JP4657903B2 - 空気バネ - Google Patents

空気バネ Download PDF

Info

Publication number
JP4657903B2
JP4657903B2 JP2005354266A JP2005354266A JP4657903B2 JP 4657903 B2 JP4657903 B2 JP 4657903B2 JP 2005354266 A JP2005354266 A JP 2005354266A JP 2005354266 A JP2005354266 A JP 2005354266A JP 4657903 B2 JP4657903 B2 JP 4657903B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stopper
air spring
pair
walls
stopper wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005354266A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007127264A (ja
Inventor
玲 東谷
和隆 西平
宏明 名倉
剛 三平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Sumitomo Metal Industries Ltd
Original Assignee
Bridgestone Corp
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp, Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2005354266A priority Critical patent/JP4657903B2/ja
Publication of JP2007127264A publication Critical patent/JP2007127264A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4657903B2 publication Critical patent/JP4657903B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、軌道のカーブでの車両の走行安定性を高め得る空気バネに関し、例えば、鉄道車両の台車、特にボルスタレスタイプ台車に使用されるボルスタレス空気バネに好適なものである。
従来より、空気バネの一種として、下側の取付部材の上部に積層ゴムを介してゴム等で筒状に形成されたダイヤフラムを配置すると共に、この上に上側の取付部材が取り付けられ、振動発生部或いは振動受け部にこれら取付部材の何れか一方がそれぞれ連結されるような構造を有し、鉄道車両の台車に用いられているボルスタレス空気バネが、知られている。
そして、このようなボルスタレス空気バネでは、鉄道車両が軌道上を走行するのに伴う振動の入力により、軸方向に沿った相対変位が一対の取付部材間に生じるようになる他に、鉄道車両の前後方向や左右方向に沿った相対変位が生じるようになる。
特開平8−21475号公報
例えば、軌道のカーブでは、鉄道車両の左右方向から大きな力が加わるのに伴い、直列的に配置される形のダイヤフラム及び積層ゴムがそれぞれ変形することになる。この為、変形量が大きくなり過ぎる結果として、車両の走行安定性が低下してより一層の高速化が図れない虞があった。
これに対して特許文献1に開示された構造のように、ダイヤフラムの外側にカバーを配置して、このカバーでダイヤフラムの変形を抑制するものが考えられているが、ダイヤフラムの外側にカバーを配置する関係から空気バネが大型化する等の欠点を有していた。
本発明は上記事実を考慮し、軌道のカーブでの車両の走行安定性を高め得る空気バネを提供することが目的である。
請求項1に係る空気バネは、振動発生部又は振動受け部の一方に連結される第1の取付部材と、
振動発生部又は振動受け部の他方に連結される第2の取付部材と、
一対の取付部材間に配置された中間材と、
第2の取付部材と中間材との間に配設されてこれら第2の取付部材と中間材との間の相対変位に伴って弾性変形する筒状のダイヤフラムと、
中間材と第1の取付部材との間に配設され且つ、複数のゴム材を積み重ねた構造とされる積層ゴムと、
