JP2795863B2 - データ端末装置 - Google Patents

データ端末装置

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JP2795863B2
JP2795863B2 JP477589A JP477589A JP2795863B2 JP 2795863 B2 JP2795863 B2 JP 2795863B2 JP 477589 A JP477589 A JP 477589A JP 477589 A JP477589 A JP 477589A JP 2795863 B2 JP2795863 B2 JP 2795863B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、データを通信相手先との間で決定したパケ
ットサイズとウインドウサイズに基づきパケット通信手
順に従って送受信すると共に、パケット単位で伝送エラ
ーを検出して再送受するデータ端末装置に関する。
[従来の技術] 近年、各国において、電話や各種データ端末の情報を
デジタル形式で統一して伝送するISDN(Integrated ser
vises Digital Network)の構築が進められており、こ
れによる国際間通信も検討されている。この場合、各国
では、既存の電話網やデータ網を利用しながら、段階的
にISDNを形成してゆく計画がなされている。なお、日本
では、昭和63年4月より、一部の機能で通信サービスが
開始されている。
このようなISDNにより、国際間でデータ通信する場
合、通信相手国により、その国内の通信網の品質が異な
る一方、場合により通信衛星を使用するため通信距離も
様々になる。このため、データ伝送時のビットエラーレ
イト(Bit Error Rate;以下、BERと略す)も高低の差が
大きい。
一方、ISDNの基本インタフェースでは、64kbpsのデー
タ伝送速度を有し、これを利用して、例えば、G4ファク
シミリによる通信が行なえる。
このようなG4ファクシミリの通信は、CCITT勧告T.90
に各種プロトコルが規定されており、回線交換モードで
の通信時においても、規格IS08208に準拠したパケット
通信手順により、画情報を伝送する。
パケット通信手順では、通信開始時に、1つのデータ
パケットにセットするデータ量であるパケットサイズ
と、送信側が受信側からの応答を待たずにデータパケッ
トを連続送信できる個数であるウィンドウサイズとを、
伝送制御手順でネゴシエーションし、その後、データ伝
送を実行する。
第7図(a)は、このデータ伝送の一例を示したもの
で、送信側は、情報転送コマンドI0〜Inのそれぞれに、
上記パケットサイズに相当する送信データをセットして
順次送信する。
例えば、いま、受信側は、情報転送コマンドI1で、デ
ータエラーを検知したとすると、その受信データは破棄
される。そして、次の情報転送コマンドI2を受信したと
ころで、情報転送コマンドI1の受信データが得られない
ので、その旨を示すリジェクトレスポンスREJを返送す
る。送信側は、リジェクトレスポンスREJを受信する
と、この場合、送信中の情報転送コマンドI3の送出終了
後、情報転送コマンドI1より再送を実行する。
このように、情報フレームI1の1つに伝送エラーが発
生すると、その1フレームから再送しているため、この
例では、受信側は、情報転送コマンドI0とI1を正しく受
信するのに時間T1を要している。
ここで、いま、1つの情報転送コマンドIiにセットす
るパケットサイズを小さく設定して、上記と同様に1回
伝送エラーが発生したとする。この場合、同図(b)に
示すように、1フレームの再送時間が短いことにより、
受信側は、上記と同一のデータ量を、上記時間T1より短
い時間T2で受信できる。
従って、パケット通信手順では、BERが大きい場合、
パケットサイズが小さい方が、データ伝送時間が短縮さ
れ、効率よく通信できる。
一方、同図(c)は、通信衛星回線などを利用し、送
信側が信号を送信してから受信側が受信するまでの伝送
遅延時間T3が長い場合を示している。送信側は、情報転
