JP2742125B2 - 自動車用サスペンションブッシュ - Google Patents
自動車用サスペンションブッシュInfo
- Publication number
- JP2742125B2 JP2742125B2 JP1148590A JP1148590A JP2742125B2 JP 2742125 B2 JP2742125 B2 JP 2742125B2 JP 1148590 A JP1148590 A JP 1148590A JP 1148590 A JP1148590 A JP 1148590A JP 2742125 B2 JP2742125 B2 JP 2742125B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bush
- rubber
- elastic body
- sectional
- intermediate plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Springs (AREA)
Description
本発明は自動車のサスペンションに使用するラバーブ
ッシュの改良に関するものである。
ッシュの改良に関するものである。
【従来の技術】 車両サスペンション等の枢支連結部に使用されるラバ
ーブッシュは、第５図にみられるように、内筒（11）、
外筒（12）、及び中間プレート（13）を一体にラバーモ
ールドしてゴム状弾性体（14）を形成し、外筒（12）を
絞り加工するとか、内筒（11）及び中間プレート（13）
を一体にラバーモールドし、外筒（12）へ圧入してゴム
状弾性体（14）へ予圧縮を与えて耐久性を確保してい
た。 また、ゴム状弾性体（14）の外周側へ断面円弧状のス
トッパー部材（15）を設けたものにあっても、第７図に
示したように内筒（11）へラバーモールドし、ストッパ
ー部材（15）を配したものを外筒（12）へ圧入した構造
であった。
ーブッシュは、第５図にみられるように、内筒（11）、
外筒（12）、及び中間プレート（13）を一体にラバーモ
ールドしてゴム状弾性体（14）を形成し、外筒（12）を
絞り加工するとか、内筒（11）及び中間プレート（13）
を一体にラバーモールドし、外筒（12）へ圧入してゴム
状弾性体（14）へ予圧縮を与えて耐久性を確保してい
た。 また、ゴム状弾性体（14）の外周側へ断面円弧状のス
トッパー部材（15）を設けたものにあっても、第７図に
示したように内筒（11）へラバーモールドし、ストッパ
ー部材（15）を配したものを外筒（12）へ圧入した構造
であった。
上記のように予圧縮されたもの、すなわち、第５図に
示した構造のものが示すバネ特性を第６図に示した。耐
久性向上のためゴム状弾性体に予圧縮があり、原点付近
で中間プレート（13）の無い側から同プレートが有る側
へと荷重が作用するP2方向の特性が不連続となり、初期
バネ特性が硬い難点を有している。 また、第７図に示した構造の場合、ラバーモールドさ
れた内筒（11）へストッパー部材（15）を備えたものを
外筒（12）へ圧入するには、通常樹脂材質からなるスト
ッパー部材（15）が引っかかったり、噛じったりあるい
は抵抗となるため、その圧入性が容易でない難点を有し
ている。
示した構造のものが示すバネ特性を第６図に示した。耐
久性向上のためゴム状弾性体に予圧縮があり、原点付近
で中間プレート（13）の無い側から同プレートが有る側
へと荷重が作用するP2方向の特性が不連続となり、初期
バネ特性が硬い難点を有している。 また、第７図に示した構造の場合、ラバーモールドさ
れた内筒（11）へストッパー部材（15）を備えたものを
外筒（12）へ圧入するには、通常樹脂材質からなるスト
ッパー部材（15）が引っかかったり、噛じったりあるい
は抵抗となるため、その圧入性が容易でない難点を有し
ている。
上記課題を検討した結果、内筒（１）外周にゴム状弾
性体（4a）を配したインナーブッシュ（５）及び、外筒
（２）内周にゴム状弾性体（4b）を配したアウターブッ
シュ（６）及び断面円弧状中間プレート（３）からな
り、アウターブッシュ（６）のゴム状弾性体内又はイン
ナーブッシュ（５）のゴム状弾性体内の少なくともいず
れか一方に中間プレート（３）を配置し、インナーブッ
シュ（５）をアウターブッシュ（６）に圧入してなる自
動車用サスペンションブッシュを開発したのである。こ
こにいう圧入は、部分的な圧入接着も含む。