積層ゴムと並列して中間材と第1の取付部材との間に配置され且つ、予め定められた方向の過大な水平変位を制限するストッパ材と、を有し
前記ストッパ材が、中間材に固定された鋼板製の第1ストッパ壁と、該第1ストッパ壁と対向する第1の取付部材の部分に固定された鋼板製の第2ストッパ壁と、で構成されていることを特徴とする。
請求項1に係る空気バネの作用を以下に説明する。
振動発生部又は振動受け部の一方に連結される第1の取付部材と、振動発生部又は振動受け部の他方に連結される第2の取付部材との間に、中間材が配置されている。そして、第2の取付部材と中間材との間に筒状のダイヤフラムが配設されて、これら第2の取付部材と中間材との間の相対変位に伴ってこのダイヤフラムが弾性変形する。
従って、振動発生部が振動を発生させた場合、第1の取付部材及び中間材或いは、第2の取付部材の何れか一方を介して、振動がダイヤフラムに伝達され、これら第1の取付部材と第2の取付部材の間の相対的な移動に伴うダイヤフラムの変形により振動が吸収されて、第1の取付部材或いは第2の取付部材の他方に連結された振動受け部側に振動が伝達され難くなる。
さらに、中間材と第1の取付部材との間には、複数のゴム材を積み重ねて積層した構造とされる積層ゴムが、配設されている。この為、積層ゴムを有することにより、ダイヤフラムが十分に機能しない場合であっても、積層ゴムにより荷重を支持できると共に振動を吸収できるので、空気バネ全体としてクッション性が得られる。
但し、本請求項では、積層ゴムと並列して中間材と第1の取付部材との間に、鋼板製の第1ストッパ壁と、鋼板製の第2ストッパ壁とで構成されたストッパ材が配置されている。この為、軌道のカーブにおいて、予め定められた方向である鉄道車両の左右方向から大きな力が加わった場合でも、このストッパ材がこの方向の過大な水平変位を制限するので、必要以上に積層ゴムが変形しないようになる。以上より、本請求項によれば、軌道のカーブにおいて、変形量が大きくなり過ぎることがなく、空気バネが設置された車両の走行安定性を高めることができようになる。
請求項2に係る空気バネの作用を以下に説明する。
本請求項は請求項1と同様の構成を有して同様な作用を奏する。但し本請求項では、ストッパ材が、円弧状に形成された第1ストッパ壁と、直線状に形成された第2ストッパ壁と、で構成されるという構成になっている。
つまり、本請求項では、円弧状に形成された第1ストッパ壁と直線状に形成された第2ストッパ壁とが対向しているので、これらが相互に当接する際に、第1ストッパ壁の円弧状の先端部分で第2ストッパ壁に必ず接触するので、確実にこれらストッパ壁が機能するようになる。さらに、軌道のカーブで円弧状に形成された第1ストッパ壁と第2ストッパ壁が当接した状態で、両部材が対向する方向と直交する方向の変位が生じた場合でも、接触抵抗を小さくできるので、スムーズに変位させることができる。
請求項3に係る空気バネの作用を以下に説明する。
本請求項は請求項1と同様の構成を有して同様な作用を奏する。但し本請求項では、ストッパ材が、直線状に形成された第1ストッパ壁と、円弧状に形成された第2ストッパ壁と、で構成されるという構成になっている。
つまり、本請求項では、直線状に形成された第1ストッパ壁と円弧状に形成された第2ストッパ壁とが対向しているので、これらが相互に当接する際に、請求項2と同様に、確実にこれらストッパ壁が機能するようになる。
請求項4に係る空気バネの作用を以下に説明する。
本請求項は請求項2及び請求項3と同様の構成を有して同様な作用を奏する。但し本請求項では、第1ストッパ壁及び第2ストッパ壁がそれぞれ複数ずつ形成され、これら複数の第1ストッパ壁及び複数の第2ストッパ壁が直線状に並んで配置されるという構成になっている。
つまり、本請求項では、それぞれ複数ずつ形成された第1ストッパ壁及び第2ストッパ壁が直線状に並んで配置されていることから、予め定められた方向の過大な変位を制限する機能が、狭い空間内であってもストッパ材により確実に生じるようになる。
請求項5に係る空気バネの作用を以下に説明する。
本請求項は請求項2及び請求項3と同様の構成を有して同様な作用を奏する。但し本請求項では、第1ストッパ壁及び第2ストッパ壁がそれぞれ一対ずつ形成され、これら一対の第1ストッパ壁及び一対の第2ストッパ壁が直線状に並んで配置されるという構成になっている。つまり、本請求項では、それぞれ一対ずつ形成された第1ストッパ壁及び第2ストッパ壁が直線状に並んで配置されていることから、請求項4と同様に作用することになる。
請求項6に係る空気バネの作用を以下に説明する。
本請求項は請求項1と同様の構成を有して同様な作用を奏する。但し本請求項では、ストッパ材が、一対の第1ストッパ壁と、一対の第2ストッパ壁と、で構成され、一対の第1ストッパ壁間の中間材の部分に、気体が通過し得る第1貫通穴が設けられ、一対の第2ストッパ壁間の第1の取付部材の部分に、気体が通過し得る第2貫通穴が設けられるという構成になっている。
つまり、本請求項では、ストッパ材を有する場合であっても、第1貫通穴及び第2貫通穴が存在することで、空気バネのダイヤフラム内の空間と空気バネの下に位置する補助タンクとの間を確実に連通して気体が通過可能となる。
以上説明したように本発明の上記構成によれば、軌道のカーブでの車両の走行安定性を高め得る空気バネを提供できるという優れた効果を有し、例えば、鉄道車両の台車、特にボルスタレスタイプ台車に使用されるボルスタレス空気バネで特に優れた効果を発揮する。
本発明の最良の形態に係る空気バネを図を参照しつつ説明する。まず、本発明の最良の形態に係る空気バネの第1実施例を図1から図4に示し、これらの図に基づき本実施例を説明する。
図1及び図2に示すように、本実施例に係る空気バネであるボルスタレス空気バネ10は、図示しない例えばサポート金具側へ連結される円板状に形成された第1の取付部材である下面板12を備えている。また、この図示しないサポート金具が車両の車輪等と連結されることになる。
この下面板12の中央には、気体を吸排気する為の円筒状の第1ポート金具14が溶接等により固定されており、この第1ポート金具14の外周に、封止の為のOリング16が取り付けられている。また、下面板12の上部には、円筒状に形成され且つ上下方向ばね定数が8000N/mm〜14000N/mm、通常約10000N/mm程度とされた積層ゴム18が、下面板12の上面と加硫接着されて配置されている。
そして、この積層ゴム18は、それぞれリング状に金属で形成された複数のリング板20と、それぞれリング状にゴム材で形成された複数の弾性体22とを、交互に積み重ねて積層した構造とされている。この積層ゴム18の上部には、リング状に金属で形成された連結用リング24が、積層ゴム18の上面と加硫接着されて配置されており、この連結用リング24の上面には、リング状に形成された中間材26が、ボルト28によりねじ止められて固定されている。尚、この中間材26の上面には、図1及び図2に示す樹脂製の第1摺動板30が配置されている。第1摺動板を構成する樹脂としては、例えばポリテトラフルオロエチレンなどを用いる。
一方、この中間材26の直上の位置には、図1及び図2に示すように、車両の図示しない車体側に連結されて車体の荷重を支持する第2の取付部材である上面板32が位置している。この上面板32の中央には、気体を吸排気する為の円筒状の第2ポート金具34が嵌合等により固定されており、この第2ポート金具34の外周に、封止の為のOリング36が取り付けられている。
以上より、上記の第1ポート金具14及び第2ポート金具34に配管が繋がれて、このボルスタレス空気バネ10の外部の空間とボルスタレス空気バネ10内の空間Sとが、これらポート金具14、34により連通可能とされており、空気等の気体がこれらポート金具14、34により吸排できるようになっている。そして、少なくともボルスタレス空気バネ10内の空間Sと、ボルスタレス空気バネ10の上又は下側に配置されて圧縮空気を溜める為の図示しない補助タンクとの間が、第1ポート金具14を介して繋がっている。
他方、この上面板32の下部側中央部には、円盤状でステンレス鋼製の第2摺動板40が配置されており、上面板32の下部側外周部には、ゴム製の弾性材42が固定されている。また、これら上面板32と中間材26との間には、円筒状にゴム材で形成された弾性膜であるダイヤフラム46が配設されており、このベローズの役割をするダイヤフラム46の両端部には、それぞれ膨らんだ形状の補強部46A、46Bがリング状に設けられている。また、上記第2摺動板40の外周部は、ダイヤフラム46の補強部46Bの下部を覆うように延出しており、ダイヤフラム46のはずれを防止する構造となっている。尚、第2摺動板40は第2の取付部材である上面板32にボルト止めされていてもよいし、接着剤で接着されていてもよい。但し、シール性の面からはボルト止めにより強固に締結されているほうが好ましい。
