JP2795845B2 - 液晶パネル駆動装置 - Google Patents
液晶パネル駆動装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、液晶テレビ用の液晶パネル駆動装置に関す
るものである。 〔従来の技術〕 従来より、液晶テレビは、CRTテレビとは異なり、垂
直振幅の調整をする必要がない。それは、液晶パネルの
コモン電極本数が、映像走査線の約240本（１フレーム
あたり480本、１フィールドでは240本。）に対してその
整数分の一弱の110本、220本などに設定され、各々対応
する映像走査線を予定された位置に正確に表示している
からである。 従って、例えばコモン電極数が220本ならば対応する
映像走査線は１本づつ（１フィールドあたり。）であ
り、110本ならば２本づつということになる。 一方、最近では、マルチプレックス駆動の分割数を減
らすためにそれぞれの表示する映像走査線本数を増や
し、隣合った電極同士が互いに重畳する形で同じ映像走
査線を表示するいわゆる畳み込み走査方式が採られるよ
うになってきている。 例えば、コモン電極数が220本の場合、第１のコモン
電極は映像走査線の１、２番目（１フィールド内での順
番）を、第２の電極は２、３番目を、第３の電極は３、
４番目をというように、各電極が表示する映像走査線数
を増やし、選択期間を長くして分割数を下げ、コントラ
ストを上げようとするものである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、液晶テレビは垂直振幅調整が不要である反
面、PAL/SECAM方式など映像走査線本数が多い他方式の
ビデオ信号には対応できず、全く別に専用の液晶パネル
を作らなくてはならないという問題があった。 また、上記の畳み込み走査方式はコントラストを向上
するのには効果がある反面、分解能を犠牲にするという
欠点を持っており、どちらを採っても、一般ユーザー個
人々々の好みに合っているとは限らず、また、放送内
容、使用環境に合っているとは限らないという問題があ
った。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、複数のコモン電極と複数の信号電極を有す
る液晶パネルが設けられ、前記コモン電極がドライブ信
号により順に選択され、ビデオ信号あるいはそのA/D変
換データに基づいて前記信号電極にセグメント信号が与
えられる液晶パネル駆動装置において、 １つのコモン電極に複数の映像走査線を順に与え且つ
１つの映像走査線で複数のコモン電極を同時に選択する
ようにコモン電極を駆動する駆動手段と、各コモン電極
に同時に与えられる映像走査線数を基本重畳数としたと
きにこの基本重畳数を設定して前記駆動手段を通常は前
記基本重畳数に基づいて動作させる重畳数設定手段と、
ビデオ信号の映像走査線本数とコモン電極数との差に基
づき、所定のタイミングで一時的に、いずれかのコモン
電極に重畳される映像走査線の数を減少させまたは増加
する重畳数切換手段と、が設けられていることを特徴と
するものである。 さらに、前記構成に加えて、ビデオ信号の種類による
前記映像走査線本数の違いを判断して前記重畳数切換手
段を切換制御する制御手段が設けられ、 あるいは、外部スイッチによって前記重畳数切換手段
を切換制御する制御手段が設けられていることを特徴と
するものである。 〔実施例〕 第１図は、本発明の液晶パネル駆動装置の一例を示す
回路ブロック図である。 １は制御回路であり、デジタル信号を作成するための
基準クロックP0を発生する基準発振器11と、ビデオ信号
から同期信号P1、P2を取り出す同期分離回路12と、ビデ
オ信号をA/D変換してビットのデジタル信号を作成する
ためのA/D変換器13と、前記基準発振器11からの信号P0
と前記同期分離回路12からの同期信号P1から各種タイミ
ングパルス信号を作成するコントロール信号ジェネレー
ター14と、外部スイッチの状態から設定されている重畳
数を読み取ると共に前記同期分離回路12からの同期信号
P1、P2から１フィールドが何本の走査線で構成されてい
るかを判断し、重畳数を一時的に１だけ変更する重畳数
切換信号P4及び重畳数信号P3及び走査タイミング信号P5
を出力する重畳制御回路15とから成っている。 ２はセグメントドライバーであり、クロック用シフト
レジスター21と、前記制御回路１からの４ビットデータ
