JP5480267B2 - キャブサスペンションユニット及び同キャブサスペンションユニットを少なくとも2つ含む車両 - Google Patents

キャブサスペンションユニット及び同キャブサスペンションユニットを少なくとも2つ含む車両 Download PDF

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Description

本発明は、キャブ(運転台)を支持するシャーシを有する車両のためのキャブサスペンションユニットに関する。本発明は、キャブを支持するシャーシを有し、かつ、該キャブサスペンションユニットを少なくとも2つ含む車両にも関する。
キャブを支持するシャーシを有する従来の車両、特に従来のトラックは、通常、一つ以上のキャブサスペンションユニットを含む。このようなキャブサスペンションユニットは、車両の走行方向を基準としたキャブの後方位置と前方位置の少なくともいずれかにおいて、キャブとシャーシの間に配置される。
特許文献1には、キャブを支持するシャーシを有する車両用のキャブサスペンションユニットが記載されており、このキャブサスペンションユニットは、該キャブに対する回転部及び静止部を含む。一方の静止部、すなわちキャブに対して静止しているトーションバーは、2つのレバーを利用する、キャブとの結合手段を有する。他方の回転部、すなわちキャブに対して回転する四角形ハウジングは、シャーシとの結合手段を有する。
回転部は、キャブの横断方向に沿って延びる水平軸を中心に回転することができる。単一の弾性構成要素は、回転部と静止部の間の容積全体に延びる。この弾性構成要素は、回転部と静止部それぞれの表面に固定される。このため、弾性構成要素は、高い領域では引っ張り、低い領域では圧縮を伴う、せん断捩じり力を受ける。引っ張りを伴う捩じり力によって生じるせん断変形は、弾性構成要素、ひいてはキャブサスペンションユニットの有効寿命を短縮する傾向がある。また、このキャブサスペンションユニットの構造のせいで、弾性構成要素は完全に線形性の剛性を有し、その結果、約±50mmである、実現可能な最大のキャブの変位、又はストロークに対応するために、非常に寸法の大きいキャブサスペンションユニットが必要になる。
また、弾性構成要素は単体であるため、垂直方向の剛性を調整できない。このため、キャブの垂直方向の振動の減衰は、両方向において比較的制限的である。更に、キャブの全幅に対して一つのキャブサスペンションユニットしか存在しない。従って、このキャブサスペンションユニットは、横方向が非常に幅広である。
米国特許第5,967,597号明細書
本発明の一つの目的は、キャブの大きい変位に適合する非線形性の剛性を有し、有効寿命の長い構成要素を備え、全体寸法が比較的小さく、優れた横揺れ防止特性を備えるキャブサスペンションユニットを提供することである。
この目的は、キャブを支持するシャーシを有する車両のためのキャブサスペンションユニットであって、該キャブに対する回転部及び静止部を含み、該回転部と該静止部のうちの一方は、該キャブとの結合手段を有し、該回転部と該静止部のうちの他方は、該シャーシとの結合手段を有し、該回転部は、該シャーシに対する該キャブの垂直方向の移動によって、概して水平な軸を中心に該静止部に対して回転するように配置され、該静止部は、該キャブに対して固定される、キャブサスペンションユニットによって達成され、該キャブサスペンションユニットは更に、
−該回転部と該静止部の間に設けられて、該キャブの荷重によって生じる、主に垂直方向の力を伝達する、少なくとも一つの第1構成要素と、
−弾性特性を有し、該回転部と該静止部の間に設けられて、主に圧縮応力を受けると共に、該回転部の回転移動を減衰させる、少なくとも一つの第2構成要素とを含む。
本発明の、有利であるが省略可能な他の特徴によれば、単独又は技術的に可能な任意の組み合わせで考えられることは、
−該第1構成要素、又は各第1構成要素は弾性特性を有し、該第1構成要素、又は各第1構成要素は、該回転部と該静止部とに取り付けられ、
−キャブサスペンションユニットは、2つの第2弾性構成要素を含み、該第2弾性構成要素は、該水平な軸に対して略対称に配置及び方向決めされ、
−キャブサスペンションユニットは、弾性特性を有する少なくとも一つの第3構成要素を更に含み、該第3構成要素は、該回転部と該静止部の間に配置されて、該キャブが該シャーシから離れる方向に第1所定距離を超えて移動するときに、主に圧縮応力を受けると共に、該回転部の回転移動を減衰させ、
−キャブサスペンションユニットは、該水平な軸に対して対称に配置及び方向決めされる2つの第3弾性構成要素を有し、
−該第2弾性構成要素、及び第3弾性構成要素は、個別の構成要素であり、
−該第2弾性構成要素、及び第3弾性構成要素は、該キャブサスペンションユニットの剛性が、一方において、該シャーシに対する該キャブの小さい変位に対しては低く、他方において、該シャーシに対する該キャブの大きい変位に対しては高くなるように選択され、
−該回転部と該静止部のうちの一方は、外側部分を画定し、該回転部と該静止部のうちの他方は、内側部分を画定し、該外側部分は、該内側部分を概ね取り囲み、
−該回転部、及び該静止部は、それぞれ該シャーシとの結合手段、及び該キャブとの結合手段を有し、該回転部、及び該静止部は、それぞれ該内側部分、及び該外側部分を画定し、
−該第1構成要素、又は各第1構成要素は、該水平な軸の垂直方向上部に配置され、
−該第1構成要素、又は各第1構成要素は、該水平な軸の垂直方向下部に配置され、
−該第2弾性構成要素、又は各第2弾性構成要素は、各平坦面に沿って該回転部及び該静止部と協働し、該平坦面は、該静止部と該回転部の少なくとも一つの相対動作位置において、実質的に平行であり、
−該回転部は、該第3弾性構成要素と協働するように配置される副平坦面を有し、該副平坦面は互いに略平行であり、
−該第3弾性構成要素、又は各第3弾性構成要素は、該回転部と該静止部のうちの一方にのみ取り付けられ、
−該第2弾性構成要素、及び第3弾性構成要素は、弾性材料、例えばゴムで形成され、
−該回転部と該静止部のうちの一方は、レバーを用いて該シャーシに結合され、該レバーは、該シャーシに関節式に連結される。
本発明の他の目的は、乗員の快適さが向上し、キャブの垂直方向の変位に沿った振動を減衰させる可変剛性と、優れた横揺れ防止挙動を有する車両を提供することである。
この目的は、キャブを支持するシャーシを有する車両において、先行するいずれかの請求項に係るキャブサスペンションユニットを少なくとも2つ含み、該サスペンションユニットが、該車両の右側及び左側にそれぞれ配置される車両によって達成される。
本発明及びその利点は、付属の図面を参照した下記の説明に基づいて十分に理解されるであろう。この説明は、本発明の範囲を限定するものではなく、説明のための例として提示される。図面は次のとおりである。
本発明に係る車両に搭載される、本発明に係るキャブサスペンションユニットの第1実施形態の第1位置における模式的側面図である。 図1のキャブサスペンションユニットの第2位置における、図1と同様の図である。 図1のキャブサスペンションユニットの第3位置における、図1と同様の図である。 本発明に係るキャブサスペンションユニットに対して、キャブによって付与される垂直荷重を、キャブの垂直方向の変位と対比して示すグラフである。 製造工程中の中間段階における、図1のキャブサスペンションユニットを、規模を縮小して示す図である。 本発明の第2実施形態に係るキャブサスペンションユニットの斜視図である。 図6のキャブサスペンションユニットの分解斜視図である。 本発明に係るキャブサスペンションユニットの第3実施形態を、規模を縮小して示す図である。 図1の位置と同様の位置における、本発明の第4実施形態に係るキャブサスペンションユニットの図である。
図1に、トラックなどの、本発明に係る車両のキャブ1とシャーシ51の間に配置されるキャブサスペンションユニット100を示す。キャブサスペンションユニット100は、回転部151及び静止部101を含む。回転部151は、軸Y151を中心に、静止部101に対して、及びキャブ1に対して回転可能であるため「回転」と称され、静止部101は、キャブ1に対して移動しないため「静止」と称される。回転部151のこの回転移動は、シャーシ51に対するキャブ1の垂直方向の移動に由来し、ひいては、車両が走行している道路の凹凸によって生じる。回転部151の軸Y151を中心とした回転幅は、30°を超えないように規制される。すなわち、回転部151は、規定の幅で、静止部101に対して回転できる。
回転部151と静止部101のこの回転移動は、レバー式サスペンションとして設計されるサスペンションによるものである。回転部151は、レバー52の一端に設けられるシャフト521に固定される。シャフト521は、軸Y151に沿って延びる。軸Y151は、水平方向に対して僅かに傾斜していても、又は僅かに傾いていてもよいため、「略」水平であると表される。レバー52は、長手方向の垂直な平面に延びるほぼ直線状の形状を有し、その第2の端部によってブラケット53に回動可能に連結されており、Y軸と平行な軸Y52を中心に回動する。ブラケット53は、シャーシ51に固定される。このため、レバー52は、シャーシ51に関節式に連結される。従って、シャフト521、レバー52、及びブラケット53は、シャーシ51に回転部151を連結する手段を構成する。レバー52は、キャブ1の底部前方に向かって傾斜している。すなわち、レバー52の軸Y52は、軸Y151の下方で若干前方に位置して、車両の加速又は減速によって生じる長手方向の力の影響を緩和する。
キャブサスペンションユニット100は、キャブ1の前方領域の下に搭載されて、キャブ1とシャーシ51の垂直方向の相対移動を実現するように設計される。上に向かう垂直方向は、図1に、XYZ基準座標系の軸Zによって示されている。X軸は、車両の走行の前方方向を表す。Y軸は、車両の横方向を表す。軸X及び軸Yは、両方とも、車両が水平面に位置しているときに略水平である。長さ、幅、及び高さは、基準軸X、Y、及びZに沿って定義される。キャブ1の前方端部は、キャブ1が軸Y52を中心に回動できるように、シャーシ51に回動可能に固定される。キャブサスペンションユニット100は、キャブ1の前方端部の左右両側に一つずつ存在する。これに代えて、キャブの各角部、すなわち、前方及び後方の両側各端部に一つずつ、4つのキャブサスペンションユニットが存在してもよい。
この第1実施形態において、静止部101は、概して、その内部に中央空洞部を備え、基本的に円形の円筒形状の外面を持つ筒の形状である。静止部101の外面は、任意の既知の手段、例えば、溶接、接着、又はキーによって静止フレーム141に強固に固定される。静止フレーム141は、静止部101を取り囲む筒部と、固定板142とを含み、この固定板142は、任意の既知の手段、例えば、リベット、溶接、又はボルトによってキャブ1に固定される。従って、静止フレーム141とその固定板142とで、キャブ1に静止部101を連結する手段を構成する。
本発明に係る車両は、そのシャーシ51にキャブ1を支持させるために、キャブサスペンションユニット100のようなキャブサスペンションユニットを少なくとも2つ含む。一実施形態において、第1のキャブサスペンションユニットは、キャブ1の前方領域の右側に配置され、もう一方のキャブサスペンションユニットは、キャブ1の前方領域の左側に配置される。これら2つのキャブサスペンションユニット100は、いずれも、シャーシ51に対して弾性的かつ可撓的にキャブ1を支持するように機能する。