さらに、この内の下側の補強部46Aが中間材26及び連結用リング24側に固定されて、このダイヤフラム46の下端側が封止されており、上側の補強部46Bが上面板32の部分に固定されて、このダイヤフラム46の上端側が封止されている。つまり、ダイヤフラム46内の空間となるボルスタレス空気バネ10内の空間Sが上面板32及び中間材26等により封止されている。
一方、図1及び図2に示すように、この中間材26の上側にはゴム製でリング状に形成されたクッション部材48が配置されており、このクッション部材48の上部に配置された当接板50の上面に第3摺動板52が配置されている。第3摺動板を構成する樹脂としては、例えばポリテトラフルオロエチレンなどを用いる。
従って、上面板32が下降した場合でも、上面板32に取り付けられたステンレス鋼製の第2摺動板40が、当接板50に取り付けられるポリテトラフルオロエチレン製の第3摺動板52に当接するので、これらが滑って相対的変位可能となる。また、方向Zに沿って大きな力が加わった場合には、クッション部材48が圧縮されて中間材26上のポリテトラフルオロエチレン製の第1摺動板30にも、第2摺動板40が当接して、積層ゴム18でこの力を支持するようになる。
そして、中間材26の下面側の中心を挟んだ図3における中心線A上の位置には、円弧状に鋼板で形成され且つ垂直に下方向にそれぞれ延びる一対の第1ストッパ壁62が溶接等によりそれぞれ固定されている。尚、それぞれ円弧状の一対の第1ストッパ壁62の円弧を延ばすと、中間材26の中心周りに円となる形にこれら一対の第1ストッパ壁62は配置されており、また、一対の第1ストッパ壁62間の中間材26の部分には、気体が通過し得る第1貫通穴26Aが形成されている。
他方、下面板12の上面側の一対の第1ストッパ壁62と対向する図3における中心線A上の部分には、直線状に鋼板で形成され且つ垂直に上方向にそれぞれ延びる一対の第2ストッパ壁64が溶接等によりそれぞれ固定されている。但し、これら一対の第2ストッパ壁64は一対の第1ストッパ壁62の外側に位置し、中心線Aに対してそれぞれ垂直に向いている。また、一対の第2ストッパ壁64間の下面板12の部分には、気体が通過し得る第2貫通穴14Aが形成された第1ポート金具14が存在している。
以上より、本実施例では、第1ストッパ壁62及び第2ストッパ壁64がそれぞれ一対ずつ形成され、これら一対の第1ストッパ壁62及び一対の第2ストッパ壁64が直線状に並んで配置されていることになる。従って、これら一対の第1ストッパ壁62及び一対の第2ストッパ壁64が、積層ゴム18と並列して中間材26と下面板12との間に配置されるストッパ材60を構成し、第1ストッパ壁62と第2ストッパ壁64とが当接することで、予め定められた図1に示す鉄道車両の左右方向Xの過大な変位が制限されるようになる。
次に、本実施例に係るボルスタレス空気バネ10の作用を説明する。
振動発生部となる車輪側に連結される下面板12と、振動受け部である車体側に連結される上面板32との間に、中間材26が配置されており、中間材26と上面板32との間に円筒状のダイヤフラム46が配設されている。また、下面板12及び上面板32にそれぞれ取り付けられたポート金具14、34によって、ダイヤフラム46内の空間となる空間Sに空気が吸排されつつ、これら下面板12と上面板32との間の相対変位に伴って、このダイヤフラム46が弾性変形することになる。
従って、車輪側で振動が発生した場合、下面板12及び積層ゴム18を介して振動がダイヤフラム46に伝達され、上面板32と下面板12の間の相対的な移動に伴うダイヤフラム46の変形により振動が吸収されて、上面板32に連結された車体に振動が伝達され難くなる。
さらに、これら中間材26と下面板12との間には、複数のゴム材を積み重ねて積層した構造とされる積層ゴム18が、配設されている。この為、積層ゴム18を有することにより、ダイヤフラム46が十分に機能しない場合であっても、積層ゴム18により荷重を支持できると共に振動を吸収できるので、ボルスタレス空気バネ10全体としてクッション性が得られる。
但し、本実施例では、円弧状に形成され且つ中間材26に固定された一対の第1ストッパ壁62と、直線状に形成され且つ第1ストッパ壁62と対向する下面板12の部分に固定された一対の第2ストッパ壁64とで、構成されるストッパ材60が、積層ゴム18と並列して配置されている。
この為、軌道のカーブにおいて、予め定められた方向である鉄道車両の左右方向Xから大きな遠心力が加わった場合でも、ストッパ材60の第1ストッパ壁62と第2ストッパ壁64とが当接してこの方向の過大な変位を制限するので、必要以上に積層ゴム18が変形しないようになる。
