JP2674256B2 - ブッシュ組立体 - Google Patents

ブッシュ組立体

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JP2674256B2 JP2016364A JP1636490A JP2674256B2 JP 2674256 B2 JP2674256 B2 JP 2674256B2 JP 2016364 A JP2016364 A JP 2016364A JP 1636490 A JP1636490 A JP 1636490A JP 2674256 B2 JP2674256 B2 JP 2674256B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ブッシュ組立体、特に、車両のサスペンシ
ョン装置に用いて好適なブッシュ組立体に関する。
(従来の技術) 車両のサスペンション装置、例えばダブルウイッシュ
ボーン型式サスペンション装置のアッパーアームと車体
との連結点に用いられるブッシュ組立体には、アッパ
ーアームを車体に対して揺動自在に取り付けることがで
きること(揺動自在性)、車輪からの振動を効果的に
遮断できること(振動遮断性)などの諸性能が要求され
る。
一般に、この種のブッシュ組立体は、車体側の内筒部
材とアッパーアーム側の外筒部材との間にゴム等の弾性
部材を介在させるとともに、弾性部材と内筒部材との間
に剛性スリーブを介在させて構成する。
これによれば、弾性部材の変形によって振動遮断性を
得ることができ、また、剛性スリーブと内筒部材間の
「面」摺動によって揺動自在性を得ることができる。な
お、剛性スリーブと内筒部材との間に摺動部材を介在さ
せるものもある。
ところで、面摺動で良好な揺動自在性を確保するに
は、剛性スリーブ(または摺動部材)の内周面と内筒部
材の外周面とを極僅かに離隔させて、フリクションを低
減させる必要がある。
しかし、きわめて微小に設定された上記離隔距離が例
えば組み付け誤差等によって増大変化すると、サスペン
ションアライメントが狂ったり、ガタによる異音等が発
生したりして種々の不都合を生ずる。
かかる不都合を解決するものとしては、例えば次のふ
たつのものが知られている。
すなわち、第1従来例(実開昭61−173836号公報参
照)では、第3図に示すように、内筒部材10の内周面に
突起10a、10bを形成し、これらの突起10a、10b先端を車
体側部材(例えば、ボルト)11に当接させている。
また、第2従来例(実開昭62−27239号公報参照)で
は、第4図に示すように、剛性スリーブ20と内筒部材21
との間に介在する内筒体(摺動部材)22に軸方向の突条
22aを形成し、この突条22aの先端を内筒部材21の外周面
に当接させている。
第1従来例にあっては、内筒部材10と車体側部材11と
の間の当接面積が突起10a、10bの先端面積に相当する微
小な面積となるので、前記離隔距離を設定することな
く、フリクションを低減できる。
また、第2従来例にあっても、同様に、円筒体22と内
筒部材21との間の当接面積が突条22aの先端面積に相当
する微小な面積となるので、前記離隔距離を設定するこ
となく、フリクションを低減できる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来のブッシュ組立体にあ
っては、剛体の内筒部材10に突起を形成し(第1従来
例)、あるいは樹脂材料の円筒体22に突条を形成し(第
2従来例)、これらの突起ないしは突条により摺動面積
を減少してフリクションを低減する構成となっていたた
め、(I)第1従来例にあっては、ボルトの締結力によ
り突起10a、10bの高さが決まるため、この高さを安定し
た精度で製造するのが困難である、(II)第2従来例に
あっては、突条22a先端の面圧が相当に高くなるから、
円筒体22(樹脂材料等からなる)の摩耗が激しく、ま
た、突条22aを含む円筒体22の製造に複雑の成形型を要
する、といった諸点で解決すべき課題があった。
(発明の目的) そこで、本発明は、局所的な摺動部分により低フリク
ションとしながらも耐久性を向上させることができ、複
雑な成形を要しないブッシュ組立体を提供することを目
的とする。
(課題を解決するための目的) 本発明は、上記目的を達成するために、外筒部材およ
び内筒部材と、外筒部材および内筒部材の間に設けられ
た剛性スリーブと、外筒部材および剛性スリーブの間に
介在する弾性部材と、剛性スリーブの内周面に当接し内
筒部材の外周面上に面摺動自在に保持された摺動部材
と、を備えたブッシュ組立体において、前記剛性スリー
ブ又は前記摺動部材が、前記外筒部材および内筒部材の
軸方向の両端側に、該軸方向における中央部より内径の
小さい軸方向端部を有し、前記摺動部材と前記内筒部材
との間の接触力が該軸方向端部付近で大きくなるように
したものである。
(作用) 本発明では、剛性スリーブ又は摺動部材が、外筒部材
および内筒部材の軸方向の両端側に、該軸方向における
中央部より内径の小さい軸方向端部を有することによ
り、摺動部材と内筒部材との間の接触力が該軸方向端部
付近で大きくなるようにしている。したがって、剛性ス
リーブ又は摺動部材のこの軸方向端部を外筒部材および
内筒部材の軸方向両端付近で局所的な摺動部分として機
能させることができ、低フリクションを得ることができ
る。
(実施例) 以下、本発明を図面に基づいて説明する。
第1,2図は本発明に係るブッシュ組立体の一実施例を
示す図である。
第1図において、30は例えば車体側ブラケット31を取
り付けるためのボルトであり、ボルト30は2分割構造の
一対の内筒部材32A、32B(以下、符号32で代表)の筒内
に嵌挿される。内筒部材32のそれぞれの外周面上には、
樹脂材料からなる一対の摺動部材33A、33B(以下、符号
33で代表)、一対の剛性スリーブ34A、34B(以下、符号
34で代表)およびひとつの外筒部材35が配置され、剛性
スリーブ34と外筒部材35との間にはゴム等からなる一対
の弾性体36A、36B(以下、符号36で代表)が圧入されて
いる。
なお、内筒部材32のそれぞれに形成された鍔部32aは
摺動部材33、剛性スリーブ34および弾性体36の軸方向移
動を規制するもの、剛性スリーブ34の端部に係合する一
対の第1フランジ37A、37B(以下、符号37で代表)およ
びこの第1フランジ37に保持される一対のシール部材38
A、38B(以下、符号38で代表)は塵等の侵入を阻止する
もの、弾性体36と外筒部材35との間に介在する一対の第
2のフランジ38A、39B(以下、符号39で代表)は弾性体
36を保護するものである。
ここで、本実施例にあっては、内筒部材32の外径と摺
動部材33の内径との関係を以下のように設定する。
すなわち、第2図において、剛性スリーブ34の軸方向
中央部の内径をD34Iで表し、剛性スリーブ34の軸方向端
部の内径をD34Eで表し、摺動部材33の軸方向中央部の内
径をD33Iで表し、摺動部材の軸方向端部の内径をD33E
表したとき、 D34E<D34I および、 D33E<D33I の関係に設定する。
本実施例では、まず、D34E<D34Iの関係となるように
剛性スリーブ34を成形した後、厚さ一定の摺動部材33
(D33I側の外径は自由形状でD33I側の内径よりも僅かに
大きい)を圧入することにより、D33I<D33Iなる関係を
成立させている。なお、D33Eは内筒部材32の外径よりも
僅かに小さくなるように設定するのが望ましい。
このような関係に設定すると、摺動部材33と内筒部材
32との間の接触力を第2図に示すD33I側、すなわち外筒
部材35および内筒部材32の軸方向中央側に位置する摺動
部材33の軸方向中央部で最小、第2図に示すD33E側(軸
方向端部)、すなわち外筒部材35および内筒部材32の軸
方向両端側に位置する摺動部材33の軸方向端部で最大と
することができる。
また、従来例のように突起や突条によって局所接触す
るものに比べて、剛性スリーブ34の接触部の耐久性を高
めることができ、かつ、安定した工作精度で上記の関係
を設定できるとともに、複雑な成形型を要しないといっ
た種々の効果を奏することができる。
なお、D33E<D33Iの関係を設定するためには、摺動部
材33自体の板厚のみを変更してもよく、この場合、剛性
スリーブ34はD34E≧D34Iとなっても構わない。
(効果) 本発明によれば、上記のように構成したので、安定し
た工作精度で充分な低フリクションを得ることができ、
しかも耐久性を向上できるとともに、複雑な成形型を要
しないブッシュ組立体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1、2図は本発明に係るブッシュ組立体の一実施例を
示す図であり、第1図はその断面図、第2図はその要部
断面図、第3図は第1従来例を示すその断面図、第4図
は第2従来例を示すその断面図である。 35……外筒部材、 34(34A、34B)……剛性スリーブ、 36(36A、36B)……弾性体、 33(33A、33B)……摺動部材、 32(32A、32B)……内筒部材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外筒部材および内筒部材と、 外筒部材および内筒部材の間に設けられた剛性スリーブ
    と、 外筒部材および剛性スリーブの間に介在する弾性部材
    と、 剛性スリーブの内周面に当接し内筒部材の外周面上に面
    摺動自在に保持された摺動部材と、を備えたブッシュ組
    立体において、 前記剛性スリーブ又は前記摺動部材が、前記外筒部材お
    よび内筒部材の軸方向の両端側に、該軸方向における中
    央部より内径の小さい軸方向端部を有し、 前記摺動部材と前記内筒部材との間の接触力が該軸方向
    端部付近で大きくなるようにしたことを特徴とするブッ
    シュ組立体。
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