を詳細
に説明する。
第1図は本発明の画像情報検索複写装置を適用したリ
ーダプリンタを示す図であり、リーダプリンタ本体10の
正面にはスクリーン(受像体)11が設けられ、マイクロ
フィルムに記録された画像がこのスクリーン11に投影さ
れるようになっている。マイクロフィルムはスクリーン
11の下側に設けられたキャリアー部12内に装填されるよ
うになっており、マイクロフィルムの画像をスクリーン
11に投影させて閲読して検索し、検索された所定の画像
を複写するために、リーダプリンタ本体11内には、図示
しない公知の電子写真プリンタ部が組込まれている。こ
の複写機は受像体としての感光ドラムを有している。こ
のリーダプリンタを操作するために、主としてマイクロ
フィルムの送りを行なう際に操作する検索ボード13がリ
ーダプリンタ本体11に接続され、所定の画像が検索され
た後に、その画像を複写する際に操作される複写ボード
14がリーダプリンタ本体11の前面に設けられている。
第1図に示されたキャリアー部12の内部構造を示すと
第2図の通りである。図示するようにマイクロフィルム
Fは供給リール20にロール状に巻付けられており、この
供給リール20はカートリッジ21に着脱自在に支持されて
回転自在となっている。このカートリッジ21はキャリア
ー部12の左端部に設けられた図示しない開口部から挿入
し得るようになっており、このカートリッジ21内の供給
リール20から繰り出されたマイクロフィルムFは、キャ
リアー部12内に設けられた巻き取りリール22に巻き取ら
れるようになっている。
供給リール20は供給リール駆動用モータMRにより駆動
される駆動軸23によって、フィルムFを繰り出す方向と
巻き取る方向とに正逆回転可能となっており、この駆動
軸23はカートリッジ21が前記挿入口からキャリアー部12
内に装填されると、そのカートリッジ21により作動する
図示しないスイッチによってソレノイドが作動して供給
リール20の中心部に設けられたコア部に向けて前進する
ようになっている。また、前記巻き取りリール22は巻き
取りリール駆動用モータMFに連結された駆動軸24によっ
て、回転するようになっている。
キャリアー部12内には更に、カートリッジ21から繰り
出されたマイクロフィルムFの先端部を、巻き取りリー
ル22に向けて搬送するために、図示しないモータによっ
て駆動される送出しローラ25と、ここから送り出された
フィルムを案内するガイドローラ26とを有し、更にマイ
クロフィルムFの前進及び後進両方向の搬送距離をカウ
ントするためのエンコーダ27と、これに圧接する補助ロ
ーラ28とを有している。また、キャリアー部12内には、
エンコーダ27と同一のレベルの位置となったガイドロー
ラ29が設けられている。カートリッジ21内の供給リール
20から繰り出されたマイクロフィルムFを巻き取りリー
ル22にまで案内するため、これらの間には、複数のガイ
ド30が設けられており、これらのガイド30によってフィ
ルム搬送路31が形成されている。
第2図に示すように、ランプ35等の光源からの光は、
反射ミラー36を介してコンデンサーレンズ群37により集
光された後に、上下の圧着ガラス38、39の間に位置する
マイクロフィルムFを照射し、これによりマイクロフィ
ルムFに記録された画像は投影レンズ40により拡大され
て、スクリーン11に投影される。したがって、圧着ガラ
ス38、39の部分は、光源35からの光によって画像情報を
スクリーン11つまり受像体に投影させるための投影光路
部Sとなっている。画像情報を複写する場合には、この
投影光路部Sを通過した光は、図示しない感光ドラムつ
まり受像体に照射される。このスクリーン11に投影され
る画像を検索する際には、オペレータが検索ボード13の
キーを操作することになり、画像が投影されるときに
は、下方の圧着板39はマイクロフィルムFを介して上方
の圧着ガラス38に圧着するように、下方の圧着ガラス39
は上下動自在となっている。
前記ガラス38、39に対してマイクロフィルムFの上流
側には、フィルムFに記録された画像に対応して記録さ
れた検索情報を読み取るための、LED等の発光素子41と
フォトセンサー等の受光素子42とが相互に対向して設け
られ、これらが検索用マークを検出するセンサー43とな
っている。
第3図は第1図に示された検索ボード13を示す図であ
り、“REW"と標記されたキー45はマイクロフィルムを供
給リール20に巻戻す際に操作されるキーである。“SET"
と標記されたキー46は、位置情報であるアドレスをセッ
ト或いは微調整する際に操作されるキーであり、矢印が
標記されたキー47、48は、フィルムをそれぞれの方向に
微調整移動する際に操作されるキーである。“MEM"と標
記されたキー49は、検索するためのアドレスデータを一
時バッファーに入れておく際に操作されるキーであり、
