JPH0128356Y2 - - Google Patents

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JPH0128356Y2
JPH0128356Y2 JP2820085U JP2820085U JPH0128356Y2 JP H0128356 Y2 JPH0128356 Y2 JP H0128356Y2 JP 2820085 U JP2820085 U JP 2820085U JP 2820085 U JP2820085 U JP 2820085U JP H0128356 Y2 JPH0128356 Y2 JP H0128356Y2
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metal fitting
fitting
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fittings
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば、自動車のエンジンのみなら
ず、トランスミツシヨンおよび差動装置を含む総
称パワーユニツトを車体に支持する連結部等に用
いられ、自動車の静止状態時にパワーユニツト等
の荷重(以下常用荷重という)が作用する防振ブ
ツシユの改良に関する。
〔従来の技術〕
第5図はパワーユニツトの支持構造を示すもの
で、パワーユニツト1の後端部にUの字形のブラ
ケツト2をボルト3で固設し、車体4にブラケツ
ト5をボルトで固設し、そしてこれらのブラケツ
ト2,5を防振ブツシユ10を介して連結してあ
る。車体4側ブラケツト5はカラー5′を一体に
有し、このカラー5′に防振ブツシユ10をその
外筒金具12に同心状態に圧入して配置してあ
る。一方、パワーユニツト1側ブラケツト2はシ
ヤフト取付孔を有し、このシヤフト取付孔および
防振ブツシユ10の内筒金具11内に支持シヤフ
ト6を嵌挿し、該シヤフト6をナツト締めするこ
とによつて、これら両ブラケツト2,5間に防振
ブツシユ10を介装してある。
ところで、このようにブラケツト5のカラー
5′およびブラケツト2のシヤフト6間に防振ブ
ツシユ10を介装した場合、この防振ブツシユ1
0はカラー5′を介して常用荷重が作用する。こ
のような常用荷重が作用する部分に用いられる防
振ブツシユとしては、第6図に示す如く、予め内
筒金具11を外筒金具12に対して、常用荷重が
作用する方向に偏心配置し、該内外筒金具11,
12間に断面略八の字形に弾持する弾性体13を
配して、偏心方向対称位置に軸方向に延長した空
隙A,Bを形成し、これ等の空隙A,Bにおいて
内外筒金具11,12の一方に他方の金具側に隆
起せしめたストツパ機構を形成したものが公知で
ある。
そして、前記ストツパ機構のうち内筒金具11
中心が外筒金具12中心に対して偏心量l偏心し
た側のストツパ機構が内筒金具から外筒金具12
側に隆起した弾性ストツパ部13aを弾性体13
と一体に有し、他方のストツパ機構が外筒金具1
2から内筒金具11側に隆起した弾性ストツパ部
12aを有し、該弾性ストツパ部12aに対向す
る弾性体13対向面が円弧状内周面13bに形成
されている。
そして、円弧状内周面13bの断面円弧の両端
部は、外筒金具12の内周面との固着部で生じる
集中応力を緩和するために、比較的大きなR面1
3C,13dが施されている。
そして、車両がバウンドすると、常用荷重作用
方向に外力(慣性力)が発生して、外筒金具12
に対して、内筒金具11が常用荷重作用方向に変
位する。この際、変位が大きくなるに従い、前記
外力により、弾性体13は八の字形から漸次逆八
の字形に変形し、せん断・圧縮の2方向の弾性か
らせん断方向のみの弾性で外力を弾持するように
なる。
即ち、自動車の乗心地の点から、この種の防振
ブツシユ10は振動吸収性の優れたものが望ま
れ、 バネ定数を小さくするために、外力の大半をせ
ん断方向の弾性で受けもつようになされているの
である。
一方、自動車の軽量化の点から、防振ブツシユ
10自身のスケールの小型化が望まれている。
従つて、前述のように、車両がバウンドし、常
用荷重作用方向に外筒金具12に対して内筒金具
11が大きく変位すると、弾性体13は、円弧状
内周面が弾性ストツパ部12aに圧接してストツ
パ機構が作用するまでに、一定のばね定数を維持
することができず、第7図の荷重−撓み特性にお
いて、防振ブツシユ10は実線で示す如きばね特
性イとなり、ストツパ機能が作用するまでに、ば
ね定数が低下する。
その理由は、弾性体13が外筒金具12近辺で
は、弾性体13の円弧状両端部に設けた比較的大
きなR面13c,13dにより撓み難く、一方、
内筒金具11近辺で撓み易くなり、ある一定以上