軸Y151によって示される横方向に沿って見たときのキャブサスペンションユニット100の全幅は、50mmから150mmである。いずれにおいても好ましいのは、110mmより小さいことである。従って、キャブサスペンションユニット100は、極めて小型である。また、2つの平行なキャブサスペンションユニット100を利用することで、キャブ1の横揺れ動作を許容しながら、その横揺れ動作を良好にフィルタリング又は減衰させることができる。
本実施形態において、回転部151は、2つの比較的薄い上側腕部と、比較的厚い足部とを備える「Y」形の全体形状を有する。この比較的複雑な形状は、回転部151が実施するように意図される、後述の機能によって決定される。回転部151は、静止部101に完全に取り囲まれている。従って、回転部151は、キャブサスペンションユニット100の内側部分を構成し、静止部101は、キャブサスペンションユニット100の外側部分を構成する。
キャブサスペンションユニット100は、第1構成要素111、2つの第2構成要素121及び125、並びに2つの第3構成要素131及び135を更に含む。ここに記載した全ての構成要素は、弾性特性を有し、この弾性特性はほぼ等方的であるため、特に圧縮状態において等方的である。本実施形態において、第1、第2、及び第3弾性構成要素111、121、125、131、及び135は、互いに異なる、すなわち、単体ではなく、また、本例ではゴムなどの弾性材料で形成されるため、機械的荷重がかけられたときに弾性変形することができる。これに代えて、第1弾性構成要素と第2弾性構成要素とを単体に形成して、一つの一体型の構成要素を形成してもよい。ただし、第2弾性構成要素と第3弾性構成要素は、それぞれ個別の構成要素である。
第1弾性構成要素111は、回転部151と静止部101の間に配設される。具体的には、第1弾性構成要素111は、平行六面体の全体形状を有する。図1に示す第1実施形態において、第1弾性構成要素111は、上向きのZ軸を基準として、軸Y151の垂直方向上方に配置される。
その上面及び下面は、それぞれ対応する面102及び152に接着され、これらの面102及び152は静止部101及び回転部151にそれぞれ所属する。両方の接着面102及び152は、円筒の一区画の形状を有し、互いにほぼ平行である。接着面102は、静止部101から軸Y151に向かって剛体として突出するスタッド107によって画定される。接着面152は、回転部151の上部において、回転部151の上側腕部の間に延びる表面によって画定される。
第1弾性構成要素111は、ベクトルFによって示される、主に垂直方向の力を伝達でき、この力は、キャブ1によって回転部151に付与される荷重Lによって生じる力である。実際、第1弾性構成要素111は、略垂直、すなわちZ軸に平行で、径方向、すなわち軸Y151の割線の方向に伸長する。換言すると、第1弾性構成要素111は、シャフト521の垂直方向上部に配置される。また、接着面102及び152は、いずれも軸Y151に略平行である。従って、第1弾性構成要素111は、主として、スタッド107からシャフト521、ひいてはレバー52に力Fを伝達する。第1弾性構成要素111は、面102及び152に固定されたときに、圧縮時には、垂直な軸Zに沿って剛性を有するが、せん断方向、すなわち軸X又はYに沿った方向においてはむしろ軟性であることが好ましい。
第2弾性構成要素121及び125は、いずれも回転部151と静止部101の間に配置される。第1弾性構成要素111と同様に、第2弾性構成要素121及び125は、両方とも平行六面体の形状を有する。図1を見ると判るように、第2弾性構成要素121及び125は、軸Y151に対して略対称に配置及び方向決めされる。実際、第2弾性構成要素121は、軸Y151の上部右側に配置されるのに対し、第2弾性構成要素125は、軸Y151の下部左側に配置される。第2弾性構成要素121及び125は、回転部151と静止部101の一方、又は両方に固定できる。これらの要素は、接着、又は同等の任意の手段で固定されてよい。下記の説明から判るように、第2構成要素は、基本的に、回転部と静止部の間で圧縮応力を受けることになるため、これらの構成要素は、前述の回転部と静止部のうちの一方に固定されるだけで十分である。
第2弾性構成要素121の一方の面は、静止部101に属する平坦面103と協働し、第2弾性構成要素121の反対側の面は、回転部151に属する平坦面153と協働する。同様に、第2弾性構成要素125の互いに反対側の面は、静止部101の平坦面105、及び回転部151の平坦面155とそれぞれ協働する。
その各形状及び配置により、第2弾性構成要素121及び125は、主に圧縮応力を受けることになる。この構成によって、各第2弾性構成要素121又は125は、軸Y151を中心とした力、下記においてT及びT、又はT及びTと記す力を伝達できる。この力は、主に、静止部101によって回転部151に付与される荷重に起因するものである。力T及びT、又はT及びTは、回転部151の回転を規制又は妨害するトルクを生成する。従って、各第2弾性構成要素121又は125は、回転部151が、付属の図1〜図3に示した位置から時計回りに回転するときに、回転部151の回転移動を減衰させるために配設される。
また、2つの第3弾性構成要素131及び135は、回転部151及び静止部101の間に配置される。第3弾性構成要素131及び135は、半分の円筒形であるが、球、平行六面体等の半分の形状であってもよい。第3弾性構成要素135は、軸Y151を中心として、第3弾性構成要素131と略対称に配置及び方向決めされる。図1から判るように、第3構成要素131は左下を向いているのに対し、第3弾性構成要素135は右上を向いている。
第3弾性構成要素131は、静止部101に属する三角形突起108によって画定される平坦面104に接着されて固定される。同様に、第3弾性構成要素135は、静止部101に属する三角形突起109によって画定される平坦面106に接着されて固定される。第1及び第2弾性構成要素111、121、及び125とは異なり、第3弾性構成要素131及び135は、回転部151には固定されない。従って、各第3弾性構成要素131又は135は、静止部101にのみ取り付けられる。これに代えて、第3弾性構成要素131及び135は、いずれか他の同等の手段で静止部101に固定されてもよい。