性体（4a）を配したインナーブッシュ（５）及び、外筒
（２）内周にゴム状弾性体（4b）を配したアウターブッ
シュ（６）及び断面円弧状中間プレート（３）からな
り、アウターブッシュ（６）のゴム状弾性体内又はイン
ナーブッシュ（５）のゴム状弾性体内の少なくともいず
れか一方に中間プレート（３）を配置し、インナーブッ
シュ（５）をアウターブッシュ（６）に圧入してなる自
動車用サスペンションブッシュを開発したのである。こ
こにいう圧入は、部分的な圧入接着も含む。
上記解決手段の構造によると、第４図に示したよう
に、原点基準で非対称、かつP2方向の特性が連続のバネ
特性が得られる。すなわち、初期バネ特性が軟らかくな
っている。 また、外周にゴム状弾性体（4a）を有したインナーブ
ッシュ（５）が内周にゴム状弾性体（4b）を有したアウ
ターブッシュ（６）へ挿入保持される構造であるから、
嵌合代の調整のみで圧入性良好となる。
に、原点基準で非対称、かつP2方向の特性が連続のバネ
特性が得られる。すなわち、初期バネ特性が軟らかくな
っている。 また、外周にゴム状弾性体（4a）を有したインナーブ
ッシュ（５）が内周にゴム状弾性体（4b）を有したアウ
ターブッシュ（６）へ挿入保持される構造であるから、
嵌合代の調整のみで圧入性良好となる。
以下図面によって実施例を詳細に説明する。 第１図（ａ）は本発明の自動車用サスペンションブッ
シュの軸直角方向断面図であり、第１図（ｂ）は同軸方
向断面図である。第２図（ａ）はインナーブッシュの軸
直角方向断面図であり、第２図（ｂ）はインナーブッシ
ュの軸方向断面図である。第３図（ａ）はアウターブッ
シュの軸直角方向断面図であり、第３図（ｂ）はアウタ
ーブッシュの軸方向断面図である。 これらの図によって明らかなように、この自動車用サ
スペンションブッシュは、ゴム状弾性体が内筒（１）側
と外筒（２）側に分割された構造であって、この例では
中間プレート（３）が外筒（２）側にある。内筒（１）
外周にゴム状弾性体（4a）を配したものを本発明ではイ
ンナーブッシュ（５）と称し、外筒（２）内周にゴム状
弾性体（4b）を配したものをアウターブッシュ（６）と
称す。中間プレート（３）は断面円弧状であって、アウ
ターブッシュ（６）の片側かつゴム状弾性体（4b）内へ
埋設されている。この中間プレート（３）はインナーブ
ッシュ（５）側に配置してもよい。また、要求される特
性によって対称側にも設けることができ、また必要に応
じて板厚をそれぞれ異ならせることもできる。インナー
ブッシュ（５）は第２図（ａ）にみられるように、ゴム
状弾性体（4a）が内筒（１）を挾んで両側に突条（７）
（７）を有している。そして、アウターブッシュ（６）
のゴム状弾性体（4b）には、前記内筒（１）のゴム状弾
性体（4a）の突条（７）（７）に見合う位置へ嵌合溝
（８）（８）を設けている。 この時、突条（７）部分の外径D1は、嵌合溝（８）部
分の内径D2より圧入代だけ大きくされており、インナー
ブッシュ（５）のゴム状弾性体（4a）及びアウターブッ
シュ（６）のゴム状弾性体（4b）のその他の部分はそれ
ぞれほぼ同一径とされている。 このような構造として、インナーブッシュ（５）をア
ウターブッシュ（６）圧入又は部分的圧入接着している
ので、インナーブッシュ（５）の突条（７）（７）部分
で圧入又は圧入接着され、インナーブッシュのゴム状弾
性体（4a）の他の部分はアウターブッシュ（６）のゴム
状弾性体（4b）と接する状態にして嵌合されるのであ
る。 内筒（１）のゴム状弾性体（4a）、又は外筒（２）の
ゴム状弾性体（4b）のゴム硬度、中間プレート（３）の
板厚、角度（面積）、更には中間プレート（３）を複数
による等によって、サスペンションブッシュ全体のバネ
定数を自由に変えることができる。
シュの軸直角方向断面図であり、第１図（ｂ）は同軸方
向断面図である。第２図（ａ）はインナーブッシュの軸
直角方向断面図であり、第２図（ｂ）はインナーブッシ
ュの軸方向断面図である。第３図（ａ）はアウターブッ
シュの軸直角方向断面図であり、第３図（ｂ）はアウタ
ーブッシュの軸方向断面図である。 これらの図によって明らかなように、この自動車用サ
スペンションブッシュは、ゴム状弾性体が内筒（１）側
と外筒（２）側に分割された構造であって、この例では
中間プレート（３）が外筒（２）側にある。内筒（１）
外周にゴム状弾性体（4a）を配したものを本発明ではイ
ンナーブッシュ（５）と称し、外筒（２）内周にゴム状
