JPH0528815Y2 - - Google Patents

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JPH0528815Y2
JPH0528815Y2 JP1987004503U JP450387U JPH0528815Y2 JP H0528815 Y2 JPH0528815 Y2 JP H0528815Y2 JP 1987004503 U JP1987004503 U JP 1987004503U JP 450387 U JP450387 U JP 450387U JP H0528815 Y2 JPH0528815 Y2 JP H0528815Y2
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center conductor
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capacitor
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、チツプ型LCフイルタに関し、たと
えば、ノイズフイルタとして用いるのに適したチ
ツプ型LCフイルタに関する。
(従来技術) 従来のこの種のLCフイルタは、たとえば、第
20図に示すように、1枚の誘電体基板1の両面
に互いに相対向する1対のコンデンサ電極2,3
を形成し、これらの電極の一方2には、大略U字
形状の入出力リード線4を半田等(図示せず)に
より取り付け、その両脚部5,6にフエライトビ
ーズ7,8を挿通するとともに、前記電極の他方
3には、アースリード線9を半田等(図示せず)
により取り付け、前記誘電体基板1外周を絶縁性
樹脂10で覆つてなるものである。
このような構成よりなる従来のLCフイルタは、
第3図に示すような等価回路を有し、たとえば第
21図に示すように、一面側に1組の導電パター
ン12,13とアースパターン14の形成された
プリント基板等の取り付け基板11に、この基板
11の他面側から、この基板11に設けた穴1
5,16および17を介して前記入出力リード線
4の両脚部5,6およびアースリード線9を挿入
し、入出力リード線4の両脚部5,6と導電パタ
ーン12,13を、アースリード線9とアースパ
ターン14とを夫々半田等(図示せず)により接
続して取り付けられる。このように基板11に取
り付けられた従来のLCフイルタは、導電パター
ン12あるいは13に重畳した不要ノイズ成分を
除去するノイズフイルタとして機能する。
また、実開昭55−164835号に開示されるよう
に、外周面に導電層が形成された筒状磁性体の軸
方向端面における導電層上に、貫通孔を有し両主
表面に電極を有する平板状コンデンサの一方の電
極を銀ペーストまたは導電性接着剤等により接着
してLC複合素子を形成し、プリント基板等に実
装する際、LC複合素子の貫通孔内にリード線を
挿通させて両端を折曲げ、リード線の両端を半田
付け固定するLCフイルタが知られている。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、このような構成よりなる従来のLC
フイルタは、部品点数が多く組立が煩雑であると
ともに、製品が大型化して実装密度の低いものと
なる。また、リード線を用いて、基板に設けた穴
を介して各導電パターンおよびアースパターンと
取り付けられるものであるため、その取り付けも
煩雑なものとなる。さらには、基板のアースパタ
ーンと、アースリード線を介して接続されるもの
であるため、このアースリード線に不要なインダ
クタンス成分が発生してノイズ除去効果が低下
し、優れたフイルタ特性が得られないという不都
合をも有するものである。
本考案は、このような点に鑑みてなされたもの
で、組立および取り付けが簡単で、高密度実装可
能な、優れたフイルタ特性を有するチツプ型LC
フイルタを提供することを目的とするものであ
る。
(問題点を解決するための手段) 本考案のチツプ型LCフイルタは、貫通孔を有
するインダクタンス素子と、1対の電極を備えた
貫通孔を有するコンデンサ素子とが中心導体に挿
通されてなるチツプ型LCフイルタであつて、前
記中心導体の両端に、この中心導体と電気的に接
続して夫々第1および第2の外部端子手段を形成
し、これらの第1および第2の外部端子手段間に
前記インダクタンス素子とコンデンサ素子を配置
するとともに、コンデンサ素子の1対の電極の一
方を前記中心導体に電気的に接続してなることを
特徴とするものである。
(作用) 本考案のチツプ型LCフイルタは、中心導体の
両端に第1および第2の外部端子手段を形成し、
