JPH08200419A - 防振支持装置 - Google Patents

防振支持装置

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JPH08200419A
JPH08200419A JP3461795A JP3461795A JPH08200419A JP H08200419 A JPH08200419 A JP H08200419A JP 3461795 A JP3461795 A JP 3461795A JP 3461795 A JP3461795 A JP 3461795A JP H08200419 A JPH08200419 A JP H08200419A
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JP
Japan
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collar portion
rubber layer
collar
outer peripheral
peripheral surface
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Pending
Application number
JP3461795A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoji Kanda
良二 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP3461795A priority Critical patent/JPH08200419A/ja
Publication of JPH08200419A publication Critical patent/JPH08200419A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/41Elastic mounts, e.g. bushings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/10Constructional features of arms
    • B60G2206/11Constructional features of arms the arm being a radius or track or torque or steering rod or stabiliser end link

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バネ定数等の特性が良好で耐久性に優れかつ
安価なサスペンション用リンク装置を提供する。 【構成】 リンク装置10は、丸棒形状のアーム部12
と、その両端に取り付けられた円筒形の一対のカラー部
13を有する鉄製のリンク部材11を設けている。カラ
ー部は、壁面に円周方向に等間隔で8列、各列に2個の
貫通孔13aを設けている。カラー部の中心位置には、
鉄製の内筒金具15が同軸的に配置されている。接着処
理が施されていないカラー部と外周面に接着処理された
内筒金具との間には内側ゴム層16が、貫通孔内には貫
通部ゴム層17が、カラー部の外周面から所定の高さ部
分には外側ゴム層18が設けられている。ゴムの加硫成
形後に、カラー部を径方向に圧縮する。内側ゴム層と外
側ゴム層が貫通部ゴム層を介して連結され、またカラー
部が縮径しているので、カラー部と内側ゴム層の接合が
強固に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防振支持装置に係り、
特に自動車のサスペンション機構の防振支持に適した防
振支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のサスペンション機構に用いられ
る防振支持装置は、車に加えられる衝撃に対する応答性
を高めて車の操縦安定性と乗り心地を良くするために、
軸直角方向のバネ定数を硬くし及びねじりバネ定数を柔
らかくくすると共にねじり角とねじりモーメントの関係
