JPH07293631A - 液封ブッシュ - Google Patents

液封ブッシュ

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JPH07293631A
JPH07293631A JP12050294A JP12050294A JPH07293631A JP H07293631 A JPH07293631 A JP H07293631A JP 12050294 A JP12050294 A JP 12050294A JP 12050294 A JP12050294 A JP 12050294A JP H07293631 A JPH07293631 A JP H07293631A
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Kazutoshi Satori
和俊 佐鳥
Yuichi Ogawa
雄一 小川
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YAMASHITA GOMME KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低動バネ・高減衰特性を有しかつ耐久性を向
上させる。 【構成】 外筒10と内筒30間に介装する弾性体ブロ
ック20の液室空間21内を弾性壁40で2室に区画
し、その内端部44を弾性壁取付部24の嵌合溝へ嵌合
するとともに、外端部46を液室空間21の開放部を覆
う2つの液室カバー50の各端部間に挟む。この状態で
外筒10内へ圧入すると、液圧によって弾性壁40が弾
性変形しても、弾性壁40周囲における弾性体ブロック
20との接触部が可動のため、内部圧力の上昇を押さ
え、応力集中が緩和されるので、低動バネ高減衰特性を
有し、かつ耐久性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車のサスペンシ
ョンアームなどに使用される液封ブッシュに関する。
【0002】
【従来の技術】このようなものは公知であり、例えば、
西独特許第2841505号に示されるように、内筒、
外筒及びこれら両筒間に設けられる弾性体ブロックを備
え、弾性体ブロックには、弾性壁によって周方向へ複数
に分割された液室を形成し、各液室をオリフィス通路で
連通したものがある。なお、本願において、周方向とは
内外筒の周方向と同心円上の方向を、軸方向とは同じく
内外筒の軸方向と平行する方向を、半径方向とは内筒の
半径方向と一致する方向を、それぞれ意味するものとす
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、弾性壁はそ
れが弾性変形容易な程度にある程度薄く形成され、液室
の容積変化に伴う液圧の上昇を吸収する作用があり、こ
の作用によって、小さな振幅の振動に対して、柔らかな
バネ特性を得ることができる。しかし弾性壁には繰り返
し大きな液圧がかかることになるので、弾性壁の基部が
疲労し易くなるため、この部分の応力集中を緩和して耐
久性を向上させることが望まれている。本発明はこのよ
うな要請を満足させるものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、内筒及び外筒並びにこれら内外筒間に介装される弾
性体ブロックを備え、この弾性体ブロックに設けた液室
空間内部を弾性壁で仕切って少なくとも2つの液室を形
成するとともに、これらの液室をオリフィス通路で連通
した液封ブッシュにおいて、請求項1の発明は、弾性壁
を弾性体ブロックと別体に形成し、かつ弾性体ブロック
へ着脱自在に取付けたことを特徴とする。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の液封ブッシ
ュにおいて、弾性壁が、内外筒間を半径方向並びに軸方
向へ延びる壁本体部を備え、この壁本体部の周囲のう
ち、外端部が外筒の内周面へ、内筒側の内端部を含む他
の部分が弾性体ブロックへ密接し、これらの密接部で封
入液体をシールすることを特徴とする。
【0006】請求項3の発明は、請求項1の液封ブッシ
ュにおいて、内端部を、弾性体ブロックと一体に形成さ
れた弾性壁取付部へ嵌合したことを特徴とする。
【0007】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れかに記載した液封ブッシュにおいて、弾性体ブロック
の各液室は、それぞれ外筒側が開放されるとともに、こ
の開放部を、各液室に対応して複数設けられかつそれぞ
れが外筒内周に沿う部分円弧状をなす液室カバーで覆っ
たことを特徴とする。
【0008】請求項5の発明は、請求項4の液封ブッシ
ュにおいて、周方向で隣り合う2つの液室カバーの各端
部間で弾性壁の外端部を挟むことを特徴とする。
【0009】請求項6の発明は、請求項5の液封ブッシ
ュにおいて、 弾性壁の外端部と液室カバーの当接部に
位置決め手段を設けたことを特徴とする。
【0010】請求項7の発明は、請求項5の液封ブッシ
ュにおいて、弾性壁の外端部表面に形成したオリフィス
用の溝と、この溝と液室とを連通するように弾性壁を挟
む各液室カバーの端部に形成された連通部と、外筒の内
周面とによってオリフィス通路を形成したことを特徴と
する。
【0011】請求項8の発明は、請求項1乃至7のいず
れかに記載された液封ブッシュにおいて、弾性体ブロッ
クと接触する弾性壁の周囲のうち少なくとも一部にシー
ルリップを設けたことを特徴とする。
【0012】
【作用】弾性壁を弾性体ブロックに対して別体に形成し
て着脱自在に取付けると、弾性壁と弾性体ブロックの連
結部が材料的に不連続となり、この部分への応力集中が
緩和されるため、耐久性が向上する。
【0013】弾性壁を構成する壁本体部の周囲のうち、
外端部が外筒の内周面へ、内筒側の内端部を含む他の部
分が弾性体ブロックへそれぞれ密接させれば、これらの
密接部により弾性壁を挟む液室間の封入液体をシールす
る。
【0014】弾性壁を構成する壁本体部の内端部を、弾
性体ブロックと一体に形成された弾性壁取付部の溝へ嵌
合すれば、弾性壁の取付けが簡単になる。
【0015】弾性体ブロックの各液室を、それぞれ外筒
側へ開放させ、これら各開放部を外筒内周に沿う部分円
弧状をなす液室カバーで覆えば、液室を簡単に覆うこと
ができ、全体の組立も容易になる。
【0016】2つの液室カバーの各端部間で弾性壁の外
端部を挟めば、弾性壁の外端部を確実に位置決めでき
る。
【0017】弾性壁の外端部と液室カバーの端部との当
接部に位置決め手段を設けると、弾性壁の外端部と液室
カバーの端部を当接すれば、位置決め手段によって位置
決めがさらに確実になる。
【0018】弾性壁の外端部表面に形成したオリフィス
用の溝と、この溝と液室とを連通するように弾性壁を挟
む各液室カバーの端部に形成された連通部と、外筒の内
周面とによってオリフィス通路を形成すれば、オリフィ
ス通路の形成が容易になるとともに、通路断面積の変化
を抑制できる。
【0019】弾性体ブロックと接触する弾性壁の周囲の
内少なくとも一部にシールリップを設ければ、シールが
より確実になる。
【0020】
【実施例】図1乃至図8に基づいて一実施例を示す。図
1は液封ブッシュの構成部品を分解して示す斜視図、図
2は完成品の外観斜視図、図3は図2の3−3線断面
図、図4は図3の4−4線断面図である。
【0021】まず図1に示すように、本実施例の液封ブ
ッシュは、金属製の円筒状部材である外筒10、液室空
間21を形成した弾性体ブロック20、外筒10の内側
へ同心又は偏心(本実施例では同心)で配設される金属
製部材である内筒30、液室空間21内を仕切る弾性壁
40及び液室空間21の開放部を覆う液室カバー50を
備えている。
【0022】これらの弾性体ブロック20、内筒30、
弾性壁40及び液室カバー50で小組され、この小組体
を封入液体の浴中で、後述する液室カバー50の連通部
56から液体を液室内へ入れながら外筒10内へ圧入
し、さらに外筒10の両端部をカシメることにより、全
体が一体になった液封ブッシュを構成している。
【0023】弾性体ブロック20は振動を吸収するため
ゴム又は適宜な合成樹脂等の弾性に富む材料からなり、
中心に内筒30を一体に埋設して成形され、内筒30に
沿う軸方向両端に外筒10内へ嵌合するリング部22を
備え、これらリング部22の中間部はえぐられて液室空
間21をなしている。
【0024】この液室空間21内には、内筒30の周方
向に略180゜間隔で二又状に突出する弾性壁取付部2
4が形成され、かつ弾性壁取付部24と略90°離れた
位置にストッパー突起部26が同様にして略180゜間
隔で突出形成されている。
【0025】図4並びに内筒30と一体である弾性体ブ
ロック20の軸方向半断面図である図7に明らかなよう
に、リング部22の外周部表面には薄いシール層23が
リング部22と一体に形成されている。また、シール層
23の外周上には、シールリング23aが環状に形成さ
れている。但し、この層は後述するように省略すること
もできる。
【0026】シール層23の内側となるリング部22の
外端部近くには、剛性のある金属環のリング枠28が一
体に埋設され、リング枠28の内周側は小径段部29が
形成され、その上にリング部22の小径段部22aが形
成されている。
【0027】図3に明らかなように、弾性壁取付部24
は、内筒30の周囲に設けられた略長円形断面をなすス
トッパー金具32の長辺部34を薄く覆う弾性体層と一
体に形成され、液室空間21内へ突出する一対の対向壁
間に弾性壁40を取付けるための嵌合溝25が設けられ
ている。
【0028】ストッパー突起部26は、ストッパー金具
32のうち、半径方向外方へ長く突出する部分36と、
その表面を覆う弾性体層からなり、この弾性体層は比較
的薄いものであり、かつ必要により図示のように一方側
(図3の上側)を厚肉とし、他方側(同下側)を薄肉に
する等、肉厚を非対称にできる。
【0029】弾性壁40は、弾性体ブロック20と別体
に形成され、かつ、液圧の変動を弾性変形によって吸収
できる低動バネ特性を備え、弾性体ブロック20と同一
又はその他の特性の異なる適宜弾性材料なる略T字端面
の弾性材料であり、内外筒間を半径方向並びに軸方向へ
延びる壁本体部42を備え、バネ定数を任意に設定でき
るようになっている。
【0030】弾性壁40の軸方向長さは両リング部22
の間隔に略等しく、壁本体部42の内筒30側に形成さ
れた内端部44は、肉厚が弾性壁取付部24の嵌合溝2
5の幅程度であって、先端部45が曲面に形成されて弾
性壁取付部24内へ着脱自在に嵌合可能になっている。
【0031】壁本体部42の内端部44と反対側の端部
が連続して一体に接続する外端部46は、外筒10の内
周に密接できる部分円弧状をなし、その外表面中央部に
は周方向に横断するオリフィス溝48が形成されてい
る。
【0032】なお、弾性壁40の内端部44を弾性壁取
付部24へ嵌合したときにおける外端部46の位置は、
図3の弾性壁40部分を拡大した図6中に仮想線で示す
ように、外筒10の内周面よりも外方へ突出しており、
弾性体ブロック20内への圧入時には半径方向内方へ圧
縮されて、液室空間21内を2つの液室60と62に区
画するようになっている。
【0033】したがって、弾性壁40は弾性体ブロック
20とともに外筒10へ圧入されたとき、その内端部4
4は弾性体ブロック20の液室空間21を形成する内筒
30に沿う部分へ密接し、軸方向両端部は同じく弾性体
ブロック20の液室空間21に臨むリング部22の壁面
へ密接し、外端部46は外筒10の内周面へ密接し、こ
れによって封入液体に対する良好なシール性を確保して
いる。なお、この液封ブッシュの周方向から弾性壁40
を示した図8に明らかなように、その周囲のうち外端部
46を除く、リング部22の壁面及び外筒10の内周面
へ密接する3辺にシールリップ49が突出形成されてい
る。
【0034】液室カバー50は、外筒10の内周に沿う
円弧状の曲面を有する半割円筒状をなす2個の部材であ
り、弾性体ブロック20へ取付けたとき、液室空間21
の開放部を覆うとともに、一対の液室カバー50の端部
間で各弾性壁40の外端部46を挟むことにより、外端
部46を位置決めするようになっている。
【0035】液室カバー50の軸方向長さは、両リング
部22の間隔に略等しく、円弧状部の周方向長さは、外
筒10の内周から各弾性壁40の外端部46の周方向長
さを引いた残りの略1/2に等しい。
【0036】外筒10の内周面に沿う液室カバー50の
外表面52は金属製であり、その内側に弾性体53が一
体に積層され、弾性体53の中央部は隆起するストッパ
ー部54をなし、内筒30側のストッパー突起部26と
若干の間隙をもって向かい合うようになっている。外表
面52の軸方向端部は弾性体53よりも突出し、小径段
部22a上へ重なるようになっている。
【0037】図5は、一対の液室カバー50の各端部間
に弾性壁40の外端部46を挟んだ状態を示す展開図で
あり、この図5及び図6に明らかなように、各液室カバ
ー50の周方向端部すなわちブッシュの周方向における
端部にはオリフィス溝48の延長上位置に形成された切
欠き状の連通路56が形成され、これとオリフィス溝4
8及び外筒10の内周面によってオリフィス通路64が
構成されている。
【0038】このオリフィス通路64は、弾性壁40に
よって仕切られた液室60と62を連通し、オリフィス
通路64を通って両液室間を液体が移動することによっ
て減衰力を発生するようになっており、高減衰力を得る
ように設定することも任意にできる。しかも、このよう
に構成することによってオリフィス通路64の通路断面
積を安定にできる。
【0039】なお、これらの液室60と62の各内部
は、図4に明らかなように、ストッパー突起部26とス
トッパー部54で軸方向両端側へ区画され、この区画さ
れた液室間はストッパー突起部26とストッパー部54
の間に形成された若干の間隔による連通路66で連通さ
れる。
【0040】再び図5及び図6に示すように、各液室カ
バー50の周方向端部で、連通路56を挟む両側に突起
状の位置決め手段58が周方向へ突出し、弾性壁40に
対して外端部46の裏面に当接して支持することによ
り、外端部46を位置決めしている。位置決め手段58
は周方向端部において、連通路56を除くほぼ全幅にわ
たて設けられている。
【0041】次に本実施例の作用を説明する。例えば、
図示しないサスペンションアームの連結部において、外
筒10を一方側の取付穴へ嵌合し、内筒30を他方側の
取付軸に取付ける。この使用状態において、エンジン振
動など比較的高周波数で微少振幅の振動は、弾性体ブロ
ック20が低動バネ特性を有しているため、その良好な
弾性変形によって吸収され、振動の伝達が遮断される。
【0042】このとき、見かけ上オリフィス通路64が
閉止状態となっても、衝撃荷重が加わるとこの時点から
さらに弾性壁40が弾性変形できるので、振動吸収を継
続して行うことができ、オリフィス通路64の閉止状態
における剛体化を避けることもできる。
【0043】一方、低周波数で比較的大きな振幅の衝撃
荷重が加わると、オリフィス通路64による減衰力によ
って吸収される。このとき入力振動に応じて共振周波数
が弾性壁40の弾性変形によって変化できるので広範囲
の振動に対して良好に高減衰を発揮でき、弾性壁40の
存在によって低動バネ特性と高減衰特性との共働作用が
行われ、良好な対衝撃荷重特性を得ることも容易にな
る。この振動吸収は原理的には弾性壁40の破壊まで可
能である。なお、弾性壁40のバネ定数は、任意に設定
可能である。
【0044】このような弾性壁40の弾性変形による振
動吸収において、取付脚44を弾性壁取付部24へ嵌合
するので、曲面をなす取付脚44の先端部45が弾性壁
取付部24の嵌合溝25内で可動になるため、弾性壁4
0を弾性体ブロック20と一体にした場合と比べて、内
圧発生時における両者の接続部の応力集中が極端に緩和
される。
【0045】さらに、弾性壁40の他の端部もそれぞ
れ、リング部22の液室に臨む壁面及び外筒10の内周
面に密接し、この密接部において可動であるため、この
部分でも取付脚44と同様に応力集中を緩和できるの
で、その結果、弾性壁40が弾性体ブロック20との接
続部における材料疲労が少なくなり、耐久性が向上す
る。
【0046】しかも、弾性壁40は外筒10に嵌合する
前の状態で外端部46の外周面が外筒10の内径よりも
外方へ出るようにしてあるので、嵌合時に圧縮されて周
囲が外筒10の内周面及び弾性体ブロック20側へ密接
するため、高いシール性を確保できる。そのうえ、シー
ルリップ49の存在によってさらにシール性が保たれ
る。
【0047】また、弾性壁40を弾性体ブロック20と
別体に設け、かつ、液室カバー50を2分割に構成した
ので、構成部分の一部のみを特性の異なるものに変更し
た組合わせを随時得ることができ、仕様変更が容易にな
る。
【0048】そのうえ、2分割した液室カバー50で弾
性壁40の外端部46を支持することにより、外端部4
6を位置決めできる。このとき、位置決突起58で外端
部46を支持すれば、さらに外端部46の位置決めが確
実になる。しかも、この位置決めにより、外端部46が
変形しないように強く固定されるので、弾性壁40がさ
まざまに弾性変形しても、安定した性能を発揮できる。
【0049】図9は、シール層23を省略したリング部
22におけるシールリングを示すものであり、リング枠
28の軸方向外方側端部をリング部22の内方へ引き込
め、これにより形成されたリング部22と一体のゴム外
周面22bからシールリング23bをシールリング23
aと同様にして環状に形成してある。このようにする
と、リング枠28の外周面に対してブッシュの外部側並
びに液室側の双方を確実にシールできる。
【0050】さらに、仮想線で示すように、外筒10の
軸方向端部12をカシメて軸心方向へ屈曲させる場合、
ゴム外周面22bの外側面にシールリング23cを突出
形成することができる。この際、シールリング23bは
併用または省略のいずれも可能である。
【0051】図10は弾性壁取付部24と弾性壁40の
嵌合構造における変形例であり、この例では嵌合溝25
の幅を弾性壁40の肉厚に比べて大きくし、弾性壁取付
部24と弾性壁40の間に大きなクリアランス68が形
成されている。弾性壁40の内端部44はその先端部4
5の極めて狭い部分でのみ嵌合溝25に接触する。この
ようにすれば、弾性壁40は弾性体ブロック20に対し
てさらに自由に動き得るので、内部圧力の上昇を押さ
え、応力集中をより緩和する。
【0052】図11は弾性壁取付部24と弾性壁40の
嵌合構造におけるさらに別の変形例であり、この例では
嵌合溝25の幅をさらに大きくするとともに、弾性壁取
付部24のうち、向い合う一対の面にリブ24aを互い
に相手側へ一体に突出させ、比較的肉厚が薄い弾性壁4
0の両側を挟むようになっている。このようにすればク
リアランスをさらに大きくできるとともに、弾性壁40
の位置決めもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の分解斜視図
【図2】第1実施例の斜視図
【図3】図2の3−3線拡大断面図
【図4】図3の4−4線拡大断面図
【図5】第1実施例要部の展開図
【図6】第1実施例要部の拡大断面図
【図7】第1実施例の内筒及び弾性体ブロックの一体成
形部における軸方向断面図
【図8】第1実施例における弾性壁を示す図
【図9】第2実施例の要部拡大断面図
【図10】第3実施例の要部拡大断面図
【図11】第4実施例の要部拡大断面図
【符号の説明】
10:外筒、20:弾性体ブロック、22:リング部、
24:嵌合部、25:嵌合溝、30:内筒、40:弾性
壁、42:壁本体部、44:内端部、46:外端部、4
8:オリフィス溝、50:液室カバー、54:ストッパ
ー部、56:連通部、58:位置決め手段、60:液
室、62:液室、64:オリフィス通路、68:クリア
ランス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内筒及び外筒並びにこれら内外筒間に介装
    される弾性体ブロックを備え、この弾性体ブロックに形
    成された液室空間内部を弾性壁で仕切って少なくとも2
    つの液室を形成するとともに、これらの液室をオリフィ
    ス通路で連通した液封ブッシュにおいて、弾性壁を弾性
    体ブロックと別体に形成し、かつ弾性体ブロックへ着脱
    自在に取付けたことを特徴とする液封ブッシュ。
  2. 【請求項2】弾性壁は、内外筒間を半径方向並びに軸方
    向へ延びる壁本体部を備え、この壁本体部の周囲のう
    ち、外端部が外筒の内周面へ密接し、内筒側の内端部を
    含む他の部分が弾性体ブロックへ密接し、これらの密接
    部で封入液体をシールすることを特徴とする請求項1の
    液封ブッシュ。
  3. 【請求項3】内端部を、弾性体ブロックと一体に形成さ
    れた弾性壁取付部へ嵌合したことを特徴とする請求項2
    の液封ブッシュ。
  4. 【請求項4】弾性体ブロックの各液室は、それぞれ外筒
    側が開放されるとともに、この開放部を、各液室に対応
    して複数設けられかつそれぞれが外筒内周に沿う部分円
    弧状をなす液室カバーで覆ったことを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載した液封ブッシュ。
  5. 【請求項5】周方向で隣り合う2つの液室カバーの各端
    部間で弾性壁の外端部を挟むことを特徴とする請求項4
    の液封ブッシュ。
  6. 【請求項6】弾性壁の外端部と液室カバーの当接部に位
    置決め手段を設けたことを特徴とする請求項5の液封ブ
    ッシュ。
  7. 【請求項7】弾性壁の外端部表面に形成したオリフィス
    用の溝と、この溝と液室を連通するように弾性壁を挟む
    各液室カバーの端部に形成された連通部と、外筒の内周
    面とで、オリフィス通路を形成したことを特徴とする請
    求項5の液封ブッシュ。
  8. 【請求項8】弾性体ブロックと接触する弾性壁の周囲の
    うち少なくとも一部にシールリップを設けたことを特徴
    とする請求項1乃至7いずれか記載の液封ブッシュ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010242871A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Bridgestone Corp 防振装置

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