JP2786137B2 - 高圧用可変抵抗器 - Google Patents

高圧用可変抵抗器

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JP2786137B2
JP2786137B2 JP7280172A JP28017295A JP2786137B2 JP 2786137 B2 JP2786137 B2 JP 2786137B2 JP 7280172 A JP7280172 A JP 7280172A JP 28017295 A JP28017295 A JP 28017295A JP 2786137 B2 JP2786137 B2 JP 2786137B2
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voltage
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insulating
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variable resistor
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浩一 小谷
浩二 谷口
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HOKURIKU DENKI KOGYO KK
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HOKURIKU DENKI KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機のフォーカス電圧及びスクリーン電圧等の高圧出力を
得るために用いられる高圧用可変抵抗器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図3は、フォーカス電圧及びスクリーン
電圧を供給する周知の高圧用可変抵抗器の裏面を示して
おり、図4は回路基板の裏面側から見た抵抗回路パター
ンを示している。この種の高圧用可変抵抗器は、一端が
開口した絶縁ケース1を用いる。この絶縁ケース内1に
は、図4に示す抵抗回路パターンを有するセラミック製
の高圧用回路基板2が配置される。この基板2の表面に
は、フォーカス用の第1の可変抵抗体R1 及びスクリー
ン用の第2の可変抵抗体R2 と電極E1 〜E4 とが設け
られている。電極E1 はフォーカス用電極であり、電極
E2 はスクリーン用電極である。なおフォーカス用の第
1の電極E1 とスクリーン用の第2の電極E2 とは、回
路基板2の一つの端縁2aに沿って一直線上に配置され
ている。図示していないが、抵抗体R1 及びR2 上を摺
動する接触子を備えた摺動子が、基板2とケース1との
間に操作可能に収納配置されている。
【0003】回路基板2の裏面側には、各電極E1 〜E
4 に電気的に接続された端子T1 〜T4 が固定されてい
る。端子T1 〜T3 は、断面形状がL字型を呈してお
り、基板2の裏面と接触する部分に打抜きで形成された
接続部を有し、この接続部を基板2に設けた貫通孔に挿
入して基板の表面側に設けた対応する電極に半田付けに
より固定されている。スクリーン用の端子T2 は、後述
する絶縁被覆高圧導線4を基板2の端縁2aに沿って延
ばすために、横向きに固定されている。絶縁ケース1の
開口部と回路基板2とによって囲まれた空間内には、絶
縁樹脂が注型されて絶縁層3が形成されており、各端子
T1 〜T4 の端子部は絶縁層3から露出している。端子
T1 及びT2 の端子部には、後述する絶縁被覆高圧導線
4及び5の心線が挿入される貫通孔hが形成されてい
る。
【0004】図5に示すように、フォーカス用の絶縁被
覆高圧導線4及びスクリーン用の絶縁被覆高圧導線5
が、絶縁ケース1の端部に設けたガイド孔1a及び1b
を通して抵抗器の裏面側に引回される。高圧導線4は心
線が端子T1 の端子部に半田付け接続され、基板2の端
縁2aに沿って端子T2 側に向かって延びている。高圧
導線5は、横向きに固定された端子T2 の端子部に設け
られた貫通孔hに心線5aを挿入した状態で半田により
端子T2 に接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は、T1 〜T3 の
端子としてL字状の同じ形状の端子を用いて、端子T2
を単に横向きにすることにより、高圧導線4の通過を許
容していた。そのため高圧導線5の心線5aを端子T2
の端子部の孔hに挿入すると、心線5aの先端は高圧導
線4側に向き、半田部6が高圧導線4に近付くことにな
る。この種の可変抵抗器は、フライバックトランスにエ
ポキシ樹脂等の絶縁樹脂からなる樹脂層を介して固定さ
れることが多い。図6は、絶縁層7を介してフライバッ
クトランスに固定した時に、絶縁層7の熱膨張または熱
収縮によって押されて高圧導線4が半田部6に接触した
状態を示している。図6に示すように、半田部6と高圧
導線4の外側被覆部4bとが接触した場合には、半田部
6と高圧導線4の心線4aとの間の電位差が大きくなっ
たときに、絶縁破壊及び放電が発生するおそれがある。
フォーカス電圧を10kV、スクリーン電圧を1kVと
すると、9kVの電位差が生じる。高圧導線4の外側被
覆部4bに気泡が存在すると、この程度の電圧でも充分
に絶縁破壊が発生する。
【0006】本発明の目的は、上記問題点を解決した高
圧用可変抵抗器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明が、改良の対象と
する高圧用可変抵抗器は、一端が開口した絶縁ケース
と、該絶縁ケース内に配置され且つ表面に第1の可変抵
抗体及び第2の可変抵抗体と第1の電極及び第2の電極
とを備えた高圧用回路基板と、前記可変抵抗体上を摺動
する接触子を備えた摺動子と、回路基板の裏面側に固定
されて前記第1の電極及び第2の電極に電気的に接続さ
れた第1の端子及び第2の端子と、前記第1の端子及び
第2の端子の端子部を露出するようにして絶縁ケースの
開口部と回路基板とによって囲まれた空間内に絶縁樹脂
が注型されてなる絶縁層と、第1の端子及び第2の端子
に接続された第1の絶縁被覆高圧導線及び第2の絶縁被
覆高圧導線とを具備している。そして第1の電極及び第
2の電極が回路基板の一つの端縁に沿って配置されてい
る。また第1の絶縁被覆高圧導線が、第2の絶縁被覆高
圧導線が接続される第2の端子側に向かい且つ回路基板
の端縁に沿って延びるように配置されており、第2の絶
縁被覆高圧導線が第2の端子の端子部に設けられた孔に
心線を挿入した状態で該端子部に半田付け接続されてい
る。
【0008】本発明は、この様な高圧用可変抵抗器にお
いて、第2の端子を、第1の絶縁被覆高圧導線と接触せ
ず且つ第2の絶縁被覆高圧導線の心線が第1の絶縁被覆
高圧導線が延びる方向と並行な方向または該第1の絶縁
被覆高圧導線から離れる方向に延びるように端子部の孔
に挿入される形状にした。
【0009】第2の端子を、前述の形状にすれば、第2
の端子の端子部と第2の絶縁被覆高圧導線の心線との半
田部は、第1の絶縁被覆高圧導線から離れた位置に配置
され、取付のために絶縁樹脂が用いられても、第1の絶
縁被覆高圧導線と半田部とが接触するおそれがなく、絶
縁破壊及び放電が発生する問題を解決することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施例を説明する。
【0011】図1(A)は、本発明をフライバックトラ
ンスに取付けられる高圧用可変抵抗器に適用した実施例
の要部を示している。図1(A)において、図3ないし
図5に示した従来の抵抗器と同様の部材には、図3ない
し図5で用いた符号と同じ符号を付してある。本実施例
では、スクリーン用の高圧導線5が接続される第2の端
子T20として、図1(B)に示すような形状の端子を用
いている。この端子T20は、基板に設けられた貫通孔に
挿入されて基板の表面に設けられた電極に半田付け接続
される挿入端子部aと、基板の裏面に接触する平板部b
と、平板部bから略直角に延びる端子部cとからなる。
平板部bの長さは、端子部cが高圧導線4に接触しない
程度に定められており、端子部cは高圧導線5の心線5
aを折曲げずに挿入できる位置に設けられている。本実
施例によれば、図1(A)に示すように、高圧導線5の
心線5aを端子部cの孔hに挿入して半田付けした場合
に、心線5aが高圧導線4と平行な方向に延びるため、
半田部6が高圧導線4と接触するおそれがない。
【0012】図2(A)は、本発明の他の実施例を示し
ている。本実施例では、図2(B)に示す形状の端子T
21を用いる。端子T21は、基板の裏面と接触する平板部
Bと該平板部Bに対して略直角な方向に延びる端子部C
とを備えている。形は従来の端子と近似しているが、本
実施例では平板部Bの長さを従来よりも長くして、高圧
導線5の心線5aを高圧導線4から離れる方向に向けて
孔hに挿入できるようにしている。したがって本実施例
によっても、高圧導線5の心線5aと端子部Cとの接続
を行う半田部6を、高圧導線4から離れた位置に配置す
ることができる。
【0013】本発明で用いることができる端子は、上記
実施例に限定されるものではなく、第1の絶縁被覆高圧
導線4と接触せず且つ第2の絶縁被覆高圧導線5の心線
5aが第1の絶縁被覆高圧導線4が延びる方向と並行な
方向または第1の絶縁被覆高圧導線4から離れる方向に
延びるように端子部(c,C)の孔hに挿入される形状
を有しているものであれば、いかなるものでもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、第2の端子の端子部と
第2の絶縁被覆高圧導線の心線との半田部を、第1の絶
縁被覆高圧導線から離れた位置に配置することができる
ので、第1の絶縁被覆高圧導線と半田部とが接触するお
それがなく、絶縁破壊及び放電の発生を防止することが
でき、製品の信頼性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の実施例の要部を示す図、
(B)は図1(A)で用いる端子の斜視図である。
【図2】(A)は本発明の他の実施例の要部を示す図、
(B)は図2(A)で用いる端子の斜視図である。
【図3】従来の高圧用可変抵抗器の裏面図である。
【図4】図3の抵抗器で用いる回路基板を裏面から見た
場合の抵抗回路パターンを備えた基板を示す図である。
【図5】従来の抵抗器の高圧巻線の取付状態を示す図で
ある。
【図6】従来の抵抗器をフライバックトラスに取付けた
時の高圧巻線の取付状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁ケース 2 高圧用回路基板 3 絶縁層 4 第1の絶縁被覆高圧導線 5 第2の絶縁被覆高圧導線 5a 心線 6 半田部 T1 第1の端子 T2,T20,T21 第2の端子 c,C 端子部 h 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01C 1/14,13/00 H04N 3/19

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が開口した絶縁ケースと、 該絶縁ケース内に配置され且つ表面に第1の可変抵抗体
    及び第2の可変抵抗体と第1の電極及び第2の電極とを
    備えた高圧用回路基板と、 前記可変抵抗体上を摺動する接触子を備えた摺動子と、 前記回路基板の裏面側に固定されて前記第1の電極及び
    第2の電極に電気的に接続された第1の端子及び第2の
    端子と、 前記第1の端子及び第2の端子の端子部を露出するよう
    にして前記絶縁ケースの開口部と前記回路基板とによっ
    て囲まれた空間内に絶縁樹脂が注型されてなる絶縁層
    と、 前記第1の端子及び第2の端子に接続された第1の絶縁
    被覆高圧導線及び第2の絶縁被覆高圧導線とを具備し、 前記第1の電極及び第2の電極が前記回路基板の一つの
    端縁に沿って配置され、 前記第1の絶縁被覆高圧導線が、前記第2の絶縁被覆高
    圧導線が接続される前記第2の端子側に向かい且つ前記
    回路基板の前記端縁に沿って延びるように配置され、 前記第2の絶縁被覆高圧導線が前記第2の端子の端子部
    に設けられた孔に心線を挿入した状態で該端子部に半田
    付け接続されてなる高圧用可変抵抗器において、 前記第2の端子は、前記第1の絶縁被覆高圧導線と接触
    せず且つ前記第2の絶縁被覆高圧導線の心線が前記第1
    の絶縁被覆高圧導線が延びる方向と並行な方向または該
    第1の絶縁被覆高圧導線から離れる方向に延びるように
    前記端子部の前記孔に挿入される形状を有していること
    を特徴とする高圧用可変抵抗器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60119707U (ja) * 1984-01-20 1985-08-13 株式会社村田製作所 高電圧用可変抵抗器
JP3000006U (ja) * 1994-01-01 1994-07-26 船井電機株式会社 記録装置を内蔵したテレビ

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