JP2510294Y2 - 高圧用可変抵抗器 - Google Patents

高圧用可変抵抗器

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JP2510294Y2
JP2510294Y2 JP756694U JP756694U JP2510294Y2 JP 2510294 Y2 JP2510294 Y2 JP 2510294Y2 JP 756694 U JP756694 U JP 756694U JP 756694 U JP756694 U JP 756694U JP 2510294 Y2 JP2510294 Y2 JP 2510294Y2
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terminal
insulation
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voltage
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浩一 小谷
浩二 谷口
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Hokuriku Electric Industry Co Ltd
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Hokuriku Electric Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、テレビジョン受像機の
フォーカス電圧及びスクリーン電圧等の高圧出力を得る
ために用いられる高圧用可変抵抗器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図2は、フォーカス電圧及びスクリーン
電圧を供給する周知の高圧用可変抵抗器の裏面を示して
おり、図3は回路基板の裏面側から見た抵抗回路パター
ンを示している。この種の高圧用可変抵抗器は、一端が
開口した絶縁ケース1を用いる。この絶縁ケース内1に
は、図3に示す抵抗回路パターンを有するセラミック製
の高圧用回路基板2が配置される。この基板2の表面に
は、フォーカス用の第1の可変抵抗体R1 及びスクリー
ン用の第2の可変抵抗体R2 と電極E1 〜E4 とが設け
られている。電極E1 はフォーカス用電極であり、電極
E2 はスクリーン用電極である。なおフォーカス用の第
1の電極E1 とスクリーン用の第2の電極E2 とは、回
路基板2の一つの端縁2aに沿って一直線上に配置され
ている。図示していないが、抵抗体R1 及びR2 上を摺
動する接触子を備えた摺動子が、基板2とケース1との
間に操作可能に収納配置されている。
【0003】回路基板2の裏面側には、各電極E1 〜E
4 に電気的に接続された端子T1 〜T4 が固定されてい
る。端子T1 〜T3 は、断面形状がL字型を呈してお
り、基板2の裏面と接触する部分に打抜きで形成された
接続部を有し、この接続部を基板2に設けた貫通孔に挿
入して基板の表面側に設けた対応する電極に半田付けに
より固定されている。スクリーン用の端子T2 は、後述
する絶縁被覆高圧導線4を基板2の端縁2aに沿って延
ばすために、横向きに固定されている。絶縁ケース1の
開口部と回路基板2とによって囲まれた空間内には、絶
縁樹脂が注型されて絶縁層3が形成されており、各端子
T1 〜T4 の端子部は絶縁層3から露出している。端子
T1 及びT2 の端子部には、後述する絶縁被覆高圧導線
4及び5の心線が挿入される貫通孔hが形成されてい
る。
【0004】図4に示すように、フォーカス用の絶縁被
覆高圧導線4及びスクリーン用の絶縁被覆高圧導線5
が、絶縁ケース1の端部に設けたガイド孔1a及び1b
を通して抵抗器の裏面側に引回される。高圧導線4は心
線が端子T1 の端子部に半田付け接続され、基板2の端
縁2aに沿って端子T2 側に向かって延びている。高圧
導線5は、横向きに固定された端子T2 の端子部に設け
られた貫通孔hに心線5aを挿入した状態で半田により
端子T2 に接続されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従来は、T1 〜T3 の
端子としてL字状の同じ形状の端子を用いて、端子T2
を単に横向きにすることにより、高圧導線4の通過を許
容していた。そのため高圧導線5の心線5aを端子T2
の端子部の孔hに挿入すると、心線5aの先端は高圧導
線4側に向き、半田部6が高圧導線4に近付くことにな
る。この種の可変抵抗器は、フライバックトランスにエ
ポキシ樹脂等の絶縁樹脂からなる樹脂層を介して固定さ
れることが多い。図5は、絶縁層7を介してフライバッ
クトランスに固定した時に、絶縁層7の熱膨張または熱
収縮によって押されて高圧導線4が半田部6に接触した
状態を示している。図5に示すように、半田部6と高圧
導線4の外側被覆部4bとが接触した場合には、半田部
6と高圧導線4の心線4aとの間の電位差が大きくなっ
たときに、絶縁破壊及び放電が発生するおそれがある。
フォーカス電圧を10kV、スクリーン電圧を1kVと
すると、9kVの電位差が生じる。高圧導線4の外側被
覆部4bに気泡が存在すると、この程度の電圧でも充分
に絶縁破壊が発生する。
【0006】本考案の目的は、上記問題点を解決した高
圧用可変抵抗器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案が、改良の対象と
する高圧用可変抵抗器は、一端が開口した絶縁ケース
と、該絶縁ケース内に配置され且つ表面に第1の可変抵
抗体及び第2の可変抵抗体と第1の電極及び第2の電極
とを備えた高圧用回路基板と、前記可変抵抗体上を摺動
する接触子を備えた摺動子と、回路基板の裏面側に固定
されて前記第1の電極及び第2の電極に電気的に接続さ
れた第1の端子及び第2の端子と、前記第1の端子及び
第2の端子の端子部を露出するようにして絶縁ケースの
開口部と回路基板とによって囲まれた空間内に絶縁樹脂
が注型されてなる絶縁層と、第1の端子及び第2の端子
に接続された第1の絶縁被覆高圧導線及び第2の絶縁被
覆高圧導線とを具備している。そして第1の電極及び第
2の電極が回路基板の一つの端縁に沿って配置されてい
る。また第1の絶縁被覆高圧導線が、第2の絶縁被覆高
圧導線が接続される第2の端子側に向かい且つ回路基板
の端縁に沿って延びるように配置されており、第2の絶
縁被覆高圧導線が第2の端子の端子部に設けられた孔に
心線を挿入した状態で該端子部に半田付け接続されてい
る。
【0008】本考案では、第2の端子が第2の電極に接
続される挿入端子部と、回路基板の裏面に接触して延び
る平板部と平板部から延びる心線接続用の端子部とを備
えている。平板部は心線接続用の端子部が第1の絶縁被
覆高圧導線と接触しない長さを有している。また平板部
は、挿入端子部と心線接続用の端子部がつながる部分と
の間の部分の幅寸法が、心線接続用の端子部がつながる
部分の幅寸法よりも小さくなる形状を有している。心線
接続用の端子部は、孔に挿入された第2の絶縁被覆高圧
導線の心線が第1の絶縁被覆高圧導線が延びる方向と並
行な方向に延びるように設けられている。
【0009】
【作用】第2の端子を、前述の形状にすれば、第2の端
子の端子部と第2の絶縁被覆高圧導線の心線との半田部
は、第1の絶縁被覆高圧導線から離れた位置に配置さ
れ、取付けのために絶縁樹脂が用いられても、第1の絶
縁被覆高圧導線と半田部とが接触するおそれがなく、絶
縁破壊及び放電が発生する問題を解決することができ
る。
【0010】
【実施例】以下図面を参照して、本考案の実施例を説明
する。
【0011】図1(A)は、本考案をフライバックトラ
ンスに取付けられる高圧用可変抵抗器に適用した実施例
の要部を示している。図1(A)において、図2ないし
図4に示した従来の抵抗器と同様の部材には、図2ない
し図4で用いた符号と同じ符号を付してある。本実施例
では、スクリーン用の高圧導線5が接続される第2の端
子T20として、図1(B)に示すような形状の端子を用
いている。
【0012】この端子T20は、基板に設けられた貫通孔
に挿入されて基板の表面に設けられた電極に半田付け接
続される挿入端子部aと、基板の裏面に接触する平板部
bと、平板部bから略直角に延びる端子部cとからな
る。平板部bの長さは、端子部cが高圧導線4に接触し
ない程度に定められており、端子部cは高圧導線5の心
線5aを折曲げずに挿入できる位置に設けられている。
平板部bは、心線接続用の端子部cがつながる部分b1
と、この部分b1 と挿入端子部aとの間に位置する部分
b2 とから構成される。そして図に示すように、平板部
bの部分b2 の幅寸法(長手方向と直交する方向の寸
法)W2 は、端子部cがつながる部分b1 の幅寸法W1
よりも小さくなる形状を有している。このような形状に
すると、フライバックトランス側の絶縁層7(図5)を
形成する絶縁樹脂が硬化する際に、端子部cに大きな力
が加わった場合でも、その力は平板部bの幅寸法の小さ
い部分b2 で吸収され、第2の電極と半田付け接続され
る端子挿入部aに無理な力が加わるのを防止できる。そ
のため平板部bの長さが長くなった場合でも、第2の電
極と第2の端子T20の端子挿入部aとの間の半田付け部
に接続不良が発生するのを防止できる。
【0013】本実施例によれば、図1(A)に示すよう
に、高圧導線5の心線5aを端子部cの孔hに挿入して
半田付けした場合に、心線5aが高圧導線4と平行な方
向に延びるため、半田部6が高圧導線4と接触するおそ
れがない。
【0014】
【考案の効果】本考案によれば、第2の端子の端子部と
第2の絶縁被覆高圧導線の心線との半田部を、第1の絶
縁被覆高圧導線から離れた位置に配置することができる
ので、第1の絶縁被覆高圧導線と半田部とが接触するお
それがなく、絶縁破壊及び放電の発生を防止することが
でき、製品の信頼性を大幅に向上させることができる。
また第2の電極と第2の端子との間の接続部に接続不良
が発生するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案の実施例の要部を示す図、
(B)は(A)で用いる端子の斜視図である。
【図2】従来の高圧用可変抵抗器の裏面図である。
【図3】図2の抵抗器で用いる回路基板を裏面から見た
場合の抵抗回路パターンを備えた基板を示す図である。
【図4】従来の抵抗器の高圧導線の取付状態を示す図で
ある。
【図5】従来の抵抗器をフライバックトランスに取付け
た時の高圧巻線の取付状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁ケース 2 高圧用回路基板 3 絶縁層 4 第1の絶縁被覆高圧導線 5 第2の絶縁被覆高圧導線 5a 心線 6 半田部 T1 第1の端子 T2,T20 第2の端子 a 挿入端子部 b 平板部 c 端子部 h 孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が開口した絶縁ケース(1)と、 該絶縁ケース内に配置され且つ表面に第1の可変抵抗体
    及び第2の可変抵抗体と第1の電極及び第2の電極とを
    備えた高圧用回路基板(2)と、 前記可変抵抗体上を摺動する接触子を備えた摺動子と、 前記回路基板の裏面側に固定されて前記第1の電極及び
    第2の電極に電気的に接続された第1の端子及び第2の
    端子と、 前記第1の端子及び第2の端子の端子部を露出するよう
    にして前記絶縁ケースの開口部と前記回路基板とによっ
    て囲まれた空間内に絶縁樹脂が注型されてなる絶縁層
    (7)と、 前記第1の端子及び第2の端子に接続された第1の絶縁
    被覆高圧導線(4)及び第2の絶縁被覆高圧導線(5)
    とを具備し、 前記第1の電極(E1 )及び第2の電極(E2 ) が前記
    回路基板の一つの端縁に沿って配置され、 前記第1の絶縁被覆高圧導線(4)が、前記第2の絶縁
    被覆高圧導線(5)が接続される前記第2の端子側に向
    かい且つ前記回路基板の前記端縁に沿って延びるように
    配置され、 前記第2の絶縁被覆高圧導線(5)が前記第2の端子の
    端子部に設けられた孔(h)に心線(5a)を挿入した
    状態で該端子部に半田付け接続されてなる高圧用可変抵
    抗器において、 前記第2の端子(T20) は、前記第2の電極(E2 ) に
    接続される挿入端子部(a)と、前記回路基板の裏面に
    接触して延びる平板部(b)と前記平板部から延びる心
    線接続用の端子部(c)とを備えており、 前記平板部(b)は前記心線接続用の端子部(c)が前
    記第1の絶縁被覆高圧導線(4)と接触しない長さを有
    しており、 前記平板部(b)は、前記挿入端子部(a)と前記心線
    接続用の端子部(c)がつながる部分(b1 )との間の
    部分(b2 )の幅寸法(W2 )が、前記心線接続用の端
    子部(c)がつながる前記部分(b1 )の幅寸法(W1
    ) よりも小さくなる形状を有しており、 前記心線接続用の端子部(c)は、前記孔(h)に挿入
    された前記第2の絶縁被覆高圧導線(5)の心線(5
    a)が前記第1の絶縁被覆高圧導線(4)が延びる方向
    と並行な方向に延びるように設けられていることを特徴
    とする高圧用可変抵抗器。
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