JP2593131Y2 - ボールジョイント - Google Patents

ボールジョイント

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JP2593131Y2
JP2593131Y2 JP1993036551U JP3655193U JP2593131Y2 JP 2593131 Y2 JP2593131 Y2 JP 2593131Y2 JP 1993036551 U JP1993036551 U JP 1993036551U JP 3655193 U JP3655193 U JP 3655193U JP 2593131 Y2 JP2593131 Y2 JP 2593131Y2
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勝良 猩々
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埼玉機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案のボールジョイントは、自
動車用ステアリング装置及びサスペンション装置の軸受
部等に組み込んだ状態で使用する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用ステアリング装置を構
成するピットマンアームとタイロッドアームとを結合す
るドラッグロッドには、例えば図4に示す様なボールジ
ョイントを装着して、ステアリングホイールの操作に伴
って互いの位置関係が変化する上記アーム同士を、互い
の間で力の伝達を自在として、連結している。
【0003】このボールジョイントは、ボールスタッド
1と、ハウジング2と、スリーブ3と、押圧片4と、圧
縮ばね5と、エンドキャップ6とを組み合わせる事で構
成されている。ボールスタッド1の先端部(図4の上端
部)は、ハウジング2外に突出している。このボールス
タッド1の基端部(図4の下端部)には、外周面が球状
凸面である摺動部7を形成している。又、上記ハウジン
グ2には、この摺動部7を揺動自在に保持する為の支持
孔9を設けている。この支持孔9は、内周面の一側(図
4の上側)半部を球状凹面である受面10とし、残部
(図4の下側)に、上記受面10と連続する円筒面状の
嵌合面11を形成している。この嵌合面11の途中に
は、係止用段部12を設け、開口端にはかしめ部13を
形成している。
【0004】又、含油メタル、或はデルリンその他の合
成樹脂等の滑り易い材料により、略円筒状に造られたス
リーブ3の内周面には、上記摺動部7に見合う球状凹面
16を形成している。又、上記スリーブ3の外周面は、
上記受面10及び嵌合面11と合致する円筒部14とし
ている。この様なスリーブ3は、その内周面を上記摺動
部7に、その外周面を支持孔9の内周面に、それぞれ密
に当接させた状態で、上記摺動部7の外周面と支持孔9
の内周面との間に挟持されている。27は、上記摺動部
7をスリーブ3に組み付ける際に、この摺動部7の挿入
を容易にすべく、周上の等間隔に複数箇所形成されたス
リットである。又、前記スリーブ3と同様に、滑り易い
材料で造られた押圧片4は、上記嵌合面11の内部に収
納されている。更に、上記圧縮ばね5は、上記押圧片4
とエンドキャップ6との間に設けられ、この圧縮ばね5
の弾力によって、上記押圧片4を摺動部7に向け弾性的
に押圧している。
【0005】この様に構成されたボールジョイントに於
いては、上記押圧片4と圧縮ばね5とエンドキャップ6
とを組み合わせる事により、上記摺動部7をスリーブ3
に押圧する押圧手段を構成している。即ち、この摺動部
7に図4で矢印A方向の押圧力を発生させて、摺動部7
に予圧を与えている。この様な押圧力(予圧力)は、上
記摺動部7と、この摺動部7に接するスリーブ3との間
の初期隙間や、上記各部材7、3の摩耗に伴う隙間の増
大に拘らず、上記ボールスタッド1ががたつく事を防止
している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、この様な押
圧力は、使用中、ボールスタッド1ががたつかない程度
とする。この押圧力が過大になると、摺動部7とスリー
ブ3との間の摩擦力が大きくなり過ぎて、上記ボールス
タッド1の回転トルク並びに揺動トルクが増大する為、
好ましくない。即ち、がたつき防止を図るべく、上記圧
縮ばね5が摺動部7を、図4の矢印A方向に押圧する力
は、あまり大きくない方が良い。
【0007】反対に、図4に矢印Bで示す様に、ボール
スタッド1が圧縮ばね5の弾力に抗して変位する傾向と
なった場合には、このボールスタッド1の変位を防止す
る為、上記圧縮ばね5の弾力が大きい方が好ましい。
【0008】これらを合わせて考えた場合、上記押圧手
段による押圧力は、図3に示す様に、初期設定時の小さ
な変位量では小さな弾性のみを生じさせて、上記摺動部