図5に、製造工程中の中間ステップにおける、図1のキャブサスペンションユニットを示す。これまでに、第1及び第2弾性構成要素111、121、及び125が、静止部101及び回転部151に成形されているか、又は静止部101と回転部151のうちの少なくとも一方に固定されているため、第3弾性構成要素131及び135が存在しない中間部品になっている。図5に示したこの位置において、第1又は第2弾性構成要素111、121、又は125に対する応力は存在しない。この結果のキャブサスペンションユニット100は、図2の中間位置とは異なる、第1取り付け位置にある。
第3弾性構成要素131及び135は、将来の配置場所に点線で図示されており、これらの第3弾性構成要素は、第2弾性構成要素が「無荷重」であるときに、回転部と干渉することが判る。ここで、中間ステップは、静止部101に第3弾性構成要素131及び135を固定することで構成される。このステップでは、第2構成要素が圧縮される第2取り付け位置(図示されてないが、例えば、図1と同様の位置)まで回転部を回転させる必要がある。第3の構成要素が定位置にあると、2つの部品は解放されて無荷重の位置につく。この位置において、両方の第2及び第3弾性構成要素は、車両に搭載される前であっても圧縮応力を受ける。
次に、キャブサスペンションユニット100の動作について、図1、図2、及び図3と比較しながらより厳密に説明する。キャブサスペンションユニット100について、図2は、中間すなわち「中立」位置を表し、図1は下側すなわち「下部」位置、図3は上側すなわち「反発」位置を表している。軸Y52を中心としたレバー52の反時計回りの回動、及び軸Y151を中心とした回転部151の反時計回りの回転は、図1の位置から図2の位置を通って図3の位置に至る。
図2は、図1及び図3にそれぞれ図示した位置の間の中間位置に相当する。キャブ1は、シャーシ51の基準面に対して高さHに位置し、この高さHは、図1及び図3の各位置のキャブ1の高さHとHの間に構成される。図2の中間位置において、レバー52の軸X52は、シャーシ51の方向X51との間に中間角度Aを形成する。この位置は、キャブサスペンションユニット100が、キャブ1の重量に相当する静荷重のみを伝達することから「中立」と称される。このような静荷重は、キャブ1がシャーシ51に懸架されていれば必ず存在する。
図2の位置において、第1及び第2弾性構成要素111、121、及び125は、前記静荷重によって生じる圧縮応力のみを受ける。また、第3弾性構成要素131及び135は、この「中立」位置においていずれの応力も受けない。実際、第3弾性構成要素131及び135は、回転部151からそれぞれ距離d131及びd135の位置にあるため、いずれも回転部151には接触していない。第3弾性構成要素131及び135は、キャブ1が、所定の距離Hより短い距離でシャーシ51から離れて位置する限り、回転部151からそれぞれ距離d131及びd135の位置にある。
図1の位置は「下部」と呼ばれるが、これは、図1に該当する位置は、キャブ1が低くなる位置、すなわちキャブ1がシャーシ51に向かって下方に移動して、静荷重に動荷重が追加される位置に対応するためである。このような動荷重は、例えば、シャーシ51が、急に、キャブに対して上方に移動したとき、すなわち、車両の車輪が隆起と衝突したときに生じる。このような位置において、キャブ1は、シャーシ51の基準面に対して高さHの位置にある。また、レバー52の長手方向の軸X52は、シャーシ51を表す水平方向X51との間に小さい角度Aを形成する。角度Aは、図2の「中立」位置を基準にすると、約−15°に相当する。図1の位置において、第2弾性構成要素121及び125は、圧縮応力を受け、第1弾性構成要素111は、圧縮及びせん断の両方の応力を受けるのに対し、第3弾性構成要素131及び135には、いずれの応力もかからない。
図3の位置は「反発」位置と呼ばれるが、これは、キャブ1がキャブサスペンションユニット100に反発しているためである。図3は、キャブ1が高くなる位置、すなわち、キャブ1がシャーシ51から離れて上方に移動して、静荷重に動荷重が追加される位置に対応する。このような動荷重は、例えば、シャーシ51が、急に、キャブに対して下方に移動するとき、すなわち、車両の車輪が道路の穴を通過するときに生じる。図3に示した位置は、キャブ1が所定の距離を超えてシャーシ51から離れる場合、すなわち回転部151の足部及び左上腕部が、それぞれ第3弾性構成要素131及び135との接触位置に到達したときに顕現する。
図3の位置において、キャブ1は、シャーシ51の基準面に対して高さHの位置にある。また、軸X52は、シャーシ51の方向X51との間に大きい角度Aを形成する。角度Aは、図2の「中立」位置を基準にすると、約+15°に相当する。図3は、第3弾性構成要素131及び135が、主に圧縮応力を受けて、シャーシ51に対するキャブ1の垂直方向の移動によってもたらされる動荷重のほとんどを伝達する位置を表している。このため、第3弾性構成要素131及び135は、回転部151が、図3に示した位置から反時計回りに回転する際の回転部151の回転移動を減衰させることができる。
この図3の位置において、第2弾性構成要素121及び125は、若干の圧縮応力に曝されたままであるか、又は応力を受けないことが好ましい。第2構成要素121及び125が、静止部101と回転部151の両方に固定されている場合、極限の位置において、第2構成要素121及び125は、若干の引っ張り応力に曝され得る。第1弾性構成要素111は、圧縮及びせん断の両方の応力を受ける。第1弾性構成要素111は、Y方向に沿って摺動して、静止部101と回転部151の間の回動接続部として概ね機能する。
回転部151が、静止部101に対して規定の幅で回転するとき、回転部の上側腕部及び足部の変位は、レバーの腕との関連において、すなわち、レバー52の長さ、及び上側腕部及び足部それぞれの半径によって、キャブ1の垂直方向の変位に対応する。これらレバーの腕は、キャブ1の最大の垂直方向の変位と、第1、第2、及び第3の弾性構成要素111、121、125、131、及び135の許容可能な圧縮量とに応じて選択される。
「中立」の位置とは異なり、図1の「下部」位置、及び図3の「反発」位置は、キャブ1とシャーシ51の相対移動によって生じる高荷重Lの伝達状態に該当する。一方の、図1の「下部」位置において、第1弾性構成要素111は、静荷重と動荷重の組み合わせに対応する力Fを伝達し、第2弾性構成要素121及び125は、トルクを生成する、大きい動的な力T及びTを伝達する。他方の、図3の「反発」位置において、第1弾性構成要素111は、依然として、静荷重と動荷重の組み合わせに相当する力Fを伝達し、第2弾性構成要素121及び125は、トルクを生成する、大きい動的な力T及びTを伝達するが、この力T及びTは、力T及びTによって生成されるトルクと方向が逆である。
また、キャブサスペンションユニット100には、第2と第3両方の弾性構成要素121、125、131、及び135が圧縮状態にある、図示しない位置が存在する。このような位置は、「反発」位置と、第2弾性構成要素121及び125が再び圧縮される位置の間の移行状態を表す。
図4に、キャブ1によってシャーシ51に付与される荷重Lと、シャーシ51に対するキャブ1の変位ΔHとを対比したグラフを示す。この変位ΔHは、現在の高さHを引いた「中立」高さHに相当する。すなわち、ΔH=H−Hである。キャブ1の変位ΔHは、荷重Lが静荷重のみである場所のキャブ1の高さから、キャブ1の現在の高さを引くことによって得られる。キャブサスペンション100への動荷重は、力T及びT、もしくは力T及びT、又はその両方を増加又は減少させ、軸Y151を中心としたリアクショントルクを発生させる。図4のグラフにおいて、荷重Lは、デカニュートン(daN)で表され、変位ΔHは、ミリメートル(mm)で表されている。
この曲線は、直線形状の中央部分2を有し、この中央部分2では、変位ΔHの大幅な増加、例えば25mmの増加が、荷重Lの僅かな増加、例えば、300daNに対応するため、勾配は微弱である。この中央部分2は、第2弾性構成要素121及び125の圧縮量が小さい静荷重Lに対応する。一方、回転部151は、図2に示した「中立」位置から時計回りに僅かに回転している。車両には、本例において4つのキャブサスペンションユニットが搭載されていることに加え、約800daNのキャブの重量がかかることから、変位ΔH=0、すなわち図2の「中立」位置における静荷重Lは約200daNである。
従って、中央のライン2は、乗員にとって非常に快適な、キャブサスペンションユニット100の振る舞いを表している。このため、第2弾性構成要素121及び125、並びに第1弾性構成要素111の寸法及び弾性率は、「中立」すなわち中間位置の廻りでの大きい変位に対するキャブサスペンションユニット100の剛性が比較的低くなるように選択される。また、第1弾性構成要素111の弾性率は、第1弾性構成要素111が比較的高い圧縮剛性を示すように選択される。これにより、第2及び第3弾性構成要素121、125、131、及び135に伝達される垂直方向の力が低減されるため、これらの弾性構成要素にせん断モードの過剰な応力がかかることが防止される。
更に、中央のライン2の右には、移行領域23の先に湾曲したライン3が延びている。右のライン3は、シャーシ51に向かう方向のキャブ1の極端な変位ΔHに対応する高荷重Lを表している。右のライン3の勾配は、変位ΔHが急激に増加すると、より急傾斜になる。この状態は、回転部151が時計回りに回転して、第2弾性構成要素121及び125を大幅に圧縮する、図1の「下部」位置に対応する。第2弾性構成要素121及び125は、大きく圧縮されても僅かの変形しか生じないが、これは、第2弾性構成要素121及び125の弾性率の上昇に起因する。この状態は、キャブサスペンションユニット100の高い剛性に対応する。
右のライン3の反対側の、中央のライン2の左に、図4は、湾曲したライン4を示している。このライン4において、回転部151は、図3の「反発」位置に向かって反時計回りに回転して、第3弾性構成要素131及び135との接触位置に達している。移行領域24の先で、左のライン4は、変位ΔHの絶対値が大きくなるに従ってより急傾斜になる。この左のライン4に沿って、圧縮状態で動作している第3弾性構成要素131及び135は、高い弾性率を示す。この状態も、キャブサスペンションユニット100の高い剛性に対応し、変位ΔHが小さいにも関わらず高い荷重Lが伝達される。
図1の位置は、図4のグラフの移行領域23に対応し、図3の位置は、図4のグラフの移行領域24に対応する。
非線形性の剛性を有するキャブサスペンションユニット100のこのような振る舞いは、キャブの乗員に多くの状況で快適な状態を提供するだけでなく、キャブ1が極めて大きく変位する条件を回避する。実際、キャブ1が「下部」又は「反発」のいずれかである高荷重Lは、小さい極端な変位と共に、弾性構成要素の高い弾性率によって、シャーシ51に伝達される。
また、第1、第2、及び第3弾性構成要素111、121、125、131、及び135は、引っ張り状態、及びせん断状態で動作することはほとんどない。実際、これらの弾性構成要素が、ゴムなどの弾性材料で形成されている場合、これらの弾性構成要素は、引っ張りと比べて遥かに大きい圧縮力に耐えることができる。従って、第1、第2、及び第3弾性構成要素111、121、125、131、及び135は、より長い有効寿命を持ち得る。
