JP2802422B2 - 扉の開閉装置 - Google Patents

扉の開閉装置

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JP2802422B2
JP2802422B2 JP6242712A JP24271294A JP2802422B2 JP 2802422 B2 JP2802422 B2 JP 2802422B2 JP 6242712 A JP6242712 A JP 6242712A JP 24271294 A JP24271294 A JP 24271294A JP 2802422 B2 JP2802422 B2 JP 2802422B2
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次男 深沢
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昭和アルミニウム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、扉の開閉装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば建具としての扉は、例えば
建物の扉取付壁部に、ステンレス鋼製の丁番を介して略
180°開閉自在に取り付けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
扉の取付装置では、扉の取付け作業に手間がかゝるだけ
でなく、不慣れな作業者では、取付精度を出すのが難し
いという問題があった。また、従来の扉取付用丁番で
は、これの枢軸を差し込んでいる筒形連結部が扉取付壁
部の外面に突起物として突出するため、扉取付壁部の外
面近くを人や物が通過するさい、この丁番に引っ掛かる
おそれがあり、安全性に問題があるし、また扉取付壁部
の外面に多数の丁番が現れて見えるため、外観が非常に
悪いという問題があった。さらに従来の丁番を用いた扉
取付装置では、扉取付壁部と扉の間に隙間が生じるた
め、気密性が悪く、かつ水密性も劣るという問題があっ
た。
【0004】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、扉取付壁部のとくにコーナー部の入隅部に取
り付けられる扉の開閉装置について、扉の取付兼揺動機
構を簡素化し、従来の丁番が不要であり、扉の取付工数
を大幅に削減することができて、取付け作業に手間がか
ゝらず、しかも取付精度を確実に出すことができ、また
従来のように丁番が扉取付壁部の外面より外方に突出す
ることなく、非常に安全性が高いうえに、美観上の問題
がなく、さらに扉取付壁部と扉の間の隙間をなくし、気
密性並びに水密性を向上し得る、扉の開閉装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、押出形材製の扉取付部材を備えた扉
取付壁部に、押出形材製枠部材を有する扉が、押出形材
製の連結部材を介して略180°開閉自在に取り付けら
れている扉の開閉装置であって、扉取付部材は、前側壁
部と左側壁部との間の中間壁部が屈曲した横断面略L形
を有し、扉取付壁部のコーナー部の入隅部に中間部が嵌
め合わせられて止められ、扉取付部材の中間部には、前
方に開口した凹溝を有する第1ヒンジ構成部が設けら
れ、凹溝の右側壁部の前縁部に左方に伸びる係合部が設
けられ、該凹溝内に開口左側縁より右側壁部の基部に至
る横断面円弧状の案内面が設けられ、扉取付部材の中間
壁部の左側縁部の外面は、平坦面となされ、扉取付部材
の左側壁部の前縁寄り部分には、右方に伸びる凸条が設
けられ、扉枠部材は横断面略コ形で、これの連結側壁部
に、前方に開口した凹溝を有する第2ヒンジ構成部が設
けられ、凹溝の開口左側縁部に右方に伸びる係合部が設
けられ、該凹溝内に開口右側縁より左側壁部の基部に至
る横断面円弧状の案内面が設けられ、凹溝の開口左側縁
より前側の枠部材連結側壁部の外面は、平坦面となさ
れ、凹溝の左側壁部の後側縁部に左方に伸びる凸条が設
けられ、略帯板状の連結部材の幅中央部の前面は平坦で
あり、この連結部材の左側縁部に左方後向きに曲がった
横断面略円弧状の屈曲部とこれの先端部に連なる右向き
折返し状の係合部とを有する左側ヒンジ構成部が設けら
れ、横断面略円弧状の屈曲部は、扉取付部材の第1ヒン
ジ構成部における横断面円弧状の案内面と略同じ曲率半
径を有し、同連結部材の右側縁部に右方後向きに曲がっ
た横断面略円弧状の屈曲部とこれの先端部に連なる左向
き折返し状係合部とを有する右側ヒンジ構成部が設けら
れ、横断面略円弧状の屈曲部は、扉枠部材における横断
面円弧状の案内面と略同じ曲率半径を有し、扉取付部材
の第1ヒンジ構成部の凹溝内に連結部材の左側ヒンジ構
成部の右向き折返し状係合部が嵌め入れられて、係合部
が凹溝の開口右側縁部の係合部に係り合わせられるとと
もに、連結部材の右側ヒンジ構成部の左向き折返し状係
合部が扉枠部材の第2ヒンジ構成部の凹溝内に嵌め入れ
られて、係合部が凹溝の開口左側縁部の係合部に係り合
わせられ、扉が閉じた状態では、扉取付部材の左側壁部
の凸条前側の前縁部に、枠部材の第2ヒンジ構成部の凸
条の先端が突き合わせられ、閉じている扉を開くとき、
扉が連結部材に対して相対的に略90°揺動するととも
に、扉取付部材に対して連結部材が相対的に略90°揺
動し、扉が連結部材に対して略90°揺動するさいに連
結部材の右側ヒンジ構成部の先端が、これの左向き折返
し状係合部の左端を回転芯(B点)として回動するよう
にして扉枠部材の第2ヒンジ構成部の凹溝内の横断面円
弧状の案内面に案内され、扉取付部材に対して連結部材
が略90°揺動するさいに連結部材の左側ヒンジ構成部
の先端が、これの右向き折返し状係合部の右端を回転芯
(A点)として回動するようにして扉取付部材の第1ヒ
ンジ構成部の凹溝内の横断面円弧状の案内面に案内され
て、扉が、扉取付壁部に 対して略180°開かれ、この
とき、略帯板状の連結部材の左側ヒンジ構成部が、扉取
付部材の第1ヒンジ構成部の凹溝内に嵌まり合うととも
に、連結部材の幅中央部の平坦状の前面が、扉取付部材
の中間壁部の左側縁部の平坦状外面に当接せしめられる
とともに、枠部材の連結側壁部の平坦状の外面に当接せ
しめられていることを特徴としている。
【0006】
【作用】上記扉の開閉装置において、例えば建物の扉取
付壁部の扉取付部材、扉の枠部材および連結部材は、い
ずれも押出形材製である。
【0007】そして、扉取付部材の第1ヒンジ構成部の
凹溝内に連結部材の左側ヒンジ構成部の右向き折返し状
係合部が嵌め入れられて、係合部が凹溝の開口右側縁部
の係合部に係り合わせられるとともに、連結部材の右側
ヒンジ構成部の左向き折返し状係合部が扉枠部材の第2
ヒンジ構成部の凹溝内に嵌め入れられて、係合部が凹溝
の開口左側縁部の係合部に係り合わせられている。
【0008】扉を開くとき、扉が連結部材に対して相対
的に略90°揺動するとともに、扉取付部材に対して連
結部材が相対的に略90°揺動する。
【0009】前者の扉が連結部材に対して略90°揺動
するさいに連結部材の右側ヒンジ構成部の先端が、これ
の左向き折返し状係合部の左端を回転芯(B点)として
回動するようにして扉枠部材の第2ヒンジ構成部の凹溝
内の横断面円弧状の案内面に案内される。また後者の扉
取付部材に対して連結部材が略90°揺動するさいに連
結部材の左側ヒンジ構成部の先端が、これの右向き折返
し状係合部の右端を回転芯(A点)として回動するよう
にして扉取付部材の第1ヒンジ構成部の凹溝内の横断面
円弧状の案内面に案内され、結局、扉が建物等の扉取付
