JP2982435B2 - 抵抗器 - Google Patents

抵抗器

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JP2982435B2
JP2982435B2 JP3287101A JP28710191A JP2982435B2 JP 2982435 B2 JP2982435 B2 JP 2982435B2 JP 3287101 A JP3287101 A JP 3287101A JP 28710191 A JP28710191 A JP 28710191A JP 2982435 B2 JP2982435 B2 JP 2982435B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路における
拡散抵抗からなる抵抗器に関し、特に、その温度特性を
改善したものである。
【0002】
【従来の技術】シリコン基板上に、種々の素子を集積し
て形成する半導体集積回路装置において、抵抗器は拡散
抵抗によって形成されることがある。この拡散抵抗は、
シリコン基板或いはウェル領域の導電型と異なる導電型
の不純物を拡散させた領域によって構成され、拡散領域
の端部のPN接合により電気的に分離される。例えば、
バイポーラトランジスタと共に、拡散抵抗が形成される
場合では、ベース拡散やエミッタ拡散と同時に形成され
る。
【0003】図7は従来の拡散抵抗を示す概略的な平面
図である。例えばn型のシリコン基板71が半導体装置
に用いられるものとすると、拡散抵抗の領域は、p型の
拡散層72によって形成される。拡散層72の両端部は
略正方形の形状に拡げられたコンタクト領域73,73
とされ、このコンタクト領域73にコンタクトホール7
4,74が設けられて配線層に接続する。
【0004】この拡散抵抗の抵抗値は、主に拡散層72
のサイズやコンタクト抵抗等によって決定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の拡散
抵抗では、回路を動作させている温度が高くなるに従っ
て、その抵抗値が増大する。その為に、正常な回路動作
が妨げられると言う問題が発生する。
【0006】半導体集積回路における拡散抵抗の抵抗値
を可変とする技術については、例えば特開平2−197
162号公報に記載される技術も知られる。しかし、こ
れは電圧に応じて蛇行する拡散領域間の空乏層を変化さ
せ、段階的に抵抗値を変化させるに過ぎず、何ら温度特
性の改善を図るものではない。
【0007】そこで、本発明は上述の技術的な課題に鑑
み、拡散抵抗の温度特性を改善するような構造の抵抗器
の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の抵抗器は、一導電型の半導体基板に反対導
電型の拡散領域を有し、前記半導体基板と前記拡散領域
の間のpn接合が逆バイアスされるように電位が設定さ
れ、所定の温度以上で前記拡散領域中の離間した2点間
がパンチスルーし、その電流経路が変化することを特徴
とする。
【0009】
【作用】拡散領域中の離間した2点間がパンチスルーし
て電流経路が変化した時では、その抵抗値が変化する。
例えば電流経路の変化によって端子間の距離が短くなる
ような場合では、抵抗値が低いものに変化する。そこ
で、温度によって拡がる空乏層を利用して、本発明の抵
抗器では、所定の温度以上となった時にパンチスルーを
発生させる。このパンチスルーによって離間した2点間
にバイパスが形成され、温度上昇に応じて高抵抗化した
抵抗値を下げることができる。
【0010】
【実施例】本発明の好適な実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0011】〔第1の実施例〕本実施例は低温時と高温
時で異なる拡散領域が抵抗成分となる拡散抵抗型の抵抗
器の例である。
【0012】図1にその平面図を示すように、n型の半
導体基板1に反対導電型であるp型の不純物を拡散させ
た拡散領域2が形成される。なお、半導体基板はウェル
領域でも良い。その不純物を拡散させた拡散領域2のパ
ターンは、細い直線の帯状のパターンからなる主抵抗線
3と、その主抵抗線3の両端に略方形状のパターンで形
成された終端部4a,4bと、一方の終端部4bから延
在されたバイパス線5とから構成される。
【0013】主抵抗線3は、そのサイズすなわち長さと
幅及び深さによって所要の抵抗値を生成する領域であ
り、通常の動作温度において所要の抵抗値を示すように
設定されている。また、略方形状の終端部4a,4bは
配線層とコンタクトするための領域であり、図示しない
層間絶縁膜に形成されたコンタクトホール6,6を介し
て金属等の配線層と接続する。
【0014】バイパス線5はp型の拡散領域の一部であ
り、終端部4bから主抵抗線3と略平行に延在され、該
主抵抗線3の半分の長さの部分で主抵抗線3側に少し曲
げられたパターンとされて、その曲げられた部分は近接
部7とされる。この近接部7と主抵抗線3の間は平面パ
ターン上離間されているが、温度条件によってはパンチ
スルーが発生する。
【0015】図2は図1のII−II線断面である。n
型の半導体基板1の表面には、p型の拡散領域からなる
主抵抗線3と、p型の拡散領域からなるバイパス線5と
が形成されている。バイパス線5の主抵抗線3側の端部
が近接部7とされる。バイパス線5と主抵抗線3は、共
に半導体基板1との間で逆バイアスされ、図中破線で示
すような空乏層Dがpn接合部分に形成される。
【0016】このような本実施例の抵抗器では、温度が
上昇した場合にバイパス線5と主抵抗線3の各空乏層
D,Dが拡がって一体となり、ついにはパンチスルー現
象が発生する。このパンチスルー現象は、空乏層中の電
界によってキャリアが一方の拡散層から他方の拡散層に
向かって流れる現象であり、このパンチスルーによって
抵抗器の電流経路が変化して、抵抗値も変化する。
【0017】例えば、近接部7が主抵抗線3の略中央部
に最も近く配置されているものとすると、通常の動作状
態では、パンチスルー現象が発生しないために、主抵抗
線3のみが抵抗成分となり、温度tによって増加する抵
抗値R(t)が得られる。ところが、高温となり、空乏
層が拡がって近接部7でパンチスルーが発生した時で
は、バイパス線5も抵抗成分となる。この時、バイパス
線5自体の抵抗がR(t)/2であるとすると、その合
成抵抗Rtot は、3R(t)/4となり、パンチスルー
に基づく電流経路の変化によって、その抵抗値が低下す
る。
【0018】このような抵抗値の変化によって、高温度
時(t=t1 )には、全体の抵抗Rtot は3R(t1
/4で評価すれば良く、これが通常の温度(t=t0
の抵抗値R(t0 )と同程度であれば、温度変化が極め
て小さいことになり、温度特性が改善されていることに
なる。
【0019】図5は本実施例の温度特性を示す図であ
り、縦軸が抵抗値Rtot であり、横軸が温度Tである。
本実施例では、図中温度Tpでパンチスルーが発生し、
そのパンチスルーによって主抵抗線3の中央部と近接部
7が導通し、その抵抗値Rtotが3/4に低下する。こ
のため動作領域内における温度特性の変化を小さく抑え
ることが可能である。
【0020】〔第2の実施例〕本実施例の抵抗器は、第
1の実施例の変形例であり、バイパス線の一部が金属配
線層とされる例である。
【0021】図3にその平面図を示すように、n型の半
導体基板11に反対導電型であるp型の不純物を拡散さ
せた拡散領域12が形成される。なお、半導体基板はウ
ェル領域でも良い。その不純物を拡散させた拡散領域1
2のパターンは、細い直線の帯状のパターンからなる主
抵抗線13と、その主抵抗線3の両端に略方形状のパタ
ーンで形成された終端部14a,14bとからなる。そ
して、一方の終端部4bから延在された金属配線層から
なるバイパス線15が形成され、このバイパス線15は
第2拡散領域16に接続する。
【0022】主抵抗線13は、そのサイズすなわち長さ
と幅及び深さによって所要の抵抗値を生成する領域であ
り、通常の動作温度において所要の抵抗値を示すように
設定されている。また、略方形状の終端部14a,14
bは配線層とコンタクトするための領域であり、図示し
ない層間絶縁膜に形成されたコンタクトホール18,1
8を介して金属等の配線層と接続する。
【0023】バイパス線15は終端部14bからL字状
のパターンに形成された金属配線層からなり、例えばア
ルミニューム系の配線層からなる。バイパス線15は、
終端部14bの反対側の端部では、p型の不純物が拡散
されてなる第2拡散領域16に接続される。第2の拡散
領域16は略方形状のパターンを有し、その位置は主抵
抗線13の終端部14bから1/3で終端部14aから
2/3の位置に近接部17が配されるような位置とな
る。その近接部17と主抵抗線13の間は平面パターン
上離間されているが、温度条件によってはパンチスルー
が発生する。
【0024】図4は図3のIV−IV線断面である。n
型の半導体基板11の表面には、p型の拡散領域からな
る主抵抗線13と、金属配線層からなるバイパス線15
に接続されたp型の第2拡散領域16が形成されてい
る。第2拡散領域16の主抵抗線13側の端部が近接部
17とされる。第2拡散領域16と主抵抗線13は、共
に半導体基板11との間で逆バイアスされ、図中破線で
示すような空乏層Dがpn接合部分に形成される。
【0025】このような本実施例の抵抗器では、温度が
上昇した場合に第2拡散領域16と主抵抗線13の各空
乏層D,Dが拡がって一体となり、ついにはパンチスル
ー現象が発生し、第1の実施例と同様に、両者が導通し
て抵抗値が変化する。
【0026】例えば、通常の動作状態で主抵抗線13の
みが抵抗成分の場合には、その抵抗値はR(t)である
が、動作温度が高温となって近接部17でパンチスルー
が発生した時では、バイパス線15によって終端部14
bと短絡している近接部17と、主抵抗線13の最近部
が導通し、そのパンチスルーに基づく電流経路の変化に
よって、その抵抗値が2R(t)/3に低下する。
【0027】このような抵抗値の変化によって、高温度
時(t=t1 )には、全体の抵抗Rtot は2R(t1
/3で評価すれば良く、これが通常の温度(t=t0
の抵抗値R(t0 )と同程度であれば、温度変化が極め
て小さいことになり、温度特性が改善されていることに
なる。
【0028】図6は本実施例の温度特性を示す図であ
り、縦軸が抵抗値Rtot であり、横軸が温度Tである。
本実施例では、図中温度Tpでパンチスルーが発生し、
そのパンチスルーによって主抵抗線13の終端部14a
から2/3の部分と近接部17が導通し、その抵抗値R
tot が2/3に低下する。このため動作領域内における
温度特性の変化を小さく抑えることが可能である。
【0029】なお、上述の各実施例では、近接部7,1
7を主抵抗線の半分の位置や2/3の位置に配したが、
カバーする温度範囲に応じて、所要の位置に形成するこ
とが可能である。また、バイパス線の数やサイズ等は実
施例のものに限定されず、他のものに設定しても良い。
【0030】
【発明の効果】本発明の抵抗器では、高温時に拡散領域
中の離間した2点間がパンチスルーし、その電流経路が
変化して、全体の抵抗の低抵抗化を図ることができる。
このため、温度によって変動する抵抗値を所要の範囲内
に収めることができ、回路動作への悪影響を防止するこ
とができる。
【0031】また、当該抵抗器の温度特性が向上するた
めに、LSI製造工程における抵抗値のばらつきに対す
る許容範囲も拡大し、その結果、歩留りの向上も実現で
きることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の抵抗器の構造を示す平
面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の抵抗器の断面構造を示
す図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例の抵抗器の構造を示す平
面図である。
【図4】本発明の第2の実施例の抵抗器の断面構造を示
す図3のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例の抵抗器の温度特性を示
す特性図である。
【図6】本発明の第2の実施例の抵抗器の温度特性を示
す特性図である。
【図7】従来の拡散抵抗の一例を示す概略的な平面図で
ある。
【符号の説明】
1,11…半導体基板 2,12…拡散領域 3,13…主抵抗線 4a,4b,14a,14b…終端部 5,15…バイパス線 7,17…近接部 16…第2拡散領域

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一導電型の半導体基板に反対導電型の拡
    散領域を有し、前記半導体基板と前記拡散領域の間のp
    n接合が逆バイアスされるように電位が設定され、所定
    の温度以上で前記拡散領域中の離間した2点間がパンチ
    スルーし、その電流経路が変化することを特徴とする抵
    抗器。
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