JP2919020B2 - 車室前部のエネルギ吸収装置 - Google Patents

車室前部のエネルギ吸収装置

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JP2919020B2 JP2213063A JP21306390A JP2919020B2 JP 2919020 B2 JP2919020 B2 JP 2919020B2 JP 2213063 A JP2213063 A JP 2213063A JP 21306390 A JP21306390 A JP 21306390A JP 2919020 B2 JP2919020 B2 JP 2919020B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車室前部のエネルギ吸収装置に関し、特に衝
突時に前席の乗員の膝部を保護する為の車室前部のエネ
ルギ吸収装置に関する。
〔従来技術〕
従来より、自動車においては、衝突時に乗員の保護を
図るための装置が種々開発され実用化されている。
衝突時に前席側の乗員の膝部を保護するための装置と
して、例えば実開昭62−90252号公報に記載されている
ように、インストルメントパネルの内側にニープロテク
タ部材を設け、衝突時にニープロテクタ部材で乗員の膝
部を受け止めてその衝突エネルギを吸収することによ
り、乗員の膝部を保護するようにしたエネルギ吸収装置
が採用されている。
ところで、インストルメントパネルには種々の補機部
材が設けられ、これら補機部材は操作性や機能などの面
からインストルメントパネルの前面の適正な位置に配設
されるとともにインストルメントパネルの内側の被取付
部材に固定して取付けられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のように、補機部材の操作性や機能などの面から
インストルメントパネルにおける補機部材の配設位置は
限定され、これら補機部材の適正な配設位置と上記ニー
プロテクタ部材の適正な配設位置とが重なることが多
く、ニープロテクタ部材のエネルギ吸収機能を確保する
ためには、補機部材を適正な配設位置からはずれた位置
に取付けなければならず、補機部材の操作性や機能が低
下するという問題がある。
本発明の目的は、補機部材を適正な配設位置に配設可
能にし且つニープロテクタ部材のエネルギ吸収機能を確
保し得るような車室前部のエネルギ吸収装置を提供する
ことである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る車室前部のエネルギ吸収装置は、衝突時
に前席の乗員の膝部を保護する為の車室前部のエネルギ
吸収装置において、インストルメントパネルの内側の車
幅方向に延びるインパネメインフレームにステアリング
コラムが取付けられるとともに、インストルメントパネ
ルの内側においてインパネメインフレームに上下方向に
細長いニープロテクタ部材が上端部において固定され、
上記インストルメントパネルの前面に臨むように配設さ
れるキーシリンダがニープロテクタ部材の開口部に挿通
状に配設され、上記キーシリンダの取付部はステアリン
グコラムの被取付部材に固定され、上記キーシリンダの
取付部にはニープロテクタ部材が変形するときに折損又
は変形する弱部が形成されたものである。
〔作用〕
本発明に係る車室前部のエネルギ吸収装置において
は、インパネメインフレームにステアリングコラムが取
付けられ、キーシリンダはインストルメントパネルの内
側のニープロテクタ部材の開口部に挿通状に配設され、
その取付部でステアリングコラムの被取付部材に固定さ
れてインストルメントパネルの前面に臨む適正な配設位
置に設けられる。
キーシリンダの取付部にはニープロテクタ部材が変形
するときに折損又は変形する弱部が形成され、衝突の
際、乗員の膝部を受け止めてニープロテクタ部材が変形
するときに、キーシリンダの取付部の弱部で折損又は変
形するので、衝撃エネルギをニープロテクタ部材及び上
記弱部で確実に吸収出来、乗員の膝部を保護することが
出来る。また、キーシリンダをニープロテクタ部材の開
口部を介して適正な配設位置に配設することが出来るの
で、キーシリンダに対する操作性や機能の低下を防止出
来る。
〔発明の効果〕
本発明の車室前部のエネルギ吸収装置によれば、キー
シリンダの取付部にニープロテクタ部材が変形するとき
に折損又は変形する弱部を形成したので、衝突の際、乗
員の膝部からの衝撃エネルギをニープロテクタ部材と上
記弱部とで確実に吸収出来、エネルギ吸収能力を高める
ことが出来ること、キーシリンダをニープロテクタ部材
の開口部を介してステアリングコラムの被取付部材に取
付けることにより、キーシリンダを適正な配設位置に配
設することが出来るので、キーシリンダに対する操作性
や機能などの低下を防止出来ること等の効果が得られ
る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面に基いて説明す
る。
本実施例は、左ハンドルの自動車の車室前部のエネル
ギ吸収装置に本発明を適用したものである。
第1図に示すように、インストルメントパネル1の左
部にはコラムカバー2が突出状に設けられ、コラムカバ
ー2にはステアリングコラム3が挿通するコラム挿通孔
2aが形成され、コラムカバー2の右側近傍のインストル
メントパネル1の部分には、補機部材の1つであるキー
シリンダ4を配設するための開孔5が形成されている。
この開孔5の位置は、ドライバーがイグニションキーを
最も操作しやすい位置になっている。
一方、車体にはインストルメントパネル1を取付ける
ための車幅方向に延びるインパネメインフレーム6が設
けられ、インパネメインフレーム6の左側のサポート部
材7のうちドライバー左右の膝部8に対応する部分に
は、衝突時にドライバーの膝部8を保護するための左右
1対のニープロテクタ部材9・10が固着され、右側のサ
ポート部材11のうち助手席の乗員の左右の膝部に対応す