これらの第1および第2の外部端子手段間に前記
中心導体に挿通して、インダクタンス素子とコン
デンサ素子を配置するようにしたので、導電パタ
ーン等の形成された取り付け基板上に載置するだ
けで、基板に穴を設けたりすることなく取り付け
ることができる。また、コンデンサ素子の他方の
電極を、この素子の外周に形成すれば、直接取り
付け基板のアースパターンに半田等により取り付
けることができ、この部分に不要なインダクタン
ス成分が発生することがなく、有効に不要なノズ
ル成分を除去することができる。
(実施例) 以下に本考案の一実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
第1図は、第1実施例のチツプ型LCフイルタ
の斜視図、第2図は、その縦断面図である。
これらの図において、21は、導電性の中心導
体、22,23は、この中心導体21の両端に配
置された第1および第2の外部端子手段となる導
電性の第1および第2のリングで、かしめや半田
等の手段により、こり中心導体21と電気的に接
続されている。24,25および26は、夫々前
記中心導体21に挿通されて、両リング22,2
3間に配置された、第1、第2のフエライトビー
ズおよび円筒コンデンサである。この円筒コンデ
ンサ26は、円筒状誘電体27の内・外周面に第
1および第2の1対の電極28,29が形成され
ており、前記第1の電極28が、前記中心導体2
1と半田30等により電気的に接続されている。
なお、円筒コンデンサ26の外周面に形成され
た第2の電極29は、誘電体27の外周面の両端
縁においてマージンを残して形成されている。こ
のことは、たとえば、第1図および第2図に示し
たような組立状態において、第1の電極28と中
心導体21との半田付けを行なう工程をとると
き、このような半田が、円筒コンデンサ26の両
端面とフエライトビーズ24および25の各一方
端面との間の隙間に毛細管現象により埋められた
としても、第1の電極28と第2の電極29との
短絡を防止することができる。また、フエライト
ビーズ24および25が、少なからず導電性を有
する材料から構成された場合であつても、第1の
電極28と第2の電極29とが、これらフエライ
トビーズ24および25によつて短絡されること
も防止する。
このような構成からなる本考案の第1実施例の
チツプ型LCフイルタは、第3図に示すような、
いわゆるT型の等価回路を形成し、たとえば、第
4図に示すように用いられる。
すなわち、第1および第2のリング22,23
および円筒コンデンサ26の第2の電極29が、
ほぼ同じ面上に並ぶ外周面を有しているので、プ
リント基板等の取り付け基板31の一面側に形成
された1組の入出力用の導電パターン32,33
およびアースパターン34に、夫々前記第1およ
び第2のリング22,23および円筒コンデンサ
26の第2の電極29を半田等(図示せず)によ
り接続して用いられる。このような接続を半田に
より行う場合には、上記チツプ型LCフイルタを、
たとえば、前記取り付け基板31上に配置された
図示していない他のチツプ部品と一緒に、この基
板31上の所定位置に接着剤等を用いて配置した
後、一度のフロー半田付けによつて、前記他のチ
ツプ部品と同時に固定接続を行えばよい。この
時、たとえば導電パターン32を信号ラインの入
力側とすると、この信号ラインは、導電パターン
32から、前記第1のリング22,中心導体21
および第2のリング23を介して、出力側である
導電パターン33へと流れるとともに、この信号
ラインに重畳した不要なノイズ成分は、円筒コン
デンサ26の第2の電極29を介してアースパタ
ーン34へと除去される。この場合、本考案の第
1実施例のチツプ型LCフイルタは、ノイズフイ
ルタとして機能していることとなる。
なお、第5図に示すように、上述した実施例に
おける中心導体21ならびに第1および第2のリ
ング22および23に代えて、フランジ40を一
体に形成する中心導体41および1個のリング4
2の組合わせを用いてもよい。この例では、フラ
ンジ40およびリング42が、それぞれ、前述し
た実施例における第1および第2のリング22お
よび23の機能を果たす。また、リング42の、
中心導体41への固定は、第1または第2のリン
グ22または23の、中心導体21への固定と同
様の方法により達成される。
第6図は、本考案の第2実施例のチツプ型LC
フイルタの一部破断正面図である。
なお、第6図において、前述した第1図および
第2図に示す実施例に含まれる要素に相当の要素
には同様の参照番号を付し、それによつて重複す
る説明は省略する。
この図に示す第2実施例では、第1および第2
のリング22および23に代えて、第1および第
2のキヤツプ状部材51aおよび52aが用いら
れることが特徴である。キヤツプ状部材51aお
よび52aは、たとえば金属のような導電性材料
からなり、中心導体21に対して、たとえば抵抗
溶接される。キヤツプ状部材51aおよび52a
は、それぞれ、中心導体21の各端部に位置する
要素、すなわちフエライトビーズ24および25
の一部に被さつた状態で配置される。このため、
キヤツプ状部材51aおよび52aの肉厚に相当
する分だけ、円筒コンデンサ26は、フエライト
ビーズ24および25に対して直径が大きくさ
れ、それによつて、円筒コンデンサ26の外周側
の電極29は、キヤツプ状部材51aおよび52
aの外周面とほぼ同じ面上に並ぶ外周面を形成す
るようにされる。
第7図には、いわゆるL型LCフイルタの等価
回路が示されている。このようなL型のLCフイ
ルタを実現する場合には、図示を省略するが、第
1図および第2図に示した実施例において、フエ
ライトビーズ24および25のいずれか一方を省
略し、その分だけ中心導体21の長さを短くすれ
ばよい。
第8図は、本考案の第3実施例のチツプ型LC
フイルタの縦断面図である。
この図に示す、第3実施例では、第1および第
2の円筒コンデンサ61および62の間にフエラ
イトビーズ63が配置される。これら円筒コンデ
ンサ61および62ならびにフエライトビーズ6
3には、それぞれ、貫通孔が形成され、これら貫
通孔を貫通するように、中心導体64が配置され
る。中心導体64の両端部には、第1および第2
の外部端子手段となる第1および第2のリング6
5および66が嵌合される。
また、第1および第2の円筒コンデンサ61お
よび62の各外周面上には、それぞれ、第1の電
極67および68が形成される。第1および第2
の円筒コンデンサ61および62の貫通孔の各内
周面上には、それぞれ、第2の電極69および7
0が形成される。各第2の電極69および70
は、それぞれ、中心導体64に対して、たとえば
半田71および72により電気的に接続される。
上述した円筒コンデンサ61および62のそれ
ぞれの外周面上に形成された第1の電極67およ
び68に注目すると、これら電極67,68のリ
ング65および66が位置する側には、比較的幅
の広いギヤツプがそれぞれ形成されていて、リン
グ65および66と第1の電極67および68と
がそれぞれ電気的に接続されることがないように
配慮されている。
このような構成からなる第3実施例のチツプ型
LCフイルタは、第9図に示すいわゆるπ型のフ
イルタ回路を形成し、たとえば、第10図に示す
ように、基板74上に実装される。基板74の一
方面上には、1組の入出力用の導電パターン75
および76が形成されるとともに、アースパター
ン77が形成される。導電パターン75に第1の
リング65が、導電パターン76に第2のリング
66が、そして、アースパターン77に第1の電
極67および68の双方が、それぞれ、半田(図
示せず)等により接続される。
第11図は、本考案の第4実施例のチツプ型
LCフイルタの縦断面図を示している。
なお、この実施例は、第2図に示した実施例と
多くの点において共通しているので、対応の部分
には同様の参照番号を付すことにより、重複する
説明は省略する。
この図に示す第4実施例では、フエライトビー
ズ24aおよび25aの形状に特徴がある。すな
わち、たとえば一方のフエライトビーズ24aを
第12図に斜視図で示すように、フエライトビー
ズ24aの両端面には、それぞれ、少なくとも1
個ずつ、たとえば3個ずつの切欠部78および7
9が設けられている。他方のフエライトビーズ2
5aも、同様に、切欠部80および81が設けら
れている。これらのフエライトビーズ24aおよ
び25aを用いて第11図に示すように組立てら
れたとき、円筒コンデンサ26の両端面82およ
び83にそれぞれ隣接する部分において中心導体
21の一部を露出させる隙間が形成されることに
なる。したがつて、特に切欠部79および80を
充填するように付与された半田84は、円筒コン
デンサ26の内周側の第1の電極28と中心導体
21との間の隙間に円滑に入り込み、第1の電極
28と中心導体21との電気的接続がより容易に
かつより確実に達成されることができる。
上述したような半田84を付与する工程は、中
心導体21上において第1および第2のリング2
2および23間にフエライトビーズ24aおよび
25aならびに円筒コンデンサ26を配置した状
態で、溶融半田槽内にデイツプすることによつて
達成されてもよい。この場合、半田84は、中心
導体21と第1および第2のリング22および2
3との半田付けも同時に達成することができる。
