JPH087601Y2 - 高電圧抵抗パック - Google Patents

高電圧抵抗パック

Info

Publication number
JPH087601Y2
JPH087601Y2 JP1991059520U JP5952091U JPH087601Y2 JP H087601 Y2 JPH087601 Y2 JP H087601Y2 JP 1991059520 U JP1991059520 U JP 1991059520U JP 5952091 U JP5952091 U JP 5952091U JP H087601 Y2 JPH087601 Y2 JP H087601Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead wire
tip
slit
high voltage
box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991059520U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH054402U (ja
Inventor
一郎 経沢
毅 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokuriku Electric Industry Co Ltd filed Critical Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Priority to JP1991059520U priority Critical patent/JPH087601Y2/ja
Publication of JPH054402U publication Critical patent/JPH054402U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH087601Y2 publication Critical patent/JPH087601Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、CRT(Cathode-ra
y tube)のブリーダー抵抗器等、高電圧がかかる抵抗器
を絶縁性のケース内に収容した高電圧抵抗パックに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、CRTのフォーカス電圧調整用の
可変抵抗器等を内蔵した高電圧抵抗パックは、抵抗体が
印刷形成されたセラミックス製の回路基板が、ノリル樹
脂等の絶縁性の樹脂ケース内に収納され、可変抵抗器の
摺動子が上記回路基板上の抵抗体に摺動可能に設けられ
ている。この高電圧抵抗パックに接続されるリード線に
は、高電圧がかかるため、図6に示すように、リード線
1の先端部2と、回路基板3に設けられ絶縁樹脂7から
突出した接続端子4とを、確実にはんだ付けするため、
端子4の透孔5にリード線1の先端部2を挿通させて、
その先端部2をはんだ6で覆い固定していた。
【0003】また、実開昭64−48875号公報や、
実開平1−155670号公報に開示されているよう
に、リード線と端子接続部との電気的接続に際して、リ
ード線等を金属板のばねで挟持して連結するものもあ
る。この場合、リード線等を保持する部分は、ばね部材
の腹の部分で保持しているものである
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の技術のはん
だ付けによるものの場合、はんだ付け工数がかかり、は
んだ付け不良も生じるので、コストダウンの妨げになる
という問題があった。また、上記公報に開示されている
ものの場合、リード線の保持は、ばね部材の腹の部分の
弾性力のみで挟んでいるだけであり、保持力が弱く引っ
張りに対して抜けやすいという欠点がある。しかも、接
触圧が弱いので電気的接続の信頼性も低く、高電圧がか
かるリード線には使用できないものである。さらに、形
状が複雑であり、部品コストが上昇するという欠点もあ
る。
【0005】この考案は、上記従来の技術の問題点に鑑
みて成されたもので、接続強度が高く、高電圧に対して
も信頼性が高いリード線接続部を有した高電圧抵抗パッ
クを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は、絶縁性の樹
脂ケース内に回路基板および可変抵抗器が設けられた高
電圧抵抗パックであって、矩形状の金属板に放射状のス
リットを形成し、上記樹脂ケースの側方にこの樹脂と一
体に樹脂製の箱体状のリード線固定部が設けられ、上記
スリットが形成された部分の周囲の金属板を一方の側に
折曲げて箱状部が形成されたリード線保持部材を上記リ