を前記クロック用シフトレジスター21の出力信号のタイ
ミングで記憶していくデータレジスター22と、前記デー
タレジスター22の記憶内容に従ってパルス幅変調された
信号をゼグメント信号として出力するパルス幅変調器23
とから成っている。 ３はコモンドライバーであり、走査用シフトレジスタ
ー31と、前記制御回路１からの信号P3から定常的な重畳
数と走査スタートタイミングを読み取り前記走査用シフ
トレジスター31を動作させる重畳数設定回路32と前記重
畳数設定回路32からの信号と前記制御回路１からの重畳
数切換信号P4及び走査タイミング信号P5に従って後述の
重畳回路を制御する重畳数を切換回路33と、前記重畳数
切換回路33からの信号に従って前記走査用シフトレジス
ター31の出力信号群を組合せてコモン電極ドライブ信号
群S1、S2、S3……を合成する重畳回路34とから成ってい
る。 ４はドットマトリクス液晶パネルである。 第２図、本発明の特長である畳み込み走査制御の動作
の一例を示すタイムチャート図であり、ビデオ信号11H
（1Hは水平走査期間）分の時間中の様子が示してある。 本実施例は、液晶パネルのコモン電極数を525H/1フレ
ームのビデオ信号に合わせて220本とし、このパネルで6
25H/1フレームのビデオ信号を表示するような場合の信
号を示しており、重畳数切換信号P4のタイミングで、一
時的に重畳数を１だけ減らすようになっている。 第２図（ａ）は、基本重畳数が１すなわち重畳しない
時の波形であり、重畳数信号P3のパネル数は１発、重畳
数切換信号P4のパネル幅は1H、走査タイミング信号P5は
1H毎に反転し、重畳数切換信号P4のタイミングで１回反
転を休む形になる。コモンドライバー３のコモン電極ド
ライブ信号群の内S1〜S8を示すと、図のようになり、普
段は重畳数１すなわち単純走査を行い、重畳数切換信号
P4のタイミングで重畳数０すなわち無選択状態となり、
ビデオ信号が1H分間引きされたことになる。点線は、間
引きされなかった場合の信号の立ち上がりタイミングを
示している。 タイムチャートでは、１フィールド内の信号の一部を
図示しているが、参考のため、フレーム内で、どの映像
走査線がどのコモン電極に表示されているかをタイムチ
ャート図の下に示してある。 １、３、５……は第１フィールドの水平走査線を表わ
し、２、４、６……は第２フィールドの水平走査線を表
わしている。、、……はコモン電極の番号であ
り、第１フィールドと第２フィールドでは間引きのタイ
ミングをずらしていることが分かる。 第２図（ｂ）は、基本重畳数が２の時の波形であり、
重畳数信号P3のパルス数は２発、重畳数切換信号P4のパ
ルス幅は2H、走査タイミング信号P5は1H毎に反転し、重
畳数切換信号P4のタイミングで１回反転を休む形にな
る。コモン電極ドライブ信号S1〜S8を示すと、図のよう
になり、普段は重畳数２すなわち２重畳み込み走査を行
い、重畳数切換信号P4のタイミングで重畳数１すなわち
単純走査状態となり、ビデオ信号が1H分間引きされたこ
とになる。 しかし第２図（ａ）とは異なり、ビデオ信号1H分を無
視した訳ではなく表示装置がずれただけである。点線
は、ずれなかった場合の信号の立ち上がりタイミングを
示している。 第２図（ｃ）は、基本重畳数が３の時の波形であり、
重畳数信号P3のパネル数は３発、重畳数切換信号P4のパ
ネル幅は3H、走査タイミング信号P5は1H毎に反転し、重
畳数切換信号P4のタイミングで１回反転を休む形にな
る。コモン電極ドライブ信号S1〜S8を示すと、図のよう
になり、普段は重畳数３すなわち３重畳み込み走査を行
い、重畳数切換信号P4のタイミングで重畳数２すなわち
２重畳み込み走査状態となり、ビデオ信号と液晶パネル
の走査が1H分ずれたことになる。点線は、ずれなかった
場合の信号の立ち上がりタイミングを示している。 第３図は、液晶パネルのコモン電極数を525H/1フレー
ムのビデオ信号に合わせて146本前後とし、このパネル
で625H/1フレームのビデオ信号を表示するような場合の
信号を示しており、走査タイミング信号P5が第２図とは
かなり異なっている。基本重畳数は２である。 第４図は、第２図、第３図とは異なり、重畳数切換信
号P4を他種ビデオ信号の表示のためにではなく、同種ビ
デオ信号をデューティを変えて表示するのに用いたとき
の信号の様子を表わしたタイムチャート図であり、第３
図と同様コモン電極数は146本であり、単純選択と２重
選択を交互に繰り返すことによって表示している。 第５図は、前記コモンドライバー３の構成の一例を示
す回路図である。重畳数設定回路32は、信号P3のパルス
数をカウントするためのフリップフロップ（以降、FFと
いう。）TF1、TF2と、信号P3によりセットされるSRラッ
チSR1と、信号P5の電位を信号P3のタイミングでラッチ
するデータタイプFFDF1と、前記DF1の出力信号によりP5
を反転してクロック信号CKを作るためのイクスクルース
ィブ・オア・ゲートEX1と、前記EX1出力信号CKのネガテ
ィブエッジで前記SR1の出力信号をラッチしその出力信
号で前記TF1、TF2、SR1をリセットするデータタイプFFD
F2と、前記TF1、TF2に残っているP3のパルス数をデコー
ドするためのNOR・ゲートNR1、NR2、NR3と、前記NOR・
ゲートの出力信号をそれぞれラッチして重畳数を表す信
号T1、T2、T3を出力するラッチ回路L1、L2、L3により構
成されている。 重畳数切換回路33は、前記信号T1、T2、T3のどれがHI
GHになっているかによって重畳回路34の畳み込み数を制
御する信号K1、K2、K3を出力するとともに、制御回路１
からの非選択時電位信号P6および重畳数切換信号P4に応
じて前記信号K1、K2、K3を制御するゲート回路である。 走査用シフトレジスター31は、前記重畳数設定回路32
のSRラッチSR1の出力信号をデータ信号として受け取
り、これを前記信号CKのネガティブエッジのタイミング
でシフトしていくマスタースレーブ型FF列SF1、SF2、…
…、SF110で構成される。 重畳回路34は、前記走査用シフトレジスター31の走査
信号Z1、Z2、……、Z220及び前記重畳数切換回路33から
の信号K1、K2、K3及びP6に従って畳込み選択を行い、第
２図〜第４図に示したような信号S1、S2、……、S220を
出力するゲート回路兼バッファードライバーである。 〔発明の効果〕 本発明によれば、走査線本数の異なるビデオ信号でも
同一の液晶パネルで画像表示出来ると共に、ユーザーの
好みに合わせて重畳数を選択できるようにも構成できる
ため、従来日米用と欧州用と別々に作っていたパネルを
共通化できるようになり、生産ラインの混乱の低減と大
量生産によるコストダウンと品質の向上が可能となると
ともに、世界中に持ち歩いてどこの国でも観ることの出
来る世界テレビも可能となり、ポケット液晶テレビの商
品価値を飛躍的に高めることが出来る。
るものである。 〔従来の技術〕 従来より、液晶テレビは、CRTテレビとは異なり、垂
直振幅の調整をする必要がない。それは、液晶パネルの
コモン電極本数が、映像走査線の約240本（１フレーム
あたり480本、１フィールドでは240本。）に対してその
整数分の一弱の110本、220本などに設定され、各々対応
する映像走査線を予定された位置に正確に表示している
からである。 従って、例えばコモン電極数が220本ならば対応する
映像走査線は１本づつ（１フィールドあたり。）であ
り、110本ならば２本づつということになる。 一方、最近では、マルチプレックス駆動の分割数を減
らすためにそれぞれの表示する映像走査線本数を増や
し、隣合った電極同士が互いに重畳する形で同じ映像走
査線を表示するいわゆる畳み込み走査方式が採られるよ
うになってきている。 例えば、コモン電極数が220本の場合、第１のコモン
電極は映像走査線の１、２番目（１フィールド内での順
番）を、第２の電極は２、３番目を、第３の電極は３、
４番目をというように、各電極が表示する映像走査線数
を増やし、選択期間を長くして分割数を下げ、コントラ
ストを上げようとするものである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、液晶テレビは垂直振幅調整が不要である反
面、PAL/SECAM方式など映像走査線本数が多い他方式の
ビデオ信号には対応できず、全く別に専用の液晶パネル
を作らなくてはならないという問題があった。 また、上記の畳み込み走査方式はコントラストを向上
するのには効果がある反面、分解能を犠牲にするという
欠点を持っており、どちらを採っても、一般ユーザー個
人々々の好みに合っているとは限らず、また、放送内
容、使用環境に合っているとは限らないという問題があ
