JPS6355265B2

JPS6355265B2 -

Info

Publication number: JPS6355265B2
Application number: JP55109317A
Authority: JP
Inventors: Koichiro Yamaguchi; Hiroshi Yamagishi
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1980-08-11
Filing date: 1980-08-11
Publication date: 1988-11-01
Also published as: JPS5735458A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、データ・電話複合通信網において、
データ通信と電話通信とで通信回線を共用する通
信回線共用方式に関するものである。

一般に、この種の通信回線共用方式は、従来か
ら、通信回線の両端の交換局側にセレクタスイツ
チを設け、必要に応じて、これをデータ通信側、
電話通信側に切替え、それぞれの通信を行うとい
うものが多い。

この場合、一方の交換局が電話交換機のみで、
その交換局に所属するデータ端末が直接に通信回
線に接続されているもの（以下、電話交換局とい
う。）であるとき、その電話交換局にはデータ通
信用の蓄積装置がないので、次のような問題があ
る。

すなわち、電話交換機、データ交換機（例え
ば、バケツト交換機）が併置されている他の交換
局（以下、単に併置局という。）から上記データ
端末宛に、データ通信に係る大量のデータを連続
して転送すべき要求があると、上記のごとき着信
側の電話交換局には蓄積装置がないので、電話通
信の要求が発生しても、そのデータ転送を途中で
中止し、通信回線を電話通信側に切替え、その終
了後、再びデータ通信を続行するということがで
きない。

したがつて、そのような場合には、実時間性が
必要な電話通信要求が、すべてブロツクされてし
まい、緊急連絡その他重要な連絡に大きな支障を
与えることになる。

一方、何らの対策を施さずに電話通信のみを優
先すると、データ通信に支障を与えることにな
る。

本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をな
くし、実時間性が必要な電話通信を優先しても、
データ通信に支障を与えないようにした通信回線
共用方式を提供することにある。

本発明の特徴は、併置局から電話交換局へのデ
ータ通信中に、電話通信の要求が発生した場合、
そのデータ通信を途中放棄して電話通信を行わし
め、当該データ端末には途中放棄表示をせしめ、
その電話通信の終了後、当該データ通信に係るメ
ツセージを最初から再送するごとくした通信回線
共用方式にある。

以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。

図は、本発明に係る通信回線共用方式の一実施
例の中継方式図である。

ここで、１Ａ，１Ｂは、併置局Ａ、電話交換局
Ｂに収容されている電話機、２Ａ，２Ｂは、同デ
ータ端末に係るフアクシミリ端末、３Ａ，３Ｂ
は、併置局Ａ、電話交換局Ｂの電話交換機、４
Ａ，４Ｂは、同セレクタスイツチ、５Ａ，５Ｂ
は、同データ通信用のモデム、６は、併置局Ａの
データ交換機に係るバケツト交換機、７は、その
蓄積装置、８は、併置局Ａ、電話交換局Ｂ間の通
信回線、９は、着端末における記録紙、１０は、
その途中放棄表示である。

まず、セレクタスイツチ４Ａ，４Ｂがデータ通
信側に切替えられており、あらかじめ、フアクシ
ミリ端末２Ａからフアクシミリ端末２Ｂへのデー
タが大量に蓄積装置７に格納されているものとす
る。

この場合、バケツト交換機６は、これを取出
し、モデム５Ａ、セレクタスイツチ４Ａ、通信回
線８、セレクタスイツチ４Ｂ、モデム５Ｂを通
し、着端末であるフアクシミリ端末２Ｂへ連続的
にデータ（メツセージ）転送を行う。

このデータ転送途中に、電話機１Ａがオフフツ
クされて電話通信要求が発生し、電話機１Ｂの番
号のダイヤルが行われると、電話交換機３Ａは、
これを検出・識別し、その情報をバケツト交換機
６に伝える。

