JP2001158364A - 伸縮自在シャフト - Google Patents
伸縮自在シャフトInfo
- Publication number
- JP2001158364A JP2001158364A JP34369999A JP34369999A JP2001158364A JP 2001158364 A JP2001158364 A JP 2001158364A JP 34369999 A JP34369999 A JP 34369999A JP 34369999 A JP34369999 A JP 34369999A JP 2001158364 A JP2001158364 A JP 2001158364A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- serration
- pair
- elastically
- female
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Steering Controls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】セレーション結合される一対のシャフトを備え
る伸縮自在シャフトにおいて、組み立て易く、しかもガ
タが生じないこと。 【解決手段】雄セレーション5を軸方向に分割し、分割
された雄セレーション5a,5b間に軸細部8を設け
る。軸細部8に嵌合する一対の脚部10,11と、これ
ら脚部10,11間を連結する胴部12を備える弾性体
からなるガタ防止部材9を設ける。胴部12の中間部1
5は盛り上がっており、雌セレーションを弾力的に押圧
する。胴部12の中間部15から軸細部8の周方向両側
に延びる一対の腕片13,14を設けた。雌セレーショ
ンを弾力的に押圧する変形自由度の高い腕片13,14
を追加するので、ばね荷重をあまり大きくせずとも、雌
セレーションに対する接触面積を確保できる。装着し易
くガタ防止効果が高い。
る伸縮自在シャフトにおいて、組み立て易く、しかもガ
タが生じないこと。 【解決手段】雄セレーション5を軸方向に分割し、分割
された雄セレーション5a,5b間に軸細部8を設け
る。軸細部8に嵌合する一対の脚部10,11と、これ
ら脚部10,11間を連結する胴部12を備える弾性体
からなるガタ防止部材9を設ける。胴部12の中間部1
5は盛り上がっており、雌セレーションを弾力的に押圧
する。胴部12の中間部15から軸細部8の周方向両側
に延びる一対の腕片13,14を設けた。雌セレーショ
ンを弾力的に押圧する変形自由度の高い腕片13,14
を追加するので、ばね荷重をあまり大きくせずとも、雌
セレーションに対する接触面積を確保できる。装着し易
くガタ防止効果が高い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセレーション結合の
ガタ(不整合)を防止する構造を有する伸縮自在シャフ
トに関する。
ガタ(不整合)を防止する構造を有する伸縮自在シャフ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】上記の伸縮自在シャフトは、例えば自動
車のステアリングインターミディエイトシャフトとして
用いられている。すなわち、車両走行時のステアリング
とコラムの相対変位を吸収するためのインターミディエ
イトシャフトの長さ調整、あるいは組立時のインターミ
ディエイトシャフトの長さ調整に用いられている。一般
的には、スプライン又はセレーション(以下ではセレー
ションと記載する)嵌合方式が採用されている。
車のステアリングインターミディエイトシャフトとして
用いられている。すなわち、車両走行時のステアリング
とコラムの相対変位を吸収するためのインターミディエ
イトシャフトの長さ調整、あるいは組立時のインターミ
ディエイトシャフトの長さ調整に用いられている。一般
的には、スプライン又はセレーション(以下ではセレー
ションと記載する)嵌合方式が採用されている。
【0003】セレーション嵌合方式は、第1のシャフト
の端部に形成された雌セレーションを有する嵌合孔に、
上記雌セレーションに係合する雄セレーションを有する
第2のシャフトの端部を挿入して両シャフトを一体回転
可能に結合させる。この場合、雄セレーションと雌セレ
ーションとの間にクリアランスがなければ、第2のシャ
フトを嵌合孔に挿脱することができない。しかしなが
ら、このクリアランスが災いして、両シャフト間にガタ
(不整合)が発生し、ガタによる騒音が運転乗員に不快
感を生じさせる原因となる。
の端部に形成された雌セレーションを有する嵌合孔に、
上記雌セレーションに係合する雄セレーションを有する
第2のシャフトの端部を挿入して両シャフトを一体回転
可能に結合させる。この場合、雄セレーションと雌セレ
ーションとの間にクリアランスがなければ、第2のシャ