った。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、複数のコモン電極と複数の信号電極を有す
る液晶パネルが設けられ、前記コモン電極がドライブ信
号により順に選択され、ビデオ信号あるいはそのA/D変
換データに基づいて前記信号電極にセグメント信号が与
えられる液晶パネル駆動装置において、 １つのコモン電極に複数の映像走査線を順に与え且つ
１つの映像走査線で複数のコモン電極を同時に選択する
ようにコモン電極を駆動する駆動手段と、各コモン電極
に同時に与えられる映像走査線数を基本重畳数としたと
きにこの基本重畳数を設定して前記駆動手段を通常は前
記基本重畳数に基づいて動作させる重畳数設定手段と、
ビデオ信号の映像走査線本数とコモン電極数との差に基
づき、所定のタイミングで一時的に、いずれかのコモン
電極に重畳される映像走査線の数を減少させまたは増加
する重畳数切換手段と、が設けられていることを特徴と
するものである。 さらに、前記構成に加えて、ビデオ信号の種類による
前記映像走査線本数の違いを判断して前記重畳数切換手
段を切換制御する制御手段が設けられ、 あるいは、外部スイッチによって前記重畳数切換手段
を切換制御する制御手段が設けられていることを特徴と
するものである。 〔実施例〕 第１図は、本発明の液晶パネル駆動装置の一例を示す
回路ブロック図である。 １は制御回路であり、デジタル信号を作成するための
基準クロックP0を発生する基準発振器11と、ビデオ信号
から同期信号P1、P2を取り出す同期分離回路12と、ビデ
オ信号をA/D変換してビットのデジタル信号を作成する
ためのA/D変換器13と、前記基準発振器11からの信号P0
と前記同期分離回路12からの同期信号P1から各種タイミ
ングパルス信号を作成するコントロール信号ジェネレー
ター14と、外部スイッチの状態から設定されている重畳
数を読み取ると共に前記同期分離回路12からの同期信号
P1、P2から１フィールドが何本の走査線で構成されてい
るかを判断し、重畳数を一時的に１だけ変更する重畳数
切換信号P4及び重畳数信号P3及び走査タイミング信号P5
を出力する重畳制御回路15とから成っている。 ２はセグメントドライバーであり、クロック用シフト
レジスター21と、前記制御回路１からの４ビットデータ
を前記クロック用シフトレジスター21の出力信号のタイ
ミングで記憶していくデータレジスター22と、前記デー
タレジスター22の記憶内容に従ってパルス幅変調された
信号をゼグメント信号として出力するパルス幅変調器23
とから成っている。 ３はコモンドライバーであり、走査用シフトレジスタ
ー31と、前記制御回路１からの信号P3から定常的な重畳
数と走査スタートタイミングを読み取り前記走査用シフ
トレジスター31を動作させる重畳数設定回路32と前記重
畳数設定回路32からの信号と前記制御回路１からの重畳
数切換信号P4及び走査タイミング信号P5に従って後述の
重畳回路を制御する重畳数を切換回路33と、前記重畳数
切換回路33からの信号に従って前記走査用シフトレジス
ター31の出力信号群を組合せてコモン電極ドライブ信号
群S1、S2、S3……を合成する重畳回路34とから成ってい
る。 ４はドットマトリクス液晶パネルである。 第２図、本発明の特長である畳み込み走査制御の動作
の一例を示すタイムチャート図であり、ビデオ信号11H
（1Hは水平走査期間）分の時間中の様子が示してある。 本実施例は、液晶パネルのコモン電極数を525H/1フレ
ームのビデオ信号に合わせて220本とし、このパネルで6
25H/1フレームのビデオ信号を表示するような場合の信
号を示しており、重畳数切換信号P4のタイミングで、一
時的に重畳数を１だけ減らすようになっている。 第２図（ａ）は、基本重畳数が１すなわち重畳しない
時の波形であり、重畳数信号P3のパネル数は１発、重畳
数切換信号P4のパネル幅は1H、走査タイミング信号P5は
1H毎に反転し、重畳数切換信号P4のタイミングで１回反
転を休む形になる。コモンドライバー３のコモン電極ド
ライブ信号群の内S1〜S8を示すと、図のようになり、普
段は重畳数１すなわち単純走査を行い、重畳数切換信号
P4のタイミングで重畳数０すなわち無選択状態となり、
ビデオ信号が1H分間引きされたことになる。点線は、間
引きされなかった場合の信号の立ち上がりタイミングを
示している。 タイムチャートでは、１フィールド内の信号の一部を
図示しているが、参考のため、フレーム内で、どの映像
