JP6041702B2 - 空気ばね - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両などにおいて車両を台車に懸架する手段として好適に用いられる空気ばねに関するものである。
この種の空気ばねは、即ち、上支持部と、上支持部の下方に配置される下支持部と、上支持部と前記下支持部とに亘って配備される弾性材製のダイヤフラムとを有して成る空気ばねは、特許文献1において開示されるものが知られている。特許文献1のものでは、上面板(1)が上支持部に、下面板(2)が下支持部に、そして筒状可撓膜体(3)がダイヤフラムにそれぞれ相当している。
近年の鉄道車両においては、ボルスタを用いない構造の台車、即ちボルスタレス台車を用いることが主流になっており、空気ばね、つまりはダイヤフラムには頻繁に捩り応力が作用するものとなっている。ダイヤフラムにおける下支持部に支持される部分である下ビード部は、上支持部に支持させる上ビード部よりも径が小さいため、ダイヤフラムが捩じられることにより生じる捩り応力の負担は、主に下ビード部が受け持つようになる。
そのため、下支持部における下ビード部が嵌着される部分である下ビード受部と下ビード部とが、頻繁な捩り応力によりズレ動き、摩耗し易いとか、エアが漏れ易いといったことによる寿命低下が考えられた。また、強い捩じり応力が作用する場合には、下ビード部が下ビード受部から外れそうになるおそれもあった。
そこで、特許文献2にて開示されるように、下ビード部(11)を嵌着させて支持する下ビード受部に相当する環状被挟持部(17)を、第2部材(2S)に対して水平方向にスライド移動可能に支持する横移動手段(Y1)を設けたものがあった。この構造の採用により、前述の捩り応力をダイヤフラム(3)の変形と横移動手段(Y1)の動作との双方に分散させて、下ビード部と下ビード受部とのズレ動きが極力生じないようにすることが可能であった。
特開平5−196082号公報 特開2002−187548号公報
特許文献2による横移動手段の採用により、下ビード部と下ビード受部とのズレ動きが緩和される効果はある程度発揮されたのではあるが、要改善点のあることも次第に指摘されてきていた。
それは、環状被挟持部(17)をある範囲で径方向にスライド移動可能とするための横移動手段の構造が複雑であり、部品点数が明確に増加してコストアップを招くとともに、摺動部の定期的なメンテナンスが必要である上、複数のOリング(20)からの新たなエア漏れのおそれもあった。従って、量産するには問題が多く、さらなる改善の余地が残されているものであった。
本発明の目的は、下ビード部と下ビード受部との支持構造を見直して工夫することにより、ボルスタレス台車を用いた鉄道車両などのダイヤフラムに強い捩り応力が作用する場合でも、下ビード部と下ビード受部とのズレ動きが明確に抑制又は防止され、良好に機能する空気ばねを提供する点にある。
請求項1に係る発明は、上支持部1と、前記上支持部1の下方に配置される下支持部2と、前記上支持部1と前記下支持部2とに亘って配備される弾性材製のダイヤフラム3とを有して成る空気ばねにおいて、
前記下支持部2における前記ダイヤフラム3の下ビード部3bを支持する下ビード受部Kが、前記下ビード部3bが嵌着されるビード受本体6と、前記ビード受本体6と前記下支持部2との間に介装される弾性材製の弾性層9とを有して構成され
前記ビード受本体6は、前記下ビード部3bに内接する上下向きの側周壁6Aと、前記下ビード部3bが載せ付けられる横向きの底周壁6Bと、前記ダイヤフラム3における前記下ビード部3b付近の本体部3cに接して案内する湾曲ガイド壁6Cとを有していることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の空気ばねにおいて、前記ビード受本体6は、前記下ビード部3bに内接する上下向きの側周壁6Aと、前記下ビード部3bが載せ付けられる横向きの底周壁6Bとを有する断面略L字形状の環状体に形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の空気ばねにおいて、前記弾性層9は、前記側周壁6Aに内接する縦リング部9Aと、前記底周壁6Bの下面6bに接する横リング部9Bとを有する断面L字形状の環状体に形成されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の空気ばねにおいて、前記下支持部2は、前記縦リング部9Aに内接