フトを嵌合孔に挿脱することができない。しかしなが
ら、このクリアランスが災いして、両シャフト間にガタ
(不整合)が発生し、ガタによる騒音が運転乗員に不快
感を生じさせる原因となる。
【0004】そこで、雄セレーションの一部を切り欠い
て切り欠き部を設けて、切り欠き部を含む断面をD形と
し、切り欠き部に平板を湾曲させた形状の板ばねを載せ
た状態で第2のシャフトを第1のシャフトの嵌合孔に嵌
め入れることにより、ガタ防止を図る構造がある。しか
し、組立時に第2のシャフトの切り欠き部に板ばねを載
せて第1のシャフトの嵌合孔に挿入する際に、板ばねが
外れるおそれがあり、組立性が悪い。また、板ばねがず
れた状態で組み込まれてしまう場合もあり、ガタ防止効
果がばらつく。
て切り欠き部を設けて、切り欠き部を含む断面をD形と
し、切り欠き部に平板を湾曲させた形状の板ばねを載せ
た状態で第2のシャフトを第1のシャフトの嵌合孔に嵌
め入れることにより、ガタ防止を図る構造がある。しか
し、組立時に第2のシャフトの切り欠き部に板ばねを載
せて第1のシャフトの嵌合孔に挿入する際に、板ばねが
外れるおそれがあり、組立性が悪い。また、板ばねがず
れた状態で組み込まれてしまう場合もあり、ガタ防止効
果がばらつく。
【0005】このような問題を解決するため、従来、図
5に示すようなガタ防止部材が提供されている(実開平
7−40360号公報)。このガタ防止部材では、一方
のシャフト51の端部に形成した軸太部52に雄セレー
ション53が形成され、この雄セレーション53に嵌合
する雌セレーション54が他方のシャフト55の嵌合孔
56の内周面に形成されている。雄セレーション53は
軸方向に2分されてその間に軸細部57が形成され、こ
の軸細部57にガタ防止部材58が嵌合されるようにな
っている。
5に示すようなガタ防止部材が提供されている(実開平
7−40360号公報)。このガタ防止部材では、一方
のシャフト51の端部に形成した軸太部52に雄セレー
ション53が形成され、この雄セレーション53に嵌合
する雌セレーション54が他方のシャフト55の嵌合孔
56の内周面に形成されている。雄セレーション53は
軸方向に2分されてその間に軸細部57が形成され、こ
の軸細部57にガタ防止部材58が嵌合されるようにな
っている。
【0006】図5並びに図6(a)および(b)を参照
して、ガタ防止部材58は軸細部の外形よりも小さい内
径を有するほぼ環状(C形)の2本の脚部59と、これ
ら脚部59の中央部を連結する胴部60とを有してい
る。一方のシャフト51を他方のシャフト55の嵌合孔
56に挿入するとき、脚部59によって軸細部57を弾
力的に把持させて、ガタ防止部材58を上記一方のシャ
フト51に安定して保持できるので、組立時にガタ防止
部材58が外れるおそれはない。
して、ガタ防止部材58は軸細部の外形よりも小さい内
径を有するほぼ環状(C形)の2本の脚部59と、これ
ら脚部59の中央部を連結する胴部60とを有してい
る。一方のシャフト51を他方のシャフト55の嵌合孔
56に挿入するとき、脚部59によって軸細部57を弾
力的に把持させて、ガタ防止部材58を上記一方のシャ
フト51に安定して保持できるので、組立時にガタ防止
部材58が外れるおそれはない。
【0007】また、胴部60は中央部が盛り上がる湾曲
形状を呈しており、胴部60の頂部が雌セレーション5
4を弾力的に押圧し、ガタ防止を図っている。
形状を呈しており、胴部60の頂部が雌セレーション5
4を弾力的に押圧し、ガタ防止を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ガタ防止部材58では、一方のシャフト51を他方のシ
ャフト55の嵌合孔56に挿抜するときの作業性と、組
み付け後の良好なガタ防止とを両立することが困難であ
った。その理由は下記である。上記のガタ防止部材58
において、ガタ防止効果を高めるためにはガタ防止部材
58と雌セレーション54との接触面積を広くすること
が好ましい。そのために、胴部60の幅W[図6(b)
参照]を広くした場合には、ばね荷重が高くなり過ぎる
ので、一方のシャフト51を他方のシャフト55の嵌合
孔56に挿入するときに組み付けられないおそれがあ
る。
ガタ防止部材58では、一方のシャフト51を他方のシ
ャフト55の嵌合孔56に挿抜するときの作業性と、組
み付け後の良好なガタ防止とを両立することが困難であ
った。その理由は下記である。上記のガタ防止部材58
において、ガタ防止効果を高めるためにはガタ防止部材
58と雌セレーション54との接触面積を広くすること
が好ましい。そのために、胴部60の幅W[図6(b)
参照]を広くした場合には、ばね荷重が高くなり過ぎる
ので、一方のシャフト51を他方のシャフト55の嵌合
孔56に挿入するときに組み付けられないおそれがあ
る。
【0009】逆に、組み付け性を考慮して、胴部の幅を
狭くした場合、ばね荷重が弱くなり、十分なガタ防止効
果が得られない。このように、従来のガタ防止部材58
では、組立性とガタ防止とを両立できない。本発明は上
記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は組
み立て易くしかも組立後にガタが生じない伸縮自在シャ
フトを提供することである。
狭くした場合、ばね荷重が弱くなり、十分なガタ防止効
果が得られない。このように、従来のガタ防止部材58
では、組立性とガタ防止とを両立できない。本発明は上
記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は組
み立て易くしかも組立後にガタが生じない伸縮自在シャ
フトを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段と発明の効果】上記目的を
達成するため、請求項1記載の発明は、第1のシャフト
の端部に形成された雌セレーションを有する嵌合孔に、
上記雌セレーションに係合する雄セレーションを有する
第2のシャフトの端部を挿入してなる伸縮自在シャフト
において、上記第2のシャフトの雄セレーションを軸方
向に分割し、分割された雄セレーション間に軸細部を形
成して、この軸細部に弾性体からなるガタ防止部材を嵌
め合わせてあり、このガタ防止部材は、軸細部の周方向
に沿う円弧状をなし互いに平行に延びて軸細部を弾力的
に把持する一対の脚部と、一対の脚部の中間部間を軸細
部の軸方向に沿って連結するとともに、湾曲形状をなし
てその中間部が雌セレーションに弾力的に接触する胴部
と、胴部の中間部から軸細部の周方向両側に延びて第1
のシャフトの雌セレーションを弾力的に押圧する一対の
腕片とを備えることを特徴とするものである。
達成するため、請求項1記載の発明は、第1のシャフト
の端部に形成された雌セレーションを有する嵌合孔に、
上記雌セレーションに係合する雄セレーションを有する
第2のシャフトの端部を挿入してなる伸縮自在シャフト
において、上記第2のシャフトの雄セレーションを軸方
向に分割し、分割された雄セレーション間に軸細部を形
成して、この軸細部に弾性体からなるガタ防止部材を嵌
め合わせてあり、このガタ防止部材は、軸細部の周方向
に沿う円弧状をなし互いに平行に延びて軸細部を弾力的
に把持する一対の脚部と、一対の脚部の中間部間を軸細
部の軸方向に沿って連結するとともに、湾曲形状をなし
てその中間部が雌セレーションに弾力的に接触する胴部
と、胴部の中間部から軸細部の周方向両側に延びて第1
のシャフトの雌セレーションを弾力的に押圧する一対の
腕片とを備えることを特徴とするものである。
【0011】本発明では、胴部と交差する態様にて比較
的、変形の自由度の高い一対の腕片を設けて、雌セレー
ションを弾力的に押圧するようにしたので、ガタ防止部
材の雌セレーションへの接触面積を、ばね荷重をあまり
高くすることなく、広くすることが可能となる。これに
より、組み立て易くて、しかもガタ防止効果の高い伸縮
自在シャフトを実現することができる。請求項2記載の
発明は、請求項1において、上記各腕片の先端部に第2
のシャフトの軸細部を弾力的に押圧する腕先部を設け、
一対の腕片の腕先部間に軸細部を弾力的に挟持するよう
にしてあることを特徴とするものである。
的、変形の自由度の高い一対の腕片を設けて、雌セレー
ションを弾力的に押圧するようにしたので、ガタ防止部
材の雌セレーションへの接触面積を、ばね荷重をあまり
高くすることなく、広くすることが可能となる。これに
より、組み立て易くて、しかもガタ防止効果の高い伸縮
自在シャフトを実現することができる。請求項2記載の
発明は、請求項1において、上記各腕片の先端部に第2
のシャフトの軸細部を弾力的に押圧する腕先部を設け、
一対の腕片の腕先部間に軸細部を弾力的に挟持するよう
にしてあることを特徴とするものである。
【0012】本発明では、腕片が両シャフトに接触する
ことになるので、組立動作時の腕片の挙動が安定し、よ
り組立易くなる。また、雌セレーションに対して安定し
た押圧力を得ることができ、ガタ防止効果を一層高くす
ることができる。
ことになるので、組立動作時の腕片の挙動が安定し、よ
り組立易くなる。また、雌セレーションに対して安定し
た押圧力を得ることができ、ガタ防止効果を一層高くす
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を添
付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施の
形態の伸縮自在シャフトの分解斜視図であり、図2はガ
タ防止部材の斜視図であり、図3(a)は一方のシャフ
トに装着されたガタ防止部材の平面図であり、図3
(b)は一方のシャフトに装着されたガタ防止部材の側
面図である。
付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施の
形態の伸縮自在シャフトの分解斜視図であり、図2はガ
タ防止部材の斜視図であり、図3(a)は一方のシャフ
トに装着されたガタ防止部材の平面図であり、図3
(b)は一方のシャフトに装着されたガタ防止部材の側
面図である。
【0014】図1を参照して、本伸縮自在シャフトは、
第1のシャフト1の端部2に形成された雌セレーション
3を有する嵌合孔4に、上記雌セレーション3に係合す
る雄セレーション5を有する第2のシャフト6の端部7
を挿入して構成される。第2のシャフト6の雄セレーシ
ョン5は軸方向の2つの雄セレーション5a,5bに分
割された軸太部となっており、分割された雄セレーショ
ン5a,5b間に軸細部8が形成されている。この軸細
部8に弾性体からなるガタ防止部材9を嵌め合わせるよ
うにしている。ガタ防止部材9は板金材をプレス成形し
て形成される。
第1のシャフト1の端部2に形成された雌セレーション
3を有する嵌合孔4に、上記雌セレーション3に係合す
る雄セレーション5を有する第2のシャフト6の端部7
を挿入して構成される。第2のシャフト6の雄セレーシ
ョン5は軸方向の2つの雄セレーション5a,5bに分
割された軸太部となっており、分割された雄セレーショ
ン5a,5b間に軸細部8が形成されている。この軸細
部8に弾性体からなるガタ防止部材9を嵌め合わせるよ
うにしている。ガタ防止部材9は板金材をプレス成形し
て形成される。
【0015】図2並びに図3(a)および(b)を参照
して、このガタ防止部材9は、軸細部8の周方向に沿う
略環状(C形の円弧状)をなす一対の脚部10,11
と、これら脚部10,11の中間部間を軸細部8の軸方
向に沿って連結する胴部12と、胴部12の中間部から
軸細部8の周方向両側に延びる一対の腕片13,14と
を備えている。各脚部10,11は軸細部8の略全周に
沿っており、軸細部8を弾力的に把持する。胴部12は
中間部15が盛り上がる湾曲形状をなしており、図4に
示すように、両シャフト1,6の組み付け状態で中間部
15が雌セレーション3に弾力的に接触するようになっ
ている。
して、このガタ防止部材9は、軸細部8の周方向に沿う
略環状(C形の円弧状)をなす一対の脚部10,11
と、これら脚部10,11の中間部間を軸細部8の軸方
向に沿って連結する胴部12と、胴部12の中間部から
軸細部8の周方向両側に延びる一対の腕片13,14と
を備えている。各脚部10,11は軸細部8の略全周に
沿っており、軸細部8を弾力的に把持する。胴部12は
中間部15が盛り上がる湾曲形状をなしており、図4に
示すように、両シャフト1,6の組み付け状態で中間部
15が雌セレーション3に弾力的に接触するようになっ
ている。
【0016】また、上記の腕片13,14は、上記盛り
上がっている胴部12の中間部15を側方へ延設するよ
うにして中間部15から連続しており、図4に示すよう
に両シャフト1,6の組み付け状態で第1のシャフト1
の雌セレーション3を弾力的に接触するようになってい
る。また、各腕片13,14の先端部には、第2のシャ
フト6の軸細部8を弾力的に押圧する腕先部16がそれ
ぞれ設けられている。これらの腕先部16は軸細部8の
周面に沿い、互いの間に軸細部8を弾力的に挟持する。
上がっている胴部12の中間部15を側方へ延設するよ
うにして中間部15から連続しており、図4に示すよう
に両シャフト1,6の組み付け状態で第1のシャフト1
の雌セレーション3を弾力的に接触するようになってい
る。また、各腕片13,14の先端部には、第2のシャ
フト6の軸細部8を弾力的に押圧する腕先部16がそれ
ぞれ設けられている。これらの腕先部16は軸細部8の
周面に沿い、互いの間に軸細部8を弾力的に挟持する。
【0017】本実施の形態では、胴部12と交差する態
様にて比較的、変形の自由度の高い一対の腕片13,1
4を設けて、両シャフト1,6の組み付け状態において
雌セレーション3を弾力的に押圧するようにした。これ
により、ガタ防止部材9の雌セレーション3への接触面
積を、ばね荷重をあまり高くすることなく、広くするこ
とが可能となり、その結果、組立易くて、しかもガタ防
止効果の高い伸縮自在シャフトを実現することができ
る。
様にて比較的、変形の自由度の高い一対の腕片13,1
4を設けて、両シャフト1,6の組み付け状態において
雌セレーション3を弾力的に押圧するようにした。これ
により、ガタ防止部材9の雌セレーション3への接触面
積を、ばね荷重をあまり高くすることなく、広くするこ
とが可能となり、その結果、組立易くて、しかもガタ防
止効果の高い伸縮自在シャフトを実現することができ
る。
【0018】特に、腕片13,14に設けた腕先部16
が軸細部8に接触することにより、腕片13,14が両
シャフト1,6にそれぞれ接触する部分を有することに
なる。したがって組立動作時の腕片13,14の挙動が