走査線がどのコモン電極に表示されているかをタイムチ
ャート図の下に示してある。 １、３、５……は第１フィールドの水平走査線を表わ
し、２、４、６……は第２フィールドの水平走査線を表
わしている。、、……はコモン電極の番号であ
り、第１フィールドと第２フィールドでは間引きのタイ
ミングをずらしていることが分かる。 第２図（ｂ）は、基本重畳数が２の時の波形であり、
重畳数信号P3のパルス数は２発、重畳数切換信号P4のパ
ルス幅は2H、走査タイミング信号P5は1H毎に反転し、重
畳数切換信号P4のタイミングで１回反転を休む形にな
る。コモン電極ドライブ信号S1〜S8を示すと、図のよう
になり、普段は重畳数２すなわち２重畳み込み走査を行
い、重畳数切換信号P4のタイミングで重畳数１すなわち
単純走査状態となり、ビデオ信号が1H分間引きされたこ
とになる。 しかし第２図（ａ）とは異なり、ビデオ信号1H分を無
視した訳ではなく表示装置がずれただけである。点線
は、ずれなかった場合の信号の立ち上がりタイミングを
示している。 第２図（ｃ）は、基本重畳数が３の時の波形であり、
重畳数信号P3のパネル数は３発、重畳数切換信号P4のパ
ネル幅は3H、走査タイミング信号P5は1H毎に反転し、重
畳数切換信号P4のタイミングで１回反転を休む形にな
る。コモン電極ドライブ信号S1〜S8を示すと、図のよう
になり、普段は重畳数３すなわち３重畳み込み走査を行
い、重畳数切換信号P4のタイミングで重畳数２すなわち
２重畳み込み走査状態となり、ビデオ信号と液晶パネル
の走査が1H分ずれたことになる。点線は、ずれなかった
場合の信号の立ち上がりタイミングを示している。 第３図は、液晶パネルのコモン電極数を525H/1フレー
ムのビデオ信号に合わせて146本前後とし、このパネル
で625H/1フレームのビデオ信号を表示するような場合の
信号を示しており、走査タイミング信号P5が第２図とは
かなり異なっている。基本重畳数は２である。 第４図は、第２図、第３図とは異なり、重畳数切換信
号P4を他種ビデオ信号の表示のためにではなく、同種ビ
デオ信号をデューティを変えて表示するのに用いたとき
の信号の様子を表わしたタイムチャート図であり、第３
図と同様コモン電極数は146本であり、単純選択と２重
選択を交互に繰り返すことによって表示している。 第５図は、前記コモンドライバー３の構成の一例を示
す回路図である。重畳数設定回路32は、信号P3のパルス
数をカウントするためのフリップフロップ（以降、FFと
いう。）TF1、TF2と、信号P3によりセットされるSRラッ
チSR1と、信号P5の電位を信号P3のタイミングでラッチ
するデータタイプFFDF1と、前記DF1の出力信号によりP5
を反転してクロック信号CKを作るためのイクスクルース
ィブ・オア・ゲートEX1と、前記EX1出力信号CKのネガテ
ィブエッジで前記SR1の出力信号をラッチしその出力信
号で前記TF1、TF2、SR1をリセットするデータタイプFFD
F2と、前記TF1、TF2に残っているP3のパルス数をデコー
ドするためのNOR・ゲートNR1、NR2、NR3と、前記NOR・
ゲートの出力信号をそれぞれラッチして重畳数を表す信
号T1、T2、T3を出力するラッチ回路L1、L2、L3により構
成されている。 重畳数切換回路33は、前記信号T1、T2、T3のどれがHI
GHになっているかによって重畳回路34の畳み込み数を制
御する信号K1、K2、K3を出力するとともに、制御回路１
からの非選択時電位信号P6および重畳数切換信号P4に応
じて前記信号K1、K2、K3を制御するゲート回路である。 走査用シフトレジスター31は、前記重畳数設定回路32
のSRラッチSR1の出力信号をデータ信号として受け取
り、これを前記信号CKのネガティブエッジのタイミング
でシフトしていくマスタースレーブ型FF列SF1、SF2、…
…、SF110で構成される。 重畳回路34は、前記走査用シフトレジスター31の走査
信号Z1、Z2、……、Z220及び前記重畳数切換回路33から
の信号K1、K2、K3及びP6に従って畳込み選択を行い、第
２図〜第４図に示したような信号S1、S2、……、S220を
出力するゲート回路兼バッファードライバーである。 〔発明の効果〕 本発明によれば、走査線本数の異なるビデオ信号でも
同一の液晶パネルで画像表示出来ると共に、ユーザーの
好みに合わせて重畳数を選択できるようにも構成できる