“MEMR"と標記されたキー50は、バッファに入れておい
たデータを読み出す際に操作されるキーである。“CLR/
STP"と標記されたキー51は、キーによる入力を消去する
際、及び動作の緊急停止を行なう際に操作されるキーで
ある。
上述したそれぞれのキーの隣りには、数字0〜9が標
記されたテンキー52が設けられ、“SERCH"と標記された
キー53は、検索を開始する際に操作されるキーである。
更に、“BLOCK"と標記されたキー54は、マイクロフィル
ムに記録された大分類のマークに基いて画像の検索を行
なう際に使用されるキーであり、“BATCH"と標記された
キー55は、マイクロフィルムに記録された中分類のマー
クに基いて画像の検索を行なう際に使用されるキーであ
る。“BRO"と標記されたキー56は、画像を拾い読みして
検索する際に使用されるキーであり、“MLT"と標記され
たキー57は、画像をプリントする際に、その複写枚数を
入力するためのキーである。“+”と標記されたキー58
と“−”と標記されたキー59は、それぞれフィルムの画
像駒を送る際に操作されるキーであり、キー58はフィル
ムを前進させる際に使用され、キー59はフィルムを後進
させる際に使用される。“PRINT"と標記されたキー60
は、複写を開始する際に使用されるキーであり、アドレ
ス入力を伴なった場合には、検索とプリントとを指令す
る指令キーとなる。
第4図は第1図に示された複写ボード14を拡大して示
す図であり、露光ボリューム61を操作することによっ
て、光源35の照度が変化する。複写すべき枚数は表示部
62に2桁で表示される。“+”と標記されたセットボタ
ン63は、複写枚数を増加させる場合に使用され、“−”
と標記されたセットボタン64は、複写枚数を減少する場
合に使用される。これらのセットボタン63、64によって
セットされた複写枚数は、表示部62に表示される。複写
枚数をリセットする際には、リセットボタン65が操作さ
れる。また、複写を開始する際には、プリンタボタン66
が操作される。複数枚のプリント途中でプリント動作を
ストップさせたいときも、リセットボタン65が操作され
る。
第5図は本発明の画像情報検索複写装置の作動を制御
する制御回路を示すブロック図であり、マイクロコンピ
ュータCPU70には、ROM71、RAM72、及び不揮発性RAM73等
の記憶媒体が接続され、更に、リーダプリンタ本体10内
に組込まれた電子写真プリンタの現象モータ等の構成部
材やフィルムフィードのクラッチ等の制御部材74に入出
力ポート75aを介して制御信号が送られるようになって
いる。第2図に示した巻き取りリール駆動用モータMFに
は、入出力ポート75c、モータコントローラ7、FORモー
タドライバー77aを介してCPU70から制御信号が送られる
ようになっており、このモータMFの回転をフィードバッ
ク制御するために、このモータMFに直結されたエンコー
ダ78aからのパルス信号がFVコンバータ79aを介してFOR
モータドライバー77aに送られるようになっている。同
様に供給リール駆動モータMRにもREVモータドライバー7
7bから制御信号が送られるようになっており、このモー
タに直結されたエンコーダ78bからのパルス信号がFVコ
ンバータ79bを経てモータドライバー77bにフィードバッ
クされる。
前述した検索ボード13と複写ボード14に設けられたデ
ィスプレイ部80には、CPU70から入出力ポート75c、表示
ドライバー81を介して信号が送られるようになってい
る。また、これらのボード13、14に設けられたキーから
の入力信号は、入出力ポート75bを介してCPU70に送られ
るようになっている。このCPU70には、ホストコンピュ
ータとの通信等を行なうために、シリアルインターフェ
ース82としてのRS232Cが接続され、このRS232Cのボーレ
ート設定や、検索条件を設定するためのDIPスイッチR3
が入出力ポート75bを介してCPU70に接続されている。
本発明のリーダプリンタに装填されるマイクロフィル
ムFの一例が第6図に示されており、第2図に示された
センサー43は、第6図に示すように、マイクロフィルム
Fの一方側に記録された検索用のマークを検出するため
のAチャンネル用の第1センサー43aと、マイクロフィ
ルムFの他方側に記録された検索用のマークを検出する
ためのBチャンネル用の第2センサー43bとからなる。
これらは、投影光路部SからマイクロフィルムFの前進
方向の上流側に所定の距離離れた位置に備えられてい
る。ただし、第6図はフィルムFの他方側には検索用の
マークが記録されていないものを示している。
上述したそれぞれのセンサー43a、43bからの信号は、
第5図に示すように、CPU70に送られるようになってお
り、それぞれのセンサー43a、43bからの検出信号に同期
