JP4939997B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン等の振動発生部からの振動を吸収して車体等の振動受部への振動伝達を防止する液体封入式の防振装置に関するものであり、例えば一般産業機械或いは、自動車におけるエンジンマウント等として用いられるものである。
例えば、車両の振動発生部となるエンジンと、振動受部となる車体との間にはエンジンマウントとしての防振装置が配設されており、この防振装置はエンジンが発生する振動を吸収し、車体側への振動の伝達を抑制している。このような防振装置としては、弾性体、受圧液室及び副液室等が内部に設けられると共に、これらの受圧液室と副液室とが制限通路とされるオリフィスを介して互いに連通される液体封入式のものが知られている。
このような液体封入式の防振装置では、搭載されたエンジンが作動して振動が発生した場合は、弾性体の制振機能及び、受圧液室と副液室とを連通するオリフィス内で流通する液体の粘性抵抗等によって振動を吸収することにより、車体側への振動の伝達を抑制している。
そして、このような防振装置の従来技術としては、下記の特許文献に示されるような構造が考えられ、これらの特許文献の内の例えば特許文献1に示す防振装置に基づいて、以下に従来技術を説明する。
つまり、この防振装置では、中間筒の内側にゴム材等による弾性体が接着されて配置されていて、防振装置の軸方向である上下方向の振動を減衰する為の受圧液室である上液室及び、この上液室に連通する副液室である下液室が設けられている。
さらにこれらの液室だけではなく、複数の周液室が設けられていて、上下方向と交差する前後方向或いは左右方向の振動をそれら複数の周液室で減衰するような構造とされている。
そして、これら周液室を弾性体の隔壁部で仕切る構造ともされている。
特開2004−68938号公報 特開2002−327788号公報
しかし、上記の特許文献1、2のような、液体の粘性抵抗等を利用した構造の従来の防振装置では、複数方向の振動を減衰することは可能であるものの、低周波数域における幅広い周波数範囲で振動を減衰することは、困難であった。
例えば、8〜15Hzの、エンジンの実際のシェイク振動は車両の走行速度により振動周波数が変わるのに対して、従来の防振装置では単一の減衰ピークしか発生しない為、幅広い周波数範囲で振動を減衰することは極めて困難とされていた。
本発明は上記事実を考慮し、幅広い周波数範囲で振動を減衰し得る防振装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る防振装置は、振動発生部又は振動受部の一方に連結され且つ、筒状に形成された第1取付部材と、
振動発生部又は振動受部の他方に連結され且つ、第1取付部材の内周側に配置された第2取付部材と、
第1取付部材と第2取付部材との間に配置されて第1取付部材と第2取付部材とを弾性変形可能に連結する弾性体と、
第1取付部材の内周側で、第2取付部材の軸方向に沿う向きに並んで配置され且つ、内壁の少なくとも一部がそれぞれ弾性体により形成されて液体が充填された第1受圧液室及び第2受圧液室と、
第1受圧液室及び第2受圧液室のそれぞれ第1制限通路及び第2制限通路のそれぞれによって連通され且つ、隔壁の一部が変形可能に形成されて液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされる副液室と、
を有し、
第1受圧液室を副液室に連通する第1制限通路で減衰させる入力振動の周波数が、第2受圧液室を副液室に連通する第2制限通路で減衰させる入力振動の周波数よりも小さくなるように、第1制限通路と及び第2制限通路の相互で、路長及び断面積の少なくとも一方が異なるものとし、
第1受圧液室を、第2取付部材の軸方向で、第2受圧液室よりも副液室側に配置し、第1受圧液室と副液室との間に仕切部材を設けて、第1受圧液室と副液室とを区画してなるものである。
請求項1に係るこの防振装置によれば、第1取付部材又は第2取付部材の何れか一方に、振動発生部側から振動が防振装置に入力された場合、この入力振動により第1取付部材と第2取付部材との間に配置された弾性体が弾性変形し、この弾性体の内部摩擦等に基づく減衰作用によって振動が吸収され、振動受け部側へ伝達される振動が低減される。
この場合、入力振動が例えば防振装置の軸方向と略一致する主振幅方向の振動であっても、この弾性体の減衰作用によりその一部が吸収される。
また、第1取付部材の内周側に複数の受圧液室が並んでそれぞれ配置され、これらの複数の受圧液室のそれぞれが、隔壁の一部を変形可能に形成した副液室に、それぞれの制限通路によって連通されることにより、第1取付部材又は第2取付部材に、振動発生部側から例えば主振幅方向に沿った振動が入力された場合には、弾性体がこの主振幅方向に沿って弾性変形すると共に、複数の受圧液室の内容積がそれぞれ拡縮される。
この場合、液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされる副液室と、複数の受圧液室との間で、それぞれの液体が、制御通路を通って相互に流通することに伴って、入力振動に同期してその液体に共振現象がそれぞれ生じるので、この共振現象に伴う圧力変化及び粘性抵抗によって、例えば主振幅方向に沿った入力振動を効果的に吸収することができる。
この際、受圧液室が複数存在し、それらの複数の受圧液室と副液室とがそれぞれの制限通路によって相互に通されていることにより、それぞれの連通部分において液体に共振現象が生じるので、主振幅方向に沿った入力振動をそれぞれで吸収可能となる。
従って、本請求項の防振装置によれば、複数の減衰ピークがそれぞれの連通部分に発生する結果として、幅広い周波数範囲で振動を減衰させることができる。
また、請求項に係る防振装置は、最も振動を減衰する必要がある方向と考えられる第2取付部材の軸方向に沿って複数の受圧液室を並べて配置したことで、複数の受圧液室の内壁の少なくとも一部をそれぞれ形成したり、或いは複数の受圧液室間を区画したりする弾性体の変形に伴い、各受圧液室の容積がそれぞれ変化して、入力振動をより効果的に吸収することできる。
さらに、請求項1に係る防振装置は、受圧液室が、複数の内の最小限の二つであるとすることにより、防振装置の構造が必要以上に複雑化しないのに伴い、防振装置の製造コストの上昇を抑えることができる。
請求項に係る防振装置は、先述の装置において、一つの受圧液室が第2取付部材の端部と対向して配置されると共に、その他の受圧液室が第2取付部材の周囲に配置されるという構成を有するものである。
つまり、防振装置内の狭い空間内への複数の受圧液室の最適な配置と考えられる上記の構成を採用することにより、装置の小型化を図りつつ、幅広い周波数範囲で振動を減衰することが可能となった。
請求項に係る防振装置は、先のいずれかの装置において、複数の受圧液室の少なくとも一つを、複数本の制限通路によって副液室に連通させた構成になるものであり、この防振装置によれば、それらの複数本の制限通路のそれぞれを、所要に応じて適宜にチューニングすることで、防振装置に、広範囲の周波数の振動に対して、より有効に減衰機能を発揮させることができる。
なお、請求項1に係る防振装置は、複数の減衰ピークが重ならなくなる結果として、相互に周波数の異なる複数の減衰ピークが確実に発生することになるので、幅広い周波数範囲で振動をより確実に減衰できるようになる。

以上に説明したように、本発明の上記構成によれば、幅広い周波数範囲で振動を減衰し得る防振装置を提供できるという優れた効果を奏することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る防振装置を図1から図4に示し、これらの図に基づき本実施の形態を説明する。
図1から図3に示すような本実施の形態に係る防振装置10は、例えば自動車におけるエンジンマウントとして用いられるものであり、振動受部である車体と振動発生部となるエンジンとの間に配置されてエンジンを支持する形になる。なお、図中、符号Sは装置の軸心を示しており、この軸心Sに沿った方向を防振装置10の軸方向、軸心Sに直交する方向を防振装置10の径方向として以下の説明を行う。
図1に示されるように、防振装置10は、それ自体を車体側へ連結固定するためのブラケット12を備えている。このブラケット12には、円筒状のホルダ部12A及び、このホルダ部12Aの下端部に設けた括れ部から径方向外方へ延出する一対の脚部12Bが設けられている。これら一対の脚部12Bの先端部分には、それぞれ車体連結用の取付穴14がそれぞれ設けられている。
ブラケット12のホルダ部12A内には、軸方向の両端部を開口させた薄肉円筒状の第1取付部材である外筒金具16が嵌合して配置されており、この外筒金具16の内周側には、円柱状に形成された第2取付部材である取付金具18が外筒金具16と同軸的に配置されている。
ここでは、ホルダ部12A全体又は上端部付近が内周側へかしめられることにより、ブラケット12内の所定位置に外筒金具16が十分な強度で固定されている。そして、この外筒金具16の下端部には、内周側に屈曲される段差部16Aが形成されると共に、この段差部16Aを介して上部側よりも小径の円筒状とされた小径部16Bが設けられている。
ここで、防振装置10を車体側へ連結する際には、一対の脚部12Bの取付穴14にそれぞれボルト(図示省略)を挿入し、その先端部分を車体側にねじ込み固定することにより、防振装置10がブラケット12を介して車体側へ締結固定される。
また、取付金具18には、その上面部分に軸心Sに沿って上方へ突出するボルト軸18Aが立設されており、このボルト軸18Aを介して取付金具18が車両のエンジン側に連結固定される。
さらに、外筒金具16の内周面には、金属材により円筒状に形成された中間筒20が嵌合されている。この中間筒20と取付金具18との間には、ゴム製で全体として厚肉の円筒状に形成されるゴム弾性体22が配置されており、このゴム弾性体22の下面中央部には、軸直角方向に沿った断面を円形とする形に窪んだ凹部22Aが設けられている。
そして、このゴム弾性体22の外周面は、中間筒20の内周面に加硫接着されており、ゴム弾性体22の内周面が取付金具18の外周面に加硫接着されている。これにより、取付金具18と中間筒20との間がゴム弾性体22により弾性的に連結されている。
一方、図1に示されるように、金属材により厚肉の円板状に形成された仕切部材24の外周部分が外筒金具16の段差部16Aに当接するように、その仕切部材24が外筒金具16内に嵌挿されている。また、ゴム弾性体22の下面における凹部22Aの周縁部は、この仕切部材24の外周部分に圧接されている。
これにより、仕切部材24は、凹部22Aの下面側を閉止して凹部22A内に外部から区画された空間を形成している。この空間はエチレングリコール、シリコンオイル等の液体が充填された第1受圧液室30とされる。つまり、中間筒20の内周側に配設されることになるこの第1受圧液室30の内壁の少なくとも一部が、ゴム弾性体22により形成された構造になっている。
図1に示されるように、この中間筒20の上部側部分は、大径で円筒状の大径部20Aが形成し、中間筒20の中央部分及び下部側部分は、大径部20Aよりも小径で円筒状の小径部20Bが形成していて、これらが段部を介して一体的に形成されている。
ここで、大径部20Aは外筒金具16の内径に対応する外径を有しており、この大径部20Aの外周面を外筒金具16の内周面の上端部に圧接させている。また、小径部20Bの下端部は、それを仕切部材24の上面部に当接させることにより、仕切部材24は、中間筒20の小径部20Bと、外筒金具16の段差部16Aとの間に挟まれて、その仕切部材24の軸方向への移動が拘束されている。
さらに、中間筒20の小径部20Bの内周側に対応するゴム弾性体22の部分であって、図1における取付金具18の周囲の部分には、外周面から内周側へ向って凹状とされた空洞部22Bが形成されている。この空洞部22Bの軸方向に沿った断面形状が凹状とされるだけでなく、図2に示される空洞部22Bの径方向に沿った断面形状がリング状に形成されている。
また、この空洞部22Bの外周側は、中間筒20の内周面により閉塞されており、これに伴って、空洞部22B内には外部から区画されたリング状の空間が形成されることになる。
そして、取付金具18の周囲を囲む形でゴム弾性体22の部分に形成されたこの空洞部22B内の空間は、エチレングリコール、シリコンオイル等の液体が充填された第2受圧液室32とされる。
従って、本実施の形態では、図1に示されるように、第1受圧液室30が取付金具18の下端部と対向して配置されると共に、第2受圧液室32が取付金具18の周囲に配置されることで、これら二つの受圧液室30,32が、取付金具18の軸方向である軸心Sに沿った方向に並んで配置されることになる。
一方、外筒金具16の下部寄りの小径部16Bの内周面には、図1に示すように、薄膜状に形成されたゴム製のダイヤフラム48が外筒金具16の下端部を閉止するように、加硫接着されている。
これに伴い、外筒金具16内の下部側にはダイヤフラム48及び仕切部材24により外部から区画された空間が形成され、この空間はエチレングリコール、シリコンオイル等の液体が充填された副液室36とされている。そして、副液室36内に充填された液体の圧力変化に応じて副液室36の内容積を拡縮するように、隔壁の一部とされるダイヤフラム48が軸方向に沿って弾性変形可能になっている。
さらに、図3に示されるように、仕切部材24の、上下方向の中間部分には、軸心Sを中心とする周方向に沿って環状の溝部54が一周近くに亘って形成されている。この溝部54の一端部には、仕切部材24の下面まで貫通する連通穴56が穿設されている。
また、仕切部材24の、溝部54の内周側の中央部分には、図1に示すように、円形の凹部58が形成されており、この凹部58の底板部には、仕切部材24の下面まで貫通する複数の開口部60が形成されている。
この仕切部材24には、凹部58の上端を塞ぐ形で円板状の閉止板62が接着やねじ止め等により固着もしくは固定されている。
この閉止板62の、溝部54の他端部に対向する部位には、連通穴64が穿設されており、凹部58に面する閉止板62の部位には、複数の開口部65が穿設されている。
ここで、仕切部材24における連通穴56及び溝部54と、閉止板62の連通穴64は、第1受圧液室30と副液室36とを連通させる制限通路である第1オリフィス38を形成している。
この第1オリフィス38を介して、第1受圧液室30と副液室36とは互いに連通され、第1受圧液室30と副液室36との間を液体が相互に流通可能となっている。
また、閉止板62により上端が閉止された、仕切部材24の凹部58は、メンブランであるゴム製の可動板68を収納する収納室70として構成されている。
この可動板68は肉厚がほぼ一定の円板状に形成されているものの、可動板68の外周部分にはリング状に上下に突出する外周ガイド部68Aが形成されており、可動板68の中央部分には上下に突出する中央ガイド部68Bが形成されている。
そして、これら外周ガイド部68A及び中央ガイド部68Bの高さが収納室70の軸方向に沿った高さとほぼ同一とされている。また、可動板68の外径が収納室70の内径とほぼ同一とされている。
以上により、可動板68は、外周ガイド部68A及び中央ガイド部68Bを除く部分の肉厚と収納室70の高さとの差の範囲で、軸方向に沿って移動(振動)可能となる。
なおここでは、可動板68の中央部分に中央ガイド部68Bが存在していることで、この中央部分の大きな振動が抑えられる結果、凹部58の底板部や閉止板62に可動板68が当たって生じるような異音が発生しないようになる。
ここで、車両におけるエンジンを振動源として発生する上下方向の振動(主振動)としては、比較的低い周波数(例えば、8〜15Hz)を有するシェイク振動が知られているが、このシェイク振動を更に細かく分類すると、一般的に、シェイク振動は、10Hz未満の周波数を有するエンジンバウンス振動(以下、単に「バウンス振動」)と、10Hz〜15Hzの周波数を有するピッチング振動とに分類できる。
本実施の形態に係る防振装置10では、第1受圧液室30と副液室36とを連通する第1オリフィス38の路長及び断面積がバウンス振動の周波数(10Hz未満)に対応するように設定(チューニング)されている。
加えてこの実施形態では、図1及び図2に示されるように、円板状の仕切部材24には、外径を外筒金具16の内径に対応する寸法とされつつ、仕切部材24の外周部分から上側にリング状に延出するリング部24Aが形成されており、外筒金具16の内周面に嵌挿されたこのリング部24Aは、その外周面を外筒金具16の内周面へ圧接されている。
また、リング部24Aの内径は、中間筒20の小径部20Bの外径に対応する寸法としており、リング部24Aの外周面がこの小径部20Bの内周面に当接されている。
また、図1に示されるように、リング部24Aの円周方向の一個所で、それの外周面と外筒金具16との間には、上下方向に延在する外周溝80が形成されており、この外周溝80は仕切部材24の本体部分となる円板状の部分に繋がっている。
さらに、外周溝80の一端部からリング部24Aの内周側にを貫通する上側連通口82がそのリング部24Aに形成されていると共に、中間筒20の対応部分に貫通孔20Cが形成されており、この外周溝80の他端部は、図3に示されるように仕切部材24の本体部分に約一周に亘って周回する形で形成された溝部84の一端に繋がっている。そしてこの溝部84の他端には、下方の副液室36に向かって貫通する下側連通口86が形成されている。
ここで、リング部24Aの外周溝80は、その外周側が外筒金具16の内周面により閉塞される。この外周側が閉塞された外周溝80及び溝部84は、副液室36と第2受圧液室32とを互いに連通させる、制限通路としての第2オリフィス40を構成する。
つまり、この第2オリフィス40は、第2受圧液室32と副液室36との間で液体を相互に流通可能としている。
本実施の形態に係る防振装置10では、第2受圧液室32と副液室36とを連通させる第2オリフィス40の路長及び断面積が、主振幅方向に沿った振動に対してはピッチング振動の周波数(10Hz〜15Hz)に対応するように設定(チューニング)され、第1オリフィス38の路長及び断面積と異なっている。
ところで、本実施の形態の防振装置10の組み立てに際しては、仕切部材24、ゴム弾性体22により連結された取付金具18及び中間筒20を、外筒金具16内の所定の位置に嵌挿し、この状態で外筒金具16全体を内周側へかしめることにより、仕切部材24及び中間筒20を外筒金具16に対して固定する。
その後、この外筒金具16は、前述したようにブラケット12のホルダ部12A内へ嵌挿されてさらにかしめ固定される。
以下に、上記のようにして構成される本実施の形態に係る防振装置10の作用を説明する。
本実施の形態では、取付金具18に連結されたエンジンが作動すると、エンジンからの振動が、取付金具18を介して、外筒金具16の内周面に嵌合された中間筒20と、取付金具18との間に配置されたゴム弾性体22に伝達される。
この際、ゴム弾性体22は吸振主体として作用し、ゴム弾性体22が弾性変形して、このゴム弾性体22の内部摩擦等に基づく減衰作用によって振動が吸収され、車体側へ伝達される振動が低減される。
この場合、エンジンから防振装置10に入力される主要な振動としては、エンジン内のクランクシャフトの回転速度が変化することにより生じる振動(副振動)の他、エンジン内のピストンがシリンダ内で往復移動することにより発生する振動(主振動)が挙げられる。エンジンが直列型の場合、主振動は、その振幅方向(主振幅方向)が車両の上下方向と略一致するものとなる。
そして、上記のゴム弾性体22は、入力振動が防振装置10の軸方向と略一致する主振幅方向に沿った主振動であっても、その内部摩擦等による減衰作用により、この振動の一部を吸収することになる。
また、外筒金具16の内周側で、取付金具18の下端部と対向した位置に配設された第1受圧液室30が、隔壁の一部を変形可能に形成した副液室36に、第1オリフィス38を介して連通されている。さらに、外筒金具16の内周側で、取付金具18の周囲を囲む位置に配設された第2受圧液室32が、同じく副液室36に、第2オリフィス40を介して連通されている。これに伴い、これら二つの受圧液室30,32が、主振幅方向に沿って並んで外筒金具16内に配置されていることになる。
このことにより、取付金具18にエンジン側から主振幅方向に沿った振動が入力された場合、ゴム弾性体22がこの主振幅方向に沿って弾性変形すると共に第1受圧液室30及び第2受圧液室32の内容積を拡縮させる。このとき、液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされる副液室36と第1受圧液室30との間を、第1オリフィス38を介して液体が流通し、同じく副液室36と第2受圧液室32との間を、第2オリフィス40を介して液体が流通する。
ここで、第1オリフィス38の路長及び断面積を、バウンス振動の周波数に対応するように設定した場合は、入力する主振動がバウンス振動であるときには、第1オリフィス38を介して第1受圧液室30と副液室36との間を入力振動に同期して相互に流通する液体に共振現象(液柱共振)が生じるので、この液柱共振に伴う液体の圧力変化及び粘性抵抗によって、主振幅方向に沿って入力されるバウンス振動を特に効果的に吸収することができる。
一方、第2オリフィス40の路長及び断面積を、ピッチング振動の周波数に対応するように設定した場合は、入力する主振動がピッチング振動の周波数を有するときには、第2オリフィス40を介して第2受圧液室32と副液室36との間を相互に流通する液体に共振現象が生じるので、この液体の共振現象に伴う圧力変化、粘性抵抗等によって、主振幅方向に沿って入力されるピッチング振動を特に効果的に吸収することができる。
つまり、本実施の形態では、二つのそれぞれの受圧液室30,32と副液室36との相互が、制限通路であるそれぞれのオリフィス38,40を介して連通されていることから、それぞれのオリフィス38,40において液体に共振現象が生じることになる。
この結果、本実施の形態の防振装置10によれば、主振幅方向に沿った入力振動を、それらの液体のそれぞれの共振周波数に応じて吸収可能となるので、オリフィス38,40において複数の減衰ピークが発生して幅広い周波数範囲で振動を減衰させることができる。
さらに、本実施の形態では、複数の受圧液室30,32と副液室36との間に、相互に路長或いは断面積が異なる制限通路であるオリフィス38,40がそれぞれ配置されて、それらの各オリフィス38,40により複数の受圧液室30,32と副液室36とがそれぞれ連通されている。
つまり、路長或いは断面積が相互に異なるオリフィス38,40で、それぞれの受圧液室30,32と副液室36との間を繋ぐことによって、複数の減衰ピークが重ならないようになる結果、相互に周波数の異なる二つの減衰ピークが確実に発生して、幅広い周波数範囲で振動をより確実に減衰できるようになる。
具体的には、周波数と減衰Cとの関係を表す、図4に示されるグラフのように、従来技術に係る防振装置の特性曲線Bでは、10ヘルツ程度の周波数に一つの減衰ピークが生じるのみであるのに対して、本実施の形態に係る防振装置10の特性曲線Aでは、8ヘルツ程度の周波数及び14ヘルツ程度の周波数の箇所にそれぞれ減衰ピークが生じるようになる。
尚、この図4のグラフで示す特性における振動方向は、主振幅方向(Vertical direction)とされる。
他方、本実施の形態では、最も振動を減衰する必要がある方向と考えられる取付金具18の軸方向である軸心Sに沿った方向に二つの受圧液室30,32を並べて配設したことで、それら二つの受圧液室30,32間を区画するゴム弾性体22の変形に伴い、それぞれの受圧液室30,32の容積を変化させて入力振動をより効果的に吸収できる。
そして、受圧液室を複数の内の最小限の二つとすることにより、防振装置10の構造が必要以上に複雑化しないのに伴って、防振装置10の製造コストの上昇が抑えられるようにもなる。
なお、入力する主振動の周波数がシェイク振動の周波数よりも高く、その振幅が小さい場合、例えば、入力振動がアイドル振動(例えば、20〜30Hz)で、その振幅が0.1mm〜0.2mm程度の場合には、シェイク振動に対応するようにチューニングされた第1オリフィス38が目詰まり状態となり、第1オリフィス38には液体が流れ難くなる。
しかしこの場合は、可動板68が収納室70内で入力振動に同期して軸方向に沿って振動することにより、収納室70の内壁面と可動板68との隙間及び開口部60,65を通って、収納室70と、第1受圧液室30および副液室36との間で液体が流通することになる。
この結果、第1受圧液室30および副液室36内の液圧上昇に伴う動ばね定数の上昇を抑えることができ、このような高周波振動の入力時もゴム弾性体22の動ばね定数を低く維持し、このゴム弾性体22の弾性変形等により高周波振動も効果的に吸収できる。
さらに、本実施の形態では、防振装置10内の狭い空間内への第1受圧液室30及び第2受圧液室32の最適な配置と考えられるような、第1受圧液室30を取付金具18の下端部と対向して配置すると共に、第2受圧液室32を取付金具18を挟んで対称の位置に配置したことで、小型化を図りつつ幅広い周波数範囲で振動を減衰することが可能ともなった。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る防振装置を図5から図7に示し、これらの図に基づき本実施の形態を説明する。
尚、第1の実施の形態において説明した部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
第1の実施の形態では仕切部材24の外周部分から上側にリング状のリング部24Aが延出する構造とされていたが、この替わりに本実施の形態に係る防振装置10では、図5に示されるように、リング部24Aが円板状の仕切部材24から分離されて、リング状のオリフィス形成部材25とされている。
さらに、第1の実施の形態と同様に、外筒金具16の内周面に中間筒20が配置されているものの、本実施の形態では、図5から図7に示されるように、金属材によりそれぞれリング状に形成された一対のリング状部材21A,21Bにより中間筒20が構成されている。
そして、これら一対のリング状部材21A,21Bの内の図5から図7における上側に位置している上部リング状部材21Bは、下側に位置している下部リング状部材21Aより大径であって外筒金具16の内径に対応するような外径を有している。これに伴い、上部リング状部材21Bの外周面が外筒金具16の内周面の上端部にかしめられつつ、これらが相互に嵌合されている。
図5から図7における下側に位置する下部リング状部材21Aと取付金具18との間及び、上側に位置する上部リング状部材21Bと取付金具18との間には、第1の実施の形態と同様構造のゴム弾性体22が配置されている。
つまり、このゴム弾性体22の外周面は、一対のリング状部材21A,21Bの内周面に加硫接着して連結されており、このゴム弾性体22の内周面が第1の実施の形態と同様に取付金具18の外周面に加硫接着して連結されている。
これにより、取付金具18と中間筒20とがゴム弾性体22によって、それぞれ弾性的に連結されることになる。
他方、図5に示されるように、上記のオリフィス形成部材25の内周面下部側寄り部分を一段外周側にリング状にへこませたリング状凹部25Aがこのオリフィス形成部材25に形成されており、このリング状凹部25Aに中間筒20の下部リング状部材21Aの外周面が嵌合した構造とされている。
従って、本実施の形態では、このオリフィス形成部材25が仕切部材24の上面に設置されるのに伴い、中間筒20の下部リング状部材21Aがオリフィス形成部材25と仕切部材24との間に挟まれて、仕切部材24上に固定されることになる。
以上より、本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、二つの受圧液室30,32と副液室36との間が、それぞれオリフィス38,40を介して連通されることから、それぞれのオリフィス38,40において液体に共振現象が生じる結果、複数の減衰ピークが発生して幅広い周波数範囲で振動を減衰できるようになる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る防振装置を図8から図10に示し、これらの図に基づき本実施の形態を説明する。
尚、第1の実施の形態及び第2の実施の形態において説明した部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
図8に示されるように、本実施の形態に係る防振装置10では、第2の実施の形態と同様に、金属材によりそれぞれリング状に形成された一対のリング状部材21A,21Bにより中間筒20が構成されている。
さらに、第2の実施の形態と同様に、中間筒20を構成する一対のリング状部材21A,21Bと取付金具18との間には、ゴム製で全体として厚肉の円筒状に形成されるゴム弾性体22が配置されており、このゴム弾性体22の図8における取付金具18の周囲の部分には、外周面から内周側へ向って凹状とされた空洞部22Bが形成されている。
この空洞部22Bは、それと、それを囲繞する外筒金具16との間へ液体を充填することで、第2受圧液室32の構成に寄与する。
さらに、この図8に示すところでは、外筒金具16の内周面側には、金属材によりカップ状に形成された仕切部材90が嵌め込み固定されており、このカップ状の仕切部材90の内周面に、下部リング状部材21Aが嵌合されている。
また、図9及び図10に示されるように、この仕切部材90の外周側の相互に180°の角度で異なる位置にはそれぞれ、第1溝部92及び、第2溝部93がそれぞれ設けられている。
なお、これら第1溝部92及び第2溝部93は、仕切部材90の外周面における軸方向に対して、それぞれ例えば約45°の角度で斜めに形成されているが、各溝部92,93の延在角度は、0°を含んで、所要に応じて適宜に選択することができる。
また、溝部は、いずれか一本のみとすることも可能である。
ここでは、外筒金具16と仕切部材90とが嵌合されるのに合わせて、これら第1溝部92及び第2溝部93の開放端がそれぞれ外筒金具16の内周面に塞がれるようになる。この為、第1溝部92が第2受圧液室32と副液室36とを連通する一方の制限通路としての第3オリフィス40Aを形成し、第2溝部93が第2受圧液室32と副液室36とを連通する他方の制限通路としての第4オリフィス40Bを形成することになる。
以上により、本実施の形態では、副液室36と第2受圧液室32が、仕切部材90設けられた2本の制限通路であるそれぞれのオリフィス40A,40Bにより相互に連通された構造となっている。
ところで、このカップ状の仕切部材90の底面中央部には、第1の実施の形態と同様に円形の凹部58が形成されており、第1の実施の形態の複数の開口部60の替わりにそれぞれ扇状に形成された貫通穴94が設けられている。そして、この貫通穴94の周囲には、環状の溝部54が形成されている。
また、仕切部材90には、第1の実施の形態と同様に閉止板62が固着され、仕切部材90の連通穴56及び溝部54と閉止板62の連通穴64が、第1受圧液室30と副液室36とを連通させる制限通路である第1オリフィス38を本実施の形態では形成している。
さらに、閉止板62により上面側が閉止された仕切部材90の凹部58は、第1の実施の形態と同様に、可動板68を収納する収納室70として構成されている。この可動板68には外周ガイド部68A及び中央ガイド部68Bが無く、ほぼ一定の肉厚とされているものの、収納室70の高さとの差の範囲で、軸方向に沿って移動(振動)可能となる。
上記のように構成してなる本実施の形態に係る防振装置10の作用を以下に説明する。
本実施の形態では、取付金具18に連結されたエンジンが作動するのに伴い、第1の実施の形態と同様に、ゴム弾性体22が弾性変形して、このゴム弾性体22の内部摩擦等に基づく減衰作用によって振動が吸収され、車体側へ伝達される振動が低減される。
ここでは、第1の実施の形態と同様に、第1受圧液室30を取付金具18の下端部と対向して配置し、また、外筒金具16の内周側であって取付金具18の周囲を囲む位置に環状の第2受圧液室32が配設されている。
なお、第1の実施の形態では、第1受圧液室30と副液室36とを連通する制限通路である第1オリフィス38をシェイク振動用として機能させ、第2受圧液室32と副液室36とを連通する制限通路である第2オリフィス40をアイドル振動用として機能させているが、本実施の形態では、上記のように、第2受圧液室32を2本の制限通路であるオリフィス40A,40Bによって副液室36に連通させている。
そして、第2受圧液室32と副液室36とをこれの2本のオリフィス40A,40Bで連通させた構造としているのと併せて、本実施の形態では、これら第1受圧液室30と第2受圧液室32とが、主振幅方向に沿って並んで外筒金具16内に配置されることになる。
以上により、取付金具18にエンジン側から防振装置10の軸方向とされる主振幅方向に沿った振動が入力された場合、ゴム弾性体22がこの主振幅方向に沿って弾性変形するのに伴い、第1受圧液室30及び第2受圧液室32の内容積を拡縮させる。
この結果、液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされる副液室36と第1受圧液室30との間を第1オリフィス38を介して液体が相互に流通し、同じく副液室36と第2受圧液室32との間を、第3および第4のオリフィス40A,40Bを介して液体が相互に流通することで、本実施の形態に係る防振装置10は第1の実施の形態と同一の作用を奏するようになる。
また、本実施の形態によれば、これら液室30,32共通の副液室36に各通路を介して連通させる形とするのに伴い、スペース効率を向上して防振装置10の小型化が図れるようになる。
加えてここでは、第2受圧液室を2本のオリフィス40A,40Bによって副液室36に連通させたことで、通路の断面積を実質的に増やすことができ、これにより、アイドル時に防振装置10の軸方向に発生する様々な周波数帯のアイドル振動にも対応が容易になった。
ちなみに、以上にような構成の下で、第3および第4のオリフィス40A,40Bをともに、アイドル振動の周波数(20〜30Hz)の低振幅高周波振動に対応するよう、シェイク対比オリフィス長さが短い、および/または断面積が大きいオリフィス形状となるべく設定してなる実施例防振装置と、従来防振装置とのそれぞれにつき、上下方向±0.1mmの振幅の振動入力に対する、防振装置の弾性係数を求めたところ、図11に示すような、入力振動周波数に応じた特性を得ることができた。
なお、オリフィス断面積を変化させることなく、長さだけを変化させた場合の結果を示す、この図11によれば、それぞれのオリフィスの断面積をともに、55mmとし、オリフィス長さを60mmとした実施例防振装置1および、オリフィス長さを40mmとした実施例防振装置2はいずれも、20〜30Hzの振動に対し、オリフィス長さを90mmとした従来装置に比して低い弾性係数の下で、すぐれた振動絶縁機能を発揮し得ることが解かる。
なお、以上に述べた第3の実施の形態に係る防振装置において、第2の受圧液室32と、副液室36との連通をもたらす制限通路を、前述した第3オリフィス40Aおよび第4オリフィス40Bのいずれか一方だけとすることも可能であり、また、第3および第4のそれぞれのオリフィス40A,40Bの相互間で、通路長さおよび横断面積の少なくとも一方を変化させることもでき、これによれば、より広い周波数範囲の振動をも効果的に低減させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る防振装置の正面断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る防振装置のブラケットを除いた状態の断面図であって、図1のA−A矢視線断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る防振装置のブラケットを除いた状態の断面図であって、図1のB−B矢視線断面図である。 周波数と減衰との関係を表すグラフを示す図であって、従来技術に係る防振装置の特性と第1の実施の形態に係る防振装置の特性とを比較した図である。 本発明の第2の実施の形態に係る防振装置を示す図1に対応する断面図である。 本発明の第2実施の形態に係る防振装置に適用される中間筒、ゴム弾性体及び取付金具が一体的に形成された状態を示す断面図である。 本発明の第2実施の形態に係る防振装置に適用される中間筒、ゴム弾性体及び取付金具が一体的に形成された状態を示す側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る防振装置の正面断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る防振装置に適用される仕切部材の斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る防振装置に適用される仕切部材を示す図であって、(A)は平面図であり、(B)は正面図である。 第3の実施形態に係る装置のばね特性を示すグラフである。
符号の説明
10 防振装置
16 外筒金具(第1取付部材)
18 取付金具(第2取付部材)
22 ゴム弾性体(弾性体)
24,90 仕切部材
30 第1受圧液室
32 第2受圧液室
32A 第1差動液室(第2受圧液室)
32B 第2差動液室(第2受圧液室)
36 副液室
38 第1オリフィス(制限通路)
40 第2オリフィス(制限通路)
40A 第3オリフィス(制限通路)
40B 第4オリフィス(制限通路)
54 環状の溝部
56,64 連通穴
58 凹部
62 閉止板
68 可動板
70 収納室
92 第1溝部
93 第2溝部
94 貫通穴

Claims (4)

  1. 振動発生部又は振動受部の一方に連結され且つ、筒状に形成された第1取付部材と、
    振動発生部又は振動受部の他方に連結され且つ、第1取付部材の内周側に配置された第2取付部材と、
    第1取付部材と第2取付部材との間に配置されて第1取付部材と第2取付部材とを弾性変形可能に連結する弾性体と、
    第1取付部材の内周側で、第2取付部材の軸方向に沿う向きに並んで配置され且つ、内壁の少なくとも一部がそれぞれ弾性体により形成されて液体が充填された第1受圧液室及び第2受圧液室と、
    第1受圧液室及び第2受圧液室のそれぞれ第1制限通路及び第2制限通路のそれぞれによって連通され且つ、隔壁の一部が変形可能に形成されて液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされる副液室と、
    を有し、
    第1受圧液室を副液室に連通する第1制限通路で減衰させる入力振動の周波数が、第2受圧液室を副液室に連通する第2制限通路で減衰させる入力振動の周波数よりも小さくなるように、第1制限通路と及び第2制限通路の相互で、路長及び断面積の少なくとも一方が異なるものとし、
    第1受圧液室を、第2取付部材の軸方向で、第2受圧液室よりも副液室側に配置し、第1受圧液室と副液室との間に仕切部材を設けて、第1受圧液室と副液室とを区画してなる防振装置。
  2. 第1受圧液室が第2取付部材の端部と対向して配置されると共に、第2受圧液室が第2取付部材の周囲に配置されることを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
  3. 第1受圧液室及び第2受圧液室の少なくとも一を、複数本の制限通路によって副液室に連通させてなる請求項1または2に記載の防振装置。
  4. 第1受圧液室及び第2受圧液室のそれぞれを副液室に連通させる、複数本の制御通路の少なくとも一本を、シェイク振動の周波数よりも振動周波数の高いアイドル振動の周波数に対応するよう設定してなる請求項1〜のいずれかに記載の防振装置。
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