JP3461186B2 - 自動車の側面衝突保護用ボディ構造 - Google Patents
自動車の側面衝突保護用ボディ構造Info
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- JP3461186B2 JP3461186B2 JP22949793A JP22949793A JP3461186B2 JP 3461186 B2 JP3461186 B2 JP 3461186B2 JP 22949793 A JP22949793 A JP 22949793A JP 22949793 A JP22949793 A JP 22949793A JP 3461186 B2 JP3461186 B2 JP 3461186B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer panel
- shock absorbing
- inner panel
- panel
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の側面衝突保護
用ボディ構造に関し、特に、自動車の側面衝突時の乗員
保護用の衝撃吸収用パッドを設けた自動車の側面衝突保
護用ボディ構造に関する。
用ボディ構造に関し、特に、自動車の側面衝突時の乗員
保護用の衝撃吸収用パッドを設けた自動車の側面衝突保
護用ボディ構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車の衝突時に乗員を保護する
ための衝撃吸収構造としては種々の構造が提案されてい
る。例えば正面衝突に対してはエアバッグを乗員の正面
に設けたりしているが、エアバッグや衝撃吸収パッドを
設けるなどしたものが知られている。
ための衝撃吸収構造としては種々の構造が提案されてい
る。例えば正面衝突に対してはエアバッグを乗員の正面
に設けたりしているが、エアバッグや衝撃吸収パッドを
設けるなどしたものが知られている。
【０００３】側面衝突に対する乗員保護のためには、例
えば特開昭５３−１４７３２３号公報に開示されている
ように、自動車のボディに衝撃吸収材を設けたものがあ
る。さらに、側面衝突に対してもエアバッグを設けるこ
とが提案されているが、側面衝突用のエアバッグにあっ
ては、その装置が大型化かつ高価になるばかりでなく、
衝突時から乗員に衝撃が伝わるまでの時間が、前面衝突
に比較して極めて短いなどの問題がある。また、側面衝
突時の衝撃をパッドで吸収しようとするためには、パッ
ドの大きさが過大なものとなり、取り付けに大きなスペ
ースを確保する必要が生じるという問題がある。
えば特開昭５３−１４７３２３号公報に開示されている
ように、自動車のボディに衝撃吸収材を設けたものがあ
る。さらに、側面衝突に対してもエアバッグを設けるこ
とが提案されているが、側面衝突用のエアバッグにあっ
ては、その装置が大型化かつ高価になるばかりでなく、
衝突時から乗員に衝撃が伝わるまでの時間が、前面衝突
に比較して極めて短いなどの問題がある。また、側面衝
突時の衝撃をパッドで吸収しようとするためには、パッ
ドの大きさが過大なものとなり、取り付けに大きなスペ
ースを確保する必要が生じるという問題がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、小型化かつ低廉化
し得る自動車の側面衝突保護用ボディ構造を提供するこ
とにある。
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、小型化かつ低廉化
し得る自動車の側面衝突保護用ボディ構造を提供するこ
とにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、インナパネルの車外側に設けられたアウタ
パネルと、前記インナパネルの車室側に設けられた内装
材と、前記アウタパネルと前記内装材との間に設けられ
かつ前記内装材の裏面に固着された衝撃吸収用パッド
と、両パネル間に設けられたアウタパネル凹み抑制体と
を有し、 前記アウタパネル凹み抑制体が、衝突時の前記
アウタパネルの凹みにより前記衝撃吸収用パッドが圧潰
しないようにするべく前記アウタパネルにより押された
場合に前記インナパネルに衝当し、かつ当該衝当する時
に前記衝撃吸収用パッドと重ならないように前記衝撃吸
収用パッドの近傍に設けられていることを特徴とする自
動車の側面衝突保護用ボディ構造を提供することにより
達成される。
明によれば、インナパネルの車外側に設けられたアウタ