して、第2図に示されたエンコーダ27からの信号によ
り、前記検索マークの幅を求めるために、Aチャンネル
用のマーク幅カウンタ84aと、Bチャンネル用のマーク
幅カウンタ84bとが、それぞれ入出力ポート75dを介して
CPU70に接続されている。
本発明のリーダプリンタに用いられるマイクロフィル
ムFについて、その一例を示す第6図を参照して説明す
る。
マイクロフィルムFには、例えば多数の特許明細書等
の書類や図面等の各頁が所定の間隔毎に記録されてお
り、各頁が1つの画像駒となっている。このようにして
記録された多数の画像駒のうち、例えば1件の特許明細
書に相当する全ての画像駒が1件の情報群を構成してお
り、この1件の画像情報群が被複写画像駒群を構成す
る。図示するマイクロフィルムFの先端部には、4つの
画像駒つまり90(1)〜90(4)で1件の情報群、つま
り被複写画像駒群となった画像が記録されているものと
する。そして、この1件目の画像駒群の第1頁目つまり
先端の画像駒90(1)に対応して、件マークD1が検索用
のマークとしてフィルムFに記録されている。同様に、
2件目の画像駒群の先端つまり第1頁目の画像駒に対し
て、件マークD2が記録されており、符号D200は200件目
の画像駒群の先端の画像駒を示し、符号D201は201件目
の画像駒群の先端の画像駒を示す。
1件分の画像駒群のうち、2頁以降の画像駒に対応さ
せて、フィルムFには駒マークeが検索用のマークとし
て記録されている。第6図において符号e2は1件目の画
像駒群の第2頁目に相当する駒マークを示し、符号e4は
第1件目の画像駒群の最終頁である4頁目の画像駒に対
応する駒マークを示す。
これらのマークは、件マークも駒マークも何れも、前
記投影光路部Sの中心からマイクロフィルムFの前進方
向の上流側に、距離Wだけずれた位置に設けられた前記
2組のセンサーのうち、第1センサー43aによって検出
されるようになっている。それぞれの画像駒に対応して
付されたマークが件マークであるか、或いは駒マークで
あるかは、件マークと駒マークではフィルムFの搬送方
向の寸法が相違していることから、第5図に示したマー
クカウンタ84aからの信号によって識別される。したが
って、1つの画像駒群の先端の画像駒に対応する件マー
ク、例えば件マークD1は、これに対応した画像駒を示す
駒マークとしても機能することになる。ただし、件マー
クのみを第2センサー43bに対応する位置に付するよう
にしたフィルムを用いても良く、或いはフィルムに2列
に画像独楽を記録するようにしたデュオタイプのフィル
ムを用いても良い。このデュオタイプのフィルムを用い
た場合には、一方の列の画像駒に対応したマークは第1
センサー43aにより検出され、他方の列の画像駒に対応
したマークは、第2センサー43bにより検出されること
になる。
本発明においては、1件の画像駒群つまり被複写画像
駒群を構成する複数の画像駒のうち、最後尾の画像駒か
ら、順次先頭の画像駒の画像を複写するようにしてお
り、このような複写操作を行なう際のフィルムの搬送形
態の基本を第6図を参照して説明する。
例えば、マイクロフィルムFに記録された多数の画像
駒群のうち、最初の画像駒群から200番目の画像駒群の
各画像駒を複写すると仮定すると、巻き取りリール駆動
用モータMFの駆動によって、供給リール20に巻付けられ
たフィルムFをその先端部側から巻き取りリール22で巻
取りながら前進させる。目的とする200番目の画像駒群
の先頭駒91(1)に付された目的の件マークD200がセン
サー43aを通過して、その後端側エッジが検出される
と、センサー43aが駒マークの数をカウントし初め、セ
ンサー43aが次の件マーク、つまりD201を検出したらモ
ータMFに停止信号が送られてフィルムの搬送が急停止さ
れる。これにより、目的とする1件の画像情報群を構成
する画像駒の全駒数が演算される。
次に、前記全駒数を20個等の所定数、つまり1回複写
単位駒数で割算をして、いくつかの部分に区分する。そ
して、各区分について、その区分内の先頭の画像駒をセ
ンサーの位置までずらした後に、それぞれの区分内の駒
マーク相互間の距離をマイクロフィルムを前進させなが
ら記憶手段に格納し、各々の区分内における最後尾の画
像駒を投影光路部の中心に位置決め移動する。そして、
各々の区分内の最後尾の画像駒から先頭の画像駒までの
画像情報を、1つの駒毎に後進させながら複写する。
上述のように本発明にあっては、マイクロフィルムを
前進させながら、画像駒相互の間隔に対応した駒マーク
相互間の距離を記憶し、画像を複写する際には、記憶し
た距離データに基いてマイクロフィルムを後進搬送させ
て、フィルムの後端側の画像から前端側の画像を複写す
ることを基本とする。そして、1件の画像情報群を構成
する画像駒の数が多い場合には、これを所定の駒数つま