壁部に対して略180°開閉自在となされている。
【0010】上記扉の開閉装置によれば、扉の取付兼揺
動機構が簡素化されており、従来の丁番が不要であり、
扉の取付工数を大幅に削減することができて、取付け作
業に手間がかゝらず、しかも取付精度を確実に出すこと
ができる。
【0011】また建物等の扉取付壁部の外面に突起物が
無く、扉取付壁部の外面近くを人や物が通過したさい、
突起物に引っ掛かるおそれがなく、従って非常に安全性
が高いものである。
【0012】そのうえ、扉取付壁部の外面に従来のよう
な丁番が現れて見えないため、外観が非常にすぐれてお
り、美観上の問題がなくなる。
【0013】さらに扉取付壁部と扉の間に隙間が生じる
ことなく、気密性および水密性がすぐれている。
【0014】なお、建物等の扉取付壁部の扉取付部材、
扉の枠部材および連結部材は、通常、アルミニウム
出形材製であるが、これに限らず、その他の金属、ある
いは硬質の合成樹脂の押出形材によりつくられていても
良い。
【0015】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0016】この明細書において、前後、左右は図1を
基準とし、前とは図1の下側、後とは同上側をいゝ、ま
た左とは同図の左側、右とは同右側をいうものとする。
【0017】図面において、この発明による扉の開閉装
置は、例えば建具としての扉(11)に使用されるものであ
る。
【0018】すなわち、建物等の内部において、アルミ
ニウム押出形材製の扉取付部材(2)を備えた扉取付壁部
(1) に、アルミニウム押出形材製枠部材(12)を有する扉
(11)が、アルミニウム押出形材製の略帯板状の連結部材
(20)を介して略180°開閉自在に取り付けられてい
る。
【0019】扉取付壁部(1) の扉取付部材(2) は、前側
壁部(2a)と左側壁部(2b)との間の中間壁部(2c)が屈曲し
た横断面略L形を有し、扉取付壁部(1) のコーナー部の
いわゆる入隅部(3) に中間部(2c)が嵌め合わせられて、
ねじ(29)で止められている。
【0020】図1に詳しく示すように、扉取付部材(2)
の中間部(2c)には、前方に開口した凹溝(6) を有する第
1ヒンジ構成部(4) が設けられ、凹溝(6) の右側壁部
(7) の前縁部に左方に伸びる係合部(5) が設けられ、該
凹溝(6) 内に開口左側縁より右側壁部(7) の基部に至る
横断面円弧状の案内面(8) が設けられている。なお、扉
取付部材(2) の中間壁部(2c)の左側縁部(10)の外面(10
a) は、平坦面となされている。また扉取付部材(2) の
左側壁部(2b)の前縁寄り部分には、右方に伸びる凸条
(9) が設けられている。
【0021】扉(11)のアルミニウム押出形材製の枠部材
(12)は横断面略コ形で、これの連結側壁部(13)に、前方
に開口した凹溝(16)を有する第2ヒンジ構成部(14)が設
けられ、凹溝(16)の開口左側縁部に右方に伸びる係合部
(15)が設けられ、該凹溝(16)内に開口右側縁より左側壁
部(17)の基部に至る横断面円弧状の案内面(18)が設けら
れている。なお、凹溝(16)の開口左側縁より前側の枠部
材連結側壁部(13)の外面(13a) は、平坦面となされてい
る。また凹溝(16)の左側壁部(17)の後側縁部に左方に伸
びる凸条(19)が設けられている。
【0022】上記略帯板状の連結部材(20)の幅中央部の
前面(20a) は平坦である。
【0023】そして、この連結部材(20)の左側縁部に左
方後向きに曲がった横断面略円弧状の屈曲部(23)とこれ
の先端部に連なる右向き折返し状の係合部(25)とを有す
る左側ヒンジ構成部(21)が設けられている。ここで、横
断面略円弧状の屈曲部(23)は、上記扉取付部材(2) の第