パネルと、前記インナパネルの車室側に設けられた内装
材と、前記アウタパネルと前記内装材との間に設けられ
かつ前記内装材の裏面に固着された衝撃吸収用パッド
と、両パネル間に設けられたアウタパネル凹み抑制体と
を有し、 前記アウタパネル凹み抑制体が、衝突時の前記
アウタパネルの凹みにより前記衝撃吸収用パッドが圧潰
しないようにするべく前記アウタパネルにより押された
場合に前記インナパネルに衝当し、かつ当該衝当する時
に前記衝撃吸収用パッドと重ならないように前記衝撃吸
収用パッドの近傍に設けられていることを特徴とする自
動車の側面衝突保護用ボディ構造を提供することにより
達成される。
【０００６】
【作用】このようにすれば、側面衝突時にアウタパネル
が凹んだ際には、アウタパネルとインナパネルとの両者
間に設けたアウタパネル凹み抑制体により、アウタパネ
ルのインナパネルに対する凹みが抑制されて両パネル間
に隙間が確保されると共に、衝撃吸収用パッドが内装材
の裏面に固着され、その衝撃吸収用パッドの近傍にアウ
タパネル凹み抑制体が設けられているため、アウタパネ
ルの凹みにより衝撃吸収用パッドが圧潰されることを防
止でき、乗員の内装材への衝当に対するパッドの圧縮変
形量を十分確保することができる。
が凹んだ際には、アウタパネルとインナパネルとの両者
間に設けたアウタパネル凹み抑制体により、アウタパネ
ルのインナパネルに対する凹みが抑制されて両パネル間
に隙間が確保されると共に、衝撃吸収用パッドが内装材
の裏面に固着され、その衝撃吸収用パッドの近傍にアウ
タパネル凹み抑制体が設けられているため、アウタパネ
ルの凹みにより衝撃吸収用パッドが圧潰されることを防
止でき、乗員の内装材への衝当に対するパッドの圧縮変
形量を十分確保することができる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
いて詳しく説明する。
【０００８】図１は、本発明が適用された自動車の斜視
図であり、図２は、図１の矢印II−II線に沿って見た要
部断面図であり、図３は、図１の矢印III−III線に沿っ
て見た要部断面図である。本実施例では、図１に示され
るように２ドア車の後部座席部の側部のボディパネル内
に本考案に基づく側面衝突保護用ボディ構造が設けられ
ている。
図であり、図２は、図１の矢印II−II線に沿って見た要
部断面図であり、図３は、図１の矢印III−III線に沿っ
て見た要部断面図である。本実施例では、図１に示され
るように２ドア車の後部座席部の側部のボディパネル内
に本考案に基づく側面衝突保護用ボディ構造が設けられ
ている。
【０００９】図２及び図３に示されるように、自動車ボ
ディの後部座席部の左右の側部（図では左側を示してい
る）は、インナパネル１と、インナパネル１の車外側に
設けられたアウタパネル２と、インナパネル１の車室側
に設けられた内装材３とにより形成されている。インナ
パネル１とアウタパネル２とは、両者間に空間部４を形
成するように、互いの縁部の適所を溶着されて一体化さ
れている。内装材３は、適所をインナパネル１にねじ止
め或いはファスナにより固定されて装着されている。な
お、インナパネル１のドア５側には中空柱状のガセット
６が形成されている。
ディの後部座席部の左右の側部（図では左側を示してい
る）は、インナパネル１と、インナパネル１の車外側に
設けられたアウタパネル２と、インナパネル１の車室側
に設けられた内装材３とにより形成されている。インナ
パネル１とアウタパネル２とは、両者間に空間部４を形
成するように、互いの縁部の適所を溶着されて一体化さ
れている。内装材３は、適所をインナパネル１にねじ止
め或いはファスナにより固定されて装着されている。な
お、インナパネル１のドア５側には中空柱状のガセット
６が形成されている。
【００１０】図２に示されるように、内装材３とアウタ
パネル２との間には、後部座席に着座している乗員７の
側部が衝当する部分に対応する位置に、内装材３の裏面
に固着された衝撃吸収用パッド８が配設されている。イ
ンナパネル１の衝撃吸収用パッド８に対応する部分には
孔９が形成されており、衝撃吸収用パッド８は、その孔
９を貫通するように孔９内に配置されている。従って、
インナパネル１に影響されることが無いため、衝撃吸収
用パッド８を充分大きくすることができる。
パネル２との間には、後部座席に着座している乗員７の
側部が衝当する部分に対応する位置に、内装材３の裏面
に固着された衝撃吸収用パッド８が配設されている。イ
ンナパネル１の衝撃吸収用パッド８に対応する部分には