り1回複写単位駒数で区分して、1回の複写操作の際に
後進されるフィルムの搬送長さを所定の長さ以下に限定
している。これにより、フィルムの搬送距離を算出する
ためのエンコーダローラとフィルムとのずれの累積値を
小さく抑えて、高精度で所定の画像を投影光路部に位置
決めすることができる。
本発明の最適な実施例では、件マークが付された画像
駒を先頭とする1件の画像情報群を構成する各々の画像
駒の情報を最後尾の画像駒から先頭駒に向けて複写する
のようにしているが、このような件単位の複写操作に限
られず、本発明にあっては、マイクロフィルムに記録さ
れた全ての画像駒のうちから、複数の画像駒の範囲を指
定して、それを被複写画像駒群に設定すれば、その被複
写画像駒群の最後尾の画像駒から先頭の画像駒に向けて
順次連続的に複写することができる。したがって、前記
件単位の複写を行なう場合には、1件を構成する画像駒
群が、被複写画像駒群を構成することになる。
マイクロフィルムに記録された多数の画像のうち任意
のものを検索するには、テンキー52とキー55を押した後
に、キー55を押せば、その画像駒群の先頭駒が検索され
ることになり、その画像がスクリーン11に投影される。
また、投影された画像を複写する場合には、通常は複写
ボード14のボタン66を押すことになる。ただし、所定の
画像駒群を検索すると共に、その画像駒群を構成する各
々の画像を複写する場合には、位置情報を入力した後
に、検索ボード13のキー60を押せば、検索と共に複写操
作が連続的に行なわれる。
次に、本発明のフィルム搬送形態の詳細を、第7図
(A)〜(D)に示すフローチャートを参照しつつ説明
する。
本発明のリーダプリンタにあっては、マイクロフィル
ムFに記録された画像を、スクリーン11に投影して任意
の画像を閲読して検索する等の通常の使用態様も勿論可
能であり、これらのフローチャートに示された実施例で
は、通常複数個で1つの画像駒群となった画像情報を、
最終頁から順次先頭頁に向けて複写操作を行なうことが
可能である。
1つのマイクロフィルムに何百件分もの画像駒群が記
録されていたとし、その任意の件番号(中分類番号)つ
まり位置情報が第3図に示した検索ボードのキー55とテ
ンキー52を操作することによって入力され、この入力後
に、キー60を操作すれば、設定された件番号の画像駒の
先頭が頭出しされ、その件の画像駒群を構成する各々の
画像駒が連続的に複写される。例えば、マイクロフィル
ムFの先頭の駒群から200番目の駒群を検索すると仮定
すると、その数値が入力されることになる。このキー入
力の値は、第7図(A)に示すステップ100で読み取ら
れ、巻き取りリール22を回転することによって、ステッ
プ101に示すように高速で前進方向にフィルムが搬送さ
れる。この搬送によって、ステップ102で示すように、
センサー43aが目的の件マークつまりD200を検出した
ら、ステップ103で中速の前進にフィルムの搬送速度を
変化させ、同時に駒マークの数をカウントする駒数カウ
ンターをステップ104でオンする。
センサー43aが次の目的件マーク、つまり第6図に示
す場合では件マークD201がセンサー43aの位置となった
ことがステップ105で判断されるまで、ステップ106と10
7を経て駒数がカウントされる。ステップ107の符号Mは
カウントされた全駒数を示す。前記ステップ105でYESつ
まり次の件マーク201がセンサー43aで検出されたと判断
したら、モータMFを急停止しする。次いで、ステップ10
9では前記全駒数Mを、所定駒数つまり前述した1回複
写単位駒数20で割算をし、その値の少数以下を切り捨て
て、整数値Xを求める。例えば、全数Mが150であれ
ば、このXは7となる。前記1回複写単位駒数は、駒マ
ーク相互間の距離を記憶し、記憶した距離データに基い
てフィルムを搬送する場合におけるエンコーダ27とフィ
ルムFとのすべりによる累積誤差を考慮して算出された
ものであり、前記20に限られず、種々の値に設定するこ
とが可能である。
ステップ110ではこのXの値が1よりも大きいか小さ
いかが判断され、1よりも小さいと判断されは場合、つ
まり1件の画像情報群内の画像駒数が19個以下であれ
ば、第7図(B)に示すフィルムの搬送態様で複写操作
が行なわれる。
まず、ステップ111でフィルムFを中速での後進に切
換えてフィルムを戻すことになるが、前記次の目的件マ
ークD201はセンサー43aを既に通過しているので、当該
次の目的件マークD201がセンサー43aを通過し、ステッ
プ112で目的件マークD200が検出されると、ステップ113
でモータMRが停止する。これに引続いて、ステップ114
ではフィルムは中速での前進に切り換る。この速度での
前進に切り換る前には、目的件マークD200が既にセンサ
ー43aの位置を通過しているので、この前進搬送によっ
