JP3007640B2 - 車両のエネルギー吸収装置 - Google Patents

車両のエネルギー吸収装置

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JP3007640B2 JP1162636A JP16263689A JP3007640B2 JP 3007640 B2 JP3007640 B2 JP 3007640B2 JP 1162636 A JP1162636 A JP 1162636A JP 16263689 A JP16263689 A JP 16263689A JP 3007640 B2 JP3007640 B2 JP 3007640B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、車両のドア及びその周辺に生じる衝突時の
エネルギーを吸収する装置に関する。
《従来の技術》 従来、ドア及びその周辺で生じる車両衝突時のエネル
ギーを吸収するものとして、例えば第3図に示すよう
に、ガラスセンター2を挟んでアウタパネル3とインナ
パネル4とから構成されるドア1のインナパネル4の車
内側面にエネルギー吸収材からなるパッド5を張付けた
構造のものが知られている。
また、このパッド5を硬質スキン層6で補強したもの
(実開昭58−118082号)等も提案されている。
これらは図中、矢印α方向からのいわゆる衝突時にそ
の反動で乗員が矢印β方向に相対移動してパッド5に衝
突した際にその衝撃エネルギーをパッド5により吸収
し、乗員の保護を図るものである。
《発明が解決しようとする課題》 ところで、インナパネル4は一般に1mm以下の薄板1
枚で構成されているため、剛性が低い。
したがって、上述したように矢印α方向からの側突が
生じると、乗員は矢印β方向に衝突するが、この乗員の
衝突により、剛性の低いインナパネル4は大きく変形
し、パッド5の位置が乗員の衝突位置より大幅にズレ、
パッド5によるエネルギー吸収が期待できなくなる。
一方、側突時の車外(矢印α方向)からのエネルギー
が大きいと、その力によりアウタパネル3が変形し、さ
らにインナパネル4もつぶれてしまいパッド5の位置が
ズレたり、あるいは乗員と接触する前にパッド5が変形
(つぶされ)してしまい、パッド5が充分なエネルギー
吸収機能を発揮しえない。
本発明は、以上の諸点に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、ドア及びその周辺で車両衝突が生
じた際に、アウタ及びインナパネルの大きな変形をなく
し、効果的に衝撃エネルギーを吸収し得る装置を提案す
るにある。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために、本発明では、車両ドアの
アウタパネルの内側面に第1の補強部材を設け、インナ
パネルの車室外側面に前記第1の補強部材に対向する位
置で該インナパネルの長手方向に延びる第2の補強部材
を設け、該第2の補強部材設置位置の前記インナパネル
の車室内側面に該インナパネルを挟んで車室内側に膨出
するエネルギー吸収材を配置してなることを特徴とする
(請求項1)。
ここで、前記第1の補強部材と第2の補強部材、並び
にエネルギー吸収材は車両ドアの上下2カ所に配置する
と良い(請求項2)。
更に、前記上下に配置された第1の補強部材の少なく
とも一方は、その端縁をドアの上下方向中央部まで延設
すると良い(請求項3)。
《作 用》 本発明に係る装置においては、アウタパネル側からの
衝突が生じると、第1の補強部材がアウタパネルの変形
を極力抑える。また、上記の衝突力の反作用で車内の乗
員あるいは積荷などがインナパネル側に衝突するが、第
2の補強部材によりインナパネルの変形が極力抑えられ
る。特に、前記第2の補強部材は、インナパネルの長手
方向に延びて設けられているので、インナパネル4全体
の大きな変形は確実に抑止される。
そしてこのような抑えにも拘らず、アウタパネル及び
インナパネルが変形すると、第1及び第2の補強部材が
接触して概略一体形の補強部材となり、強力な補強作用
を発揮し、アウタ及びインナパネルの大きな変形を防止
する。
この結果、インナパネルの車室内側面に配置されたエ
ネルギー吸収材の大幅な位置ズレ,変形が防止される。
更に、上記の概略一体形の補強部材は、乗員や積荷等が
エネルギー吸収材に衝突する際の反力を充分にとること
ができる。
以上により、本発明に係る装置では、エネルギー吸収
材が適切でかつ高効率でのエネルギー吸収作用を発現す
る。なお、窓ガラスは、第1の補強部材と第2の補強部
材の間をスムーズに昇降する。
また、前記第1の補強部材と第2の補強部材、並びに
エネルギー吸収材とを車両ドアの上下2カ所に配置すれ
ば、ドアの上下方向各部の全体に亘ってより効果的な補
強とエネルギー吸収作用とを発揮できるようになる。
更に、前記上下に配置された第1の補強部材の少なく
とも一方の端縁をドアの上下方向中央部まで延設してお
けば、当該延設部でドア中央部に衝突時の入力荷重が加
わった場合の当該中央部のアウタパネルの変形を抑える
ことができるとともに、この抑えにも拘わらず変形した
ときには、当該延設部の基端の第1の補強部材部分がこ
れに対応して設けられている第2の補強部材に当接する
から、ドア中央部への衝撃入力に対して、より一層強力
な補強作用とエネルギー吸収作用とが得られるようにな
る。
《実 施 例》 第1図(A),(B)は本発明に係る装置の一実施例
を示し、第1図(A)が断面図、第1図(B)が第1図
(A)のA−A線断面矢視図であり、第1図(A),
(B)中、第3図と同一符号は第3図と同一部を示す。
同図に示すように、ドア1のアウタパネル3の内側面
に、アウタベルトラインレインフォースメント10とイン
パクトバー11とからなる第1の補強部材を車両前後方向
に沿って設ける。アウタベルトラインレインフォースメ
ント10はドア1の上方に、インパクトバー11はドア1の
下方に夫々配置する。また、下方のインパクトバー11の
上縁はドア1の上下方向の中央部まで延設されて、ドア
中央部の補強をする延設部が形成されている。なお、こ
の延設部は上方のアウタベルトラインレインフォースメ
ント10側に形成するようにしても良い。
この第1の補強部材(10,11)に対向させて、インナ
パネル4の内側面(車室外側面)に、インナベルトライ
ンレインフォースメント12とロアベルトラインレインフ
ォースメント13とからなる、インナパネル4の長手方向
に延びる第2の補強部材を設ける。そして、インナベル
トラインレインフォースメント12は、上記のアウタベル
トラインレインフォースメント10に対向させてドア1の
上方に配置している。またロアベルトラインレインフォ
ースメント13は、上記のインパクトバー11に対向させて
ドア1の下方に配置している。
また、インナパネル4の車室内側面には、上記の第2
の補強部材12,13の丁度裏側に位置する個所に、当該イ
ンナパネル4を挟んで車室内側に膨出する、発泡ポリウ
レタン等の通常のエネルギー吸収材からなるパッド5を
配置する。そして図示するように、パッド5の表面は硬
質スキン層等6で被覆してもよい。
なお、アウタ及びインナパネル3,4の内側(すなわち
上記の第1,第2の補強部材10,11,12,13が設けられてい
る側、以下同じ)の面には、例えば第1図(B)に示す
ように上下方向に延びるステー14を設け、各パネル3,4
の剛性をある程度高めると共に、第1,第2の補強部材10
〜13を各パネル3,4に強固に固着させるようにしてもよ
い。
以上のように構成される本発明に係る装置において、
第2図中矢印α方向からの車両衝突が生じた場合、反作
用で車内の乗員あるいは積荷等は同図中矢印β方向に衝
突する。
このα方向及びβ方向からの衝撃力により、アウタ及
びインナパネル3,4が各々内側に向けて押しつぶされ
る。しかし、第1,第2の補強部材10〜13の補強作用によ
り、各パネル3,4の大きな変形は生じず、このためパッ
ド5の大幅な位置ズレも生じない。
特に、インナパネル4にあっては、第2の補強部材1
2,13をインナパネルの長手方向に延びて設けているの
で、インナパネル4全体の大きな変形は確実に抑止でき
て、パッド5の位置ズレも著しく小さくできる。
そして、アウタ及びインナパネル3,4のある程度の押
しつぶれにより、第1,第2の補強部材10〜13が接触、す
なわちアウタ及びインナベルトラインレインフォースメ
ント10,12同士、インパクトバー11とロアベルトライン
レインフォースメント13同士が面接触し、第2図に示す
ように概略一体形の補強部材となる。
この概略一体形の補強部材が、矢印β方向からの乗員
等のパッド5への衝突力の反力を充分にとることができ
る。従って、パッド5のエネルギー吸収効率が大幅に向
上するし、かつ、側突時のドア部分の車室内側への過度
の突出も抑制される。
《発明の効果》 以上詳述したように本発明に係る装置では、ドア及び
その周辺で車両衝突が生じた際に、次のような効果を奏
することができる。
(1)アウタ及びインナパネルの内側面に第1及び第2
の補強部材が設けられているため、これら両パネルの大
きな変形が防止されるとともに、側突時にドア部分の車
室内側への過度の突出が防止される。
(2)上記(1)の結果、インナパネルの車内側面に設
けられたパッドの大幅な位置ズレ,変形が防止され、乗
員や積荷等は、パッドに確実に当接することができる。
(3)アウタ及びインナパネルの内側へのある程度の押
しつぶしにより、第1及び第2の補強部材が面接触して
概略一体形の補強部材となり、上記(1)の効果、延い
ては上記(2)の効果を助長する。
(4)上記(3)の概略一体形の補強部材は、乗員等の
パッドへの衝突の反力を充分にとることができるため、
パッドによる衝撃エネルギー吸収効果を大幅に向上す
る。
(5)なお、アウタパネルに第1の補強部材か、インナ
パネルに第2の補強部材が設けられているため、窓ガラ
スの昇降はこの第1及び第2の補強部材間でスムーズに
行うことができる。
(6)また、第1の補強部材と第2の補強部材、並びに
エネルギー吸収材とを車両ドアの上下2カ所に配置すれ
ば、ドアの上下方向各部の全体に亘ってより効果的な補
強とエネルギー吸収作用とを発揮できるようになる。
(7)更に、前記上下に配置された第1の補強部材の少
なくとも一方の端縁をドアの上下方向中央部まで延設し
ておけば、当該延設部でドア中央部に衝突時の入力荷重
が加わった場合の当該中央部のアウタパネルの変形を抑
えることができるとともに、この抑えにも拘わらず変形
したときには、当該延設部の基端の第1の補強部材部分
がこれに対応して設けられている第2の補強部材に当接
するから、ドア中央部への衝撃入力に対して、より一層
強力な補強作用とエネルギー吸収作用とが得られるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B)は本発明に係る装置の一実施例を
示し、第1図(A)が断面図、第1図(B)が第1図
(A)のA−A線断面矢視図、第2図は第1図に示す実
施例の作用を示す図、第3図は従来のエネルギー吸収装
置の例を示す図である。 1……ドア、3……アウタパネル 4……インナパネル、5……エネルギー吸収材 10,11……第1の補強部材、12,13……第2の補強部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/02 B60J 5/00 B60J 5/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両ドアのアウタパネルの内側面に第1の
    補強部材を設け、インナパネルの車室外側面に前記第1
    の補強部材に対向する位置で該インナパネルの長手方向
    に延びる第2の補強部材を設け、該第2の補強部材設置
    位置の前記インナパネルの車室内側面に該インナパネル
    を挟んで車室内側に膨出するエネルギー吸収材を配置し
    てなることを特徴とする車両のエネルギー吸収装置。
  2. 【請求項2】前記第1の補強部材と第2の補強部材並び
    にエネルギー吸収材とを車両ドアの上下2カ所に配置し
    たことを特徴とする請求項1記載の車両のエネルギー吸
    収装置。
  3. 【請求項3】前記上下に配置された第1の補強部材の少
    なくとも一方は、その端縁をドアの上下方向中央部まで
    延設したことを特徴とする請求項2記載の車両のエネル
    ギー吸収装置。
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