ため、従来日米用と欧州用と別々に作っていたパネルを
共通化できるようになり、生産ラインの混乱の低減と大
量生産によるコストダウンと品質の向上が可能となると
ともに、世界中に持ち歩いてどこの国でも観ることの出
来る世界テレビも可能となり、ポケット液晶テレビの商
品価値を飛躍的に高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第１図〜第５図は本発明に係り、第１図は本発明の液晶
パネル駆動装置の一実施例を示す回路ブロック図、第２
図（ａ）〜（ｃ）は畳み込み走査制御の動作の一実施例
を示すタイムチャート図、第３図はコモン電極数が146
本前後のときの信号を示すタイムチャート図、第４図は
同種ビデオ信号をデューティを変えて表示するのに用い
たときの信号の様子を表わしたタイムチャート図、第５
図はコモンドライバーの構成の一実施例を示す回路図で
ある。 １……制御回路、２……セグメントドライバー、 ３……コモンドライバー、４……液晶パネル、 31……走査用シフトレジスター、 32……重畳数設定回路、 33……重畳数切換回路、 34……重畳回路。
パネル駆動装置の一実施例を示す回路ブロック図、第２
図（ａ）〜（ｃ）は畳み込み走査制御の動作の一実施例
を示すタイムチャート図、第３図はコモン電極数が146
本前後のときの信号を示すタイムチャート図、第４図は
同種ビデオ信号をデューティを変えて表示するのに用い
たときの信号の様子を表わしたタイムチャート図、第５
図はコモンドライバーの構成の一実施例を示す回路図で
ある。 １……制御回路、２……セグメントドライバー、 ３……コモンドライバー、４……液晶パネル、 31……走査用シフトレジスター、 32……重畳数設定回路、 33……重畳数切換回路、 34……重畳回路。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．複数のコモン電極と複数の信号電極を有する液晶パ
ネルが設けられ、前記コモン電極がドライブ信号により
順に選択され、ビデオ信号あるいはそのA/D変換データ
に基づいて前記信号電極にセグメント信号が与えられる
液晶パネル駆動装置において、 １つのコモン電極に複数の映像走査線を順に与え且つ１
つの映像走査線で複数のコモン電極を同時に選択するよ
うにコモン電極を駆動する駆動手段と、各コモン電極に
同時に与えられる映像走査線数を基本重畳数としたとき
にこの基本重畳数を設定して前記駆動手段を通常は前記
基本重畳数に基づいて動作させる重畳数設定手段と、ビ
デオ信号の映像走査線数本数とコモン電極数との差に基
づき、所定のタイミングで一時的に、いずれかのコモン
電極に重畳される映像走査線の数を減少させまたは増加
する重畳数切換手段と、が設けられていることを特徴と
する液晶パネル駆動装置。 ２．複数のコモン電極と複数の信号電極を有する液晶パ
ネルが設けられ、前記コモン電極がドライブ信号により
順に選択され、ビデオ信号あるいはそのA/D変換データ
に基づいて前記信号電極にセグメント信号が与えられる
液晶パネル駆動装置において、 １つのコモン電極に複数の映像走査線を順に与え且つ１
つの映像走査線で複数のコモン電極を同時に選択するよ
うにコモン電極を駆動する駆動手段と、各コモン電極に
同時に与えられる映像走査線数を基本重畳数としたとき
にこの基本重畳数を設定して前記駆動手段を通常は前記
基本重畳数に基づいて動作させる重畳数設定手段と、ビ
デオ信号の映像走査線本数とコモン電極数との差に基づ
き、所定のタイミングで一時的に、いずれかのコモン電
極に重畳される映像走査線の数を減少させまたは増加す
る重畳数切換手段と、ビデオ信号の種類による前記映像
走査線本数の違いを判断して前記重畳数切換手段を切換
制御する制御手段と、が設けられていることを特徴とす
る液晶パネル駆動装置。 ３．複数のコモン電極と複数の信号電極を有する液晶パ
ネルが設けられ、前記コモン電極がドライブ信号により
順に選択され、ビデオ信号あるいはそのA/D変換データ
に基づいて前記信号電極にセグメント信号が与えられる
液晶パネル駆動装置において、 １つのコモン電極に複数の映像走査線を順に与え且つ１
つの映像走査線で複数のコモン電極を同時に選択するよ
うにコモン電極を駆動する駆動手段と、各コモン電極に
同時に与えられる映像走査線数を基本重畳数としたとき
にこの基本重畳数を設定して前記駆動手段を通常は前記