て、ステップ115では目的件マークD200が検出される。
ステップ116では、この200件目の画像駒群を構成する各
画像駒の数は20個を満たしておらず、この件の全ての画
像駒相互の距離、つまり駒マーク相互間の距離を求める
ために、距離カウンターがオンとなる。この距離カウン
ターはエンコーダ27からのパルス数をカウントし、フィ
ルムFの搬送距離を求めるものであり、ステップ117で
次の件マーク、つまり目的件マークD200の次の件マーク
D201がセンサー43aで検出されるまで、ステップ118から
ステップ121を経て、目的の画像駒群の各駒マークの通
過数と、各駒マーク間の距離がカウントされ、記憶され
ることになる。
つまり、ステップ118で駒マークが検知されると、ス
テップ119で駒マーク数nとして1が加えられ、ステッ
プ120で前の駒マークと次の駒マークとの間の距離の値C
nが、これを記憶するレジスタLCNに記憶され、ステッ
プ121で距離カウンターがリセットされる。例えば、第
6図に示すように、先頭の画像駒91(1)に対応したマ
ークD200のエッジから次の画像駒91(2)に対応した駒
マークe2までの距離C1を記憶し、順次C2、C3を記憶す
る。そして、図中Cnの距離は、目的画像駒群の最終頁に
相当する最後尾の画像駒90(n)に対応した駒マークen
とその手前の画像駒マークen−1との距離を示し、次の
画像駒群の先頭の頁に対応して付された件マークD201
と、前記マークenとの距離はCn+1となる。ただし、こ
の場合にはこのnの値は20を越えることはない。
ステップ117で次の件マークD201が検出されたことが
判断されたときは、ステップ122でフィルムFをこれま
での中速前進から低速前進に切換える。この速度でのフ
ィルムの前進によって、前記次の件マークD201を検出し
てからの距離カウント値Cmが算出され、この値と前記距
離値Cn+1との合計がmとなったとステップ123で判断
されたならば、ステップ124でモータMFを停止する。前
記mの値は、センサー43aの投影光路部Sに対するずれ
寸法であり、ステップ124でモータMFが停止すれば、低
速での搬送のため、直にフィルムFが停止し、目的画像
駒群のうち最後尾の画像駒91(n)が、第6図に示すよ
うに、投影光路部Sに位置決め、つまりセンタリングさ
れることになる。この状態では、最後尾の画像駒91
(n)の画像情報が、スクリーン11に投影される。
ステップ125では、上述するようにして求められたCm
とCn+1との合計値がリセットされ、ステップ126のプ
リントサブルーチンが実行される。このステップ126で
は、投影光路部Sの画像がスクリーン11ではなく、複写
機74内の図示しない感光ドラムに照射され、その画像の
複写がなされる。1枚の複写が完了すると、他に複写す
べき画像が存在するか否かがステップ127で判断され
る。例えば、1つの画像駒群が1頁分の画像のみで構成
されている場合には、ステップ126で複写操作が完了す
れば、ステップ127でYESと判断されステップは戻され
る。最後尾の画像駒までの複写が完了すると、ステップ
127ではNOと判断され、ステップ128が実行される。
このステップ128は、既に記憶された駒マーク相互間
の距離カウンターの値を読み出すステップであり、その
値の距離だけ、ステップ129でフィルムFを低速で後進
させる。記憶された距離だけ後進させたことが、ステッ
プ130で判断されたならば、ステップ131で駒の数を1つ
減算し、前記ステップ124に戻る。これにより、既に複
写された画像の隣りの画像が複写される。つまり、既に
画像駒91(n)が複写されていたならば、今度は隣りの
画像駒91(n−1)が複写される。
第7図(B)の各ステップは1件の画像駒群を構成す
る画像駒の数が20に満たない場合の処理であるが、20を
越える場合には、第7図(A)の前記ステップ110でYES
と判断され、ステップ135が実行される。このステップ
では、1回の複写操作でなされる画像駒数を前述した所
定の数、つまり1回複写単位駒数図20に設定される。そ
して、ステップ136で中速での後進に設定され、フィル
ムFが戻されることになるが、後進に切換られる前に
は、センサー43aの位置を既に次の件マークD201が通過
しているので、後進搬送によってステップ137で次の件
マークD201が検出されることになり、ステップ138で駒
マークを検出したら、20に設定されたnの値から、1ず
つステップ139で減算し、後進させるべき残りの駒数が
例えば3になったと、ステップ140で判断されたなら
ば、第7図(C)に示すステップ141で低速での後進に
設定される。つまり、フィルムを後進させる速度を中速
から低速に切換える時点を判断するのが前記ステップ14
0である。引続くフィルムの後進によって、ステップ142
〜144を経てフィルムが20駒数分だけ戻されたと判断さ