ード線固定部内に設け、このリード線保持部材を上記樹
脂ケース内に固定し、上記スリットの中央部の隙間より
外径が太いリード線の先端部をはんだ等で固化し、これ
を上記スリット中央部から上記箱状部の折曲げ方向に挿
入し、上記金属板のスリット形成部を上記箱状部の内側
に折り曲げて、上記金属板と上記リード線の先端部と接
触部が上記箱状部内に位置し、上記金属板が上記リード
線の先端部に弾性的に圧接して成ることを特徴とする高
電圧抵抗パックである。
【0007】またこの考案は、上記箱体状のリード線固
定部は、上記樹脂ケースの可変抵抗器収納部の側方に沿
ってその中央部に設けられ、上記金属板は十字状の上記
スリットにより、頂角がほぼ90°の三角形状に形成さ
れ、その三角形状の頂点が上記リード線の先端部の側面
に弾性的に圧接している高電圧抵抗パックである。
【0008】
【作用】この考案の高電圧抵抗パックは、リード線の先
端部を、リード線保持部材の箱状の金属板に形成された
スリットのエッジ部で挿入方向に斜めに挟んで固定して
いるので、確実にかつ迅速にリード線の固定及び電気的
接続を図ることができ、高電圧による放電もないように
したものである。
【0009】
【実施例】以下この考案の実施例について図面に基づい
て説明する。この実施例の高電圧抵抗パックは、CRT
のフォーカス電圧を調整するいわゆるフォーカスパック
であり、ノリル樹脂等の絶縁性樹脂ケース10内に、抵
抗体が印刷形成された図示しないセラミックス製の回路
基板および可変抵抗器等が収納されている。この回路基
板は、フォーカス電圧調整可変抵抗器用抵抗体、および
スクリーン電圧調整可変抵抗器用抵抗体の二種類の抵抗
体、およびこれに付随する抵抗体が形成されたものであ
る。また、図示しない上記可変抵抗器は、上記各可変抵
抗器用抵抗体上を摺動する図示しない摺動子と、その操
作軸とからなる。これらの回路基板および可変抵抗器
は、樹脂ケース10の可変抵抗器収納部12内に設けら
れ、エポキシ樹脂等の絶縁樹脂14が上記可変抵抗器収
納部12に流し込まれて、その開口部が密閉され絶縁さ
れている。そして、上記各可変抵抗器の操作軸は、操作
つまみ15に同軸的に固定されている。
【0010】樹脂ケース10の可変抵抗器収納部12の
側方には、リード線24を固定するリード線固定部18
が形成され、このリード線固定部18に、金属板で形成
されたリード線保持部材20が取り付けられている。リ
ード線保持部材20は、リード線固定部18に突設され
た係止片19によって両側を保持されて固定されてい
る。このリード線保持部材20は、図1、図2に示すよ
うに、中央部に十字状のスリット22が切られており、
このスリットの中央部にリード線24が挿入されてい
る。図5に示すように、リード線24の導体部の先端部
26の太さは、スリット22の隙間より太く、先端部2
6はスリット22を、わずかに押し広げるようにして挿
入されている。さらに、この先端部26は、導体部が撚
り線になっているので、はんだ34を染み込ませて、先
端部26を固化し、スリット22への挿入が容易になる
ようにしている。
【0011】このリード線保持部材20のスリット22
が形成されたリード線挿入面35は、スリット22によ
って、頂角がほぼ90°の三角形の分割片36、37、
38、39に分けられている。このリード線挿入面35
は、その四辺部で、リード線24の挿入方向先端部に金
属板が直角に折り曲げられて、リード線24の先端部2
6を囲むように箱状部30を形成している。そして、箱
状部30の一側面を構成する部分が延長して連結部28
を形成し、樹脂ケース10の隔壁32を乗り越えて、可
変抵抗器収納部12内に延出している。可変抵抗器収納
部12内では、図示しない回路基板の電極部に連結部2
8の先端部が接続し、この先端部は絶縁樹脂14内に埋
設されている。
【0012】また、この高電圧抵抗パックの樹脂ケース
12には、コンデンサ収納部13が形成されている。コ
ンデンサ収納部13内には、図示しないフィルムコンデ
ンサを保持する保持片40が形成され、その両側部に
は、リード線係止部42が設けられている。さらに樹脂
ケース10の一側縁部にも、他のリード線係止部42が
形成されている。また、接続端子44の基端部が、絶縁
樹脂14に覆われた回路基板に突設され、樹脂ケース1
0の一側縁部にこの接続端子44の中央部が固定されて
いる。
【0013】この実施例の高電圧抵抗パックの製造方法
は、樹脂ケース10内に回路基板等を収納し、リード線
保持部材20をリード線固定部18に取り付け、樹脂ケ
ース10の開口部を絶縁樹脂14で密閉する。このと
き、リード線保持部材20の連結部28も、その先端部
が絶縁樹脂14で固定される。このリード線保持部材2
0は、リード線固定部18に取り付けられる前に連結部
28等の折り曲げが成され、係止片19に保持された状
