JP2502117Y2 - 筒形防振ゴム - Google Patents

筒形防振ゴム

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JP2502117Y2
JP2502117Y2 JP1991016252U JP1625291U JP2502117Y2 JP 2502117 Y2 JP2502117 Y2 JP 2502117Y2 JP 1991016252 U JP1991016252 U JP 1991016252U JP 1625291 U JP1625291 U JP 1625291U JP 2502117 Y2 JP2502117 Y2 JP 2502117Y2
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outer cylinder
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勝久 矢野
雄大 岡中
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は軸直角方向のばね定数を
高める中間部材をもつ筒形防振ゴムに関する。この筒形
防振ゴムは例えば自動車の懸架装置に用いられるゴムブ
ッシユに適用できる。
【0002】
【従来の技術】従来より、筒形防振ゴム、例えば自動車
の懸架装置に用いられるゴムブッシユとして、図に示
す様に、金属製の内筒100と、内筒100の外周側に
配置された金属製の外筒200と、内筒100と外筒2
00との間に介在する金属筒製の中間部材300と、ゴ
ム材料からなる弾性体400とで構成されたものが知ら
れている。ここで、弾性体400は、中間部材300と
内筒100との間に介在する内側弾性体400aと、中
間部材300と外筒200との間に介在する外側弾性体
400bとからなる。中間部材300には軸方向にのび
るスリット301が形成されている。そして、外筒20
0の周壁全体を絞って縮径することにより、外側弾性体
400bに半径方向で予備圧縮を与えるとともに、内側
弾性体400aにも半径方向で予備圧縮を与える様にし
ている。予備圧縮を与えられた弾性体400は耐久性が
向上し、寿命が伸びる。このゴムブッシユでは、金属筒
製で高剛性の中間部材300が設けられているので、軸
直角方向におけるばね定数をK1とし、軸方向における
ばね定数をK2としたとき、(K1/K2)の値を高め
得る利点をもつ。
【0003】更に従来では、(K1/K2)の値を高め
得る他のゴムブッシユとして、中間部材300を2分割
構造としたものも知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで上記したゴム
ブッシユでは、中間部材300にスリット301が形成
されているので、半径方向で中間部材300は撓むこと
ができ、従って中間部材300よりも内側の内側弾性体
400aにも予備圧縮が与えられる。しかし内側弾性体
400aのうち、スリット301に対面しない部分40
0eでは外筒200の縮径力が直接作用しないので、予
備圧縮度があまり高くならない。
【0005】そのため、半径方向における内側弾性体4
00aの予備圧縮度は、スリット301に対面しない部
分400eと、スリット301に対面する部分400c
とで異なる。本考案は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、その目的は、半径方向における弾性体の予備圧
縮度を周方向にわたり均一化するのに有利な筒形防振ゴ
ムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる筒形防
振ゴムは、内筒と、内筒の外周側に配置された外筒と、
内筒と外筒との間に介在する中間部材と、中間部材と内
筒との間および中間部材と外筒との間に介在するゴム材
料からなる筒状の弾性体とをもち、外筒の縮径および内
筒の拡径の少なくとも一方により弾性体を半径方向で予
備圧縮して構成され、中間部材は、周方向に配置され該
内筒の軸方向に平行にのびる多数個の補強線材と、各補
強線材を筒状に結着した可撓結着材料とで構成されてい
ることを特徴とするものである。この中間部材は補強線
材をもつので、弾性体を構成するゴム材料よりも剛性が
高い。補強線材は、金属または樹脂などの高剛性材料か
らなるコードとすることができる。金属として鋼、アル
ミ系合金を採用できる。可撓結着材料は、多数個の補強
線材を筒状に結着するものであり、例えばゴム材料、紐
部材を採用できる。
【0007】性体は、外筒の縮径および内筒の拡径の
少なくとも一方により半径方向で予備圧縮されている。
なお、内筒、外筒の径、厚み、材質等は適宜選択でき
る。内筒、外筒及び中間部材は同軸的配置とすることが
できるが、場合によっては非同軸的配置でもよい。内
筒、外筒及び中間部材とは弾性体に接着されていてもよ
いし、場合によっては非接着でもよい。接着は接着剤、
加硫接着のいずれでもよい。
【0008】
【作用】筒形防振ゴムにおいて、外筒の縮径が行なわれ
た場合には、中間部材は周方向にわたりほぼ均一な荷重
をうけ、中間部材はほぼ均一に縮径される。また、内筒
の拡径が行なわれた場合には、中間部材は周方向にわた
りほぼ均一な荷重をうけ、中間部材はほぼ均一に拡径さ
れる。また弾性体を構成するゴム材料よりも中間部材は
剛性が高いので、軸直角方向におけるばね定数が高めと
なる。
【0009】
【実施例】(第1実施例) 本考案の第1実施例を図1、図2に基づき説明する。図
1は完成品の縦断面図を示し、図2はそのW−W線断面
図を示す。このブッシユは、図1、図2に示す様に内筒
1と外筒2と中間部材3と弾性体4とで構成されてい
る。
【0010】内筒1は鋼製であり、軸芯P1を備えた中
央孔10をもつ。外筒2は鋼製であり、内筒1の外側に
ほぼ同軸的に配置されている。中間部材3は筒状をな
し、内筒1と外筒2との間にほぼ同軸的に介在してい
る。中間部材3の肉厚は1〜5mm程度とされている。
また図1から理解できる様に中間部材3の軸方向の長さ
は外筒2と同じ程度とされている。
【0011】中間部材3を図3に示す。中間部材3は、
周方向に配置され内筒1の軸方向に平行にのびる多数個
の補強線材としての鋼製のワイヤコード38と、各ワイ
ヤコード38を結着した筒状のゴム材料39とで構成さ
れている。この中間部材3にはワイヤコード38が設け
られているので、この中間部材3は、弾性体4を構成す
るゴム材料よりも剛性が高い。なお図2においてはワイ
ヤコード38は省略されている。
【0012】弾性体4はゴム硬度Hs45〜55程度の
ゴム材料から形成されている。弾性体4は、中間部材3
と内筒1との間に介在する筒状の内側弾性体41と、中
間部材3と外筒2との間に介在する筒状の外側弾性体4
2とからなる。
【0013】本実施例では内筒1、外筒2及び中間部材
3は弾性体4に接着されている。本実施例では製造にあ
たり、多数個の割り型を放射方向に配置したスウェ−ジ
ング装置を用い、絞り処理前のゴムブッシユを各割り型
の放射方向の中央域に配置し、そして、割り型を放射方
向で求心方向に移動させ、各割り型の先端部で外筒2の
周壁全体を強圧して絞り、縮径することにしている。こ
の様に外筒2の周壁全体を絞り縮径すれば、外側弾性体
42は均一に予備圧縮される。しかも中間部材が金属筒
製である場合に比較して、ゴム製の中間部材3はほぼ均
一に縮径されるので、内側弾性体41もほぼ均一に予備
圧縮される。
【0014】さらに本実施例では前述したように、中
部材3は金属筒に比べて均一に縮径されるので、中間部
材3付近の局部的応力集中を回避するのに有利であり、
かかる意味においても弾性体4の耐久性、寿命を向上で
きる。このゴムブッシユにおいて、外力が作用して軸直
角方向である矢印A1方向にそって外筒2が相対変位し
たときには、弾性体4の内側弾性体41及び外側弾性体
42は圧縮・引っ張り変形する。また周方向である矢印
B1方向にそって外筒2が相対変位したときには、弾性
体4はせん断変形する。更にまた、軸方向である矢印C
1方向にそって外筒2が相対変位したときには、弾性体
4の内側弾性体41及び外側弾性体42はせん断変形す
る。本実施例では高剛性の中間部材3が設けられている
ので、軸直角方向におけるばね定数をK3とし、軸方向
におけるばね定数をK4としたとき、図に示す従来と
同様に、ばね定数K3を高めにでき、(K3/K4)の
値を高め得る。
【0015】(他の実施例) 上記した実施例では前述した様に内筒1の外周面、外筒
2の内周面の双方は弾性体4に接着されているが、これ
に限らず、中間部材3を埋設した弾性体4を内筒1の外
周面に接着した状態で、その弾性体4を外筒2に圧入す
る構成としてもよいことは勿論である。例えば、自動車
の4リング式サスペンションで用いる緩衝装置の様に、
長棒状の金属製のリンクの両端部にそれぞれ外筒2を結
合し、そして、中間部材3を埋設した構造の弾性体4を
内筒1の外周面に接着した状態で、その弾性体4を外筒
2に圧入する方式としてもよい。
【0016】お、上記した実施例では本考案をゴムブ
ッシユに適用しているが、これに限られるものでなく、
要するに、内筒、外筒、中間部材、弾性体とをもち、外
筒の縮径および内筒の拡径の少なくとも一方により弾性
体に半径方向で予備圧縮を与え得るものであればよく、
例えばメンバーマウント、ストラットマウントなどの防
振ゴムに適用しても良いものである。
【0017】(適用例) 各実施例のゴムブッシユは、例えば、自動車の懸架装置
のA型コントロールアームの車体結合部に装備できる。
この場合には、ゴムブッシユの軸線が車体前後方向に沿
い、かつゴムブッシユの軸直角方向が車幅方向になる様
に配置する。これにより操縦安定性を維持しつつハーシ
ュネスを抑え得る。
【0018】
【考案の効果】請求項1にかかる筒形防振ゴムによれ
ば、外筒の縮径および内筒の拡径の少なくとも一方を行
えば、半径方向における弾性体の予備圧縮度は周方向に
おいて均一化する。従って弾性体の耐久性、寿命の向上
に有利である。さらに、中間部材は、従来の金属筒から
なる中間部材300に比較し、ほぼ均一に縮径または拡
されるので、中間部材付近の局部的応力集中を回避する
のに有利であり、かかる意味においても弾性体の耐久
性、寿命を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のゴムブッシユの縦断面図である。
【図2】図1のW−W線断面図である。
【図3】ゴムブッシユで用いる中間部材の斜視図であ
る。
【図4】従来のゴムブッシユの横断面図である。
【符号の説明】
図中、1は内筒、2は外筒、3は中間部材、4は弾性体
を示す。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内筒と、該内筒の外周側に配置された外筒
    と、該内筒と該外筒との間に介在する筒状の中間部材
    と、該中間部材と該内筒との間および該中間部材と該外
    筒との間に介在するゴム材料からなる筒状の弾性体とを
    もち、該外筒の縮径および該内筒の拡径の少なくとも一
    方により該弾性体を半径方向で予備圧縮して構成され、 該中間部材は、周方向に配置され該内筒の軸方向に平
    にのびる多数個の補強線材と、各該補強線材を筒状に結
    着した可撓結着材料とで構成されていることを特徴とす
    る筒形防振ゴム。
JP1991016252U 1991-03-19 1991-03-19 筒形防振ゴム Expired - Lifetime JP2502117Y2 (ja)

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