れたならば、ステップ145でモータFRを瞬時に停止さ
せ、ステップ146で距離カウンターをオンさせる。
そして、設定された20個分の画像駒数間の距離間のデ
ータを記憶すべく、ステップ147においてフィルムは中
速で前進され、ステップ148から152までが実行される。
つまり駒マークが20個分カウントされるまで、駒マーク
相互間の距離の値Cnが記憶される。これらのデータが格
納された状態では、20個分からなる1区分の画像駒のう
ちの最後尾の画像駒が第6図ではセンサー43aを通過し
た位置にあり、この最後尾の画像駒は投影光路部Sには
位置決めされていないので、ステップ153で低速での前
進に切換えられて、第6図に示された投影光路部Sとセ
ンサー43aとのずれ距離mに相当するカウンターの値C
がステップ154で判断されるまで、フィルムは低速で前
進する。ステップ154でYESと判断されれば、ステップ15
5でフィルムが停止する。
次いで、ステップ156でカウンターをリセットした後
に、ステップ157からステップ161が実行されて、既に格
納された各画像駒間の距離データに基いた距離で1つの
駒毎にフィルムを後進させて、その都度複写操作を行な
う。20駒分の複写が完了すると、ステップ159でYESと判
断されて、ステップ162が実行される。このステップ162
は、前記Xの値から1を減産して値Yを求めるステップ
であり、この値Yが1以上であれば、前記1回複写単位
数により1つとなった区分の数が1以上となっているこ
とを意味する。したがって、次のステップ163でYESと判
断されたならば、ステップ164が実行されて前記画像駒
数20にαを加えた数nを演算する。このαの数は、20個
分の画像駒の全てが複写完了した後には、20個からなる
1区分内の先頭画像駒が投影光路部Sに位置しているの
で、第6図から明らかなように、投影光路部Sからセン
サー43aまでの範囲に位置する駒の数に相当する数であ
る。図示する場合には、この数αは4である。このnの
値が算出された後に、ステップ165がフィルムを中速で
後進させて、第7図(A)の前記ステップ138に戻され
る。これにより、再度次の20個分の画像駒に対する複写
操作が、ステップ138からステップ163までを経て行なわ
れる。
例えば、1件の画像駒群の数が前述したように、150
個存在していたとすれば、20駒毎に区分された1区分の
1回複写単位駒数毎に7回だけ、前記ステップ163が実
行されることになる。7回分の処理が終了すると、前述
のように1件の画像駒群が150個存在した場合では、10
個の画像駒が残ることになり、この場合には、ステップ
163でNOと判断され、第7図(D)に示されるステップ
が実行される。
第7図に示すように、まずステップ170では残りの画
像駒数Nが演算される。この値Nは1件の画像駒群の数
M、例えば150の値から、前記X、例えば7に20を掛け
た値を減算することにより求められ、この冷では残りの
数10が算数される。そして、ステップ171ではステップ1
64と同様に、前記数Nにαを加えて駒数の値nを求め
る。この値nがステップ172で5よりも少ないと判断さ
れた場合には、低速での後進がステップ173で実行さ
れ、nが5よりも多いと判断された場合には、フィルム
の搬送の迅速化を図るべく、中速での後進がステップ17
4で実行される。何れの速度であっても、ステップ175で
駒マークがセンサー43aを通過する毎に、前述のように
して求められたnの数から1をステップ176で減算し、
ステップ177でnが零と判断されたならば、ステップ178
でモータMRを停止する。
次いで、残りの画像駒の駒マーク相互間の距離データ
を記憶すべく、フィルムを前進搬送することになるが、
前記ステップ171で求められたnの値つまりN+αが例
えば5より多いか少ないかをステップ179で判断し、そ
の数に応じて、前進速度が中速か低速かの何れかに、ス
テップ180とステップ181で設定される。フィルムの前進
に伴ってステップ182で駒マークが検知されると、ステ
ップ183でその数をカウントすると共に、ステップ184で
距離カウンターをオンさせる。更に、ステップ185から
ステップ189によって、各画像駒マーク相互間の距離の
データを記憶する。
ステップ190でYESと判断された場合は、残りの画像駒
群の最後尾の画像駒の部分がセンサー43aの位置を通過
したことを意味し、ステップ191で低速前進に切換え
て、投影光路部Sとセンサー43aとのずれストロークm
相当する値Cだけ、搬送されたことがステップ192で判
断されたならば、ステップ193でフィルムの搬送を停止
する。そして、ステップ194でカウンターをリセットし
た後に、ステップ195のプリントサブルーチンが実行さ
れる。
1つの画像駒分の画像情報が複写されたならば、ステ