バケツト交換機６は、その情報が現在通信中の
通信回線８に係る電話通信要求であることを識別
すると、直ちに、またはデータの区切りで、セレ
クタスイツチ４Ａ，４Ｂを電話通信側に切替える
ように制御する。

これにより、公知のごとく、電話機１Ａ，１Ｂ
間は、電話交換機３Ａ，３Ｂ、セレクタスイツチ
４Ａ，４Ｂおよび通信回線８を通して接続され、
所望の通話が相互間で行われる。

バケツト交換機６とフアクシミリ端末２Ｂとの
間では、そのメツセージ（バケツト）の転送は、
一般に、ハイレベル伝送制御手順（HDLC手順）
に従つて行われる。

すなわち、バケツト交換機６からのメツセージ
（バケツト）送出ごとに、これを受信したフアク
シミリ端末２Ｂから確認応答が返送される。

本実施例においては、上述のごとく、通信回線
８が電話通信側に切替えられ、メツセージ（バケ
ツト）送出・受信が中断された場合には、フアク
シミリ端末２Ｂは、リトライ信号（例えば、上記
確認応答と同様な形式のもの）を所定周期で所定
回数だけ返送し、それでも、メツセージ（バケツ
ト）が受信されないとき（リトライタイムアウト
のとき）、今まで受信したメツセージが途中放棄
されたものとみなし、その時までに記録紙９に出
力されている電文は完全なものでないことを利用
者に知らせるため、当該電文が無効である旨の途
中放棄表示１０を出力・印字する。

この途中放棄表示１０は、特殊な記号（例え
ば、花文字等を連続印字したもの）でもよいが、
通常の電文と判別しにくく、また、文字発生コス
ト高となるので、帯域圧縮コード等により、幅の
広い黒帯状印字（例えば、約１cm幅のもの）とし
て、利用者に判別を容易とし、また、経済的に印
字しうるようにする。

バケツト交換６は、その後、電話交換機３Ａか
らの情報によつて電話通信の終了を知ると、セレ
クタスイツチ４Ａ，４Ｂを元に戻し、途中放棄し
たメツセージを最初から改めて再送する。

なお、このメツセージ再送は、回線障害などの
場合と同様に、通信回線８が電話通信側に切替え
られた後、フアクシミリ端末２Ｂから確認応答が
得られないことにより、バケツト交換機６からも
リトライ信号を所定周期で所定回数だけ送出し、
それでも、フアクシミリ端末２Ｂから応答が得ら
れないときは、通常の電話通信に必要な時間のメ
ツセージ再送タイミングをとつた後、行うように
してもよい。

以上、詳細に説明したように、本発明によれ
ば、実時間性が必要な電話通信を優先しても、容
易に、データ通信のメツセージの途中放棄を判別
させた上、その再送をすることができるので、通
信回線を有効に利用し、データ・電話複合通信網
のサービス性、効率の向上に顕著な効果が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

図は、本発明に係る通信回線共用方式の一実施
例の中継方式図である。１Ａ，１Ｂ……電話機、２Ａ，２Ｂ……フアク
シミリ端末、３Ａ，３Ｂ……電話交換機、４Ａ，
４Ｂ……セレクタスイツチ、５Ａ，５Ｂ……モデ
ム、６……バケツト交換機、７……蓄積装置、８
……通信回線、９……記録紙、１０……途中放棄
表示。

Claims

【特許請求の範囲】

１データ・電話複合通信網の通信回線共用方式
において、併置局から電話交換局のデータ端末へ
データ通信に係るメツセージ送信中に、電話通信
の要求が発生した場合、該併置局のデータ交換機
の制御により、当該通信回線を電話通信側に切替
え、当該データ通信を途中放棄して電話通信を行
わしめるとともに、当該データ端末は、リトライ
タイムアウトにより、所定の途中放棄表示を出力
し、当該データ交換機は、当該電話通信の終了を
識別した後、当該通信回線をデータ通信側に切替
え、当該データ通信に係るメツセージを最初から
再送しうるごとくすることを特徴とする通信回線
共用方式。