JP2016008709A - 防振装置 - Google Patents

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Tomoki Takakura
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Abstract

【課題】防振特性を向上させた防振装置を提供する。【解決手段】本発明の防振装置1は、内側取付部材2と外周部材5とを第1及び第2弾性体4a,4bで連結し、第1及び第2弾性体4a,4bの一部が隔壁の一部を形成する主液室S1,S2と、ダイヤフラム7が隔壁の一部を形成する副液室S3とを有する。第1制限通路100は、第1主液室S1と副液室S3とを連通させて液体を流通可能にし、第2制限通路200は、第2主液室S2と副液室S3とを連通させて液体を流通可能にする。内側取付部材2は、第2弾性体4bの内部に内側取付部材2から突出する突出部2cを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、防振装置に関するものである。
従来の防振装置には、内側取付部材と外側取付部材とを弾性体で連結し、当該弾性体の一部が隔壁を形成して液体が充填される第1主液室と、前記弾性体で形成された仕切隔壁によって前記内側取付部材の周りに区画されて液体が充填される複数の第2主液室と、ダイヤフラムが隔壁の一部を形成して液体が充填される副液室とを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−243541号公報
しかしながら、上述の防振装置は、前記第2主液室の隔壁の一部を前記弾性体で形成することにより、振動入力に応じた前記第2主液室からの液体の吐き出しを可能としている。また、前記第2主液室からの吐き出しは、防振特性(減衰特性)に影響を与え、振動入力が大きくなるに従って大きくなることが好ましい。しかしながら、振動入力に応じた前記第2主液室からの吐き出しについては、従来の防振装置には改善の余地があった。
本発明の目的は、第2主液室による防振特性を向上させた防振装置を提供することにある。
本発明に係る防振装置は、振動発生部および振動受部の一方に連結される内側取付部材と、振動発生部および振動受部の他方に連結される筒状の外側取付部材と、前記内側取付部材と前記外側取付部材とを連結する第1弾性体と、前記外側取付部材の内側に配置されて、前記第1弾性体を隔壁の一部として液体が充填されるとともに当該第1弾性体の変形により内容積が変化する第1主液室、および、ダイヤフラムを隔壁の一部として液体が充填されるとともに当該ダイヤフラムの変形により内容積が変化する副液室を区画する仕切部材と、前記第1弾性体を挟んで前記仕切部材と反対側の位置で前記内側取付部材と前記外側取付部材とを連結し、前記第1弾性体とともに隔壁の一部を形成して液体が充填されるとともに前記第1弾性体との変形により内容積が変化する第2主液室を区画する第2弾性体と、前記第1主液室と前記副液室とを連通させて液体を流通可能にする第1制限通路と、前記第2主液室と前記副液室とを連通させて液体を流通可能にする第2制限通路と、を有し、前記内側取付部材は、前記第2弾性体の内部に突出する突出部を有することを特徴とするものである。
本発明に係る防振装置によれば、第2主液室による防振特性を向上させることができる。
本発明に係る防振装置において、前記突出部は、前記内側取付部材を周回する環状の突出部であることが好ましい。
この場合、第2主液室による防振特性をさらに向上させることができる。
本発明に係る防振装置において、前記突出部は、前記第2主液室と軸方向でオーバーラップすることが好ましい。
この場合、第2主液室の押し出し力がより大きくなり、ひいては、第2主液室による防振特性(減衰特性)をより向上させることができる。
本発明によれば、第2主液室による防振特性を向上させた防振装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る防振装置を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る防振装置を模式的に示す他の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る防振装置を詳細に説明する。なお、以下の説明では、本実施形態に係る防振装置を車両のエンジンマウントとして適用した場合を例にとり、図面上側および下側をそれぞれ、上側および下側として説明する。また本実施形態では、エンジン側部材を振動発生部とし、車体(車台)側部材を振動受け部とする。
図1中、符号1は、本発明の一実施形態に係る防振装置である。防振装置1は、図示しないエンジンおよび車体の間に配置されている。本実施形態の防振装置1は、例えば、エチレングリコール、水、または、シリコーンオイル等の液体が封入された、いわゆる、液体封入型の防振装置である。
符号2は、振動発生部に連結される内側取付部材である。本実施形態では、内側取付部材2は、軸線Oに沿って延在する、例えば金属製のシャフト部材である。本実施形態では、内側取付部材2の軸線Oと振動方向に延在する軸とが一致するように配置されている。すなわち、本実施形態では、内側取付部材2の軸線Oは、上下振動方向に延在する。
更に、本実施形態では、内側取付部材2は、後述する弾性体4の内部に配置されて当該弾性体4に固着させている。本実施形態では、内側取付部材2は、シャフト状の本体2aと、本体2aの一端に繋がるヘッド2bとを有する。本体2aには、内側取付部材2の軸線O方向に延びる取付穴2hが形成されている。内側取付部材2は、取付穴2hを挿通するシャフト等の挿通部材(図示省略)を介して、振動発生部に連結される。なお、内側取付部材2を振動発生部に連結する手段としては、挿通部材を介して連結するものに限定されない。また、本実施形態では、ヘッド2bは、本体2aよりも大径に形作られている。本実施形態では、ヘッド2bは、偏平なほぼ球形状に形作られている。ただし、ヘッド2bの形状は、球形状に限定されるものではない。
また、内側取付部材2は、当該内側取付部材2から突出する突出部2cを有する。本実施形態では、突出部2cは、内側取付部材2(軸線O)を周回する環状の突出部である。また、本実施形態では、突出部2cは、図示のとおり、軸線Oと直交する方向(以下、「径方向」ともいう)に外側(ここでは、軸線Oから遠ざかる側)に向かうに従って先細りする放物線状の断面形状を有する。
符号3は、振動方向に延在する内側取付部材2の周りに、当該内側取付部材2を取り囲むように配置されている保持部材である。図1および2に示すように、保持部材3は、内側取付部材2の軸線Oと同軸状に配置されている。また、本実施形態では、図2に示すように、保持部材3は、内側取付部材2(軸線O)を取り囲む2つの環状部3aおよび3bを有し、これら環状部3aおよび3bは、軸線O方向に間隔を置いて配置されている。また、図1に示すように、保持部材3は、軸線Oを挟んで対向配置される、2つの支持部3cを有する。2つの支持部3cはそれぞれ、環状部3aおよび3bのそれぞれに連結されている。本実施形態では、一方の環状部3aは、他方の環状部3bよりも小径に形成されている。このため、本実施形態では、2つの支持部3cはそれぞれ、軸線Oに向かって縮径する環状の屈曲部分3c1を有する。
符号4は、内側取付部材2と保持部材3とを連結する弾性体である。弾性体4は、第1弾性体4aおよび第2弾性体4bを有する。本実施形態では、第1弾性体4aおよび第2弾性体4bは、一体に形成されている。さらに、本実施形態では、図示のように、第2弾性体4bは、第1弾性体4aよりも肉厚が薄く設定されている。
第1弾性体4aは、保持部材3の2つの環状部3a,3bのうち、環状部3aの側に配置されて内側取付部材2と保持部材3とを連結する。本実施形態では、第1弾性体4aは、内側取付部材2のヘッド2bに連結される一方、当該ヘッド2bから保持部材3の環状部3aに向かって軸線O周りに円錐状に拡径して当該環状部3aに連結される。第1弾性体4aには、内側取付部材2のヘッド2bに向かって縮径する円錐状の窪み面4f1が形成されている。窪み面4f1は、第1弾性体4aの内側に円錐状の窪みを形作っている。
第2弾性体4bは、保持部材3の2つの環状部3a,3bのうち、環状部3bの側に配置されて内側取付部材2と保持部材3とを連結する。本実施形態では、第2弾性体4bは、内側取付部材2の本体部2aに連結されている一方、当該本体部2aから保持部材3の環状部3bに向かって軸線O周りに円錐膜状に拡径して当該環状部3bに連結されている。また、本実施形態では、第2弾性体4bは、軸線Oを中心に同心円状に広がる、傘状のベローズとして機能する。さらに、本実施形態では、第2弾性体4bは、円錐形状の第1弾性体4aに連結されている。
本実施形態では、弾性体4は、第1弾性体4aと第2弾性体4bとの間に、内側取付部材2に向かって縮径する環状の窪み面4f2を形成している。窪み面4f2は、第1弾性体4aおよび当該第1弾性体4aを挟んで反対側の位置に配置された第2弾性体4bとの間に内側取付部材2(軸線O)を取り囲む環状の窪みを形作っている。なお、本実施形態では、図1に示すように、第1弾性体4aおよび第2弾性体4bは、弾性体4の一部として互いに、保持部材3の支持部3cに連結されている。
符号5は、振動受部に連結される外側取付部材である。本実施形態では、外側取付部材5は、内側取付部材2を取り囲むように配置された筒状の部材である。本実施形態では、第1弾性体4aおよび第2弾性体4bの内周縁は、内側取付部材2に連結されており、当該第1弾性体4aおよび第2弾性体4bの外周縁は、保持部材3およびシーリング部材6を介して外側取付部材5に連結されている。また、本実施形態では、外側取付部材5は、保持部材3を収容可能な筒状の本体部5aと、内側取付部材2の方向と反対の側に向かうに従って軸線Oに向かって先細りする絞り部5bとを有する。本実施形態では、絞り部5bは、本体部5aよりも小径に形成されている。このため、本実施形態では、本体部5aおよび絞り部5bは、軸線Oに向かって縮径する環状の屈曲部分5cを介して連結されている。
符号6は、外側取付部材5の内周面を被覆するシーリング部材である。シーリング部材6は、外側取付部材5の内周面に固定されて当該内周面をシールする。符号7は、弾性変形可能なダイヤフラムである。ダイヤフラム7は、外側取付部材の2つの開口端のうち、内側取付部材2が配置される開口端と反対の側の開口端を閉じる。本実施形態では、ダイヤフラム7は、外側取付部材5の絞り部5bの内側に形成された開口部を閉じている。本実施形態では、シーリング部材6は、ダイヤフラム7と一体に形成されている。シーリング部材6は、例えば、ダイヤフラム7とともにゴムで形成されており、外側取付部材5の内周面に加硫接着されている。
符号8は、外側取付部材5の内側に収容される仕切部材である。仕切部材8は、外側取付部材5の屈曲部分5cに載置されることで、ダイヤフラム7よりも内側取付部材2の側(上側)に配置されている。本実施形態では、仕切部材8は、外側取付部材5を仕切る本体部8aと、この本体部8aの外縁から上側に向かって伸びる周壁部8bとを有する。また、本実施形態では、仕切部材8は、その周壁部8bに取り囲まれた本体部8aの上側面を閉じる封止部8cを有する。本実施形態では、仕切部材8は、シーリング部材6を介して外側取付部材5の内周面に接することで、外側取付部材5の内側を上下方向に密封状態に仕切っている。
また、仕切部材8には、本体部8aと封止部8cとの間に、メンブラン9が配置されている。メンブラン9は、例えば、ゴム材料などの弾性材料で形成されている。本実施形態では、メンブラン9は、仕切部材8の本体部8aに形成された収容凹部8a1に配置されている。これにより、メンブラン9は、仕切部材8の封止部8cにより、本体部8aの収容凹部8a1から離脱することなく、仕切部材8内に収容される。
本実施形態に係る防振装置1は、外側取付部材5に、仕切部材8、弾性体4に連結された内側取付部材2および保持部材3を収容することにより形成される。防振装置1は、第1主液室S1および第2主液室S2ならびに副液室S3を有している。
第1主液室S1および第2主液室S2は、それぞれ、少なくとも弾性体4の一部が隔壁の一部を形成して前記液体が充填されるとともに、弾性体4の圧縮および伸張に追従して内容積が変化する。
本実施形態では、第1主液室S1は、外側取付部材5の径方向内側に配置されて、第1弾性体4aの円錐状の窪み面4f1と仕切部材8の上側端面(封止部8cの上側端面)8f1を隔壁面として円錐形状に形作られている。第1主液室S1には、前記液体が充填されており、第1弾性体4aの圧縮および伸張に追従して内容積が変化する。
本実施形態では、第2主液室S2は、外側取付部材5の径方向内側に配置されて、第1弾性体4aおよび第2弾性体4bで形作られた環状の窪み面4f2と外側取付部材5の内側に被覆されたシーリング部材6の内表面6fを隔壁面として軸線O周りを周回する環状に形作られている。本実施形態では、図1に示すように、第2主液室S2にも、前記液体が充填されており、弾性体4全体(特に、第2弾性体4b)の圧縮および伸張に追従して内容積が変化する。
副液室S3は、ダイヤフラム7が隔壁の一部を形成して前記液体が充填されるとともに、その内圧の変化に応じて内容積が変化する。本実施形態では、副液室S3は、ダイヤフラム7の内表面7fと仕切部材8の下側端面(本体部8aの下側端面)8f2を隔壁面として形作られている。
さらに、本実施形態では、仕切部材8に、第1制限通路100、第2制限通路200および圧力調整部300が形成されている。
図2に示すように、第1制限通路100は、仕切部材8の封止部8cに形成された開口部101と、この開口部101に通じて本体部8aと封止部8cとの間に形成された軸線O周りに伸びるオリフィス通路102と、このオリフィス通路102に通じて本体部8aの下側端面に形成された開口部103とで形成されている。第1制限通路100は、第1主液室S1と副液室S3との間を繋ぐ通路とされている。第1制限通路100の内側では、第1主液室S1と副液室S3との間の前記液体の流通を可能にする。図示した例では、比較的低周波数大振幅の振動、例えば、10Hz未満の周波数を有する振動(バウンズ振動)については、主として、第1制限通路100の設定により振動吸収を図ることができる。例えば、第1制限通路100の流路長および流路断面積は、第1制限通路100の共振周波数が予め決められた周波数になるように設定(チューニング)することができる。
第2制限通路200は、仕切部材8の周壁部8bの上側端面に形成された開口部201と、この開口部201に通じて仕切部材8の周壁部8bおよび本体部8aの外縁部ならびにシーリング部材6の間に形成された、軸線O周りを軸線O方向に螺旋状に伸びるオリフィス通路202と、このオリフィス通路202に通じて本体部8aの下側端面に形成された開口部203とで形成されている。第2制限通路200は、第2主液室S2と副液室S3との間を繋ぐ通路とされている。第2制限通路200の内側では、第2主液室S2と副液室S3との間の前記液体の流通を可能にする。図示した例では、第2制限通路200の断面積は、第1制限通路100の断面積よりも大きく設定されている。これにより、上記バウンズ振動よりも周波数の高い、例えば、10〜15Hzの周波数を有する振動(ピッチング振動)については、第2制限通路200の設定により振動吸収を図ることができる。例えば、第2制限通路200の流路長および流路断面積は、第2制限通路200の共振周波数が予め決められた周波数になるように設定(チューニング)することができる。
圧力調整部300は、封止部8cに形成された開口部301と、この開口部301に通じて本体部8aと封止部8cとの間に形成された収容部302と、この収容部302を本体部8の下側端面に通じさせる本体部8aに形成された開口部303とで形成されている。また、収容部302の内側には、メンブラン9が微小変形または微小移動可能(本実施形態では微小変形可能)に収容されている。メンブラン9は、収容部302の内側で、上下方向にわずかに変形または移動することができる。メンブラン9は、第1主液室S1内の液圧上昇に伴う動ばね定数の上昇を抑えることで、高周波振動の効果的な吸収を可能にする。
本実施形態では、内側取付部材2の突出部2cは、第2弾性体4bの内部に突出している。突出部2cを第2弾性体2bの延在方向に突出させれば、第2弾性体4bの剛性、少なくとも、第2弾性体4bの内側取付部材2側連結部の剛性を上げることができる。このため、内側取付部材2または外側取付部材3からの振動入力に追従して第2弾性体4bが変形および復元を繰り返したとき、第2弾性体4bによって第2主液室S2の前記液体を第2制限通路200に押し出す力が大きく確保される。なお、内側取付部材2からの突出部2cの突出量は、第2弾性体4bの寸法や形状など、弾性体4全体のバランスで適宜、設定することができる。例えば、図示のように、内側取付部材2の突出部2cの突端2c1が軸方向で(すなわち、軸線Oに沿ってみたときに径方向において)第2主液室S2とオーバーラップするように、当該突出部2cを内側取付部材2から突出させる。
弾性体4は、変形および復元が可能であれば、様々な材料のものを適用することができる。本実施形態では、弾性体4は、少なくともゴムを主成分とし、内側取付部材2と保持部材3とに加硫接着されている。本実施形態では、内側取付部材2は、その本体部2aの一部とヘッド2bが弾性体4の内部に配置されて当該弾性体4に固着している。なお、本発明によれば、弾性体4は、例えば、加硫接着によって、内側取付部材2と外側取付部材5とに直接連結してもよい。
次に、本実施形態に係る防振装置1の作用について説明する。
本実施形態に係る防振装置1では、防振装置1が圧縮されるときは、弾性体4は内側取付部材2の動きに追従する。たとえば、内側取付部材2が外側取付部材5とが軸線O方向に互いに接近することで弾性体4が圧縮されると、第1弾性体4aが第1主液室S1に向かって大きく変形すると同時に、第2弾性体4bも第2主液室S2に向かって大きく変形する。このとき、内側取付部材2の突出部2cが第2弾性体4aの内部に突出しているため、少なくとも、第2弾性体4bの内側取付部材2側連結部の剛性が上がることで、第2弾性体4bは、第2主液室S2に充填された前記液体を第2制限通路200に向けて大きく押し出すことができる。
このように、本実施形態に係る防振装置1によれば、第2主液室S2の容積を確保しつつ、第2弾性体4bの剛性を上げることで、より多くの前記液体を第2主液室S2から副液室S3に流すことができる。従って、本実施形態に係る防振装置1によれば、第2主液室S2による防振特性を向上させることができる。
さらに、本実施形態に係る防振装置1では、内側取付部材2の突出部2cは、内側取付部材2の本体部2a(軸線O)を周回する環状の突出部である。この場合、内側取付部材2の本体部2a(軸線O)周りの第2弾性体4bの剛性を均等に上げられることから、第2主液室S2からの前記液体の吐き出しも均等に行われるため、第2主液室S2による防振特性の向上に有効である。なお、突出部2cは、内側取付部材2の本体部2aの周りを間隔を置いて配置された複数の突出部とすることはできることは勿論、内側取付部材2の少なくとも1箇所に局所的に設けることも可能である。
また、本実施形態に係る防振装置1において、内側取付部材2の突出部2cは、第2主液室S2と軸方向(軸線O方向)でオーバーラップしている。この場合、第2弾性体4bの押し出し力がより大きくなり、ひいては、第2主液室S2による防振特性(減衰特性)をより向上させることができる。
また、本実施形態に係る防振装置1では、当該防振装置1の主液室は、第1主液室S1と第2主液室S2とからなり、第1主液室S1と副液室S3とを連通させて前記液体を流通可能にする第1制限通路100と、第2主液室S2と副液室S3とを連通させて前記液体を流通可能にする第2制限通路200とを有する。この場合、内側取付部材2および外側取付部材3の軸線O方向に平行な方向からの少なくとも2つ(本実施形態では、2つ)の振動周波数の振動入力に対応したチューニングを可能にすることができる。なお、本実施形態では、第2主液室S2を1つの環状液室としたが、本実施形態の変形例としては、第2主液室S2を複数(好適には、2つ)、すなわち、第2主液室S2を、隔壁を挟んで軸線O周りの複数個所(好適には、軸線Oを挟んで互いに向かい合う2箇所)に形成し、各第2主液室S2を、それぞれ、互いに独立に第2制限通路200を介して副液室S3に連通させることも可能である(図示省略)。
上述したところは、本発明の一実施形態であって、特許請求の範囲の記載によれば、種々の変更が可能である。例えば、本発明の防振装置は、エンジンマウントに限定されるものではなく、建設機械に搭載される発電機用マウントや、工場等に設置される機械用マウントとして使用することができる。さらに、内側取付部材2および外側取付部材5の形状も、様々な形状とすることができる。
本発明は、内側取付部材と外側取付部材とを第1および第2弾性体で連結し、少なくとも前記第1および第2弾性体の一部が隔壁の一部を形成する第1および第2主液室と、ダイヤフラムが隔壁の一部を形成する副液室とを有する、防振装置に適用することができる。
1:防振装置, 2:内側取付部材, 2a:本体部: 2b:ヘッド, 2c:突出部, 3:保持部材, 4:弾性体, 4a:第1弾性体, 4b:第2弾性体, 5:外側取付部材, 6:シーリング部材, 7:ダイヤフラム, 8:仕切部材, 9:メンブラン, 100:第1制限通路, 200:第2制限通路, 300:圧力調整部, S1 :第1主液室, S2 :第2主液室, S3 :副液室

Claims (3)

  1. 振動発生部および振動受部の一方に連結される内側取付部材と、
    振動発生部および振動受部の他方に連結される筒状の外側取付部材と、
    前記内側取付部材と前記外側取付部材とを連結する第1弾性体と、
    前記外側取付部材の内側に配置されて、前記第1弾性体を隔壁の一部として液体が充填されるとともに当該第1弾性体の変形により内容積が変化する第1主液室、および、ダイヤフラムを隔壁の一部として液体が充填されるとともに当該ダイヤフラムの変形により内容積が変化する副液室を区画する仕切部材と、
    前記第1弾性体を挟んで前記仕切部材と反対側の位置で前記内側取付部材と前記外側取付部材とを連結し、前記第1弾性体とともに隔壁の一部を形成して液体が充填されるとともに前記第1弾性体との変形により内容積が変化する第2主液室を区画する第2弾性体と、
    前記第1主液室と前記副液室とを連通させて液体を流通可能にする第1制限通路と、
    前記第2主液室と前記副液室とを連通させて液体を流通可能にする第2制限通路と、
    を有し、
    前記内側取付部材は、前記第2弾性体の内部に突出する突出部を有することを特徴とする、防振装置。
  2. 請求項1において、前記突出部は、前記内側取付部材を周回する環状の突出部である、防振装置。
  3. 請求項1または2において、前記突出部は、前記第2主液室と軸方向でオーバーラップする、防振装置。
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