ップ196で前記値nから1を減算して、減算後のnが零
であるか否かをステップ197で判断する。1駒分の画像
が複写された後に、nが零であると判断された場合は、
残りの画像駒群が1つの画像駒のみによって構成されて
いたことを意味し、ステップ197でYESと判断されて、ス
テップは戻される。また、まだ複写すべき画像駒があれ
ば、このステップ197でNOと判断され、フィルムは低速
で後進される。その距離は既に記憶された距離データに
基いて設定されることになり、記憶された距離だけが後
進したと、ステップ199で判断されたならば、ステップ1
92に戻される。
装填されるフィルムの種類等によって、第6図に示さ
れたセンサー43aと画像投影部Sとの距離mが変化する
ことがある。例えば、図示したように、各画像駒の先端
側のエッジに一致させて前述したマークが付されたフィ
ルムではなく、画像駒の例えば中心にマークが付された
フィルムが装填された場合には、前記距離mの値が変化
することになる。その場合には検索された画像位置が画
像投影部Sの位置に対してずれることになる。本発明に
あっては、前記ずれ距離に相当する距離カウンタのデー
タ、つまりエンコーダのパルスカウント値mを後進する
ことが可能である。その操作手順について、第8図に示
すフローチャートを参照しつつ説明する。
画像投影部Sの位置に設定され、その位置でスクリー
ン11に投影されている画像が、第6図において左側にず
れていれば、オペレータは第3図に示すように前進方向
の矢印が付されたキー47を操作してフィルムを前進さ
せ、逆に右側にずれていれば、後進方向の矢印が付され
たキー48を操作してフィルムを後進させることになる。
オペレータが前記キー47を押したことをステップ210
で判断したら、予め微調フラグが立っているか否かをス
テップ211で判断する。この微調フラグはキー47、48の
操作で立てられるフラグであり、ステップ1211でNOと判
断されたら、ステップ212で記憶されている距離mのデ
ータをXとし、ステップ213で微調フラグを立てる。こ
の場合にはキー47が押された場合であるので、ステップ
214でモータMFを駆動してフィルムを低速で前進させ
る。この前進移動に伴なって、ステップ215、2167でエ
ンコーダからのパルス数をカウントする。距離データm
の値には最大値が設定されており、その最大値mmaxを
越えたフィルムの搬送は、ステップ217、218で規制され
ている。
前記キー58が操作された場合には、ステップ219から
ステップ227が実行されることになり、ステップ223では
モータMRによりフィルムは低速で後進され、ステップ2
26では距離データmの最小値mmin以下となることが規
制されている。
キー47、48を離せば、ステップ228でモータが停止さ
れることになるが、再度これらのうち何れかのキーが操
作されず、予めこれらのキーが操作されていれば、ステ
ップ229でYESと判断され、第3図に示されたセットキー
46が操作されたことをステップ230で判断した後に、ス
テップ231で新なデータmを格納する。この場合にはス
テップ232で微調フラグをオフするこになる。セットキ
ー46が操作されることなく、このキー以外の他のキーが
操作されれば、これがステップ233で判断され、ステッ
プ234と235で微調フラグがオフされて、距離データは変
更された値となる。
尚、前記実施例では、センサー43を投影光路部Sに対
してフィルムFの前進時における上流側に設けた場合を
示すが、下流側に設けるようにしても良い。また、前記
駒マークと件マークともに、それぞれのエッジを各々の
画像駒のフィルム先端側のエッジに一致させているが、
それぞれのマークのフィルム搬送方向の中心部を各々の
画像駒の中心に位置させるようにしても良い。更に、マ
イクロフィルムFのタイプとしては、前記駒マークと件
マーク以外に、複数の画像駒群を1つのユニットないし
グループとして示すために、件マークよりも大きいサイ
ズの大分類を示すマークをも有するフィルムを用いるこ
とが可能である。
図示する実施例にあっては、各画像情報駒について、
1部ずつ複写する場合のみを示すが、複数枚ずつの複写
操作をも行なうことも勿論可能である。その場合には、
第7図(A)〜(D)に示したフローチャートを、設定
された部数分だけ再度実行することにより行なう。
発明の効果 以上のように本発明によれば、マイクロフィルムに付
された件マークや駒マーク等の検索用のマークを検出す
るためのセンサーが投影光路部からずれた位置に設けら
れているので、投影倍率によってセンサーの感度が変化
することがなくなり、センサーの感度を調整する操作が
不要となるのならず、センサーの誤動作を防止して検出
精度を向上させることが可能となる。また、投影光路部
に前記センサーを位置させる必要がなくなるので、特別