安定し、より組立易くなる。また、腕片13,14から
雌セレーション3に対して安定した押圧力を与えること
ができ、ガタ防止効果を一層高くすることができる。本
発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発
明の範囲で種々の変更を施すことができる。
が軸細部8に接触することにより、腕片13,14が両
シャフト1,6にそれぞれ接触する部分を有することに
なる。したがって組立動作時の腕片13,14の挙動が
安定し、より組立易くなる。また、腕片13,14から
雌セレーション3に対して安定した押圧力を与えること
ができ、ガタ防止効果を一層高くすることができる。本
発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発
明の範囲で種々の変更を施すことができる。
【図1】本発明の一実施の形態の伸縮自在シャフトの分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図2】ガタ防止部材の斜視図である。
【図3】(a)および(b)は第2のシャフトに取り付
けられたガタ防止部材の平面図および側面図である。
けられたガタ防止部材の平面図および側面図である。
【図4】両シャフトが組み付けられた状態でガタ防止部
材の胴部を横断する伸縮自在シャフトの断面図であり、
図3のIV−IV線に沿う断面図に相当する。
材の胴部を横断する伸縮自在シャフトの断面図であり、
図3のIV−IV線に沿う断面図に相当する。
【図5】従来の伸縮自在シャフトの分解斜視図である。
【図6】(a)および(b)は図5の伸縮自在シャフト
に用いられるガタ防止部材の斜視図および平面図であ
る。
に用いられるガタ防止部材の斜視図および平面図であ
る。
1 第1のシャフト 2 端部 3 雌セレーション4 嵌合孔 5 雄セレーション 5a,5b 分割された雄セレーション 6 第2のシャフト 7 端部 8 軸細部 9 ガタ防止部材 10,11 脚部 12 胴部 13,14 腕片 15 中間部 16 腕先部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 順哉 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内 Fターム(参考) 3D030 DC22 DC40
Claims (2)
- 【請求項1】第1のシャフトの端部に形成された雌セレ
ーションを有する嵌合孔に、上記雌セレーションに係合
する雄セレーションを有する第2のシャフトの端部を挿
入してなる伸縮自在シャフトにおいて、 上記第2のシャフトの雄セレーションを軸方向に分割
し、分割された雄セレーション間に軸細部を形成して、
この軸細部に弾性体からなるガタ防止部材を嵌め合わせ
てあり、 このガタ防止部材は、軸細部の周方向に沿う円弧状をな
し互いに平行に延びて軸細部を弾力的に把持する一対の
脚部と、 一対の脚部の中間部間を軸細部の軸方向に沿って連結す
るとともに、湾曲形状をなしてその中間部が雌セレーシ
ョンに弾力的に接触する胴部と、 胴部の中間部から軸細部の周方向両側に延びて第1のシ
ャフトの雌セレーションを弾力的に押圧する一対の腕片
とを備えることを特徴とする伸縮自在シャフト。 - 【請求項2】上記各腕片の先端部に第2のシャフトの軸
細部を弾力的に押圧する腕先部を設け、一対の腕片の腕
先部間に軸細部を弾力的に挟持するようにしてあること
を特徴とする請求項1記載の伸縮自在シャフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34369999A JP2001158364A (ja) | 1999-12-02 | 1999-12-02 | 伸縮自在シャフト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34369999A JP2001158364A (ja) | 1999-12-02 | 1999-12-02 | 伸縮自在シャフト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001158364A true JP2001158364A (ja) | 2001-06-12 |
Family
ID=18363579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34369999A Pending JP2001158364A (ja) | 1999-12-02 | 1999-12-02 | 伸縮自在シャフト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001158364A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6768597B2 (en) | 2002-03-25 | 2004-07-27 | Fuji Photo Optical Co., Ltd. | Mount for optical elements |