態で、絶縁樹脂14に先端が埋設された連結部28、お
よび、係止片19によって確実に固定され、接着等の必
要はない。
【0014】そして、あらかじめ先端部26がはんだ3
4で固められたリード線24を、リード線保持部材20
のスリット22に挿入する。このとき、スリット22
は、リード線24の先端部26によって押し広げられ、
三角形の分割片36、37、38、39がリード線24
の挿入方向にわずかに変形し、先端部26を弾性的に挟
持する。そして、一旦スリット22に挿入されたリード
線24は、ここから引き抜こうとしても、先端部26に
食い込んだ三角形の分割片36、37、38、39のエ
ッジ部は、図5の2点鎖線で示すように、斜めにリード
線24の先端部26に当接し、この状態から、先端部2
6を引き抜こうとしても、スリット22の間隔を狭める
方向の力が作用し、先端部26によってそれ以上スリッ
ト22の間隔は狭められないので、リード線24は全く
移動しない。そして、この実施例のフォーカスパック
は、1kV〜50kV程度の電圧がかかり、種々のリー
ド線が接続されているが、後の工程で、フライバックト
ランスと一体的にエポキシ樹脂等の硬質樹脂が隙間に真
空注型され、リード線保持部材20やコンデンサ収納部
13から外部放電が生じないように形成される。
【0015】この実施例の高電圧抵抗パックによれば、
リード線24をはんだ付けしなくても、強固にかつ電気
的に確実に回路基板の端子にリード線24を接続するこ
とができ、製造工数も大幅に削減することができる。ま
た、リード線24の先端部26は、金属板の箱状部30
に囲まれて位置しているので、高電圧に対しても安全性
が高いものである。さらに、リード線24の先端部26
は、撚り線がはんだ34で固められ、スリット22への
挿入が容易かつ確実に成されるように形成されている。
【0016】リード線の先端部は、はんだで固める他、
他の金属ろうで固めたり、導電塗料で先端部を固めても
良い。さらに、先端部の一部を絶縁樹脂で固め、その樹
脂硬化部の挿入方向に対して後方の導体部がリード線保
持部材と接触するようにしても良く、撚り線ではなく、
リード線の芯に単線を使用しても良いことは言うまでも
ない。
【0017】
【考案の効果】この考案の高電圧抵抗パックは、リード
線の先端部を、リード線保持部材を形成する金属板のス
リットに挿入しているので、リード線を端子にはんだ付
けしなくても、強固かつ電気的に確実に絶縁基板の回路
と接続することができ、しかも、リード線の先端部をリ
ード線保持部材のスリットに挿入するだけで簡単に接続
が完了し、製造工数も大幅に削減することができる。ま
た、スリットにリード線の先端部を挿入するだけで接続
固定が成されるので、リード線の太さに関係なく種々の
太さのリード線を、同一の構成のリード線保持部材のス
リットに挿入することができる。
【0018】さらに、スリットを矩形状の箱体の対角線
に沿って放射状に形成して、その中央部にリード線の先
端部を挿入すること及び、リード線の先端部を固化して
あることにより、容易にスリット間に挿入が可能である
とともに、リード線の引き抜きに対して強固に抵抗し確
実な固定が成される。また、リード線の先端部をリード
線保持部材の箱状部で囲むことにより、リード線とスリ
ットのエッジ部との接触部が導体で囲まれ、放電に対し
ても高い安全性を確保することができ、この高電圧抵抗
パックおよびこれを取り付けた装置の信頼性および安全
性も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の高電圧抵抗パックのリー
ド線保持部材の斜視図である。
【図2】この実施例のリード線保持部材の正面図であ
る。
【図3】この実施例の高電圧抵抗パックの平面図であ
る。
【図4】この実施例の高電圧抵抗パックの部分破断正面
図である。
【図5】この実施例の高電圧抵抗パックのリード線保持
部材の縦断面図である。
【図6】従来の技術のリード線保持部の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10 樹脂ケース 18 リード線固定部 19 係止片 20 リード線保持部材 22 スリット 24 リード線 26 先端部 30 箱状部 34 はんだ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性の樹脂ケース内に回路基板および
    可変抵抗器が設けられ、この回路基板に高電圧がかかる
    高電圧抵抗パックにおいて、矩形状の金属板の対角線上
    に放射状のスリットを形成し、上記樹脂ケースの近傍に
    この樹脂と一体に樹脂製の箱体状のリード線固定部が設
    けられ、上記スリットが形成された部分の周囲の金属板