孔９が形成されており、衝撃吸収用パッド８は、その孔
９を貫通するように孔９内に配置されている。従って、
インナパネル１に影響されることが無いため、衝撃吸収
用パッド８を充分大きくすることができる。
【００１１】インナパネル１とアウタパネル２との間で
あって衝撃吸収用パッド８の近傍には、鋼板をコ字状断
面に形成したアウタパネル凹み抑制体としてのスチフナ
１０が設けられている。スチフナ１０は、図３に示され
ているよう、その上方延出端部をインナパネル１とアウ
タパネル２との合わせ部分に挟持されて共に溶着されて
おり、下方の延出端部をインナパネル１の中間部に固着
されている。スチフナ１０の上記コ字状断面部の突出方
向は、衝撃吸収用パッド８の衝撃吸収方向である厚さ方
向に沿う向きであり、そのコ字状断面部は、衝撃吸収用
パッド８の上下方向の全長に渡って延在している。
あって衝撃吸収用パッド８の近傍には、鋼板をコ字状断
面に形成したアウタパネル凹み抑制体としてのスチフナ
１０が設けられている。スチフナ１０は、図３に示され
ているよう、その上方延出端部をインナパネル１とアウ
タパネル２との合わせ部分に挟持されて共に溶着されて
おり、下方の延出端部をインナパネル１の中間部に固着
されている。スチフナ１０の上記コ字状断面部の突出方
向は、衝撃吸収用パッド８の衝撃吸収方向である厚さ方
向に沿う向きであり、そのコ字状断面部は、衝撃吸収用
パッド８の上下方向の全長に渡って延在している。
【００１２】このようにして構成された側面衝突保護用
ボディ構造に於いて、図２の矢印Ａに示される向きの側
面衝突があった場合には、車室側に向けてアウタパネル
２が凹むが、そのアウタパネル２に押されてスチフナ１
０のコ字状断面形状に於ける突出端がインナパネル１に
衝当して、図の想像線に示されるようにインナパネル１
にスチフナ１０が衝当した位置でアウタパネル２の凹み
が止められる。従って、衝撃吸収用パッド８がアウタパ
ネル２により圧潰されることが無く、その後の乗員７の
内装材への衝突に対して、充分な衝撃吸収力をもって乗
員を保護することができる。
ボディ構造に於いて、図２の矢印Ａに示される向きの側
面衝突があった場合には、車室側に向けてアウタパネル
２が凹むが、そのアウタパネル２に押されてスチフナ１
０のコ字状断面形状に於ける突出端がインナパネル１に
衝当して、図の想像線に示されるようにインナパネル１
にスチフナ１０が衝当した位置でアウタパネル２の凹み
が止められる。従って、衝撃吸収用パッド８がアウタパ
ネル２により圧潰されることが無く、その後の乗員７の
内装材への衝突に対して、充分な衝撃吸収力をもって乗
員を保護することができる。
【００１３】なお、スチフナ１０の断面形状は、本実施
例で示したコ字状に限るものではなく、例えば閉断面形
状にすると良い。また、本実施例では２ドア車の後部座
席のボディ構造について示したが、４ドア車を含めたド
アに於けるドアスキンパネルとドアパネルとの間に同様
の構造を設けることができる。
例で示したコ字状に限るものではなく、例えば閉断面形
状にすると良い。また、本実施例では２ドア車の後部座
席のボディ構造について示したが、４ドア車を含めたド
アに於けるドアスキンパネルとドアパネルとの間に同様
の構造を設けることができる。
【００１４】
【発明の効果】このように本発明によれば、自動車の側
面衝突時のアウタパネルの凹みをアウタパネル凹み抑制
体により抑制することができることから、衝撃吸収用パ
ッドがアウタパネルの凹みにより圧潰されることを防止
でき、衝撃吸収用パッドのアウタパネルによる圧潰量を
考慮する必要がないため、乗員の内装材への衝突時の衝
撃吸収力を確保しつつ衝撃吸収用パッドを小型化でき、
その取り付けスペースも小さくて良く、エアバッグや大
型のパッドを用いる必要がなく、自動車の側面衝突保護
用ボディ構造を低廉化し得る。
面衝突時のアウタパネルの凹みをアウタパネル凹み抑制
体により抑制することができることから、衝撃吸収用パ
ッドがアウタパネルの凹みにより圧潰されることを防止
でき、衝撃吸収用パッドのアウタパネルによる圧潰量を
考慮する必要がないため、乗員の内装材への衝突時の衝
撃吸収力を確保しつつ衝撃吸収用パッドを小型化でき、
その取り付けスペースも小さくて良く、エアバッグや大
型のパッドを用いる必要がなく、自動車の側面衝突保護
用ボディ構造を低廉化し得る。
【図１】本発明が適用された自動車の斜視図。
【図２】本発明に基づくボディ構造を示す図１のII−II
線に沿って見た要部破断断面図。
線に沿って見た要部破断断面図。
