JP2791593B2 - ボールジョイントのボールシート - Google Patents

ボールジョイントのボールシート

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Oiresu Kogyo KK
Musashi Seimitsu Industry Co Ltd
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Musashi Seimitsu Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 =発明の目的= [産業上の利用分野] 本発明は、例えば自動車の懸架装置あるいは操舵装置
等に使用されるボールジョイントのボールシートに関す
るものである。
[従来の技術] 樹脂製ボールシートをボールスタッドの方向に2分割
して連結部によって連結したボールジョイントのボール
シートとしては、実公昭50−4943号などがある。
[発明が解決しようとする課題] 第7図,第8図に示す如く、スリット102が2箇所形
成されることにより、2つのボールシート片101a,101b
に分割される従来のボールジョイントのボールシート10
1においては、スリット102の底部108側に連結部114,114
が設けられており、この連結部114,114によって2個の
ボールシート片101a,101bが連結されている。
ところで、ボールジョイントの耐久性向上等を目的と
して、ボールシートの材質硬度を高くするとボールシー
トの可撓性は低下する。このような場合においても、上
述のボールシートを用いたボールジョイントを組立てる
際には、まずボールスタッド120の球頭部121をボールシ
ート101の凹球部104に挿入するが、ボールシート101の
開口部106の内径はボールスタッド120球頭部121の直径
よりも小さいため、球頭部121がスリット102を押し広げ
ることになる。すると、連結部114,114に応力が作用す
るが、可撓性が低い場合、球頭部121が完全に凹球部104
に入る前に撓曲の限界を越えてその連結部114,114が破
断してしまうことがある。これら2箇所の連結部114,11
4は、第7図に示す如くその軸線方向の肉厚が同じであ
るため、前述の応力が均等に作用し、破断する場合には
両方がほぼ同時に破断してボールシート101は第8図に
示す如く、2個のボールシート片101a,101bに完全に分
離してしまう。こうなると、ボールジョイントの組立て
を続行することができなくなり、また、2個のボールシ
ート片101a,101bに分かれたボールシート101は使用不可
能となるので、生産性が悪いという問題を生じる。
本発明の課題は、可撓性が低い材質で形成された場合
にもボールスタッド球頭部を凹球部に挿入する際に連結
部の破断により2個のボールシート片に完全に分離して
組立て不可能になることのないボールジョイントのボー
ルシートを提供することにある。
=発明の構成= [課題を解決するための手段] ボールスタッドの軸線方向に延びるスリットを2箇所
形成することにより分割された2個のボールシート片
を、スリットの底部側に設けられた連結部によって連結
し、この連結部の構成要素の一方を厚肉連結部とし、他
方の薄肉連結部とし、厚肉連結部と薄肉連結部には、ボ
ールスタッド軸線方向における肉厚に差を設ける。
[実施例及び作用] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図,第2図,第3図は本発明の実施例によるボー
ルシート1を表わしている。
ボールシート1は、例えばポリアセタール樹脂などの
比較的硬度の高い樹脂で形成されており、略カップ状で
その内周面は、ボールスタッド20の球頭部21に係合する
凹球部4になっている。凹球部4には、帯状の凹溝5が
形成されている。ボールシート1の開口部6の内径は、
凹球部4の直径よりも小さく形成されている。開口部6
と反対端である底部8の中央には、凹球部4に連通する
中央孔9が設けられている。
また、このボールシート1には、ボールスタッド20の
軸線方向に延びる2箇所のスリット2,3が形成されてお
り、ボールシート1はこれらのスリット2,3により2個
のボールシート片1a,1bに大きく分割されている。スリ
ット2,3は、前述の開口部6から底部8へ向かって延び
ており、スリット2,3を構成するスリット壁面2aと2b,3a
と3bの間隔が底部8に近づくほど狭くなる先細り形状を
呈している。また、2箇所のスリット2,3は、ボールシ
ート1の中心軸10を通る一本の直径上に形成されてい
る。
スリット2,3の底部には2個のボールシート片1a,1bを
連結する連結部14が形成されている。この連結部は、中
央孔9をはさんで、各々のスリット2,3の底部に位置す
る薄肉連結部12と厚肉連結部13とにより構成されてい
る。すなわち、2個のボールシート片2,3は、軸線方向
における肉厚の違う2箇所の連結部で連結されている。
次に、ボールシート1を用いたボールジョイント25の
組み立てについて説明する。
まず、ボールスタッド20の球頭部21をボールシート1
の開口部6から圧入して第4図に示す如く、ボールスタ
ッド20の球頭部21とボールシート1とを結合する。この
圧入時、ボールシート1の開口部6の内径はボールスタ
ッド20の球頭部21の直径よりも小さいため、スリット2,
3が押し広げられると共に、連結部14には応力が作用し
てわずかに撓曲する。前述の如く、連結部14はボールス
タッド軸線方向の肉厚の違う薄肉連結部12と厚肉連結部
13とで構成されているため、球頭部21のボールシート1
への圧入を続けると、第5図に拡大して示す如く薄肉連
結部12のみが、破断する。そしてこの破断部15の発生に
よりボールシート1の内径が拡がり易くなることによ
り、その後の圧入作業が円滑となり、厚肉連結部13への
応力作用が大幅に低減するため、厚肉連結部13まで破断
が及ぶことはなく、引き続き球頭部21をボールシート1
の凹球部4へ圧入でき、収納を完了することができる。
次いで、第6図に示すように、ボールシート1と一体
となったボールスタッド20をソケット22内に圧入する
が、ソケット22の内周面23はボールシート1の外周面7
に密接的に係合し、また、厚肉連結部13には全く破断が
生じていないので、薄肉係合部12が破断していてもこの
圧入作業には何ら支障はない。
=発明の効果= 以上のように本発明によれば、ボールスタッドの軸線
方向に延びるスリットを2箇所形成することにより分割
される2個のボールシート片を、スリットの底部側に設
けられた連結部によって連結し、この連結部の構成要素
の一方を厚肉連結部とし、他方を薄肉連結部とし、厚肉
連結部と薄肉連結部には、ボールスタッド軸線方向にお
ける肉厚に差を設けたことにより、硬度が高く可撓性の
低い材質でボールシートを形成した場合に、ボールスタ
ッド球頭部をボールシートに圧入する時に連結部に応力
が作用して連結部に破断を生じる際にも、薄肉連結部の
み破断させることができるので、ボールジョイントの組
立て作業の途中で、ボールシートが完全に2個に分離す
る事態が発生することはなく、従って作業効率の低下及
び生産性の低下を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例によるボールシートの断面平面
図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図は第2図
の上面図、第4図は本発明の実施例によるボールシート
と、ボールスタッドの断面平面図、第5図は第4図A部
の拡大図、第6図は本発明の実施例によるボールシート
を用いたボールジョイントの断面平面図、第7図は従来
のボールシートの断面平面図、第8図は従来のボールシ
ートとボールスタッドの断面平面図である。 (記号の説明) 1a,1b……ボールシート片。 2,3……スリット。8……底部。 12……薄肉連結部。13……厚肉連結部。 14……連結部。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭48−59969(JP,U) 実開 昭64−6415(JP,U) 実開 昭63−147922(JP,U) 実開 昭56−37717(JP,U) 実公 昭59−2328(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボールスタッド20の軸線方向に延びるスリ
    ット2,3を2箇所形成することにより分割される2個の
    ボールシート片1a,1bを、前記スリット2,3の底部8側に
    設けられた連結部14によって連結し、該連結部14の構成
    要素の一方を厚肉連結部13とし、他方を薄肉連結部12と
    し、該厚肉連結部13と薄肉連結部12には、ボールスタッ
    ド軸線方向における肉厚に差を設けたことを特徴とする
    ボールジョイントのシート。
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