JPH0725476Y2 - サスペンションメンバー用防振体 - Google Patents

サスペンションメンバー用防振体

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JPH0725476Y2
JPH0725476Y2 JP1989080013U JP8001389U JPH0725476Y2 JP H0725476 Y2 JPH0725476 Y2 JP H0725476Y2 JP 1989080013 U JP1989080013 U JP 1989080013U JP 8001389 U JP8001389 U JP 8001389U JP H0725476 Y2 JPH0725476 Y2 JP H0725476Y2
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JP
Japan
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outer cylinder
cylinder
rubber
main body
vibration
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JP1989080013U
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幸次 沢田
建司 村瀬
和平 大谷
敏宏 柿本
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Toyota Motor Corp
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は独立懸架形乗用車のサスペンションメンバーを
車体に弾性的に取付けるために用いる防振体の構造に関
する。
(従来の技術) 同心的に配置した内筒(1)と外筒(2)に対し、内筒
(1)に囲繞させ、かつ左右の径方向に亘らせて本体ゴ
ム(3)に設けて、それ等両筒(1),(2)を連結一
体せしめる一方、一対のストッパゴム(4),(4)を
前記本体ゴム(3)の前後方向両側に、空間部(5)を
存せしめて配置し外筒(2)の内壁に固着せしめてなる
防振体(第6図及び第7図参照)は、サスペンションメ
ンバー用防振体として実公昭46−4484号公報に開示され
る通り公知の構造である。
(考案が解決しようとする課題) この種の従来の防振体は内・外両筒(1),(2)が何
れも筒軸に直角の方向の断面形状が等径の直円筒であ
り、従って車輌に装着した際の上下方向、すなわち、筒
軸方向に加わる荷重に対する本体ゴム(3)の撓み特性
は第8図に示すように、特にストッパゴム(4)に接触
するまでは、上方向(Z1)と下方向(Z2)とに差がな
く、同特性である。
従って車種によって異なるところの入力の大きい方向に
対してだけバネ常数(Ks)を高くさせることができなか
った。
また、本体ゴム(3)に対しては、車輌の上下方向の荷
重が全て剪断力として作用するので、ゴムの変形度が大
きくて耐久性に問題を有していた。
このように従来のものが防振特性に関して、所定方向に
有効な選択性を持たし得ないのと、耐久性に問題がある
点に着目して、本考案はその改善をはかるべく成された
ものであって、クッション用の本体ゴムを分担荷重の大
きい構造となすとともに、剪断方向だけでなく圧縮方向
の変形が加えられて耐久性に富ましめる構造を持たせる
ことにより、防振特性ならびに耐久性の向上をはからせ
ることを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) しかして本考案は図面に示す実施例を参照して明らかな
通り、同心的に配置した内筒と外筒とに対し、内筒に囲
繞させ、かつ左右の径方向に亘らせて本体ゴムを設けて
前記両筒を連結一体せしめる一方、一対のストッパゴム
を前記本体ゴムの前後方向両側に、空間部を存せしめて
配置し前記外筒の内壁に固着してなる防振体において、
内筒及び外筒を、拡縮径方向が互いに反対になるテーパ
周面の外周壁及び内周壁を本体ゴムが接着される対向面
に夫々有する筒体に形成すると共に、さらに外筒を、軸
線方向に延びる1条又は対向する2条の割れ目を存し
て、サスペンションメンバーに圧入装着した際、絞りに