1ヒンジ構成部(4) における横断面円弧状の案内面(8)
と略同じ曲率半径を有している。また同連結部材(20)の
右側縁部に右方後向きに曲がった横断面略円弧状の屈曲
部(24)とこれの先端部に連なる左向き折返し状係合部(2
7)とを有する右側ヒンジ構成部(22)が設けられている。
ここで、横断面略円弧状の屈曲部(24)は、上記扉(11)の
枠部材(12)における横断面円弧状の案内面(18)と略同じ
曲率半径を有している。
【0024】そして、扉取付部材(2) の第1ヒンジ構成
部(4) の凹溝(6) 内に連結部材(20)の左側ヒンジ構成部
(21)の右向き折返し状係合部(25)が嵌め入れられて、係
合部(25)が凹溝(6) の開口右側縁部の係合部(5) に係り
合わせられるとともに、連結部材(20)の右側ヒンジ構成
部(22)の左向き折返し状係合部(27)が扉枠部材(12)の第
2ヒンジ構成部(14)の凹溝(16)内に嵌め入れられて、係
合部(27)が凹溝(16)の開口左側縁部の係合部(15)に係り
合わせられている。
【0025】図3と図4に詳しく示すように、扉取付部
材(2) の第1ヒンジ構成部(4) の凹溝右側壁部(7) の高
さの所要箇所と、枠部材(12)の第2ヒンジ構成部(14)の
凹溝左側壁部(17)の高さの所要箇所とに、それぞれ切欠
き(30)(30)が設けられていて、これらの切欠き(30)(30)
に、合成樹脂製の抜止め部材(31)が嵌め入れられてい
る。この抜止め部材(31)の左右両側に張出部(32)(32)が
設けられていて、これらの張出部(32)(32)が、連結部材
(20)の左側ヒンジ構成部(21)の右向き折返し状係合部(2
5)と、同右側ヒンジ構成部(22)の左向き折返し状係合部
(27)との内側に嵌め合わせられている。抜止め部材(31)
の幅中央部にねじ孔(33)が設けられ、このねじ孔(33)に
止めねじ(34)がねじ込まれている。
【0026】この抜止め部材(31)の取付けは、扉取付部
材(2) の第1ヒンジ構成部(4) および枠部材(12)の第2
ヒンジ構成部(14)の切欠き(30)(30)に抜止め部材(31)が
嵌め入れられ、かつ同抜止め部材(31)が連結部材(20)の
内側に収められた状態(図2参照)で、ねじ孔(33)内の
止めねじ(34)をねじ込むことにより、止めねじ(34)の先
端部が連結部材(20)の中央部内面に圧接せしめられ、そ
の反力で、抜止め部材(31)の左右両張出部(32)(32)が、
連結部材(20)の右向き折返し状係合部(25)と同左向き折
返し状係合部(27)とに内側から圧接せしめられて、抜止
め部材(31)が連結部材(20)に固定されているものであ
る。
【0027】上記において、建物等の扉取付壁部(1) に
扉(11)を取り付けるには、例えば図図3と図4に示すよ
うに、扉取付壁部(1) の扉取付部材(2) に対して扉(11)
の枠部材(12)を並列状に配置し、これら扉取付部材(2)
の第1ヒンジ構成部(4) および枠部材(12)の第2ヒンジ
構成部(14)に設けられた切欠き(30)(30)に、抜止め部材
(31)を嵌め入れる。
【0028】つぎに、上記のように、抜止め部材(31)を
保持した扉取付部材(2) の第1ヒンジ構成部(4) と枠部
材(12)の第2ヒンジ構成部(14)に対して、連結部材(20)
を上からスライドさせながら嵌め合わせ、第1ヒンジ構
成部(4) と第2ヒンジ構成部(14)の凹溝(6) (16)内に、
連結部材(20)の左側ヒンジ構成部(21)および右側ヒンジ
構成部(22)をそれぞれ嵌め入れる。
【0029】そして、この状態で、ねじ孔(33)内の止め
ねじ(34)をねじ込んで(図2参照)、抜止め部材(31)を
連結部材(20)に固定し、かつ抜止め部材(31)の作用によ
り、連結部材(20)が両ヒンジ構成部(4) (14)より抜け落