の外力で弾性体13は内筒金具11近辺で急激に
大きな伸びを生じるからである。
その結果、防振ブツシユ10は弾性体13が内
筒金具11近辺で、第6図に示す如き、亀裂13
eを生じ、防振ブツシユ10の寿命が極端に短か
くなるという欠点を有していた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案はかかる事情に鑑み考案されたものであ
つて、内筒金具もしくは外筒金具に常用荷重が作
用した状態で同心となるように内筒金具と外筒金
具を偏心させ、該内外筒金具間に弾性体を配して
なる防振ブツシユにおいて、スケールアツプする
ことなく、振動吸収性に優れた軟らかいばね定数
に設定でき、しかも、耐久性に優れた防振ブツシ
ユを提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記目的を達成するために、内筒金具
もしくは外筒金具に常用荷重が作用した状態で同
心となるように内筒金具と外筒金具の中心を偏心
させ、該内外筒金具間に略八の字形に弾性体を配
して、内外筒金具を連結せしめて、偏心方向対称
位置に軸方向に延長した空隙を形成し、該これ等
の空隙において内外筒金具の一方に他方の金具側
に隆起せしめたストツパ機構を形成し、これ等の
ストツパ機構のうち、外筒金具から内筒金具側に
隆起した第2の弾性ストツパ部を有し、該2の弾
性ストツパ部に対向する弾性体の対向面が円弧状
内周面を有し、該円弧状内周面の断面円弧状の両
端部に軸方向に延長した切欠溝を設け、内筒金具
もしくは外筒金具に常用荷重作用方向に外力が作
用する際、前記第2の弾性ストツパ部と弾性体の
対向面とが当接してストツパ機構が作用するまで
に、切欠溝が押し潰されて圧接部を生じる防振ブ
ツシユを構成したものである。
〔作用〕
本考案は上述の如く構成されているので、内筒
金具もしくは外筒金具に常用荷重作用方向に外力
が増加すると、弾性部材の円弧状内周面の断面円
弧状の両端部に軸方向に延長して設けた切欠によ
り、外筒金具近辺の弾性体も撓み易すくなり、第
2の弾性ストツパ部と弾性部材の対向面とが当接
してストツパ機構が作用するまでに、切欠が押し
潰されて、少なくとも外筒金具の内周面と当接し
た圧接部が生じ、この圧接部が圧縮方向に荷重を
受けもつことができるようになると共に、弾性体
が全体的に弾性変形するようになる。
従つて、弾性体に切欠を設け、弾性体を軟らか
いばね定数に設定したにもかかわらず、外力が大
きくなるに従い圧接部の面積が大きくなり、圧接
部の面積の大きさに応じて圧縮方向に荷重を受け
もつことができるので、外力が大きくなり、弾性
体が伸びることによりばね定数が低下するのを補
うことができる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図に従つて説明す
る。
第1図ないし第2図は本考案の無荷重状態を示
す断面図であり、第3図は常用荷重が作用した状
態断面図であり、第4図は常用荷重にさらに外力
Fが作用した状態の断面図である。
図において、最内側には、図示されていないパ
ワーユニツト等をシヤフトを介して懸架するよう
になした、比較的厚肉の内筒金具22があり、こ
の内筒金具の外側に、弾性体23を介して、外筒
金具22が一体的に配置されている。
なお、弾性体23に予備圧縮を与えるために、
外筒金具22は内方に向つて縮径されている。
無荷重状態では、第1図ないし第2図に示す如
く、外筒金具22は内筒金具21に対して偏心量
をL偏心させて配置されている。
即ち、第3図に示す如く、パワーユニツト等
(図示されていない)の常用荷重P(図中矢印で示
す)が、内筒金具21に作用した状態で、内筒金
具21と外筒金具22とが同心になるように配置
されている。
弾性体23は内筒金具21と外筒金具22の偏
心方向対称位置に空隙C,Dが軸方向に延長して
形成されるように、断面略八の字形の内外筒金具
21,22間に配置され、内筒金具21と外筒金
具22とを連結している。
一方の空隙Cにおいて、内筒金具21から外筒
金具22側に隆起した第1の弾性ストツパ部23
aが弾性体23と一体に形成されている。
この第1の弾性ストツパ部23aは、車両の大
きなリバウンド時に対して、ストツパ機構が作用
するように設けたものである。
又、他方の空隙Dにおいて、外筒金具22から
内筒金具21側に隆起した第2の弾性ストツパ部
22aが外筒金具22の内周面部に固着して設け
られている。この第2の弾性ストツパ部22a
は、車両の大きなバウンド時に対してストツパ機
構が作用するように設けたものである。そして、
第2の弾性ストツパ部22aの対向面として、弾
性体23の底部が円弧状内周面23bに形成され
ている。又、円弧状内周面23bの断面円弧状の
両端部に、それぞれ2個の切欠溝23c,23d
が軸方向に延長して設けられている。この切欠溝
23c,23dのうち、最端の切欠溝23c,2
3c′は外筒金具22の内周面の一部と弾性体23
に施した切欠部とで形成されている。
そして、この最端の切欠溝23c,23c′は、
第3図に示す如く、定荷重Pが作用した状態で
は、すでにこの切欠溝23c,23c′が押し潰さ
れて接接部E,E′が生じるようになされている。
又、最端の切欠溝23c,23c′に近接して、
断面V形の切欠溝23d,23d′が設けられてい
る。この切欠溝23d,23d′は、第4図に示す
如く、車両の過大なバウンド時に生じる外力F
(図中矢印で示す)が作用し、第2の弾性ストツ
パ部22aに、この第2の弾性ストツパ部22a
の対向面である弾性体23の円弧状内周面23b
が当接してストツパ機構が作用した状態では、す
でに、この切欠溝23d,23d′は押し潰されて
圧接部F,F′が生じるようになされている。
なお、この切欠溝23d,23d′は最端の切欠
溝23c,23c′のみでは、ストツパ機構が作用
するまでに、弾性体23の所望の一定のバネ定数
を充分維持できず、途中でバネ定数が低下するの
で、さらに、この切欠溝23d,23d′を設け
て、バネ定数が低下するのを補うようになしたも
のである。
即ち、切欠溝の数は必要に応じて、増加しても
差支えない。
その結果、従来例と比較すると、本考案は、第
7図に示す荷重−撓み特性のグラフにおいて、点
線で示す如きバネ特性ロを得ることができた。
即ち、内筒金具もしくは外筒金具に常用荷重が
作用した状態で同心となるように内筒金具と外筒
金具の中心を偏心させ、該内外筒金具間に略八の
字形に弾性体を配して、内外筒金具を連結せしめ
て、偏心方向対称位置に軸方向に延長した空隙を
形成し、偏心方向に軟かいバネ定数に設定した防
振ブツシユにおいて、特に、車両のバウンド方向
に、ストツパ機能が作用するまで、この軟かいバ
ネ定数を一定に維持できる結果、内筒金具近辺に
早期に生じる亀裂を防止でき、防振ブツシユの寿
命を大幅に改善することができる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、従来と同様、かかる防振ブツ
シユの軟らかいバネ定数に設定できると共に、そ
のスケールをコンパクトにでき、しかも、耐久性
に優れた防振ブツシユを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を説明する縦断面図であり、第
2図は第1図のX−X線断面図であり、第3図は
常用荷重が作用した状態の断面図であり、第4図
は常用荷重にさらに外力が作用した状態の断面図
であり、第5図は従来例の使用状態を説明する一
部切欠側面図であり、第6図は従来例を説明する
正面図であり、第7図は本考案と従来例とを比較
説明する荷重−撓み特性を示すグラフである。 21……内筒金具、22……外筒金具、22a
……第2の弾性ストツパ部、23……弾性体、2
3b……円弧状内周面、23c,23c′,23
d,23d′……切欠溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内筒金具もしくは外筒金具に常用荷重が作用し
    た状態で同心となるように内筒金具と外筒金具の
    中心を偏心させ、該内外筒金具間に、断面略八の
    字形に弾性体を配して、内外筒金具間を連結せし
    めて、偏心方向対称位置に軸方向に延長した空隙
    を形成し、該これ等の空隙において内外筒金具の
    一方に他方の金具側に隆起せしめたストツパ機構
    を形成し、これ等のストツパ機構のうち内筒金具
    中心が外筒金具中心に対して偏心した側のストツ
    パ機構が内筒金具から外筒金具側に隆起した第1
    の弾性ストツパ部を有し、他方のストツパ機構が
    外筒金具から内筒金具側に隆起した第2の弾性ス
    トツパ部を有する防振ゴムブツシユにおいて、 前記第2の弾性ストツパ部に対向する対向面が
    前記弾性体の底部に円弧状内周面を有し、該円弧
    状内周面の断面円弧状の両端部に軸方向に延長し
    た切欠溝を設け、内筒金具もしくは外筒金具に常
    用荷重作用方向に外力が作用する際、前記第2の
    弾性ストツパ部と弾性部材の対向面とが当接して
    ストツパ機構が作用するまでに、該切欠溝が押し
    潰されて、少なくとも外筒金具の内周面と当接し
    た圧接部を生じることを特徴とする防振ブツシ
    ユ。
JP2820085U 1985-02-28 1985-02-28 Expired JPH0128356Y2 (ja)

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