7を軽く押圧する反面、ボールスタッド1に上記矢印B
方向の荷重が作用した場合には、この押圧力を増大させ
て、上記ボールスタッド1の変位を防止する事が好まし
い。ところが、従来構造では、この図3に示す様な特性
を得る事はできなかった。本考案のボールジョイント
は、この様な事情に鑑みて考案されたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案のボールジョイン
トは、前述した従来のボールジョイントと同様に、ハウ
ジングと、このハウジングを貫通して設けられた支持孔
と、この支持孔の片半部に形成された、開口部に向う程
内径が小さくなる球状凹面である受面と、上記支持孔の
他半部に形成された、上記受面の大径側端部から連続す
る円筒面である嵌合面と、内周面を球状凹面とし、上記
受面及び嵌合面の内側に嵌合支持される、滑り易い材料
により造られたスリーブと、先端部を上記ハウジング外
に突出させたボールスタッドと、このボールスタッドの
基端部に形成され、その外周面を上記スリーブの内周面
と密に摺接自在な球状凸面とした摺動部と、上記支持孔
の他半部側の開口部を塞ぐエンドキャップと、上記摺動
部を上記スリーブの内周面に圧接させるべく、上記エン
ドキャップと上記摺動部との間に設けられた押圧手段と
を備えている。
【0010】特に、本考案のボールジョイントに於いて
は、上記押圧手段は、上記ボールスタッドの軸方向に変
位自在で半径方向には変位不能である押圧部と、この押
圧部の片面で上記摺動部と接触する面に形成された、球
状凹面である押圧面と、上記押圧部の他面に形成された
円すい凸面と、上記エンドキャップの中央部に、外方に
突出する状態で形成された円筒凸出部と、この円筒凸出
部の底面と上記円すい凸面との間に設けられたゴム製の
弾性押圧片とから成り、この弾性押圧片は、上記円すい
凸面と密に当接する円すい凹面と、上記円筒凸出部と押
圧部との間へ装着した状態で、上記円筒凸出部の内径よ
りも僅かに小さな外径とを有する事を特徴としている。
【0011】
【作用】上述の様に構成される本考案のボールジョイン
トの場合、初期設定時には、押圧手段が、ゴム製の弾性
押圧片を直径方向に引き伸ばす弾力に基づいて、摺動部
を押圧する。又、ボールスタッドが押圧手段に向け強く
押圧され、弾性押圧片の外周面と円筒凸出部の内周面と
の間の隙間がなくなると、この弾性押圧片を圧縮する弾
力に基づいて、上記摺動部を押圧する。ゴムの弾性は、
引っ張り方向の力に比べて圧縮方向の力に対して大き
い。従って、押圧手段が摺動部を押圧する力は、初期設
定時には小さく、ボールスタッドが軸方向に変位した場
合には大きくなる。
【0012】
【実施例】図1〜2は本考案の実施例を示している。
尚、前述した従来構造と同等部分には同一符号を付して
重複する説明を省略し、以下、本考案の特徴部分である
押圧手段について説明する。
【0013】本考案のボールジョイントを構成するスリ
ーブ3は、支持孔9の嵌合面11に嵌合し、係止用段部
12と係合して位置決めされる円筒部14と、この円筒
部14の直径方向内側に設けられた押圧部15とを有す
る。この押圧部15の片面(図1の上面)は、上記摺動
部7と摺接させるべく、上記スリーブ3の内周面に形成
した球状凹面16と同心の凹面の押圧面25としてい
る。又、上記押圧部15の他面(図1の下面)には、軸
方向外方(図1の下方)に向って突出した円すい凸面1
7を設けている。更に、上記押圧部15の中央には小孔
24を有し、この小孔24と上記円筒部14との間に複
数本(図示の例では4本)のスリット18、18を形成
している。従って、上記押圧部15は、上記ボールスタ
ッド1の軸方向に亙る荷重に基づいて、上記円すい凸面
17を拡張しつつ、上記軸方向に変位自在である。
【0014】一方、ハウジング2のかしめ部13にかし
め固定されるエンドキャップ6は、このかしめ部13に
よって固定される周縁部19と、中央部外方に突出した
円筒凸出部21とを有する。この円筒凸出部21は、円
筒部20を有する。
【0015】そして、このような円筒凸出部21の内側
底面と、上記押圧部15の円すい凸面17との間に、ゴ
ム製で円輪状の弾性押圧片22を挟持している。この弾
性押圧片22の片面(図1の上面)で、上記円すい凸面
17に当接する面は、この円すい凸面17と合致する円
すい凹面23をなし、他面(図1の下面)は、エンドキ
ャップ6の円筒凸出部21の内側底面に当接する平面を
なす。そして、この弾性押圧片22の外径寸法は、上記
円筒凸出部21と押圧15との間へ装着した状態に於
いて、上記円筒部20の内径寸法よりも僅かに小さくし
ている。
【0016】上述の様な形状を有する弾性押圧片22
は、上記円すい凸面17と上記円筒凸出部21の内側底
面との間に、弾性変形させた状態で挟持する。但し、こ
の状態で、弾性押圧片22の外周面と上記円筒凸出部2
1の円筒部20の内周面との間には、微小な隙間26が
存在する。弾性押圧片22をこの様な状態に挟持する
際、この弾性押圧片22は、上記円すい凸面17と円す
い凹面23との摺動に基づいて、外径を広げる方向に弾
性変形する。即ち、上記弾性押圧片22が、ゴムを引き
伸ばす方向の弾性に基づいて変形する。そして、この変
形に基づく弾性により、上記押圧部15を摺動部7に向
け弾性的に押圧する。ゴムを引き伸ばす方向の弾性は比
較的弱い為、上記弾性押圧片22が摺動部7を押圧する
力は余り大きくならない。従って、この摺動部7とスリ
ーブ3の球状凹面16との間に作用する摩擦力は小さい
もので済み、前記ボールスタッド1が変位する際に要す
る力は軽くて済む。
【0017】上記ボールスタッド1に、図1で下向きの
力が加わり、押圧部15の円すい凸面17により上記弾
性押圧片22の円すい凹面23が押圧されると、両面1
7、23の係合に基づいて、上記弾性押圧片22の外径
が弾性的に広がる。この結果、この弾性押圧片22の外
周面と前記円筒部20の内周面とが当接し、弾性押圧片
22の外径がそれ以上は大きくならなくなる。この様
に、弾性押圧片22の外径がそれ以上拡大不能となった
後、更に上記ボールスタッド1を変位させるには、上記
弾性押圧片22を構成するゴムを、圧縮方向に弾性変形
させる必要がある。ゴムは、引っ張り方向の弾性に比べ
て圧縮方向の弾性が大きい為、上記外周面と内周面とが
当接した後は、上記ボールスタッド1を変位させる為に
要する力が大きくなる。従って、このボールスタッド1
の変位量が徒に大きくなる事を防止できる。
【0018】
【考案の効果】本考案のボールジョイントは、以上に述
べた通り構成され作用するので、ボールスタッドを変位
させる為に要する力を軽くし、しかもこのボールスタッ
ドに大きな加重が加わった際のボールスタッドの変位量
を少なく抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のボールジョイントを示す断面図。
【図2】スリーブに設けた押圧部を図1の下方から見た
図。
【図3】ボールスタッドの変位量と荷重との理想的な関
係を示す説明図。
【図4】従来のボールジョイントを示す断面図。
【符号の説明】
1 ボールスタッド 2 ハウジング 3 スリーブ 4 押圧片 5 圧縮ばね 6 エンドキャップ 7 摺動部 9 支持孔 10 受面 11 嵌合面 12 係止用段部 13 かしめ部 14 円筒部 15 押圧部 16 球状凹面 17 円すい凸面 18 スリット 19 周縁部 20 円筒部 21 円筒凸出部 22 弾性押圧片 23 円すい凹面 24 小孔 25 押圧面 26 隙間 27 スリット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、このハウジングを貫通し
    て設けられた支持孔と、この支持孔の片半部に形成され
    た、開口部に向う程内径が小さくなる球状凹面である受
    面と、上記支持孔の他半部に形成された、上記受面の大
    径側端部から連続する円筒面である嵌合面と、内周面を
    球状凹面とし、上記受面及び嵌合面の内側に嵌合支持さ
    れる、滑り易い材料により造られたスリーブと、先端部
    を上記ハウジング外に突出させたボールスタッドと、こ
    のボールスタッドの基端部に形成され、その外周面を上
    記スリーブの内周面と密に摺接自在な球状凸面とした摺
    動部と、上記支持孔の他半部側の開口部を塞ぐエンドキ
    ャップと、上記摺動部を上記スリーブの内周面に圧接さ
    せるべく、上記エンドキャップと上記摺動部との間に設
    けられた押圧手段とを備えたボールジョイントに於い
    て、上記押圧手段は、上記ボールスタッドの軸方向に変
    位自在で半径方向には変位不能である押圧部と、この押
    圧部の片面で上記摺動部と接触する面に形成された、球
    状凹面である押圧面と、上記押圧部の他面に形成された
    円すい凸面と、上記エンドキャップの中央部に、外方に
    突出する状態で形成された円筒凸出部と、この円筒凸出
    部の底面と上記円すい凸面との間に設けられたゴム製の
    弾性押圧片とから成り、この弾性押圧片は、上記円すい
    凸面と密に当接する円すい凹面と、上記円筒凸出部と押
    圧部との間へ装着した状態で、上記円筒凸出部の内径よ
    りも僅かに小さな外径とを有する事を特徴とするボール
    ジョイント。
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JP4863638B2 (ja) 2005-03-29 2012-01-25 株式会社ソミック石川 ボールジョイント
JP2015045404A (ja) * 2013-07-29 2015-03-12 株式会社ソミック石川 連結装置

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