JP2515493Y2 - 一方向回転クラッチ - Google Patents

一方向回転クラッチ

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JP2515493Y2
JP2515493Y2 JP1989096211U JP9621189U JP2515493Y2 JP 2515493 Y2 JP2515493 Y2 JP 2515493Y2 JP 1989096211 U JP1989096211 U JP 1989096211U JP 9621189 U JP9621189 U JP 9621189U JP 2515493 Y2 JP2515493 Y2 JP 2515493Y2
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日出男 見辺
俊男 飯山
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オリジン電気 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ローラを備えた一方向回転クラッチの改良
に関する。
〔従来の技術〕
従来の一方向回転クラッチの構造としては種々のもの
があるが,第図に示すようなものが代表的なものであ
る。
図に示す一方向回転クラッチの例は,外輪1,ボー
ルのような転動体2′,シャフト挿通孔3を有する内輪
4,外輪1の内壁と内輪4とで形成される楔形空隙5,内輪
4の一部分に固定されて転動体2′に押圧力を与えるバ
ネ体6′,および外輪1又は内輪4のいずれかに固定さ
れて内,外輪がバラバラにならないように保持すると共
に楔形空隙5内にチリなどの侵入を防止するためのシー
ルド部材7′,7′などからなっている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このような従来構造の一方向回転クラッチにあって
は,シールド部材が固定される前の組み立てた状態の外
輪1,転動体2′,バネ材6′および内輪4は未だ非常に
不安定であり,このような不安定な状態を次の工程まで
保持して両側にシールド部材を固定するには難しくかな
りの工数を要すると同時に,製造装置も高価になってし
まうという欠点があった。
さらにまた,両側にシールド部材をそれぞれ取り付け
ねばならないので,このことが一層組立工数を増やして
いた。
〔問題点を解決するための手段〕
以上のような従来の欠点を除去するため,本考案で
は,内面に複数の所定形状の湾曲凹面を有し,かつ圧入
嵌合するための突出した部分を側面に備えた外輪と,前
記圧入嵌合するための部分が圧入される溝を備えると共
に中央に内輪として機能するシャフトが挿通し得る穴を
備えた環状ベース部と該環状ベース部と一体的に形成さ
れてその前記溝近傍から一定間隔で前記外輪内部まで延
びる複数の保持片とからなるリテーナ部材と,このリテ
ーナ部材の前記複数の保持片間の各間隙にそれぞれ保持
されたローラと弾性部材とを備えている。
〔作用〕
従って,この構造によれば,外輪をリテーナ部材の環
状ベース部の溝に直接圧入嵌合させて相互に固定してい
るので,バックラッシュを充分に小さくでき,またこの
ように外輪をリテーナ部材に圧入嵌合させた安定状態
で,転動体であるローラとバネ体とをリテーナ部材に組
み入れることができるので,組立作業が極めて容易にな
る。
そしてこの組立作業は,軸方向の一面が大きく開いた
状態であるので,作業能率が極めて良好である。
〔実施例〕
先ず第1図と第4図によって本考案の一実施例を説明
する。
外輪1は,軸方向の両端にそれぞれリテーナ部材8,シ
ールド部材7′とが圧入される嵌合部分1A,1Bを備え
る。外輪1とリテーナ部材8の詳細は第4図(A),
(B)にそれぞれ示されている。第4図(A)シャフト
挿通孔3に対し垂直方向に切断された外輪1を示してお
り,この外輪はシャフト挿通孔3に挿入されるシャフト
と楔形空隙を形成する複数の所定形状の湾曲凹面を有す
る内壁面1Cを備える。第4図(B)に示すリテーナ部材
8は,好ましくは合成樹脂材料からなる環状ベース部8
A,この環状ベース部材から一定間隔で延びる4つの保持
片8B,これら保持片の外側に設けられ,外輪1の部分1A
が圧入される環状溝8C,および各保持片間に形成された
互いに等しい空隙8Dを有する。なお,保持片の個数は任
意でよい。
この一方向回転クラッチにあっては,外輪1の部分1A
をリテーナ部材8の環状溝8Cに圧入することにより,外
輪1とリテーナ部材8とを一体化した後、その状態で各
空隙8Dに転動体であるローラ2とバネ作用を行う弾性体
6を保持片8B間の各空隙8Dに挿入することができる。従
って,組立作業がし易いのは勿論のこと,リテーナ部材
8の環状ベース部8Aを下側にして置けば,この状態では
安定しているので衝撃を外部より与えない限り,外輪1,
リテーナ部材8,ローラ2および弾性体6はバラバラにな
ることがない。さらにまた,この状態で外輪1の他方側
の部分1Bにシールド部材7を圧入することができるの
で、作業性が非常に良好である。
次に第2図に示す本考案の第2の実施例は,外輪1の
内面側の両側に設けられた1A,1B部分にリテーナ部材8
の環状ベース部8Aの外周部分,シールド部材7′の環状
突部7′Aを圧入した以外は前述実施例と同じである。
次に第3図に示す本考案の第3の実施例は,外輪1の
肉厚に相当する端部の両側に設けられた環状溝部分1A,1
Bにリテーナ部材8の環状ベース部8Aの環状突起部分,
シールド部材7′の環状突部7,Aを圧入した以外は第1
の実施例と同じである。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案によれば、外輪をリテーナ部
材の環状ベース部の溝に直接圧入嵌合させて相互に固定
した構造としているので、バックラッシュを充分に小さ
くできると共に,外輪の一端にリテーナ部材を嵌合させ
た状態で,転動体であるローラとバネ体とをリテーナ部
材に組み入れることができるので,組立作業が極めて容
易になると共に,構成も簡潔になるので安価な一方向性
回転クラッチを提供出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図はそれぞれ本考案に係る一方向回転ク
ラッチの異なる実施例を示す図,第4図(A),(B)
は本考案の実施例を説明するための図,第図(A),
(B)は従来例を示す図で,それぞれ平面,側面の断面
を示す。 1…外輪、2…ローラ 3…シャフト挿通孔、6…弾性体 7…シールド部材、8…リテーナ部材 8A…環状ベース部、8B…保持片
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−63355(JP,A) 特開 昭62−31727(JP,A) 特開 昭60−116931(JP,A) 実開 平1−158827(JP,U) 実開 平3−132(JP,U) 特公 平6−54134(JP,B2) 特公 平3−31940(JP,B2) 実公 平3−51534(JP,Y2) 実公 平3−36744(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面に複数の所定形状の湾曲凹面を有し,
    かつ圧入嵌合するための突出した部分を側面に備えた外
    輪と, 前記圧入嵌合するための部分が圧入される溝を備えると
    共に中央に内輪として機能するシャフトが挿通し得る穴
    を備えた環状ベース部と該環状ベース部と一体的に形成
    されてその前記溝近傍から一定間隔で前記外輪内部まで
    延びる複数の保持片とからなるリテーナ部材と, 該リテーナ部材の前記複数の保持片間の各間隙にそれぞ
    れ保持されたローラと弾性部材とを備えたことを特徴と
    する一方向回転クラッチ。
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