ちないようにして、扉取付壁部(1) への扉(11)の取付け
を完了する。
【0030】図1と図4に示す扉(11)が閉じた状態で
は、扉取付部材(2) の左側壁部(2b)の凸条(9) 前側の前
縁部に、枠部材(12)の第2ヒンジ構成部(14)の凸条(19)
の先端が突き合わせられている。
【0031】上記において、図1に示すように閉じてい
る扉(11)を開くとき、扉(11)が連結部材(20)に対して相
対的に略90°揺動するとともに、扉取付部材(2) に対
して連結部材(20)が相対的に略90°揺動する。
【0032】前者の扉(11)が連結部材(20)に対して略9
0°揺動するさいに連結部材(20)の右側ヒンジ構成部(2
2)の先端が、これの左向き折返し状係合部(27)の左端を
回転芯(B点)として回動するようにして扉枠部材(12)
の第2ヒンジ構成部(14)の凹溝(16)内の横断面円弧状の
案内面(18)に案内される。また後者の扉取付部材(2)に
対して連結部材(20)が略90°揺動するさいに連結部材
(20)の左側ヒンジ構成部(21)の先端が、これの右向き折
返し状係合部(25)の右端を回転芯(A点)として回動す
るようにして扉取付部材(2) の第1ヒンジ構成部(4) の
凹溝(6) 内の横断面円弧状の案内面(8) に案内され、最
終的に、扉(11)が、図2に示すように、扉取付壁部(1)
に対して略180°開かれる。
【0033】このとき、略帯板状の連結部材(20)の左側
ヒンジ構成部(21)が、扉取付部材(2) の第1ヒンジ構成
部(4) の凹溝(6) 内に丁度嵌まり合うとともに、連結部
材(20)の幅中央部の平坦状の前面(20a) が、扉取付部材
(2) の中間壁部(2c)の左側縁部(10)の平坦状外面(10a)
に当接せしめられるとともに、枠部材(12)の連結側壁部
(13)の平坦状の外面(13a) に当接せしめられている。
【0034】このように、上記扉(11)の開閉装置によれ
ば、押出形材製の扉取付部材(2) と扉枠部材(12)とが、
相互間に押出形材製の連結部材(20)を介して略180°
揺動自在に連結されているので、扉(11)の取付兼揺動機
構が簡素化されており、扉(11)の取付けは、抜止め部材
(31)を保持した扉取付部材(2) の第1ヒンジ構成部(4)
と枠部材(12)の第2ヒンジ構成部(14)に対して、連結部
材(20)を上からスライドさせながら嵌め合わせたのち、
抜止め部材(31)のねじ孔(33)内に止めねじ(34)をねじ込
んで、抜止め部材(31)を連結部材(20)に固定するだけで
良いため、素人でも簡単に行なうことができ、扉(11)の
取付作業に手間がかゝらず、しかも扉(11)の取付精度を
確実に出すことができる。また、扉(11)の取付けに、従
来の丁番を全く使用しないため、外観が非常に優れてい
るものである。
【0035】また扉取付壁部(1) の外面に突起物が無
く、扉取付壁部(1) の外面近くを人や物が通過したさ
い、突起物に引っ掛かるおそれがなく、従って非常に安
全性が高いものである。
【0036】さらに、図1と図4に示すように、扉(11)
が閉じた状態では、扉取付壁部(1)の扉取付部材(2)
と、扉(11)の枠部材(12)との間に隙間が生じることな
く、またとくに、この実施例では、扉取付部材(2) の左
側壁部(2b)の凸条(9) 前側の前縁部に、枠部材(12)の第
2ヒンジ構成部(14)の凸条(19)の先端が突き合わせられ
ているので、気密性および水密性がすぐれているもので
ある。
【0037】なお、上記実施例において、アルミニウム
押出形材製の連結部材(20)は、2枚の扉(11)の扉取付部
材(2) (12)に対してそれらの全長にわたって取り付ける
のが好ましいが、短尺の(短い長さの)連結部材(20)を
数個取り付けるようにしても良く、この点は限定されな
