JPH06131919A - フレキシブル配線ケーブル - Google Patents

フレキシブル配線ケーブル

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JPH06131919A
JPH06131919A JP4279839A JP27983992A JPH06131919A JP H06131919 A JPH06131919 A JP H06131919A JP 4279839 A JP4279839 A JP 4279839A JP 27983992 A JP27983992 A JP 27983992A JP H06131919 A JPH06131919 A JP H06131919A
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flexible wiring
base film
wiring cable
wiring conductor
cable
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Yoshio Hanato
義夫 花登
Toshio Hori
俊男 堀
Hiromichi Tokuda
博道 徳田
Toshimi Kaneko
敏己 金子
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 別体のフィルタ素子やフェライトコアを取り
付けるための余分なスペースが必要でなく、より高密度
に実装することができ、製造コストを低減することので
きるフレキシブル配線ケーブルを得る。 【構成】 ベースフィルム１を介し配線導体２と反対側
にグランド電極と電気的に接続された金属板５を設け、
これによってフレキシブル配線ケーブル１０の先端部の
接続部にコンデンサを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複数本の配線導体がフ
レキシブルなベースフィルムに設けられたフレキシブル
配線ケーブルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、ＯＡ機器等の各種電子機器におい
て、機器内部や機器間のインターフェースにフレキシブ
ル配線ケーブルが用いられている。このようなフレキシ
ブル配線ケーブルに電気信号が流れた場合、配線導体部
分から電磁ノイズが周囲に輻射されることがあり、他の
周囲の電子機器やケーブル等に電磁障害を与える。そこ
で、従来は、このような電磁ノイズ（ＥＭＩノイズ）を
除去するため、フレキシブル配線ケーブルが接続される
コネクタのまわりにフィルタ素子を設けたり、あるいは
フェライトのような磁性材料からなるコアにフレキシブ
ル配線ケーブルを通す方法等が採用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィル
タ素子を設ける方法では、フィルタ素子を取り付けるた
めの余分なスペースが必要となり、またフィルタを取り
付けてこれを電気的に接続する作業が必要となり、取り
付けのコストが必要となるという問題があった。またフ
ェライトコアを取り付ける方法では、フェライトコアを
通した後これを固定することが必要となり、フェエライ
トコア取り付けのための作業が必要でありコストが高く
なるという問題があった。
【０００４】本発明の目的は、このような従来の問題点
を解消し、ノイズ除去のための余分なスペースを必要と
せず、かつ特別の取り付け作業を必要とせずにノイズを
除去することのできるフレキシブル配線ケーブルを提供
することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のフレキシブル配
線ケーブルは、先端部にコネクタと接続するための接続
部を備えたフレキシブル配線ケーブルであり、ベースフ
ィルムと、ベースフィルムに設けられる配線導体と、ベ
ースフィルムの接続部においてベースフィルムを介して
設けられ配線導体との間でコンデンサを形成するための
グランド電極とを備えることを特徴としている。
【０００６】本発明においては、配線導体とグランド電
極によりコンデンサが形成されるが、このコンデンサを
形成するための誘電体は、別体の誘電体を接続部に設け
てもよく、またベースフィルム自体を配線導体とグラン
ド電極とで挟み誘電体として用いコンデンサを形成して
もよい。
【０００７】また別体の誘電体を接続部に設ける場合に
は、この誘電体を接続部における強度を向上させるため
の補強板として用いてもよい。本発明において、誘電体
は特に限定されるものではなく、例えば、セラミック板
や、誘電体粉末を含んだ樹脂セラミックの誘電体等を用
いることができる。
【０００８】
【作用】本発明では、接続部における配線導体を用い、
この配線導体とグランド電極によってコンデンサを形成
し、フレキシブル配線ケーブルの接続部にフィルタ素子
を構成させている。このため、従来のようにフィルタ素
子を設けたりフェライトコアをケーブルに通したりする
ための余分なスペースや作業が不要となる。
【０００９】
【実施例】図１は、本発明に従う第１の実施例のフレキ
シブル配線ケーブルの接続部を示す斜視図である。図１
を参照して、ベースフィルム１の上には、複数本の配線
導体２が長手方向に所定距離を隔てて設けられている。
ベースフィルム１は、例えばポリイミドやポリエステル
等の絶縁樹脂よりなる柔軟性を有するフィルムから形成
される。また配線導体２は、金属シートをベースフィル
ム１上に貼り付けた後エッチングする方法、メッキある
いは導電ペーストの塗布・硬化等の適宜の方法により形
成することができる。
【００１０】この実施例のフレキシブル配線ケーブル１
０の接続部においては、配線導体２がベースフィルム１
及びオーバーレイ３から突き出て露出しており、この配
線導体２の下側に補強板４が設けられている。この補強
板４は誘電体により形成されており、例えば、チタン酸
バリウム等の誘電体粉末を含んだポリエステル等の樹脂
からなる樹脂セラミックより形成される。
【００１１】図２は、この補強板４の配線導体２側の面
を示しており、配線導体２側の面には、配線導体２と同
じパターンで電極６が形成されている。図３は、この補
強板４の裏側の面を示しており、補強板４の裏側の面に
は全体にグランド電極７が形成されている。図１を参照
して、このようなグランド電極が形成された補強板４の
裏面には金属板５が貼り付けられている。配線導体２と
補強板４及び補強板４と金属板５との接続は、はんだ付
けまたは導電性接着剤等により行うことができる。
【００１２】図４は、図１に示す実施例のフレキシブル
配線ケーブルの接続部がコネクタに挿入されて接続され
た状態を示す断面図である。図４を参照して、フレキシ
ブル配線ケーブル１０の接続部がコネクタ２０のケーブ
ル挿入口に挿入され、配線導体２がコンタクト端子２１
と電気的に接続され、金属板５がグランド端子２２と電
気的に接続されている。図２に示した補強板４の一方面
の電極６は配線導体２に電気的に接続し、図３に示した
補強板４の他方面のグランド電極７は金属板５と電気的
に接続している。従って、配線導体２及び金属板５によ
って誘電体である補強板４が挟まれ、コンデンサが構成
されている。
【００１３】例えば、フレキシブル配線ケーブルの両端
の接続部にこのようなコンデンサを構成させることによ
り、図５に示すように配線ケーブルの個々の配線導体２
の両端にコンデンサ１１，１２を構成させることができ
る。これによって、別体のフィルタ素子を設けたり、フ
ェライトコアを設けたりせずともノイズを除去すること
ができる。なお、図１〜４に示す第１の実施例におい
て、金属板５は必ずしも設けなくともよく、グランド電
極７をコネクタの端子と直接に接続してもよい。また、
グランド電極７を表側の電極６と同じパターンにして表
裏の区別をなくしてもよい。
【００１４】図６は、本発明に従う第２の実施例のフレ
キシブル配線ケーブルの接続部を示す断面図である。図
６を参照して、このフレキシブル配線ケーブル３０は、
ベースフィルム３１上に配線導体３２を上述の実施例と
同様にして形成し、この配線導体３２の上を、オーバー
レイ３３によって被覆している。また、このフレキシブ
ル配線ケーブル３０においては、両端部の接続部を除
き、銅箔やアルミ箔等の金属箔からなるシールド３７が
全体を覆っている。接続部におけるベースフィルム３１
の配線導体３２はベースフィルム３１の先端を通り裏側
にまで延びている。ベースフィルム３１の裏側には誘電
体から形成されている補強板３４が設けられており、こ
の補強板３４の上には個別電極３６が形成されている。
この個別電極３６に上方から裏側にまで延びた配線導体
３２の端部が接し電気的に接続されている。この接続
は、はんだ付けや導電性接着剤等により行うことができ
る。
【００１５】個別電極３６が設けられているのと反対側
の補強板３４の下面には、共通電極３５が設けられてい
る。そしてこの共通電極３５に、金属箔等からなるシー
ルド３７の先端が電気的に接続されている。
【００１６】この実施例では配線導体３２の先端がベー
スフィルム３１の裏側に延び個別電極３６と電気的に接
続され、この個別電極３６は、誘電体である補強板３４
を介して共通電極３５と対向し、コンデンサを構成して
いる。さらにコンデンサの共通電極３５が、フレキシブ
ル配線ケーブル全体を覆っているシールド３７と電気的
に接続されている。このため、ノイズ除去効果をさらに
向上させることができる。
【００１７】図７は、本発明に従う第３の実施例のフレ
キシブル配線ケーブルの接続部を示す斜視図であり、図
８は断面図である。図７及び図８を参照して、このフレ
キシブル配線ケーブル４０は、ベースフィルム４１上に
配線導体４２を形成し、この配線導体４２上をオーバー
レイ４３によって被覆している。フレキシブル配線ケー
ブル４０の接続部においては、オーバーレイ４３が取り
除かれ配線導体４２が露出した状態となっている。ベー
スフィルム４１を挟み配線導体４２の裏側には、グラン
ド電極４４が設けられている。図７に示すように接続部
においては、配線導体４２とグランド電極４４がベース
フィルム４１を挟み対向している。ベースフィルム４１
は絶縁性フィルムから形成されているので、誘電体を挟
みグランド電極４４と配線導体４２が対向する形とな
り、コンデンサが構成される。この実施例では、別体の
誘電体を用いずに、ベースフィルム４１を誘電体として
用い接続部にコンデンサを構成している。
【００１８】以上示した実施例のように、フレキシブル
配線ケーブルの接続部にコンデンサを構成することによ
り、ノイズフィルタ素子としＥＭＩノイズを有効に除去
することができる。なお上記の各実施例では、配線導体
をベースフィルム上に形成したものを示したが、ベース
フィルム内に埋設されているものであってもよい。
【００１９】
【発明の効果】本発明では、接続部にベースフィルムを
介し配線導体とグランド電極からなるコンデンサを形成
している。このため、従来のようにコネクタのまわりに
別体のフィルタ素子を設ける必要がなく、またケーブル
にフェライトコアを取り付ける必要もなくなる。このた
め、別体のフィルタ素子やフェライトコアのための余分
なスペースが必要でなくなり、またこれらを取り付ける
作業が不要となる。従って、高密度実装化をさらに図る
ことができると共に、電子機器の製造コストの低減にも
寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に従う第１の実施例のフレキシブル配線
ケーブルの接続部を示す斜視図。
【図２】図１に示す実施例において用いられる補強板の
表側を示す斜視図。
【図３】図１に示す実施例において用いられる補強板の
裏側を示す斜視図。
【図４】図１に示す実施例のフレキシブル配線ケーブル
の接続部をコネクタに接続した状態を示す断面図。
【図５】図１に示す接続部を両端に有するフレキシブル
配線ケーブルの配線導体の等価回路図。
【図６】本発明に従う第２の実施例のフレキシブル配線
ケーブルの接続部を示す断面図。
【図７】本発明に従う第３の実施例のフレキシブル配線
ケーブルの接続部を示す斜視図。
【図８】図７に示す第３の実施例の接続部の断面図。
【符号の説明】
１，３１，４１…ベースフィルム ２，３２，４２…配線導体 ３，３３，４３…オーバレイ ４，３４…補強板（誘電体） ５…金属板 ６…電極 ７…グランド電極 ３５…共通電極 ３６…個別電極 ４４…グランド電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 敏己 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 先端部にコネクタと接続するための接続
    部を備えたフレキシブル配線ケーブルであって、 べースフィルムと、前記ベースフィルムに設けられる配
    線導体と、前記ベースフィルムの接続部においてベース
    フィルムを介して設けられ配線導体との間でコンデンサ
    を形成するためのグランド電極とを備える、フレキシブ
    ル配線ケーブル。
JP4279839A 1992-10-19 1992-10-19 フレキシブル配線ケーブル Pending JPH06131919A (ja)

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US5414220A (en) 1995-05-09

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