JP2564552Y2 - ブッシュ - Google Patents

ブッシュ

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JP2564552Y2
JP2564552Y2 JP9336292U JP9336292U JP2564552Y2 JP 2564552 Y2 JP2564552 Y2 JP 2564552Y2 JP 9336292 U JP9336292 U JP 9336292U JP 9336292 U JP9336292 U JP 9336292U JP 2564552 Y2 JP2564552 Y2 JP 2564552Y2
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JP
Japan
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bush
elastic body
cylindrical member
inner cylindrical
spring constant
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茂幸 船橋
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車等の車両の懸架装
置、デフ等の支持部に用いられるブッシュに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両の懸架装置の支持部に用
いられるブッシュは、車両走行中に路面から受ける振動
を、ブッシュの弾性体の圧縮、引張、剪断、捩じり等の
作用により緩和し車両の乗心地をよくし、操縦安定性を
よくするため種々の工夫がなされている。この種のブッ
シュとしては、例えば、図5及び図6に示すようなもの
が知られている。図5及び図6において、21はブッシ
ュであり、このブッシュ21は、中心部に配置された内
筒金具22と、この内筒金具22の外周に同軸に配置さ
れた外筒金具23と、内筒および外筒の両金具22,2
3間に介装されて両金具22,23を連結する弾性体2
4とから構成されている。内筒金具22は、金属からほ
ぼ円筒状に形成されている。外筒金具23は、金属から
円筒状に形成され、内筒金具22と同軸に配置されてい
る。弾性体24は、天然ゴム、合成ゴム等のゴムから形
成され、内外筒の両金具22,23に加硫接着されて、
円筒形状に形成されている。そして、内筒金具22の軸
方向中央部が肉厚にされた突起25を形成したり、ある
いは、図示しないが内外筒金具22,23間の弾性体2
4の中に中間金具を介在させて弾性体24の厚みを小さ
くしたりすることにより、ブッシュの軸直角方向のばね
定数を高くし、捩じりばね定数を低くするようにしてい
る。このように構成されたブッシュ21は、図示してい
ない、自動車のサスペンションメンバー、サブフレーム
等の懸架装置の取付部に対してアームリンクに組付けら
れて用いられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のブッシュにおいては、捩じりばね定数は弾性体である
ゴムの剪断方向のばね定数に依存しており、捩じり角と
トルクの関係がほとんど直線的に変化する線形特性であ
ること、および軸直角方向のばね定数の設定による影響
を受けやすいことにより、充分に低い捩じりばね定数が
得られず、低捩じり(初期捩じり)入力に対する振動伝
達の緩和が劣っていた。またゴムの剪断方向のばね定数
に依存しているため、耐久性が劣るという問題点があっ
た。
【0004】本考案は、上記のような問題点に鑑みなさ
れたもので、初期捩じりばね定数の低い、耐久性がよい
ブッシュを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の要旨とするとこ
ろは、内筒金具と、該内筒金具の外周に間隔を置いて略
同軸に配置された外筒部材と、前記内筒金具および外筒
部材の間に介装された弾性体とからなるブッシュにおい
て、前記内筒金具の外周面に軸方向に沿った複数の突条
を形成する突条部材を設けるとともに、該突条部材の端
面から外周面に沿って弾性体の端部にスリットを穿設し
たことである。
【0006】
【作用】本考案に係るブッシュは、内筒金具の外周面に
軸方向に沿って複数の突条を形成する突条部材を設け、
内筒金具と略同軸に配置した外筒部材および突条部材に
加硫接着により接着して弾性体を設け、上記突条部材の
端面から外周面に沿って弾性体の端部にスリットを穿設
している。このスリットにより弾性体の断面積が小さく
され、剪断方向のばね定数が低くされている。この結
果、ブッシュに捩じり方向に振動が加わると、初期の小
さい振動の間は、低いばね定数で単位トルクに対して大
きく捩じれ、柔らかく衝撃を吸収する。さらに、大きい
捩じり方向の振動が加わると、内筒金具外周の突条がス
リットの寸法以上に変位して弾性体に当たり、突条で弾
性体が圧縮されるようになり、圧縮方向に振動が分担さ
れるので、ばね定数が高くなり、大きい変位の振動を吸
収できる。この際、ゴムの剪断応力のみでなく圧縮応力
により振動を吸収するので、ブッシュの耐久性がよくな
る。
【0007】
【実施例】本考案に係るブッシュの一実施例を図1及び
図2に基づいて説明する。ブッシュ1は、外形が円筒状
に形成され、内筒金具2と、この内筒金具2の外周にこ
れと略同軸に配置された外筒部材3と、内筒金具2及び
外筒部材3間に介装された弾性体4と、内筒金具2の外
周面に軸方向に沿った複数の突条6を形成する突条部材
5とから構成されている。弾性体4は内筒金具2と突条
部材5に加硫接着されて内筒金具2と外筒部材3とを連
結している。突条部材5の端部5aの端面から外周面に
沿って、弾性体4の軸方向に同一厚さにスリット7を穿
設している。
【0008】内筒金具2は金属から円筒状に形成し、外
筒部材3は金属又はプラスチック等から円筒状に形成し
ている。この内筒金具2の外周面に凹凸を形成するよう
に4個の突条6を有する突条部材5を設けている。弾性
体4は天然ゴム、合成ゴム等のゴムから所定の硬度に、
内筒金具2の外周の突条部材5と外筒部材3間で筒状に
突条部材5と外筒部材3に加硫接着され、突条部材5と
外筒部材3とを連結するとともに、内外筒の両金具2,
3を互いに防振支持している。突条部材5は、金属から
外形を柱状体に内部を空洞状態に、突条6を4個形成し
て一体に形成し、内筒金具2の外周に溶接により固着し
ている。各突条6は、横断面形状が逆U字形状の条状に
突起している。スリット7は、弾性体4の軸方向両端部
に中央で断絶させて穿つように、突条6の外周面に沿っ
て端面5aから軸方向中央部に延びて設けている。
【0009】本実施例のブッシュ1に捩じり方向に振動
が加わると、初期の小さい振動の間は、突条部材5はス
リット6の部分で変位するので剪断方向の低いばね定数
となり、単位トルクに対して大きく捩じれ、柔らかく衝
撃を吸収する。さらに、大きい捩じり方向の振動が加わ
り、内筒金具2の外周の突条6が、図3に点線で示すよ
うに、スリット7が形成された弾性体4に当たると、突
条6で弾性体4が圧縮されるようになり、圧縮方向に振
動が分担されるので、ばね定数が高くなり、大きい変位
の振動を吸収できる。この際、弾性体4の剪断方向のみ
でなく圧縮方向の弾性により振動を吸収するので、ブッ
シュの耐久性がよくなる。
【0010】また、本実施例によるブッシュ1のばね定
数は、図4に実線で示すように従来品に比べて、小さい
捩じり角では小さいトルクで大きく変位する低いばね定
数であるが、大きい捩じり角ではトルクが急激に増加し
ても変位の小さい高いばね定数となり、非線形特性とな
っている。この結果、小さい振動は柔らかく緩和し、大
きい振動は硬く緩和することにより乗り心地をよくし、
操縦安定性をよくする。
【0011】上記実施例において、突条部材5は外形を
柱状に一体的に形成したものを内筒金具2に設けた例に
ついて説明したが、上記実施例に限られず、周方向に複
数個の突条6が形成されるものであれば、他の形態のも
のであってもよい。また、スリット7は突条6の端部の
外周面全面に設けた例について説明したが、このスリッ
ト7は孔状に複数に分割したものであってもさしつかえ
ない。
【0012】
【考案の効果】本考案によれば、小さい振動の間は、低
いばね定数で柔らかく振動を吸収し、大きい振動が加わ
ると、高いばね定数の非線形特性のばね定数で振動を吸
収できる。その結果、乗り心地をよくし、操縦安定性を
よくする。また、ゴムの剪断応力のみでなく圧縮応力に
より振動を吸収するので、ブッシュの耐久性をよくする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るブッシュの一実施例の断面図であ
る。
【図2】上記実施例の側面図である。
【図3】本実施例のブッシュの変位を説明する側面図で
ある。
【図4】上記実施例のばね定数とトルクの関係を示すグ
ラフである。
【図5】従来のブッシュの断面図である。
【図6】上記従来例の側面図である。
【符号の簡単な説明】
1:ブッシュ 2:内筒金具 3:外筒部材 4:弾性体 5:突条部材 6:突条 7:スリット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒金具と、該内筒金具の外周に間隔を
    置いて略同軸に配置された外筒部材と、前記内筒金具お
    よび外筒部材の間に介装された弾性体とからなるブッシ
    ュにおいて、前記内筒金具の外周面に軸方向に沿った複
    数の突条を形成する突条部材を設けるとともに、該突条
    部材の端面から外周面に沿って弾性体の端部にスリット
    を穿設したことを特徴とするブッシュ。
JP9336292U 1992-12-28 1992-12-28 ブッシュ Expired - Fee Related JP2564552Y2 (ja)

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JP9336292U JP2564552Y2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 ブッシュ

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CN1980829A (zh) * 2004-05-28 2007-06-13 Av国际公司 减震装置
JP5480267B2 (ja) * 2008-09-17 2014-04-23 ルノー・トラックス キャブサスペンションユニット及び同キャブサスペンションユニットを少なくとも2つ含む車両
JP5756896B2 (ja) * 2010-03-16 2015-07-29 ボルボ トラック コーポレイション 運転室懸架ユニットおよび少なくとも2つのその種の運転室懸架ユニットを包含する乗り物

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