JP2804648B2 - 瓦棒屋根の防水工法 - Google Patents

瓦棒屋根の防水工法

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JP2804648B2 JP3195798A JP19579891A JP2804648B2 JP 2804648 B2 JP2804648 B2 JP 2804648B2 JP 3195798 A JP3195798 A JP 3195798A JP 19579891 A JP19579891 A JP 19579891A JP 2804648 B2 JP2804648 B2 JP 2804648B2
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義孝 東田
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は瓦棒屋根の防水施工法に
係り、詳しくは主に瓦棒屋根の補修工事を容易にしかも
早期に実施できる瓦棒屋根の防水施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、瓦棒屋根にあっては屋根下地にふ
き板と称する金属板、例えば鉄板を敷設し、その両耳末
端部を立ち上げ、これに他の金属板からなる包み板を折
り曲げることによってつかみ合わせて接合していた。こ
のような瓦棒屋根においては、通常、鉄板を使用するこ
とから接合部分は、漏水防止のために必然的に高位置に
立ち上げ部を有していた。
【0003】しかし、上記の如き一般的な瓦棒屋根の接
合方法では鉄板の熱変形によって接合部分がゆるみ、ま
た長期の経年によって接合部で発錆が生じ、防水性が保
持されなくなり漏水を引き起こすことがあった。
【0004】そこで漏水を防ぐために、屋根表面に例え
ばゴム製の防水シートを敷設することが行われている
が、防水シートが瓦棒部と底板部との間の段差に沿いに
くく外観を悪くするとともに接合部が浮いてくるという
問題がある。また、瓦棒部と底板部の一組分を覆うこと
のできる幅をもった型物付シートを各瓦棒部ごとに敷設
し、それぞれを重ね合わせて接合することも行われてい
た。その他、瓦棒部の漏水を防止するために瓦棒部に弾
性体からなるキャップ体を嵌め込み、キャップ体の両脚
部の弾性挟持力によって瓦棒部を挟持したものが特開昭
60−30752号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のものの
うち瓦棒部と底板部の一組をかぶせる程度の幅をもった
シート部材を使用した場合、幅の広いシートを敷設した
場合に比べ、瓦棒部と底板部の段差などに生じるシート
の浮きは改善されるが、外観についてはまだ改善が必要
であった。
【0006】また、瓦棒部に弾性体からなるキャップ体
を嵌め込み、キャップ体の両脚部の弾性挟持力によって
瓦棒部を挟持して防水したものは、キャップ体の両脚部
が瓦棒部にどれだけよく密着しているかにその防水性が
かかっており、瓦棒部が多少でもうねっていたりすると
密着度が低く防水性が悪くなるという問題があった。ま
た棟部や軒部の処理において、このキャップ体は弾性反
撥力により曲げたままの状態にしておくことが難しく、
抑まりがつきにくいので外観を損なわないように処理す
ることが必要であった。
【0007】更に、特に前記キャップ体を使用する工法
では、該キャップ体を施工現場までトラック等で運ぶ必
要から、その長さはせいぜい2〜4m程度であり、この
ような限られた長さのキャップ体を25m程度瓦棒部に
嵌め込んだ後、キャップ体同志を複数継ぎ合わせてラッ
プジョイントしていた。このジョイントにはかなりの手
間と時間を必要としていたため、これの改善が現場作業
者から強く要求されていた。本発明は上記のような問題
を考慮し、キャップ体を継ぎ合わせるジョイント作業の
手間を減らし、早期に補修工事が出来る瓦棒屋根の防水
施工法を提供することを目的とする。
【0008】本発明の瓦棒屋根の防水工法の特徴とする
ところは、予め少なくとも一つの隆起部とこれに連結し
た平坦なヘラ部とを成形し、エチレンビニルアセテート
からなるキャップ体をその長さ方向に沿って強制的に巻
き付けて、これを施工現場に持ち込んで巻き付けを開放
するとともに加熱することによって金属板よりなるふき
板の両耳端部を立ち上げて他の金属板の包み板によって
接合して設けられた瓦棒部に嵌合し、前記キャップ体の
ヘラ部を、前記瓦棒部間に形成された底板部に敷設した
シート部材に接合する点にある。
【0009】
【作用】本発明の瓦棒屋根の防水工法では、予め成形し
た隆起部とこれに連結したヘラ部とを有し、エチレンビ
ニルアセテートからなるキャップ体をその長さ方向に沿
って強制的に巻き重ねることによって長尺のキャップ体
を、施工現場に持ち込むことが可能になり、このキャッ
プ体の巻き付けを開放して平坦状にし加熱すれば、短時
間で成形した元の形状に戻ることによって、これを瓦棒
部に嵌合して接合部をジョイントすることが出来る。こ
のため、ジョイントの数が少なくなり、早期の補修工事
が完了する。また、エチレンビニルアセテートはVIC
AT軟化点が40〜75℃程度の範囲であり、比較的安
全で扱いやすい温度まで加熱してやれば、形状を復元す
ることができる。また、季節によっては屋根自身の環境
温度が80℃ぐらいまで上昇することもあり、全く加熱
する必要がない場合もあるという利便性もある。
【0010】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明の防水施工法
を説明する。図1は本発明の防水施工法によって得られ
た瓦棒屋根構造1の概要を示す切欠き斜視図で、図2は
図1のA−A断面図である。この瓦棒屋根構造1では、
下地2に角材3を固定し、金属板からなるふき板4を下
地2に敷設して底板部5を形成し、該ふき板4の両耳部
6を角材3に沿って立ち上げ、金属板よりなる包み板7
を両側端と接合して瓦棒部8を形成している。
