JP2010242871A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】隔壁部への応力集中を防ぐと共に、当該隔壁部の損傷を抑制する。
【解決手段】隔壁部23の幅方向の外面両側は、保持部24によって挟持されている。保持部24は、第1弾性体22Aの上面に第1弾性体22Aと一体的に構成されている。保持部24は、隔壁部23の幅方向両側に、隔壁部23を挟持するように2本の凸状を一対として構成されている。保持部24によって挟持されることにより、隔壁部23は所定位置に保持され、第2受圧液室32を周方向に分割される右側第2受圧液室32Aと左側第2受圧液室32Bとの間を仕切っている。
【選択図】図8

Description

本発明は、一般産業機械、自動車におけるエンジンマウント等として用いられ、エンジン等の振動発生部から車体等の振動受部へ伝達される振動を吸収及び減衰させる防振装置に関する。
例えば、車両の振動発生部となるエンジンと振動受部となる車体との間にはエンジンマウントとしての防振装置が配設されており、この防振装置はエンジンが発生する振動を吸収し、車体側への振動伝達を抑制する。このような防振装置としては、装置内部に弾性体及び一対の液室が設けられると共に、制限通路を通して一対の液室が互いに連通された液体封入式のものが知られている。この液体封入式の防振装置によれば、搭載されたエンジンが作動して振動が発生した場合には、弾性体の制振機能及び、一対の液室間を連通するオリフィス内の液体の粘性抵抗等で振動を吸収し、車体側への振動伝達を抑制する。
上記のような従来の液体封入式の防振装置としては、例えば、特許文献1、2に示されるようなものがある。例えば特許文献1の図1に示す防振装置では、中間筒3の内側にゴム材等による弾性体4が接着されて配置されていて、防振装置の軸方向である上下方向の振動を減衰する為の受圧液室である上液室A及びこの上液室Aに連通する副液室である下液室Bを有している。
さらにこれら液室だけでなく、複数の周液室が存在していて、上下方向と交差する前後方向或いは左右方向の振動をこれら複数の周液室で減衰するような構造にされている。そして、一体的に形成された弾性体4の隔壁部で、これら周液室を仕切る構造ともされている。
上記のような構造の防振装置では、一体的に形成されている弾性体4の隔壁部と中間筒3との間が接着された構造となっている為、軸方向に沿って大振幅の振動が入力されて弾性体3が大きく変形した時に、隔壁部に応力が集中してこの部分が損傷しやすい。また、防振装置がエンジンの分担加重を受ける場合、中間筒3と弾性体4の隔壁部との間の加硫接着面に応力が集中し、この部分に大きな歪みが生じ易くなるため、加硫接着面及びその近傍の隔壁部も損傷しやすい。
そこで、特許文献2の防振装置では、隔壁部への応力の集中を防ぐために、弾性体を筒軸方向に分離して、隔壁部が比較的自由に変形可能になる構成としている。しかしながら、特許文献2では、分離した弾性体と隔壁部との連結を、隔壁部の下面に形成された凸部と弾性体の対応する位置に構成された凹部とを嵌合して行っており、この嵌合部分が損傷しやすくなっている。
特開2004−68938号公報 特開2007−278399号公報
本発明は、上記事実を考慮して成されたものであり、隔壁部への応力集中を防ぐと共に、当該隔壁部の損傷を抑制することの可能な防振装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る防振装置は、振動発生部及び振動受け部の一方に連結される筒状の外筒部材と、前記振動発生部及び振動受け部の他方に連結され、前記外筒部材の内側に配置される内側取付部材と、前記外筒部材の内周面に嵌合される中間筒と、前記中間筒と前記内側取付部材との間に配置されて前記中間筒と前記外筒部材とを連結する第1弾性体と、前記中間筒と前記内側取付部材との間に、前記第1弾性体とは別体とされて前記第1弾性体と前記外筒部材の筒軸方向に並ぶように配置され、前記中間筒と前記外筒部材とを連結する第2弾性体と、前記中間筒の内周側に構成され、内壁の少なくとも一部が前記第1弾性により構成され液体が封入された第1受圧液室と、前記第1受圧液室と連通され、隔壁の少なくとも一部がダイヤフラムにより形成されて拡縮可能とされた副液室と、前記第1弾性体と前記第2弾性体との間に構成され、液体封入された第2受圧液室と、前記外筒部材の径方向に沿って配置され、前記第2弾性体と一体的に構成され、前記第2受圧液室を前記外筒部材の周方向に複数の個別受圧液室に区画する隔壁部と、前記第1弾性体と一体的に構成され、前記隔壁部を前記隔壁部の外側を囲むように当接して保持する保持部と、前記複数に区画された各々の第2受圧室同士、及び、各々の前記第2受圧室と前記副液室、の少なくとも一方を連通させる連通路と、を備えている。
請求項1に記載の防振装置では、外筒部材及び内側取付部材の何れか一方に振動発生部側から振動が防振装置に入力されると、この入力振動により第1弾性体及び第2弾性体が弾性変形し、これら弾性体の弾性変形等によって振動が吸収され、振動受け部側へ伝達される振動が低減される。このとき、入力振動が防振装置の軸方向と略一致する主振幅方向の振動であっても、この主振幅方向と略直交する副振幅方向の振動であっても、その一部が吸収される。
また、外筒部材又は内側部材に振動発生部側から筒軸方向に沿った振動が入力された場合、第1弾性体が筒軸方向に沿って弾性変形すると共に第1受圧液室の内容積を拡縮させる。これにより、副液室と第1受圧液室との間を液体が相互に流通することになると共に、この液体に共振現象が生じるので、この液体の共振現象に伴う圧力変化及び粘性抵抗によって、主振幅方向に沿った入力振動を効果的に吸収できる。
さらに、外筒部材又は内側取付部材に振動発生部側から筒軸と直交する方向に沿った振動が入力した場合、第2弾性体がこの方向に沿って弾性変形するのに伴い、複数に区画された各々の第2受圧液室の内容積が拡縮する。この結果、各々の第2受圧液室の相互間或いは副液室との間で液体が相互に流通して、液体の共振現象に伴う圧力変化及び粘性抵抗によって、筒軸と直交する方向に沿った入力振動も吸収できる。
また、第2受圧液室間を区画する隔壁部が、第2弾性体と一体的に構成されており、第1弾性体とは別体にされている。このため、隔壁部が大変形するような振動が振動発生部側から防振装置に入力された場合でも、隔壁部が比較的自由に変形して応力の集中を緩和させることができる。
また、隔壁部は、隔壁部の外側を囲むように当接して保持する保持部によって第1弾性体と連結されている。したがって、隔壁部の特定部分の変形等により、当該部分が損傷しやすくなることを抑制することができる。
本発明の請求項2に係る防振装置は、前記隔壁部は前記径方向に沿った凸条とされ、前記保持部は前記径方向に沿って前記隔壁部の幅方向外側から前記隔壁部を挟持する2本の凸状とされていること、を特徴とする。
このように、凸条とされた隔壁部を保持部で挟持することにより、隔壁部の損傷を抑制することができる。
本発明の請求項3に係る防振装置は、前記隔壁部は前記径方向に沿った断面弧状の凸条とされ、前記保持部は前記径方向に沿って前記隔壁部の先端部に対応した断面弧状の凹溝とされていること、を特徴とする。
このように、隔壁部の凸条を断面弧状とすると共に、保持部の凹溝を断面弧状とすることにより、特定部分への応力集中が緩和され、隔壁部の損傷を抑制することができる。
本発明の請求項4に係る防振装置は、前記第2弾性体は、前記第1弾性体よりも低硬度であること、を特徴とする。
このように、第2弾性体が低硬度の場合には、変形による損傷が生じやすいことから、本発明の構成を好適に用いることができる。
以上説明したように本発明の防振装置によれば、隔壁部への応力集中を防ぐと共に、当該隔壁部の損傷を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る防振装置の構成を示す断面図であって、図3の1−1断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の構成を示す断面図であって、図3の2−2断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置のブラケットを除いた状態の断面図であって、図1の3−3断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置のブラケットを除いた状態の断面図であって、図1の4−4断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の上部金具、第2弾性体、及び上部リング状部材の、図3の5−5断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の上部金具、第2弾性体、及び上部リング状部材の、図3の2−2断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の下部金具、第1弾性体、及び下部リング状部材の、図3の2−2断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の第1弾性体と第2弾性体との連結構成を示す断面図である。 本発明の実施形態の防振装置の変形例に係る第1弾性体と第2弾性体との連結構成を示す断面図である。 本発明の実施形態の防振装置と従来例の防振装置との耐久性試験の結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態に係る防振装置について図面を参照して説明する。
図1には本発明の実施形態に係る防振装置10が示されている。この防振装置10は、自動車における振動発生部であるエンジンを振動受部である車体へ支持するエンジンマウントとして適用されるものである。なお、図中、符号Sは装置の軸心を示しており、この軸心Sに沿った方向を防振装置10の軸方向、軸心Sに直交する方向を防振装置10の径方向として以下の説明を行う。
図1に示されるように、防振装置10は、外筒金具16、及び、内側取付部材18を備えている。
以下、本発明の実施形態に係る防振装置について図面を参照して説明する。
図1、2には本発明の実施形態に係る防振装置が示されている。この防振装置10は、自動車における振動発生部であるエンジンを振動受部である車体へ支持するエンジンマウントとして適用されるものである。なお、図1にて符合Sが付された一点鎖線は装置の軸心を示しており、この軸心Sに沿った方向を装置の軸方向とし、軸心Sに直交する方向を防振装置10の径方向として以下の説明を行う。
図1、2に示されるように、防振装置10は、この防振装置10を車体側へ連結固定するためのブラケット12を備えている。このブラケット12には、円筒状のホルダ部12A及び、このホルダ部12Aの下端部から径方向へ延出する一対の脚部12Bが設けられている。これら一対の脚部12Bの先端部には、それぞれ車体連結用の取付穴14がそれぞれ設けられている。
ブラケット12のホルダ部12A内には、軸方向両端部が開口された略円筒状の外筒金具16が配置されている。外筒金具16は、ホルダ部12Aの内周面に嵌合されている。外筒金具16の上側には、外筒中間部16Bよりも僅かに大径とされた外筒上部16Aが構成され、外筒金具16の下側には、外筒中間部16Bよりも小径とされた外筒下部16Cが構成されている。外筒金具16の内周側には、略円柱状の内側取付金具18が外筒金具16と同軸的に配置されている。
内側取付金具18は、図1、2の下側に位置する軸状の下部金具18Aとこの下部金具18Aの上側に位置する軸状の上部金具18Bとで構成されている。下部金具18Aの上側には、凸部18Cが形成されている。上部金具18Bの上側には、軸心Sに沿って上方へ突出するボルト軸18Eが立設されており、上部金具18Bの下側には、嵌合穴18Dが構成されている。下部金具18Aの凸部18Cが上部金具18Bの嵌合穴18Dへ嵌合され、上部金具18Bと下部金具18Aとが連結されている。上部金具18Bと下部金具18Aとは、略同一の外径を有しており、連結により、軸状の内側取付金具18が構成される。
なお、防振装置10を車体側へ連結する際には、一対の脚部12Bの取付穴14にそれぞれボルト(図示省略)を挿入し、その先端部を車体側にねじ込むことにより、防振装置10がブラケット12を介して車体側へ締結固定される。また、内側取付金具18は、ボルト軸18Eを介し車両のエンジン側に連結固定される。
外筒金具16の内周面には、金属材によりそれぞれリング状に形成されたリング状部材20A、20Bにより構成される中間筒20が配置されている。これら一対のリング状部材20A、20Bの内の図1及び図2における上側に位置している上部リング状部材20Bは、同じく下側に位置している下部リング状部材20Aより大径とされている。上部リング状部材20Bは、外周面が外筒金具16の内周面の上端部に嵌合されている。下部リング状部材20Aは、後述する仕切部材26を介して外筒金具16の内側に嵌合されている。
下部リング状部材20Aと内側取付金具18の下部金具18Aとの間には、ゴム製で全体として厚肉の円板状に形成される第1弾性体22Aが配置されている。第1弾性体22Aは、下部金具18Aの外周面、及び、下部リング状部材20Aの内周面にそれぞれ加硫接着して連結されている。第1弾性体22Aの下面は凹状とされている。
また、上部リング状部材20Bと内側取付金具18の上部金具18Bとの間には、ゴム製で全体として厚肉の円板状に形成される第2弾性体22Bが配置されている。第2弾性体22Bは、上部金具18Bの外周面、及び、上部リング状部材20Bの内周面にそれぞれ加硫接着して連結されている。これにより、内側取付金具18と中間筒20との間が、第1弾性体22A及び第2弾性体22Bにより構成されるゴム弾性体22によって、それぞれ弾性的に連結されることになる。
図1に示されるように、第1弾性体22Aと第2弾性体22Bとの間は離間されており、第1弾性体22Aと第2弾性体22Bとの間に、第2受圧室32が構成されている。第2受圧室32は、図3にも示すように、隔壁部23によって、右側第2受圧室32Aと左側第2受圧室32Bに区画されている。右側第2受圧室32A及び左側第2受圧室32Bには、エチレングリコール、シリコンオイル等の液体が充填される。
第1弾性体22Aを形成するゴム材の材質と、第2弾性体22Bを形成するゴム材の材質とは、を相互に同一種類のゴム材とすることが考えられるが、各々材質の異なるゴム材により形成しても良い。この場合には、第2弾性体22Bを形成するゴム材を第1弾性体22Aを形成するゴム材よりも低硬度のものが選択される。
隔壁部23は、ゴム製で、第2弾性体22Bと一体的に構成されている。図2に示すように、隔壁部23は、第2弾性体22Bの下面に、第1弾性体22Aとの間の空間を仕切るように径方向に沿って凸状に配置されている。図6にも示すように、隔壁部23の第1弾性体22A側の先端部は、第1弾性体22Aに当接され、隔壁部23の径方向外側端部は、外筒部材16の内壁に圧接されている。
隔壁部23の幅方向の外面両側は、保持部24によって挟持されている。保持部24は、第1弾性体22Aの上面に第1弾性体22Aと一体的に構成されている。保持部24は、隔壁部23の幅方向両側に、隔壁部23を挟持するように2本の凸状を一対として構成されている。保持部24によって挟持されることにより、隔壁部23は所定位置に保持され、第2受圧液室32を周方向に分割される右側第2受圧液室32Aと左側第2受圧液室32Bとの間を仕切っている。
第1弾性体22Aの下側(第2弾性体22Bと逆側)には、図1及び図2に示されるように、略円板状の仕切部材26が配置されている。仕切部材26は、外周部分が外筒金具16の外側中間部16Bと外側下部16Cとの段差部に当接するように、外筒金具16内に嵌挿されている。また、第1弾性体22Aの下面の周縁部が、仕切部材26の外周部分に圧接されている。
これにより、仕切部材26は、第1弾性体22Aとの間に外部から区画された空間を形成している。この空間はエチレングリコール、シリコンオイル等の液体が充填された第1受圧液室30とされる。
外筒金具16の外筒下部16Cの内周面には、薄膜状に形成されたゴム製のダイヤフラム48が外筒金具16の下端部を閉止するように、加硫接着されている。これにより、外筒金具16内の下部分にはダイヤフラム48及び仕切部材26により外部から区画された空間が形成され、この空間はエチレングリコール、シリコンオイル等の液体が充填された副液室36とされている。そして、副液室36内に充填された液体の圧力変化に応じて副液室36の内容積を拡縮するように、隔壁の一部とされるダイヤフラム48が軸方向に沿って弾性変形可能になっている。
仕切部材26の上面部分には、軸心Sを中心とする周方向に沿って環状の溝部54が一周近くに亘って形成されている。この溝部54の一端部には、仕切部材26の下面まで貫通する連通穴56が穿設されている。また、仕切部材26における溝部54の内周側部分には、図1にも示すように、円形の凹部58が形成されており、この凹部58の底板部には、仕切部材26の下面まで貫通する複数の開口部60が形成されている。
この仕切部材26には、凹部58の上面部分を塞ぐ形で円板状の閉止板62が固着されている。この閉止板62の、溝部54の他端部に対向する部位には、連通穴64が穿設されている。また、閉止板62の、凹部58に面する部位には、複数の開口部65が穿設されている。
ここで、仕切部材26における連通穴56及び溝部54と閉止板62の連通穴64は、第1受圧液室30と副液室36とを連通させる制限通路としての第1オリフィス38を形成している。この第1オリフィス38を介して、第1受圧液室30と副液室36とは互いに連通され、第1受圧液室30と副液室36との間を液体が相互に流通可能となっている。
また、閉止板62により上面側が閉止された仕切部材26の凹部58は、メンブランであるゴム製の可動板68を収納する収納室70として構成されている。可動板68は略円板状に形成され、外径が収納室70の内径とほぼ同一とされて、収納室70内に嵌め込まれている。可動板68の外周部分にはリング状に上下に突出する外周ガイド部68Aが形成されており、可動板68の中央部分には上下に突出する中央ガイド部68Bが形成されている。外周ガイド部68A及び中央ガイド部68Bは、収納室70の軸方向に沿った高さよりも若干高く設定されており、閉止板62の取付時に前記両ガイド部68A、68Bに予圧縮がかかる構成となっている。
仕切部材26の径方向外側には、外径が外筒金具16の内径に対応する寸法とされて、仕切部材26の外周部分から上側にリング状に延出するリング部26Aが、形成されている。リング部26Aは、外筒金具16の内周面に嵌挿され、その外周面を外筒金具16の内周面へ圧接させている。また、リング部26Aの内径は中間筒20の下部リング状部材20Aに対応する外径を有しており、リング部26Aの内周面がこの下部リング状部材20Aの外周面に当接されている。下部リング状部材20Aの下端部が仕切部材26の上面部に当接されると共に、この下部リング状部材20Aの上端部が仕切部材26から上側に延出するリング部26Aの上端部にかしめられて、下部リング状部材20Aが仕切部材26に固定されている。
リング部26Aの外周面の内側取付金具18を挟んで対称の位置には、上下方向にそれぞれ延在する外周溝80及び外周溝81が構成されている。リング部26Aには、外周溝80の一端部からリング部26Aの上端部を貫通する上側連通口82が形成されており、外周溝80の他端部は、仕切部材26の本体部分に約半周に亘って周回する形で形成された溝部84の一端に繋がっている。この溝部84の他端には、下方の副液室36に向かって貫通する下側連通口86が形成されている。
また、外周溝81の一端部からリング部24Aの上端部を貫通する上側連通口83がリング部26Aに形成されており、この外周溝81の他端部は仕切部材26の本体部分に約半周に亘って周回する形で形成された溝部85の一端に繋がっている。この溝部85の他端には、下方の副液室36に向かって貫通する下側連通口87が形成されている。
ここで、リング部26Aの外周溝80、81は、その外周側が外筒金具16の内周面により閉塞される。この外周側が閉塞された外周溝80及び溝部84は、副液室36と左側第2受圧液室32Bとを互いに連通させる第2オリフィス40を構成し、同じく外周溝81及び溝部85は、副液室36と右側第2受圧液室32Aとを互いに連通させる第2オリフィス42を構成する。つまり、これら一対の第2オリフィス40、42は、一対の第2受圧液室32A、32Bと副液室36との間で液体を相互に流通可能としている。オリフィス40、42は、その路長及び断面積がピッチング振動の周波数(10Hz〜15Hz)に適合するように設定(チューニング)されている。
本実施の形態の防振装置10の組み立てに際しては、まず内側取付金具18の下部金具18Aと中間筒20の下部リング状部材20Aとの間に、図7に示されるように、第1弾性体22Aを加硫接着する。また、同じく上部金具18Bと上部リング状部材20Bとの間に、図5及び図6に示されるように、第2弾性体22Bを加硫接着する。
そして、下部金具18Aの凸部18Cを上部金具18Bの嵌合穴18Dへ嵌合させて、内側取付金具18を形成する。この際、隔壁部23を2条の保持部24で構成される凹部に配置し、保持部24で隔壁部23を挟持する。これにより、隔壁部23が保持部24に保持されて、2受圧液室32が右側第2受圧液室32Aと左側第2受圧液室32Bとに区画される。
次に、仕切部材26に下部リング状部材20Aを嵌合させ、上部リング状部材20B及び仕切部材26を、外筒金具16内における所定位置に嵌挿する。この状態で、外筒金具16全体を内周側へ加締める。これにより、中間筒20及び仕切部材26を外筒金具16に対して固定する。その後、外筒金具16を、ブラケット12のホルダ部12A内へ嵌挿し、さらに外側から加締め固定する。
次に、上記のように構成された本実施の形態に係る防振装置10の作用を説明する。
本実施の形態では、内側取付金具18に連結されたエンジンが作動すると、エンジンからの振動が内側取付金具18を介して、ゴム弾性体22を構成する第1弾性体22A及び第2弾性体22Bに伝達される。この際、これら第1弾性体22A及び第2弾性体22Bは吸振主体として作用し、これら第1弾性体22A及び第2弾性体22Bが弾性変形して、内部摩擦等に基づく減衰作用によって振動が吸収され、車体側へ伝達される振動が低減される。
このとき、エンジンから防振装置10に入力する主要な振動としては、エンジン内のピストンがシリンダ内で往復移動することにより発生する振動(主振動)と、エンジン内のクランクシャフトの回転速度が変化することにより生じる振動(副振動)とが、挙げられる。エンジンが直列型の場合、主振動は、その振幅方向(主振幅方向)が車両の上下方向と略一致するものとなり、副振動は、その振幅方向(副振幅方向)が主振動の振幅方向とは直交する車両の前後方向(エンジンが横置きの場合)又は左右方向(エンジンが縦置きの場合)と略一致するものになる。
上記のゴム弾性体22は、入力振動が防振装置10の軸方向と略一致する主振幅方向に沿った主振動であっても、この主振幅方向と略直交する副振幅方向に沿った副振動であっても、その内部摩擦等による減衰作用により、振動の一部を吸収する。
また、内側取付金具18にエンジン側から主振幅方向に沿った振動が入力された場合、ゴム弾性体22の内の第1弾性体22Aが主にこの主振幅方向に沿って弾性変形すると共に第1受圧液室30の内容積を拡縮させる。この為、液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされる副液室36とこの第1受圧液室30との間を第1オリフィス38を介して液体が相互に流通する。
このとき、第1オリフィス38における路長及び断面積がバウンス振動の周波数に対応するように設定されていることから、入力する主振動がバウンス振動である場合には、第1オリフィス38を介して第1受圧液室30と副液室36との間を、入力振動に同期して相互に流通する液体に共振現象(液柱共振)が生じるので、この液柱共振に伴う液体の圧力変化及び粘性抵抗によって主振幅方向に沿って入力するバウンス振動を特に効果的に吸収できる。
また、入力する主振動の周波数がシェイク振動の周波数よりも高く、その振幅が小さい場合、例えば、入力振動がアイドル振動(例えば、20〜30Hz)で、その振幅が0.1mm〜0.2mm程度の場合には、シェイク振動に対応するようにチューニングされた第1オリフィス38が目詰まり状態となり、第1オリフィス38には液体が流れ難くなる。しかし、可動板68が収納室70内で入力振動に同期して軸方向に沿って振動することにより、収納室70の内壁面と可動板68との隙間及び開口部60、65を通って第1受圧液室30と副液室36との間で液体が流通する。この結果、第1受圧液室30内の液圧上昇に伴う動ばね定数の上昇を抑えることができ、このような高周波振動の入力時もゴム弾性体22の動ばね定数を低く維持し、このゴム弾性体22の弾性変形等により高周波振動も効果的に吸収できる。
一方、内側取付金具18にエンジン側から副振幅方向に沿った振動が入力した場合、第2弾性体22Bが副振幅方向に沿って弾性変形するのに伴い、右側第2受圧液室32A、左側第2受圧液室32Bの内容積が交互に拡縮する。この結果、一対の第2オリフィス40、42を介して、右側第2受圧液室32A、左側第2受圧液室32Bと副液室36との間がそれぞれ連通されていることで、入力振動に同期してこれら右側第2受圧液室32A、左側第2受圧液室32Bと副液室36との間を液体が交互に流通する。この為、入力される副振動が特定の周波数を有する場合には、一対の第2オリフィス40、42を介して右側第2受圧液室32A、左側第2受圧液室32Bと副液室36との間を相互に流通する液体に共振現象が生じるので、この液体の共振現象に伴う圧力変化、粘性抵抗等によって副振幅方向に沿って入力する特定周波数の振動を特に効果的に吸収できる。
他方、また、本実施の形態では、第2受圧液室32を区画する隔壁部23が、第2弾性体22Bと一体的に構成されている一方で、第1弾性体22Aとは別体とされている。また、隔壁部23の外周端面は、加硫接着されずに外筒金具16の内壁に圧接されている。したがって、隔壁部23が大変形するような振動がエンジン側から防振装置10に入力された場合でも、隔壁部23が比較的自由に変形すると共に特定箇所へ応力の集中を緩和し、隔壁部23に疲労が生じないようになるのに伴い、防振装置10の耐久性が向上する。
また、本実施形態では、第2弾性体22Bと一体的に構成された隔壁部23は、第1弾性体22Aと一体的に構成された保持部24によって両外側面で挟持されて保持されている。したがって、隔壁部23の変形等により、隔壁部23が損傷しやすくなることを抑制することができる。
なお、本実施形態では、保持部24によって隔壁部23の両外側面を挟持するようにしたが、図9に示すように、第2弾性体22Bの先端を弧状とし、第1弾性体22に構成した溝25に挿入する構成としてもよい。この場合にも、隔壁部23の先端部の外側面が溝25の内壁によって保持されるので、第2弾性体22Bの変形の自由度を確保しつつ、変形による特定箇所への応力の集中を緩和することができる。
本実施形態の防振装置10と、隔壁部23と第1弾性体22Aとの連結構成を本実施形態と異にする特許文献2に開示された防振装置PR(当該連結部分について、特許文献2図5参照)について、耐久性の試験を行う。各々の防振装置は、連結構成以外については、同一条件とされている。
図10は、各々の防振装置へ、主振幅方向に一定の振動を入力した場合の、振動入力回数と主振幅方向の圧縮側荷重との関係を示すグラフである。本実施形態の防振装置10による実施例の結果が●で示され、従来例の防振装置PRの結果が■で示されている。なお、圧縮側荷重については、入力開始時の数値を100%としている。図10に示すように、防振装置PRは、振動入力回数が40万回を超えると圧縮側荷重が低下し、47万回程度で75%程度となり、寿命を迎えている。一方、本発明の適用された防振装置10は、振動入力回数が100万回を超えても、圧縮側荷重は90%よりも高く、防振装置PRと比較して、高い耐久性を確認することができる。
10 防振装置
16 外筒金具
18 内側取付金具
20A 下部リング状部材
20B 上部リング状部材
20 中間筒
22 ゴム弾性体
22A 第1弾性体
22B 第2弾性体
23 隔壁部
24 保持部
25 溝
26 仕切部材
30 第1受圧液室
32 第2受圧液室
32A 右側第2受圧液室
32B 左側第2受圧液室
36 副液室
38 第1オリフィス
40、42 第2オリフィス
48 ダイヤフラム

Claims (4)

  1. 振動発生部及び振動受け部の一方に連結される筒状の外筒部材と、
    前記振動発生部及び振動受け部の他方に連結され、前記外筒部材の内側に配置される内側取付部材と、
    前記外筒部材の内周面に嵌合される中間筒と、
    前記中間筒と前記内側取付部材との間に配置されて前記中間筒と前記外筒部材とを連結する第1弾性体と、
    前記中間筒と前記内側取付部材との間に、前記第1弾性体とは別体とされて前記第1弾性体と前記外筒部材の筒軸方向に並ぶように配置され、前記中間筒と前記外筒部材とを連結する第2弾性体と、
    前記中間筒の内周側に構成され、内壁の少なくとも一部が前記第1弾性により構成され液体が封入された第1受圧液室と、
    前記第1受圧液室と連通され、隔壁の少なくとも一部がダイヤフラムにより形成されて拡縮可能とされた副液室と、
    前記第1弾性体と前記第2弾性体との間に構成され、液体封入された第2受圧液室と、
    前記外筒部材の径方向に沿って配置され、前記第2弾性体と一体的に構成され、前記第2受圧液室を前記外筒部材の周方向に複数の個別受圧液室に区画する隔壁部と、
    前記第1弾性体と一体的に構成され、前記隔壁部を前記隔壁部の外側を囲むように当接して保持する保持部と、
    前記複数に区画された各々の第2受圧室同士、及び、各々の前記第2受圧室と前記副液室、の少なくとも一方を連通させる連通路と、
    を備えた防振装置。
  2. 前記隔壁部は前記径方向に沿った凸条とされ、前記保持部は前記径方向に沿って前記隔壁部の幅方向外側から前記隔壁部を挟持する2本の凸状とされていること、を特徴とする請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記隔壁部は前記径方向に沿った断面弧状の凸条とされ、前記保持部は前記径方向に沿って前記隔壁部の先端部に対応した断面弧状の凹溝とされていること、を特徴とする請求項1に記載の防振装置。
  4. 前記第2弾性体は、前記第1弾性体よりも低硬度であること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の防振装置。
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