弾性体（4b）を配したものをアウターブッシュ（６）と
称す。中間プレート（３）は断面円弧状であって、アウ
ターブッシュ（６）の片側かつゴム状弾性体（4b）内へ
埋設されている。この中間プレート（３）はインナーブ
ッシュ（５）側に配置してもよい。また、要求される特
性によって対称側にも設けることができ、また必要に応
じて板厚をそれぞれ異ならせることもできる。インナー
ブッシュ（５）は第２図（ａ）にみられるように、ゴム
状弾性体（4a）が内筒（１）を挾んで両側に突条（７）
（７）を有している。そして、アウターブッシュ（６）
のゴム状弾性体（4b）には、前記内筒（１）のゴム状弾
性体（4a）の突条（７）（７）に見合う位置へ嵌合溝
（８）（８）を設けている。 この時、突条（７）部分の外径D1は、嵌合溝（８）部
分の内径D2より圧入代だけ大きくされており、インナー
ブッシュ（５）のゴム状弾性体（4a）及びアウターブッ
シュ（６）のゴム状弾性体（4b）のその他の部分はそれ
ぞれほぼ同一径とされている。 このような構造として、インナーブッシュ（５）をア
ウターブッシュ（６）圧入又は部分的圧入接着している
ので、インナーブッシュ（５）の突条（７）（７）部分
で圧入又は圧入接着され、インナーブッシュのゴム状弾
性体（4a）の他の部分はアウターブッシュ（６）のゴム
状弾性体（4b）と接する状態にして嵌合されるのであ
る。 内筒（１）のゴム状弾性体（4a）、又は外筒（２）の
ゴム状弾性体（4b）のゴム硬度、中間プレート（３）の
板厚、角度（面積）、更には中間プレート（３）を複数
による等によって、サスペンションブッシュ全体のバネ
定数を自由に変えることができる。
本発明の自動車用サスペンションブッシュは以上のよ
うな構造としたことにより、製造時の組付けが容易とな
り、また、自動車のサスペンションに使用した場合に、
低負荷時の振動を良好に吸収すると共に、過大負荷時の
振動吸収特性にも優れ、乗り心地性、安全性等を向上さ
せる効果が得られた。
うな構造としたことにより、製造時の組付けが容易とな
り、また、自動車のサスペンションに使用した場合に、
低負荷時の振動を良好に吸収すると共に、過大負荷時の
振動吸収特性にも優れ、乗り心地性、安全性等を向上さ
せる効果が得られた。
第１図〜第３図は本発明の自動車用サスペンションブッ
シュを示すもので、第１図（ａ）は本発明の自動車用サ
スペンションブッシュの軸直角方向断面図であり、第１
図（ｂ）は同軸方向断面図である。第２図（ａ）はイン
ナーブッシュの軸直角方向断面図であり、第２図（ｂ）
はインナーブッシュの軸方向断面図である。第３図
（ａ）はアウターブッシュの軸直角方向断面図であり、
第３図（ｂ）はアウターブッシュの軸方向断面図であ
る。第４図は本発明の自動車用サスペンションブッシュ
のバネ特性を示すグラフである。第５図は従来品の軸直
角方向断面図であり、第６図は同従来品のバネ特性を示
すグラフである。第７図は他の従来品の組付け状況を示
す断面図である。 （１）内筒、（２）外筒 （３）中間プレート、（4a）（4b）ゴム状弾性体 （５）インナーブッシュ、（６）アウターブッシュ （７）突条、（８）嵌合溝
シュを示すもので、第１図（ａ）は本発明の自動車用サ
スペンションブッシュの軸直角方向断面図であり、第１
図（ｂ）は同軸方向断面図である。第２図（ａ）はイン
ナーブッシュの軸直角方向断面図であり、第２図（ｂ）
はインナーブッシュの軸方向断面図である。第３図
（ａ）はアウターブッシュの軸直角方向断面図であり、
第３図（ｂ）はアウターブッシュの軸方向断面図であ
る。第４図は本発明の自動車用サスペンションブッシュ
のバネ特性を示すグラフである。第５図は従来品の軸直
角方向断面図であり、第６図は同従来品のバネ特性を示
すグラフである。第７図は他の従来品の組付け状況を示
す断面図である。 （１）内筒、（２）外筒 （３）中間プレート、（4a）（4b）ゴム状弾性体 （５）インナーブッシュ、（６）アウターブッシュ （７）突条、（８）嵌合溝
Claims (1)
- 【請求項１】内筒（１）外周にゴム状弾性体（4a）を配
したインナーブッシュ（５）及び、外筒（２）内周にゴ
ム状弾性体（4b）を配したアウターブッシュ（６）及び
断面円弧状中間プレート（３）からなり、アウターブッ
シュ（６）のゴム状弾性体内又はインナーブッシュ
（５）のゴム状弾性体内の少なくともいずれか一方に中
間プレート（３）を配置し、インナーブッシュ（５）を
アウターブッシュ（６）に圧入してなる自動車用サスペ
ンションブッシュ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1148590A JP2742125B2 (ja) | 1990-01-19 | 1990-01-19 | 自動車用サスペンションブッシュ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1148590A JP2742125B2 (ja) | 1990-01-19 | 1990-01-19 | 自動車用サスペンションブッシュ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03213736A JPH03213736A (ja) | 1991-09-19 |
| JP2742125B2 true JP2742125B2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=11779355
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1148590A Expired - Fee Related JP2742125B2 (ja) | 1990-01-19 | 1990-01-19 | 自動車用サスペンションブッシュ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2742125B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5032414B2 (ja) * | 2008-08-05 | 2012-09-26 | 株式会社ブリヂストン | 防振装置 |
| CN113700786A (zh) * | 2020-05-21 | 2021-11-26 | 普尔曼公司 | 三向解耦式衬套 |
-
1990
- 1990-01-19 JP JP1148590A patent/JP2742125B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03213736A (ja) | 1991-09-19 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6428236B2 (en) | Expansion shaft | |
| JPH04302726A (ja) | 滑りブッシュ構造 | |
| JPH05215126A (ja) | 自動車における連接リンクを支承するためのジョイント | |
| JP2003035320A (ja) | 弾性軸継手および弾性ブッシュの製造方法 | |
| JP2742125B2 (ja) | 自動車用サスペンションブッシュ | |
| US5468070A (en) | Composite roller assembly | |
| JP4978840B2 (ja) | ラバーブッシュ | |
| JP3716750B2 (ja) | 防振ブッシュ付スタビライザーバー | |
| JP3165169B2 (ja) | スタビライザーリンクロッド | |
| JPH09280314A (ja) | 防振装置 | |
| JPH06323354A (ja) | ピロボールブッシュ | |
| JPS637719Y2 (ja) | ||
| JPH09196077A (ja) | 軸継手およびその製造方法 | |
| JPS6325405Y2 (ja) | ||
| JPH058341Y2 (ja) | ||
| JPS628663Y2 (ja) | ||
| JPH0128356Y2 (ja) | ||
| JP3145161B2 (ja) | ボールジョイント | |
| JPH0722506Y2 (ja) | 防振ブッシュ | |
| JPS6330813Y2 (ja) | ||
| JPS5921307Y2 (ja) | 自動車の懸架装置に供する圧入ゴムブツシユ | |
| JPS5846274Y2 (ja) | ブツシユ組立体 | |
| JP2674256B2 (ja) | ブッシュ組立体 | |
| JPS6221776Y2 (ja) | ||
| JPH0643536Y2 (ja) | ボールジョイント |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |