JP2801801B2 - Pinダイオード - Google Patents

Pinダイオード

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JP2801801B2
JP2801801B2 JP3206397A JP20639791A JP2801801B2 JP 2801801 B2 JP2801801 B2 JP 2801801B2 JP 3206397 A JP3206397 A JP 3206397A JP 20639791 A JP20639791 A JP 20639791A JP 2801801 B2 JP2801801 B2 JP 2801801B2
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pin diode
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辰之 上村
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Rohm Co Ltd
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  • Non-Adjustable Resistors (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PINダイオードに関
し、特に高周波PINダイオードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】十分不純物濃度の高いP型拡散領域とN
型拡散領域の間に、十分不純物濃度の低いI層(抵抗値
の高い)の領域を挟んで形成されるPINダイオードに
ついては、従来からマイクロ波のアテネータなどに使用
されている。PINダイオードは、逆バイアスでは容量
的にみえ、順バイアスでは純抵抗として扱える。即ち、
電気的な特性としては、静電容量と順直列抵抗を考慮す
る必要がある。PINダイオードを高周波の回路におい
て用いる場合、回路としての特性の向上のためには、前
記順直列抵抗はできるだけ小さいことが望ましい。この
PINダイオードの順直列抵抗を小さくするには、P及
びN型拡散層に挟まれたI層の距離を小さくすること、
または、PIN接合の面積を大きくすることの2つの方
法がある。これら2つの方法のうちI層の距離を小さく
するようにしたものとして、特開昭58−134479号があ
る。これは、P型拡散領域とN型拡散領域を同心円状に
形成して、双方の層の間隔、即ちI層の距離を小さくし
ているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにP型拡散領域とN型拡散領域を同心円状に形成し
た場合でも、現状の製造技術、具体的には写真製版技術
(photolithography)で、I層の距離を小さくする方法
には限界がある。また、接合面積を大きくして順直列抵
抗を小さくしようとすれば、PINダイオードの面積も
大きくなってしまい、チップあたりのコストが高くなっ
てしまうという問題が生じる。本発明は、このような問
題を解決し、チップ面積の大幅な拡大なしに順直列抵抗
を小さくしたり、所望の値とすることができるPINダ
イオードを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のPINダイオードは、イントリンシック基
板中に、P型拡散領域とN型拡散領域を等間隔に、か
つ、並行して形成してパターンをなし、前記パターン
は、例えばコの字状、あるいは渦巻き状としている。
た、前記コの字状パターンを複数組み合わせて櫛状パタ
ーンを形成する。更に、一対の櫛状パターンの櫛歯が互
いに相手の櫛状パターンの櫛歯間に入り込むように一対
の櫛状パターンを対向配置している。
【0005】
【作用】このようにすると、I層の距離を小さくしたま
ま、PIN接合の面積を大きくして、順直列抵抗を小さ
くすることができる。このとき、PIN接合の部分を効
率よく引き回すことができるので、大幅なチップ面積の
拡大を生じるようなことはない。また、パターンの長さ
を調整することによって、所望の順直列抵抗値を得るこ
とができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ、
説明する。図1(a)に、本発明を実施したPINダイ
オードの平面図を、(b)にそのA−A’断面図を示
す。同図において、11はP型拡散領域、12はN型拡散領
域、13及び14は電極用のアルミニウムである。これら
は、I層の基板10(同図(b))に形成されており、P
型拡散領域11とN型拡散領域12にI層が挟まれた構成の
PINダイオードとなっている。本実施例では、前記P
INダイオードをパターンという観点から見ると、コの
字状にしてつなぎ合わせて形成しており、PINダイオ
ードがジグザグ状になり、効率よく、その接合面積を大
きくできるようになっている。このジグザグの部分の長
さを変えることで、接合面積が変化するので、順直列抵
抗値を変化させることができる。各拡散領域上には、全
面にわたって電極用のアルミニウム13及び14が形成され
ている。ここでは、コンタクトのための穴開け用のパタ
ーンは省略しているが、複数個の穴開けパターンによっ
て、拡散領域と電極の接続を行なっている。このような
PINダイオードを作成する場合、例えば2000Ωc
m以上の抵抗値を持つI層の基板10にP型拡散領域11及
びN型拡散領域12を形成した後、SiO2 などの絶縁性
の薄膜15を形成する。続いて、拡散領域とコンタクトを
取るための穴開けを行ない、電極のアルミニウム13及び
14を形成する。上述のように、アルミニウム13、14は拡
散領域の全面に形成されているが、一部に形成してその
部分でコンタクトを取るようにしてもよい。
【0007】図2及び図3に、別の実施例として、PI
Nダイオードパターンを渦巻き状に形成した例と、櫛状
形成した例を示す。図において、11はP型拡散領
域、12はN型拡散領域で、電極のアウミニウムパター
ンは省略している。 図2では、PINダイオードは、
2つの拡散領域が並行して渦巻き状のパターンをなして
形成されており、PINダイオードの順直列抵抗値は、
渦巻きの長さによって調整可能である。図3において
は、2つの拡散領域11、12を並行にして形成したコ
の字状パターンを複数個組み合わせて櫛状パターンを形
成している。そして、更に、2つの櫛状パターン(左側
の櫛状パターンと右側の櫛状パターン)を互いに対向配
置している。このとき、各櫛状パターンの櫛歯は相手の
櫛状パターンの櫛歯間に入り込んだ形となっている。図
4は、図3の実施例に対する比較例であり、図3では櫛
状パターンが2つの拡散領域11、12によって形成さ
れているのに対し、図4は単独の拡散領域で櫛状パター
ンが形成されているに過ぎない。
【0008】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
I層の距離を小さくし、かつ、効率よくPIN接合パタ
ーンを引き回すことができるので、チップ面積が大幅に
拡大することなく、順直列抵抗を小さくすることができ
る。さらに、PIN接合部分の長さを変えることで、接
合面積が変化し、任意の抵抗値を得ることができるとい
う長所もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施したPINダイオードの平面図
及び断面図
【図2】 パターンを渦巻き状にした例を示す図
【図3】 パターンを櫛状にした例を示す図
【図4】 パターンを櫛状にした別の例を示す図
【符号の説明】
10 I層基板 11 P型拡散領域 12 N型拡散領域 13 電極のアルミニウム 14 電極のアルミニウム 15 絶縁膜

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イントリンシック基板中に、P型拡散領域
    とN型拡散領域を等間隔に、かつ、並行して形成してパ
    ターンをなし、前記パターンは、コの字状であることを
    特徴とするPINダイオード。
  2. 【請求項2】イントリンシック基板中に、P型拡散領域
    とN型拡散領域を等間隔に、かつ、並行して形成してパ
    ターンをなし、前記パターンは、渦巻き状であることを
    特徴とするPINダイオード。
  3. 【請求項3】イントリンシック基板中に、P型拡散領域
    とN型拡散領域を等間隔に、かつ、並行に形成してコの
    字状パターンに成すとともに、該コの字状パターンを複
    数個組み合わせて櫛状パターンにしたことを特徴とする
    PINダイオード。
  4. 【請求項4】一対の櫛状パターンの櫛歯が互いに相手の
    櫛状パターンの櫛歯間に入り込むように一対の櫛状パタ
    ーンを対向配置したことを特徴とする請求項3に記載の
    PINダイオード。
JP3206397A 1991-07-22 1991-07-22 Pinダイオード Expired - Fee Related JP2801801B2 (ja)

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