さらに、上述したようなフエライトビーズ24a
および25a、円筒コンデンサ26、第1および
第2の電極28および29、ならびに中心導体2
1が、半田付け前であつても、機械的に仮に固定
された状態である場合には、たとえば第4図に示
すように、基板31上に接着剤等により仮固定し
た状態とし、この状態で溶融半田層内にデイツプ
して、導電パターン32〜34に対する半田付け
と同時に、第11図に示した半田84の付与を行
なつてもよい。
第13図は、本考案の第5実施例のチツプ型
LCフイルタの縦断面図を示す。
なお、この実施例においても、第2図の実施例
と多くの点において共通しているので、対応の部
分には同様の参照番号を付すことにより、重複す
る説明は省略する。
この図に示す第5実施例において、フエライト
ビーズ24bおよび25bのそれぞれの両端部
は、勾配をもつて形成され、それによつて切欠部
85〜88がそれぞれ形成される。これら切欠部
85〜88も、前述した切欠部78〜81と同様
の機能を果たし、半田89が、円筒コンデンサ2
6の内周側の第1の電極28と中心導体21との
隙間により円滑に流れ込むことを可能にする。
第14図は、本考案の第6実施例のチツプ型
LCフイルタの縦断面図を示す。
なお、この実施例においても、第2図の実施例
と対応する部分には同様の参照番号を付し、重複
する説明は省略する。
この図に示す実施例では、円筒コンデンサ26
aの両端面に勾配が与えられ、それによつて、切
欠部90および91が形成される。これら切欠部
90および91もまた、半田92が、円筒コンデ
ンサ26aの内周側の第1の電極28と中心導体
21との間の隙間により円滑に流れ込むことを可
能にする。
なお、上述したような半田84,89および9
2の、第1の電極と中心導体21との間の隙間へ
の流れ込みを円滑にするためには、円筒コンデン
サの端面の少なくとも一方に隣接する部分におい
て中心導体の一部を露出させる隙間が形成されて
いればよいことになる。したがつて、たとえば第
11図に示した実施例では、切欠部79および8
0ののいずれか一方のみが設けられていれば十分
であり、第13図に示した実施例では、切欠部8
6および87のいずれか一方のみが設けられてい
れば十分であり、第14図に示した実施例では、
切欠部90および91のいずれか一方のみが設け
られていれば十分である。
第15図は、本考案の第7実施例を示す縦断面
図である。
この実施例は、コンデンサ素子の静電容量値を
大きくとることができるようにしながら、インダ
クタンス素子により得られるインダクタンス値を
小さくしないか、あるいは、インダクタンス値を
大きくとるようにながら、静電容量値を小さくし
ないように配慮されたものである。この実施例で
は、第16図に単独で示すような中心導体21a
が用いられる。
中心導体21aの長さ方向には、相対的に直径
の大きい部分93と相対的に直径の小さい部分9
4および95が分布している。直径の大きい部分
93上には、第15図に示すように、円筒コンデ
ンサ96が配置される。直径の小さい部分94お
よび95上には、それぞれ、フエライトビーズ9
7および98が配置される。
円筒コンデンサ96は、円筒状の誘電体99を
備え、その外周面上には第1の電極100が形成
され、その内周面上には第2の電極101が形成
される。第2の電極101は、半田102によ
り、中心導体21aに電気的に接続される。
直径の小さい部分94および95の上にフエラ
イトビーズ97および98が配置された後で、第
1および第2の外部端子手段となる、第1および
第2のリング103および104が、中心導体2
1aの各端部にそれぞれ嵌合される。リング10
3および104と中心導体21aとの電気的接続
および機械的固定方法は、前述した第2図に示し
た実施例と同様である。
第15図に示すように、この実施例によれば、
円筒コンデンサ96の誘電体99の肉厚を、フエ
ライトビーズ97および98の各肉厚に対して相
対的に薄くすることができる。したがつて、円筒
コンデンサ96によつて得られる静電容量をより
大きくしながら、フエライトビーズ97および9
8によつて得られるインダクタンスをより大きく
保つことができる。
なお、上述した実施例では、第16図によく示
されているように、直径の大きい部分93の両端
部には、テーパ105および106が形成されて
いる。このようなテーパ105または106の存
在は、円筒コンデンサの96の、直径が大きい部
分93への装着をより容易なものとする利点があ
る。また、テーパ105および106の存在によ
り、中心導体21aと円筒コンデンサ96とフエ
ライトビーズ97および98との間に、比較的大
きな空隙107および108が形成される。これ
らの空隙107および108は、ここに示したチ
ツプ型LCフイルタを回路基板(図示せず)上に
半田付けする際に加わる熱により、半田102が
溶融しても、このような半田を受入れる能力を持
つ。したがつて、半田102が溶融して流れ出し
たとしても、これが第1の電極100にまで届く
ことをより確実に防止する。
なお、上述した実施例において、中心導体の長
さ方向における、相対的に直径の大きい部分と相
対的に直径の小さい部分との分布状態や数は、用
いられるべきコンデンサ素子やインダクタンス素
子の配置態様や数、等により適宜変更することが
できる。
第17図には、第15図に示した中心導体21
aの代わりとして用いることができる中心導体2
1bが示されている。この中心導体21bの相対
的に直径の大きい部分は、ばね性を有する弾接部
110によつて構成される。弾接部110は、中
心導体21bと一体に形成される。中心導体21
bを用いたとき、その弾接部110は、第15図
における円筒コンデンサ96の内周側の第2の電
極101に対して圧接する方向に弾性を働かせ、
これによつて、半田を用いることなく、円筒コン
デンサ96の中心導体21bに対する電気的接続
状態および機械的固定状態を得ることができる。
なお、第17図に示したような弾接部を有する
中心導体は、弾接部の径方向の寸法を変更するこ
とにより、第2図に示した実施例等においても用
いることができる。
また、第17図示した弾接部110に変えて、
中心導体の相対的に直径の大きい部分の外周面
に、たとえばローレツト加工を施して、このよう
なローレツト加工により形成された面を円筒コン
デンサの内周面側の電極に圧接させるようにして
もよい。
第18図は、本考案の第8実施例を示すチツプ
型LCフイルタの縦断面図である。
この図に示す第8実施例において、前述した第
15図に示した部分に相当の部分は、同様の参照
番号を付し、重複する説明を省略する。
この図に示す実施例では、第19図に示すよう
な、第17図に示した弾接部110と同等の機能
を果たす弾接部を有する中心導体21cが用いら
れる。第19図を参照して、中心導体21cは、
たとえば、厚さ0.05〜0.08mm程度の金属板を丸め
ることによつて得られる。この中心導体21cを
構成する金属板は、展開状態では、ほぼT字状を
なしている。このようなT字状の金属板は、ま
ず、“T”の水平方向に伸びる部分から丸められ、
次いで、第19図に想像線で示すように、“T”
の垂直方向に延びる部分111がその上に丸めら
れる。したがつて、第19図に実線で示した状態
では、上述の垂直方向に延びる部分111が、弾
接部110aを構成するとともに、この弾接部1
10aによつて、直径の比較的大きい部分が実現
される。
また、外部端子手段としては、第6図に示した
実施例と同様、キヤツプ状部材51bおよび52
bが用いられている。そして、特に図示しない
が、これらキヤツプ状部材51bおよび52bと
中心導体21cとは、たとえば抵抗溶接により接
合される。なお、第6図に実施例と同様、キヤツ
プ状部材51bおよび52bは、中心導体21c
の各端部に位置するフエライトビーズ97および
98の一部に被さつた状態で配置されるため、キ
ヤツプ状部材51bおよび52bの肉厚に相当す
る分だけ、フエライトビーズ97および98の各
外径は、円筒コンデンサ96の外径より小さくさ
れている。
第18図の実施例では、弾接部110aが、円
筒コンデンサ96の内周側の第2の電極101に
対して圧接する方向に弾性を働かせているため、
半田を用いることなく、円筒コンデンサ96の、
中心導体21cに対する電気的接続状態および機
械的固定状態を得ることができる。なお、第18
図に示す実施例では、中心導体21cの長さ方向
の全範囲にわたつて、外方へ向く弾性を働かせる
ことができるので、キヤツプ状部材51bおよび
52bが設けられる前の段階において、フエライ
トビーズ97および98を、この弾性により、中
心導体21cの所定の位置に保持する機能も期待
できる。
以上のように、この発明に係る実施例を図面で
示されたものに関連して説明したが、この発明の
範囲内において、たとえば次のような変形が可能
である。
たとえば、第2図を参照して説明すると、リン
グ22および23には、必要に応じて、予め半田
めつき等を施して半田膜を形成しておいてもよ
い。
外部端子手段として、たとえば第2図に示した
リング22および23に代えて、フエライトビー
ズ24および25の各一方端面に銀等からなる電
極膜を形成しておき、これら電極膜を中心導体2
1に電気的に接続するようにしてもよい。
たとえば第2図において、第1の電極28と中
心導体21との電気的接続を半田30により達成
したが、このような半田の代わりに、導電性の接
着剤を用いてもよい。
上述した各実施例は、第3図に示したいわゆる
T型フイルタ回路を構成するもの、第7図に示し
たいわゆるL型フイルタ回路を構成するもの、ま
たは第9図に示したいわゆるπ型フイルタ回路を
構成するものであつたが、1個のチツプ型LCフ
イルタに用いられるインダクタンス素子およびコ
ンデンサ素子の数および組合わせ態様は任意であ
り、第3図、第7図、または第9図に示した等価
回路以外のLCフイルタも任意に得ることができ
る。
インダクタンス素子、コンデンサ素子、中心導
体等の形状または大きさは任意である。たとえ
ば、インダクタンス素子やコンデンサ素子が角形
の断面形状を有していてもよい。
また、インダクタンス素子はフエライトビーズ
に限定するものではない。
さらに、この発明に係るLCフイルタは、ノイ
ズフイルタに限定されるものではない。
(考案の効果) 本考案のチツプ型LCフイルタは、以上のよう
な構成にしたので、組立および取り付けが簡単
で、高密度実装が可能となるとともに、優れたフ
イルタ特性を有するものとなる等の種々の優れた
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の第1実施例となるチツプ型
LCフイルタの斜視図、第2図は、その縦断面図、
第3図は、いわゆるT型LCフイルタの等価回路
図、第4図は、第1図のフイルタの、回路基板上
での実装状態の一例を示す斜視図、第5図は、第
1図の実施例における中心導体ならびに第1およ
び第2の外部端子手段の変形例を示す斜視図、第
6図は、本考案の第2実施例となるチツプ型LC
フイルタの一部破断正面図、第7図は、いわゆる
L型LCフイルタの等価回路図、第8図は、本考
案の第3実施例となるチツプ型LCフイルタの縦
断面図、第9図は、いわゆるπ型LCフイルタの
等価回路図、第10図は、第8図に示したフイル
タの、回路基板への実装状態の一例を示す斜視
図、第11図は、本考案の第4実施例となるチツ
プ型LCフイルタの縦断面図、第12図は、第1
1図の実施例において用いられたフエライトビー
ズの外観を示す斜視図、第13図は、本考案の第
5実施例となるチツプ型LCフイルタの縦断面図、
第14図は、本考案の第6実施例となるチツプ型
LCフイルタの縦断面図、第15図は、本考案の
第7実施例となるチツプ型LCフイルタの縦断面
図、第16図は、第15図の実施例における中心
導体を単独で示す正面図、第17図は、第15図
の実施例において用いられる中心導体の変形例を
示す正面図、第18図は、本考案の第8実施例と
なるチツプ型LCフイルタの縦断面図、第19図
は、第18図の実施例で用いられる中心導体の斜
視図、第20図は、従来のLCフイルタの正面図、
第21図は、第20図に示したフイルタの回路基
板への実装状態の一例を示す斜視図である。 21,21a,21b,21c,41,64…
…中心導体、22,23,42,65,66,1
03,104……リング,24,25,24a,
25a,24b,25b,63,97,98……
フエライトビーズ、26,26a,61,62,
96……円筒コンデンサ、40……フランジ、5
1a,52a,51b,52b……キヤツプ状部
材、28,29,67,68,69,70,10
0,101……電極。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 貫通孔を有するインダクタンス素子と、1対の
    電極を備えた貫通孔を有するコンデンサ素子とが
    中心導体に挿通されてなるチツプ型LCフイルタ
    であり、 前記1対の電極を備えた貫通孔を有するコンデ
    ンサ素子は円筒コンデンサであつて、少なくとも
    貫通孔の内周面と素子の外周面には電極が形成さ
    れており、 前記インダクタンス素子は貫通孔を有するフエ
    ライトビーズであつて、前記コンデンサ素子と同
    軸状に並んで配置されており、 前記コンデンサ素子と前記インダクタンス素子
    の貫通孔内に中心導体が挿通されるとともに、前
    記コンデンサ素子の貫通孔の内周面に形成された
    電極と前記中心導体とが電気的に接続され、 前記中心導体の両端には、この中心導体と電気
    的に接続される第1及び第2の外部端子が形成さ
    れ、 前記第1及び第2の外部端子並びに前記コンデ
    ンサ素子の外周面に形成された電極は、ほぼ同一
    面上に並ぶ外周面を有することを特徴とするチツ
    プ型LCフイルタ。
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