い。
【0038】また、この発明による扉の開閉装置は、例
えば建具としての扉、家具の扉、各種設備機器の扉、お
よびトラックのサイド扉等に使用されるものである。
【0039】
【発明の効果】この発明は、上述のように、押出形材製
の扉取付部材を備えた扉取付壁部に、押出形材製枠部材
を有する扉が、押出形材製の連結部材を介して略180
°開閉自在に取り付けられている扉の開閉装置であっ
て、扉取付部材は、前側壁部と左側壁部との間の中間壁
部が屈曲した横断面略L形を有し、扉取付壁部のコーナ
ー部の入隅部に中間部が嵌め合わせられて止められ、
取付部材の中間部には、前方に開口した凹溝を有する第
1ヒンジ構成部が設けられ、凹溝の右側壁部の前縁部に
左方に伸びる係合部が設けられ、該凹溝内に開口左側縁
より右側壁部の基部に至る横断面円弧状の案内面が設け
られ、扉取付部材の中間壁部の左側縁部の外面は、平坦
面となされ、扉取付部材の左側壁部の前縁寄り部分に
は、右方に伸びる凸条が設けられ、扉枠部材は横断面略
コ形で、これの連結側壁部に、前方に開口した凹溝を有
する第2ヒンジ構成部が設けられ、凹溝の開口左側縁部
に右方に伸びる係合部が設けられ、該凹溝内に開口右側
縁より左側壁部の基部に至る横断面円弧状の案内面が設
けられ、凹溝の開口左側縁より前側の枠部材連結側壁部
外面は、平坦面となされ、凹溝の左側壁部の後側縁部
に左方に伸びる凸条が設けられ、略帯板状の連結部材の
幅中央部の前面は平坦であり、この連結部材の左側縁部
に左方後向きに曲がった横断面略円弧状の屈曲部とこれ
の先端部に連なる右向き折返し状の係合部とを有する左
側ヒンジ構成部が設けられ、横断面略円弧状の屈曲部
は、扉取付部材の第1ヒンジ構成部における横断面円弧
状の案内面と略同じ曲率半径を有し、同連結部材の右側
縁部に右方後向きに曲がった横断面略円弧状の屈曲部と
これの先端部に連なる左向き折返し状係合部とを有する
右側ヒンジ構成部が設けられ、横断面略円弧状の屈曲部
は、扉枠部材における横断面円弧状の案内面と略同じ曲
率半径を有し、扉取付部材の第1ヒンジ構成部の凹溝内
に連結部材の左側ヒンジ構成部の右向き折返し状係合部
が嵌め入れられて、係合部が凹溝の開口右側縁部の係合
部に係り合わせられるとともに、連結部材の右側ヒンジ
構成部の左向き折返し状係合部が扉枠部材の第2ヒンジ
構成部の凹溝内に嵌め入れられて、係合部が凹溝の開口
左側縁部の係合部に係り合わせられ、扉が閉じた状態で
は、扉取付部材の左側壁部の凸条前側の前縁部に、枠部
材の第2ヒンジ構成部の凸条の先端が突き合わせられ、
閉じている扉を開くとき、扉が連結部材に対して相対的
に略90°揺動するとともに、扉取付部材に対して連結
部材が相対的に略90°揺動し、扉が連結部材に対し
90°揺動するさいに連結部材の右側ヒンジ構成部の
先端が、これの左向き折返し状係合部の左端を回転芯
(B点)として回動するようにして扉枠部材の第2ヒン
ジ構成部の凹溝内の横断面円弧状の案内面に案内され、
扉取付部材に対して連結部材が略90°揺動するさいに
連結部材の左側ヒンジ構成部の先端が、これの右向き折
返し状係合部の右端を回転芯(A点)として回動するよ
うにして扉取付部材の第1ヒンジ構成部の凹溝内の横断
面円弧状の案内面に案内されて、扉が、扉取付壁部に対
して略180°開かれ、このとき、略帯板状の連結部材
の左側ヒンジ構成部が、扉取付部材の第1ヒンジ構成部
の凹溝内に嵌まり合うとともに、連結部材の幅中央部の
平坦状の前面が、扉取付部材の中間壁部の左側縁部の平
坦状外面に当接せしめられるとともに、枠部材の連結側
壁部の平坦状の外面に当接せしめられているもので、こ
の発明による扉の開閉装置によれば、扉取付壁部のとく
にコーナー部の入隅部に取り付けられる扉の開閉装置に
ついて、扉の取付兼揺動機構が簡素化されており、従来
