JPH08312700A - ディスクブレーキのディスク連結部 - Google Patents

ディスクブレーキのディスク連結部

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JPH08312700A
JPH08312700A JP12165395A JP12165395A JPH08312700A JP H08312700 A JPH08312700 A JP H08312700A JP 12165395 A JP12165395 A JP 12165395A JP 12165395 A JP12165395 A JP 12165395A JP H08312700 A JPH08312700 A JP H08312700A
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disc
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修右 山本
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Yutaka Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレーキディスクのディスク連結部1aを、
構造簡単で皿バネ7を受けるフランジ部8a,9aを、
ピン6から直角に伸びる形状にする。 【構成】 ピン6の中央に大径部61を設け、その両端
に小径部62を設ける。ハブ2とディスク3の対向する
凹部4,5にピン6を挿入し、大径部61の一端に皿バ
ネ7を嵌め、両側の小径部62にワッシャ8,9を嵌め
てかしめ、フランジ部8a,9aを形成する。大径部6
1の表面とワッシャ8,9の平坦面は逃げ凹部のない正
しい直角に形成され、ワッシャの平坦面に皿バネ7が正
しく保持されるため、皿バネ7の弾発力が設定値に維持
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として車両に用いら
れるディスクブレーキにおいて、ハブに対してディスク
を遊動的に連結するための連結部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディスク連結部には、例えば図4
及び図5に示すものがあり、この形式のものは実開昭63
-45232,実開昭64-17039,実公平2-42900,実開平6-767
27等に開示されている。図4,図5(A)においてaは
ハブ、bは摩擦部となるディスク、cはピン、dはワッ
シャ、eは皿バネである。
【0003】ピンcは、図(B)に示すように大径部C
1の両端にフランジC2と小径部C3が設けられるが、大
径部C1の円筒面とフランジC2の平面を正確に形成させ
るために、フランジC2の隅部に凹部C4が設けられてい
る。該ピンCは、形状が複雑である上に、図5(A)の
ように組付けると、ワッシャeが偏心したとき内周部の
一部が図5(C)に示すように凹部C4に落ち込んで接
触半径やバネの高さが変わり、バネ特性が設定値から外
れる不都合がある。
【0004】図5(D)は皿バネの特性を示すもので、
線L1は皿バネeが正位置にあるとき、線L2は図5
(C)に示す不正の位置にあるときの特性を示し、線L
2は、皿バネの撓みに対する荷重すなわち弾発力の変化
が、設定値すなわち線L1に比し過小から過大に変化す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ピンの構造
を単純にして低コスト化すると共に、皿バネが不正位置
に移動できないようにすることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
のあって、第1の手段は、請求項1に記載したとおり、
ハブの外周面とディスクの内周面に半円形の凹部を対向
して設け、両端にフランジ部をもつ中空のピンを該凹部
に係合すると共に、一方のフランジ部とハブ及びディス
クの間に皿バネを配置した、ディスクブレーキのディス
ク連結部において、ピンの外周の中間部に大径部、両端
に小径部を設けて両小径部にワッシャを嵌合し、小径部
のかしめ加工により大径部の両端にワッシャを密着させ
てフランジ部を形成したことを特徴とする。
【0007】第2の手段は、請求項2に記載したとおり
ハブの外周面とディスクの内周面に半円形の凹部を対向
して設け、両端にフランジ部をもつ中空のピンを該凹部
に係合すると共に、一方のフランジ部とハブ及びディス
クの間に皿バネを配置した、ディスクブレーキのディス
ク連結部において、一定の外径をもつピンの心孔の両端
を拡径して薄肉部を形成し、該ピンの両端から僅かに軸
方向内側にワッシャを嵌合し、前記薄肉部を拡げるかし
め加工によりワッシャを固定してフランジ部を形成した
ことを特徴とする。
【0008】第3の手段は、請求項3に記載したとお
り、ハブの外周面とディスクの内周面に半円形の凹部を
対向して設け、両端にフランジ部をもつ中空のピンを該
凹部に係合すると共に、一方のフランジ部とハブ及びデ
ィスクの間に皿バネを配置した、ディスクブレーキのデ
ィスク連結部において、一端に一体フランジを設けた一
定の外径をもつピンの心孔を、該ピンの他端で拡径して
薄肉部を形成し、該他端側のみに皿バネとワッシャを嵌
合し、前記薄肉部を拡げるかしめ加工によりワッシャを
固定してフランジ部を形成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の手段によれば、ピンの外径は、大径
部と小径部の二つしかないのでピンの加工が極めて簡単
であり、該ピンにワッシャをかしめ止めすると隅部に凹
部のない直角のフランジ部が形成され、皿バネを正しく
受けることができる。
【0010】請求項2の手段によれば、ピンの外径は1
種だけであるから構造が極めて簡単であり、ワッシャ
は、薄肉部を僅かにかしめれば固定され、これにより直
角のフランジ部が形成され、皿バネを正しく受けること
ができる。
【0011】請求項3の手段によれば、ピンの一端に設
けた薄肉部のかしめにより、直角のフランジ部が形成さ
れ、該フランジ部に皿バネが配置されるから、皿バネを
正しく受けることができる。
【0012】
【実施例】以下図1〜3を参照して本発明の各実施例を
説明する。
【0013】図1(A)において1aはディスクブレー
キのディスク連結部、2はハブ、3はディスクで、その
対向縁に設けた半円形の凹部4,5に中空のピン6が挿
入され、一端側に皿バネ7を嵌合し、両端にワッシャ
8,9を嵌合してピン6をかしめることによりフランジ
部8a,9aが形成されている。
【0014】ピン6を詳述すると、図1(B)に示すよ
うに中間に大径部61があり、両端に小径部62があって
等径の中心孔63が穿設されている。このピン6を凹部
4,5に係合し、大径部61の一端側に皿バネ7を嵌
め、両側の小径部61にワッシャ8,9を嵌合して小径
部61を外方へ拡げるかしめ加工をすると、ワッシャ
8,9は、大径部61の端面に密着して直角のフランジ
部8a,9aが形成される。したがって、皿ばね7の内
周部は、図1(C)に示すように常にワッシャ8の平坦
な面上に接して正姿勢を保つ。
【0015】次に、図2に示すディスク連結部1bは、
前記大径部61、小径部62等を設けることなく容易にワ
ッシャをかしめるようにしたもので、中空のピン10
は、外面が等径で中心孔101の両端がテーパ部102
拡径されて薄肉部11,11が形成されている。
【0016】このピン10をハブ2とディスク3の凹部
4,5に挿入し、一端側に皿バネ7を嵌め、更にワッシ
ャ8,9をピン端部より僅かに内方位置に嵌めて、薄肉
部11に半径方向及び軸方向の力を加えてかしめること
により、ワッシャ8,9は固定されてフランジ部8a,
9aが形成される。この実施例においても、ピン10と
ワッシャ8,9は正確な直角に形成される。
【0017】次に、図3のディスク連結部1cは、中空
のピン12の一端に一体フランジ121が連設されてい
る点が図2の連結部1bと相違し、他端には薄肉部11
を設けてワッシャ9をかしめ止めし、これによりフラン
ジ部9aを形成しており、該フランジ部9aの内側に皿
バネ7を配置している。
【0018】かしめ手段としては、図3(C)に示すよ
うにダイ13にリング溝131とガイド132を設け、表
面133上にハブ2とディスク3を置き、皿バネ7とワ
ッシャ9をピン12に嵌合してパンチ14で加圧又は回
転加圧することによりかしめられる。このかしめ手段に
あって、ピン12のフランジ121の上面とダイ13の
表面133の間に段差Sがあり、該段差Sは、皿バネ7
の厚さとディスク3のフローティング量の和に等しくさ
れているため、パンチ14から加わる加圧力と無関係に
ワッシャ9が一定位置にかしめられ、皿ばね7により所
定の圧力が作用する。また、ガイド132によってピン
12の下部の変形が防止される。
【0019】この実施例においても、ピン10とワッシ
ャ9は直角に連結され、皿バネ7の内周部はワッシャ9
の平坦面上に正しく当接する。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の手段によれば、ピンの形状が簡単であり、両側のワ
ッシャは大径部の端面に密着して固定され、皿バネはワ
ッシャの平坦面に正しく当接する。したがって、安価で
バネ特性が一定したディスク連結部が得られる。
【0021】また、請求項2の手段によれば、ピンの形
状が極めて簡単で安価に作ることができ、心孔の両端を
テーパ状に拡径して形状した薄肉部を設けたことによ
り、ここをかしめるとワッシャをその内径部近傍を確実
に保持でき、またワッシャの平坦面によって皿バネを正
確に受けることができるから、安価でバネ特性が一定の
ディスク連結部が得られる。
【0022】そして、請求項3の手段によれば、ピンの
一端に一体フランジを設けるため、該ピンの構造は若干
複雑になるが、ピンの外径に変化がないため製造が簡単
であり、該ピンの他端には皿バネを受けるワッシャを正
確に固定でき、皿バネのバネ特性が一定のディスク連結
部が容易に得られる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示し、(A)は断面図、
(B)はピンの断面図、(C)は要部拡大図
【図2】 他の実施例を示し、(A)は断面図、(B)
はピンの断面図
【図3】 更に他の実施例を示し、(A)は断面図、
(B)はピンの断面図、(C)はかしめ加工説明図
【図4】 従来装置の正面図
【図5】 図4の5−5線断面図
【符号の説明】
1a,1b,1c ディスク連結部 2 ハブ 3 ディスク 4,5 凹部 6,10,12 ピン 7 皿バネ 8,9 ワッシャ 8a,9a フランジ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブの外周面とディスクの内周面に半円
    形の凹部を対向して設け、両端にフランジ部をもつ中空
    のピンを該凹部に係合すると共に、一方のフランジ部と
    ハブ及びディスクの間に皿バネを配置した、ディスクブ
    レーキのディスク連結部において、ピンの外周の中間部
    に大径部、両端に小径部を設けて両小径部にワッシャを
    嵌合し、小径部のかしめ加工により大径部の両端にワッ
    シャを密着させてフランジ部を形成したことを特徴とす
    る、ディスクブレーキのディスク連結部。
  2. 【請求項2】 ハブの外周面とディスクの内周面に半円
    形の凹部を対向して設け、両端にフランジ部をもつ中空
    のピンを該凹部に係合すると共に、一方のフランジ部と
    ハブ及びディスクの間に皿バネを配置した、ディスクブ
    レーキのディスク連結部において、一定の外径をもつピ
    ンの心孔の両端を拡径して薄肉部を形成し、該ピンの両
    端から僅かに軸方向内側にワッシャを嵌合し、前記薄肉
    部を拡げるかしめ加工によりワッシャを固定してフラン
    ジ部を形成したことを特徴とする、ディスクブレーキの
    ディスク連結部。
  3. 【請求項3】 ハブの外周面とディスクの内周面に半円
    形の凹部を対向して設け、両端にフランジ部をもつ中空
    のピンを該凹部に係合すると共に、一方のフランジ部と
    ハブ及びディスクの間に皿バネを配置した、ディスクブ
    レーキのディスク連結部において、一端に一体フランジ
    を設けた一定の外径をもつピンの心孔を、該ピンの他端
    で拡径して薄肉部を形成し、該他端側のみに皿バネとワ
    ッシャを嵌合し、前記薄肉部を拡げるかしめ加工により
    ワッシャを固定してフランジ部を形成したことを特徴と
    する、ディスクブレーキのディスク連結部。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE10125111B4 (de) * 2001-05-23 2005-08-04 Daimlerchrysler Ag Zweiteilige Bremsscheibe mit radialer Verzahnung
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