US8215200B2 (en) * | 2004-01-28 | 2012-07-10 | Melchor Daumal Castellon | Intermediate shaft with low sliding load for the steering column of a motor vehicle |
JP2012153240A (ja) * | 2011-01-25 | 2012-08-16 | Jtekt Corp | 伸縮可能シャフトおよび車両用操舵装置 |
DE102015109872A1 (de) * | 2015-06-19 | 2016-12-22 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Welle-Nabe-Verbindung und Drehmomentübertragungseinrichtung mit mindestens einer Welle-Nabe-Verbindung |
-
1999
- 1999-12-02 JP JP34369999A patent/JP2001158364A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6768597B2 (en) | 2002-03-25 | 2004-07-27 | Fuji Photo Optical Co., Ltd. | Mount for optical elements |
US8215200B2 (en) * | 2004-01-28 | 2012-07-10 | Melchor Daumal Castellon | Intermediate shaft with low sliding load for the steering column of a motor vehicle |
JP2012153240A (ja) * | 2011-01-25 | 2012-08-16 | Jtekt Corp | 伸縮可能シャフトおよび車両用操舵装置 |
DE102015109872A1 (de) * | 2015-06-19 | 2016-12-22 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Welle-Nabe-Verbindung und Drehmomentübertragungseinrichtung mit mindestens einer Welle-Nabe-Verbindung |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6428236B2 (en) | Expansion shaft | |
KR100656050B1 (ko) | 신축가능한 샤프트의 결합 구조 | |
JP3168841B2 (ja) | 衝撃吸収式ステアリングシャフトの製造方法 | |
US7513709B2 (en) | Universal joint | |
JP3811589B2 (ja) | 弛み止め構造 | |
JP2001158364A (ja) | 伸縮自在シャフト | |
JP4178261B2 (ja) | 軸体と軸継手との結合構造 | |
AU703906B2 (en) | Device for permanently coupling two shafts | |
JP2593916Y2 (ja) | 伸縮自在シャフトのセレーション嵌合構造 | |
JP3932597B2 (ja) | シャフトの結合構造 | |
JP4158635B2 (ja) | ステアリング装置 | |
JP3812177B2 (ja) | 位置調節式ステアリング装置 | |
JP3944983B2 (ja) | クリップの軸筒への取り付け構造 | |
JP2791593B2 (ja) | ボールジョイントのボールシート | |
JP2001182736A (ja) | 伸縮自在シャフト | |
JP3835157B2 (ja) | 伸縮自在シャフト | |
JP2004360730A (ja) | 伸縮自在シャフト | |
JPH0678630U (ja) | シャフトと自在継手のヨークとの結合部 | |
JP2585519Y2 (ja) | 弾性軸継手 | |
JP2742125B2 (ja) | 自動車用サスペンションブッシュ | |
JP3628746B2 (ja) | 弾性軸継手 | |
JPH0321314Y2 (ja) | ||
JPH051578Y2 (ja) | ||
JPH032735Y2 (ja) | ||
JPS5822411Y2 (ja) | 球継手 |