JPH05196082A - 空気ばね - Google Patents

空気ばね

Info

Publication number
JPH05196082A
JPH05196082A JP855292A JP855292A JPH05196082A JP H05196082 A JPH05196082 A JP H05196082A JP 855292 A JP855292 A JP 855292A JP 855292 A JP855292 A JP 855292A JP H05196082 A JPH05196082 A JP H05196082A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air spring
chambers
vibration
laminated body
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP855292A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Ienaka
誠 家中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP855292A priority Critical patent/JPH05196082A/ja
Publication of JPH05196082A publication Critical patent/JPH05196082A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 とくには、8〜12Hzの周波数の振動に対して
減衰機能を発揮させる。 【構成】 上下の面板1,2と、これらの各面板にそれ
ぞれの端部分を気密に連結した筒状可撓膜体3と、上面
板1および下面板2の少なくとも一方に取付けられて、
全体としてほぼ円筒形状をなすゴム積層体14とを具える
空気ばねである。少なくとも一方のゴム積層体14に、そ
の周方向に所定の間隔をおいて位置する複数の窪み部16
を設け、これらの各窪み部の上端開口をダイアフラム17
で液密に閉止し、その窪み部の内部を隔壁18によって上
下二個の室19a, 19bに分割する一方、これらの両室を、
隔壁18に設けた絞り通路20によって相互に連通させて、
それらの上下の各室を液体によって満たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄道車両用空気ば
ね、産業機械用空気ばねなどとして用いることができる
空気ばねに関するものであり、とくには、共振周波数を
越える特定周波数帯域の振動を有効に減衰させるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の、たとえば鉄道車両用の空気ばね
としては、図2に例示するように、上面板1および下面
板2のそれぞれに、筒状可撓膜体3のそれぞれの端部分
を気密に連結するとともに、下面板2の下方に、全体と
してほぼ円筒形状をなすゴム積層体4を、筒状可撓膜体
3と同軸に取付け、上面板1に設けた口金5を、図示し
ない加圧空気供給手段に、そして、ゴム積層体4に設け
た口金6を、これも図示しない補助タンクに、それぞれ
接続可能ならしめたものがあり、かかる空気ばねでは、
下面板2に形成した絞り通路7を通る空気の流動によっ
てその空気ばねに所定の振動減衰力を発揮させることが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
鉄道車両用空気ばねにあっては、それの共振周波数は一
般に1.3Hz 前後にあることから、それを越える周波数、
たとえば8〜12Hzの振動に対しては、理論上は十分な振
動減衰機能を発揮することが可能となるところ、現実に
は、そのような周波数帯域の振動に対しては、有効なほ
どには振動減衰機能を発揮させることができない。
【0004】これは、空気ばねに伝達された振動が、筒
状可撓膜体それ自身の振動によって、下面板2から上面
板1へ、または、それとは逆方向へ、筒状可撓膜体3の
伸縮変形を引き起こすことなく直接的に伝わることによ
るものと解される。
【0005】この発明は、従来技術の有するこのような
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、この発明の目的は、空気ばねに伝達され
る振動を、それが8〜12Hzの周波数の振動である場合は
もちろん、それ以外の周波数の振動であっても、その振
動が筒状可撓膜体に伝わるより先に十分効果的に減衰さ
せることができる空気ばねを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の空気ばねは、
上下の面板のそれぞれに、筒状可撓膜体のそれぞれの端
部分を気密に連結するとともに、上面板および下面板の
少なくとも一方に、全体としてほぼ円筒形状なすゴム積
層体を、筒状可撓膜体と同軸に取付けたところにおい
て、少なくとも一方のゴム積層体に、その周方向に所定
の間隔をおいて位置して、たとえば、そのゴム積層体の
底板に達する複数の窪み部を設け、これらの各窪み部の
上端開口をダイアフラムで液密に閉止し、その窪み部の
内部を隔壁によって上下二個の室に分割する一方、これ
らの両室を、隔壁に設けた絞り通路によって相互に連通
させて、それらの上下の各室を液体によって満たしてな
る液入り減衰装置を設けたものである。
【0007】
【作用】この空気ばねでは、たとえば、液入り減衰装置
を下面板側に設けた場合には、空気ばねに入力された振
動が、ゴム積層体からその下面板に伝わる先だって、ゴ
ム積層体の変形の下で、減衰装置の上下二個の室の相対
的な拡縮が行われ、この結果として、絞り通路を通る液
体の流動が行われて、振動が常に有効に減衰されるの
で、8〜12Hzの周波数の振動はもちろん、それ以外の周
波数の振動もまた有効的に減衰されることになる。
【0008】従って、8〜12Hzの振動が、筒状可撓膜体
によって下面板から上面板に伝えられることがあって