送コマンドIi送出後、受信側からの応答を受信するの
に、少なくとも、上記伝送遅延時間T3の2倍の時間が必
要になる。従って、送信側は、ウィンドウサイズが大き
い方が、受信側からの応答を確認しないで、多量のデー
タを連続送信できるため、伝送効率が良くなる。
ところで、このような端末装置の送信側は、送信する
データをバッファメモリに一時格納して、受信側からの
応答を確認しながら送信する一方、受信側は、順次受信
するデータをバッファメモリに一時格納して、所定の応
答を行なうというフロー制御を実行する。
一般に、上記バッファメモリは、一定の記憶容量を有
する複数のブロックより構成されている。そして、各ブ
ロックには、パケットサイズである1パケットごとの伝
送データを格納し、ウィンドウサイズ分の個数のブロッ
クを使用する。
このように、バッファメモリは、一定の容量を有して
いるため、従来の端末装置は、上記パケットサイズとウ
ィンドウサイズの設定可能な最大値が固定されていた。
[発明が解決しようとする課題] ここで、例えば、表1に示すように、パケットサイズ
psが、発呼側512バイト、着呼側1024バイトであり、ウ
ィンドウサイズwsが、発呼側20、着呼側10であったとす
る。この両者が通信する場合、伝送手順のネゴシエーシ
ョンにより、パケットサイズpsは512バイト、ウィンド
ウサイズwsは10というように、それぞれ小さい方の値に
設定される。
このため、従来は、通信時に通信回線のBERの大小や
遅延時間など、使用する通信回線の特性に応じて、効率
の良いデータ伝送が行なえないという問題があった。
また、例えば、上記の発呼側の場合、512バイトの記
憶容量を有するブロックが20個配列されて形成されたバ
ッファメモリを備えていることになる。ところが、着呼
側とのネゴシエーションで、パケットサイズpsは512バ
イト、ウィンドウサイズwsは10に決定されるので、デー
タ伝送実行の際に、バッファメモリは、10ブロックしか
使用されなくなる。また、着呼側の場合、1024バイトの
記憶容量を有する1ブロック内の半分しか使用されなく
なる。
このように、従来は、フロー制御用に備えているバッ
ファメモリは、記憶容量の合計が同一でも、1ブロック
の容量やブロック数が異なると、せっかく備えているメ
モリが有効に利用されないという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決し、効率の良いデータ伝
送が行なえるデータ端末装置の通信方式、およびメモリ
を有効利用することができるフレームデータ用バッファ
メモリを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、データを通信相手先との間で決定したパケ
ットサイズとウインドウサイズに基づきパケット通信手
順に従って送受信すると共に、パケット単位で伝送エラ
ーを検出して再送受するデータ端末装置において、送信
側は、予め各通信相手先に対する使用通信回線特性に応
じた所望のパケットサイズとウインドウサイズの各通信
パラメータを設定しておき、交信時に前記通信相手先に
その設定されたパケットサイズとウインドウサイズを通
知すると共に、送信するデータを格納するメモリをその
通知したパケットサイズに相当する各ブロックに分割す
ると共に通知したウインドウサイズ分の個数のブロック
を形成して、それらの各ブロックに前記データを順次記
憶した後、そのデータを順次読み出し送信するように構
成とする一方、受信側は、通信相手先から通知されるパ
ケットサイズとウインドウサイズの各通信パラメータを
そのまま前記通信相手先に応答通知し、受信するデータ
を格納するメモリをその通知したパケットサイズに相当
する各ブロックに分割すると共に通知したウインドウサ
イズ分の個数のブロックを形成し、通信相手先より送信
されてくるデータをその分割された前記メモリの各ブロ
ックに順次記憶するように構成したものである。
[作用] 発呼側オペレータは、通信相手先ごとに、例えば、BE
Rが大きいときにはパケットサイズを小さくし、伝送遅
