JP2801884B2 - 高電圧抵抗パックとその製造方法 - Google Patents

高電圧抵抗パックとその製造方法

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JP2801884B2
JP2801884B2 JP8078235A JP7823596A JP2801884B2 JP 2801884 B2 JP2801884 B2 JP 2801884B2 JP 8078235 A JP8078235 A JP 8078235A JP 7823596 A JP7823596 A JP 7823596A JP 2801884 B2 JP2801884 B2 JP 2801884B2
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一郎 経沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CRT(Cathod
e Ray Tube 陰極線管)のフォーカス電圧調整用の可変
抵抗器を絶縁性のケース内に収容した高電圧抵抗パック
とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CRTのフォーカス電圧調整用の
可変抵抗器が設けられた高電圧抵抗パックいわゆるフォ
ーカスパックには、コンデンサーもケース内に収容して
いるものがあり、そのコンデンサーの接地側のリード線
が、後付け端子に取り付けられる場合がある。その接属
方法は、後付け端子に、コンデンサーから伸びたリード
線を巻き付け、ハンダ付けするというものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の場
合、コンデンサーから伸びたリード線を後付け端子に巻
き付けてハンダ付けしても、巻き付けた部分にリード線
が係合する箇所がないので、ハンダ付けが十分でない
と、外力により端子の長手方向にリード線が移動し易
く、取り付け強度が弱いという欠点があった。また、製
造工数もかかるものであった。
【0004】この発明は、上記従来の技術に鑑みてなさ
れたもので、リード線の取り付け強度が高く、組立作業
も容易な高電圧抵抗パックとその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、高電圧がか
けられる可変抵抗器を有し、この可変抵抗器が設けられ
た回路基板が収納されたケースの端面に後付け端子を保
持する保持部を設け、この保持部に後付け端子が取り付
けられているとともにこの保持部を溶融して後付け端子
を固定した高電圧抵抗パックにおいて、上記後付け端子
から突出した凸片と、上記凸片の側面に形成された膨出
部と、上記ケース端縁に形成され上記凸片が嵌合し上記
膨出部が圧接する溝部とを設け、上記ケース端縁の溝部
に上記凸片を嵌合し、この高電圧抵抗パックに設けられ
た電子部品のリード線を上記係止突起に巻き付けて成る
高電圧抵抗パックである。
【0006】またこの発明は、高電圧がかけられる可変
抵抗器を有し、この可変抵抗器が設けられた回路基板が
収納されたケースの端面に後付け端子を保持する保持部
を設けた高電圧抵抗パックの製造方法であって、上記後
付け端子に、凸片とこの凸片とは反対方向に突出した係
止突起と、上記凸片の側面に形成された膨出部とを形成
し、上記ケース端縁の上記保持部には、上記凸片が嵌合
し上記膨出部が圧接する溝部を設け、上記ケース端縁
溝部に上記凸片を嵌合した後、この高電圧抵抗パックに
設けられた電子部品のリード線を巻き付ける高電圧抵抗
パックの製造方法である。
【0007】この発明の高電圧抵抗パックは、ケース端
縁の保持部に後付け端子を挾持するとともに、後付け端
子の係止突起にリード線を巻き付けるようにし、製造が
容易であるとともに、リード線に外力が作用しても、係
合部にリード線の巻き付け部が当たりリード線が移動し
たり外れたりしないものである。
【0008】
【実施形態】以下この発明の実施の形態について図面に
基づいて説明する。図1ないし図8は、この発明の一実
施形態を示すもので、この実施形態の高電圧抵抗パック
はCRTのフォーカス電圧およびスクリーン電圧を調整
するためのいわゆるフォーカスパックであり、ケース1
にコンデンサー2および抵抗体基板15が収容されてい
る。抵抗体基板15には、接地端子3、コンデンサー入
力端子4、フォーカスおよびスクリーン電圧出力端子5
が突設されている。そして、抵抗体基板15は、フライ
バックトランス等のコイルに接続される各端子3〜5が
突出している側をケース1の開口部側にして、ケース1
内に収納されている。そして、抵抗体基板1を収納した
状態で、このケース1の開口部には、エポキシ樹脂が流
し込まれ、抵抗体基板15を覆ってケース1の内部を密
閉している絶縁樹脂層6が形成されている。これによっ
て内部の絶縁が確保されるが、抵抗体基板15の内側に
は樹脂が流れず、抵抗体基板15の表面の抵抗体には、
後述するブラシが摺接可能になっている。
【0009】そして、コンデンサー2の一方のリード線
7は、ケース1の底部に設けられたリード線係止部8に
係止され、端子4の先端部の図示しない透孔に挿通され
てハンダ付けされている。また他方のリード線7は、ケ
ース1の端縁1aに形成された保持部1b間に挟まれて
取り付けられた後付け端子10の係止突起11に巻き付
けられ、ハンダ付けされている。
【0010】後付け端子10は、図4ないし図6に示す
ように、基端部にリード線7用の係止突起11が形成さ
れている。係止突起11はT字状に形成され、そのT字
状の頭部はリード線7が巻き付けられて抜けないように
係合する係合部11aとなっている。又この後付け端子
10には、係止突起11の突出方向と反対方向に一対の
凸片12が設けられており、この凸片12の側面には、
わずかな膨出部13が形成されている。さらに、後付け
端子10の中央部には透孔14が形成されている。
【0011】そして、この後付け端子10は、図7に示
すケース1の端縁1aに形成された係止部である溝部1
cに、凸片12が嵌合し、透孔14にケース端縁1aか
ら突出した溶融突起1dが挿入され、両側部は保持部1
bによって保持される。そして、保持部1b及び溶融突
起1dが溶融され、図8に示すように、後付け端子10
を確実に保持している。
【0012】また、ケース1にはフォーカス電圧および
スクリーン電圧の各調節つまみ9が設けられ、調節つま
み9には、抵抗体基板15上の抵抗体に摺接するブラシ
16が取り付けられフォーカスおよびスクリーン電圧の
調整を可能にしている。
【0013】この実施形態の高電圧抵抗パックは、コン
デンサー2のリード線7を後付け端子10の係止突起1
1に巻き付け、ハンダ付けしているので、係止突起11
の係合部11aにリード線7の巻き付け部分が係合し
て、リード線7が係止突起11から抜けたり移動したり
することがないものである。しかも、この巻き付け作業
は、係止突起11が、ケース1の開口部で外方に突出し
た状態で設けられているので、作業し易いものである。
また、後付け端子10に凸片12を設け、この凸片12
をケース端縁1aの溝部1cに嵌入して係止し、保持固
定したので、保持部1bによる保持と加えて確実に固定
される。さらに、凸片12に膨出部13を形成したの
で、溝部1cに嵌合した際確実に保持される。
【0014】なお、この発明の高電圧抵抗パックは、後
付け端子にリード線巻き付け用の係止突起が形成されて
いれば良く、係止突起の形状も係合部を有していれば良
いものであり、係止手段は問わない。また、後付け端子
は、コンデンサーその他の電子部品のリード線が接続さ
れるものであれば良く、電子部品の種類やリード線の接
続方法は問わない。まあ、フォーカスパック以外の高電
圧パックにも利用出来るものである。
【0015】
【発明の効果】この発明の高電圧抵抗パックは、ケース
の端縁に固定された後付け端子に係止突起を設け、この
係止突起の係合部にリード線を巻き付けるようにしたの
で、リード線の巻き付けが容易且つ確実になり、取り付
け強度の高いものにすることができる。さらに、後付け
端子のケースに対する取り付け強度も非常に高く、リー
ド線の巻き付け作業もやり易く、信頼性の高いリード線
と端子の取り付け構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の高電圧抵抗パックの一実施形態の正
面図である。
【図2】この実施形態の高電圧抵抗パックの部分破断右
側面図である。
【図3】この実施形態の高電圧抵抗パックの底面図であ
【図4】この実施形態の後付け端子の平面図である。
【図5】この実施形態の後付け端子の正面図である
【図6】この実施形態の後付け端子の右側面図である。
【図7】この実施形態のケース端縁部を示す斜視図であ
る。
【図8】この実施形態の後付け端子の使用状態を示す平
面図である。
【符号の説明】
1 ケース 1a ケース端縁 1b 保持部 7 リード線 10 後付け端子 11 係止突起 11a 係合部 11c 溝部(係止部) 12 凸片

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電圧がかけられる可変抵抗器を有し、
    この可変抵抗器が設けられた回路基板が収納されたケー
    スの端面に後付け端子を保持する保持部を設け、この保
    持部に後付け端子が取り付けられているとともにこの保
    持部を溶融して後付け端子を固定した高電圧抵抗パック
    において、上記後付け端子から突出した凸片と、この凸
    片とは反対方向に突出した係止突起と、上記凸片の側面
    に形成された膨出部と、上記ケース端縁に形成され上記
    凸片が嵌合し上記膨出部が圧接する溝部とを設け、上記
    ケース端縁の溝部に上記凸片を嵌合し、この高電圧抵抗
    パックに設けられた電子部品のリード線を上記係止突起
    に巻き付けて成ることを特徴とする高電圧抵抗パック。
  2. 【請求項2】 高電圧がかけられる可変抵抗器を有し、
    この可変抵抗器が設けられた回路基板が収納されたケー
    スの端面に後付け端子を保持する保持部を設けた高電圧
    抵抗パックの製造方法において、上記後付け端子に、凸
    片とこの凸片とは反対方向に突出した係止突起と上記凸
    片の側面に形成された膨出部とを形成し、上記ケース端
    縁の上記保持部には、上記凸片が嵌合し上記膨出部が圧
    接する溝部を設け、上記ケース端縁の溝部に上記凸片を
    嵌合した後、上記保持部を溶融し、上記後付け端子と一
    体に設けられた係止突起にこの高電圧抵抗パックに設け
    られた電子部品のリード線を巻き付けることを特徴とす
    る高電圧抵抗パックの製造方法。
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JPS5127094U (ja) * 1974-08-20 1976-02-27
JPS60156707U (ja) * 1984-03-26 1985-10-18 株式会社村田製作所 抵抗体パツク

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