JPH0516004Y2 - - Google Patents

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JPH0516004Y2
JPH0516004Y2 JP19244086U JP19244086U JPH0516004Y2 JP H0516004 Y2 JPH0516004 Y2 JP H0516004Y2 JP 19244086 U JP19244086 U JP 19244086U JP 19244086 U JP19244086 U JP 19244086U JP H0516004 Y2 JPH0516004 Y2 JP H0516004Y2
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bushes
bush
bushing
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車のサスペンシヨンに用いられ
る防振用サスペンシヨンブツシユに関し、とくに
リヤーサスペンシヨンのロアアームに用いられる
サスペンシヨンブツシユに関する。
〔従来の技術〕
従来から、外筒と内筒との間に空隙部を有する
弾性体を介装させ、荷重と変位との関係を非線形
特性とするようにした防振ブツシユは公知である
(たとえば実開昭56−81242号公報)。
第8図は、従来のリヤサスペンシヨンの概略平
面を示している。車両が低速で旋回する時には、
リヤサスペンシヨン側の車輪5が第8図のDに示
すようにトーアウトになると小さなステアリング
角で旋回できる。一方、車両が高速で旋回する時
には、リヤサスペンシヨンがFに示すようにトー
インになると車両はアンダステアリング特性を示
し、操縦安定性が向上する。そのため、図示のよ
うなデユアルリンクあるいはA型アームとなるリ
アーサスペンシヨンのロアアームにおいては、後
側のロアアーム1のブツシユ2は、小さな横荷重
を受けたときに変形しやすいようにばね定数が小
さく、大きな横荷重を受ける時はばね定数が大き
くなる加工硬化型の特性が有利となる。
一方、前側のロアアーム3に用いられるブツシ
ユ4は、逆に横荷重の増大とともにばね定数が低
下し軟化する特性が好ましいが、後述する問題が
あり、一般には荷重と変位との関係が第7図の破
線で示すように直線的に変化する線形ブツシユが
用いられていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
加工軟化型の特性を有するブツシユは、たとえ
ば外筒とは切断された弾性体に予荷重を与えて、
片側に押付け組付ける構造により可能となる。こ
れにより、押付けられた方向と反対側に大荷重を
受けた時、押付けられていた弾性体の面が開口
し、ばね定数が低下する特性が得られる。つま
り、この特性を前側のロアアームブツシユに適用
すればよいことになる。
しかしながら、ブツシユ製作時に外筒内に弾性
体を予荷重を与えて組付けることは作業性が著し
く悪くなる。そこで組付け後、外筒内の一部をブ
ツシユ方向にねじで動かすようにした構造のもの
もあるが、これは複雑な構造となる。したがつ
て、ブツシユに正、負両方向の荷重が加わつた時
でも加工軟化する特性をもつたロアアームの前側
のブツシユの構造は、上記の構造よりも更に複雑
となつてしまう問題がある。
本考案は、上記の問題に着目し、構造が比較的
簡単で、かつ組付け作業性がよく、車両旋回時の
横荷重が一定値以上になるとばね定数が低下して
変形量の大きくなるロアアームのフロント側(車
両進行方向前側)のブツシユを提供することを目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的に沿う本考案の自動車のサスペンシヨ
ンブツシユは、ロアアームの一方を弾性体を有す
るブツシユを介してリヤアクスルキヤリア側に連
結した自動車のリヤサスペンシヨンにおいて、前
記ロアアームのフロント側の連結部に設けられる
ブツシユを、弾性体に空隙部が形成され外周と内
周とが互いに偏心された複数のブツシユから構成
し、前記各ブツシユを空隙部がロアアームの平面
図で見た軸線上に位置するように重ねて配置する
とともに、前記各ブツシユのうち隣接する各ブツ
シユを前記内周の偏心方向と空隙部とが共に逆向
きとなるように配置し、該各ブツシユの弾性体
を、各ブツシユの内周の中心が一致するように前
記空隙部を押しつぶして予圧させたものから成
る。
〔作用〕
このように構成された自動車のリヤサスペンシ
ヨン用ブツシユにおいては、各ブツシユの内周の
中心が同一芯上に一致されるため、ブツシユの弾
性体に形成された空隙部が押しつぶされて、弾性
体は予圧された状態でロアアームとリヤアクスル
キヤリアとの連結部に介装される。重ねられた各
ブツシユのうち隣接する各ブツシユは、内周の偏
心方向が互いに逆向きとなるようにそれぞれ配置
されるので、一方のブツシユの空隙部が圧縮され
る時は、逆向き側のブツシユの空隙部が開口され
る。つまり、弾性体に一定以上の荷重が作用する
と、開口された弾性体の荷重を分担する面積が減
少し、ブツシユ全体としてのばね定数が低下され
る。そのため、ブツシユに大きな横荷重が作用す
る高速旋回時においては、ブツシユのばね定数が
低下し、フロント側のロアアームとリヤアクスル
キヤリアと連結部の変形量が大となる。したがっ
つて、高速旋回時にはリヤサスペンシヨンは確実
にトーインとなり、高速旋回時における操縦安定
性が向上される。
また、本考案のブツシユの構造は従来のブツシ
ユの構造に比べてブツシユの数は増加するが、こ
のブツシユは反対向きに配置されるだけで同一形
状のものが使用でき、構造的に著しく複雑になる
ことはない。つまり、従来のねじ調整構造のもの
に比べて構成は簡素化される。
〔実施例〕
以下に、本考案の自動車のリヤサスペンシヨン
用ブツシユの望ましい実施例を、図面を参照して
説明する。
第1図ないし第5図は、本考案の一実施例に係
る自動車のリヤサスペンシヨン用ブツシユを示し
ており、第6図は、このブツシユが用いられるリ
ヤサスペンシヨンの平行リンク型ロアアーム近傍
を示している。第6図において、11,12は一
方がボデー側に回動可能に支持されたロアアーム
を示しており、13はストラツトロツドを示して
いる。ロアアーム11,12は、車両の前後方向
に互いに平行に配置されている。ロアアーム11
は、フロント側(車両進行方向前側)に位置して
おり、ロアアーム12は、ロアアーム11の後方
に位置している。ロアアーム11,12の他方
は、後述するブツシユを介してリヤアクスルキヤ
リア14側に連結されている。
第1図ないし第5図は、フロント側に配置され
るロアアーム11とリヤアクスルキヤリア14と
を連結する際に用いられるブツシユを示してい
る。第1図ないし第5図において、15はロアア
ーム11の端部に位置する円環状の連結部を示し
ている。連結部15の内側には、リヤアクスルキ
ヤリア14側に取付けられるカラー16が配設さ
れている。連結部15とカラー16との間には、
3個の円形状のブツシユ17が介装されている。
ブツシユ17は、ゴム18、リング19,20と
から構成されている。ゴム18の外側にはリング
19が位置しており、ゴム18の内側にはリング
20が位置している。リング19,20は加硫接
着によりゴム18にそれぞれ連結されている。
ブツシユ17のゴム18は、外周と内周が互い
に偏心されている。すなわち、内側のリング20
の中心が外側のリング19の中心に対して距離E
だけ偏心されている。これにより、ゴム18には
厚肉部と薄肉部とが形成されている。ゴム18の
厚肉部には周方向に延びる円弧状の空隙部、すな
わち、スリツト21が設けられている。ゴム18
の薄肉部には、スリツト21よりも大きな扇形の
空隙部22が形成されている。空隙部22は、リ
ング19の内周面とリング20の外周面とが直接
対向するように、ゴム18の薄肉部における半径
方向の厚さ全部にわたつて形成されている。
ゴム18と連結される外側のリング19は、ロ
アアーム11の連結部15の内周面に圧入されて
おり、内側のリング20はカラー16の外周面に
圧入されている。各ブツシユ17は、空隙部22
がロアアーム11の平面図で見た軸線A上に位置
するように重ねて配置されている。各ブツシユ1
7のうち隣接する各ブツシユ17は、第5図に示
すように内周の偏心量Eとスリツト21とが互い
に逆向きとなるように配置されている。本実施例
では、両端のブツシユ17が同じ向きで、中央の
ブツシユ17が両端のブツシユ17に対して反対
向きとなつている。ここで、ブツシユ17が連結
部15とカラー16との間に介装されるときは、
各ブツシユ17の内周の中心を一致させるため、
すなわち、リング20の中心を一致させるため、
ゴム18が予圧され、スリツト21が押しつぶさ
れる。したがつて、ロアアーム11の連結部15
とカラー16との間に各ブツシユ17が介装され
た状態では、リング19とリング20とが同芯と
なり、全てのブツシユ17のスリツト21がゴム
18の予圧によつてつぶされている。
ロアアーム11とリヤアクスルキヤリア14と
の間に作用する荷重は、第1図に示す軸線Aに沿
う方向に作用し、スリツト21と空隙部22もこ
の軸線に沿つて配置されている。これにより、車
両の旋回によりブツシユ17に一方向(正の向
き)の外力が働くと、外側のリング19に対して
内側のリング20が偏心し、たとえば両端のブツ
シユ17のスリツト21が開口されるようになつ
ている。また、ブツシユ17に逆方向(負の向
き)の外力が働くと、中央のブツシユ17のスリ
ツト21のみが開口されるようになつている。
つぎに、上記の自動車のリヤサスペンシヨン用
ブツシユにおける作用について説明する。
車両の低速走行時においては、車両が旋回する
時のブツシユ17に作用する横荷重が小さいの
で、各ゴム18のスリツト21は開口されず、ブ
ツシユ17全体のばね定数はある一定値に維持さ
れる。したがつて、第6図に示す後方のロアアー
ム12に取付けられるブツシユ(図示略)の特性
を小さな横荷重で変形しやすいような特性として
おけば、車両の低速旋回時には、リヤサスペンシ
ヨンはトーアウトとなり、小さなステアリング角
で旋回可能となる。
車両の高速走行時においては、車両の旋回する
時のブツシユ17に作用する横荷重が大きくなる
ので、引張り応力が生ずる側のスリツト21が開
口し、ゴム18のばね定数が低下される。つま
り、ブツシユ17に作用する横荷重が一定値以上
になると、スリツト21が開口してばね定数が低
下し、第7図に示す折曲り点B,Cを境にして荷
重の増加に対するブツシユ17の変位量が大きく
なる。
したがつて、後方のロアアーム12に取付けら
れるブツシユ(図示略)の特性を大荷重で変形し
にくい特性としておけば、車両の高速旋回時に
は、リヤサスペンシヨンはトーインとなる。つま
り、高速時では車両はアンダステア特性を示し、
操縦安定性が向上される。
また、第7図における折曲り点B,Cは、ゴム
18の硬度、偏心量Eの設定量を変化させること
により可変可能である。
なお、本実施例では、ブツシユの3分割の例を
示したが、3分割に限定されずさらに分割数を多
くしてもよい。その場合は、ブツシユに荷重が作
用したときに、外側のリング19と内側のリング
20が平行に保たれるように、各ブツシユを配置
する必要がある。
「考案の効果〕 以上説明したように、本考案の自動車のリヤサ
スペンシヨン用ブツシユによれば、ロアアームの
フロント側とリヤアクスルキヤリアとの連結部に
設けられるブツシユを、弾性体に空隙部が形成さ
れ外周と内周とが互いに偏心された複数のブツシ
ユから構成し、各ブツシユを空隙部がロアアーム
の平面図で見た軸線上に位置するように重ねて配
置するとともに、各ブツシユのうち隣接する各ブ
ツシユを内周の偏心方向と空隙部とが共に逆向き
となるように配置し、各ブツシユの弾性体を、各
ブツシユの内周の中心が一致するように空隙部を
押しつぶして予圧させるようにしたので、ブツシ
ユに一定以上の横荷重が作用した場合は弾性体の
空隙部が開口し、ばね定数が低下する特性が得ら
れる。
その結果、車両が低速で旋回するときは、リヤ
サスペンシヨンがトーアウトとなつて小さなステ
アリング角で旋回でき、車両が高速で旋回すると
きには、リヤサスペンシヨンがトーインとなり、
操縦安定性を大幅に向上させることができる。
また、各ブツシユは向きを変えるだけであり、
しかも同一のものを使用することができるので、
従来のねじ機構によつて予圧を付与させるものに
比べ構造は簡素化される。そして、各ブツシユの
内周の中心は、ロアアームの連結部内に配置され
るリヤアクスルキヤリア側の部品によつて予め同
一芯上に一致させることが可能になるので、弾性
体に予圧を与える組付作業性は比較的に容易に行
なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る自動車のリヤ
サスペンシヨン用ブツシユが設けられるロアアー
ムの端部近傍の平面図、第2図は第1図の−
線に沿う断面図、第3図は第1図におけるブツシ
ユの平面図、第4図は第3図の−線に沿う断
面図、第5図は第1図の分解斜視図、第6図は第
1図のブツシユが用いられるリヤサスペンシヨン
の部分斜視図、第7図は第1図のブツシユおよび
従来のブツシユにおける荷重と変位量との関係を
示した関係図、第8図は従来のリヤサスペンシヨ
ンの概略部分平面図、である。 11……フロント側のロアアーム、14……リ
ヤアクスルキヤリア、15……連結部、16……
カラー、17……ブツシユ、18……ゴム、1
9,20……リング、21……スリツト(空隙
部)、E……偏心量、A……軸線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ロアアームの一方を弾性体を有するブツシユを
    介してリヤアクスルキヤリア側に連結した自動車
    のリヤサスペンシヨンにおいて、前記ロアアーム
    のフロント側の連結部に設けられるブツシユを、
    弾性体に空隙部が形成され外周と内周とが互いに
    偏心された複数のブツシユから構成し、前記各ブ
    ツシユを空隙部がロアアームの平面図で見た軸線
    上に位置するように重ねて配置するとともに、前
    記各ブツシユのうち隣接する各ブツシユを前記内
    周の偏心方向と空隙部とが共に逆向きとなるよう
    に配置し、該各ブツシユの弾性体を、各ブツシユ
    の内周の中心が一致するように前記空隙部を押し
    つぶして予圧させたことを特徴とする自動車のリ
    ヤサスペンシヨン用ブツシユ。
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JPS6396911U JPS6396911U (ja) 1988-06-23
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JP2527209Y2 (ja) * 1990-06-26 1997-02-26 日本プラスト株式会社 ドライバー膝保護装置
JP3890995B2 (ja) * 2002-02-06 2007-03-07 東海ゴム工業株式会社 自動車用サスペンション機構

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