よる縮径方向へ変形可能な筒体に形成せしめてなること
を特徴とする。
(作用) 本考案防振体はこれを所定のサスペンションメンバーに
圧入した場合に、前記テーパの影響により、内筒(1)
と外筒(2)との筒軸方向における相対的位置がずれ
て、分割又は割れ目を付した外筒(2)が縮径させられ
ることもあって本体ゴム(3)には予圧縮が与えられ
る。
さらに本体ゴム(3)は互いに向きが違うテーパ面間に
介在しているので、筒軸方向の荷重に対して剪断力と同
時に圧縮力が作用することになり、剪断による疲労度は
著しく緩和され、また、前記両筒(1),(2)におけ
る小径側テーパ周面の部分を互いに接近させる方向に加
わる荷重に対してはより圧縮変形が成され易くなるの
で、バネ定数の大きい状態で荷重を分担し得る。
その他に、上述の両筒(1),(2)接近方向に加わる
力に対して大きいバネ定数を持たせ得るので、所定方向
に加わる振動に対しショック緩和に有効に機能する。
(実施例) 以下、本考案の実施例を添付図面により詳述する。
第1図乃至第3図において、(1),(2)は互いに同
心的に配置した内筒、外筒であり、軸方向長さは内筒
(1)の方が若干長くなって、軸方向の両側に内筒
(1)の端部が突出するような同心関係で配設させて本
体ゴム(3)により連結一体せしめている。
本体ゴム(3)は、この防振体を車輌の所定個所に装着
したときの取付方向を基準にした場合、左右の径方向に
外筒(2)の軸全長に亘らせているとともに、中央部分
は内筒(1)の両端部を除く中間部に囲繞させて設けら
れていて、この本体ゴム(3)は振動に対する緩衝体と
して機能するものである。
(4)は対をなすストッパゴムであって、振動入力があ
ったときに外筒(2)に対する内筒(1)の変移量を規
制すると同時に振動の吸収にも機能する部材であり、本
体ゴム(3)に対してその外筒(2)寄りの両端部を中
間部よりも広い間隔となしたスリット状の空間部(5)
が介在するように、本体ゴム(3)の両側に配設せしめ
て外筒(2)の内壁に固着せしめている。
前記外筒(2)は一端部例えば下端部に鍔が周設されて
いると共に、胴部及び鍔に連続させて軸線方向に延びる
1条又は図示例の如く対向する2条の割れ目(6)を設
けていて、サスペンションメンバーにおける取付孔に圧
入装着した場合に、割れ目(6)の両縁部が殆ど突き合
わされる状態まで絞られるように、通常は前記取付孔よ
りも大径をなす筒体に形成せしめて、内筒(1)、本体
ゴム(3)及びストッパゴム(4)が筒内に設けられて
いる。
なお、この割れ目(6)は本体ゴム(3)に対し、設計
した所定の変形を絞りによって与えるために必要なもの
であって、第1図に例示する如く、筒外周の前部側又は
/及び後部側に切設することが望ましい。
しかして内筒(1)及び外筒(2)は、本体ゴム(3)
が接着される対向面、すなわち、左右両側における内筒
(1)の外周壁(7)及び外筒(2)の内周壁(8)を
テーパ周面に形成せしめており、このテーパ外周壁
(7)及びテーパ内周壁(8)は拡縮径方向が互いに反
対になる如く設けている。
すなわち、内筒(1)は外筒(2)の鍔を有する下端部
に対向する下側が大径側になり、外筒(2)は前記下端
部が小径側になるよう逆関係となっていて、サスペンシ
ョンメンバーに外筒(2)を圧入する場合に、その大径
側から挿入されるようにしている。
なお、図示例は外筒(2)が外周の何の部分をとっても
同じ肉厚の筒体に形成されているので、当然外周壁の対
応する個所も内周壁(8)同様テーパ周面を成してい
る。
以上述べた構造になる防振体は第3図に示すようにサス
ペンションメンバー(11)の取付孔に外筒(2)を圧入
により装着し、次いで内筒(1)の上端部及び下端部に
は、上下方向の振動変位を制限するためにストッパゴム
(4)とは別に設けてなるアッパストッパ(9)及びロ
アストッパ(10)を夫々固着し、内筒(1)にボルト等
を挿通し防振体として車体に組付けるが、外筒(2)は
圧入することによって割れ目(6)の部分の隙き間が塞
がれ縮径方向に絞り込まれる結果、本体ゴム(3)が圧
縮を受けて変形し、そして外筒(2)のテーパ内周壁
(8)がストレートに変わり、一方、内筒(1)のテー
パ外周壁(7)がテーパ状のままであるために第5図に
圧入前後を示す如く内筒(1)と外筒(2)の位置が相
対的に移動して本体ゴム(3)がより変形するに至る。