【図３】図１のIII−III線に沿って見た要部破断断面
図。
図。
１ インナパネル
２ アウタパネル
３ 内装材
４ 空間部
５ ドア
６ ガセット
７ 乗員
８ 衝撃吸収用パッド
９ 孔
１０ スチフナ
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平３−28020（ＪＰ，Ａ)
特開 昭53−147323（ＪＰ，Ａ)
実開 昭63−81779（ＪＰ，Ｕ)
実開 平１−63520（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭57−77084（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭49−131610（ＪＰ，Ｕ)
実開 平４−95571（ＪＰ，Ｕ)
実開 平４−87579（ＪＰ，Ｕ)
実開 平４−22378（ＪＰ，Ｕ)
実開 平３−43925（ＪＰ，Ｕ)
実開 平３−100578（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B62D 25/02
B60R 21/02
B62D 25/08
Claims (2)
- 【請求項１】 インナパネルの車外側に設けられたアウ
タパネルと、前記インナパネルの車室側に設けられた内
装材と、前記アウタパネルと前記内装材との間に設けら
れかつ前記内装材の裏面に固着された衝撃吸収用パッド
と、両パネル間に設けられたアウタパネル凹み抑制体と
を有し、 前記アウタパネル凹み抑制体が、衝突時の前記アウタパ
ネルの凹みにより前記衝撃吸収用パッドが圧潰しないよ
うにするべく前記アウタパネルにより押された場合に前
記インナパネルに衝当し、かつ当該衝当する時に前記衝
撃吸収用パッドと重ならないように前記衝撃吸収用パッ
ドの近傍に設けられてい ることを特徴とする自動車の側
面衝突保護用ボディ構造。 - 【請求項２】 前記インナパネルの前記衝撃吸収用パッ
ドに対応する部分に孔が形成されていると共に、前記衝
撃吸収用パッドが、前記孔を貫通するように前記孔内に
配置されていることを特徴とする請求項１に記載の自動
車の側面衝突保護用ボディ構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22949793A JP3461186B2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 自動車の側面衝突保護用ボディ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22949793A JP3461186B2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 自動車の側面衝突保護用ボディ構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0761366A JPH0761366A (ja) | 1995-03-07 |
| JP3461186B2 true JP3461186B2 (ja) | 2003-10-27 |
Family
ID=16893102
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22949793A Expired - Fee Related JP3461186B2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | 自動車の側面衝突保護用ボディ構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3461186B2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-23 JP JP22949793A patent/JP3461186B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0761366A (ja) | 1995-03-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080815 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090815 Year of fee payment: 6 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |