JP7102273B2 - 防振装置 - Google Patents
防振装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7102273B2 JP7102273B2 JP2018136125A JP2018136125A JP7102273B2 JP 7102273 B2 JP7102273 B2 JP 7102273B2 JP 2018136125 A JP2018136125 A JP 2018136125A JP 2018136125 A JP2018136125 A JP 2018136125A JP 7102273 B2 JP7102273 B2 JP 7102273B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main body
- rubber elastic
- mounting member
- elastic body
- inner recess
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Description
該インナ凹部の内面は深さ寸法が最大となる最深部から上下両側に向けて外周へ傾斜するテーパ形状を有していることを、特徴とする。
また、本発明は、もともと以下(i)~(x)に記載の各発明を何れも含むものであり、その構成および作用効果に関して、付記しておく。
本発明は、
(i) 第一の取付部材と第二の取付部材が本体ゴム弾性体によって弾性連結されている防振装置において、前記本体ゴム弾性体の上部が小径部分とされていると共に、該本体ゴム弾性体の下部が大径部分とされて、該本体ゴム弾性体の該小径部分に前記第一の取付部材が固着されていると共に、該本体ゴム弾性体の該大径部分に前記第二の取付部材が固着されている一方、該第一の取付部材には外周面に開口するインナ凹部が形成されて、該本体ゴム弾性体の該小径部分が該インナ凹部に固着されていると共に、該インナ凹部に固着された部分における該本体ゴム弾性体の外径寸法が該インナ凹部よりも下側における該第一の取付部材の外径寸法に比して大きくされており、該本体ゴム弾性体の該小径部分が該インナ凹部に固着されることで厚肉化されていることを特徴とする防振装置、
(ii) 前記インナ凹部の内面は深さ寸法が最大となる最深部から上下両側に向けて外周へ傾斜するテーパ形状を有している(i)に記載の防振装置、
(iii) 前記インナ凹部の最深部の内面が外周へ向けて凹となる湾曲面とされている(ii)に記載の防振装置、
(iv) 前記本体ゴム弾性体の前記小径部分の外周面が外周に向けて凹となる凹状湾曲面を有しており、該凹状湾曲面の最深部よりも該インナ凹部の最深部が下側に位置している(i)~(iii)の何れか一項に記載の防振装置、
(v) 前記第一の取付部材の下面が前記本体ゴム弾性体の前記大径部分によって覆われている(i)~(iv)の何れか一項に記載の防振装置、
(vi) 前記インナ凹部が前記第一の取付部材の全周に亘って連続して設けられている(i)~(v)の何れか一項に記載の防振装置、
(vii) 前記第一の取付部材において外周へ突出する突出部が前記インナ凹部よりも上側に設けられている(i)~(vi)の何れか一項に記載の防振装置、
(viii) 前記第一の取付部材には、前記インナ凹部よりも軸方向下方において外周面に開口して周方向に延びる周溝状凹部が設けられており、該周溝状凹部の外周面と前記第二の取付部材の内周面との対向面間が前記本体ゴム弾性体で連結されている(i)~(vii)の何れか一項に記載の防振装置、
(ix) 前記本体ゴム弾性体の前記大径部分側の軸方向外方には、該本体ゴム弾性体で壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入されることにより、振動入力時に圧力変動が生ぜしめられる受圧室が形成されている(i)~(viii)の何れか一項に記載の防振装置、
(x) 前記第一の取付部材において、前記本体ゴム弾性体の小径側端部から軸方向内方に入り込んだ軸方向下方の端面が、軸直角方向に広がる平坦部を中央部分に有していると共に、該平坦部の外周が滑らかに湾曲して該第一の取付部材の外周面につながった外周面取り形状とされている(ix)に記載の防振装置、
に関する発明を含む。
上記(i)に記載の発明によれば、本体ゴム弾性体の弾性変形に際して応力が集中し易い小径部分において、第一の取付部材にインナ凹部が形成されていることで厚さ寸法が大きく確保されており、小径部分において応力の分散化が図られることによって、本体ゴム弾性体の耐久性の向上が図られる。しかも、本体ゴム弾性体におけるインナ凹部への固着部分は、インナ凹部に全体が入り込んで配されることなく、第一の取付部材におけるインナ凹部よりも下側部分に対して外周に突出していることから、上下方向の振動入力に対して弾性変形が生じ易くなっている。それ故、本体ゴム弾性体の実質的な厚さがインナ凹部によって大きくされていると共に、第一の取付部材から下向きの力が入力される際に、本体ゴム弾性体の圧縮ばね成分を得易く、本体ゴム弾性体においてばね特性のチューニング自由度を大きく得ることができる。
上記(ii)に記載の発明によれば、インナ凹部の上下幅寸法が開口に向けて大きくなっていることから、インナ凹部内の本体ゴム弾性体が振動入力時に変形し易く、インナ凹部の形成による応力の分散化がより有利に実現される。また、第一の取付部材におけるインナ凹部の内面から本体ゴム弾性体へ下向きの力が効率的に伝達されて、本体ゴム弾性体の圧縮ばね成分を有効に得ることができることから、本体ゴム弾性体のばね特性を大きな自由度でチューニングすることができる。
上記(iii)に記載の発明によれば、インナ凹部の最深部の内面が湾曲面とされていることで、インナ凹部において最深部を含む深さ寸法の大きな部分が、上下方向で広い領域に亘って設定されて、本体ゴム弾性体の厚肉化による耐久性の向上が有利に実現され得る。しかも、インナ凹部の内面が最深部において角をなさない形状とされていることにより、本体ゴム弾性体におけるインナ凹部の最深部への固着部分において、応力の分散化による耐久性の向上などが図られる。
上記(iv)に記載の発明によれば、本体ゴム弾性体の外周面が凹状湾曲面を有していることで、本体ゴム弾性体の外周面において自由表面が大きく確保されており、本体ゴム弾性体の耐久性の向上が図られる。しかも、万が一、凹状湾曲面の最深部付近で本体ゴム弾性体に亀裂が生じたとしても、亀裂の伸展がインナ凹部の内面によって抑制され易く、信頼性の向上が図られ得る。特に、流体封入式防振装置では、流体封入領域の壁部を構成する本体ゴム弾性体の大径部分まで亀裂が進展するのを防ぐことで、流体の漏れを防止することができて、目的とする防振性能が維持され易くなる。
上記(v)に記載の発明によれば、本体ゴム弾性体の自由表面が大きく確保されることで、本体ゴム弾性体の耐久性の向上が図られ得る。更に、例えば、流体封入式防振装置において、第一の取付部材が流体封入領域に露出するのを防ぐことで、第一の取付部材の侵食などを防いで耐久性の向上が図られる。
上記(vi)に記載の発明によれば、本体ゴム弾性体の小径部分がインナ凹部によって全周に亘って厚肉化されることから、本体ゴム弾性体の小径部分に作用する応力が全周に亘って緩和されて、耐久性の向上がより有利に図られる。特に、インナ凹部を周方向で略一定の断面形状とすれば、応力集中を防ぐことができて、耐久性をより有利に確保できる。
上記(vii)に記載の発明によれば、突出部に本体ゴム弾性体の上端部分が固着されることによって、本体ゴム弾性体の第一の取付部材に対する固着面積が大きく確保される。また、第一の取付部材の突出部から本体ゴム弾性体の上端部分へ下向きの力が及ぼされることによって、本体ゴム弾性体において圧縮ばね成分がより大きくなることから、本体ゴム弾性体のばね特性をより大きな自由度でチューニングすることができる。
上記(viii)に記載の発明によれば、第一の取付部材に周溝状凹部が設けられていることで、軸方向に対して傾斜する方向において、本体ゴム弾性体の自由長を大きく確保することが可能となって、傾斜方向の入力に対する本体ゴム弾性体の耐久性の向上が図られる。しかも、周溝状凹部が第一の取付部材の軸方向中間部分に形成されていることから、第一の取付部材の下端面の軸方向投影面積を大きく得ることができる。それ故、例えば、壁部の一部が本体ゴム弾性体で構成されて非圧縮性流体が封入された受圧室が、本体ゴム弾性体の下側に形成された流体封入式防振装置に本態様を適用すれば、上下方向乃至は傾斜方向の入力に対して受圧室の圧力変動を大きく得ることも可能になる。
上記(ix)に記載の発明によれば、応力集中の緩和によって本体ゴム弾性体の耐久性の低下を回避しつつ、第一の取付部材の軸方向投影面積の確保によって、有効ピストン面積乃至は拡張ばねを大きく得ることができる。さらに、第八の態様と組み合わせて採用すれば、第一の取付部材の軸方向投影面積を確保しながら、本体ゴム弾性体の有効自由長を傾斜方向で長く得ることができて、傾斜方向の入力に対する本体ゴム弾性体の耐久性の向上も図られる。
上記(x)に記載の発明によれば、第一の取付部材の下端面に平坦部が設けられていることで、上下方向の振動入力に対して、受圧室の内圧が効率的に変動せしめられて、例えば、流体の流動作用による防振効果などを有利に得ることができる。さらに、平坦部の外周が滑らかに湾曲する外周面取り形状とされて、第一の取付部材の下端面と外周面が滑らかに連続していることにより、下端面と外周面のつなぎ部分に固着された本体ゴム弾性体の応力集中が緩和されて、本体ゴム弾性体の耐久性の向上が図られる。
Claims (9)
- 第一の取付部材と該第一の取付部材の外周側に離れて取付けられた第二の取付部材が本体ゴム弾性体によって弾性連結されている防振装置において、
前記本体ゴム弾性体の上部が小径部分とされていると共に、該本体ゴム弾性体の下部が大径部分とされて、該本体ゴム弾性体の該小径部分に前記第一の取付部材が固着されていると共に、該本体ゴム弾性体の該大径部分に前記第二の取付部材が固着されており、該本体ゴム弾性体が該第一の取付部材の外周面と該第二の取付部材の内周面とを中実構造をもって連結している一方、
該第一の取付部材には外周面に開口するインナ凹部が形成されて、該本体ゴム弾性体の該小径部分が該インナ凹部に固着されていると共に、該インナ凹部に固着された部分における該本体ゴム弾性体の外径寸法が該インナ凹部よりも下側における該第一の取付部材の外径寸法に比して大きくされており、該本体ゴム弾性体の該小径部分が該インナ凹部に固着されることで厚肉化されていると共に、
該インナ凹部の内面は深さ寸法が最大となる最深部から上下両側に向けて外周へ傾斜するテーパ形状を有していることを特徴とする防振装置。 - 前記インナ凹部の最深部の内面が外周へ向けて凹となる湾曲面とされている請求項1に記載の防振装置。
- 前記本体ゴム弾性体の前記小径部分の外周面が外周に向けて凹となる凹状湾曲面を有しており、該凹状湾曲面の最深部よりも該インナ凹部の最深部が下側に位置している請求項1又は2に記載の防振装置。
- 前記第一の取付部材の下面が前記本体ゴム弾性体の前記大径部分によって覆われている請求項1~3の何れか一項に記載の防振装置。
- 前記インナ凹部が前記第一の取付部材の全周に亘って連続して設けられている請求項1~4の何れか一項に記載の防振装置。
- 前記第一の取付部材において外周へ突出する突出部が前記インナ凹部よりも上側に設けられている請求項1~5の何れか一項に記載の防振装置。
- 前記第一の取付部材には、前記インナ凹部よりも軸方向下方において外周面に開口して周方向に延びる周溝状凹部が設けられており、該周溝状凹部の外周面と前記第二の取付部材の内周面との間が前記本体ゴム弾性体で連結されている請求項1~6の何れか一項に記載の防振装置。
- 前記本体ゴム弾性体の前記大径部分側の軸方向外方には、該本体ゴム弾性体で壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入されることにより、振動入力時に圧力変動が生ぜしめられる受圧室が形成されている請求項1~7の何れか一項に記載の防振装置。
- 前記第一の取付部材において、前記本体ゴム弾性体の小径側端部から軸方向内方に入り込んだ軸方向下方の端面が、軸直角方向に広がる平坦部を中央部分に有していると共に、該平坦部の外周が滑らかに湾曲して該第一の取付部材の外周面につながった外周面取り形状とされている請求項8に記載の防振装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US16/168,979 US10794446B2 (en) | 2018-03-12 | 2018-10-24 | Vibration damping device |
CN201811357527.4A CN110259875B (zh) | 2018-03-12 | 2018-11-15 | 防振装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018043837 | 2018-03-12 | ||
JP2018043837 | 2018-03-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019158138A JP2019158138A (ja) | 2019-09-19 |
JP7102273B2 true JP7102273B2 (ja) | 2022-07-19 |
Family
ID=67994679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018136125A Active JP7102273B2 (ja) | 2018-03-12 | 2018-07-19 | 防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7102273B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021039982A1 (ja) | 2019-08-30 | 2021-03-04 | キヤノン株式会社 | 粒子、標的物質に対するリガンドを有するアフィニティー粒子、及び、これを含む体外診断用試薬およびキット、並びに標的物質の検出方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010518333A (ja) | 2007-02-16 | 2010-05-27 | トレルボルグ オートモーティヴ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 液体封入式防振マウント |
JP2016008709A (ja) | 2014-06-26 | 2016-01-18 | 株式会社ブリヂストン | 防振装置 |
JP2016114144A (ja) | 2014-12-15 | 2016-06-23 | 株式会社ブリヂストン | 防振装置 |
CN105820583A (zh) | 2016-05-18 | 2016-08-03 | 许五妮 | 发动机液压减震支架用橡胶主簧 |
-
2018
- 2018-07-19 JP JP2018136125A patent/JP7102273B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010518333A (ja) | 2007-02-16 | 2010-05-27 | トレルボルグ オートモーティヴ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 液体封入式防振マウント |
JP2016008709A (ja) | 2014-06-26 | 2016-01-18 | 株式会社ブリヂストン | 防振装置 |
JP2016114144A (ja) | 2014-12-15 | 2016-06-23 | 株式会社ブリヂストン | 防振装置 |
CN105820583A (zh) | 2016-05-18 | 2016-08-03 | 许五妮 | 发动机液压减震支架用橡胶主簧 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019158138A (ja) | 2019-09-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20150276010A1 (en) | Vibration damping device | |
JP5985979B2 (ja) | 液封防振装置 | |
US10828975B2 (en) | Fluid-filled vibration damping device | |
US9365101B2 (en) | Fluid-filled vibration damping device | |
US11073191B2 (en) | Fluid-filled tubular vibration-damping device | |
JP4802164B2 (ja) | 防振装置 | |
JP2007218420A (ja) | 液封入式防振装置 | |
JP7102273B2 (ja) | 防振装置 | |
US11536347B2 (en) | Fluid-filled vibration damping device | |
KR20160112619A (ko) | 엔진마운트 구조 | |
US6199840B1 (en) | Fluid-filled vibration-isolator | |
US10634206B2 (en) | Fluid-filled tubular vibration-damping device | |
JP7146500B2 (ja) | 防振装置 | |
JP2019082197A (ja) | 流体封入式筒形防振装置 | |
CN110259875B (zh) | 防振装置 | |
JPH06185573A (ja) | 液体減衰式ゴム支承装置 | |
JP5606892B2 (ja) | 防振装置 | |
JP2006266438A (ja) | 流体封入式筒形防振装置 | |
JP2009174708A (ja) | 流体封入式防振連結ロッド | |
JP2012122539A (ja) | 防振装置 | |
JP5118454B2 (ja) | 液封入式防振装置 | |
JP4018366B2 (ja) | 流体封入式マウント | |
JP5670233B2 (ja) | 液封入式防振装置 | |
JP2018091397A (ja) | 流体封入式防振装置 | |
JP3974965B2 (ja) | 液封マウント |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210405 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220125 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220323 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220627 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220706 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7102273 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |