JP2550886Y2 - 高電圧用可変抵抗器 - Google Patents

高電圧用可変抵抗器

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JP2550886Y2
JP2550886Y2 JP5380692U JP5380692U JP2550886Y2 JP 2550886 Y2 JP2550886 Y2 JP 2550886Y2 JP 5380692 U JP5380692 U JP 5380692U JP 5380692 U JP5380692 U JP 5380692U JP 2550886 Y2 JP2550886 Y2 JP 2550886Y2
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electrode
insulating
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正晴 石橋
溥夫 加藤
忠雄 大森
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、テレビジョン受像機
(以下TV受像機と記す)等の受像管のフォーカス電極
及びスクリーン電極に電圧を供給する高電圧用可変抵抗
器(フォーカスパックとも呼ばれている)に関する。そ
して、この考案は特に、安全性の高い高電圧用可変抵抗
器を提供することを目的としている。
【0002】
【従来の技術】従来の高電圧用可変抵抗器の一例を図4
に示す。絶縁ケース11内には絶縁基板12が配置され
る。絶縁基板12の表面には4つの電極14と、抵抗体
(皮膜抵抗体等)13とが、形成されている。抵抗体1
3は、固定抵抗部と円弧状の可変抵抗部とが直列接続さ
れた構成となっている。4つの電極14は、絶縁基板1
4に貫通させた貫通孔の周囲部分に設けられる。フォー
カスVR中点リード線17a、スクリーンVR中点リー
ド線17b、アースリード線17c、及び中高圧入力リ
ード線17dの各リード線の先端が、貫通孔に差し込ま
れ、電極14に半田付けされる。
【0003】絶縁ケース11には、電圧可変部であるフ
ォーカスVRノブ23a及びスクリーンVRノブ23b
が、回転自在に軸受けされる。ノブ23a及びノブ23
bは、バネ22を介してVR摺動子21を可変抵抗部上
を摺動させる。この摺動操作により、リード線17aを
介してフォーカスVR中点端子24aから受像管に出力
される電圧、及びリード線17bを介してスクリーンV
R中点端子24bから受像管に出力される電圧を調節す
る。
【0004】リード線を電極に半田付けする際にはフラ
ックスが必要である。この半田付け作業時に抵抗体13
もフラックスを被ってしまう。抵抗体13のパターン
間、及び抵抗体のパターンと電極との間には、数kV〜
数十kVという大きな電位差がかかるので、半田付け後
に、このフラックスを除去しなければならず、絶縁基板
の洗浄が必要となる。この洗浄工程は製造作業の煩雑化
を招き、製造コストアップの要因ともなっていた。
【0005】そこで、この問題を解決するために、半田
付けではなく導電ゴムによりリード線を電極に接続した
高電圧用可変抵抗器が、実開昭60−63907号とし
て考案されている。この高電圧用可変抵抗器を、その要
部を縦断した側面図である図5と共に簡単に説明する。
【0006】各電極14とケース11の内底面との間に
は、導電ゴム16が自己の弾性復元力で電極14に密着
するように挿入される。この導電ゴム16には貫通孔1
5に貫通させたリード線の先端部が差し込まれる。導電
ゴム16に差し込まれたリード線17の固定、絶縁及び
防湿などのために、基板12の裏面側にエポキシ樹脂等
の絶縁性を有する注型樹脂18が注型される。貫通孔1
5はケース11の内側から導電ゴム16で封止されるの
で、この樹脂注型の際に樹脂が基板12よりもケース1
1の内側に侵入することはない。
【0007】導電ゴム16は、ケース11の内側面に一
体成型されたリブ19によって位置決めされているが、
これと共に、接着剤で導電ゴム16をケース11の内側
面に接着することにより導電ゴム16を位置決めしても
よい。また、導電ゴム16を導電性接着剤で電極14に
接着してもよい。
【0008】このように構成された電極構造では、リー
ド線17の先端部を貫通孔15に貫通させ、導電ゴム1
6に差し込むだけで、電極14とリード線とが導電ゴム
16を介して電気的に接続される。よって、電極とリー
ド線との接続のために一切半田付けをする必要がなくな
