JP2527209Y2 - ドライバー膝保護装置 - Google Patents

ドライバー膝保護装置

Info

Publication number
JP2527209Y2
JP2527209Y2 JP1990066778U JP6677890U JP2527209Y2 JP 2527209 Y2 JP2527209 Y2 JP 2527209Y2 JP 1990066778 U JP1990066778 U JP 1990066778U JP 6677890 U JP6677890 U JP 6677890U JP 2527209 Y2 JP2527209 Y2 JP 2527209Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
driver
steering column
shock absorber
knee
shock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990066778U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0424853U (ja
Inventor
晃 吉村
栄樹 高地
一茂 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Plast Co Ltd filed Critical Nihon Plast Co Ltd
Priority to JP1990066778U priority Critical patent/JP2527209Y2/ja
Publication of JPH0424853U publication Critical patent/JPH0424853U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2527209Y2 publication Critical patent/JP2527209Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、自動車の運転席前方に設けられるドライバ
ー膝保護装置の改良に関する。
《従来の技術》 従来、自動車の衝突又は急停車時にドライバーの膝部
がステアリングコラム又はインストルメントパネルに衝
突することを防止するために、保護装置が設けられる。
このような従来のドライバー膝保護装置としては、例え
ば、特開平1−9048号公報にその発明の第3実施例(第
7図及び第8図)として示されたものがある。
この保護装置は第4図に示すように、ステアリングコ
ラムカバー11に膨出部11aが設けられており、この膨出
部11aの内部にウレタン若しくは発泡スチロール等の軟
質合成樹脂材によって形成された衝撃吸収体12を充填し
て成るものであり、車両の衝突時等急激な衝撃により、
ドライバーの膝部13がステアリングコラムカバー11に衝
接した際、衝撃吸収体12が衝撃力を受け止めるとともに
塑性変形を起こし、ドライバー膝部13の衝撃を吸収、緩
和できるものである。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、上記のような従来のドライバー膝保護
装置の構成では、衝撃を吸収する軟質合成樹脂材の衝撃
吸収体12が圧縮されその変形が或る程度以上になると、
それ以上圧縮されなくなってしまう。このため、膝部13
にかかる衝撃が大きくなる。
第5図は、このように軟質合成樹脂材を用いた衝撃吸
収体の静圧による衝撃吸収試験によって得られる荷重と
歪(変形)の関係を示すグラフであるが、上記のような
従来のドライバー膝保護装置の場合、図のa点以上では
曲線Aのように歪が進行しないで荷重が極端に大きくな
る。すなわち、衝撃吸収体12がそれ以上変形しないで、
膝部13に大きな荷重(衝撃力)がかかってしまう。図の
曲線Bは、a点以後も歪が進行し続ける理想的な衝撃吸
収曲線である。
本考案は、以上のような従来のドライバー膝保護装置
の問題点を解消し、自動車の衝突又は急停車時に、前記
第5図の理想曲線Bに近い衝撃吸収能を発揮してドライ
バの膝部を保護することのできるドライバー膝保護装置
を提供することを目的とする。
《課題を解決するための手段》 上記の目的を達成するため、本考案のドライバー膝保
護装置は、ステアリングシャフトを内包したステアリン
グコラムを包囲するステアリングコラムカバー内部のド
ライバー膝部に対向する部分に、密度0.07乃至0.10g/cm
3の高発泡低密度硬質合成樹脂製の衝撃吸収体を配置す
ると共に前記ステアリングコラムカバーの下端部を開口
させ、前記衝撃吸収体に、衝撃を受けた際の圧壊によっ
て該衝撃吸収体を分割させるスリットを設けたものであ
る。
《作用》 上記のように構成された本考案のドライバー膝保護装
置においては、自動車の衝突等の急激な衝突時、ドライ
バーの膝部がステアリングコラムカバーに衝接すると衝
撃吸収体が塑性変形を起こし衝撃を吸収する。変形(圧
縮)が進み、荷重(衝撃力)が一定値を越えると、高発
泡低密度硬質合成樹脂製の衝撃吸収体にスリット部分か
ら割れを生じてさらに衝撃を吸収するとともに、衝撃吸
収体が分割されてその分断部分はステアリングコラムカ
バー下端の開口部から脱落する。このためステアリング
コラムカバー内部にスペースを生じ、衝撃吸収体の残部
がこのスペースの方向にさらに変形し、より以上の荷重
(衝撃力)を吸収する。衝撃吸収体のスリットが2個以
上設けられている場合は、以上の作用が複数回繰り返さ
れ、さらに高度の衝撃吸収が行なわれる。
《実施例》 以下、図面に示した実施例により、本考案の構成をさ