延時間が大きいときには、ウィンドウサイズを大きくす
るというように、通信回線の特性に応じたパケットサイ
ズとウィンドウサイズとを設定しておくと、その設定値
によりデータ伝送が実行されるので、効率の良いデータ
伝送が行なえるようになる。
また、バッファメモリを、相手先端末装置のパケット
サイズに合せたブロックに分割することができるので、
自装置と相手先装置のバッファメモリの容量が、同一あ
るいは相手先が大きい場合には、メモリをフルに利用す
ることができる一方、相手先が小さい場合でも、メモリ
を最大限有効に利用することができる。
[実施例] 以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施例を詳
細に説明する。
第1図は、本発明の一実施例に係るファクシミリ装置
のブロック構成図を示したものである。図において、シ
ステム制御部1は、マイクロコンピュータシステムから
構成され、この装置内の各部を制御するものである。ス
キャナ2は原稿画像を読み取って画情報を取り出すもの
で、プロッタ3は画情報を記録紙に記録するものであ
る。符号化復号化部4は、画情報のデータ圧縮のための
符号化、および元のデータに戻すための復号化を行なう
ものである。操作表示部5は、各種表示器および操作キ
ーなどを備え、装置状態や操作ガイダンスを表示すると
共に、オペレータが装置に対して各種操作を行なうもの
である。通信制御部6は、所定の手順でISDNに対して各
種信号を送受信するもので、共有メモリ7は転送データ
を一時格納するものである。システムバス8は、システ
ム制御部1、スキャナ2、プロッタ3、符号化復号化部
4、操作表示部5、共有メモリ7など接続されており、
それぞれの間でデータ転送するためのものである。ま
た、システムバス8側と通信制御部6とのデータ転送
は、共有メモリ7を介して行なわれるようになってい
る。
通信制御部6内において、CPU6aは、通信制御を行な
うもので、ROM6bは、その制御プログラムを格納するも
のである。
通信パラメータ記憶部6cは、短縮ダイヤル番号に対応
して、相手先ISDNアドレスの他、通信時に設定するパケ
ットサイズやウィンドウサイズを記憶するものである。
共通バッファメモリ6dは、データリンクリイヤーにお
いて、画情報データをフロー制御しながら送受信するた
めに、その画情報データを一時格納するものである。こ
の内部のブロックメモリBMは、パケットサイズの複数ブ
ロックに分割されて、ウィンドウサイズ分のブッロク数
が形成されるメモリである。アドレステーブルATは、そ
のブロックごとのメモリアドレスとブロック番号との対
応を記憶するものである。
ISDNインタフェース6eは、スーザ・網インタフェース
のレイヤ1の機能を有し、S/T点として規定されている
インタフェースで網終端装置NTに接続されて、信号を入
出力するものである。LAPDコントローラ6fは、レイヤ2,
3の機能を有し、DチャネルでのLAP(Link Access Prot
ocol)を実行するものである。LAPBコントローラ6gは、
BチャネルでLAPを実行し、所定の手順で画情報を伝送
するものである。
ローカルバス6hは、通信制御部6内の各部の間でデー
タ転送するためのものである。
以上の構成で、本実施例のファクシミリ装置は、短縮
ダイヤル機能を有しており、オペレータは、最初に、所
定の手順で、この短縮ダイヤルの登録処理を実行する。
表2は、この短縮ダイヤルの登録処理による登録内容
を示したもので、短縮ダイヤル番号「00」〜「nn」まで
の各番号iに対して、それぞれ、相手先名称ai、相手先
ISDN番号とサブアドレスである相手先アドレスbi、パケ
ットサイズci、およびウィンドウサイズdiを登録してい
る。
上記パケットサイズciおよびウィンドウサイズdiは、
オペレータが所望の値を設定するもので、例えば、相手
先が、外国で通信回線のBERが大きい場合、上記パケッ
トサイズciを小さく設定する。また衛星通信回線を使用
し、伝送遅延時間が大きい場合には、ウィンドウサイズ
diを大きく設定する。
このように設定された各種データは、通信パラメータ