【0011】ふき板4と包み板7に用いられる金属板と
しては、溶融亜鉛メッキ鋼板、塗装溶融亜鉛メッキ鋼
板、ステンレス鋼板、塩化ビニール樹脂と金属との積層
板、アルミニウム及びアルミニウム合金板等が使われて
いる。一般に、この状態で瓦棒屋根として長期間使用す
ると、ふき板4や包み板7が浸食され漏水してくる。こ
のため、この構造ではこのような浸食された屋根の補修
が必要になる。
【0012】そして、隆起部11とこれに連結した平坦
なヘラ部12とを有するキャップ体10を前記瓦棒部8
の長さ方向に沿ってかぶせ、底板部5に設置されたヘラ
部12とシート部材13とを接合する。接合方法は、ヘ
ラ部12とシート部材13との間に接着材14と介して
接着する。このシート部材13としては、ゴムや樹脂等
が用いられ、ゴムとしては主として耐候性を有するEP
DM、IIRあるいはこれらのブレンド物からなり、樹
脂としてはポリビニルクロライド、ポリエチレン等かあ
る。
【0013】しかして、本発明では前記キャップ体10
は、予め少なくとも1つの隆起部11とこれに連結した
平坦なヘラ部12とを有するものを押出成形したもので
あり、かかるキャップ体10をその長さ方向に沿って強
制的に巻き付けたものが施工現場へ持ち込まれる。この
巻き付け長さは、瓦棒部8の長さにもよるが、通常25
〜40m程度の長尺物である。
【0014】かかる巻き付けられたキャップ体10は、
施工現場において巻き付けが開放されて細長いシート上
に戻され加熱される。時間が経過すると、キャップ体は
もとの成形状態に近似する形に回復する。ここで使用す
るキャップ体10は、強制的に変形させても加熱するこ
とによって短時間で元の形へ回復しやすいうえ、硬質で
耐候性に優れ腐食されにくいものであり、特に形状の回
復が望まれるために、エチレンビニルアセテートを用い
ている。エチレンビニルアセテートはVICAT軟化点
が40〜75℃程度の範囲であり、比較的安全で現場で
も容易に発生することができる温度で加熱してやれば、
形状を復元することができる。
【0015】尚、上記キャップ体10をその長さ方向に
強制的に巻き付け、この巻き付けを開放して加熱して
も、やはりキャップ体10には隆起部11の基部の間隔
が大きくなって台形状の隆起部に変位するが、このよう
な形になって施工性は特に変わらない。これはキャッ
プ体10の内周面を全て瓦棒部8へ密着させる必要
いためである。
【0016】本発明方法ではキャップ体10として、図
に示すように2つの隆起部11とこれらに連結したヘ
ラ部12とを有する比較的幅の広いものも使用可能であ
り、このキャップ体10も長さ方向に沿って強制的に巻
き重ねた長尺のものを施工現場に運び込むことが出来
る。キャップ体10を巻き重ねる場合、キャップ体10
の表面及び裏面を内側もしくは外側にするかはどちらで
もよい。
【0017】以上のように本発明の瓦棒屋根の防水工法
では、予め少なくとも一つの隆起部とこれを連結した平
坦なヘラ部とを成形し、且つエチレンビニルアセテート
からなるキャップ体をその長さ方向に沿って強制的に巻
き付けることで、長尺のキャップ体を施工現場へ運び込
むことが可能となり、またこのキャップ体の巻き付けを
開放し、比較的安全で現場でも容易に発生できる温度で
加熱することで該キャップ体を元に近似した形状に回復
することができ、これを瓦棒部に嵌め込むことが出来
る。従って、従来に比べて長尺のキャップ体を使用する
ことが可能になって、キャップ体同志のジョイント作業
が減るとともに、加熱によって簡単に形状を復元するこ
とができるので現場での作業を更に簡便にすることがで
き、早期に補修工事を完了させることが出来る効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法によって得られた瓦棒屋根構造の
要部切欠き斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の方法に使用するキャップ体の斜視図で
ある。
【図4】図3に示すキャップ体をその長さ方向に沿って
巻いた状態を示す。
【図5】本発明の方法に使用する他のキャップ体の斜視
図である。
【符号の説明】
1 瓦棒屋根構造 2 下地 3 角材 4 ふき板 5 底板部 7 包み板 8 瓦棒部 10 キャップ体 11 隆起部 12 ヘラ部 13 シート部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 井上 博之 (56)参考文献 特開 昭62−107150(JP,A) 実開 平3−54522(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04D 3/366

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め少なくとも一つの隆起部とこれに連
    結した平坦なヘラ部とを成形し、エチレンビニルアセテ
    ートからなるキャップ体をその長さ方向に沿って強制的
    に巻き付けて、これを施工現場に持ち込んで巻き付けを
    開放するとともに加熱することによって金属板よりなる
    ふき板の両耳端部を立ち上げて他の金属板の包み板によ
    って接合して設けられた瓦棒部に嵌合し、前記キャップ
    体のヘラ部を、前記瓦棒部間に形成された底板部に敷設
    したシート部材に接合したことを特徴とする瓦棒屋根の
    防水工法。
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JPS62107150A (ja) * 1985-10-30 1987-05-18 カネボウ株式会社 かわら棒屋根の防水改修におけるかわら棒部分の改修方法
JP3054522U (ja) * 1998-01-23 1998-12-08 卓 喜村 タンク付きプランター

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