つまり、図4に示すグラフのように、遠心力である荷重が加わると、積層ゴム18及びダイヤフラム46が夫々変形して、ボルスタレス空気バネ10の鉄道車両の左右方向Xにおける変位の特性線Fが直線的に大きくなる。しかし、遠心力が大きくなって第1ストッパ壁62と第2ストッパ壁64とが当接した場合には、積層ゴム18が変形できなくなってダイヤフラム46のみの変形となるので、特性線Fが図4に示すように屈曲する。
以上より、本実施例によれば、軌道のカーブにおいて、変形量が大きくなり過ぎることがなく、このボルスタレス空気バネ10が設置された車両の走行安定性を高めることができようになる。
さらに、本実施例では、円弧状に形成された一対の第1ストッパ壁62及び直線状に形成された一対の第2ストッパ壁64が直線状に並んだ状態で、第1ストッパ壁62と第2ストッパ壁64とが対向して配置されている。
つまり、本実施例では、これらが相互に当接する際に、第1ストッパ壁62の円弧状の先端部分で第2ストッパ壁64に必ず接触するので、確実にこれらストッパ壁62、64が機能するようになるだけでなく、一対ずつ形成された第1ストッパ壁62及び第2ストッパ壁64が直線状に並んで配置されていることから、鉄道車両の左右方向Xの過大な変位を制限する機能が、狭い空間内であっても確実に生じるようになる。
他方、本実施例では、一対の第1ストッパ壁62間の中間材26の部分に、気体が通過し得る第1貫通穴26Aが存在し、一対の第2ストッパ壁64間の下面板12の部分に、気体が通過し得る第2貫通穴14Aが存在している。
つまり、本実施例では、ストッパ材60を有する場合であっても、第1貫通穴26A及び第2貫通穴14Aが存在することで、ボルスタレス空気バネ10のダイヤフラム46内の空間Sとこのボルスタレス空気バネ10の下に位置する補助タンクとの間を第1ポート金具14を介して繋ぐ際に、確実に連通して気体が通過可能となった。
次に、本発明の第2実施例に係る空気バネを図5に示し、この図に基づき本実施例を説明する。尚、第1実施例で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
図5に示すように本実施例でも第1実施例と同様に、ストッパ材70が存在しているが、本実施例ではこのストッパ材70が、直線状に形成され且つ中間材26に固定された一対の第1ストッパ壁72と、円弧状に形成され且つ第1ストッパ壁72と対向する下面板12の部分に固定された一対の第2ストッパ壁74とで、構成されている。
従って、本実施例では、直線状に形成された第1ストッパ壁72と円弧状に形成された第2ストッパ壁74とが第1実施例と同様に相互に対向していることになるので、これらが相互に当接する際に、第1実施例と同様に確実にこれらストッパ壁72、74が機能するようになる。
尚、上記実施例においては、第1ストッパ壁及び第2ストッパ壁がそれぞれ一対存在する形とされているが、第1ストッパ壁及び第2ストッパ壁はそれぞれ一つずつ或いは、三つ以上の複数ずつ存在しても良い。また、これらストッパ壁は例えば厚さ10mm程度の鋼板で形成されるが、厚さや材質はこれらに限定されるものではない。
さらに、上記実施例において、振動発生部側に下面板12を連結し、振動受け部側に上面板32を連結するような構成としたが、この逆の構成としても良い。また、上記実施例の説明において、振動を減衰して低減するようにしたが、振動の中でも突発的に存在する大きな振幅である衝撃を本発明は緩衝することもできる。
他方、上記実施例において、車両等の車体に入力される外部振動の防振を目的としたが、本発明は、例えば車両以外の他の建設機械、農業機械、建物、構造物等の防振にも用いられることはいうまでもなく、また、ボルスタレス空気バネ以外の空気バネにも適用可能である。
本発明の第1実施例に係るボルスタレス空気バネの断面図である。 図1の2−2矢視線断面図である。 図1の3−3矢視線拡大図である。 本発明の第1実施例に係るボルスタレス空気バネの荷重と変位の関係を表すグラフを示す図である。 本発明の第2実施例に係るボルスタレス空気バネの図1と同様の断面図である。
符号の説明
10 ボルスタレス空気バネ
12 下面板(第1の取付部材)
14A 第2貫通穴
18 積層ゴム
26 中間材
26A 第1貫通穴
32 上面板(第2の取付部材)
46 ダイヤフラム
60 ストッパ材
62 第1ストッパ壁
64 第2ストッパ壁
70 ストッパ材
72 第1ストッパ壁
74 第2ストッパ壁

Claims (6)

  1. 振動発生部又は振動受け部の一方に連結される第1の取付部材と、
    振動発生部又は振動受け部の他方に連結される第2の取付部材と、
    一対の取付部材間に配置された中間材と、
    第2の取付部材と中間材との間に配設されてこれら第2の取付部材と中間材との間の相対変位に伴って弾性変形する筒状のダイヤフラムと、
    中間材と第1の取付部材との間に配設され且つ、複数のゴム材を積み重ねた構造とされる積層ゴムと、
    積層ゴムと並列して中間材と第1の取付部材との間に配置され且つ、予め定められた方向の過大な水平変位を制限するストッパ材と、を有し
    前記ストッパ材が、中間材に固定された鋼板製の第1ストッパ壁と、該第1ストッパ壁と対向する第1の取付部材の部分に固定された鋼板製の第2ストッパ壁と、で構成されていることを特徴とする空気バネ。
  2. ストッパ材が、円弧状に形成された第1ストッパ壁と、直線状に形成された第2ストッパ壁と、で構成されることを特徴とする請求項1記載の空気バネ。
  3. ストッパ材が、直線状に形成された第1ストッパ壁と、円弧状に形成された第2ストッパ壁と、で構成されることを特徴とする請求項1記載の空気バネ。
  4. 第1ストッパ壁及び第2ストッパ壁がそれぞれ複数ずつ形成され、これら複数の第1ストッパ壁及び複数の第2ストッパ壁が直線状に並んで配置されることを特徴とする請求項2若しくは請求項3記載の空気バネ。
  5. 第1ストッパ壁及び第2ストッパ壁がそれぞれ一対ずつ形成され、これら一対の第1ストッパ壁及び一対の第2ストッパ壁が直線状に並んで配置されることを特徴とする請求項2若しくは請求項3に記載の空気バネ。
  6. ストッパ材が、一対の第1ストッパ壁と、一対の第2ストッパ壁と、で構成され、
    一対の第1ストッパ壁間の中間材の部分に、気体が通過し得る第1貫通穴が設けられ、一対の第2ストッパ壁間の第1の取付部材の部分に、気体が通過し得る第2貫通穴が設けられることを特徴とする請求項1記載の空気バネ。
JP2005354266A 2005-10-03 2005-12-08 空気バネ Active JP4657903B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005354266A JP4657903B2 (ja) 2005-10-03 2005-12-08 空気バネ