更に、本発明に係るキャブサスペンションユニットの設計では、キャブの上方への移動と下方への移動、すなわち、キャブがシャーシに向かって移動する、又はシャーシから離れる場合について、それぞれ異なる剛性係数を選択できる。
図6及び図7に、本発明の他の実施形態に係るキャブサスペンションユニット300を示す。キャブサスペンションユニット300の主要部品は、図1〜図3のキャブサスペンションユニット100の対応する部品の構造と極めて類似した構造を有する。ほとんどの場合、キャブサスペンションユニット300の部品の参照番号は、200を加算することによって、対応する構造を有するキャブサスペンションユニット100の部品の参照番号から、直接導出できる。
従って、キャブ201、シャーシ251、ブラケット253、及び横方向の軸Y252を有するレバー252を定義できる。図6及び図7は、水平面がXYである、図1〜図3と同一のXYZ基準座標系を有する。キャブサスペンションユニット300は、静止部301及び回転部351を含む。図7からより具体的に判るように、外側である回転部351は、キャブサスペンションユニット100の外側の静止部101と同じ形状又は設計を有する。同様に、内側である静止部301は、キャブサスペンションユニット100の内側の回転部151と同じ形状又は設計を有する。
静止部301は、2つのフランジ11及び12を介してキャブ201に連結される。フランジ11及び12は、キャブサスペンションユニット300の両側に延びて、ボルト13を用いてキャブ201に固定される。2つのボルト14は、フランジ11及び12を静止部301に固定する。従って、静止部301は、キャブ201に対して静止していると言える。
回転部351は、静止部301に対して、及びキャブ201に対して回転できる。回転部351は、その外側表面に、レバー252の内側円筒面に設けられた溝2520と係合するキー3510を有する。これにより、回転部351は、レバー252に固定され、このレバー252が、ブラケット253に回動可能に連結される。ブラケット253は、シャーシ251と同様の、部分的に図示したシャーシに取り付けられる。
図1〜図3に示した実施形態との他の違いは、回転部351及び静止部301が、回転部151及び静止部101と上下が逆に配置されていることである。例えば、図7を見ると判るように、静止部301の足部は上側に位置し、静止部301の腕部は下側に位置している。
キャブサスペンションユニット300は、更に、第1弾性構成要素311、2つの第2弾性構成要素321及び325、並びに2つの第3弾性構成要素331及び335を含む。これらの弾性構成要素は、キャブサスペンションユニット100の対応する弾性構成要素と同一の形状を有し、かつ同一の配置である。ただし、回転部351及び静止部301は上下が逆であるため、第1弾性構成要素311は、回転部351の下側に位置している。第1弾性構成要素は、スタッド107と同様のスタッド357に固定される。各第2弾性構成要素321及び325の一方の面は、静止部301に固定され、他方の面は、回転部351によって画定される三角形突起359及び358にそれぞれ固定される。第3弾性構成要素331及び335は、回転部351には固定されるが、静止部301には固定されない。
キャブサスペンションユニット100及び300は、概して同一の方式で動作する。従って、キャブサスペンションユニット300の動作について、本明細書では更なる説明を行わない。
図8に、本発明に係る、第3実施形態のキャブサスペンションユニット400を示す。このキャブサスペンションユニット400は、図1〜図3のキャブサスペンションユニット100とほとんど同一である。キャブサスペンションユニット400の部品の参照番号は、300を追加することによって、キャブサスペンションユニット100の対応する部品の参照番号から直接派生したものである。従って、静止部401、回転部451、第1弾性構成要素411、第2弾性構成要素421及び425、並びに第3弾性構成要素431及び435を定義できる。
上記に列挙した部品は、キャブサスペンションユニット100の対応する部品と同一の構造及び機能を有する。キャブサスペンションユニット400とキャブサスペンションユニット100の唯一の違いは、第1及び第2弾性構成要素411、421、及び425が、ゴムなどの弾性材料と、鋼材などの金属とから成る複数の交代層を含むことである。各層は、弾性材又は金属のいずれであっても、各弾性構成要素411、421、又は425の接着面に略平行に延びる。弾性構成要素411、421、及び425のこのような多層構造は、主に、圧縮剛性に対するせん断剛性の比を変化させる。より厳密には、これにより、機能的要件に応じて、Y軸に沿った剛性を変えることができる。
図9に、本発明に係る第4実施形態のキャブサスペンションユニット500を示す。このキャブサスペンションユニット500は、図1〜図3のキャブサスペンションユニット100とほぼ同様である。キャブサスペンションユニット500の部品の参照番号は、400を追加することによって、キャブサスペンションユニット100の対応する部品の参照番号から直接得たものである。従って、静止部501、回転部551、第1弾性構成要素511、第2弾性構成要素521及び525、並びに第3弾性構成要素531及び535、スタッド507、並びに平坦面503、504、505、506、及び553、554、555、及び556を定義できる。
上記に列挙した部品は、キャブサスペンションユニット100の対応する部品と同一の構造及び機能を有する。キャブサスペンションユニット500とキャブサスペンションユニット100の構造の主な違いは、回転部551が、比較的薄い上側腕部と厚い足部とを有する、全般的に「X」の形状を有するのに対し、回転部151は、全般的に「Y」の形状を有することである。回転部551の足部は、回転部151の足部よりも厚い。
換言すると、一方において反対側を成す平坦面553及び555、並びに他方において反対側を成す副平坦面554及び556は、互いに平行で、軸Y551から同一の距離で位置する。一方において、軸Y551に対する平坦面553及び555、並びに他方における副平坦面554及び556は、軸Y551に対して対称である。副平坦面554及び556は、第3弾性構成要素531及び535とそれぞれ協働するように配設される。
このため、キャブサスペンションユニット500とキャブサスペンションユニット100の他の違いは、副平坦面504及び506が、平坦面503及び505に対して反時計回りに、キャブサスペンションユニット100の130°ではなく、約110°で位置する方向に沿ってそれぞれ延びることである。図9を見ると判るように、図1、図2、及び図3と比較すると、平坦面503−553間、及び505−555間の各角度B及びBは、もちろん静止部と回転部の相対位置によって変化するが、ほぼ0°と40°の間に構成される。従って、角度B及びBは、45°よりも小さい。
このような「X」形状は、全く同じ2つの力Tを伝達するため、軸Y551を中心とした純粋なトルクを生成できることから、キャブサスペンションユニット500の減衰効率、又はフィルタリング効率を向上させる。このトルクは、完全に軸Y551を中心としたものであるため「純粋」と呼ばれる。両方の力Tは、互いに平行であり、半径直交方向(orthoradial)、すなわち軸Y551を中心とする円の径方向と直交する方向である。このような回転部により、障害となるあらゆる力が回避される。
同様に、回転部551が反時計回りに回転して、第3弾性構成要素131及び135との接触部に到達すると、回転部551は、同一かつ平行な2つの力を伝達して、軸Y551を中心とした純粋なトルクを発生させる。
本発明に係るキャブサスペンションユニットの、図示しない実施形態によれば、第3弾性構成要素は、151又は301のいずれかである内側部分にのみ取り付けられ、101又は351のいずれかである外側部分には取り付けられない。この実施形態において、内側部分は、回転部又は静止部のいずれであってもよく、逆に言うと、外側部分が、静止部又は回転部のいずれであってもよい。
本発明に係る車両の、図示しない実施形態によれば、2つのキャブサスペンションユニットは、キャブの後部領域の下に設けることができ、その一方で、キャブの前方端部をシャーシに回動可能に固定することで、キャブは、横方向の軸を中心に回動することができる。
図示しない他の実施形態によれば、回転部及び静止部は、第1弾性構成要素によって連結されるのではなく、直接接触していてもよい。このような実施形態において、回転部と静止部の各接触面は、略円筒状で、互いに摺動することができる。ここで、第1構成要素は、スタッド107よりも高さのあるスタッドによって構成され、外側部分から立ち上がって内側部分に接触する。更に他の図示しない実施形態において、フランジ11及び12と同様に、静止部に2つの側面フランジを取り付けて中心のシャフトを支承し、回転部が、静止部に対して規定の幅で回転できるようにすることで、最初の3つの実施形態に記載した第1弾性構成要素の代替とすることができる。

Claims (14)

  1. キャブ(1;201)を支持するシャーシ(51;251)を有する車両のキャブサスペンションユニット(100;300;400;500)であって、前記キャブ(1;201)に対する回転部(151;351;451;551)及び静止部(101;301;401;501)を含み、前記回転部(151;351;451;551)と前記静止部(101;301;401;501)のうちの一方は、前記キャブ(1;201)との結合手段を有し、前記回転部(151;351;451;551)と前記静止部(101;301;401;501)のうちの他方は、前記シャーシ(51;251)との結合手段を有し、前記回転部(151;351;451;551)は、前記シャーシ(51;251)に対する前記キャブ(1;201)の垂直方向の移動によって、略水平な軸(Y151;Y551)を中心に前記静止部(101;301;401;501)に対して回転するように設けられ、前記静止部(101;301;401;501)は、前記キャブ(1;201)に対して固定され、前記キャブサスペンションユニット(100;300;400;500)は、
    −前記回転部(151;351;451;551)と前記静止部(101;301;401;501)の間に配置されて、前記キャブ(1;201)の荷重(L)によってもたらされる、主に垂直方向の力(F)を伝達する、少なくとも一つの第1構成要素(111;311;411;511)と、
    −弾性特性を有し、前記回転部(151;351;451;551)と前記静止部(101;301;401;501)の間に配置されて、主に圧縮応力を受けると共に、前記回転部(151;351;451;551)の回転移動を減衰させる、少なくとも一つの第2構成要素(121,125;321,325;421,425;521,525)と、
    −弾性特性を有し、かつ、前記回転部(151;351;451;551)と前記静止部(101;301;401;501)の間に配置されて、前記キャブ(1;201)が、第1所定距離(H )を超えて移動したときに、主に圧縮応力を受けると共に、前記回転部(151;351;451;551)の回転移動を減衰させる、少なくとも一つの第3構成要素(131,135;331,335;431,435;531,535)と、
    を更に含み、
    前記第2構成要素(121,125;321,325;421,425;521,525)及び前記第3構成要素(131,135;331,335;431,435;531,535)は、互いに独立した構成要素であり、前記第3構成要素、又は各第3構成要素(131,135;331,335;431,435;531,535)は、前記回転部(151;351;451;551)と前記静止部(101;301;401;501)のうちの一方にのみ取り付けられる、キャブサスペンションユニット(100;300;400;500)。
  2. 前記第1構成要素、又は各第1構成要素(111;311;411;511)は弾性特性を有し、前記第1構成要素、又は各第1構成要素(111;311;411;511)は、前記回転部(151;351;451;551)及び前記静止部(101;301;401;510)に取り付けられる、請求項1に記載のキャブサスペンションユニット(100;300;400;500)。
  3. 前記キャブサスペンションユニット(100;300;400;500)は、2つの第2構成要素(121,125;321,325;421,425;521,525)を含み、前記第2構成要素(121,125;321,325;421,425;521,525)は、前記水平な軸(Y151;Y551)に対して略対称に配置及び方向決めされる、請求項1または2に記載のキャブサスペンションユニット(100;300;400;500)。
  4. 前記キャブサスペンションユニット(100;300;400;500)は、前記水平な軸(Y151;Y551)に対して対称に配置及び方向決めされる、2つの第3構成要素(131,135;331,335;431,435;531,535)を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のキャブサスペンションユニット(100;300;400;500)。
  5. 前記第2構成要素(121,125;321,325;421,425;521,525)及び第3構成要素(131,135;331,335;431,435;531,535)は、前記キャブサスペンションユニット(100;300;400;500)の剛性が、一方において、前記シャーシ(51;251)に対する前記キャブ(1;201)の変位(H)が小さい場合に低く、他方において、前記シャーシ(51;251)に対する前記キャブ(1;201)の変位(H;H)が大きい場合に高くなるように選択され、及び/又は前記回転部及び前記静止部との間に配置される、請求項のいずれか1項に記載のキャブサスペンションユニット(100;300;400;500)。
  6. 前記回転部(151;351;451;551)と前記静止部(101;301;401;501)のうちの一方が外側部分を画定し、前記回転部(151;351;451;551)と前記静止部(101;301;401;501)のうちの他方が内側部分を画定し、前記外側部分は前記内側部分を概ね取り囲む、請求項1〜のいずれか1項に記載のキャブサスペンションユニット(100;300;400;500)。
  7. 前記回転部(151;451)、及び前記静止部(101;401;501)は、前記シャーシ(51;251)との結合手段、及び前記キャブ(1;201)との結合手段をそれぞれ有し、前記回転部(151;451;551)、及び前記静止部(101;401;501)は、前記内側部分、及び前記外側部分をそれぞれ画定する、請求項に記載のキャブサスペンションユニット(100;400;500)。
  8. 前記第1構成要素、又は各第1構成要素(111;411;511)は、前記水平な軸(Y151;Y551)の垂直方向上部に配置される、請求項1〜のいずれか1項に記載のキャブサスペンションユニット(100;400;500)。
  9. 前記第1構成要素、又は各第1構成要素(311)は、前記水平な軸(Y151)の垂直方向下部に配置される、請求項1〜のいずれか1項に記載のキャブサスペンションユニット(300)。
  10. 前記第2構成要素、又は各第2構成要素(121,125;321,325;421,425;521,525)は、各平坦面(103,153,105,155;503,553,505,555)に沿って、前記回転部(151;351;451;551)及び前記静止部(101;301;401;501)と協働し、前記平坦面(103,153,105,155;503,553,505,555)は、前記静止部(101;301;401;501)と前記回転部(151;351;451;551)の少なくとも一つの相対動作位置において、実質的に平行である、請求項1〜のいずれか1項に記載のキャブサスペンションユニット(100;300;400;500)。
  11. 前記回転部(551)は、前記第3構成要素(531,535)と協働するように配置される副平坦面(554,556)を有し、前記副平坦面(554,556)は互いに略平行である、請求項に記載のキャブサスペンションユニット(500)。
  12. 前記第2構成要素(121,125;321,325;421,425;521,525)、及び第3構成要素(131,135;331,335;431,435;531,535)は、弾性材料、例えば、ゴムで形成される、請求項11のいずれか1項に記載のキャブサスペンションユニット(100;300;400;500)。
  13. 前記回転部(151;351;451;551)と前記静止部(101;301;401;501)のうちの一方は、レバー(52)を用いて前記シャーシ(51;251)に連結され、前記レバー(52)は、前記シャーシ(51;251)に関節式に転結される、請求項1〜12のいずれか1項に記載のキャブサスペンションユニット(100;300;400;500)。
  14. キャブ(1;201)を支持するシャーシ(51;251)を有する車両であって、前記車両は、請求項1〜13のいずれか1項に記載のキャブサスペンションユニット(100;300;400;500)を少なくとも2つ含み、前記サスペンションユニットは、前記車両の右側及び左側にそれぞれ配置される、車両。
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