する縦筒部8Aと、前記横リング部9Bの下面9bに接する円板部8Bとを有する断面L字形状の環状構造部8を備えて構成されていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の空気ばねにおいて、前記弾性層9がゴム製であることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の空気ばねにおいて、前記上支持部1が車両に支持され、かつ、前記下支持部2が台車又は台車側の部材に支持される鉄道車両用のものであることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、ダイヤフラムが捩れ変形した場合には、ダイヤフラム自体が弾性変形するのみならず、ダイヤフラムの下ビード部と下支持部との間に介装される下ビード受部の弾性層も弾性変形するようになる。従って、ダイヤフラムの捩り変形による応力は、ダイヤフラムの弾性と下ビード受部の弾性とに分散されるようになるから、下ビード部とビード受本体との間の応力が従来に比べ軽減されるようになり、寿命低下のおそれなく下ビード部と下ビード受部とのズレ動きを極力生じないようにできる。
また、そのための手段は、ビード受本体と弾性層とを有する下ビード受部のみで済むから、部品点数の増加や構造の複雑かも殆どなく、量産にも好適である。
その結果、ボルスタレス台車を用いた鉄道車両などのダイヤフラムに強い捩り応力が作用する場合でも、下ビード部と下ビード受部とのズレ動きが明確に抑制又は防止され、良好に機能する空気ばねを提供することができる。
この場合、請求項2の発明のように、下ビード受部におけるビード受本体を、下ビード部に内接する上下向きの側周壁と、下ビード部が載せ付けられる横向きの底周壁とを有する断面略L字形状の環状体に形成すれば、下ビード部を下方及び径内側の双方でしっかりと保持できて好都合である。
また、請求項3の発明のように、弾性層を、側周壁に内接する縦リング部と、底周壁の下面に接する横リング部とを有する断面L字形状の環状体に形成すれば、ビード受本体を下方及び径内側の双方でしっかりと保持できて好都合である。
請求項4の発明によれば、縦リング部に内接する縦筒部と、横リング部の下面に接する円板部とを有する断面L字形状の環状構造部を下支持部に備える構成であるから、断面L字形状の環状構造部が下支持部に一体に形成される場合に比べて、環状構造部の製作が容易であって下支持部の形状の複雑化も招かない。従って、2部品に分けることで、却って生産性に優れる状態で空気ばねを提供できる利点が得られる。
また、請求項5の発明のように、弾性層をゴム製とすることで機能及び生産性に優れる空気ばねが実現できるとか、請求項6の発明のように、鉄道車両用として好適な空気ばねを提供する、といったことも可能である。
空気ばねの構造を示す断面図(実施形態1) 下ビード受部を示す拡大断面図 図1の空気ばねが捩れた状態の例を示す作用図 下側ビードの構造を示す要部の拡大断面図 ビードコア〜3P間の応力と変位との関係グラフを示す図 3P〜4P間の応力と変位との関係グラフを示す図 下側ビード部の捻れ角と変位との関係グラフを示す図 空気ばねの構造を示す断面図(実施形態2) 従来の空気ばねを示す断面図
以下に、本発明による空気ばねの実施の形態を、例として鉄道車両用のものについて図面を参照しながら説明する。なお、「台車又は台車側の部材」における「台車側の部材」とは、主軸体4などの台車に直接支持される部材や、下支持部2などの何か(主軸体4や弾性部5など)を介して台車に間接支持される部材を含むものとする。
〔実施形態1〕
図1に示すように、空気ばねAは、鉄道車両用懸架装置Sに組み込まれて存在している。 懸架装置Sは、空気ばねAと、積層ゴム構造の弾性機構Bと、滑りストッパCとを備えて構成されている。弾性機構Bの主軸体4は台車(図示省略)に支持され、空気ばねAの上支持部1は鉄道車両(図示省略)に支持されている。
通常時の懸架は、空気ばねAと弾性機構Bとが受け持ち、空気が抜けるなど空気ばねAがエアレス状態になって萎んだ非常時には、滑りストッパCが、下降してくる上支持部1を受止めて支える機能を発揮するように構成されている。
空気ばねAは、客車等の被支持体(図示省略)に固定されるものであって上下向きの軸心Pを中心とする略円板状の上支持部1と、円盤状の上蓋部2Aと筒状のリング部2Bとを有して成るものであって軸心Yを有する下支持部(台車又は台車側の部材の一例)2と、これら両者1,2に亘って配備されるゴム(弾性材の一例)製で略横倒しドーナツ状を呈するダイヤフラム3とを有して構成されている。下支持部2には、リング部2Bとダイヤフラム3との間に配備されて緩和機構として機能する下ビード受部Kが装備されている。
上支持部1は、円板状の上本体1Aと、その中心部に上方突出状態で一体化される筒状円錐台形状のボス部1Bとを備えており、軸心Pを有する平面視で円形を呈する部材に構成されている。上本体1Aの下面側には扁平な上滑り板10が装備され、また、上本体1Aの外周端部である取付外周部1aの下面側には、断面形状が略鉤状の装着リング14がボルト止めされる。
下支持部2は、リング部2Bと、上蓋部2Aと、リング部2Bに外嵌装備される下ビード受部Kとからなり、上下向きの軸心Yを有する状態で弾性機構Bを介して台車(図示省略)に支持される。リング部2Bは、下に行くほど径が大きくなる傾斜内周面2bを有する縦向き筒状で金属材などの硬質材で形成されている。上蓋部2Aは、皿を伏せたような形状であって金属材などの硬質材で形成され、リング部2Bの上面側にボルト止め一体化される。
上蓋部2Aの上面には扁平な下滑り板7が一体的に装備されている。上蓋部2Aとリング部2Bとは、互いに嵌合するインロー段差構造によって互いに共有の軸心Yを有する状態でのボルト止めで一体的に連結されている。
有効径Lを有するダイヤフラム3は、上側の大径側周端部である上ビード部3aと、下側の小径側周端部である下ビード部3bと、本体部3cとを有してなる弾性膜体であり、ベローズとも呼ばれる。弾性膜体であるダイヤフラム3は、図2に示すように、外側のゴム層(弾性材層)15と、内側のゴム層(弾性材層)16と、これら両者15,16の間の内外2層でなる補強コード層17とによる複数層構造のものに構成されている。そして、下ビード部3bにおいては、補強コード層17で囲まれる状態で高強度で環状の芯材18を備える構成とされている。
上支持部1とダイヤフラム3とは、取付外周部1aと装着リング14とで上ビード部3aを気密状に挟持保持することで一体化されている。ダイヤフラム3と下支持部2とは、下ビード受部Kの外側の環状体であるビード受本体6に下ビード部3bが嵌着されることにより気密状に一体化されている。
従って、ダイヤフラム3の内部空間は外部と気密状に遮断されており、空気の圧縮による緩衝作用(エアクッション)が生じるように構成されている。なお、弾性機構Bにおける主軸体4の孔(符記省略)やボス部1Bの孔(符記省略)を通しての空気の出し入れにより、空気ばねAにおける緩衝作用の硬軟調節を行う構成を採ることが可能である。
弾性機構Bは、図1に示すように、筒状の芯軸4Aと環状円板4Bとでなり、上下向きの軸心Xを有する主軸体4と、これと互いに同一(又はほぼ同一)の軸心Xを有する状態でリング部2Bとの間に形成される弾性部5とを有して構成されている。なお、主軸体4は、台車(図示省略)に支持される。
弾性部5は、複数の弾性層5A〜5Cと硬質隔壁5a,5bとが軸心Xと同心(又はほぼ同心)状態で径内外方向で交互に積層されて、軸心Xに沿う方向での断面視形状がハ字状を呈する積層ゴム構造のものに構成されている。このように断面がハ字形状を呈する弾性機構Bと空気ばねAとが上下方向で直列に配備される構造の懸架装置Sは、コニカルストッパー型空気ばねとも呼ばれる。
滑りストッパCは、図1に示すように、上支持部1に装備される上滑り板10と、上蓋部2Aに装備される下滑り板7とで構成されている。例えば、上滑り板10と下滑り板7との何れか一方を低摩擦材料で、かつ、何れか他方をステンレス板でそれぞれ形成すると良いが、この限りではない。
次に、下ビード受部Kについて説明する。下ビード受部Kは図1,図2に示すように、下ビード部3bが嵌着される前述のビード受本体6と、リング部2Bに外嵌されるものであって環状構造部である内フランジ8と、これらビード受本体6と内フランジ8との間に介装される環状の弾性層9とを有して構成されている。
金属材などでなるビード受本体6は、下ビード部3bに内接する上下向きの側周壁6Aと、下ビード部3bが載せ付けられる横向きの底周壁6Bと、下ビード部3b付近の本体部3cをに接して案内する湾曲ガイド壁6Cとを有する断面略L字形状で円形の環状体に形成されている。湾曲ガイド壁6Cは、ほぼ90度の円弧状となる外周面6cを備えている。
ゴムなどでなる弾性層9は、側周壁6Aに内接する縦リング部9Aと、底周壁6Bの下面6bに接する横リング部9Bとを有する断面L字形状で円形の環状体に形成されている。
金属材などでなる内フランジ8は、縦リング部9Aに内接する縦筒部8Aと、横リング部9Bの下面9bに接する円板部8Bとを有する断面L字形状の環状構造部に形成されている。
内フランジ8は、リング部2Bの外周上端部に形成された段付で仕上げ精度に優れる縦向きインロー部11に落し込み嵌合されるとともに、リング部2Bにボルト止めされる上蓋部2Aの外周部12によって上方への抜け止めが為されている。縦向きインロー部11には、気密性を出すためのOリング13が装備されている。
実施形態1においては、内フランジ8を介して弾性層9をリング部2Bに支持させているが、例えば、内フランジ8相当の構造部が一体形成されているリング部2Bに支持させる構成を採ることは可能である。
近年多用されるボルスタレス台車が用いられる場合、鉄道車両用懸架装置Sにおける空気ばねAは、その構造上、主に前後方向に大きな捩じれ変形を伴うものとなっている。つまり、空気ばねAのダイヤフラム3は、曲線通過時における車体(車両)と台車との上下軸心に関する相対角度差と、遠心力による偏芯とによる捩れを一手に受け持つ。そのため、ダイヤフラムには、頻繁な捩れ移動に耐える柔軟さと耐久性とが求められるとともに、上下のビード部3a,3b、特に、径が小さく応力負担の大きい下ビード部3bと下支持部2との嵌合部には外れ難さや擦れ強さが求められる。
曲線通過などにより、ダイヤフラム3がどれだけ捩じられるかの例を図3に示す。図3に示されるように、図1に示す通常状態(捩れがなく、三つの軸心P,Y,Xが一直線上に並ぶ状態)に比べて、上支持部1の軸心P、下支持部2の軸心Y、及び主軸体4の軸心Xの三者が互いに横ずれ移動し、かつ、下支持部2の軸心Yが明確に傾いている。特に、上支持部1の軸心Pが、下支持部2の軸心Y及び主軸体4の軸心Xに対する横ずれ量(偏芯量)が大きいことが見て取れる。なお、図3では、捩れ変形具合を理解し易くすべく、空気ばねAの概ねの形状線を示すとともに、各部のハッチングは意図的に省略してある。
ダイヤフラム3は、図3の紙面右側の部分は横方向に引張られ、かつ、図3の紙面左側の部分では横方向に圧縮されるという捩れ変形を受けている。そして、下ビード受部(緩和機構)Kにおける弾性層9も、図3の紙面右側の部分では引張り変形され、図3の紙面左側の部分では圧縮変形されているのが理解できる。また、弾性機構Bにおける各弾性層5A〜5Cにおいても、程度は若干少ないが、弾性層9と同様な変形を来たしているとともに、ハ字状断面構造を持つ弾性機構Bの存在ゆえに、下支持部2が主軸体4に対して傾き変位していることが伺える。
本発明による空気ばねAでは、下ビード部3bを下支持部2にダイレクトに嵌着させる従来手段とは異なり、硬質材製のビード受本体6と弾性材製の弾性層9とを有する下ビード受部Kを下ビード部3bと下支持部2との間に設けたことを特徴としている。つまり、下ビード受部Kにおける弾性層9の弾性変形により、ダイヤフラムの捩れ変形によって下ビード部3bに作用する応力が大きく緩和されるようになる。
これにより、ダイヤフラム3とビード受本体6(詳しくは、底周壁6B及び湾曲ガイド壁6C)との擦れ(従来ではダイヤフラムと下支持部との擦れ)が軽減されるとともに、下ビード部3bが側周壁6Aから引き離されるようにビード受本体6から抜け出し方向に大きく移動して、気密性に支障を来たすとか外れ易くなるといった不都合のおそれも解消されるようになる。
図4に、実施形態1による空気ばねAのダイヤフラム3における下ビード部3b及びその付近部位の応力線図の例を示す。例として、外側の補強コード層17は内外2層のコード17a,17bを重ねて形成されており、内側の補強コード層17も内外2層のコード17c,17dを重ねて形成されている。後述する図5〜図7においては、芯材18は「ビードコア」、内側の補強コード層17の内側コード17dは「3P」、内側の補強コード層17の外側コード17cは「4P」とそれぞれ呼び代えて記載してある。
そして、ダイヤフラム3が図3に示す如く捩れ変形した状態において、下支持部2に対する上支持部1の変位と、下ビード部3bの各所又は部位の応力との関係グラフを図5〜7に示す。図5は、芯材(ビードコア)18と内側コード17d(3P)との間に作用する応力を示している。図5においては、芯材18と内側コード17dとの間に存在するゴムに作用する応力、という意味で「ビードコア〜3P間ゴム」と記してある。
図6は、内側の補強コード層17における内側コード17d(3P)と外側コード17c(4P)との間の箇所に作用する応力を示している。図5においては、内外のコード17d,17c間に存在するゴムに作用する応力、という意味で「3P〜4P間ゴム」と記してある。
図7は、下ビード部3bにおける最も大きく捩じられる部位の捩れ角を示している。即ち、ダイヤフラム3における最も引張られる部位(図3で紙面右側端の部分)と、最も圧縮される部位(図3で紙面左側端の部分)との中央となる部位であり、その最大捩れ部位の上支持部1に対する正規の位置から捩れた角度を「捩れ角」として記してある。
なお、図5,6、及びそれらの説明において言う各所は、図7の説明で定義した部位のダイヤフラム3に存在しており、より詳しくは、下ビード部3bにおける芯材18と底周壁6B(図2参照)との間の部位にある。
図5〜図7においては、本発明による空気ばねAにおける値を実線で、そして、従来構造の空気ばねDにおける値を破線でそれぞれ示してある。なお、ここで言う従来構造とは、図9に示す空気ばねD、即ち、図1における下ビード受部Kが、金属製で単一部品で形成されたものであり、ダイヤフラム3がリジッドに下支持部2に嵌着された構造のもののデータである。図9においては、図1と対応する箇所には同じ符号を付してある。
図5〜図7から分るように、いずれのデータでも、本発明品のものは応力が従来品よりも減少しており、下ビード受部(緩和機構)Kの効果が如実に表れているのが理解できる。特に、相関的には、捩れ角が大きくなればなるほど応力減少値も大きくなるとみて差し支えないであろう。
〔実施形態2〕
懸架装置Sは図8に示すものでも良い。即ち、図8に示す実施形態2による懸架装置Sは、図1のものと弾性機構Bと下支持部2とが異なるものであり、下ビード受部Kは実質的に同じである。つまり、実施形態1における内フランジ8が省略され、その代わりに下支持部2の一部で弾性層9を直接に支持する構成である。
この場合の弾性機構Bは、5つの弾性層5A〜5Eと5つの硬質隔壁5a〜5eとを交互に上下に重ねてなる積層ゴム構造の弾性部5に構成されている。
下支持部2は、環状構造部8を一体に有する単一の部材で形成されており、その上側に、補強板19を挟んで下滑り板7を支持する台枠20が設けられている。
〔別実施形形態〕
下ビード受部Kは、硬質材製のビード受本体6と弾性製の弾性層9との対が2以上重ねられてなる多層構造のものでも良い。また、ビード受本体6や弾性層9は、円弧状、I字形状、横倒し略Z形状などL字形状以外の断面形状を持つものであっても良い。
1 上支持部
2 下支持部
3 ダイヤフラム
3b 下ビード部
6 ビード受本体
6A 側周壁
6B 底周壁
8 環状構造部
8A 縦筒部
8B 円板部
9 弾性層
9A 縦リング部
9B 横リング部
K 下ビード受部

Claims (6)

  1. 上支持部と、前記上支持部の下方に配置される下支持部と、前記上支持部と前記下支持部とに亘って配備される弾性材製のダイヤフラムとを有して成る空気ばねであって、
    前記下支持部における前記ダイヤフラムの下ビード部を支持する下ビード受部が、前記下ビード部が嵌着されるビード受本体と、前記ビード受本体と前記下支持部との間に介装される弾性材製の弾性層とを有して構成され
    前記ビード受本体は、前記下ビード部に内接する上下向きの側周壁と、前記下ビード部が載せ付けられる横向きの底周壁と、前記ダイヤフラムにおける前記下ビード部付近の本体部に接して案内する湾曲ガイド壁とを有している空気ばね。


  2. 前記ビード受本体は、前記下ビード部に内接する上下向きの側周壁と、前記下ビード部が載せ付けられる横向きの底周壁とを有する断面略L字形状の環状体に形成されている請求項1に記載の空気ばね。
  3. 前記弾性層は、前記側周壁に内接する縦リング部と、前記底周壁の下面に接する横リング部とを有する断面L字形状の環状体に形成されている請求項2に記載の空気ばね。
  4. 前記下支持部は、前記縦リング部に内接する縦筒部と、前記横リング部の下面に接する円板部とを有する断面L字形状の環状構造部を備えて構成されている請求項3に記載の空気ばね。
  5. 前記弾性層がゴム製である請求項1〜4の何れか一項に記載の空気ばね。
  6. 前記上支持部が車両に支持され、かつ、前記下支持部が台車又は台車側の部材に支持される鉄道車両用のものである請求項1〜5の何れか一項に記載の空気ばね。
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