基本重畳数に基づいて動作させる重畳数設定手段と、ビ
デオ信号の映像走査線本数とコモン電極数との差に基づ
き、所定のタイミングで一時的に、いずれかのコモン電
極に重畳される映像走査線の数を減少させまたは増加す
る重畳数切換手段と、外部スイッチによって前記重畳数
切換手段を切換制御する制御手段と、が設けられている
ことを特徴とする液晶パネル駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62240384A JP2795845B2 (ja) | 1987-09-25 | 1987-09-25 | 液晶パネル駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62240384A JP2795845B2 (ja) | 1987-09-25 | 1987-09-25 | 液晶パネル駆動装置 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28675297A Division JPH10149142A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 液晶パネル駆動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6482097A JPS6482097A (en) | 1989-03-28 |
| JP2795845B2 true JP2795845B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=17058684
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62240384A Expired - Fee Related JP2795845B2 (ja) | 1987-09-25 | 1987-09-25 | 液晶パネル駆動装置 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP2795845B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0446318A (ja) * | 1990-06-14 | 1992-02-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | アクティブマトリックス表示装置 |
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| JP3758930B2 (ja) | 2000-03-17 | 2006-03-22 | 三星エスディアイ株式会社 | 画像表示装置及びその駆動方法 |
Family Cites Families (4)
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|---|---|---|---|---|
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| JPS5614297A (en) * | 1979-07-17 | 1981-02-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Drive gear for matrix display device |
| JPS5737981A (en) * | 1980-08-13 | 1982-03-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Method for driving picture displaying equipment |
| JPH065927B2 (ja) * | 1985-06-14 | 1994-01-19 | シチズン時計株式会社 | 液晶テレビパネルの駆動方式 |
-
1987
- 1987-09-25 JP JP62240384A patent/JP2795845B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6482097A (en) | 1989-03-28 |
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