    を一方の側に折曲げて箱状部が形成されたリード線保持
    部材を上記リード線固定部内に固定し、上記スリットの
    中央部の隙間より外径が太いリード線の先端部を露出さ
    せ、これを上記スリット中央部から上記箱状部の折曲げ
    方向に挿入し、上記金属板のスリット形成部を上記箱状
    部の内側に折り曲げて、上記金属板と上記リード線の先
    端部と接触部が上記箱状部内に位置し、上記金属板が
    記リード線の先端部に弾性的に圧接して成ることを特徴
    とする高電圧抵抗パック。
  2. 【請求項2】 上記箱体状のリード線固定部は、上記樹
    脂ケースの可変抵抗器収納部の側方に沿ってその中央部
    に設けられ、上記金属板は十字状の上記スリットによ
    り、頂角がほぼ90°の三角形状に形成され、上記リー
    ド線先端部をはんだにより固化し、上記三角形状の頂点
    が上記リード線の先端部の側面に弾性的に圧接している
    ことを特徴とする請求項1記載の高電圧抵抗パック。
JP1991059520U 1991-07-03 1991-07-03 高電圧抵抗パック Expired - Lifetime JPH087601Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991059520U JPH087601Y2 (ja) 1991-07-03 1991-07-03 高電圧抵抗パック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991059520U JPH087601Y2 (ja) 1991-07-03 1991-07-03 高電圧抵抗パック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH054402U JPH054402U (ja) 1993-01-22
JPH087601Y2 true JPH087601Y2 (ja) 1996-03-04

Family

ID=13115626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991059520U Expired - Lifetime JPH087601Y2 (ja) 1991-07-03 1991-07-03 高電圧抵抗パック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH087601Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0287603A (ja) * 1988-09-26 1990-03-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気機器の端子装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH054402U (ja) 1993-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3862870B2 (ja) 半田レスの端子金具を備えた電気部品
US4963699A (en) Apparatus for connecting sets of electric wires to lead wires
JP3025958B2 (ja) ガラス状シート用の電気端子
JPH04545Y2 (ja)
JP2591294Y2 (ja) 高電圧抵抗パック
JPH087601Y2 (ja) 高電圧抵抗パック
JP3269944B2 (ja) 高電圧抵抗パックとその製造方法
JPH08316U (ja) 高電圧抵抗パック
JPH10241955A (ja) コイル装置
JPS6133613Y2 (ja)
JPH1126215A (ja) 高電圧抵抗パックとその製造方法
JP2679112B2 (ja) モジュール端子
JPS6331487Y2 (ja)
JP2510294Y2 (ja) 高圧用可変抵抗器
JPH10335121A (ja) 高電圧抵抗パック
JP3034498B2 (ja) 高電圧抵抗パック
JP3032744B2 (ja) 高電圧抵抗パックの製造方法
GB1591006A (en) Electrical component plug termination
JP2889200B2 (ja) 高電圧抵抗パックの製造方法
JP2786137B2 (ja) 高圧用可変抵抗器
JPH0864429A (ja) ボビン端子及びボビン端子付コイル装置
JP3084921B2 (ja) ピンジャック
JPH0980U (ja) 高電圧抵抗パック
JPS58192274A (ja) コネクタ装置
JP2017204363A (ja) 電子装置