らに詳細に説明する。第1図乃至第3図は本考案のドラ
イバー膝保護装置の一実施例を示す要部断面図である。
第1図に見られるように、ステアリングシャフト8を
内包したステアリングコラム9の上部を包囲するステア
リングコラムカバー1のドライバー膝部3に対向する位
置に膨出部1aが形成され、この膨出部1aの内部に衝撃吸
収体2が充填されている。この衝撃吸収体2は、ウレタ
ン又はスチロール等の高発泡低密度硬質合成樹脂材によ
り形成され、所定の衝撃荷重(例えば500〜600kgf)で
衝撃吸収体2が分割されるようなスリット4が少なくと
も1箇所(本図示例では2箇所)設けられている。ま
た、ステアリングコラムカバー1の下端部(反ステアリ
ング側)5は、開口した構造となっている。
衝撃吸収体2を構成する高発泡低密度硬質合成樹脂
は、その密度が0.07から0.10g/cm3、好ましくは0.08か
ら0.09g/cm3のものであり、密度が0.07以下だと剛成不
足で衝撃エネルギーを充分吸収できず、0.10以下だと剛
成が高過ぎて圧壊ストロークの割に衝撃荷重が高くな
る。
車両の衝突又は急停車等により急激な衝撃が生じた場
合、ドライバーの膝部3がステアリングコラムカバー1
に衝接し、衝撃吸収体2が塑性変形を起こして衝撃力を
吸収する。変形が進むと衝撃吸収体2が圧縮されてそれ
以上の衝撃吸収が進まなくなり、衝撃荷重が所定値(例
えば500〜600kgf)を越えると膝部3に相当負担をかけ
させてしまうことになるが、衝撃吸収体2が高発泡低密
度硬質合成樹脂であって座屈し易く、且つステアリング
コラムカバー1の下端部5が開口しているために衝撃荷
重が所定値を越える以前の時点で第2図に示すようにス
リット4部から衝撃吸収体2に割れが生じ、衝撃吸収体
2は分断されながらさらに衝撃吸収を続ける。分断され
た衝撃吸収体2の断片6は、ステアリングコラムカバー
1の開口した下端部5から脱落するので、ステアリング
コラムカバー1の膨出部1a内部にスペース7が生じ、第
3図に示すように衝撃吸収体2はステアリングコラムカ
バー下端部5の方向に逃げるように変形するため圧縮が
少なく、衝撃荷重の上昇が抑制され、さらに高度の衝撃
吸収が行なわれる。さらに圧縮が進むと第2のスリット
4から割れが生じ、同様の作用が繰り返され、前記第5
図の曲線Bに近い理想的な衝撃吸収が行なわれる。
《考案の効果》 以上の説明から明らかな通り、本考案のドライバー膝
保護装置は、ステアリングシャフトを内包したステアリ
ングコラムを包囲するステアリングコラムカバー内部の
ドライバー膝部に対向する部分に密度0.07乃至0.10g/cm
3の高発泡低密度硬質合成樹脂製の衝撃吸収体を配置す
ると共に前記ステアリングコラムカバーの下端部を開口
させ、前記衝撃吸収体に、衝撃を受けた際の圧壊によっ
て該衝撃吸収体を分割させるスリットを設けたので、所
定の衝撃荷重において衝撃吸収体が分断してドライバー
膝部をそれ以上の衝撃から守ることができる。さらに、
衝撃吸収体の断片の脱落により生じたスペースにより変
形が吸収させるため、その後も衝撃の吸収が継続され、
理想曲線に近い衝撃吸収でドライバーの膝部を保護する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案によるドライバー膝保護装置
の一実施例を示す要部断面図で、第1図は通常時、第2
図及び第3図は膝部衝接時の状態を示す図、第4図は従
来のドライバー膝保護装置の一例を示す要部断面図、第
5図は衝撃吸収体の衝撃吸収試験による荷重と歪の関係
を示すグラフである。 1……ステアリングコラムカバー、2……衝撃吸収体、
3……ドライバー膝部、4……スリット、5……ステア
リングコラムカバー下端部、8……ステアリングシャフ
ト、9……ステアリングコラム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−177971(JP,U) 実開 昭63−96911(JP,U) 実開 昭63−180408(JP,U) 実開 平3−128562(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングシャフトを内包したステアリ
    ングコラムを包囲するステアリングコラムカバー内部の
    ドライバー膝部に対向する部分に、密度0.07乃至0.10g/
    cm3の高発泡低密度硬質合成樹脂製の衝撃吸収体を配置
    すると共に前記ステアリングコラムカバーの下端部を開
    口させ、前記衝撃吸収体に、衝撃を受けた際の圧壊によ
    って該衝撃吸収体を分割させるスリットを設けたことを
    特徴とするドライバー膝保護装置。
JP1990066778U 1990-06-26 1990-06-26 ドライバー膝保護装置 Expired - Lifetime JP2527209Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990066778U JP2527209Y2 (ja) 1990-06-26 1990-06-26 ドライバー膝保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990066778U JP2527209Y2 (ja) 1990-06-26 1990-06-26 ドライバー膝保護装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0424853U JPH0424853U (ja) 1992-02-27
JP2527209Y2 true JP2527209Y2 (ja) 1997-02-26

Family

ID=31599780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990066778U Expired - Lifetime JP2527209Y2 (ja) 1990-06-26 1990-06-26 ドライバー膝保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2527209Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4955523B2 (ja) * 2007-11-30 2012-06-20 株式会社ユーシン ステアリングロック装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6062327A (ja) * 1983-09-13 1985-04-10 Ohbayashigumi Ltd 水中連続壁の構築法
JPH0516004Y2 (ja) * 1986-12-16 1993-04-27
JPS63180408U (ja) * 1987-05-14 1988-11-22

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0424853U (ja) 1992-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5700545A (en) Energy absorbing structure
JP4087632B2 (ja) フードストッパ構造
US3834482A (en) Occupant protection device for motor vehicles and the like
US4072334A (en) Energy absorbing bumper
CA1297516C (en) Elastically restoring knee bolster for motor vehicle
US4349214A (en) Knee protector
JP2007197007A (ja) 衝撃センサーにより制御されるエネルギー吸収素子を含んで成る安全緩衝装置
JP2527209Y2 (ja) ドライバー膝保護装置
JPH02306846A (ja) 自動車用エアバック装置
JPH04362415A (ja) 自動車用ドア
JP2921876B2 (ja) 車体側部のエネルギ吸収構造
US4383704A (en) Occupant protective device
JPH07267098A (ja) エネルギー吸収ハンドル
JPS5914573A (ja) ステアリングホイ−ル
JPS583712Y2 (ja) キヤクブホゴソウチ
JPS6127761A (ja) 乗物用衝撃吸収ハンドル
KR100361180B1 (ko) 충격흡수식 차량용 핸들
EP0978422A2 (en) Airbag arrangement
JP2549497Y2 (ja) 自動車のニープロテクタ構造
KR950010364Y1 (ko) 차량용 범퍼
JP3799804B2 (ja) 乗員保護装置の補強用保護部材構造
KR200252721Y1 (ko) 자동차의 프론트필러 트림 보강구조
JPH02225154A (ja) 車両乗員の膝部保護装置
KR100440227B1 (ko) 승객보호용 버스의 시트백 프레임구조
JPH057882Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term