JP2921876B2 - 車体側部のエネルギ吸収構造 - Google Patents

車体側部のエネルギ吸収構造

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JP2921876B2
JP2921876B2 JP1231143A JP23114389A JP2921876B2 JP 2921876 B2 JP2921876 B2 JP 2921876B2 JP 1231143 A JP1231143 A JP 1231143A JP 23114389 A JP23114389 A JP 23114389A JP 2921876 B2 JP2921876 B2 JP 2921876B2
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寿広 原
和宏 村重
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は車両の側面衝突の際に乗員に対する衝撃を緩
和する車体側部のエネルギ吸収構造に関する。
(従来技術) 側面衝突時のエネルギ吸収構造として、実開昭61−17
1620号公報に見られるように、ドアの車室内側壁面に乗
員の肩部と腰部とに対向させてパッド材を配設すること
が知られている。これによれば、パッド材の圧縮変形に
よって乗員への衝撃力が緩和されることになる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、側面衝突のエネルギをパッド材の圧縮
変形で吸収するには、パッド材の厚さ寸法を充分に大き
なものとせざるを得ず、このためパッド材が車室内に向
けて大きく突出した存在となるという問題がある。もち
ろん、このことは、パッド材の存在によって車室内空
間、特に乗員の肩部周りの空間が狭められるため乗員に
狭苦しい感じを与えてしまうという問題の他に、ドアの
車室内側壁面のデザイン上の処理が非常に難しくなると
いう問題がある。
そこで、本発明の目的は、側面衝突のエネルギ吸収性
能を損なうことなく、通常時には乗員の肩部周りの空間
を狭めることがないようにした車体側部のエネルギ吸収
構造を提供することにある。
(問題点を解決するための手段、作用) 本発明は、下記の点に着目して構成されたものであ
る。すなわち、側面衝突にあっては、衝突車両のバンパ
ーがドアの下部に当たるため、腰部パッド材が肩部パッ
ド材よりも先に乗員に当たる。
このため、本発明にあっては、車室内側壁面に、該車
室内側壁面から乗員の腰部に向けて突出される拡縮自在
な腰部用バッグと、乗員の肩部に対向するようにしつつ
該車室内側壁面に対して面一とされる拡縮自在な肩部用
バッグと、が設けられ、 前記肩部用バッグと前記腰部用バッグとは、その内部空
間が連通路を介して連通されて、これら肩部用バッグと
腰部用バッグ並びに連通路で形成される空間に流体が封
入されている、 ことを特徴とする車体側部のエネルギ吸収構造とした構
成としてある。
かかる構成により、常時は、重力の作用によって、封
入流体が腰部用バッグ側へ移動し、肩部用バッグを収縮
させた状態とする一方で、腰部用バッグを乗員側へ向け
て膨出した状態を形成することになる。そして、側面衝
突時には、先ず腰部用バッグが乗員に当たることから、
この腰部用バッグは乗員との衝合によって圧縮され、こ
れに伴って封入流体は肩部用バッグ側へと移動し、肩部
用バッグを膨出させることになる。これにより肩部用バ
ッグは乗員への衝撃力を吸収することに足る厚さ寸法を
もつことになる。
(実施例) 以下に、本発明の実施例を添付した図面に基づいて説
明する。
第2図において、1はシート、2はドアであり、ドア
2は、アウタパネル3、インナパネル4、ドアトリム5
とで概略構成され、アウタパネル3にはインパクトビー
ム6が添設されて、側面衝突に対する強化が図られてい
る。図中、符号7はウィンドガラスである。
ドア2について、第3図に基づいて、より詳しく説明
すると、インナパネル4には、切欠4aが設けられてい
て、この切欠4aにエネルギ吸収体10が組込まれるように
なっている。
エネルギ吸収体10には、第1図にも示すように、上下
に間隔をおいて、肩部用バッグ11と腰部用バッグ12とを
有し、これら肩部用バッグ11と腰部用バッグ12とは、共
にその側壁が蛇腹11a、12aとされて、乗員B側へ向けて
拡縮自在とされている。そして、この肩部用バッグ11と
腰部用バッグ12とは、その内部空間11b、12bが上下に延
びる連通路13によって連通され、これら肩部用バッグ1
1、腰部用バッグ12、連通路13で形成される空間に作動
流体15が封入されている。作動流体15は、ここでは、非
圧縮性流体、例えば、粘性流体、ゲル状流体とされてい
る。
上記の構成からなるエネルギ吸収体10は、ドア2に組
込まれた状態おいては、肩部用バッグ11が乗員Bの肩部
Sと対向し、腰部用バッグ12が乗員Bの腰部Wと対向す
るように配置される(第2図参照)。このため、ドアト
リム5には、その上部と下部とに開口5a、5bが設けら
れ、上部開口5aが肩部用バッグ11用の開口とされ、下部
開口5bが腰部用バッグ12用の開口とされて、肩部用バッ
グ11は上部開口5aから車室内へ出没可能とされ、腰部用
バッグ1は、ドアトリム5に一体に形成されているアー
ムレスト5cに隣接して、このアームレストよりも乗員B
側へ位置するようにして配設される。第3図中、符号12
cはカバーであり、このカバー12cは、最終的には、アー
ムレスト5cの上面の被覆に供される(第1図参照)。
以上の構成において、常時は、第1図に示すように、
作動流体15は、重力の作用によって、腰部用バッグ12を
膨出させた状態を形成することになる(第1図、実
線)。逆に肩部用カバー11は、収縮した状態とされ、本
実施例においては、この状態にある肩部用バッグ11が、
ドアトリム5と面一となるように、作動流体15の封入量
の調整がなされている。
側面衝突時の作用を第4図乃至第6図に基づいて説明
する。
第4図は、側面衝突直前の状態を示すものであり、衝
突車両のバンパー20がドア2の下部に向けて侵入してく
る。
第5図は、衝突中期を示すもので、ドア2の変形によ
って、腰部用バッグ12が、乗員Bに当り、腰部用バッグ
12は乗員Bから圧縮力Fを受ける。第6図は、衝突後期
を示すもので、腰部用バッグ12は圧縮力Fによって押し
つぶされて、この腰部用バッグ12内の作動流体15は肩部
用バッグ11の方へ移動し、この肩部用バッグ11を膨出さ
せる。これにより肩部用バッグ11は車室内へ向けて膨出
し、乗員Bの肩部Sとの衝突に備えることになる。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように本発明によれば、側面
衝突時に、乗員の腰部と肩部の両方を保護でき、通常時
には、乗員の肩部周りの車内空間を狭めることを防止で
きると共に、車室内側内壁面のデザイン上の処理を容易
にできる。
しかも、通常時には、突出した腰部用バッグを利用
し、アームレストとして用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例に係るエネルギ吸収体の縦断面図。 第2図は車体側部の部分断面図。 第3図はドアの分解斜視図。 第4図乃至第6図は側面衝突時の時間的経過を示す説明
図であって、 第4図は衝突直前。 第5図は衝突中期。 第6図は衝突後期。 2:ドア 5:ドアトリム 10:エネルギ吸収体 11:肩部用バッグ 12:腰部用バッグ 11a、12a:蛇腹 13:連通路 15:作動流体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−47453(JP,A) 特開 平1−117957(JP,A) 特開 昭59−155257(JP,A) 特開 昭57−11135(JP,A) 特公 昭47−13337(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G60R 21/04 B60J 5/00 - 5/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内側壁面に、該車室内側壁面から乗員
    の腰部に向けて突出される拡縮自在な腰部用バッグと、
    乗員の肩部に対向するようにしつつ該車内側壁面に対し
    て面一とされる拡縮自在な肩部用バッグと、が設けら
    れ、 前記肩部用バッグと前記腰部用バッグとは、その内部空
    間が連通路を介して連通されて、これら肩部用バッグと
    腰部用バッグ並びに連通路で形成される空間に流体が封
    入されている、 ことを特徴とする車体側部のエネルギ吸収構造。
JP1231143A 1989-09-06 1989-09-06 車体側部のエネルギ吸収構造 Expired - Lifetime JP2921876B2 (ja)

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