かかる装着状態において前後左右方向の振動入力がある
と、本体ゴム(3)のバネ特性は軟らかい特徴が保持さ
れて乗り心地性は良好である。
一方、上下方向(Z1Z2)の振動入力に対しては、第3
図において内筒(1)を外筒(2)に対し上方に移動さ
せる方向に作用する振動入力(Z1方向)では本体ゴム
(3)がより圧縮変形を受けようとするために大きいバ
ネ定数(K1)が働くことになり、一方、逆方向の振動入
力(Z2方向)では主として剪断変形を受けるようになる
ために小さいバネ定数(K2)が働き、従って入力の大き
い方向(Z1)のバネ定数(K1)を大きくさせ衝撃緩和に
役立たせることができる。
(考案の効果) 本考案は以上説明したように、本体ゴム(3)が接着さ
れる内筒(1)外周壁及び外筒(2)内周壁を互いに逆
のテーパ周面に形成したことにより、サスペンションメ
ンバーへの圧入時に、上記テーパによって内筒と外筒の
軸方向の相対位置がずれることになり、これによって、
車両組付時に車両重量の一部が防振体の軸方向に作用し
た場合でも、適切なストッパクリアランスを確保するこ
とができる。
また、車両組付状態では、軸方向荷重に対して本体ゴム
に剪断力と共に、上記内、外筒のテーパによって大きな
圧縮力も作用することになり、この予圧縮変形の影響に
より分担荷重の大きい本体ゴムの耐久性を向上させるこ
とができる。
そしてさらに、内、外筒における小径側テーパ周辺部を
互いに接近させる方向の振動入力に対しては、本体ゴム
がより圧縮変形を受けようとするために大きいばね定数
が働き、一方、逆方向の振動入力に対しては、本体ゴム
が主として剪断変形を受けるようになるために小さなバ
ネ定数が働き、従って、上下方向のバネ定数を同じでな
く一方を強く、他方を弱くすることが可能で、入力の大
きい方向のばね定数を高くして衝撃緩和に役立たせるこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の例に係る平面図、第2図は第1図のII
−II線に沿う断面示正面図、第3図は装着状態を示す断
面図、第4図は本考案に係るバネ定数特性線図、第5図
は同じく装着時の変形を示す説明図、第6図は従来の防
振体の平面図、第7図は同じくVII−VII線に沿う断面示
正面図、第8図は同じくバネ定数特性線図である。 (1)……内筒、(2)外筒、(3)……本体ゴム、
(4)……ストッパゴム、(5)……空間部、(6)…
…割れ目、(7)……テーパ外周壁、1(8)……テー
パ内周壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大谷 和平 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山3 東洋ゴム工業株式会社自動車部品技術セ ンター内 (72)考案者 柿本 敏宏 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山3 東洋ゴム工業株式会社自動車部品技術セ ンター内 (56)参考文献 実開 昭63−196844(JP,U) 実開 昭59−68833(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】同心的に配置した内筒と外筒とに対し、内
    筒に囲繞させ、かつ左右の径方向に亘らせて本体ゴムを
    設けて前記両筒を連結一体せしめる一方、一対のストッ
    パゴムを前記本体ゴムの前後方向両側に、空間部を存せ
    しめて配置し前記外筒の内壁に固着してなる防振体にお
    いて、内筒及び外筒を、拡縮径方向が互いに反対になる
    テーパ周面の外周壁及び内周壁を本体ゴムが接着される
    対向面に夫々有する筒体に形成すると共に、さらに外筒
    を、軸線方向に延びる1条又は対向する2条の割れ目を
    存して、サスペンションメンバーに圧入装着した際、絞
    りによる縮径方向へ変形可能な筒体に形成せしめてなる
    ことを特徴とするサスペンションメンバー用防振体。
JP1989080013U 1989-07-06 1989-07-06 サスペンションメンバー用防振体 Expired - Lifetime JPH0725476Y2 (ja)

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