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005289566 2005-10-03
JP2005354266A JP4657903B2 (ja) 2005-10-03 2005-12-08 空気バネ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007127264A JP2007127264A (ja) 2007-05-24
JP4657903B2 true JP4657903B2 (ja) 2011-03-23

Family

ID=38150075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005354266A Active JP4657903B2 (ja) 2005-10-03 2005-12-08 空気バネ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4657903B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109204362A (zh) * 2017-07-04 2019-01-15 杜邦公司 轨道车辆用空气弹簧

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127350A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 車両用懸架装置
JP5017287B2 (ja) * 2009-01-22 2012-09-05 東洋ゴム工業株式会社 鉄道車両用懸架装置
CN102165213B (zh) 2009-07-07 2014-04-16 住友电气工业株式会社 用于车辆的空气弹簧和用于车辆的铁路转向架
JP4911210B2 (ja) * 2009-09-16 2012-04-04 住友電気工業株式会社 移動体用空気ばね、および移動体用台車
JP4911202B2 (ja) * 2009-07-07 2012-04-04 住友電気工業株式会社 移動体用空気ばね、および移動体用台車
JP5654294B2 (ja) * 2010-09-06 2015-01-14 東洋ゴム工業株式会社 空気ばね
JP2012159146A (ja) * 2011-02-01 2012-08-23 Bridgestone Corp 空気ばね装置
JP5684607B2 (ja) * 2011-03-02 2015-03-18 株式会社ブリヂストン 空気ばね装置
JP5884612B2 (ja) * 2012-04-10 2016-03-15 住友電気工業株式会社 空気ばね
JP5920015B2 (ja) * 2012-05-21 2016-05-18 住友電気工業株式会社 移動体用空気ばねおよび、それを用いた移動体車両
CN103085830A (zh) * 2013-01-20 2013-05-08 西南交通大学 一种磁浮车辆自由膜式空气弹簧限位装置
JP6041702B2 (ja) * 2013-02-22 2016-12-14 東洋ゴム工業株式会社 空気ばね
CN104527694B (zh) * 2014-12-31 2017-12-08 株洲时代新材料科技股份有限公司 轨道交通用空气弹簧
JP2016223457A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 東洋ゴム工業株式会社 懸架装置用ストッパ
JP6516628B2 (ja) * 2015-08-25 2019-05-22 株式会社ブリヂストン 空気ばね装置
CN107701640A (zh) * 2017-10-27 2018-02-16 株洲时代新材料科技股份有限公司 一种沙漏式空气弹簧组件
CN107740833A (zh) * 2017-10-27 2018-02-27 株洲时代新材料科技股份有限公司 沙漏式空气弹簧组件
CN108518441B (zh) * 2018-05-08 2020-03-06 中车青岛四方车辆研究所有限公司 空气弹簧
CN110194195B (zh) * 2019-06-13 2020-06-05 中车青岛四方车辆研究所有限公司 空气弹簧和车辆
CN112555321A (zh) * 2020-12-04 2021-03-26 中车南京浦镇车辆有限公司 具有提吊功能的空气弹簧、拖车转向架及胶轮列车
CN113895419B (zh) * 2021-11-25 2023-08-04 中车大连机车车辆有限公司 城轨车辆制动系统空簧供风管路连接结构

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50152081U (ja) * 1974-06-04 1975-12-17
JP2003254378A (ja) * 2002-03-04 2003-09-10 Bridgestone Corp 空気バネ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50152081U (ja) * 1974-06-04 1975-12-17
JP2003254378A (ja) * 2002-03-04 2003-09-10 Bridgestone Corp 空気バネ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109204362A (zh) * 2017-07-04 2019-01-15 杜邦公司 轨道车辆用空气弹簧

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007127264A (ja) 2007-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4657903B2 (ja) 空気バネ
JP3942459B2 (ja) 空気バネ
JP4121114B2 (ja) 空気バネ
WO2015012072A1 (ja) 防振装置
JP2006194333A (ja) 空気バネ
JP2006234046A (ja) 防振装置
JP4927705B2 (ja) 軸箱−バネ−ユニット
JP2010269665A (ja) 車輪支持装置
JP2008275009A (ja) 軸ばね装置
JP5186138B2 (ja) 鉄道車両用の防振ゴムストッパ
JP2005036825A (ja) 空気バネ
JP4491790B2 (ja) 防振連結ロッド
JP2012092875A (ja) 流体封入式筒形防振装置
CN102562936A (zh) 一种减振方法及减振器
JP2012002328A (ja) 防振装置
JP2009236228A (ja) 防振支持装置
US8641132B2 (en) Hydraulically damping mount and motor vehicle with it
WO2013094136A1 (ja) 空気ばね
JP2012102761A (ja) 防振装置
JP2015006836A (ja) U字形サスペンション
JP2009204049A (ja) 空気バネ装置
JP4989382B2 (ja) 車両用軸ばね
JP2009051420A (ja) 鉄道車両用牽引装置の横揺れ規制具
JPH0355348B2 (ja)
JP2018169013A (ja) 筒形防振装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080324

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080514

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080514

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080603

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101130

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101222

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4657903

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250