におけるヒステリシスを小さくすることが要求されてい
る。また、この防振支持装置は、エンジンマウント支持
用等の防振支持装置と異なり大きな負荷が加えられるた
め、軸直角方向の耐久性を高める必要がある。
【0003】従来、この種の防振支持装置としては、例
えば内筒金具と外筒金具とその両者間に充填されて内筒
金具の外周面と外筒金具の内表面に接着されたゴム層と
を設けてなるいわゆる内外筒接着型ブッシュを用い、こ
れを縮径させてリンク部材の筒状カラー部に圧入させた
内外筒接着タイプの防振支持装置が知らている。また、
他の防振支持装置としては、内筒金具にゴムを接着させ
たものを筒状カラー部に圧入させたいわゆる圧入タイプ
の防振支持装置や、内筒金具にゴムを接着させたものを
筒状半割カラー部で挟み込んでゴム層を圧縮縮径させつ
つ固定させるいわゆる挟み込みタイプの防振支持装置が
知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記内外筒
接着タイプの防振支持装置は、内外筒金具とゴムとが接
着されているため軸直角方向のバネ定数が硬く、ねじり
バネ定数が柔らかく及びヒステリシスが小さという特性
面で優れており、また軸直角方向の耐久性が優れている
という長所を備えている。しかし、この防振支持装置
は、内外筒金具の洗浄、内外筒金具の接着処理、ゴム加
硫成形及びブッシュのカラー部への圧入等と製造工程が
非常に長くなるため製造コストが高価になるという問題
がある。
【0005】これに対し、上記圧入タイプ及び挟み込み
タイプの防振支持装置は、内筒金具のみの洗浄接着処
理、ゴム加硫成形、ブッシュのカラー部への圧入等製造
工程が簡易であるため製造コストが安価である。しか
し、この防振支持装置は、カラー部によってゴムを圧縮
して固定するタイプであるため、ゴムの圧縮率が30%
程度と大きく、従って軸直角方向のバネ定数が柔らかく
なりまたヒステリシスが大きくなり、車に加えられる衝
撃に対する応答性が悪くなるという特性上の問題があ
る。また、ゴムの圧縮率が高いことにより、このタイプ
の防振支持装置は軸直角方向の耐久性が劣るという問題
もある。本発明は、上記した問題を解決しようとするも
ので、バネ定数等の特性が良好で耐久性に優れかつ安価
な防振支持装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、長尺状
のアーム部と、アーム部の少なくとも一端に固定された
筒状体であって壁面に複数の貫通孔を有するカラー部と
により構成されてなるリンク部材と、カラー部の略中心
位置に同軸的に配設され相手部材が挿着される内筒金具
と、接着処理が施されていないカラー部と外周面に接着
処理が施された内筒金具間、貫通孔内及びカラー部の外
周面部から所定高さの空間部分に加硫成形により配設さ
れたゴム層とを設け、カラー部及びゴム層が径方向に圧
縮されてなることにある。
【0007】また、上記請求項2に係る発明の構成上の
特徴は、長尺状のアーム部と、アーム部の少なくとも一
端に固定された筒状体であって外周面の一部に複数の凹
部を有すると共に凹部に少なくとも1個の貫通孔を有す
るカラー部とにより構成されてなるリンク部材と、カラ
ー部の略中心位置に同軸的に配設され相手部材が挿着さ
れる内筒金具と、接着処理が施されていないカラー部と
外周面に接着処理が施された内筒金具間、貫通孔内及び
凹部に加硫成形により配設されたゴム層とを設け、カラ
ー部及びゴム層が径方向に圧縮されてなることにある。
【0008】また、上記請求項3に係る発明の構成上の
特徴は、長尺状のアーム部と、アーム部の少なくとも一
端に固定された筒状体であって内壁面の一部に内側に向
けて突出しかつ突出面に複数の貫通孔を有する少なくと
も1個のリング形状の鍔部を設けたカラー部とにより構
成されてなるリンク部材と、カラー部の略中心位置に同
軸的に配設され相手部材が挿着される内筒金具と、接着
処理が施されていない鍔部を含むカラー部と外周面に接
着処理が施された内筒金具間及び貫通孔内に加硫成形に
より配設されたゴム層とを設け、カラー部及びゴム層が
径方向に圧縮されてなることにある。
【0009】また、上記請求項4に係る発明の構成上の
特徴は、長尺状のアーム部と、アーム部の少なくとも一
端に固定された筒状体であって外周面の一部に外側に向
けて突出しかつ突出面の複数の貫通孔を有する少なくと
も1個のリング形状の鍔部を設けたカラー部とにより構
成されてなるリンク部材と、カラー部の略中心位置に同
軸的に配設され相手部材が挿着される内筒金具と、接着
処理が施されていないカラー部と外周面に接着処理が施
された内筒金具間、貫通孔内及び鍔部を含むカラー部の
外周面から所定高さの空間部分に加硫成形により配設さ
れたゴム層とを設け、カラー部及びゴム層が径方向に圧
縮されてなることにある。
【0010】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、ゴム層は、カラー部とは接着され
ていないが、カラー部と内筒金具間のゴム部とカラー部
の外周面部から所定高さで設けたゴム部とが貫通孔部分
のゴム部を介して連結されていることにより、カラー部
との接合性が十分に確保される。また、カラー部を径方
向に圧縮させて縮径させることにより、内側のゴム層も
圧縮されるため、カラー部とゴム層との接合強度をさら
に高めることができる。
【0011】その結果、防振支持装置の軸直角方向のバ
ネ定数、ねじりバネ定数及びヒステリシス特性を内外筒
接着タイプの防振支持装置と同程度の良好な値にするこ
とができる。そして、この防振支持装置をサスペンショ
ン機構の防振支持に用いた自動車の操縦性および乗り心
地を良好にすることができる。また、ゴム層の圧縮率
を、圧入タイプの防振支持装置に較べて小さく設定する
ことができるので、防振支持装置の軸直角方向の耐久性
を内外筒接着タイプの防振支持装置の耐久性と同等程度
にすることができる。しかも、この防振支持装置は、内
外筒タイプの防振支持装置に較べて、内筒接着のみでよ
く、またゴムの加硫成形時に内筒金具とカラー部との一
体化を同時に行うことが出来るので、製造工程が大幅に
簡略化され、製造コストを内外筒タイプの防振支持装置
に較べて安価にすることができる。また、この防振支持
装置は、外筒金具を必要としないので、内外筒タイプの
防振支持装置に較べて材料コストを削減することができ
る。
【0012】また、上記のように構成した請求項2に係
る発明においては、上記請求項1に記載の発明の作用効
果に加え、カラー部の外周の少なくとも一部にゴム層で
被覆されていない部分があるので、カラー部の径方向へ
の圧縮を容易に行うことができる。そのため、カラー部
とゴム層との接合強度を容易に高めることができる。
【0013】また、上記のように構成した請求項3に係
る発明においては、ゴム層とカラー部とは接着されてい
ないが、鍔部の貫通孔に充填されたゴムが、鍔部を挟ん
だ両側のゴム層を連結させるようになっているので、カ
ラー部とゴム層との接合強度が得られる。また、カラー
部の外周にゴム層が無いので、カラー部の径方向への圧
縮を容易に行うことができ、カラー部とゴム層との接合
強度をさらに高めることができる。その結果、防振支持
装置の軸直角方向のバネ定数、ねじりバネ定数及びヒス
テリシス特性を安価にかつ内外筒接着タイプの防振支持
装置と同程度の良好な値にすることができる等、上記請
求項1に係る発明と同様の効果を得ることができる。
【0014】また、上記のように構成した請求項4に係
る発明においては、ゴム層とカラー部とは接着されてい
ないが、鍔部の貫通孔に充填されたゴムが、カラー部の
外周側にて鍔部を挟んだ両側のゴム層を連結させるよう
になっているので、カラー部とゴム層との接合強度が得
られる。また、鍔部の外端を用いることにより、カラー
部の径方向への圧縮を容易に行うことができ、カラー部
とゴム層との接合強度を容易に高めることができる。そ
の結果、防振支持装置の軸直角方向のバネ定数、ねじり
バネ定数及びヒステリシス特性を安価に内外筒接着タイ
プの防振支持装置と同程度の良好な値にすることができ
る等、上記請求項1に係る発明と同様の効果を得ること
ができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1及び図2は、第1実施例に係る自動車のサ
スペンション用のリンク装置10の左部分を斜視図及び
断面図により概略的に示したものである。リンク装置1
0は、鉄製のリンク部材11を設けている。リンク部材
11は、図3に示すように、丸棒形状のアーム部12
と、その両端に溶接により一体で取り付けられた円筒形
の一対のカラー部13(右側部分は図示省略する)を設
けている。カラー部13は、壁面に円周方向に等間隔で
8列、各列に2個の貫通孔13aを設けている。なお、
リンク部材11は、鉄、アルミニウム等の塑性変形可能
な金属製であればよい。
【0016】リンク部材11のカラー部13の中心位置
には、図1及び図2に示すように、鉄製の内筒金具15
が同軸的に配置されている。内筒金具15の外周面には
接着処理が施されている。そして、内筒金具15とカラ
ー部13の間には内側ゴム層16が、カラー部13の貫
通孔13aには貫通部ゴム層17が、カラー部13の外
周面から所定の高さ部分には外側ゴム層18が設けられ
ている。ゴム層16〜18の成形は、成形金型(図示し
ない)に外周面に接着処理が施された内筒金具15と接
着処理が施されていないリンク部材11をセットし、ゴ
ムを注入し加硫成形することにより行われる。そして、
ゴムの加硫成形後に、カラー部13を圧縮して縮径さ
せ、内側ゴム層16の収縮率が数%〜10%程度になる
ようにする。なお、上記実施例においては、カラー部1
3の軸方向両端は露出しているが、軸方向両端をゴム層
によって被覆すると共に、内側ゴム層16及び外側ゴム
層18と連結させるようにしてもよい。
【0017】以上に説明したように、上記リンク装置1
0においては、各ゴム層16〜18がカラー部13に接
着されてはいないが、内側ゴム層16と外側ゴム層18
とが貫通部ゴム層17を介して連結しているので、カラ
ー部13と内側ゴム層16とは十分な強度で接合されて
いる。また、カラー部13を圧縮して縮径させることに
より、カラー部13内表面と内側ゴム層16との接合強
度も十分に確保されている。これにより、カラー部13
と内側ゴム層16とが確実に固定されると共に内側ゴム
層16の圧縮率を圧入タイプのリンク装置に較べて小さ
くすることができるので、軸直角方向のバネ定数、ねじ
りバネ定数、ヒステリシス等のリンク装置の特性を内外
筒接着タイプのリンク装置と同等程度の良好な特性にす
ることができる。その結果、このリンク装置10をサス
ペンション機構の防振支持に用いた自動車の操縦性およ
び乗り心地を良好にすることができる。また、リンク装
置10の軸直角方向の耐久性も、ゴム層の圧縮率を小さ
くしたことにより、圧入タイプや挟み込みタイプのリン
ク装置に較べて改善され、内外筒接着タイプのリンク装
置と同等程度に良好にすることができた。
【0018】つぎに、第2実施例について図面を用いて
説明すると、図4は、第2実施例に係るサスペンション
用のリンク装置20の左部分を平面断面図により概略的
に示したものである。リンク装置20は、鉄製のリンク
部材21を設けている。リンク部材21は、図4及び図
5に示すように、丸棒形状のアーム部22と、その両端
に溶接により一体で取り付けられた円筒形の一対のカラ
ー部23(右側部分は図示省略する)を設けている。カ
ラー部23は、壁面の両端間に内側に向けて等間隔で突
出させた12列の溝部23aを設けている。そして、各
溝部23aには、3個の長方形の貫通孔23bが等間隔
で設けられている。なお、溝部23aの代わりに、貫通
孔23bの周囲にのみ凹部を設けるようにしてもよい。
【0019】リンク部材21のカラー部23の中心位置
には、図4に示すように、鉄製の内筒金具15が同軸的
に配置されている。そして、内筒金具15とカラー部2
3の間には内側ゴム層24が、溝部23aの貫通孔23
bには貫通部ゴム層25が、溝部23aにはカラー部2
3の外周面23cと面一で充填された溝部ゴム層26が
設けられている。ゴム層24〜26の成形は、成形金型
(図示しない)に接着処理が施されていないリンク部材
21と外周面に接着処理が施された内筒金具15とをセ
ットし、ゴムを注入し加硫成形することにより行われ
る。そして、ゴムの加硫成形後に、カラー部23を圧縮
して縮径させ、内側ゴム層24の収縮率が数%〜10%
程度になるようにする。カラー部23は、外周に金属の
露出部分があるため、圧縮が容易に行われる。
【0020】以上に説明したように、上記リンク装置2
0においては、ゴム層がカラー部23に接着されてはい
ないが、内側ゴム層24と溝部ゴム層26とが貫通部ゴ
ム層25を介して連結しているので、カラー部23と内
側ゴム層24とは十分な強度で接合されている。また、
カラー部23を縮径させることにより、カラー部23内
表面と内側ゴム層24との接合強度もさらに高められ
る。これにより、カラー部23と内側ゴム層24とが確
実に固定されると共にゴム部分の圧縮率を圧入タイプの
リンク装置に較べて小さくすることができるので、軸直
角方向のバネ定数、ねじりバネ定数、ヒステリシス等の
リンク装置の特性を内外筒接着タイプのリンク装置と同
等程度の良好な特性にすることができる。その結果、上
記第1実施例に示したと同様の効果を得ることができ
る。
【0021】つぎに、第3実施例について図面を用いて
説明すると、図6は、第3実施例に係るサスペンション
用のリンク装置30の左部分を縦断面図により概略的に
示したものである。リンク装置30は、鉄製のリンク部
材31を設けている。リンク部材31は、図7に示すよ
うに、丸棒形状のアーム部32と、その両端に溶接によ
り一体で取り付けられた円筒形の一対のカラー部33
(右側部分は図示省略する)を設けている。カラー部3
3は、内壁面の上下中間部分に円筒形のフランジ部34
を設けている。フランジ部34は、カラー部33の約半
分の厚みを有し、周方向に等間隔で配置されて厚さ方向
に貫通する貫通孔34aを8個設けている。
【0022】リンク部材31のカラー部33の中心位置
には、図6に示すように、鉄製の内筒金具15が同軸的
に配置されている。そして、内筒金具15とカラー部3
3及びフランジ部34の間には内側ゴム層35が、ま
た、フランジ部34の貫通孔34a内には貫通部ゴム層
36が充填されている。ゴム層35、36の成形は、成
形金型(図示しない)に外周面に接着処理が施された内
筒金具15と接着処理が施されていないリンク部材31
をセットし、ゴムを注入し加硫成形することにより行わ
れる。そして、ゴムの加硫成形後に、カラー部33を圧
縮して縮径させ、内側ゴム層35の収縮率が数%〜10
%程度になるようにする。カラー部23は、外周が金属
なので、圧縮が容易に行われる。
【0023】以上に説明したように、上記リンク装置3
0においては、内側ゴム層35がカラー部33及びフラ
ンジ部34に接着されてはいないが、フランジ部34の
上下の内側ゴム層35が貫通部ゴム層36を介して連結
しているので、その結果、カラー部33と内側ゴム層3
5とは十分な強度で接合されている。また、カラー部3
3を縮径させることにより、カラー部33内表面、フラ
ンジ部34外周面と内側ゴム層35との接合強度もさら
に高められる。これにより、カラー部33と内側ゴム層
35とが確実に固定されると共にゴム部分の圧縮率を圧
入タイプのリンク装置に較べて小さくすることができる
ので、軸直角方向のバネ定数、ねじりバネ定数、ヒステ
リシス等のリンク装置の特性を内外筒接着タイプのリン
ク装置と同等程度の良好な特性にすることができる。そ
の結果、上記第1実施例に示したと同様の効果を得るこ
とができる。
【0024】つぎに、上記第3実施例の変形例1につい
て図面を用いて説明すると、図8は、変形例に係るサス
ペンション用のリンク装置40の左部分を縦断面図によ
り概略的に示したものである。リンク装置40は、鉄製
のリンク部材41を設けている。リンク部材41は、図
9に示すように、丸棒形状のアーム部42と、その両端
に溶接により一体で取り付けられた円筒形の一対のカラ
ー部43(右側部分は図示省略する)を設けている。カ
ラー部43は、内壁面の上下中間部分に円筒形のフラン
ジ部44を設けている。そして、フランジ部44は、カ
ラー部43の成形時にプレスにより一体的に設けられた
ものである。そのため、カラー部43は、上記第3実施
例に係るカラー部33より安価に形成される。フランジ
部44は、周方向に等間隔で配置されて厚さ方向に貫通
する貫通孔44aを8個設けている。
【0025】そして、上記第3実施例と同様に、リンク
部材41のカラー部43の中心位置に外周面に接着処理
が施された内筒金具15を同軸的に配置し、ゴムの加硫
成形により内筒金具15とカラー部43及びフランジ部
44の間にはゴム層45が、また、フランジ部44の貫
通孔44a内には貫通部ゴム層46が充填される。そし
て、ゴムの加硫成形後に、カラー部43を圧縮して縮径
させ、ゴム層45の収縮率が数%〜10%程度になるよ
うにする。その結果、上記変形例においても上記第3実
施例と同様の効果を得ることができる。
【0026】つぎに、第4実施例について図面を用いて
説明すると、図10は、第4実施例に係るサスペンショ
ン用のリンク装置50の左部分を縦断面図により概略的
に示したものである。リンク装置50は、鉄製のリンク
部材51を設けている。リンク部材51は、図11に示
すように、丸棒形状のアーム部52と、その両端に溶接
により一体で取り付けられた円筒形の一対のカラー部5
3(右側部分は図示省略する)を設けている。カラー部
53は、内壁面の上下両端に内側に突出したリング形の
フランジ部54,55を設けている。フランジ部54,
55は、周方向に等間隔で配置されて厚さ方向に貫通す
る貫通孔54a,55aを各8個設けている。
【0027】リンク部材51のカラー部53の中心位置
には、図10に示すように、外周面に接着処理が施され
た鉄製の内筒金具15が同軸的に配置されている。そし
て、内筒金具15とカラー部53間及びフランジ部5
4,55の外側面上の所定高さ部分には内側ゴム層56
が、また、フランジ部54,55の貫通孔54a,55
a内には貫通部ゴム層57が加硫成形により充填されて
いる。そして、ゴムの加硫成形後に、カラー部53を圧
縮して縮径させ、内側ゴム層56の収縮率が数%〜10
%程度であるようにする。
【0028】以上に説明したように、上記リンク装置5
0においては、内側ゴム層56がカラー部53及びフラ
ンジ部54,55に接着されてはいないが、フランジ部
54,55の上下の内側ゴム層56が貫通部ゴム層57
を介して連結しているので、そのため、カラー部53と
ゴム層54とは十分な強度で接合されている。また、カ
ラー部53を縮径させることにより、カラー部53内表
面、フランジ部54,55の壁面と内側ゴム層56との
接合強度がさらに高められる。これにより、カラー部5
3と内側ゴム層56とが確実に固定されると共にゴム部
分の圧縮率を圧入タイプのリンク装置に較べて小さくす
ることができるので、軸直角方向のバネ定数、ねじりバ
ネ定数、ヒステリシス等のリンク装置の特性を内外筒接
着タイプのリンク装置と同等程度の良好な特性にするこ
とができる。その結果、上記第1実施例に示したと同様
の効果を得ることができる。
【0029】つぎに、第5実施例について図面を用いて
説明すると、図12は、第5実施例に係るサスペンショ
ン用のリンク装置60の左部分を縦断面図により概略的
に示したものである。リンク装置60は、鉄製のリンク
部材61を設けている。リンク部材61は、図13に示
すように、丸棒形状のアーム部62と、その両端に溶接
により一体で取り付けられた円筒形の一対のカラー部6
3(右側部分は図示省略する)を設けている。カラー部
63は、軸方向両端にて外側に突出したリング形のフラ
ンジ部64,65を設けている。カラー部63は、周方
向に略等間隔で配置されて厚さ方向に貫通する貫通孔6
3aを8個設けている。また、フランジ部64,65
は、周方向に等間隔で配置されて厚さ方向に貫通する貫
通孔64a,65aを各8個設けている。なお、貫通孔
63aについては必要に応じて省略することができる。
【0030】リンク部材61のカラー部63の中心位置
には、図12に示すように、外周面に接着処理が施され
た鉄製の内筒金具15が同軸的に配置されている。そし
て、内筒金具15とカラー部63間及びフランジ部6
4,65の外側面上の所定高さ部分には内側ゴム層66
が設けられ、カラー部63とフランジ部64,65に囲
まれた断面コ字部分には外側ゴム層67が設けられてい
る。また、貫通孔63a及び64a,65a内には貫通
部ゴム層68a,68bが加硫成形により充填されてい
る。そして、ゴムの加硫成形後に、カラー部63を圧縮
して縮径させ、内側ゴム層66の収縮率が数%〜10%
程度になるようにされる。
【0031】以上に説明したように、上記リンク装置6
0においては、内側ゴム層66がカラー部63及びフラ
ンジ部64,65に接着されてはいないが、貫通部ゴム
層68a,68bを介して外側ゴム層67に連結してい
るので、その結果、カラー部63と内側ゴム層66とは
十分な強度で接合されている。また、カラー部63を縮
径させることにより、カラー部63内周面、フランジ部
64,65外周面と内側ゴム層66との接合強度がさら
に高められる。これにより、カラー部63と内側ゴム層
66とが確実に固定されると共にゴム部分の圧縮率を圧
入タイプのリンク装置に較べて小さくすることができる
ので、軸直角方向のバネ定数、ねじりバネ定数、ヒステ
リシス等のリンク装置の特性を内外筒接着タイプのリン
ク装置と同等程度の良好な特性にすることができる。そ
の結果、上記第1実施例に示したと同様の効果を得るこ
とができる。
【0032】なお、上記各実施例において、リンク部材
は、鉄、アルミニウム等の塑性変形可能な金属製であれ
ばよい。また、上記各実施例において、カラー部に設け
た貫通孔の数は、適宜変更することができる。また、上
記各実施例においては、リンク装置の内側ゴム層に貫通
孔(すぐり)は設けられていないが、必要に応じて設け
ることもできる。さらに、上記各実施例においては、両
カラー部共本発明に係るブッシュ構造であるが、これに
限らず、一方のみを本発明に係るブッシュ構造としても
よい。また、上記各実施例に示したリンク装置の各部分
の形状等については、上記構成のものに限らず、用途等
に応じて適宜変更することができる。なお、本発明に係
るリンク装置は、上記実施例に示したように、自動車の
サスペンション機構に対する防振支持用として最も適し
ているが、これ以外のエンジンマウント等の防振支持に
用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るサスペンション用リ
ンク装置の一部を概略的に示す斜視図である。
【図2】同リンク装置の一部を概略的に示す縦断面図で
ある。
【図3】同リンク装置のリンク部材の一部を概略的に示
す平面図及び縦断面図である。
【図4】第2実施例に係るサスペンション用リンク装置
の一部を概略的に示す平面断面図である。
【図5】同リンク装置のリンク部材の一部を概略的に示
す正面図である。
【図6】第3実施例に係るサスペンション用リンク装置
の一部を概略的に示す縦断面図である。
【図7】同リンク装置のリンク部材の一部を概略的に示
す平面図及び縦断面図である。
【図8】第3実施例の変形例に係るリンク装置の一部を
概略的に示す縦断面図である。
【図9】同リンク装置のリンク部材の一部を概略的に示
す縦断面図である。
【図10】第4実施例に係るリンク装置の一部を概略的
に示す縦断面図である。
【図11】同リンク装置のリンク部材を概略的に示す縦
断面図である。
【図12】第5実施例に係るリンク装置の一部を概略的
に示す縦断面図である。
【図13】同リンク装置のリンク部材の一部を概略的に
示す縦断面図である。
【符号の説明】
10…リンク装置、11…リンク部材、12…アーム
部、13…カラー部、13a…貫通孔、15…内筒金
具、16…内側ゴム層、17…貫通部ゴム層、18…外
側ゴム層、20…リンク装置、21…リンク部材、22
…アーム部、23…カラー部、23a…溝部、23b…
貫通孔、24…内側ゴム層、25…貫通部ゴム層、26
…溝部ゴム層、30…リンク装置、31…リンク部材、
32…アーム部、33…カラー部、34…フランジ部、
34a…貫通孔、35…内側ゴム層、36…貫通部ゴム
層、40…リンク装置、41…リンク部材、42…アー
ム部、43…カラー部、44…フランジ部、44a…貫
通孔、45…ゴム層、46…貫通部ゴム層、50…リン
ク装置、51…リンク部材、52…アーム部、53…カ
ラー部、54,55…フランジ部、54a,55a…貫
通孔、56…内側ゴム層、57…貫通部ゴム層、56…
内側ゴム層、60…リンク装置、61…リンク部材、6
2…アーム部、63…カラー部、63a…貫通孔、6
4,65…フランジ部、64a,65a…貫通孔、66
…内側ゴム層、67…外側ゴム層、68a,68b…貫
通部ゴム層。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状のアーム部と、同アーム部の少な
    くとも一端に固定された筒状体であって壁面に複数の貫
    通孔を有するカラー部とにより構成されてなるリンク部
    材と、 前記カラー部の略中心位置に同軸的に配設され相手部材
    が挿着される内筒金具と、 接着処理が施されていない前記カラー部と外周面に接着
    処理が施された前記内筒金具間、前記貫通孔内及び同カ
    ラー部の外周面部から所定高さの空間部分に加硫成形に
    より配設されたゴム層とを設け、前記カラー部及びゴム
    層が径方向に圧縮されてなることを特徴とする防振支持
    装置。
  2. 【請求項2】 長尺状のアーム部と、同アーム部の少な
    くとも一端に固定された筒状体であって外周面の一部に
    複数の凹部を有すると共に同凹部に少なくとも1個の貫
    通孔を有するカラー部とにより構成されてなるリンク部
    材と、 前記カラー部の略中心位置に同軸的に配設され相手部材
    が挿着される内筒金具と、 接着処理が施されていない前記カラー部と外周面に接着
    処理が施された前記内筒金具間、前記貫通孔内及び前記
    凹部に加硫成形により配設されたゴム層とを設け、前記
    カラー部及びゴム層が径方向に圧縮されてなることを特
    徴とする防振支持装置。
  3. 【請求項3】 長尺状のアーム部と、同アーム部の少な
    くとも一端に固定された筒状体であって内壁面の一部に
    内側に向けて突出しかつ突出面に複数の貫通孔を有する
    少なくとも1個のリング形状の鍔部を設けたカラー部と
    により構成されてなるリンク部材と、 前記カラー部の略中心位置に同軸的に配設され相手部材
    が挿着される内筒金具と、 接着処理が施されていない前記鍔部を含むカラー部と外
    周面に接着処理が施された前記内筒金具間及び前記貫通
    孔内に加硫成形により配設されたゴム層とを設け、前記
    カラー部及びゴム層が径方向に圧縮されてなることを特
    徴とする防振支持装置。
  4. 【請求項4】 長尺状のアーム部と、同アーム部の少な
    くとも一端に固定された筒状体であって外周面の一部に
    外側に向けて突出しかつ突出面の複数の貫通孔を有する
    少なくとも1個のリング形状の鍔部を設けたカラー部と
    により構成されてなるリンク部材と、 前記カラー部の略中心位置に同軸的に配設され相手部材
    が挿着される内筒金具と、 接着処理が施されていない前記カラー部と外周面に接着
    処理が施された前記内筒金具間、前記貫通孔内及び前記
    鍔部を含む同カラー部の外周面から所定高さの空間部分
    に加硫成形により配設されたゴム層とを設け、前記カラ
    ー部及びゴム層が径方向に圧縮されてなることを特徴と
    する防振支持装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998005520A1 (de) * 1996-08-07 1998-02-12 Btr Antivibration Systems Germany Gmbh Pendelstütze und verfahren zu deren herstellung
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JP2008111537A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 防振ブッシュの製造方法
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KR20220126396A (ko) * 2021-03-09 2022-09-16 주식회사 그린모빌리티 삼륜 차량의 구동축용 진동 저감 장치

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