る部分には、衝突時に助手席の乗員の膝部を保護するた
めの左右1対のニープロテクタ部材12・13が固着され、
運転席側の右側のニープロテクタ部材10の途中部には、
開孔5に対応する開口部10aが形成されている。ニープ
ロテクタ部材10の開口部10aを除く部分の幅はニープロ
テクタ部材9の幅と略等しく形成され、ニープロテクタ
部材9・10のエネルギ吸収性能は略等しくなっている。
左右のニープロテクタ部材9・10間のサポート部材7
の部分には、ステアリングコラム3を取付けるためのブ
ラケット14が固着され、ブラケット14には左右1対のボ
ルト孔14a・14bが形成されている。尚、符号15・16はイ
ンパネメインフレーム6を車体に取付けるためのブラケ
ットである。
第1図〜第3図に示すように、ステアリングコラム3
の途中部の上部には、ステアリングコラム3をブラケッ
ト14に取付けるための被取付部材17・18が設けられ、各
被取付部材17・18の後部には、夫々ブラケット14の左右
のボルト孔14a・14bに対応するボルト孔17a・18aが形成
され、右側の被取付部材18の前部には固定部19が設けら
れ、固定部19には前後1対のボルト孔19a・19bが形成さ
れ、ステアリングコラム3は、被取付部材17・18を介し
てブラケット14にボルトで締結されて取付けられる。
上記キーシリンダ4は、後端部にイグニションキーを
装着するための操作部20を有し前後方向に延びるシリン
ダー部21と、シリンダ部21の途中部から左方に延びる筒
状の取付部22からなり、取付部22の途中部には、他の部
分よりも薄肉状の弱部23が形成され、弱部23よりステア
リングコラム3側の部分には前後1対の締結部24・25が
形成され、各締結部24・25には被取付部材18のボルト孔
19a・19bに対応するボルト孔24a・25aが形成され、キー
シリンダ4は、操作部20をニープロテクタ部材10の開口
部10aに挿通状に配設するとともに締結部24・25を介し
て被取付部材18の固定部19にボルトで締結されて取付け
られる。
第2図に示すように、取付部22の内側にはステアリン
グロック用のロッド部材26が設けられ、ロッド部材26は
取付部22から左方に突出したロック位置と取付部22内に
退入したロック解除位置とに位置切換可能になってい
る。
このようにステアリングコラム3とキーシリンダ4を
取付け、また他の補機部材をインパネメインフレーム6
へ取付けた後、ステアリングコラム3をコラム挿通孔2a
に挿通させるとともにキーシリンダ4の操作部20を開孔
5から臨むように配設してインストルメントパネル1を
インパネメインフレーム6に取付け、その後ステアリン
グコラム3にステアリングホイール30を装着する。尚、
キーシリンダ4をステアリングコラム3に取付けた状態
では、キーシリンダ4のロッド部材26は、ステアリング
コラム3に設けられたステアリングロック部(図示略)
に係脱可能になっている。
このように構成されたエネルギ吸収装置の作用につい
て説明する。
第4図に2点鎖線で示すように、自動車の正面衝突
時、ドライバーの左右の膝部8がインストルメントパネ
ル1の下側からインストルメントパネル1に向かって突
上げるように前方に移動し、ドライバの右側の膝部8が
開孔5の近傍のインストルメントパネル1の部分に突入
すると、ニープロテクタ部材10に衝撃荷重が作用してニ
ープロテクタ部材10が変形してその衝撃エネルギを吸収
する。
このとき、キーシリンダ4にも荷重が作用し、この荷
重によりキーシリンダ4は取付部22の弱部23で折損又は
変形するので、この弱部23によっても膝部8からの衝撃
エネルギは吸収される。
このように、キーシリンダ4の取付部22に弱部23を形
成したことにより、ニープロテクタ部材10のエネルギ吸
収能力を高めることが出来る。ニープロテクタ部材10に
開口部10aを形成し、この開口部10aにキーシリンダ4を
挿通させて配設したので、ニープロテクタ部材10とキー
シリンダ4との適正な配設位置が重なる場合でも、キー
シリンダ4を適正な配設位置に配設することが出来る。
尚、上記エネルギ吸収装置は、右ハンドルの自動車にも
適用出来ることは勿論である。また、補機部材はキーシ
リンダ4に限らず、その他の補機部材に適用することも
可能である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は車室前部
の構造を示す概略斜視図、第2図はエネルギ吸収装置の
要部平面図、第3図は同装置の要部正面図、第4図は車
室前部の縦断面図である。 1……インストルメントパネル、3……ステアリングコ
ラム、4……キーシリンダ、6……インパネメインフレ
ーム、8……膝部、9・10・12・13……ニープロテクタ
部材、10a……開口部、18……被取付部材、22……取付
部、23……弱部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 21/045 - 21/05

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】衝突時に前席の乗員の膝部を保護する為の
    車室前部のエネルギ吸収装置において、 インストルメントパネルの内側の車幅方向に延びるイン
    パネメインフレームにステアリングコラムが取付けられ
    るとともに、インストルメントパネルの内側においてイ
    ンパネメインフレームに上下方向に細長いニープロテク
    タ部材が上端部において固定され、 上記インストルメントパネルの前面に臨むように配設さ
    れるキーシリンダがニープロテクタ部材の開口部に挿通
    状に配設され、 上記キーシリンダの取付部はステアリングコラムの被取
    付部材に固定され、 上記キーシリンダの取付部にはニープロテクタ部材が変
    形するときに折損又は変形する弱部が形成されているこ
    とを特徴とする車室前部のエネルギ吸収装置。
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