として、通信パラメータ記憶部6cに格納される。
次に、本実施例のファクシミリ装置相互間での通信動
作を説明する。
第2図は、この場合の両者間の伝送制御手順の一部を
示したもので、最初に、発呼側は、ISDN(以下、網とい
う)に、回線交換モードに設定した呼設定メッセージ
「SETUP」を送出して発呼する。
網は、この呼設定メッセージ「SETUP」を着呼側に送
出する一方、呼設定受付メッセージ「CALL PROC」を発
呼側に返送する。
着呼側は、呼設定メッセージ「SETUP」を受信する
と、応答メッセージ「CONN」を送出し、網は、その応答
メッセージ「CONN」を発呼側に送出する一方、応答確認
メッセセージ「CONN ACK」を返送する。発呼側は、上記
応答メッセージ「CONN」を受信する。
これにより、両者の間でBチャネル上の通信リンクが
形成され、そのBチャネル上で、IS08208に準拠したパ
ケット通信手順を実行する。すなわち、発呼側は、デー
タリンクレイヤの手順として、SABMEコマンドを送出
し、着呼側からUAレスポンスを受信する。
次に、発呼側は、ネットワークレイヤの手順として、
リスタート要求パケットSQを送出し、リスタート確認パ
ケットSFを受信すると共に、発呼要求パケットCRを送出
して、着呼受付パケットCAを受信する。この発呼要求パ
ケットCRと着呼受付パケットCAのやり取りで、パケット
サイズとウィンドウサイズを決定する。
次いで、トランスポートレイヤの手順として、トラン
スポート接続要求TCRブロックを送出し、トランスポー
ト接続受付TCAブロックを受信する。このブロックのや
り取りで、トランスポートデータブロックサイズを決定
するが、本実施例では、このトランスポートデータブロ
ックサイズは、上記パケットサイズと同一値に設定する
ものとする。
この後、セッションレイヤ,ドキュメントレイヤの所
定の手順を実行し、送信側は、画情報データを上記トラ
ンスポートデータブロックサイズずつ順次伝送する。
以上のような伝送動作を実行する場合、発呼側では、
第3図(a)に示すように、オペレータは、短縮ダイヤ
ルにより発信操作する(処理101)。
ファクシミリ装置は、この発信操作が行なわれると、
まず、通信パラメータ記憶部6cより、その短縮ダイヤル
番号に対応する通信パラメータを読み出す(処理10
3)。
次いで、その通信パラメータで示される相手先ISDNア
ドレスに発呼して、呼接続を行なう(処理103)。
この後、Bチャネル上で、各レイヤの所定の伝送制御
手順を実行する。この場合、ネットワークリイヤの手順
において、発呼要求パケットCRには、その通信パラメー
タとして記憶しているパケットサイズpsとウィンドウサ
イズwsとをセットして送出する(処理104)。
一方、着呼側は、同図(b)に示すように、呼接続し
て(処理201)、所定の伝送制御手順を実行するが、上
記発呼要求パケットCRにより、パケットサイズpsとウィ
ンドウサイズwsとが通知されると、通知されたそれらの
値をそのまま着呼受付パケットCAにセットして応答する
(処理202)。
そして、応答したパケットサイズpsとウィンドウサイ
ズwsとに従って、共通バッファメモリ6dのブロックサイ
ズを割り付ける。
一方、発呼側も、着呼受付パケットCAを受信して、共
通バッファメモリ6dを同様に割り付ける。
いま、例えば、発呼側,着呼側とも国内で、回線のBE
Rが小さく、パケットサイズpsが「2048」バイト、ウィ
ンドウサイズwsが「10」に設定されていたとすると、第
4図(a)に示すように、共通バッファメモリ6dの内の
ブロックメモリBMは、メモリ領域が2048バイトずつブロ
ック1〜10に分割される。また、同図(b)に示すよう
に、ブロック1〜10のブロックメモリBMの先頭アドレス
を示すアドレステーブルATが形成される。
また、例えば、発呼側と着呼側とが国際通信する場合
で、回線のBERが大きく、パケットサイズpsが「512」バ
イト、ウィンドウサイズwsが「40」に設定されていたと
すると、第5図(a),(b)に示すように、ブロック
メモリBMは、メモリ領域が512バイトずつブロック1〜4
0に分割され、ブロック1〜40の各先頭アドレスを示す
アドレステーブルATが形成される。
本実施例では、ブロックメモリBMは、20480バイトの
容量を有しているので、パケットサイズps,ウィンドウ
サイズwsが、ps×ws≦20480を満足すれば、他の値でも
同様に割り付けることができる(以上、処理105、処理2
03)。
この後、発呼側は、前述の手順を実行し、ドキュメン
トレイヤにおける所定の手順で、画情報データを送信す
る。すなわち、スキャナ2で画情報データを読み取っ
て、符号化復号化部4で復号化し、共有メモリ7を介し
て、共通バッファメモリ6dのブロックメモリBMに順次転
送する。
その画情報データは、順次読み出されて、LAPBコント
ローラ6gを介してISDNインタフェース6eより送信され
る。
この場合、データリンクレイヤでは、画情報データ
を、情報転送コマンドにパケットサイズps分ずつセット
して順次送信する。また、リジェクトレスポンスREJの
応答を受信すると、所定の情報転送コマンドから再送信
する。
第6図は、このように画情報データを送信する際の共
通バッファメモリ6dの制御動作を示している。すなわ
ち、このメモリ制御は、データリンクレイヤが実行する
もので、送信する画情報データを共通バッファメモリ6d
に格納する場合、あるいは送信する場合、それぞれ上位
レイヤより書込要求あるいは読出要求を受ける。
なお、ブロックメモリBM内の画情報データの格納状態
を示すために、画情報データを格納した最終ブロック番
号を示す書込ポインタPwと、読み出した最終ブロック番
号を示す読出ポインタPrとが設けられ、初期時には、書
込ポインタPwおよび読出ポインタPrは、共に「0」に初
期設定される。
このメモリ制御では、まず、上記書込/読出要求を監
視しており(処理301、処理301のNより処理302、処理3
02のNより処理301へ)、画情報データの書込要求を受
けると(処理301のY)、書込ポインタPwを+1し、そ
の+1した値がウィンドウサイズws以下の場合はそのま
まにする一方、また、その値を越えている場合には、
「1」に戻すというように、書込ポインタPwを1つ進め
る(処理303)。
次に、アドレステーブルATから、その書込ポインタPw
に対応するブロックメモリBMのアドレスを読み出し(処
理304)、そのアドレスに、画情報データを格納する
(処理305)。
この後、書込ポインタPwと読出ポインタPrとを比較し
(処理306)、両者が不一致の場合(処理306のN)、エ
ンプティフラグをチェックする(処理307)。このエン
プティフラグは、ブロックメモリBM内の格納した画情報
データを全て読み出したときに、セットされるものであ
る。ここで、そのエンプティフラグがオフされている場
合(処理307のN)、上記処理301に戻る。
このようにして、送信する画情報データが順次ブロッ
クメモリBM内に格納される。そして、もし、書込ポイン
タPwと読出ポインタPrとが一致するまで格納された場合
には(処理306のY)、メモリフルフラグをオンにする
(処理308)。画情報データの書き込み状態を管理する
上位レイヤは、このメモリフルフラグのオンにより、例
えば、スキャナ2の画像読み取りを一時停止して、書込
要求を行なわないように作動する。
一方、画情報データの読出要求を受けると(処理302
のY)、書込ポインタPwと読出ポインタPrとを比較し
(処理309)、両者が不一致の場合(処理309のN)、読
出ポインタPrを1つ進める(処理310)。そして、アド
レステーブルATより、その読出ポインタPrの対応するブ
ロックメモリBMのアドレスを読み出して(処理311)、
そのブロックメモリBMのアドレスから画情報データを読
み出し、情報転送コンマドにより相手先に送信する(処
理312)。
次いで、メモリフルフラグをチェックし(処理31
3)、メモリフルフラグがオンしているときには(処理3
13のY)、それをオフした後(処理314)、処理301に戻
り、オフしているときには、直ちに処理301に戻る。
このようにして、各ブロックの画情報が読み出され
て、順次相手先に送信される。そして、格納された画情
報データを全て読み出し、書込ポインタPwと読出ポイン
タPrとが一致すると(処理309のY)、メモリエンプテ
ィフラグをオンして(処理315)、処理301に戻る。上位
レイヤは、このメモリエンプティフラグがオンすると、
画情報の送信を一時停止する。
また、この後、画情報データの書込動作を実行した場
合、メモリエンプティフラグのオンを判別し(処理307
のY)、そこでメモリエンプティフラグをオフする(処
理316)。そして、先に書込要求を受けた際に、書き込
みできなかった画情報データの書込動作を実行する(処
理310へ)。
一方、受信側となる着呼側では、送信された画情報デ
ータは、ISDNインタフェース6eを介して、LAPBコントロ
ーラ6gより取り出し、共通バッファメモリ6dに順次格納
する。また、これに並行して、格納された画情報データ
を順次読み出して、共有メモリ7を介して、符号化復号
化部4に転送して、復号化する。その復号化した画情報
データをプロッタ3により受信画像として記録する。
この場合、データリンクレイヤでは、各情報転送コマ
ンドにより、パケットサイズps単位で画情報データを順
次受信して、共通バッファメモリ6dに格納する。そし
て、伝送エラーをチェックし、エラーがなければ、受信
可レスポンスRRを送出する一方、エラーの発生等により
受信フレームのシーケンス番号の順序がくるうと、リジ
ェクトレスポンスREJを送出する。
画情報データを共通バッファメモリ6dに格納する場
合、および読み出す場合には、第6図の場合と同様のメ
モリ制御を実行する。なお、この場合、メモリフルフラ
グをオンすると、上位レイヤは送信側に受信不可パケッ
トRNRが送出する一方、その後、メモリフルフラグをオ
フにすると、受信可パケットRRを送出するように動作す
る。
以上のように、本実施例では、共通バッファメモリ6d
のブロックメモリBMは、一定容量のメモリであるが、任
意のパケットサイズpsとウィンドウサイズwsとに対応す
るブロックに分割すると共に、各ブロックのアドレスを
示すアドレステーブルATを作成して、バッファメモリを
形成している。これにより、どのようなパケットサイズ
psとウィンドウサイズwsが設定されても、送信側と受信
側の両者が、同一構成のバッファメモリを使用すること
ができ、一定容量のメモリを有効利用することができる
ようになる。
また、発呼側は、短縮ダイヤル番号に対応して、相手
先ISDNアドレスの他、パケットサイズpsとウィンドウサ
イズwsとを通信パラメータとして設定しておき、相手先
へに発呼時には、対応するパケットサイズpsとウィンド
ウサイズwsとを発呼要求パケットCRにセットして着呼側
に送出し、着呼側は、通知された各値を着呼受付パケッ
トCAにセットして送出して、その値で、両者が所定のデ
ータ伝送を実行するようにしている。
これにより、通信回線のBERが大きい場合には、パケ
ットサイズpsを小さくしたり、伝送遅延時間が大きい場
合には、ウィンドウサイズwsを大きくするなど、発呼側
が、各相手先の回線条件に応じて設定した条件で、デー
タ伝送が実行されるので、短時間で効率のよいデータ伝
送を実行できるようになる。
なお、以上の実施例では、発呼側と着呼側が共に、本
案の機能を有する場合について説明したが、発呼側のみ
が本案の機能を有する場合においても、着呼側が設定し
うるパケットサイズpsとウィンドウサイズwsの値が大き
い場合には、発呼側が設定したパケットサイズpsとウィ
ンドウサイズwsの値に決定されるので、この場合、同様
の効果が得られる。
また、パケットサイズpsとウィンドウサイズwsは、短
縮ダイヤル登録の際に、相手先ごとに設定するようにし
たが、ワンタッチダイヤルの場合においても同様であ
り、また、オペレータが発信操作の際に、その都度任意
に設定するようにしてもよい。
さらに、本発明は、ISDNに限らず他のデータ通信網を
利用する場合においても、また、ファクシミリ装置に限
らず、他の各種データ端末装置の場合においても、同様
に適用できることはいうまでもない。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、発呼側は、発呼時
に、予め通信回線の特性に応じて設定したパケットサイ
ズとウィンドウサイズの各値を着呼側に通知し、着呼側
は、通知された各値をそのまま応答するようにしたの
で、上記設定値によりデータ伝送が実行され、効率の良
いデータ伝送が行なえるようになる。また、バッファメ
モリは、一定の記憶容量を有するメモリを、任意のパケ
ットサイズとウィンドウサイズに応じて分割して使用す
るようにしたので、相手先端末装置の設定値に合せるこ
とができるため、一定容量のメモリを有効に利用するこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るファクシミリ装置のブ
ロック構成図、第2図は発呼側と着呼側間の伝送制御手
順のシーケンス図、第3図(a)は発呼側の動作フロー
チャート、同図(b)は着呼側の動作フローチャート、
第4図(a),第5図(a)はブロックメモリの割り付
け例を示す説明図、第4図(b),第5図(b)はアド
レステーブルの記憶内容の例を示す説明図、第6図は共
通バッファメモリの制御動作を示すフローチャート、第
7図(a)〜(c)はデータの伝送手順を示すタイムチ
ャートである。 1……システム制御部、2……スキャナ、3……プロッ
タ、4……符号化復号化部、5……操作表示部、6……
通信制御部、6a……CPU、6b……ROM、6c……通信パラメ
ータ記憶部、6d……共通バッファメモリ、6e……ISDNイ
ンタフェース、6f……LAPDコントローラ、6g……LAPBコ
ントローラ、6h……ローカルバス、7……共有メモリ、
BM……ブロックメモリ、AT……アドレステーブル。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データを通信相手先との間で決定したパケ
    ットサイズとウインドウサイズに基づきパケット通信手
    順に従って送受信すると共に、パケット単位で伝送エラ
    ーを検出して再送受するデータ端末装置において、 予め各通信相手先に対する使用通信回線特性に応じた所
    望のパケットサイズとウインドウサイズの各通信パラメ
    ータを設定する通信パラメータ設定手段と、 前記通信相手先に前記通信パラメータ設定手段で設定さ
    れたパケットサイズとウインドウサイズを通知する通知
    手段と、 送信するデータを格納するメモリを前記通信相手先に通
    知したパケットサイズに相当する各ブロックに分割する
    と共に前記通信相手先に通知したウインドウサイズ分の
    個数のブロックを形成するメモリ分割手段と、 前記メモリ分割手段により分割された前記メモリの各ブ
    ロックに前記データを順次記憶するデータ記憶手段と、 当該メモリの各ブロックに記憶されたデータを順次読み
    出し送信するデータ送信手段とを備えたことを特徴とす
    るデータ端末装置。
  2. 【請求項2】データを通信相手先との間で決定したパケ
    ットサイズとウインドウサイズに基づきパケット通信手
    順に従って送受信すると共に、パケット単位で伝送エラ
    ーを検出して再送受するデータ端末装置において、 通信相手先から通知されるパケットサイズとウインドウ
    サイズの各通信パラメータをそのまま前記通信相手先に
    応答通知する通信パラメータ応答手段と、 受信するデータを格納するメモリを前記通信相手先より
    通知されたパケットサイズに相当する各ブロックに分割
    すると共に前記通信相手先より通知されたウインドウサ
    イズ分の個数のブロックを形成するメモリ分割手段と、 前記通信相手先より送信されてくるデータを前記メモリ
    分割手段により分割された前記メモリの各ブロックに順
    次記憶するデータ記憶手段とを備えたことを特徴とする
    データ端末装置。
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