の丁番が不要であり、扉の取付工数を大幅に削減するこ
とができて、取付け作業に手間がかゝらず、しかも取付
精度を確実に出すことができる。
【0040】また建物等の扉取付壁部の外面に突起物が
無く、扉取付壁部の外面近くを人や物が通過したさい、
突起物に引っ掛かるおそれがなく、従って非常に安全性
が高いものである。
【0041】そのうえ、扉取付壁部の外面に従来のよう
な丁番が現れて見えないため、外観が非常にすぐれてお
り、美観上の問題がないし、さらに扉取付壁部と扉の間
に隙間が生じることなく、気密性および水密性がすぐれ
ているという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す扉の取付部分の要部拡
大断面図である。
【図2】同要部拡大断面図で、扉を略180°開いた状
態を示している。
【図3】連結部材に抜止め部材を取り付ける状態を示す
部分拡大斜視図である。
【図4】同図1の要部拡大断面図で、連結部材の抜止め
部材が示されている。
【符号の説明】(A点) 回転芯 (B点) 回転芯 1 扉取付壁部 2 扉取付部材2a 前側壁部 2b 左側壁部 2c 中間壁部 コーナー部の入隅部 4 第1ヒンジ構成部 5 係合部 6 凹溝 7 右側壁部 8 横断面円弧状の案内面 凸条 10 左側縁部 10a 平坦状外面 11 扉 12 扉枠部材13 枠部材連結側壁部 13a 平坦状外面 14 第2ヒンジ構成部 15 係合部 16 凹溝 17 左側壁部 18 横断面円弧状の案内面19 凸条 20 略帯板状の連結部材20a 平坦状前面 21 左側ヒンジ構成部 22 右側ヒンジ構成部 23 横断面略円弧状の屈曲部 24 横断面略円弧状の屈曲部 25 右向き折返し状の係合部 27 左向き折返し状係合部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出形材製の扉取付部材(2) を備えた扉
    取付壁部(1) に、押出形材製枠部材(12)を有する扉(11)
    が、押出形材製の連結部材(20)を介して略180°開閉
    自在に取り付けられている扉の開閉装置であって、扉取
    付部材(2) は、前側壁部(2a)と左側壁部(2b)との間の中
    間壁部(2c)が屈曲した横断面略L形を有し、扉取付壁部
    (1) のコーナー部の入隅部(3) に中間部(2c)が嵌め合わ
    せられて止められ、扉取付部材(2) の中間部(2c)には
    前方に開口した凹溝(6) を有する第1ヒンジ構成部(4)
    が設けられ、凹溝(6) の右側壁部(7) の前縁部に左方に
    伸びる係合部(5) が設けられ、該凹溝(6) 内に開口左側
    縁より右側壁部(7) の基部に至る横断面円弧状の案内面
    (8) が設けられ、扉取付部材(2) の中間壁部(2c)の左側
    縁部(10)の外面(10a) は、平坦面となされ、扉取付部材
    (2) の左側壁部(2b)の前縁寄り部分には、右方に伸びる
    凸条(9) が設けられ、扉枠部材(12)は横断面略コ形で、
    これの連結側壁部(13)に、前方に開口した凹溝(16)を有
    する第2ヒンジ構成部(14)が設けられ、凹溝(16)の開口
    左側縁部に右方に伸びる係合部(15)が設けられ、該凹溝
    (16)内に開口右側縁より左側壁部(17)の基部に至る横断
    面円弧状の案内面(18)が設けられ、凹溝(16)の開口左側
    縁より前側の枠部材連結側壁部(13)の外面(13a) は、平
    坦面となされ、凹溝(16)の左側壁部(17)の後側縁部に左
    方に伸びる凸条(19)が設けられ、略帯板状の連結部材(2
    0)の幅中央部の前面(20a) は平坦であり、この連結部材
    (20)の左側縁部に左方後向きに曲がった横断面略 円弧
    状の屈曲部(23)とこれの先端部に連なる右向き折返し状
    の係合部(25)とを有する左側ヒンジ構成部(21)が設けら
    れ、横断面略円弧状の屈曲部(23)は、扉取付部材(2) の
    第1ヒンジ構成部(4) における横断面円弧状の案内面
    (8) と略同じ曲率半径を有し、同連結部材(20)の右側縁
    部に右方後向きに曲がった横断面略円弧状の屈曲部(24)
    とこれの先端部に連なる左向き折返し状係合部(27)とを
    有する右側ヒンジ構成部(22)が設けられ、横断面略円弧
    状の屈曲部(24)は、扉枠部材(12)における横断面円弧状
    の案内面(18)と略同じ曲率半径を有し、扉取付部材(2)
    の第1ヒンジ構成部(4) の凹溝(6) 内に連結部材(20)の
    左側ヒンジ構成部(21)の右向き折返し状係合部(25)が嵌
    め入れられて、係合部(25)が凹溝(6) の開口右側縁部の
    係合部(5) に係り合わせられるとともに、連結部材(20)
    の右側ヒンジ構成部(22)の左向き折返し状係合部(27)が
    扉枠部材(12)の第2ヒンジ構成部(14)の凹溝(16)内に嵌
    め入れられて、係合部(27)が凹溝(16)の開口左側縁部の
    係合部(15)に係り合わせられ、扉(11)が閉じた状態で
    は、扉取付部材(2) の左側壁部(2b)の凸条(9) 前側の前
    縁部に、枠部材(12)の第2ヒンジ構成部(14)の凸条(19)
    の先端が突き合わせられ、閉じている扉(11)を開くと
    き、扉(11)が連結部材(20)に対して相対的に略90°揺
    動するとともに、扉取付部材(2) に対して連結部材(20)
    が相対的に略90°揺動し、扉(11)が連結部材(20)に対
    て略90°揺動するさいに連結部材(20)の右側ヒンジ
    構成部(22)の先端が、これの左向き折返し状係合部(27)
    の左端を回転芯(B点)として回動するようにして扉枠
    部材(12)の第2ヒンジ構成部(14)の凹溝(16)内の横断面
    円弧状の案内面(18)に案内され、扉取付部材(2) に対し
    て連結部材(20)が略90°揺動するさいに連結部材(20)
    の左側ヒンジ構 成部(21)の先端が、これの右向き折返
    し状係合部(25)の右端を回転芯(A点)として回動する
    ようにして扉取付部材(2) の第1ヒンジ構成部(4) の
    溝(6) 内の横断面円弧状の案内面(8) に案内されて、扉
    (11)が、扉取付壁部(1) に対して略180°開かれ、こ
    のとき、略帯板状の連結部材(20)の左側ヒンジ構成部(2
    1)が、扉取付部材(2) の第1ヒンジ構成部(4) の凹溝
    (6) 内に嵌まり合うとともに、連結部材(20)の幅中央部
    の平坦状の前面(20a) が、扉取付部材(2) の中間壁部(2
    c)の左側縁部(10)の平坦状外面(10a) に当接せしめられ
    るとともに、枠部材(12)の連結側壁部(13)の平坦状の外
    面(13a) に当接せしめられている、扉の開閉装置
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CA1021117A (en) * 1975-05-23 1977-11-22 Leon B. Yulkowski Door hinge combination
JPH05295941A (ja) * 1992-04-16 1993-11-09 Showa Alum Corp ヒンジ

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