にセンサーの影が受像体に投影されることがないような
構成をとる必要がない。
また、1件の情報群を構成する画像駒群の各画像駒を
複写する場合等のように、複数の画像駒で構成される被
複写画像駒群内の各画像駒を複写する場合には、複写操
作を行なう前に、マイクロフィルムを前進させながら各
画像駒の距離データを記憶手段に格納し、複写操作を行
なうときには、駒マーク等のマークを基準とすることな
く、記憶された距離データに基いてマイクロフィルムを
後進搬送するようにしたので、各画像駒を投影光路部に
正確に位置決めすることができ、スクリーンの所定の位
置に画像を投影させることができるだけでなく、複写紙
の所定の位置に正確に画像を形成することができる。
しかも、記憶手段に格納すべき距離データの数を所定
の数以下に限定し、連続した1度の複写操作では、所定
の駒数以下の画像駒を後進させるようにしたので、マイ
クロフィルムはこれを搬送する際に所定の位置からずれ
ることなく、より高精度で所定の画像を所定の位置に位
置決めすることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の画像情報検索複写装置を具体化したリ
ーダプリンタの外観を示す斜視図、第2図は第1図のリ
ーダプリンタ内に組込まれたフィルムキャリア部を示す
概略正面図、第3図は第1図に示された検索ボードの要
部を示す平面図、第4図は第1図に示された複写ボード
を示す正面図、第5図は本発明のリーダプリンタにおけ
る制御回路を示すブロック図、第6図はマイクロフィル
ムの一例を示す一部省略平面図、第7図(A)〜第7図
(D)は本発明の画像検索複写装置の作動工程を示すフ
ローチャート、第8図は微調整モードのサブルーチンを
示すフローチャートである。 10……リーダプリンタ本体、11……スクリーン(受像
体)、13……検索ボード(入力手段)、14……複写ボー
ド(枚数入力手段)、14……複写ボード、20……供給リ
ール、22……巻き取りリール、27……エンコーダ、31…
…フィルム搬送路、43……センサー、70……CPU(制御
手段、演算手段)、72……RAM(記憶手段)、F……マ
イクロフィルム、MF……巻き取りリール駆動用モータ
(前進手段)、MR……供給リール駆動用モータ(後進
手段)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−149038(JP,A) 特開 昭62−83738(JP,A) 特開 昭64−35543(JP,A) 特開 昭58−7138(JP,A) 特開 昭61−151520(JP,A) 特開 昭62−198263(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 27/32 G03B 27/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の画像駒と、それぞれの前記画像駒に
    対応する駒マークとが形成されたマイクロフィルムにお
    ける前記画像駒の情報を、光源からの光で受像体に照射
    するようにした画像情報検索複写装置であって、前記光
    源から前記受像体に至る投影光路部を横切って前記マイ
    クロフィルムを案内するフィルム搬送路と、前記投影光
    路部から前記搬送方向にずれた位置に設けられ前記それ
    ぞれのマークを検出するセンサーと、前記投影光路部に
    位置する前記画像駒の情報を複写する複写手段と、前記
    マイクロフィルムを前記搬送路に沿って前進させる前進
    手段と、前記マイクロフィルムを前記搬送路に沿って後
    進させる後進手段と、検索して複写すべき範囲の位置情
    報を入力する入力手段と、前記マイクロフィルムの前進
    状態下で前記センサーが前記先頭画像駒の駒マークを検
    出してから最後尾画像駒の駒マークを検出するまでの全
    駒数を演算する演算手段と、前記全駒数を所定の駒数で
    区分して各々の区分内の先頭駒画像を前記センサーの位
    置まで戻した後に、前記マイクロフィルムを前進させな
    がら前記区分内の駒マーク相互間の距離を記憶する記憶
    手段と、前記駒マーク相互間の距離を記憶した後に、前
    記区分内の最後尾の画像駒を前記投影光路部の中心に位
    置決め移動し、前記各々の区分内の最後尾の画像駒から
    先頭の画像駒までの画像情報を、前記後進手段による前
    記マイクロフィルムの後進と前記複写手段による複写操
    作とを繰り返すことにより、前記各々の区分内の最後尾
    の画像駒から先頭の画像駒までの画像情報を順次複写す
    る制御手段とを有する画像情報検索複写装置。
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