も、その振動は予め減衰された状態で下面板から上面板
に伝わることから、その上面板の加振力、振動変位など
は十分に低減されることになる。なお、これらのこと
は、液入り減衰装置を上面板側に設けた場合および、上
下の両面板側に設けた場合のいずれにおいてもほぼ同様
である。
【0009】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1はこの発明の実施例を示す縦断面図であ
り、これは、空気ばねの平面視で、90°の角度範囲で断
面としたものである。
【0010】ここでは、上面板1および下面板2のそれ
ぞれに、筒状可撓膜体3の上下の端部分をそれぞれ気密
に連結して、その下面板2の下方に、全体としてほぼ円
筒形状をなす一のゴム積層体14を、筒状可撓膜体3と同
軸に取付け、そしてこのゴム積層体14の底板14a に、補
助タンクに接続される口金6を設ける。このことによ
り、筒状可撓膜体3の内側部分は、下面板2に設けた中
央貫通孔2a、ゴム積層体14および口金6にて区画される
空気通路15を介して、図示しない補助タンクに連通され
る。またこの空気ばねは、従来技術で述べたと同様に、
上面板1に設けた口金5を介して加圧空気供給手段に接
続される。
【0011】ここで、ゴム積層体14には、その周方向に
所定の間隔をおいて位置して、その底板14a に達する複
数個、たとえば四個の窪み部16を設け、これらの各窪み
部16の上端開口をダイアフラム17をもって液密に閉止
し、そして、その窪み部16の内部を隔壁18、図に示すと
ころでは、ほぼ倒立ハット状をなす隔壁によって上下の
室19a, 19bに分割する一方、それらの両室19a, 19bを、
隔壁18に設けた、比較的長さの長い絞り通路20によって
相互に連結させ、さらに、それらの上下の室19a,19b
を、絞り通路20をも含めて、水その他の所要の液体で満
たすことによって、各個の液入り減衰装置21を構成す
る。
【0012】このことによれば、空気ばね、ひいては、
ゴム積層体14への振動の伝達によって、それがその軸線
方向に伸縮するに際し、上下の室19a, 19bの相対的な拡
縮変形がもたらされ、窪み部内の液体の、絞り通路20を
通る流動が行われるため、ゴム積層体14への伝達振動
は、それが下面板2に伝わるより先に十分有効に減衰さ
れることになる。
【0013】従って、前述したように、下面板から上面
板に伝わる振動による、その上面板の加振力、振動変位
などは、従来技術に比して大きく低減されることにな
る。
【0014】ところで、この例では、空気ばねそれ自身
の振動減衰力その他のばね特性を任意に変更可能ならし
めるべく、上述したところに加えて、空気通路15内に可
変絞り装置22を設ける。
【0015】この可変絞り装置22は、これもまたほぼ倒
立ハット形状をなすハウジング23の上端フランジを、下
面板2に設けた中央貫通穴2aの穴縁に掛合させるととも
に、そのハウジング23の底壁上に、周方向に所定の間隔
をおいて位置する、相互に異なった寸法の複数の絞り孔
24a を有する回転円板24を配設し、そしてこの回転円板
24を、これもハウジング内に配置したモータ25に連結す
ることによって構成することができ、かかる可変絞り装
置22は、下面板2の中央貫通孔2aに嵌め合わせた絞り押
え26をその下面板2に緊締して、ハウジングフランジを
下面板2に固定することにより、空気通路内に十分強固
に取付けることができる。
【0016】ここで、ハウジング23は、その底壁に、い
ずれか一の絞り孔24a と正確に対応して位置する、いず
れの絞り孔24a より大きい寸法の貫通孔23a を有し、ま
た、絞り押え26は、これもまた十分大きい寸法の貫通孔
26a を有する。なお図中27は、モータ25のための給電コ
ードを示す。
【0017】従ってここでは、モータ25を作動させるこ
とによって、回動円板24を所要の角度にわたって回動さ
せて、所期した寸方の絞り孔24a を、ハウジング貫通孔
23aに一致させることによって、空気ばねの減衰特性、
ばね特性などを、振動条件に応じて適宜に選択すること
ができる。
【0018】
【発明の効果】以上に述べたところから明らかなよう
に、この発明によれば、とくには、ゴム積層体内に液入
り減衰装置を構成することにより、各周波数の振動を十
分有効に減衰させることができ、これがため、特定の周
波数帯域の振動が、筒状可撓膜体の振動をもって、一方
の面板から他方の面板へ、減衰されることなく伝わるの
を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 上面板 2 下面板 2a 中央貫通穴 3 筒状可撓膜体 14 ゴム積層体 14a 底板 15 空気通路 16 窪み部 17 ダイアフラム 18 隔壁 19a, 19b 室 20 絞り通路 21 液入り減衰装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下の面板と、これらの各面板にそれぞ
    れの端部分を気密に連結した筒状可撓膜体と、上面板お
    よび下面板の少なくとも一方に取付けられて、全体とし
    てほぼ円筒形状をなすゴム積層体とを具える空気ばねで
    あって、 少なくとも一方のゴム積層体に、その周方向に所定の間
    隔をおいて位置する複数の窪み部を設け、これらの各窪
    み部の上端開口をダイアフラムで液密に閉止し、その窪
    み部の内部を隔壁によって上下二個の室に分割する一
    方、これらの両室を、隔壁に設けた絞り通路によって相
    互に連通させて、それらの上下の各室を液体によって満
    たしたことを特徴とする空気ばね。
JP855292A 1992-01-21 1992-01-21 空気ばね Pending JPH05196082A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP855292A JPH05196082A (ja) 1992-01-21 1992-01-21 空気ばね

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP855292A JPH05196082A (ja) 1992-01-21 1992-01-21 空気ばね

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05196082A true JPH05196082A (ja) 1993-08-06

Family

ID=11696288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP855292A Pending JPH05196082A (ja) 1992-01-21 1992-01-21 空気ばね

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05196082A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010285117A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Hitachi Ltd 車両の振動制御システム
WO2014129020A1 (ja) 2013-02-22 2014-08-28 東洋ゴム工業株式会社 空気ばね
CN108105324A (zh) * 2018-01-18 2018-06-01 株洲时代新材料科技股份有限公司 预压式空气弹簧系统

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010285117A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Hitachi Ltd 車両の振動制御システム
WO2014129020A1 (ja) 2013-02-22 2014-08-28 東洋ゴム工業株式会社 空気ばね
JP2014163423A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気ばね
CN105008755A (zh) * 2013-02-22 2015-10-28 东洋橡胶工业株式会社 空气弹簧
CN108105324A (zh) * 2018-01-18 2018-06-01 株洲时代新材料科技股份有限公司 预压式空气弹簧系统
CN108105324B (zh) * 2018-01-18 2023-10-03 株洲时代瑞唯减振装备有限公司 预压式空气弹簧系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH084823A (ja) 防振装置
JP5642241B1 (ja) 防振装置
JPS597852B2 (ja) 液封入防振装置
WO2019216403A1 (ja) 防振装置
JPS598696B2 (ja) 液封入防振装置
JP5882124B2 (ja) 液封入式防振装置
JPH01193426A (ja) 流体封入式マウント装置
JPH05196082A (ja) 空気ばね
JPH01193425A (ja) 流体封入式マウント装置
JP2006250281A (ja) 流体封入式防振装置
WO2021090938A1 (ja) 防振装置
JPS60172744A (ja) 流体入り防振装置
WO2021053905A1 (ja) 防振装置
JPS6155429A (ja) 防振支持体
JPS6361533B2 (ja)
JP2016008709A (ja) 防振装置
JP2005233243A (ja) 流体封入式エンジンマウント
WO2023203844A1 (ja) 防振装置
JP3716869B2 (ja) 液体封入式マウント
JP2019108895A (ja) 防振装置
JPH08135726A (ja) 防振装置
JPH024814B2 (ja)
JPH05196083A (ja) 空気ばね
JPH024815B2 (ja)
JPS6350512Y2 (ja)