り、フラックスを洗浄する工程が不要となる。従って、
この高電圧用可変抵抗器は、作業性が改善されコストダ
ウンも図れる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかし、図5に示す高
電圧用可変抵抗器は、絶縁ケース11の内面と導電ゴム
16とが直接接しているので、安全性に問題があった。
これは、絶縁ケース11がひび割れ等を起こした場合、
数kV〜数十kVという高電圧が印加されている導電ゴ
ム16が外界に直接露出するためである。さらに、図5
に示す高電圧用可変抵抗器は、導電ゴム16は自己保持
できないので、導電ゴム16の位置決めのためのリブや
接着工程が必要であり、位置決めが面倒であった。
【0010】この考案が解決しようとする課題は、安全
性が高く、しかも作業性に優れ、製造コストの削減も図
れる高電圧用可変抵抗器とするには、どのような手段を
講じればよいかという点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために本考案は、電圧可変部を備えた絶縁ケース内
に、抵抗体、貫通孔、及びその貫通孔の周辺部に設けら
れる電極が形成された絶縁基板を配置した高電圧用可変
抵抗器において、前記貫通孔を貫通させた状態で前記絶
縁基板及び電極に密着する導電ゴムを、前記絶縁ケース
の内面側と所定間隔を隔てて設けたことを特徴とする高
電圧用可変抵抗器を提供するものである。
【0012】
【実施例】本考案の第1実施例(請求項1に対応)の要
部の縦断面図を図1に示す。従来例と同一の部分には同
一の符号を付す。なお、全体構造は従来例とほぼ同一で
ある。
【0013】図1において、導電ゴム6は、貫通孔15
を貫通した状態で絶縁基板12及び電極14に密着する
ように設けられている。さらに、この導電ゴム6は絶縁
ケース11の内面側と所定間隔を隔てて設けられてい
る。導電ゴム6は、その弾性復元力により、基板12の
表面と裏面とを挟んだ状態であるので、自己保持でき
る。
【0014】電極14とリード線17とを電気的に接続
させるには、リード線17の先端部を、貫通孔15に貫
通する位置で、導電ゴム6に差し込むだけでよい。よっ
て、電極14とリード線17との接続のために一切半田
付けをする必要がなくなり、フラックスを洗浄する工程
が不要となる。
【0015】第1実施例は、上記したように、導電ゴム
6が絶縁ケース11の内面側と所定間隔を隔てて設けら
れているので、絶縁ケース11が何らかの原因でひび割
れを起こしても、高電圧のかかる導電ゴム6が直接外界
に露出することがない。よって、安全性が向上する。さ
らに、安全性を向上させるために、導電ゴム6と絶縁ケ
ース11の内面との間の空間に、絶縁性の注型樹脂(パ
ターン間放電、沿面放電、空間放電等を防止する樹脂)
を充填してもよい。また、本実施例では、導電ゴム6は
自己保持できるので、導電ゴムの位置決めに特別の工程
を必要とせず、作業性もより向上する。
【0016】次に、第2及び第3実施例(請求項2に対
応)の要部を図2(a)及び(b)にそれぞれ示す。こ
の2つの実施例は、第1実施例に絶縁性の押圧部材31
または32を設けたものである。
【0017】導電ゴム6を貫通孔15に通しやすいよう
に、柔らかい素材の導電ゴムを使用すると、リード線1
7を差し込む際、または差し込んだ後に、導電ゴム6が
絶縁基板12から抜け落ちる恐れがある。そこで、この
抜け落ちを防止するために、第1の方法としては、絶縁
性の押圧部材31,32(樹脂、絶縁ゴム等)を、導電
ゴム6にリード線17が差し込まれる前段階で、導電ゴ
ム6と絶縁基板12とに密着させて、電極14の周辺部
に設ける。なお、押圧部材31,32は、導電ゴム6に
リード線17が差し込めるように、導電ゴムの一部分を
露出させた状態で設けられる。第2の方法としては、導
電ゴム6にリード線17が差し込まれた直後の段階で、
押圧部材31,32を、導電ゴム6の上から導電ゴム6
と絶縁基板12とに密着させて、電極14の周辺部に設
ける。この時、押圧部材31,32を、リード線17と
密着するように設けてもよい。図2(a)に示す第2実
施例では、押圧部材31を基板12の片面のみに設けて
おり、図2(b)に示す第3実施例では押圧部材32を
基板12の両面に設けている。
【0018】この押圧部材31,32によって、導電ゴ
ム6を貫通孔15に通しやすいように、また、リード線
17を導電ゴム6に差し込みやすいように、柔らかい素
材の導電ゴムを使用しても、導電ゴム6の抜け落ちを防
止でき、第2及び第3実施例は作業性をさらに改善でき
る。なお、第2及び第3実施例においても、第1実施例
での説明と同様に、リード線17の差し込み後の最終工
程で注型樹脂を充填し、より安全性を高めてもよい。
【0019】次に、第4及び第5実施例(請求項3に対
応)の要部を図3(a)及び(b)にそれぞれ示す。こ
の2つの実施例は、第1実施例に絶縁性の押圧部材4
1,42を設けたものであり、製造工程中での、導電ゴ
ム6の絶縁基板12からの抜け落ち防止、及びリード線
17の導電ゴム6からの抜け落ち防止を図ったものであ
る。
【0020】図に示すように、リード線17を導電ゴム
6に差し込んだ後に、樹脂、絶縁ゴム等の絶縁性の押圧
部材41,42を、導電ゴム6と、絶縁基板12と、導
電ゴム6に差し込まれたリード線17とに密着させて、
電極14の周辺部に設ける。この押圧部材41,42に
よって、導電ゴム6とリード線17とが基板12に押圧
されて固定され、導電ゴム6とリード線17との製造工
程中での抜け落ちを防止できる。
【0021】図3(a)に示す第4実施例では、押圧部
材41を基板12の片面のみに設けており、図3(b)
に示す第5実施例では押圧部材42を基板12の両面に
設けている。なお、第4及び第5実施例においても、第
1実施例での説明と同様に、最終工程で注型樹脂を充填
し、より安全性を高めてもよい。
【0022】また、この考案の高圧用可変抵抗器は、フ
ァックス機器、コピー機等のボリュームとして用いても
よい。
【0023】
【考案の効果】以上の通り、請求項1記載の高圧用可変
抵抗器は、絶縁ケース11が何らかの原因でひび割れを
起こしても、高電圧のかかる導電ゴム6が直接外界に露
出することがないので、安全性が向上する。さらに、導
電ゴム6は自己保持できるので、導電ゴム6の位置決め
に特別の工程を必要とせず、作業性も向上する。もちろ
ん、この高圧用可変抵抗器は、電極14とリード線17
との接続のために一切半田付けをする必要がなく、フラ
ックスを洗浄する工程も不要である。
【0024】請求項2記載の高圧用可変抵抗器は、上記
効果の他に、柔らかい素材の導電ゴム6を使用しても、
押圧部材31,32によって製造工程中での導電ゴム6
の抜け落ちを防止できる。よって、導電ゴム6を貫通孔
15に通しやすく、かつ、リード線17を導電ゴム6に
差し込みやすい、柔らかい素材の導電ゴムを使用でき、
作業性をより改善できる。請求項3記載の高圧用可変抵
抗器は、上記請求項1での効果の他に、押圧部材41,
42により、製造工程中での導電ゴム6及びリード線1
7の抜け落ちを防止でき、作業性をより改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の要部の構造を示す断面図である。
【図2】第2及び第3実施例の要部の構造を示す図であ
る。
【図3】第4及び第5実施例の要部の構造を示す図であ
る。
【図4】従来例の構造を示す図である。
【図5】従来例の要部を縦断した側面図である。
【符号の説明】
6 導電ゴム 11 絶縁ケース 12 絶縁基板 14 電極 15 貫通孔 17 リード線

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電圧可変部を備えた絶縁ケース内に、 抵抗体、貫通孔、及びその貫通孔の周辺部に設けられる
    電極が形成された絶縁基板を配置した高電圧用可変抵抗
    器において、 前記貫通孔を貫通させた状態で前記絶縁基板及び電極に
    密着する導電ゴムを、 前記絶縁ケースの内面側と所定間隔を隔てて設けたこと
    を特徴とする高電圧用可変抵抗器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の高電圧用可変抵抗器におい
    て、 前記導電ゴムを前記絶縁基板に押さえつける絶縁性の押
    圧部材を、 前記絶縁基板上の前記電極の周辺部に、前記導電ゴムの
    上から設けたことを特徴とする高電圧用可変抵抗器。
  3. 【請求項3】請求項1記載の高電圧用可変抵抗器におい
    て、 前記導電ゴム、前記絶縁基板、及び前記導電ゴムに差し
    込まれたリード線と密着する絶縁性の押圧部材を、前記
    電極の周辺部に設けたことを特徴とする高電圧用可変抵
    抗器。
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JPH069101U JPH069101U (ja) 1994-02-04
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